JP3652459B2 - 写真用ロールフイルムの製造方法及び装置 - Google Patents

写真用ロールフイルムの製造方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプールに写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとが巻き付けられてなる写真用ロールフイルムの製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
写真用ロールフイルムには、一般に120タイプ,220タイプと呼ばれる種類がある。120タイプの写真用ロールフイルムは、スプールと、このスプールに巻き付けられる写真フイルムストリップと、この写真フイルムストリップの裏紙として一緒にスプールに巻き付けられる遮光紙ストリップと、写真フイルムストリップの先端部を遮光紙ストリップの裏面に固定する接着テープと、スプールに巻き付けられた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩みを防止するために遮光紙ストリップの外周に巻き付けられる開封シールと、撮影後に別のスプールに巻き付けられた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩み防止に使用される封印シールとから構成されている。
【0003】
220タイプの写真用ロールフイルムは、上記120タイプとほぼ同様の構成となっているが、裏紙を廃止して写真フイルムストリップの先端部と後端部とに、遮光紙ストリップと同じ材質で作られたリーダーとトレーラーとを接着テープで取り付け、スプールに巻き付けられる写真フイルムストリップを長くして撮影枚数を増やしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の写真用ロールフイルムでは、スプールに遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとを巻き込む際に、遮光紙ストリップにバックテンションを掛けずに巻き込んでいる。そのため、巻き込みの際に遮光紙ストリップが蛇行してスプールのフランジに乗り上げてしまうことがあった。このように遮光紙ストリップの一方の端縁がフランジに乗り上げてしまうと、写真用ロールフイルムの巻径が太くなって不良品となったり、遮光不良が発生してしまうという問題があった。
【0005】
また、遮光紙ストリップにバックテンションが掛けられないことから、遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとがスプールに緩く巻き込まれてしまう。これにより、巻き込み終わった遮光紙ストリップの外周に開封シールを巻き付ける際に遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとが巻き絞られてしまい、120タイプの場合には写真フイルムと遮光紙、または遮光紙同士が、220タイプの場合には写真フイルムと遮光紙、または写真フイルム同士、あるいは遮光紙同士が擦れてしまう。これにより、遮光紙の印刷面の凹凸や紙粉、乳剤屑等の異物が写真フイルムストリップの乳剤面に傷を生じさせ、商品上致命的な欠陥となってしまうという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、スプールへの遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップの巻込み不良や、写真フイルムストリップの傷の発生を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の写真用ロールフイルムの製造方法は、写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの合流後に、遮光紙ストリップをテンションローラ対で挟み込み、このテンションローラ対の回転にブレーキ手段でブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを加えるとともに、遮光紙ストリップ、あるいは遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップをスプールの巻軸に100〜300gの押圧力で押し付けながら、遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとをスプールに巻き込むようにしたものである。
【0008】
また、写真用ロールフイルムの製造装置としては、写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとが送り込まれる合流搬送路内に、遮光紙ストリップを挟み込むテンションローラ対と、このテンションローラ対の回転にブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを与えるブレーキ手段とを設け、遮光紙ストリップ、あるいは写真フイルムストリップ及び遮光紙ストリップを100〜300gの押圧力でスプールの軸部に押し付ける押圧手段を巻込み手段に設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図2及び図3は、本発明の製造方法及び装置により製造される120タイプの写真用ロールフイルム2を示すものである。写真用ロールフイルム2は、プラスチックで成形されたスプール3と、長尺の写真フイルムが規定長さに切断された写真フイルムストリップ4と、この写真フイルムストリップ4のバック面側全体に裏紙として配置される遮光紙ストリップ5と、接着テープ6,開封シール7,封印シール8とから構成されている。
【0010】
スプール3は、円柱形状の軸部10の両端に円板形状のフランジ11が設けられたもので、この軸部10に写真フイルムストリップ4及び遮光紙ストリップ5が巻き付けられる。フランジ11の端面には、カメラ等のキー軸に係合されるチャッキング溝12が形成されている。また、軸部10には、細長いスリット13が軸方向に沿って形成されている。スリット13の一方の内壁面には、略T字型の係止爪14が一体に形成されており、他方の内壁面には係止爪14を中心に配置された一対の押さえリブ15が一体に形成されている。
【0011】
遮光紙ストリップ5の先端部5aと後端部5bとは、スプール3のスリット13に挿入しやすくするために斜めにカットされてから幅狭にされている。後端部5bは写真用ロールフイルム2の製造段階でスリット13に挿入され、先端部5aはカメラに装填される際にカメラ内のスプール3のスリット13に挿入される。
【0012】
遮光紙ストリップ5の先端部5aには、スプール3のスリット13内の係止爪14が挿入される係止孔17が形成されており、スプール3に遮光紙ストリップ5を係止できるようになっている。これにより、カメラへの写真用ロールフイルム2の装填を容易にすることができる。リブ15は、係止孔17が係止爪14から外れないように遮光紙ストリップ5を押さえる。
【0013】
接着テープ6は、遮光紙ストリップ5の先端部5aから規定の距離をおいて配置された写真フイルムストリップ4の先端部4aを遮光紙ストリップ5の裏面に固定するために用いられる。この接着テープ6には、フイルムタイプ,フイルムサイズ,フイルム種等のフイルム情報を表すバーコード19が印刷されている。このバーコード19は、例えばカメラ等に組み込まれたバーコードリーダーで読み取られ、カメラでの各種設定の切り換えや制御に用いられる。
【0014】
開封シール7は、未使用時に遮光紙ストリップ5の外周に巻き付けられて遮光紙ストリップ5と写真フイルムストリップ4とが巻き緩むのを防止する。この開封シール7は、斜線で示す部分が遮光紙ストリップ5の先端部5a側の表面に貼着されてから、スプール3の軸部10に巻き付けられた遮光紙ストリップ5の外周に巻き付けられる。
【0015】
封印シール8は、撮影後にカメラ側のスプール3に巻き付けられた写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5との巻緩みを防止するために、遮光紙ストリップ5の外周に巻き付けられる。この封印シール8は、製造時に斜線で示す一端のみが遮光紙ストリップ5の後端部5b側の表面に貼付され、遮光紙ストリップ5と一緒にスプール3に巻き付けられる。
【0016】
図4は、上記写真用ロールフイルム2を製造する製造装置の構成を示す概略図である。この製造装置は、写真フイルムストリップ4を供給するフイルム供給経路と、遮光紙ストリップ5を供給する遮光紙供給経路と、スプール3を供給するスプール供給経路とからなる。
【0017】
フイルム供給経路の端部には、フイルム供給部21が配置されている。このフイルム供給部21は、図示しないが、ロール状に巻かれた長尺写真フイルム22を一定長さずつ引き出し、サイズ,感度,フイルム種,ロットNO.等の各種フイルム情報を長尺写真フイルム22にサイドプリントしてフイルム搬送路23に送り出す。フイルム供給部21とフイルム搬送路23との間には、フイルムカッター24が配置されている。このフイルムカッター24は、フイルム搬送路23に向けて搬送される長尺写真フイルム22を一定長さごとに切断し、写真フイルムストリップ4に成形する。
【0018】
フイルム搬送路23の下流側には、写真フイルムストリップ4の先端部4a(搬送方向の後端)に、接着テープ6を貼付するテープ貼付部26が配置されている。このテープ貼付部26は、接着テープ6の貼付された離型紙がロール状に巻かれた元巻きロールから離型紙を引き出し、この離型紙から接着テープ6を剥がして写真フイルムストリップ4の先端部4aに貼り付ける。先端部4aに接着テープ6が貼り付けられた写真フイルムストリップ4は、フイルム搬送路23中に配置されている搬送ローラ対27によって、スプール供給経路に向けて搬送される。
【0019】
遮光紙供給経路の端部には、遮光紙供給部29が配置されている。この遮光紙供給部29は、図示しないが、ロール状に巻かれた長尺遮光紙30を一定長さずつ引き出し、遮光紙ストリップ5に成形された際に先端部5aと後端部5bとになる部分に、トリミングと係止孔17の穿孔とを行う。長尺遮光紙30は、遮光紙ストリップ5が連続して印刷されたもので、製造時にスプール3に係止される後端側5bを先頭にして搬送される。
【0020】
遮光紙供給部29から長尺遮光紙30が送り込まれる遮光紙搬送路32の下流側には、長尺遮光紙30の表面の所定の位置に封印シール8を貼付するシール貼付部33が配置されている。このシール貼付部33は、封印シール8の貼付された離型紙がロール状に巻かれた元巻きロールから離型紙を引き出し、この離型紙から封印シール8を剥がして遮光紙ストリップ5の表面の所定位置に貼り付ける。
【0021】
また、シール貼付部33の下流側には、長尺遮光紙30をスプール供給経路に向けて搬送する搬送ローラ対35と、長尺遮光紙30を所定の位置で切断して遮光紙ストリップ5に成形する遮光紙カッター36とが設けられている。
【0022】
フイルム供給経路と遮光紙供給経路とは途中で合流し、写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とをスプール供給経路に向けて搬送する搬送経路である合流搬送路38となる。この合流搬送路38には、遮光紙ストリップ5にバックテンションを付加するテンション付加手段であるテンションローラ対39が配置されている。
【0023】
テンションローラ対39は、遮光紙ストリップ5を挟み込むように配置されており、遮光紙ストリップ5のスプール供給経路に向けての移動に従動して回転する。このテンションローラ対39の上方のローラ39aは、マグネットブレーキ40によって回転負荷が変化されるようになっている。マグネットブレーキ40は、図示しないが、ローラ39aの一端に取り付けられたローラ用磁石と、このローラ用磁石に逆の磁極が対面するように配置された負荷変化用磁石とからなり、この負荷変化用磁石を移動させることでローラ39aの回転負荷を変化させる。なお、下方のローラ39bは図示しないリフト機構によって、ローラ39aとで遮光紙ストリップ5を挟み込む挟持位置と、遮光紙ストリップ5から離れる退避位置との間で移動自在とされている。
【0024】
スプール供給経路は、軸41に回転自在に取り付けられた円板形状のスプールターレット42と、このスプールターレット42の外周に配置され、スプール3を供給するスプール供給部55と、スプール3のスリット13の向きを位置決めするスプール位置決め機56と、暗室内に設けられ、スプール3に写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とを巻き込む巻込み手段である巻込み部57と、スプール3に巻き込まれた遮光紙ストリップ5の先端部5aが内側に折り込む遮光紙折込み機58と、遮光紙ストリップ5の外周に開封シール7が巻き付けるシール巻付け機59と、写真用ロールフイルム2の巻径を検査する検査機61と、検査に合格した写真用ロールフイルム2を包装装置等に搬送する集積搬送路62とからなる。
【0025】
スプールターレット42は、図示しないモータによって図中時計方向に45度ずつ間欠に回転される。このスプールターレット42には、スプール3が保持されるスプールホルダ43が等間隔で設けられており、これらのスプールホルダ43にはスプール3を巻込み方向に回転させるモータ44(図1参照)が設けられている。このスプールホルダ43とテンションローラ対39との間の距離は、例えばL1(図1参照)となっている。
【0026】
また、スプールターレット42の間欠回転によって各スプールホルダ43が停止する位置は、スプール3に対して各種作業が行われる第1ステーションST1〜第7ステーションST7となっており、第1ステーションST1〜第7ステーションST7には、スプール供給部55,スプール位置決め機56,巻込み部57,遮光紙折込み機58,シール巻付け機59,検査機61,集積搬送路62がそれぞれ配置されている。
【0027】
図1に示すように、各スプールホルダ43の近傍には、写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とをスプール3の軸部10に押し付ける押圧手段であるタッチローラ装置45がそれぞれ設けられている。このタッチローラ装置45は、スプールホルダ43にセットされたスプール3の軸部10に当接し、従動回転する溝付きローラ46を備えたタッチローラ部47と、この溝付きローラ46をスプール3の軸部10に当接させる当接位置と、溝付きローラ46をスプール3から離す退避位置との間でタッチローラ部47を移動させるソレノイド48とから構成されている。
【0028】
タッチローラ部47は、二股形状のローラ保持部材50に溝付きローラ46を回転自在に保持したもので、ローラ保持部材50はソレノイド48のプランジャー51にピン52によって取り付けられている。これにより、ローラ保持部材50はスプール3の軸部10に沿って揺動自在となるため、スプール3の軸部10に溝付きローラ46が片当たりすることが防止される。
【0029】
また、溝付きローラ46の2本の溝46aは、シール巻付け機59で遮光紙ストリップ5の外周に巻き付けられる開封シール7の端縁に対面する位置に設けられており、溝付きローラ46で遮光紙ストリップ5の外周及び開封シール7を押圧しながら巻き付ける際に、開封シール7の端縁の圧力が高くなるのを防止することができる。これにより、部分的な圧力の上昇によって生じる写真フイルムストリップ4のスリップと、このスリップによって発生する写真フイルムストリップ4の傷の発生とを防止することができる。
【0030】
ソレノイド48は、図示しないバネによって不通電時にプランジャー51を突出させ、通電時にプランジャー51を引き込む。これにより、タッチローラ部47が当接位置にある際には、溝付きローラ46はスプール3の軸部10にバネの付勢力によって当接するため、押圧力の設定を容易にすることができる。また、軸部10に写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とが巻き込まれて巻径が太くなると溝付きローラ46による押圧力が上昇するが、この押圧力の上昇代もバネの仕様によって容易に規定値内に設定することができる。
【0031】
次に、上記の実施形態の作用について説明する。フイルム供給部21にセットされた長尺写真フイルム22は、一定長さが引き出されてフイルムカッター24に向けて搬送される。この搬送途中にサイドプリンタによって、長尺写真フイルム22の撮影範囲外にフイルム情報がサイドプリントされる。フイルムカッター24に搬送された長尺写真フイルム22は、規定長さで切断されて写真フイルムストリップ4となり、フイルム搬送路23内のテープ貼付部26に送り込まれる。
【0032】
テープ貼付部26では、写真フイルムストリップ4の先端部4aに接着テープ6が貼り付けられる。接着テープ6が貼り付けられた写真フイルムストリップ4は、搬送ローラ対27で挟み込まれた状態で一時的に停止される。
【0033】
上記フイルム供給経路での各部の作動と同時に、遮光紙供給経路でも各部が作動される。遮光紙供給部29にセットされた長尺遮光紙30は、一定長さが引き出されて遮光紙ストリップ5の先端部5a,5bになる部分がトリミングされ、更に係止孔17が穿孔される。
【0034】
トリミングと穿孔とが施された長尺遮光紙30は、遮光紙搬送路32内のシール貼付部33に送り込まれる。このシール貼付部33では、遮光紙ストリップ5の表面の所定位置に封印シール8が貼り付けられる。封印シール8が貼り付けられた長尺遮光紙30は、搬送ローラ対35によってスプール供給経路に向けて搬送される。
【0035】
また同様に、フイルム供給経路,遮光紙供給経路での作動と同時に、スプール供給経路でも各部が作動を開始されている。スプールターレット42の外周の第1ステーションST1では、別のラインで製造され搬送されてきたスプール3がスプール供給部55からスプールホルダ43にセットされる。スプール3がスプールホルダ43にセットされたスプールターレット42は、図4中において時計方向に間欠回転し、スプール3がセットされたスプールホルダ43を第2ステーションST2に停止させる。この第2ステーションST2では、スプール位置決め機56によってスプール3のスリット13の向きが位置決めされる。
【0036】
なお、これらの第1ステーションST1,第2ステーションST2に停止しているスプールホルダ43に対応するタッチローラ装置45は、ソレノイド48が通電されている状態となっており、溝付きローラ46をスプールホルダ43から退避させている。また、テンションローラ対39のローラ39bは、リフト機構によって退避位置に移動されている。
【0037】
スリット13の向きが位置決めされたスプール3が第3ステーションST3に搬送されると、この第3ステーションST3に向けて搬送ローラ対35によって長尺遮光紙30が搬送され、長尺遮光紙30の先端部(後端部5b)がスプール3のスリット13に挿入される。長尺遮光紙30の先端がスリット13に挿入されると、ソレノイド48の通電が停止され、図示しないバネの付勢力によってプランジャー51が突出し、タッチローラ部47の溝付きローラ46がスプール3の軸部10に当接する。また、リフト機構によってローラ39bが挟持位置に移動し、ローラ39aとで長尺遮光紙30を挟み込む。
【0038】
タッチローラ装置45の作動とともに、長尺遮光紙30は遮光紙カッター36によって切断されて遮光紙ストリップ5となる。この状態で、スプールホルダ43のモータ44がスプール3をフイルム巻込み方向に数回転分回転させ、遮光紙ストリップ5の後端部5bをスプール3の軸部10に巻き付ける。
【0039】
遮光紙ストリップ5がスプール3に数周分巻き付けられると、フイルム供給経路から写真フイルムストリップ4が搬送ローラ対27によって搬送されてきて、遮光紙ストリップ5の裏面に重ね合わされる。モータ44は更にスプール3を巻込み方向に回転させ、遮光紙ストリップ5と写真フイルムストリップ4とをスプール3に巻き付ける。この際に、テンションローラ対39は遮光紙ストリップ5に適度なテンションを与えるので、遮光紙ストリップ5は蛇行することはなく軸部10に巻き込まれる。
【0040】
タッチローラ装置45は、遮光紙ストリップ5と写真フイルムストリップ4とを適度な押圧力でスプール3の軸部10に押し付けるので、写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5との間の空気を押し出して、緊密に写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とをスプール3の軸部10に巻き込むことができる。また、タッチローラ部47は、スプール3の軸部10に沿って揺動することができるので、例えばスプール3が僅かに歪んでいたりしても、溝付きローラ46が片当たりすることなく適正に遮光紙ストリップ5を押圧することができる。なお、写真フイルムストリップ4の先端部4aに貼り付けられた接着テープ6は、巻込み圧力によって遮光紙ストリップ5の裏面に貼り付けられる。
【0041】
第3ステーションST3で写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とが巻き付けられたスプール3は、タッチローラ装置45によって遮光紙ストリップ5が巻き緩まないように押さえられたまま、スプールターレット42の回転によって次の第4ステーションST4に搬送される。第4ステーションST4では、遮光紙折込み機58によって遮光紙ストリップ5の先端部5aが内側に折り込まれる。
【0042】
第5ステーションST5では、シール巻付け機59によって遮光紙ストリップ5の外周に開封シール7が巻き付けられる。なお、この際にタッチローラ装置45は、溝付きローラ46を遮光紙ストリップ5及び開封シール7の外周に押し付けるが、溝付きローラ46の溝46aは開封シール7の端縁に対面するので、開封シール7の端縁の圧力を高めることはなく、写真フイルムストリップ4のスリップによる傷は発生しない。
【0043】
第6ステーションST6では、検査機61によって写真用ロールフイルム2の巻径が検査される。この巻径の検査で不合格となった写真用ロールフイルム2は、スプールホルダ43から取り出されて装置外に排出される。
【0044】
以上のような各部の動作によって写真用ロールフイルム2が製造され、良品であると判断された写真用ロールフイルム2は、第7ステーションST7でスプールホルダ43から取り出されて集積搬送路62に送り込まれ、包装装置等に向けて搬送される。
【0045】
また、上記実施形態では、タッチローラ装置45のタッチローラ部47の移動にソレノイド48を用いたが、エアシリンダ等を用いることもできる。更に、テンションローラ対39の位置をフイルム供給経路と合流する以前の遮光紙供給経路上に設置することもできる。
【0046】
、テンションローラ39への負荷の付与にマグネットブレーキ40を用いたが、これ以外に摩擦を用いるブレーキ機構や、ギヤ列等を用いて負荷を与えてもよい。また、溝付きローラ46を用いたが、3個のローラが同軸上に設けられたローラをタッチローラを用いることもできる。
【0047】
更に、遮光紙ストリップ5にバックテンションを与えるテンション付加手段としてテンションローラ対39を用いたが、図5に示すように、遮光紙ストリップ5に沿って配置された搬送ガイド65を用いてもよい。この搬送ガイド65は、遮光紙ストリップ5の幅よりも狭い幅L3から、遮光紙ストリップ5の幅よりも僅かに広い幅L4に、長さL2の間で徐々に幅が変化されているもので、遮光紙ストリップ5の端縁に接触して適度なバックテンションを与えることができる。
【0048】
【実施例】
タッチローラ装置45による押圧力は、好ましくは100〜300gとなっており、より好ましくは150〜200gとなることが実験の結果分かっている。
【0049】
また、テンションローラ対39を用いた実施形態では、スプールホルダ43とテンションローラ対39との距離L1を例えば500mmとして、マグネットブレーキ40により70〜130gのバックテンションを遮光紙ストリップ5に与えている。なお、実験では、90〜110gのバックテンションがより好ましい結果が得られることが分かっている。
【0050】
更に、搬送ガイド65を用いた実施形態では、遮光紙ストリップ5の幅が62.6mmとして、搬送ガイド65の長さL2が500mm、幅L3が62.3mm、幅L4が62.8mmとして、70〜130gのバックテンションを遮光紙ストリップ5に与えている。なお、テンションローラ対39と同様に、実験では、90〜110gのバックテンションがより好ましい結果が得られることが分かっている。
【0051】
なお、上記の各実施の形態では120タイプの写真用ロールフイルムを製造する製造方法及び装置について説明したが、本発明は220タイプの写真用ロールフイルムの製造方法及び装置にも用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の写真用ロールフイルムの製造方法及び装置は、写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの合流後に、遮光紙ストリップをテンションローラ対で挟み込み、テンションローラ対の回転にブレーキ手段でブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを加えるとともに、前記遮光紙ストリップ、あるいは遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップをスプールの巻軸に100〜300gの押圧力で押し付けながら、遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとをスプールに巻き込むようにしたので、遮光紙ストリップの蛇行によるスプールへの遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップの巻込み不良や、巻き緩み状態から巻き絞られることによる写真フイルムストリップの傷の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻込み部の構成を示す外観斜視図である。
【図2】写真用ロールフイルムの外観を示す斜視図である。
【図3】写真用ロールフイルムの構成を示す分解斜視図である。
【図4】写真用ロールフイルムの製造装置の構成を示す概略図である。
【図5】本発明の別の実施形態の巻込み部の構成を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
2 写真用ロールフイルム
3 スプール
4 写真フイルムストリップ
5 遮光紙ストリップ
10 軸部
39 テンションローラ対
40 マグネットブレーキ
42 スプールターレット
43 スプールホルダ
45 タッチローラ装置
46 溝付きローラ
47 タッチローラ部
48 ソレノイド
65 搬送ガイド

Claims (6)

  1. 別々に供給された写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとを合流させて重ね合わせ、スプールの円柱形状の軸部に巻き込む写真用ロールフイルムの製造方法において、
    前記写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの合流後に、遮光紙ストリップをテンションローラ対で挟み込み、このテンションローラ対の回転にブレーキ手段でブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを加えながら、遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとをスプールに巻き込むことを特徴とする写真用ロールフイルムの製造方法。
  2. 別々に供給された写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとを合流させて重ね合わせ、スプールの円柱形状の軸部に巻き込む写真用ロールフイルムの製造方法において、
    前記写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの合流後に、遮光紙ストリップをテンションローラ対で挟み込み、このテンションローラ対の回転にブレーキ手段でブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを加えるとともに、前記遮光紙ストリップ、あるいは遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップをスプールの軸部に100〜300gの押圧力で押し付けながら、遮光紙ストリップと写真フイルムストリップとをスプールに巻き込むことを特徴とする写真用ロールフイルムの製造方法。
  3. 写真フイルムストリップが搬送されるフイルム搬送路と、遮光紙ストリップが搬送される遮光紙搬送路と、これらのフイルム搬送路と遮光紙搬送路とを合流させて写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとを重ね合わせる合流搬送路と、この合流搬送路から搬送されてきた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとをスプールの円柱形状の軸部に巻き込む巻込み手段とを備えた写真用ロールフイルムの製造装置において、
    前記合流搬送路内に、遮光紙ストリップを挟み込むテンションローラ対と、このテンションローラ対の回転にブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを与えるブレーキ手段とを設けたことを特徴とする写真用ロールフイルムの製造装置。
  4. 写真フイルムストリップが搬送されるフイルム搬送路と、遮光紙ストリップが搬送される遮光紙搬送路と、これらのフイルム搬送路と遮光紙搬送路とを合流させて写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとを重ね合わせる合流搬送路と、この合流搬送路から搬送されてきた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとをスプールの円柱形状の軸部に巻き込む巻込み手段とを備えた写真用ロールフイルムの製造装置において、
    前記合流搬送路内に、遮光紙ストリップを挟み込むテンションローラ対と、このテンションローラ対の回転にブレーキをかけて70〜130gのバックテンションを与えるブレーキ手段とを設け、前記巻込み手段に、遮光紙ストリップ、あるいは写真フイルムストリップ及び遮光紙ストリップを100〜300gの押圧力でスプールの軸部に押し付ける押圧手段を設けたことを特徴とする写真用ロールフイルムの製造装置。
  5. 前記テンションローラ対及びブレーキ手段に代えて、遮光紙ストリップの幅方向の端縁に接触してバックテンションを加える搬送ガイドを用いたことを特徴とする請求項または記載の写真用ロールフイルムの製造装置。
  6. 前記押圧手段は、スプールの軸部に巻き付けられた遮光紙ストリップ、あるいは遮光紙ストリップ及び写真フイルムストリップに接触して回転するタッチローラであり、遮光紙ストリップの外周に巻き付けられる開封シールの端縁に対面する部分に溝が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の写真用ロールフイルムの製造装置。
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