JP3650741B2 - 放射装置および該装置の使用法および表面を処理するための方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの赤外線放射器と、1つの別の放射器とを有する、被覆体またはピグメントまたは色素による印刷物を乾燥させるための放射装置であって、互いに結合された、長手方向に延びる少なくとも2つのスリーブ管が設けられており、該スリーブ管は光および赤外線のために透光性であって、かつ周辺雰囲気に対して密閉されており、該スリーブ管のうち少なくとも第1のスリーブ管が螺旋状白熱体を有しており、該螺旋状白熱体が、シールされた管端部と外側の接続端子とを介して外部のエネルギ供給部に電気的に接続されている形式のものに関する。
【0002】
また本発明は、このような装置の使用法に関する。
【0003】
さらに本発明は、互いに結合された、長手方向に延びる少なくとも2つのスリーブ管が設けられており、該スリーブ管は光および赤外線のために透光性であって、かつ周辺雰囲気に対して密閉されており、該スリーブ管のうち少なくとも第1のスリーブ管が螺旋状白熱体を有しており、該螺旋状白熱体が、シールされた管端部と外側の接続端子とを介して外部のエネルギ供給部に電気的に接続されている形式の、1つの赤外線放射器と、1つの別の放射器とを有する放射装置を用いて、予め規定された期間の間、表面を少なくとも1つの赤外線源から照射し、該赤外線の放射によって、表面特に基板上に積層された表面を処理するもしくは乾燥の目的で支持体上の溶かされた色素ピグメントを処理するための方法に関する。
【0004】
【従来の技術】
英国特許第1544551号明細書に基づき電気的な熱放射器が公知であり、この熱放射器は互いに平行に配置された螺旋状の2つの加熱体を有しており、これらの螺旋状加熱体は石英ガラス管内にそれぞれ配置されている。しかもこれらの石英ガラス管はその長さにわたって溶融接続によって互いに結合されている。両螺旋状白熱体は直列接続されている。
【0005】
強度を著しく高めることができる場合にも、短波の赤外線の比較的狭いスペクトル領域しか提供されず、しかも概して同時に色素もしくはピグメントと、これらの溶媒、例えば水とを、担体への印刷のような表面塗布後に迅速に乾燥させることは困難である。
【0006】
さらに欧州特許出願公開第0428835号明細書もしくはこれに対応する米国特許第5091632号明細書に基づき、双管放射器を有する赤外線放射器が公知である。
【0007】
さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第19839457号明細書に基づき公知である。加熱部材として、カーボンバンドを有する赤外線放射器を使用することは公知である。このようなカーボンバンドは特に、1.5〜4.5μmの中間的な波長領域の赤外線を放出するのに適している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、表面に塗布された被覆体または溶媒中のピグメントまたは色素による印刷物を迅速に乾燥させ、かつ同時にトルエンまたは水のような溶媒を迅速に蒸発させることができるような熱的な放射装置および方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明による構成では、放射バンドを有する第2のスリーブ管が設けられており、該放射バンドが同様に、シールされた端部と外側の接続端子とを介して、外部のエネルギ供給部に電気的に接続されているようにした。
【0010】
さらに前記課題を解決するために本発明による方法では、表面を、少なくとも一時的に780nm〜1.4μmの第1の波長領域における赤外線で処理し、かつ少なくとも一時的に2.5μm〜5μmの第2の波長領域における赤外線で処理するようにした。
【0011】
【発明の効果】
第2のスリーブ管は同様に赤外線を放射するために、特に中赤外線領域において赤外線を放射するために設けられている。その際に当然この放射バンドの代わりに、中赤外線領域の放射を送出する他の種類の温度放射器も使用することができる。この装置が、特に780nm〜1.4μmの領域の波長を有する、可視であるスペクトル領域並びに近赤外線領域においても、特に2.5μm〜5μmの領域の波長を有する中赤外線領域においても比較的高い放射率を有していると有利である。
【0012】
装置の有利な構成では、放射バンドとして、長手方向に延びるカーボンバンドが使用されており、このカーボンバンドは別の有利な形では長手方向に延びるスパイラルとしても形成されている。一方ではこのスパイラルは中赤外線スペクトル領域における放射を送出し、他方では螺旋状白熱放射器が短波の赤外線(近赤外線)もしくは可視の光も放射する。
【0013】
特に、共通の放射装置において種々異なる温度(Δλmax>400nm)を有する光源の組合せによって、通常の短波の赤外線放射源と比べて、熱処理するためのプロセス効率を上げることができるので有利である。例えば色素乾燥プロセスの効率が改良される。
【0014】
放射装置は種々異なるプランク分布のオーバラップによって、規定された波長領域における1つの温度だけを有する従来の光源よりも百分率的に多い赤外線放射率を有する。
【0015】
別の有利な構成では、熱的な放射源の他に、光および紫外線用の透光性の長手方向に延びる少なくとも1つの付加的な管を設けることができる。この管は電気的な放電範囲を有しており、特に色素乾燥に適した、0.15〜380nmの波長領域における付加的な紫外線を放射する。
【0016】
赤外線もしくは放射装置の有利な構成は請求項1〜13に示してある。
【0017】
単個放射器と比べて所要スペースが減少しているので特に有利である。しかも種々異なる波長を有する光源の選択的な運転によって、それぞれの適用領域のために最適な放射条件に調整することができる。
【0018】
さらに本発明による方法の改良方式は請求項17および18に記載されている。
【0019】
本発明による有利な実施例では、第1の波長領域の表面放射と第2の波長領域の表面放射とが少なくとも一時的にオーバラップし、この場合第1の赤外線は光源として螺旋状白熱体を有する放射器から、かつ第2の赤外線は光源としてカーボンバンドを有する放射器から放射される。特に有利な実施例として、第1の波長領域と第2の波長領域とのオーバーラップの際に、780nm〜3.1μmの波長領域における比較的高い放射率でのスペクトル放射分布が得られる。
【0020】
著しい利点は実施例に応じて、放射装置の個々の放射率を論理和に接続するか、または共通の種類の回路で運転することができる。さらにプロセスの変わる機械の運転において、放射器交換の必要がないという利点が得られる。使用者はもはや種々異なる個々の光源と必要としないので、スペアストックの減少が達成される。さらに使用されるカーボン放射器を、短波の放射器(螺旋状白熱体)用の始動電流リミッタとして使用することができる。
【0021】
別の構成では、紫外線放射率も赤外線スペクトラムにオーバーラップさせることができる。ここではまた分離された共通の運転形式が組合せ可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1aに基づき、放射装置は双管放射器1を有しており、該双管放射器は少なくとも互いにほぼ平行に配置された2つのスリーブ管2,3を有している。これらのスリーブ管2,3は赤外線および可視光線のために透光性の材料、有利には石英ガラスからなっている。両スリーブ管2,3は同様に石英ガラスから成る中間ウェブ4を介して機械的に堅固に互いに結合されている。第1のスリーブ管2は螺旋状白熱体5が設けられた、短波の赤外線放射器を有している。この赤外線放射器の高い放射強度は、後で示す図2(曲線II)から分かるように、780nm〜約1.2μm(近赤外線/IR−A)の波長領域にある。波長領域の定義はDIN規格(ドイツ工業規格)5030、第2部から得られる。
【0023】
類似の放射器は例えば冒頭に記載の欧州特許出願公開第0428835号明細書もしくはこれに相応する米国特許第5091632号明細書に基づき公知である。このような短波の赤外線放射器では図1aに基づき、スリーブ管2の螺旋状白熱体5が、モリブデンから成るシート状の導電部6,7を介してスリーブ管2の管端部8′,9′の各プレス封止領域において、各1つの外部接続端子8,9に電気的かつ機械的に接続されており、該外部接続端子8,9は外側のエネルギ供給部と電気的に接続するために働く。これに対してスリーブ管3は放射バンド10としてのカーボンバンドを備えた赤外線放射器を有しており、この放射バンド10には接続端子11,12と、管端部15,16の各プレス封止領域におけるモリブデンから成るシート状の導電部13,14とを介して、外部接続端子17,18が、エネルギ供給部と接続するために設けられている。
【0024】
カーボンバンド11の端部と導電部13,14との間の接続は有利には、ドイツ連邦共和国特許第4419285号明細書もしくはこれに相応する米国特許第5567951号明細書に基づき公知であるような石墨紙によって行われる。このような形式でカーボンバンドの、長手方向で際だつ導電性は導電部とのコンタクト形成の際に補償したい。さらに冷却器の改良も得られる。
【0025】
図1bに基づく正面図は双管放射器1の、相並んで位置する両スリーブ管2,3を示している。これらのスリーブ管2,3は石英ガラスからなる中間ウェブ4を介して互いに結合されている。長手方向に延びる平坦な放射バンド10がしめされた図1aに対して、図1bに基づく放射バンド10′はカーボン放射器内に挿入する前に螺旋状に巻かれている、つまり螺旋体が放射バンド10′として働く。この螺旋状の放射バンド10′は、ステファン・ボルツマンの法則から得られるように、図2の曲線Iで示した1.6〜3.8μm(近赤外線/IR−B〜中赤外線/IR−C)の波長領域における比較的大きな放射率を放射することができるので特に有利である。この波長領域の定義はDIN規格5030、第2部から得られる。
【0026】
すでに図1aで記載したスリーブ管2,3は中間ウェブ4を介して機械的に互いに結合されている。接続端子8,9,17′,17″,18′,18″は機能的に図1aによる接触端子17,18に相応している。それぞれ別個に導出された接続端子に基づき、各ランプの個々の作動制御が可能であり、したがってこれらのランプを例えば同時にまたは時間的に択一的にも運転させることができる。
【0027】
図1cに示した、組み合わされた放射器の正面図は前記した双管装置の他に付加的に、放電ランプとして接続された放射装置を有している。この場合、付加的に中間ウェブ4′(石英ガラス)を介して接続された、放電ランプのスリーブ管19(石英ガラス)によって紫外線の放射が可能である。放電ランプ20は中間ウェブ4′を介して双管放射装置1′に結合されているので、ここでは三身管光線放射装置と呼ぶこともできる。したがって、可視光と赤外線とによって色素ピグメントを処理し、かつ同時にもしくは択一的に放電ランプ20からの紫外線によって光開始剤を処理することもできる。放電ランプ20の充填物は有利には水銀と、場合によっては金属ハロゲン化物の混入物とからなっている。これらの電極21,22は有利にはウォルフラムからなっている。放電ランプ20のエネルギ供給は導電部23,24を介して行われ、有利にはこれらの導電部はモリブデンシートから形成されている。放電ランプ20の付加的なスリーブ管19は中間ウェブ4,4′と同様に石英ガラスから成っており、したがって紫外線にとって最適な透光性が得られる。放電ランプ20の接続端子26,27は同様に別個に導出されているので、この放電ランプ20を他の両赤外線放射器とは関係無く点火させて運転することができる。
【0028】
したがって、一方ではスペースを節約してストックでき、他方では多数の異なった機能において使用できるような、コンパクトで全般的に使用可能な放射器を得ることができる。
【0029】
図2に示したダイヤグラムから分かるように、カーボン放射器の最大相対強度は950℃の温度(曲線I)では1.6〜3.8μmの領域にある。放射器として螺旋状白熱体5(曲線II)とカーボンバンド10,10′とを同時に運転した場合には、両放射器の組合せによって熱的な放射源が形成される。この放射源は曲線IIIに基づき780nm〜3.5μmの領域における高い全放射率を有している(近赤外線〜中赤外線の始め)。色素ピグメントを乾燥させ、かつ蒸発によって色素もしくはエナメルから、例えばトルエンまたは水のような所属の溶媒を取り除くプロセスの効率は、このような組合せによって上昇する。したがって本発明による双管放射器によって短い反応時間と、短波の赤外線放射源の高い出力密度とが得られる。1200℃までカーボンバンド10,10′の温度が上昇すると、すでに図2に記載した分布に類似の、強度のスペクトル放射分布を得ることができる。
【0030】
図3にはダイヤグラム図に基づき水のスペクトル吸収が示されている。例えば塗布される層の、10μm(曲線I)の比較的大きな層厚さにとっても、2μm(曲線II)の比較的小さな層厚さにとっても、約3μmの波長領域においてA1,A1′で示した第1の最大スペクトル吸収が生じ、他方、約40%〜90%の吸収度を有する、しかし第1よりは小さい第2の最大スペクトル吸収はA2,A2′で示した約6μmのスペクトル領域にある。この際、2μmしかない層厚さは曲線IIの吸収点A1′もしくはA2′において、それぞれ90%もしくは40%の、よりわずかな吸収率を有していることがわかる。
【0031】
図3から、水またはその他の溶媒を蒸発させるために必要な放射の最大値はよりいっそう中赤外線領域(ドイツ工業規格5030、第2部に基づいたIR−C/中赤外線(MIR))にあり、他方、図2に基づき色素ピグメントの乾燥は780nm〜約1.2μmの短波領域(ドイツ工業規格5030、第2部に基づいた近赤外線/IR−A)において効果的に実施されることがわかる。
【0032】
図4に基づき、厚さ10μmの層のための水乾燥効率は機能的に温度に関連している。1500〜1200Kの領域における温度では効率は30〜40%の領域にあり、他方で3000K以上の領域では効率が10%以下にまで降下する。したがって水乾燥の最適な効率は1000〜1500Kの領域において得られることがわかる。
【0033】
したがって図2〜図4から、螺旋状白熱体による短波の赤外線を、カーボンバンドによる中赤外線と協働して同時に作用させることに基づき、塗布された層もしくは印刷物の乾燥および蒸発に対する多種多様な要求を満たし、このような形式の組合せによって相乗作用が生ぜしめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】本発明による双管放射器を概略的に示した斜視図である。
【図1b】螺旋状のカーボン放射器を有する双管放射器の正面図である。
【図1c】赤外線の他にUV線も発生させられる、付加的に管状の放電ランプを有する装置の正面図である。
【図2】2600℃の運転温度における短波長の赤外線放射器(NIR/IR−A)と約950℃の運転温度におけるカーボン放射器との、波長λ〔μm〕で示したスペクトル放射分布の相対強度を、KW/m2で正規化されたプランクにより示したダイヤグラム図である。
【図3】種々異なる層厚さ(2μm;10μm)のための水のスペクトル吸収を0〜100%の範囲で、波長λ〔μm〕に関して示したダイヤグラム図である。
【図4】10μmの層厚さのための水乾燥の効率を示したダイヤグラム図であり、X軸に沿って温度(ケルビン)をかつY軸に沿って効率を示した。
【符号の説明】
1 双管放射器、 2,3 スリーブ管、 4,4′ 中間ウェブ、 5 螺旋状白熱体、 6,7 導電部、 8,9 接続端子、 8′,9′ 管端部、10,10′ 放射バンド、 11,12 接続端子、 13,14 導電部、 15,16 管端部、 17,17′,17″,18,18′,18″ 接続端子、 19 スリーブ管、 20 放電ランプ、 21,22 電極、 23,24 導電部、 26,27 接続端子
Claims (18)
- 1つの赤外線放射器と、1つの別の放射器とを有する、被覆体またはピグメントまたは色素による印刷物を乾燥させるための放射装置であって、互いに結合された、長手方向に延びる少なくとも2つのスリーブ管が設けられており、該スリーブ管は光および赤外線のために透光性であって、かつ周辺雰囲気に対して密閉されており、該スリーブ管のうち少なくとも第1のスリーブ管が螺旋状白熱体を有しており、該螺旋状白熱体が、シールされた管端部と外側の接続端子とを介して外部のエネルギ供給部に電気的に接続されている形式のものにおいて、
放射バンド(10,10′)を有する第2のスリーブ管(3)が設けられており、該放射バンド(10,10′)が同様に、シールされた端部(15,16)と外側の接続端子(17,18)とを介して、外部のエネルギ供給部に電気的に接続されていることを特徴とする、放射装置。 - 放射バンド(10)として、長手方向に延びるカーボンバンドが使用されている、請求項1記載の放射装置。
- 放射バンド(10′)が、長手方向に延びる螺旋体として形成されている、請求項1または2記載の放射装置。
- 光および紫外線のために透光性で長手方向に延びる少なくとも1つの付加的なスリーブ管(19)が、前記2つの管(2,3)に結合されており、該付加的なスリーブ管(19)が電気的な放電領域を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の放射装置。
- 放電領域を有する付加的な管(19)が、互いに向かい合って位置する電極(21,22)を有しており、該電極(21,22)がそれぞれ、導電部と接続端子(26,27)とを有する、シールされた管端部を介して、外部のエネルギ供給部に接続可能である、請求項4記載の放射装置。
- 付加的な管(19)内で放電を励起するために、電磁的なエネルギが外側から管内側部分に入力結合されるようになっている、請求項4記載の放射装置。
- 電磁的なエネルギが、管内側部分の外部に位置する電極に入力結合されるようになっている、請求項6記載の放射装置。
- 前記電極が、放電領域を運転するために外側の接続端子を介してエネルギ供給部に接続されている、請求項4から7までのいずれか1項記載の放射装置。
- 前記外側の接続端子がそれぞれ、共通のエネルギ供給部の接続部に接続されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の放射装置。
- 前記管のうち少なくとも1つの管が反射層を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の放射装置。
- 複数の前記管(2,3)からの放射方向が少なくともほぼ平行に方向付けられている、請求項1から10までのいずれか1項記載の放射装置。
- 放射方向が、放射したい共通の区分に方向付けられている、請求項1から11までのいずれか1項記載の放射装置。
- 少なくとも2つの放射器が電気的に直列接続可能である、請求項1から12までのいずれか1項記載の放射装置。
- 螺旋状白熱体(5)を有するスリーブ管を、赤外線源として近赤外線領域(IR−B)および中赤外線領域において使用することを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載の放射装置の使用法。
- 放電室を設けた付加的なスリーブ管を紫外線源として使用することを特徴とする、請求項4から13までのいずれか1項記載の放射装置の使用法。
- 互いに結合された、長手方向に延びる少なくとも2つのスリーブ管が設けられており、該スリーブ管は光および赤外線のために透光性であって、かつ周辺雰囲気に対して密閉されており、該スリーブ管のうち少なくとも第1のスリーブ管が螺旋状白熱体を有しており、該螺旋状白熱体が、シールされた管端部と外側の接続端子とを介して外部のエネルギ供給部に電気的に接続されている形式の、1つの赤外線放射器と、1つの別の放射器とを有する放射装置を用いて、予め規定された期間の間、表面を少なくとも1つの赤外線源から照射し、該赤外線の放射によって、表面特に基板上に積層された表面を処理するもしくは乾燥の目的で支持体上の溶かされた色素ピグメントを処理するための方法において、
表面を、少なくとも一時的に780nm〜1.4μmの第1の波長領域における赤外線で処理し、かつ少なくとも一時的に2.5μm〜5μmの第2の波長領域における赤外線で処理することを特徴とする、赤外線の放射によって表面を処理するための方法。 - 第1および第2の波長領域の放射を、少なくとも一時的にオーバーラップさせる、請求項16記載の方法。
- 第1の波長領域の放射を、放射源としての螺旋状白熱体を有する赤外線放射器から行い、かつ第2の波長領域の放射を放射源としてカーボンバンドを有する赤外線放射器から行う、請求項16または17記載の方法。
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