JP3650832B2 - 係止具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、据付部の下孔に筒部材を挿着する一方、軸形状のピン部材を筒部材の筒孔に挿入していくと、ピン部材の先端部に形成された大径部が、筒部材の筒壁の内周に形成された抜け止め部を筒外側へ押し広げ、前記筒部材の抜け止め部が、前記大径部に連続して形成された小径部に弾撥的に係合して、ピン部材が筒部材を介して前記据付部に取り付けられるようにした係止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の係止具としては、例えば、実開平5−45217号公報に開示されたものがある。
すなわち、筒部材である雌部材と、ピン部材である雄部材とから構成され、雌部材はその先端が開放しており、雌部材の先端部には先端係止部が形成され、先端係止部が、雄部材のテーパ係止部に係合し、雄部材が雌部材に固定されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の係止具では、例えば、図10(a)〜(b)に示すように、雄部材1にせん断荷重がかかると、雄部材1に抜け方向の力が作用して、雄部材1が傾いて、先端係止部2がテーパ係止部3から外れてしまい、止められた部品が脱落する場合があるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、ピン部材の基端側に、据付部の下孔に対応して形成され、据付部の下孔とピン部材の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、据付部の下孔の孔縁に筒部材の筒壁が押されてピン部材のクビレ部に食い込むようにして、ピン部材を筒部材から抜けるのを防止することができ、また、一対の腕部をつなぐ連結部を設けて、せん断力がかかったときに、筒部材の筒壁をピン部材から離れないで沿った状態に維持し、ピン部材の大径部が抜け止め部から外れないようにし、ピン部材が抜けようとするのを防止し、さらに、ピン部材の軸方向で対向する開口部の両縁が、ピン部材の大径部を挟むように形成されていて、せん断荷重がかかった際に、ピン部材が傾倒するのを防止し、さらに、ピン部材の軸方向へは移動可能である一方、軸と交叉する方向への移動を禁止する嵌合部を設けて、せん断荷重がかかった際に、ピン部材が傾倒するのを防止し、ピン部材が抜けようとするのを阻止することができる係止具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達するための本発明の要旨とするところは、次の各項に記載された事項に存する。
1 据付部(11)の下孔(12)に筒部材(30)を挿着し、被据付部材(21)には下孔(22)が穿設され、前記筒部材(30)は、フランジ(31)と筒壁(32)を有し、前記筒壁(32)の外壁から筒外側へ突出する係止部(34)が形成されており、前記筒部材(30)のフランジ(31)と前記係止部(34)との間の隙間に前記据付部(11)の下孔(12)の孔縁が挟まれるように成っており、軸形状のピン部材(40)には、基端側に上下2枚のフランジ(41,42)を設けて、前記被据付部材(21)の下孔(22)に、前記ピン部材(40)の基端部を挿着し、前記ピン部材(40)を筒部材(30)の筒孔に挿入していくと、ピン部材(40)の先端部に形成された大径部(44)が、前記筒部材(30)の筒壁(32)の内壁から筒内側に突出する凸部(33’)を筒外側へ押し広げ、前記筒部材(30)の凸部(33’)が、前記大径部(44)に連続して形成された小径部(47)に弾撥的に係合して、ピン部材(40)が筒部材(30)を介して前記据付部(11)に取り付けられるようにした係止具において、
ピン部材(40)の基端側に、前記据付部(11)の下孔(12)と前記ピン部材(40)の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、前記据付部(11)の下孔(12)の孔縁に筒部材(30)の筒壁(32)が押されて食い込むように、前記据付部(11)の下孔(12)に対応してクビレ部(48)を形成し、
前記筒部材(30)は、筒軸と平行な方向へそれぞれ延設された一対の腕部(35)を有し、
前記腕部(35)と腕部(35)との筒周方向の間の隙間である開口部(39)の筒部材(30)の基端側の縁には、抜け止め部(33)が形成され、
前記一対の腕部(35)は、一対の腕部(35)の先端同士をつなぐ連結部(36)を有し、
前記筒部材(30)の開口部(39)は、前記ピン部材(40)の軸方向で対向する開口部(39)の前記筒部材(30)の基端側の縁と前記筒部材(30)の先端側の縁との両縁が、前記ピン部材(40)の大径部(44)を挟むように形成されていることを特徴とする係止具。
【0006】
2 据付部(11)の下孔(12)に筒部材(30)を挿着し、被据付部材(21)には下孔(22)が穿設され、前記筒部材(30)は、フランジ(31)と筒壁(32)を有し、前記筒壁(32)の外壁から筒外側へ突出する係止部(34)が形成されており、前記筒部材(30)のフランジ(31)と前記係止部(34)との間の隙間に前記据付部(11)の下孔(12)の孔縁が挟まれるように成っており、軸形状のピン部材(40)には、基端側に上下2枚のフランジ(41,42)を設けて、前記被据付部材(21)の下孔(22)に、前記ピン部材(40)の基端部を挿着し、前記ピン部材(40)を筒部材(30)の筒孔に挿入していくと、ピン部材(40)の先端部に形成された大径部(44)が、前記筒部材(30)の筒壁(32)の内壁から筒内側に突出する凸部(33’)を筒外側へ押し広げ、前記筒部材(30)の凸部(33’)が、前記大径部(44)に連続して形成された小径部(47)に弾撥的に係合して、ピン部材(40)が筒部材(30)を介して前記据付部(11)に取り付けられるようにした係止具において、
ピン部材(40)の基端側に、前記据付部(11)の下孔(12)と前記ピン部材(40)の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、前記据付部(11)の下孔(12)の孔縁に筒部材(30)の筒壁(32)が押されて食い込むように、前記据付部(11)の下孔(12)に対応してクビレ部(48)を形成し、
前記筒部材(30)は、筒軸と平行な方向へそれぞれ延設された一対の腕部(35)を有し、
前記腕部(35)と腕部(35)との筒周方向の間の隙間である開口部(39)の筒部材(30)の基端側の縁には、抜け止め部(33)が形成され、
前記一対の腕部(35)は、一対の腕部(35)の先端同士をつなぐ連結部(36)を有し、
前記連結部(36)と前記大径部(44)との間には、前記ピン部材(40)の軸方向へは移動可能である一方、軸と交叉する方向への移動を禁止する嵌合部(37)を有することを特徴とする係止具。
【0007】
次に、前記各号に記載された発明の作用について説明する。
請求項1記載の係止具では、
ピン部材(40)の基端側に、据付部(11)の下孔(12)に対応してクビレ部(48)を形成し、据付部(11)の下孔(12)とピン部材(40)の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、据付部(11)の下孔(12)の孔縁に筒部材(30)の筒壁(32)が押されてピン部材(40)のクビレ部(48)に食い込むようにしたので、ピン部材(40)が筒部材(30)から抜けるのを防止することができる。
請求項2記載の係止具では、
一対の腕部(35)をつなぐ連結部(36)を設けたので、せん断力がかかったときに、筒部材(30)の筒壁(32)がピン部材(40)から離れないで沿った状態に維持され、ピン部材(40)の大径部(44)が抜け止め部(33)から外れないようになり、ピン部材(40)が筒部材(30)から抜けようとするのを防止することができる。
【0008】
請求項3記載の係止具では、
ピン部材(40)の軸方向で対向する開口部(39)の両縁が、前記ピン部材(40)の大径部(44)を挟むように形成されているので、大径部(44)が抜け止め部(33)から外れるのを抑止し、せん断荷重がかかった際にも、ピン部材(40)が筒部材(30)から抜けようとするのを阻止することができる。
請求項4記載の係止具では、
大径部(44)の軸方向の両側に軸支することにより、大径部(44)と抜け止め部(33)との軸直角方向への相対移動を防止して大径部(44)が抜け止め部(33)から外れるのを防止し、せん断荷重がかかった際にも、ピン部材(40)が筒部材(30)から抜けようとするのを阻止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、車体のサイドシルなどの据付部11には、取付用の下孔12が穿設され、下孔12には筒部材30が挿着されている。マットガードなどの被据付部材21には下孔22が穿設され、下孔22にはピン部材40が挿着されている。
【0010】
図1〜図5に示すように、筒部材30は、筒孔の周縁に広がるフランジ31と、筒壁32とから成り、筒壁32の先端部には、筒壁32の内壁から筒内側に突出する凸部である抜け止め部33が形成されている。筒壁32の基端部には、筒壁32の外壁から筒外側へ突出する一対の係止部34が形成されている。フランジ31と係止部34との間の隙間に、据付部11の下孔12の孔縁が挟まれるように成っている。
【0011】
図1、図2、図6および図7に示すように、ピン部材40は、基端側にそれぞれ矩形に成形された上下2枚のフランジ41,42と、先端側へ向けて延びるピン軸部43とを有しており、上側のフランジ41には、十字状のリブが設けられている。ピン部材40のピン軸部43の基端と先端との中間部には、前記抜け止め部33が弾撥的に係合する小径部47が形成されている。ピン軸部43の先端側には、大径部44が形成されている。大径部44は、基端側にその径を広げた拡径部45と、先端側にその径を縮めた縮径部46とを有している。大径部44は、ピン部材40を筒部材30の筒孔に挿入していくと、抜け止め部33をその復元力に抗して筒外側へ押し広げるものである。
【0012】
図3〜図7に示すように、筒部材30の筒壁32の先端には、一対の腕部35が筒軸と平行な方向へ延設されている。一対の腕部35の間には、開口部39が形成され、開口部39の上縁が抜け止め部33になっている。一対の腕部35の先端には脱落防止部36が形成されている。脱落防止部36は、一対の腕部35の先端をつなぐ連結部にもなっている。
開口部39の下縁が、脱落防止部36の上縁になっている。筒部材30の開口部39は、その上縁と下縁とにより、ピン部材40の拡径部45を上下から挟み込んで大径部44の倒れを防止している。
【0013】
筒部材30の筒壁32の基端部には、各係止部34の筒周方向の両側にスリット38がそれぞれ形成され、スリット38は、筒壁32の基端からフランジ31を通りその外周縁に抜けている。スリット38は、係止部34を含む筒壁32およびフランジ31を、他の筒壁32およびフランジ31から独立させて撓み易くしており、対向する係止部34の間隔を狭めて、筒部材30を据付部10から外し易くするものである。
脱落防止部36には、筒軸方向に挿入したピン部材40の凸形状の縮径部46を外嵌する凹形状の嵌合部37が形成されている。脱落防止部36の嵌合部37は、筒部材30の開口部39と大径部44との筒軸方向の寸法差より大きな筒軸方向の深さを有している。
【0014】
ピン部材40の大径部44から小径部47に至る部位は、せん断強さにおいては、小径部47が最も低くなるように形成されている。ピン部材40の基端には、据付部11の下孔12に対応して、ピン軸方向へ凹入するクビレ部48が形成されている。クビレ部48は、ピン部材40にせん断力がかかり、ピン部材40が筒部材30の筒孔より抜け出ようとすると、据付部11の下孔12の孔縁が筒部材30の筒壁32を押し込んで、筒壁32がクビレ部48に食い込むことで、ピン部材40が抜け不能になるようにしたものである。
【0015】
次に、発明の作用について説明する。
筒部材30が据付部11の下孔12に挿着され、据付部11の下孔12に被据付部材21の下孔22を合わせて、ピン部材40を下孔22に通すとともに、筒部材30の筒孔に通していくと、やがて、ピン部材40の大径部44が抜け止め部33をその復元力に抗して押し広げ、筒部材30の抜け止め部33が、ピン部材40の大径部44に連続して形成された小径部47に弾撥的に係止して、ピン部材40は、筒部材30の筒孔から抜けなくなり、被据付部材20がピン部材40および筒部材30を介して据付部11に取り付けられる。
【0016】
この取付状態においては、脱落防止部36の嵌合部に、ピン部材40の大径部44の先端である縮径部46が嵌入している。また、筒部材30の開口部39の上縁である抜け止め部33と、下縁である脱落防止部36の上縁とにより、ピン部材40の拡径部45が上下から挟み込まれている。
例えば、ピン部材40に抜け力がかかると、抜け止め部33に係止しているピン部材40の大径部44に過大な荷重がかかるが、筒部材30の脱落防止部36の嵌合部37は、凹形状にして、ピン部材40の大径部44の先端部は凸形状になっているので、大径部44の剛性が低下せず、大径部44に過大な荷重がかかった場合にも、大径部44はその過大な抜け力に十分に耐えることができる。
【0017】
例えば、据付部11の下孔12と被据付部21の下孔22とをずらすようなせん断荷重がかかると、据付部11の下孔12の孔縁に筒部材30の筒壁32が押し込まれて、図8に示すように、ピン部材40のクビレ部48に食い込むようになる。
【0018】
それにより、ピン部材40が筒部材30に対してピン軸方向に移動不能になり、筒部材30の抜け止め部33がピン部材40の小径部47に弾撥的に係合した状態に維持され、ピン部材40の大径部44は抜け止め部33に係止したままである。したがって、ピン部材40は筒部材30に対して、抜け不能になる。
【0019】
また、このとき、ピン部材40が多少傾くようになって、クビレ部48に食い込んだ側と反対側の筒部材30の筒壁32が、ピン部材40のピン軸部43から離れようとし、反対側の筒部材30の筒壁32において、ピン部材40の大径部44が筒部材30の抜け止め部33から外れるおそれがあるが、脱落防止部36が、反対側の筒部材30の筒壁32の腕部35に連結されているので、脱落防止部36が、ピン部材40のピン軸部43から離れないように引き込むような形になり、その結果、ピン部材40の大径部44が筒部材30の抜け止め部33から外れることはなく、抜け力は低下しないで、高いものに維持される。
【0020】
さらに、筒部材30の開口部39の上縁と、脱落防止部36の上縁である開口部39の下縁とにより、ピン部材40の拡径部45を上下から挟み込んでいるので、大径部44が抜け止め部33から外れないようになり、せん断荷重がかかった際にも、ピン部材40が筒部材30から抜けようとするのを阻止することができる。
さらに、ピン部材40の大径部44の先端である縮径部46が、連結部である脱落防止部36の嵌合部37に嵌合しているので、せん断荷重がかかった際に、ピン部材40が傾倒するのが防止され、この点からも、ピン部材40が筒部材30から抜けようとするのを阻止することができる。
【0021】
図9に示すように、せん断荷重がピン部材40にかかった場合に、ピン部材40の最大抜け力は、ピン部材40の耐荷重値に近い値となる。
例えば、据付部11の下孔12と被据付部21の下孔22とをずらすようなせん断荷重がかかると、ピン部材40が破断する場合がある。このとき、破断する場所は、せん断荷重に対して最も弱いピン部材40の小径部47になる。
【0022】
小径部47で破断すると、小径部47から先の大径部44が、筒部材30の筒壁32の先端を抜けて脱落しようとするが、筒壁32の先端に脱落防止部36が形成されているので、大径部44は、脱落防止部36に受け止められ、脱落することがなくなる。
破断したピン部材40を新たなものに交換するには、係止部34を含む筒壁32およびフランジ31を摘まんで、一対の係止部34の間隔を狭めるようにすればよい。それにより、一対の係止部34が据付部11の下孔12の孔縁から簡単に外れて、筒部材30を据付部11から外すことができる。
このとき、大径部44は、筒部材30の抜け止め部33と、脱落防止部36の上縁とで上下から挟み込まれたままであり、大径部44は、開口部39を通って落下しないで、筒部材30とともに引き上げられ、回収される。
【0023】
【発明の効果】
本発明にかかる係止具によれば、ピン部材の基端側に、据付部の下孔に対応して形成され、据付部の下孔とピン部材の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、据付部の下孔の孔縁に筒部材の筒壁が押されてピン部材のクビレ部に食い込むようにして、ピン部材を筒部材から抜けるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す係止具の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す係止具の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す筒部材の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV―V線断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示すピン部材の平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示すピン部材の正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す係止具の作用説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示す係止具の作用説明図である。
【図10】従来例を概念的に示す係止具の作用説明図である。
【符号の説明】
11…据付部
12…下孔
21…被据付部材
22…下孔
30…筒部材
31…フランジ
32…筒壁
33…抜け止め部
33’…凸部
34…係止部
35…腕部
36…脱落防止部(連結部)
37…嵌合部
38…スリット
39…開口部
40…ピン部材
41,42…フランジ
43…ピン軸部
44…大径部
45…拡径部
46…縮径部
47…小径部
48…クビレ部
Claims (2)
- 据付部の下孔に筒部材を挿着し、被据付部材には下孔が穿設され、前記筒部材は、フランジと筒壁を有し、前記筒壁の外壁から筒外側へ突出する係止部が形成されており、前記筒部材のフランジと前記係止部との間の隙間に前記据付部の下孔の孔縁が挟まれるように成っており、軸形状のピン部材には、基端側に上下2枚のフランジを設けて、前記被据付部材の下孔に、前記ピン部材の基端部を挿着し、前記ピン部材を筒部材の筒孔に挿入していくと、ピン部材の先端部に形成された大径部が、前記筒部材の筒壁の内壁から筒内側に突出する凸部を筒外側へ押し広げ、前記筒部材の凸部が、前記大径部に連続して形成された小径部に弾撥的に係合して、ピン部材が筒部材を介して前記据付部に取り付けられるようにした係止具において、
ピン部材の基端側に、前記据付部の下孔と前記ピン部材の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、前記据付部の下孔の孔縁に筒部材の筒壁が押されて食い込むように、前記据付部の下孔に対応してクビレ部を形成し、
前記筒部材は、筒軸と平行な方向へそれぞれ延設された一対の腕部を有し、
前記腕部と腕部との筒周方向の間の隙間である開口部の筒部材の基端側の縁には、抜け止め部が形成され、
前記一対の腕部は、一対の腕部の先端同士をつなぐ連結部を有し、
前記筒部材の開口部は、前記ピン部材の軸方向で対向する開口部の前記筒部材の基端側の縁と前記筒部材の先端側の縁との両縁が、前記ピン部材の大径部を挟むように形成されていることを特徴とする係止具。 - 据付部の下孔に筒部材を挿着し、被据付部材には下孔が穿設され、前記筒部材は、フランジと筒壁を有し、前記筒壁の外壁から筒外側へ突出する係止部が形成されており、前記筒部材のフランジと前記係止部との間の隙間に前記据付部の下孔の孔縁が挟まれるように成っており、軸形状のピン部材には、基端側に上下2枚のフランジを設けて、前記被据付部材の下孔に、前記ピン部材の基端部を挿着し、前記ピン部材を筒部材の筒孔に挿入していくと、ピン部材の先端部に形成された大径部が、前記筒部材の筒壁の内壁から筒内側に突出する凸部を筒外側へ押し広げ、前記筒部材の凸部が、前記大径部に連続して形成された小径部に弾撥的に係合して、ピン部材が筒部材を介して前記据付部に取り付けられるようにした係止具において、
ピン部材の基端側に、前記据付部の下孔と前記ピン部材の軸心とを相互にずらそうとするせん断力がかかると、前記据付部の下孔の孔縁に筒部材の筒壁が押されて食い込むように、前記据付部の下孔に対応してクビレ部を形成し、
前記筒部材は、筒軸と平行な方向へそれぞれ延設された一対の腕部を有し、
前記腕部と腕部との筒周方向の間の隙間である開口部の筒部材の基端側の縁には、抜け止め部が形成され、
前記一対の腕部は、一対の腕部の先端同士をつなぐ連結部を有し、
前記連結部と前記大径部との間には、前記ピン部材の軸方向へは移動可能である一方、軸と交叉する方向への移動を禁止する嵌合部を有することを特徴とする係止具。
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