JP3649462B2 - 植木鉢の給水装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、植木鉢、盆栽、プランターなどに給水を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】
一般に、鉢植え植物に給水する際には、じょうろ等により植物の上方から直接水を注ぐ。しかし、この方法では、旅行等のため長期間給水できない場合には土の乾燥が避けられず、また、一度に多量の給水を行うと土や養分が流出したり、根が腐ったりすることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、給水時期や給水量の管理が不要な植木鉢の給水装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、貯水タンクの内部に貯水量に応じて上下に移動するフロートを設け、そのフロートに逆U字形の連結管の一端部を上下方向にスライド自在に圧入し、その連結管の他端部を給水槽の上部に接続し、その給水槽の内部に、上端が開口し、水が溜まると重心が移動する受水容器を設け、その受水容器の空の状態における重心位置を回動自在に支持し、前記連結管の内部に吸水性を有する吸水帯を挿入し、その吸水帯の一端部を貯水タンク内の水に浸し、他端部を前記受水容器の上方に位置させ、植木鉢内に敷設されるチューブの少なくとも一方の端部を前記給水槽の下部に接続し、そのチューブに多数の給水孔を形成し、チューブ内に給水帯を挿入したのである。
【0005】
【作用】
貯水タンクに水を入れると、吸水帯の一方の端部が水に浸り、吸水帯に水が吸い上げられる。吸水帯の他端部は受水容器の上方に位置しているので、吸い上げられた水は受水容器へ滴下する。受水容器に一定量の水が溜まると、受水容器の重心位置が移動して、支持位置のまわりに回転力が作用し、その回転力により受水容器が揺動して、受水容器に溜まった水は給水槽へ放出される。給水槽へ放出された水は給水帯に吸収され、チューブに形成された多数の給水孔を介して、土へ供給される。
【0006】
給水槽の水がなくなった時点で土への給水は停止され、再び受水容器に一定量の水が溜まり、受水容器が揺動して給水槽に水が放出されると、土への給水が再開される。貯水タンクに水がなくなるまで以上の動作を繰り返す。
【0007】
また、フロートが貯水量に応じて上下し、吸水帯の水に浸る部分の長さが常に一定となるため、吸水帯の吸水量がほぼ一定に保たれ、常に一定量の水が受水容器に滴下される。従って、一定の周期で土に給水することができる。
【0008】
さらに、連結管の一端部を前記フロートに対して上下方向にスライドさせると揚水力が変化し、それに伴い受水容器に滴下する単位時間当たりの水量が変化するので、土への給水量を加減することができる。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1乃至図3に示すように、植木鉢Pの周壁上部には、貯水タンク1及びその下方に位置する給水槽2が設けられており、この給水槽2の内部には上部が開口し、水が溜まると重心が移動する受水容器3が設けられている。受水容器3の両側面には、空の状態における重心位置に軸4が突設されている。一方、給水槽2の周壁内面の対向位置には上下方向に延びる一対の溝5が形成され、各溝5の下端部にはそれぞれ支持片6が設けられている。上記各軸4がそれぞれ上方から溝5に差し込まれ、支持片6上に載置されることにより、受水容器3は揺動可能とされている。
【0011】
貯水タンク1の上部には雨水の受皿7が被せられ、この受皿7の底壁には受皿7に溜まった雨水を上記貯水タンク1へ滴下させる滴下孔8が形成されている。
【0012】
上記受皿7に形成された孔9には逆U字型の連結管10の一端部が貫通している。貯水タンク1の内部には円筒形のフロート11が設けられており、このフロート11の中央部に形成されたガイド孔11aに前記連結管10の一端部が上下方向にスライド自在に圧入され、連結管10の他端部は貯水タンク1を上下方向に貫通する連結管12にスライド自在に挿入されている。連結管12の下端は受水容器3の上方で開口している。連結管10の内部には吸水性を有する吸水帯13が挿入され、この吸水帯13の一端部はフロート11から下方に突出し、他端部は連結管12内に位置している。
【0013】
前記給水槽2の下部には植木鉢P内に敷設されるチューブ14の両端部が接続されている。チューブ14には多数の給水孔15が形成されている。チューブ14内には吸水性を有する給水帯16が挿入され、この給水帯16の両端部は給水槽2の内部に位置している。
【0014】
前記吸水帯13及び給水帯16は、多孔質の綿織紐やスポンジ等から成る。
【0015】
上記のような給水装置では、貯水タンク1に水を入れると、吸水帯13の一端部が水に浸り、吸水帯13に水が吸い上げられる。吸水帯13の他端部は受水容器3の上方に位置しているので、吸い上げられた水は受水容器3へ滴下する。受水容器3に一定量の水が溜まると、受水容器3の重心位置が移動して、支持位置のまわりに回転力が作用し、その回転力により受水容器3が揺動して、受水容器3に溜まった水は給水槽2へ放出される。給水槽2へ放出された水は給水帯16に吸収され、チューブ14に形成された給水孔15を介して給水帯16に接する土へ供給される。
【0016】
給水槽2の水がなくなった時点で土への給水は停止され、再び受水容器3に一定量の水が溜まり、受水容器3が揺動して給水槽2に水が放出されると、土への給水が再開される。貯水タンク1に水がなくなるまで以上の動作を繰り返す。
【0017】
また、フロート11が貯水量に応じて上下し、吸水帯13の水に浸る部分の長さが常に一定となるため、吸水帯13の吸水量がほぼ一定に保たれ、常に一定量の水が受水容器3に滴下される。従って、一定の周期で土に給水することができる。
【0018】
さらに、連結管10の一端部をガイド孔11aの内部で上下方向にスライドさせると吸水帯13の揚水力が変化し、受水容器3に滴下する単位時間当たりの水量が変化するので、土への給水量を加減することができる。
【0019】
また、前記貯水タンク1の上部に雨水を受ける受皿7を設けたので、受皿7に溜まった雨水が滴下孔8から貯水タンク1内に落下し、雨水が貯水タンク1に蓄えられるので、貯水タンク1に補水する頻度を低くすることができる。
【0020】
なお、上記の例ではチューブ14の両端部を給水槽2に接続しているが、一端部のみを給水槽2に接続するようにしてもよい。
【0021】
そのほか、図4に示すように、貯水タンク1及び給水槽2を植木鉢Pから離して設置してもよく、可撓性を有する連結管17の一端部をフロート11の下部に連結し、他端部を受水容器3の上方に位置させ、吸水帯13に吸い上げられた水が連結管17を通って受水容器3に供給されるようにしてもよい。
【0022】
さらに、貯水タンク1内に複数のフロート11を設け、それぞれのフロート11に接続された連結管17を介して各フロート11に対応する給水槽2に水を供給し、各給水槽2に接続されたチューブ14により複数の植木鉢Pに給水するようにしてもよく、同一の植木鉢Pに複数のチューブ14を敷設し、大きな給水量を得るようにしてもよい。
【0023】
【効果】
以上のように、この発明によれば、上記のような構成としたので、貯水タンクに水がある限り、適当な周期で一定量ずつ給水され、土の乾燥を防ぐことができ、必要以上に給水されて根腐れ等がおこることもない。
【0024】
従って、給水時期や給水量の管理が不要になると共に、植物の生育に良好な環境を提供することができる。特に動力を必要としないので、運用コストもかからない。
【0025】
また、連結管の一端部をフロートに対して上下方向にスライドさせると揚水力が変化し、それに伴い受水容器に滴下する単位時間当たりの水量が変化するので、土への給水量を加減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の一部縦断正面図
【図2】同上の平面図
【図3】給水槽の斜視図
【図4】他の実施例の一部縦断正面図
【符号の説明】
1 貯水タンク
2 給水槽
3 受水容器
10、12、17 連結管
13 吸水帯
14 チューブ
15 給水孔
16 給水帯
Claims (1)
- 貯水タンクの内部に貯水量に応じて上下に移動するフロートを設け、そのフロートに逆U字形の連結管の一端部を上下方向にスライド自在に圧入し、その連結管の他端部を給水槽の上部に接続し、その給水槽の内部に、上端が開口し、水が溜まると重心が移動する受水容器を設け、その受水容器の空の状態における重心位置を回動自在に支持し、前記連結管の内部に吸水性を有する吸水帯を挿入し、その吸水帯の一端部を貯水タンク内の水に浸し、他端部を前記受水容器の上方に位置させ、植木鉢内に敷設されるチューブの少なくとも一方の端部を前記給水槽の下部に接続し、そのチューブに多数の給水孔を形成し、チューブ内に給水帯を挿入した植木鉢の給水装置。
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DE69501070T DE69501070T2 (de) | 1994-08-08 | 1995-08-04 | Vorrichtung zum Bewässern von Blumentöpfen |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP1163695A JP3649462B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 植木鉢の給水装置 |
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Family Applications (1)
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KR101327568B1 (ko) * | 2013-03-15 | 2013-11-13 | 윤문선 | 화분용 급수장치 |
JP2019118332A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | 株式会社テヌート | 植物栽培方法および植物栽培装置 |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP1163695A patent/JP3649462B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
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