JP3651043B2 - キーシリンダ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、キーとキーシリンダの間で電磁誘導を利用して磁気結合させ、その磁力によりキー内の記憶装置に記憶している固有コード等の情報の授受を行うキーシリンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のキーシリンダ装置としては、特開昭63−93649号に開示された車両用キー装置がある。この従来の車両用キー装置は、錠前のキー播入孔入口側に固定した円環状のロータケースの内側に円柱状のロータを回動自在に装着し、このロータの外周に、ロータコイルを夫々同一方向に巻装した環状コアを配設する。各ロータコイルは周波数可変発信機に接続する。一方、キーのグリップ部には、基コイルを巻装した軸状コアを装着し、キーがロータのキー播入孔に播入されたとき、環状コアと2箇所で接触して1組の磁気回路が形成されるようにする。そしてこの磁気回路を介して情報の授受を行わせ、両者の情報が一致した時にのみエンジンの駆動を許容されるように構成されたものである。
【0003】
このような車両用キー装置が用いられるようになった背景としては、最近多発している諸外国における車両の盗難事件が1つの要因である。このため、従来より、この盗難を防止するための盗難防止装置も数多く提案され、車両に搭載されている。このような盗難防止装置に類するシステムとしては、例えば、特公平6−57524号に開示されているように、メカニカルキーを照合する手段及び電子的コードを予め設定された正規コードと照合する手段とを具備すると共に、電子的コードを照合する手段が車両側に暗証コードを入力するためのキーボード入力手段を有し、このメカニカルキーと電子的コードが共に所定時間内に一致したときにのみ車両のエンジンを始動可能とすることによって、車両の盗難を確実に防止し、送信器を必要としないため、暗証番号を試行錯誤して入力し、盗もうとする者に対する盗難防止効果を向上させる装置が提案されている。
【0004】
また、最近の盗難防止装置は、イモビライザユニット(immobilizer unit)とEGIユニットからなり、イモビライザユニットが電磁結合によるキーに固有のコードを照合し、照合した結果が不一致の場合、イグニッションスイッチをオンしても、EGIユニットにおいてエンジン始動できないように構成されている。また、この種の盗難防止装置に使用されるキーの構成は、図12に示すように、キー1’は、運転者により把持される把持部1’aと、キー穴の形状に合致するように歯形が形成され、キー穴に挿入される先端部1cからなる。また、把持部1’aと先端部1cは、金属から構成されるが、半月状に金属の1部が切られており、コイルアンテナ1dは、ケース1eに収納されたうえで、樹脂等でその全体が被装される。
【0005】
このように、金属の1部を切り取って樹脂モールドし、樹脂のなかにコイルアンテナを埋め込むことにより、キー側のコイルアンテナからシリンダアウタへの磁力の出力特性を向上させるようにしたキーが提案されている。
また、キー側のコイルアンテナをキーの金属製の把持部内に収納するため、キーをキー穴に挿入して回転させるとき等の、把持部の変形によるコイルアンテナの破損を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成される従来例において、例えば、特開昭63−93649号に開示された車両用キー装置では、ロータコイルが金属製のロータケースの内側に装着されているため、キーコイルから発生される磁力がロータコイルとキーコイルとの間の金属により干渉してしまい、磁気的結合による情報の授受、即ちキーコイルからロータコイルへ伝わる磁力が弱まり、ロータコイル側で変換したパルス波形がなまる等の不具合が生じていた。
【0007】
また、キーの金属製の把持部の1部を切り取り樹脂によりモールドするため、キーをキー穴に挿入して回転させた場合に、把持部が変形してコイルアンテナを破損したり、保持部自体が壊れるなどの問題があった。
従って、本発明のキーシリンダ装置は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コイルアンテナ収納体をキーシリンダアウタの先端面に安定して保持することにより、キー側のコイルアンテナからシリンダアウタ側のコイルアンテナへの磁力の出力特性を向上できるキーシリンダ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明のキーシリンダ装置は以下の構成を備える。即ち、
キー側の第1のコイルアンテナとの間で磁気的結合により情報の授受を行うための第2のコイルアンテナが設けられたキーシリンダ装置であって、キーシリンダ本体と、前記キーシリンダ本体の先端面より突出して設けられるキーシリンダアウタと、前記キーシリンダアウタの先端面の外周に嵌装され、前記第2のコイルアンテナを収納するためのコイルアンテナ収納体と、前記第2のコイルアンテナを巻装して前記コイルアンテナ収納体内に保持するための環状のキャリア部材とを備え、前記コイルアンテナ収納体の内周縁部には、該コイルアンテナ収納体を前記キーシリンダアウタに係止すると共に、前記キーシリンダアウタとの係合時において前記コイルアンテナ収納体を前記キーシリンダアウタの先端面方向に付勢する第1の付勢手段が設けられ、前記コイルアンテナ収納体の外周縁部には、第2の付勢手段が設けられ、前記キャリア部材は、前記第2の付勢手段により前記コイルアンテナ収納体内の所定位置に保持されることを特徴とする。
【0009】
【作用】
以上のように、この発明に係わるキーシリンダ装置は構成されているので、コイルアンテナ収納体の内周縁部の第1の付勢手段により、コイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの距離を所定値に保持することができる。
また、第2、第3の付勢手段により、コイルアンテナ収納体側のアンテナコイルを係止するキャリアをコイルアンテナ収納体内の最適な位置に保持するので、キャリアのコイルアンテナ収納体内での前後方向のズレを抑制し、キー側のコイルアンテナからシリンダアウタへの磁力の出力特性を一定に保持することができる。
【0010】
【実施例】
以下に本発明の実施例につき、添付の図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例では、キーシリンダ装置及びこの装置に使用されるキーを従来技術の項において説明したイモビライザユニット(immobilizer unit)とEGIユニットからなる車両用盗難防止装置に適用した一例で説明する。
【0011】
図1は、本発明に基づく実施例の車両用盗難防止装置のシステムブロック図である。図1を参照して、本実施例の車両用盗難防止装置の構成を説明する。図1に示すように、本実施例に用いる車両用盗難防止装置は、トランスポンダー1と、トランスポンダー1からの信号を受信するアンテナ2と、アンテナ2により取り込まれた信号を増幅するアンプ3と、アンプからの信号により制御されるイモビユニット4と、エンジン制御を行うEGIユニット9とを備えるシステムである。具体的に説明すると、トランスポンダー1は、自動車のイグニッションスイッチのオン、オフを運転者側において行う送信機内蔵のキーである。また、アンテナ2とは、イグニッションスイッチのオン、オフに連動して作動するコイルアンテナである。アンプ3では、このコイルが作動し、電圧が付与されるときに、電磁結合するための搬送波と受信信号とを一定値に増幅させる増幅機能を有する。
【0012】
イモビユニット4は、イモビライザーユニット(immobilizer unit)と呼ばれ、最近ヨーロッパで盗難防止用に開発されているEGIによるエンジン始動を禁止するコントローラであり、車両降車時にイグニッションスイッチをオフすること、或いはキーの有するIDを照合することで自動的にセットされる。
イモビユニット4は、バッテリー電源(+B)14及びスイッチ電源(IG1)15に基づいてイグニッションスイッチのオン、オフ情報を与えられると共に、アンプ部3で増幅される電圧値に基づいて、トランスポンダー1からIDデータが与えられ、所定の制御信号をEGIユニットに送信する。更に、イモビユニット4は、バッテリー電源14に接続されているので、例えば、エンジンを停止して、イグニッションスイッチをオフしても電源は供給され、スタンバイ状態を保持している。
【0013】
EGIユニットは、エンジンの回転数や燃料噴射量等を制御するコントローラである。また、EGIユニット9は、イモビユニット4から所定の制御信号を受信し、その信号に基づいて、スタータや燃料噴射量等を制御する。また、EGIユニット9は、イモビユニット4の場合とは異なり、イグニッションッスイッチのオン、オフに連動しながらスイッチ電源15として動作するので、例えば、エンジンを停止して、イグニッションスイッチをオフすると電源は切れることになる。
【0014】
<磁気的結合の原理>
キー1とコイルアンテナ2とは、電磁誘導の原理を利用して無線で磁気的に結合されている。コイルアンテナ2は、増幅器3に接続されており、キーをキー穴に差し込んでイグニッションオン位置に回転したときに、イモビユニット4からコード検出するための信号を出力することにより、電磁誘導の原理でコイルに電流が流れる。キーのIDコードは、この電流による増幅される電圧値に基づいて検出される。
【0015】
次に、図2を参照して、キーのステアリングロックユニットについて説明する。図2は、一般の車両のステアリングホイール付近に搭載されるステアリングロックユニットを分解して示す図である。図2において、ステアリングロックユニット100は、前述のコイルアンテナ2を含むコイルアンテナ収納体40と、シリンダアウタ80と、ロック機構本体60と、イグニッションスイッチ15とを備える。コイルアンテナ収納体40及びシリンダアウタ80は、ロック機構本体の前側に設けられ、キーを差し込むためのキー穴50を備える。キー穴50はロック機構本体60に設けられたキー溝と対応して、運転者によりキーが差し込まれ回転される。ロック機構本体60が回転すると、ステアリングロック機構が解除され、ステアリングシャフト(不図示)が回転可能になると共に、キーが抜かれると、ステアリングシャフトがロックされ、回転不能となる。ロック機構本体60の後部には、イグニッションスイッチ15が設けられ、キーをオン位置まで回転することにより、イグニッションスイッチがオンされる。イグニッションスイッチはEGIユニットに接続され、スイッチがオンされるとEGIユニットによりエンジン始動が実行される。
【0016】
<コイルアンテナ収納体の構成>
次に、前述のコイルアンテナ収納体40の構成を説明する。図3は、コイルアンテナ収納体の平面図、図4は図3を矢印Y方向からみた正面図、図5は、図4を矢印X方向から見た側面図、図6は、図5を矢印Z方向から見た図、そして、図7は、図6のA−A矢視断面図である。コイルアンテナ収納体40は、図4に示すように、円環状のドーナツ形を呈しており、外縁部分41aから内縁部分44aにかけて図7のように、全周に亘って凸状に形成されている。また、内縁部分44aから外縁部分41aの中間部付近までは斜面部分42が形成されている。外縁部分41aの凸部表面には、キーの操作位置を示すために、環状に”LOCK"、"ACC"、"ON"、"START"の文字が刻まれている。図6は、図4のちょうど裏側を示している。図3〜図6に示すように、文字が刻まれた表面の裏側には、突起43aが形成されている。この突起43aは、後述するシリンダアウタ80の全面に形成された突起43bと嵌合してコイルアンテナ収納体の位置決めを行う。また、外縁部分の凸部の裏側は凹部となっており、円環状に凹溝が形成されている。この凹溝には、この溝に収納できる程度の径の円環状のコイルが収納される。このコイルアンテナ収納体は、樹脂などのプラスチックで形成され、非常に軽量である。
【0017】
このように、コイルアンテナ収納体40の外縁部分41aの表面を円環状に前方に張り出している形状とすることで、キーをキー穴に差し込んだときに、後述するキーの把持部を包み込むように、コイルアンテナ収納体側のコイルがキー側のコイルにより近づくことになり、コイルアンテナ収納体とコイルアンテナとの磁力の干渉を低減する。また、突起43aを設けたことにより、位置決めが容易にできる。
【0018】
<シリンダアウタの構造>
次に、前述のシリンダアウタ80の構成を説明する。図8は、シリンダアウタの正面面図、図9は図8を矢印P方向から見た図、図10は、図8を矢印Q方向から見た側面図である。
図8〜図10において、シリンダアウタ80は、図8に示すように、その前側の断面が円状を呈しており、外縁部分41bから内縁部分44bにかけて図9、図10のように、フランジ状に平面が形成されている。図9は、図8を下方から見た様子を示している。図9に示すように、外縁部分41bから内縁部分44bにかけてのフランジが形成する前面の底部には、突起43bが形成されている。この突起43bは、前述のコイルアンテナ収納体40の裏側に形成された突起43aと嵌合してシリンダアウタの位置決めを行う。また、内縁部分44bの更に内側には、その先端にキー穴50が開口した円筒状のキー穴本体51と、その後部にフランジ部より形の小さいくびれ部52が延設されている。このシリンダアウタ80は、金属で構成され、先端にはコイルアンテナ収納体40が装着される。
【0019】
このように、キー穴部分を円筒状に延設しているので、コイルアンテナ収納体40をシリンダアウタ80に装着し、キーをキー穴に差し込んだときに、後述するキーの把持部を包み込むように、コイル収納体側のコイルがキー側のコイルにより近づくことになり、シリンダアウタとコイルアンテナとの磁力の干渉を低減する。また、突起部43bを設けたことにより、位置決めが容易にできる。
【0020】
<キーの構成>
次に、前述の送信機能を有するキー1の構成を説明する。図11は、キーの形状を示す図である。
図11において、キー1は、運転者により把持される把持部1aと、キー穴の形状に合致するように歯形が形成され、キー穴に挿入される先端部1cからなる。また、把持部1aと先端部1は金属から構成される。キーの把持部1aには、先端部1cとの接続部分付近にコイルアンテナ1dを収納するアンテナ穴1fが形成されている。コイルアンテナ1dは、アンテナ穴1fの外形に合致したケース1eに収納されて、アンテナ穴1fに装着される。把持部1aは、コイルアンテナ1dが装着されたうえで、樹脂等でその全体が被装される。
【0021】
このように、金属で形成された把持部1aの一部にアンテナ穴を設け、樹脂でモールドすることにより、キー側のコイルアンテナからコイルアンテナ収納体側のコイルアンテナへの磁力の出力特性を向上できる。
また、キー側のコイルアンテナをキーの金属製の把持部内に収納するため、キーをキー穴に挿入して回転させるとき等の、把持部の変形によるコイルアンテナの破損を防止できる。
【0022】
<コイルアンテナ収納体の詳細構成>
次に、前述のコイルアンテナ収納体40の詳細構成を説明する。図13は、コイルアンテナ収納体の側面図、図14は図13を矢印R方向からみた正面図、図15は、図16のB−B矢視断面図、図16は、図14を裏側から見た図、図17は、図16のC−C矢視断面図である。コイルアンテナ収納体40は、図14に示すように、その内縁部分44aに約120°間隔で係合爪45が設けられている。これらの係合爪45は、シリンダアウタ80の円筒状のフランジ部51に係合する。また、図15〜図17に示すように、その外縁部分41aには、同様に約120°間隔で外縁コイル係合爪46が設けられていると共に、内縁部分44aに係合爪45と交互に配置された内縁コイル係合爪47が設けられている。係合爪45は、内周方向に突出している。また、内縁コイル係合爪46は内周方向、外縁コイル係合爪47は外周方向にそれぞれ突出している。これらの外縁及び内縁コイル係合爪46、47は、外縁部分41aの円環状の凹溝にアンテナコイルを収容するためのプラスチック製のキャリアを係止する。アンテナコイルは、前述のように円周に沿ってこの溝に収納できる程度の径を有する円環状のものである。
【0023】
<コイルアンテナ収納体のシリンダアウタへの取付け状態>
次に、前述のコイルアンテナ収納体40をシリンダアウタ80に嵌合させた場合の取付け状態について説明する。図18は、コイルアンテナ収納体を取付ける前のコイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの位置関係を示す図である。また、図19は、コイルアンテナ収納体を取付けた状態でのコイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの位置関係を示す図である。図18に示すように、外縁部分41aの円環状の凹溝にはアンテナコイルを収容するためのプラスチック製のキャリア70が収容されている。また、キャリア70は外縁及び内縁コイル係合爪46、47によって凹溝内に係止されている。
【0024】
この図18に示す状態で、内縁部分44aの係合爪45をフランジ部51に押し付けることによって、係合爪45はフランジ部51に抗して変形する。このシリンダアウタ80を更に押し付けると、係合爪45はフランジ部のくびれ部52に嵌合し、図19に示すようにフランジ部の外周部分に当接する。
図19において、キャリア70がシリンダアウタ80の平面部41bに当接する部分71は、コイル81が発生する磁界の干渉ダンパの役割を果たしている。キャリア70は、内縁係合爪47によって矢印S1方向に押し付けられ、また、外縁係合爪46によって矢印S2方向に押し付けられるため、凹溝内部での前後方向の位置ずれが発生しないよう構成されている。また、コイルアンテナ収納体40は、係合爪45により係止されている。係合爪45は、図示のように、フランジ部51に外周を力Fで押し付けるので、その水平方向分力Fxが外縁部分41a全体を矢印F’x方向に押し付けるように作用する。このようにして、コイルアンテナ収納体40のシリンダアウタ80に対する前後方向の位置が保持される。
【0025】
尚、本実施例の構成の磁気的結合を利用したキーシリンダ装置では、コイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの距離tが約0.2ミリ以上となるとキー側のコイルアンテナからシリンダアウタへの磁力の出力特性が悪化するため、本実施例のコイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの距離tは0.2ミリを超えないように位置が保持される。
【0026】
このように、コイルアンテナ収納体40の内縁部分44aの係合爪45により、コイルアンテナ収納体40とシリンダアウタ80との距離を0.2ミリを超えないように保持すると共に、外縁及び内縁コイル係合爪46、47により、アンテナコイルを係止するキャリア70をコイルアンテナ収納体内の最適な位置に保持するので、夫々の前後方向のズレを抑制し、キー側のコイルアンテナからシリンダアウタへの磁力の出力特性を一定に保持することができる。
【0027】
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修正又は変形したものに適用可能である。
例えば、コイルアンテナ収納体の材質等は、磁力の干渉が小さいものであれば、プラスチック以外のものでもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明のように、この発明に係わるキーシリンダ装置によれば、コイルアンテナ収納体の内周縁部の第1の付勢手段により、コイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの距離を所定値に保持することができる。
また、第2、第3の付勢手段により、コイルアンテナ収納体側のアンテナコイルを係止するキャリアをコイルアンテナ収納体内の最適な位置に保持するので、キャリアのコイルアンテナ収納体内での前後方向のズレを抑制し、キー側のコイルアンテナからシリンダアウタへの磁力の出力特性を一定に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施例の車両用盗難防止装置のシステムブロック図である。
【図2】一般の車両のステアリングホイール付近に搭載されるステアリングロックユニットを分解して示す図である。
【図3】コイルアンテナ収納体の平面図である。
【図4】図3を矢印Y方向から見た正面図である。
【図5】図4を矢印X方向から見た側面図である。
【図6】図5を矢印Z方向から見た図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】シリンダアウタの正面面図である。
【図9】図8を矢印P方向から見た図である。
【図10】図8を矢印Q方向から見た側面図である。
【図11】キーの構造を示す図である。
【図12】従来のキーの構造を示す図である。
【図13】コイルアンテナ収納体の側面図である。
【図14】図13を矢印R方向からみた正面図である。
【図15】図16のB−B矢視断面図である。
【図16】図14を裏側から見た図である。
【図17】図16のC−C矢視断面図である。
【図18】コイルアンテナ収納体を取付ける前のコイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの位置関係を示す図である。
【図19】コイルアンテナ収納体を取付けた状態でのコイルアンテナ収納体とシリンダアウタとの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1…トランスポンダー、
2…コイルアンテナ、
3…アンプ、
4…イモビユニット、
9…EGIユニット、
40…コイルアンテナ収納体、
41a…コイルアンテナ収納体側外縁部分、
42…傾斜部分、
43a…コイルアンテナ収納体側突起、
44a…コイルアンテナ収納体側内縁部分、
41b…シリンダアウタ側外縁部分、
43b…シリンダアウタ側突起、
44b…シリンダアウタ側内縁部分、
45…係合爪、
46…外縁コイル係合爪、
47…内縁コイル係合爪、
50…キー穴、
51…フランジ部、
52…くびれ部分、
60…ロック機構本体
70…キャリア、
80…シリンダアウタ、
81…アンテナコイル。
Claims (4)
- キー側の第1のコイルアンテナとの間で磁気的結合により情報の授受を行うための第2のコイルアンテナが設けられたキーシリンダ装置であって、
キーシリンダ本体と、
前記キーシリンダ本体の先端面より突出して設けられるキーシリンダアウタと、
前記キーシリンダアウタの先端面の外周に嵌装され、前記第2のコイルアンテナを収納するためのコイルアンテナ収納体と、
前記第2のコイルアンテナを巻装して前記コイルアンテナ収納体内に保持するための環状のキャリア部材とを備え、
前記コイルアンテナ収納体の内周縁部には、該コイルアンテナ収納体を前記キーシリンダアウタに係止すると共に、前記キーシリンダアウタとの係合時において前記コイルアンテナ収納体を前記キーシリンダアウタの先端面方向に付勢する第1の付勢手段が設けられ、
前記コイルアンテナ収納体の外周縁部には、第2の付勢手段が設けられ、前記キャリア部材は、前記第2の付勢手段により前記コイルアンテナ収納体内の所定位置に保持されることを特徴とするキーシリンダ装置。 - 前記第1の付勢手段は、前記キーシリンダアウタの先端面との当接面に形成された斜面部により前記コイルアンテナ収納体を前記キーシリンダアウタの先端面方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のキーシリンダ装置。
- 前記第1の付勢手段は、前記コイルアンテナ収納体の外周縁部と前記キーシリンダアウタの先端面との間に所定の間隙を有して付勢することを特徴とする請求項2に記載のキーシリンダ装置。
- 前記コイルアンテナ収納体の内周縁部には、前記内周縁部から外周縁部に向かって突出する第3の付勢手段が設けられ、前記キャリア部材は、前記第3の付勢手段により前記コイルアンテナ収納体内の所定位置に保持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキーシリンダ装置。
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