JP3651111B2 - キャップ保持具を設けた給油装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車へ燃料油を給油する給油装置で、特に給油時に自動車の給油口から外したキャップを置くキャップ載せ具と、給油終了時にキャップ載せ具にキャップが載っていると作動する報知器を設けた給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車へ燃料油を給油する給油装置で、給油時に自動車の給油口から外したキャップを置くキャップ載せ具と、給油終了時にキャップ載せ具にキャップが載っていると作動する報知器を設けた給油装置は、特開平8ー58896号として知られている。このものは単一のケースに給油機器と電子機器が収納され、このケースに検知器を有するキャップ載せ具と報知器とが設けられている。そのために防爆構造の報知器を使用する必要がある。防爆構造の報知器は光学式の場合は視認視野が狭く、音響式の場合は聞き取り難く、またいずれのものも高価である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、光学式の場合は視認視野が広く、音響式の場合は聞き取り易い報知器を有するキャップ保持具を設けた給油装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、給油機器を収納し給油ノズルのノズル掛けを設けた下部ケースと、該下部ケースから上方へ伸びた支柱と、下部ケースから離間した非防爆エリアの支柱に取り付けられ電子機器を収納した上部ケースとを有する給油装置において、前記ノズル掛けの近傍に、基板と、該基板に蝶番を介して取り付けられた揺動板と、該揺動板に取り付けられた載せ皿と、前記基板に取り付けられ前記揺動板に接離する検知器と、前記揺動板が垂下するように前記蝶番に取り付けられたコイルバネとより構成され、前記基板は前記下部ケースハウジングに固定され、前記下部ケースのパネルには角孔が開けられ、該角孔に前記揺動板が揺動自在に位置しているキャップ載せ具を設け、前記上部ケースに報知器を設け、該報知器は給油ノズルをノズル掛けに掛けた時に前記検知器がキャップを検知していると作動し、非検知となると停止することを要旨とするものである。
【0005】
本発明によれば、キャップ載せ具のハウジングへの取付が容易であり、見栄えが良い。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、ハイオクガソリン、レギュラーガソリン及び軽油の3油種を給油できるセルフサービス用の給油装置の例で説明する。図1に示すように、給油装置は2本の支柱1、1間に設けられた下部ケース2と、この下部ケースから離間した上方の非防爆エリアに設けられた上部ケース3と、支柱の上端に設けられた頂部ケース4とを有している。
【0007】
下部ケース2には図示しないポンプおよび流量計等の機器が各油種毎に設けられ、上部ケース3には制御装置5および表示器6が設けられ、頂部ケース4には下部ケース2から支柱1内を通って伸びる図示しない給油管が各油種毎に配設され、これらの給油管には各油種毎のホース7、7、7が接続され、このホース7の先端に取り付けられている給油ノズル8は、下部ケース2に設けられたノズル掛け9に掛けられている。それぞれのノズル掛け9、9、9には給油ノズル8、8、8の掛け外しを検知するノズルスイッチNS1、NS2、NS3が設けられている。ノズルスイッチからの図示しない信号線は、支柱1内を介して上部ケース3の制御装置5に導入されている。
【0008】
そして下部ケース2のノズル掛け9の近傍にはキャップ載せ具10が設けられ、上部ケース3には報知器30が設けられている。この報知器30はランプが点滅する光学式のもの、あるいは音声が発される音響式のものが、単独又は併用して用いられている。
【0009】
図2、3に示すように、キャップ載せ具10は基板11と、この基板11に蝶番12を介して取り付けられた揺動板13と、揺動板13にビス14で取り付けられた載せ皿15と、基板11に設けられた検知器CSと、揺動板13が垂下するように蝶番12に取り付けられたコイルバネ16とより構成されている。載せ皿15は自動車のキャップCが置きやすい形状であり、底面は凸凹に形成され、雨水が溜まらないように孔17が開けられている。
【0010】
そして、キャップ載せ具10の基板11は下部ケース2のハウジング21にボルト24で固定され、下部ケース2のパネル22には揺動板13より少し大きい角孔23が開けられ、この角孔23に揺動板13が位置している。
【0011】
検知器CSからの信号線18は、支柱1内を介して上部ケース3の制御装置5に導入されている。
【0012】
図4に示すように制御装置5の回路は、ノズルスイッチNS1、NS2、NS3にリレーR1を直列に接続し、リレーR1の接点RS11にキャップ載せ具10の検知器CSとリレーR2を直列に接続し、接点RS11に並列にリレーR2の自己保持接点RS21を接続し、リレーR1の接点RS12とリレーR2の接点RS22とリレーR3とを直列に接続し、リレーR3の接点RS3と報知器30とを直列に接続して構成されている。
【0013】
次に動作を説明する。自動車の給油口より外したキャップCを、キャップ載せ具10の載せ皿15に載せると、コイルバネ16に抗して揺動板13が回動し検知器CSが閉じる。そして所望の油種、例えばハイオクガソリンの給油ノズル8をノズル掛け9より外すと、ノズルスイッチNS1が閉じてリレーR1が働きその接点RS11が閉じ接点RS12が開く。そしてリレーR2が働きその接点RS21が閉じて自己保持され、接点RS22が閉じる。ノズルスイッチNS1が閉じることにより、図示しない給油制御装置により表示器6が帰零され、ハイオクガソリンの給油ポンプが駆動され、給油ノズル8の弁を開けば給油され、給油量は表示器6に表示される。
【0014】
給油が終わり給油ノズル8をノズル掛け9に掛けると、ノズルスイッチNS1が開き給油ポンプの駆動は停止し、リレーR1が消勢され、その接点RS11が開き接点RS12が閉じる。接点RS12が閉じることによりリレーR3が働きその接点RS3が閉じ報知器30が作動し、「キャップを閉め忘れないようにして下さい」と発声されたり、ランプが点滅したりする。これによりキャップの締め忘れは防止される。そして載せ皿15よりキャップCを取るとコイルバネ16により揺動板13は戻り、検知器CSが開き、リレーR2が消勢され、その接点RS21、RS22が開きリレーR2の自己保持が解かれ、リレーR3が消勢され報知器30が停止する。
【0015】
また、図5に示すように制御装置5は、マイコンを使用しても同様に実施できる。即ち、キャップCを載せ皿15上に載せて給油をし、給油が終わり給油ノズル8をノズル掛け9に掛けると、ノズルスイッチNS1が開いて給油終了信号が制御装置5に入力する(S1)。このとき載せ皿15にキャップCが載っていて検知器CSが閉じていて、キャップ有り信号が入力していると(S2)、報知器30が作動する(S3)。そして載せ皿15よりキャップCを取り、検知器CSが開いてキャップ無しとなると(S4)、報知器30が停止する(S5)。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のキャップ保持具を設けた給油装置は、給油機器を収納し給油ノズルのノズル掛けを設けた下部ケースと、該下部ケースから上方へ伸びた支柱と、下部ケースから離間した非防爆エリアの支柱に取り付けられ電子機器を収納した上部ケースとを有する給油装置において、前記ノズル掛けの近傍に検知器を有するキャップ載せ具を設け、前記上部ケースに報知器を設け、該報知器は給油ノズルをノズル掛けに掛けた時に前記検知器がキャップを検知していると作動し、非検知となると停止するようにしている。このように報知器を非防爆エリアに設けているので、報知器が光学式の場合は視認視野が広く、音響式の場合は聞き取り易く、そして安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキャップ保持具を設けた給油装置の正面図である。
【図2】 本発明のキャップ載せ具の部分の断面図である。
【図3】 本発明のキャップ載せ具の部分の正面図である。
【図4】 リレーで構成した制御装置の回路図である。
【図5】 マイコンで構成して制御装置のフロー図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 下部ケース
3 上部ケース
4 頂部ケース
5 制御装置
6 表示器
7 ホース
8 給油ノズル
9 ノズル掛け
10 キャップ載せ具
11 基板
12 蝶番
13 揺動板
14 ビス
15 載せ皿
16 コイルバネ
17 孔
18 信号線
21 ハウジング
22 パネル
23 角孔
24 ボルト
Claims (1)
- 給油機器を収納し給油ノズルのノズル掛けを設けた下部ケースと、該下部ケースから上方へ伸びた支柱と、下部ケースから離間した非防爆エリアの支柱に取り付けられ電子機器を収納した上部ケースとを有する給油装置において、前記ノズル掛けの近傍に、基板と、該基板に蝶番を介して取り付けられた揺動板と、該揺動板に取り付けられた載せ皿と、前記基板に取り付けられ前記揺動板に接離する検知器と、前記揺動板が垂下するように前記蝶番に取り付けられたコイルバネとより構成され、前記基板は前記下部ケースハウジングに固定され、前記下部ケースのパネルには角孔が開けられ、該角孔に前記揺動板が揺動自在に位置しているキャップ載せ具を設け、前記上部ケースに報知器を設け、該報知器は給油ノズルをノズル掛けに掛けた時に前記検知器がキャップを検知していると作動し、非検知となると停止することを特徴とするキャップ保持具を設けた給油装置。
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JP11538896A JP3651111B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | キャップ保持具を設けた給油装置 |
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JPH09278095A JPH09278095A (ja) | 1997-10-28 |
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Family Applications (1)
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JP11538896A Expired - Fee Related JP3651111B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | キャップ保持具を設けた給油装置 |
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JP (1) | JP3651111B2 (ja) |
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1996
- 1996-04-12 JP JP11538896A patent/JP3651111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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