JP3652147B2 - 耐震管推進工法用ライナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、耐震管推進工法用ライナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中埋設管の敷設工法として、推進工法が知られている。
この推進工法では管の挿口を先行挿入した管の受口奥端に当接させ、この当接部分から先行管に推進力を伝えて行くため、通常の工法では敷設管路の管継手部の軸方向押込み方向の余裕はなく、引き抜き方向への余裕だけとなる。
【0003】
従って、上記工法のままでは地盤の変動に対応した継手部の伸びる方向の変位はできても縮む方向の変位はできないので近年増加している耐震管路の敷設には適用できない。
【0004】
そこで、耐震管路を推進工法で敷設できるようにするため、図4に示すように推進管1の挿口2先端と受口3奥端との間に伸縮代を形成するライナ4を介挿して管1を推進工法で推進させ、管路敷設後上記ライナ4を除去することにより必要な伸縮代用の隙間Sを設けることが提案されている(例えば特願平9−303224号明細書)。
【0005】
なお、図4において、5はダクタイル推進管1の内面セメントライニング層、6は離脱防止リング、7はゴム輪、8は押し輪、10は締結ボルトを示し、推進時にこれらがセットされ、推進時に土砂から保護するためのカバー9で保護しながら推進される。
【0006】
ところで、上記ライナ4を挿口2先端と受口3の奥端との間に介挿設置する場合、図5に示すように、管1の下半部分1aはライナ4を管内壁を支持面として設置できるので問題はないが、上半部分1bは何らかの仮支持を必要とし、挿口2先端と受口3奥端との間に挟持されるまでの間の取り扱いが面倒となる欠点があった。
【0007】
また、挿口2先端と受口3奥端間にライナ4を挟持した後でも、推進工法の実施中、地盤から管に加わる反力の影響で挟持部の間隔が微妙に変化することがあり、これに起因して上半部1bのライナが自然落下することがある問題もあった。
【0008】
さらに、推進管1の敷設後ライナ4を取り外した時、ライナが散乱し回収も面倒となる欠点があった。
このような問題点を解消し、ライナの設置等を容易に行ない、また取外し後の扱いも非常に容易に行なえるよう図6に示すように周方向に等間隔に配置される複数のスペーサ体12と、該それぞれのスペーサ体12…12を構成するスペーサ本体12Aの両側に形成した接合片12Bにゴム状の弾性を有する連結部材13…13を環状に連結し、前記複数のスペーサ体12の内面に係止環16を突設してなる耐震管推進工法用ライナ11が提案されている(例えば特願平10−36493号明細書)。
【0009】
この耐震管推進工法用ライナ11によれば、複数のスペーサ12は連結部材13の弾性を利用して環状に支持され、管内に配置したときに自立的に静止するので仮支持が不要となり、施工が非常に容易となった。
【0010】
また、上記耐震管推進工法用ライナ11は係止環16にフック(図示省略)を引っかけることにより挿口2先端と受口3奥端との間から抜き取るようにされ、このように抜き取った後は連結部材13で環状に連結されているので散乱することがなく、回収も容易にできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記耐震管推進工法用ライナは、複数のスペーサ12毎にスペーサ本体12Aの内面に内径方向へ係止環16が立設されこれが管内への局部的な突起物となると共にスペーサ本体12A内面との間に鋭角三角形状の隙間12Cができるので、耐震管推進工法用ライナを取り外す場合に管内に延在配置される牽引ワイヤが引っ掛かり易く、スペーサ12に無理な外力が加わり、スペーサ12のみならず挿口管2や管受口3奥端のモルタルライニング層5などに損傷を生じるといった問題が生じた。
【0012】
この発明は、上記問題点を解消し、耐震管推進工法用ライナの係止環への牽引索の引っ掛かりを簡単な構造で防止し、もって耐震管推進工法用ライナの取外しが容易に行なえるようにすることを課題としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の耐震管推進工法用ライナは、推進管の挿口先端と受口奥端との間に伸縮代を確保することで前記推進管に耐震性を付与するために前記推進管の挿口先端と受口奥端との間に介挿されるライナであって、挿口の肉厚に対応する厚さのブロック状本体の周方向両端に係止片がそれぞれ延出された複数のスペーサ体と、該それぞれのスペーサ体の間を環状に連結するゴム状の弾性を有する連結部材と、前記ブロック状本体の内面に内径方向へ突設された係止環と、該係止環の先端より前記ブロック状本体の周方向両端にかけて架設されたフェンダー材とから構成されている。
【0014】
この発明によれば、管内に設置後の耐震管推進工法用ライナの係止環の両側の狭い空間へのワイヤーの侵入がフェンダーによって防がれるのでワイヤーの引っ掛かりによる事故が確実に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の耐震管推進工法用ライナの実施の形態について説明する。
図1はこの発明の一実施の形態の正面図、図2は要部の分解斜視図、図3は組み立てた状態の一実施の形態の管壁要部の軸方向断面図である。
【0016】
この発明の耐震管推進工法用ライナ11は、図3に示す挿口2の管肉厚に対応する厚さのブロック体12Aの周方向両端に係止片12B、12Bがそれぞれ延出され、前記挿口2の先端と受口3奥端との間で図1に示すように周方向に分散配置される複数のスペーサ体12と、該それぞれのスペーサ体12…12の間に配置される、例えば天然ゴム、合成ゴムなどゴム状の弾性を有する棒状をなす連結部材13とからなり、係止片12Bと連結部材13との重なり部分には図2に示すように径方向の貫通孔14…14が周方向に沿って複数個形成され、この貫通孔14のいずれかに貫通した締結部材15、例えば図示例のようにボルトナットにより前記複数のスペーサ体12…12と連結部材13とが環状に連結されている。
【0017】
上記スペーサ体12の内面には係止環16が立設されており、この係止環16の先端からスペーサ体12の周方向両端にかけてフェンダー部材17…17が架設されて一体に設けられている。
【0018】
このフェンダー部材17は、図示例の場合、一端が係止管16の頂部に溶接され他端がボルトナット15により連結部材13と共に係止片14に固定されている。
【0019】
上記においてブロック状のスペーサ体12は推進圧力に耐え得る強度の材質で成形され、具体的には、鋼鉄、鋳鉄、真鍮などの金属製とされる。
なお、この発明の耐震管推進工法用ライナが適用される推進管は、受口3に挿口2を挿入することにより接続される形式であれば図示した管継手以外であっても±1%の伸縮を必要とする管種全般に適用可能である。
【0020】
次に、この発明の耐震管推進工法用ライナの使用状態を説明する。
まず、使用する管内径に合致する貫通孔14を選択し、スペーサ体12の係止片12Bと連結部材13とを締結部材15で連結して図1に示すように環状に組み立てる。
【0021】
このとき、環状のライナ11の外径を受口3の内径よりやや大き目に組み立てる。
環状に連結して図1に示したようにライナ11を組み立てた後は、図3に示すように受口3内の奥方に配置する。
【0022】
このとき、連結部材13はゴム状弾性を利用して環状に湾曲され、その弾性により環状のライナ11が受口内面に弾撥的に嵌合するので取付が確実となる。
また、図中9bは発泡プラスチック製の埋め込み材、9aはゴム製等とされた継手カバーを示し、土砂などから内部構造を保護するものである。
【0023】
その後、挿口2を挿入しライナ11に挿口2先端を当接し、推進工法で管を推進させていく。
このとき、ライナ11内の係止環16の両側にはフェンダー17、17が架設さているので、管内にライナー取り外しに備えワイヤーロープ(図示省略)などが配設されていても、狭い隙間12Cに入り込み噛み込んでしまうことが防止される。
【0024】
従って、管敷設と同時に配設する場合又は管敷設後にワイヤーロープを牽引して配設する場合の何れの場合も噛み込みが防止され、安心して推進工法が実施できる。
【0025】
そして、管敷設後ライナ21を取り外す。
ライナ21の取外しは、係止環16に工具を係止し内径方向に牽引して取り外す。
【0026】
この時、スペーサ体12は連結部材13で連結されているので、取外した後も一連に連なっており、散乱してしまうことはない。
上記実施の形態として、スペーサ体12を一体のブロック状のものの場合を示したが、軸方向に三分割した形状とし、脱型時は真ん中の分割片から脱型するようにしても良い。この場合は管端に無理な擦過力が働かないのでライニングの損傷もないなど種々の効果を有する。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、耐震管路を推進管工法で敷設する場合に、スペーサ体とこれを連結する連結部材との組み合わせで一連の環状体に形成したライナを使用する場合に、ライナー取外しのためにスペーサ体内面に突設した係止環の両側にフェンダーを架設したので管内に配設されるワイヤーロープなどの噛み込みが有効に防止され容易に作業が実施できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の正面図である。
【図2】この発明の一実施の形態の要部斜視図である。
【図3】同上発明の一実施の形態の管壁要部の軸方向断面図である。
【図4】推進工法の対象となる管継手部の軸方向断面図である。
【図5】同じく径方向断面図である。
【図6】推進工法に使用される従来のライナーの正面図である。
【符号の説明】
1 推進管
2 挿口
3 受口
11 ライナ
12 スペーサ体
12A ブロック状本体
12B 係止片
13 ゴム状弾性を有する連結部材
14 貫通孔
15 締結部材
16 係止環
17 フェンダー
Claims (1)
- 推進管の挿口先端と受口奥端との間に伸縮代を確保することで前記推進管に耐震性を付与するために前記推進管の挿口先端と受口奥端との間に介挿されるライナであって、挿口の肉厚に対応する厚さのブロック状本体の周方向両端に係止片がそれぞれ延出された複数のスペーサ体と、該それぞれのスペーサ体の間を環状に連結するゴム状の弾性を有する連結部材と、前記ブロック状本体の内面に内径方向へ突設された係止環と、該係止環の先端より前記ブロック状本体の周方向両端にかけて架設されたフェンダー材とからなる耐震管推進工法用ライナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33007698A JP3652147B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 耐震管推進工法用ライナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33007698A JP3652147B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 耐震管推進工法用ライナ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000154695A JP2000154695A (ja) | 2000-06-06 |
JP3652147B2 true JP3652147B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=18228521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33007698A Expired - Lifetime JP3652147B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 耐震管推進工法用ライナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3652147B2 (ja) |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP33007698A patent/JP3652147B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000154695A (ja) | 2000-06-06 |
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