JP3648343B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI基板を用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の高密度化、低消費電力化が進み、それに伴って回路を構成する個々の素子の微細化、動作電圧の低電圧化が強く求められている。従来のバルク平面型素子においては、いくつかの素子縮小則に従い素子の微細化が行なわれてきた。しかし、素子の微細化がある程度進むと、いくつかの物理的限界が顕在化し、さらなる微細化が困難となる。
【0003】
そこで、よりいっそうの微細化を達成するために、新たな素子構造がいくつか提案されている。その1つとして、絶縁膜上に半導体層が形成されてなる基板、いわゆるSOI基板に形成したSOI型素子があげられる。
【0004】
図7に、SOI基板を用いて形成した従来のMOSトランジスタ(SOI型MOSトランジスタ)の断面図を示す。
図中、81はシリコン基板を示しており、このシリコン基板81上には、シリコン酸化膜(SiO2 膜)82を介して、単結晶シリコンからなるシリコン活性層83(SOI層)が設けられている。
【0005】
このシリコン活性層83上にはゲート酸化膜84を介してゲート電極85が配設されている。このゲート電極85を挟むようにシリコン活性層83には、ソース・ドレイン拡散層86,87が形成されている。
【0006】
また、シリコン活性層83には、シリコン酸化膜82に達する素子分離絶縁膜88が形成されている。
この種のSOI型MOSトランジスタにおいては、素子の電気特性を向上させるために、シリコン活性層83の厚さは150nm程度以下になっている。このようなSOI型MOSトランジスタを集積形成する場合には、個々の素子を絶縁体分離にて電気的に分離する手法が通常用いられている。
【0007】
ここで、素子分離幅の異なるような絶縁体分離をLOCOS法により行なう場合には、以下のような問題がある。
素子分離幅が狭い素子分離領域のSOI層には酸化剤が供給され難く、酸化量が減少し、素子分離が不完全になる。そこで、通常、素子分離幅が狭い領域に十分な量の酸化剤が供給されるような酸化を行なう。
【0008】
この場合、素子分離幅が広い素子分離領域のSOI層には、酸化剤が過剰に供給されることになる。その結果、素子形成領域のSOI層と素子分離領域のSOI層との界面においては、素子分離領域のSOI層の表面から供給される過剰な酸化剤が下地のシリコン酸化膜にまで達し、SOI層の下部からも酸化が進む。
【0009】
したがって、このようなLOCOS法により素子分離を行なうと、図8に示すように、通常とは異なる断面形状の素子分離絶縁膜88が形成され、シリコン活性層83の端部に寄生素子89が発生する。
【0010】
寄生素子89が形成されたトランジスタのしきい値電圧は、所定の値からずれたものとなる。さらに、素子分離幅が異なれば、異なる特性の寄生素子が形成される。これにより、しきい値電圧等の素子特性にばらつきが生じる。
【0011】
また、SOI層の下部からの酸化による体積膨張により、シリコン活性層83に歪みが生じる。この歪みが生じている部分に応力が集中し、シリコン活性層83に結晶欠陥が誘起される。この結晶欠陥は、ソース・ドレイン拡散層86,87とシリコン活性層83とによるpn接合の本来の整流特性を失わせ、リーク電流をもたらす原因となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来のLOCOS法を用いて分離幅の異なる素子分離絶縁膜を形成する場合、素子分離幅の狭い素子分離領域のSOI層が完全に酸化される量の酸化剤を用いていた。
【0013】
この結果、分離幅が広い素子分離領域のSOI層には過剰な酸化剤が供給され、酸化が強く進み、素子形成領域のSOI層と接する部分の断面形状が、通常とは異なる形状の素子分離絶縁膜が形成される。
【0014】
また、このような素子分離絶縁膜に接した部分の素子形成領域のSOI層は、酸化の際の体積膨張により、結晶欠陥が誘起される。
したがって、このような素子分離を用いてSOI型MOSトランジスタを集積形成した半導体装置においては、断面形状の違いによるしきい値電圧等の素子特性のばらつきや、結晶欠陥によるリーク電流等の素子特性の劣化が生じるという問題があった。
【0015】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、SOI層を酸化して素子分離絶縁膜を形成しても、素子特性のばらつきや劣化を抑制できるpn接合部を有する半導体装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
[構成]
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置(請求項1)は、絶縁層上に形成され、この絶縁層に達する素子分離絶縁膜としてのシリコン酸化膜により、互いに分離された複数の島状半導体層を有する半導体装置において、前記複数の島状半導体層は、pn接合部を有し、かつ該pn接合部の端部が前記絶縁層および前記シリコン酸化膜に接する複数の第1の島状半導体層と、素子が形成されていない第2の島状半導体層とから構成され、かつ、該第2の島状半導体層と前記第1の島状半導体層との間に介在する素子分離絶縁膜は前記シリコン酸化膜のみであり、かつ前記第1の島状半導体層の前記pn接合部の端部が存在する面と、この面に接する前記シリコン酸化膜の面との界面における断面形状が、前記複数の第1の島状半導体層において、全てほぼ同じであり、かつ前記シリコン酸化膜は、前記複数の島状半導体層が形成されるように、前記絶縁層上に形成された半導体層を酸化して形成したものであることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る他の半導体装置(請求項2)は、絶縁層上に形成され、この絶縁層に達し、分離幅の異なる素子分離絶縁膜としてのシリコン酸化膜により、互いに分離され、pn接合部を有する複数の島状半導体層を有する半導体装置において、前記シリコン酸化膜は、前記島状半導体層となる半導体層上にマスクパターンを形成し、このマスクパターンで覆われていない部分を酸化により絶縁化したものであり、前記島状半導体層の前記pn接合部の端部が存在する面と、この面に接する前記シリコン酸化膜の面との界面における断面形状が、前記複数の島状半導体層において、全てほぼ同じなるように、前記シリコン酸化膜および前記島状半導体層の各々のパターンが選ばれていることを特徴とする。
【0018】
[作用]
本発明(請求項1)は、素子が形成されていない第2の島状半導体層を用いることにより、素子分離絶縁膜の形成工程に起因する、素子特性のばらつきや劣化を防止するというものである。
【0019】
具体的には、複数の第1の島状半導体層(pn接合部を有する素子が形成される島状半導体層)だけでは、第1の島状半導体層の素子分離幅は異なるが、第1の島状半導体層と第2の島状半導体層の間では、素子分離幅が同じになるようにする。
【0020】
したがって、上記第1、第2の島状半導体層のパターンを有するレジストパターンをSOI層上に形成し、このレジストパターンをマスクにして、SOI層を酸化して素子分離絶縁膜を形成すれば、断面形状は、複数の第1の島状半導体層において、実質的に全て同じになり、断面形状の違いによる素子特性のばらつきを防止できる。また、分離幅が同じであるので、酸化剤の量を適当に選べば、pn接合部の端部が過剰に酸化されることはなく、素子特性の劣化も防止できる。
【0021】
また、本発明(請求項2)は、上記発明(請求項1)のように従来ないもの(第2の島状半導体層)を用いるのではなく、もともとある素子分離絶縁膜、島状半導体層のパターン(平面形状や幅)を工夫することにより、素子特性のばらつきや劣化を防止するものである。
【0022】
具体的には、pn接合部の端部となる領域の部分に供給される酸化剤の量が、各島状半導体層に対応したそれぞれの断面形状の全てが同じ形状かつ正常の形状(寄生素子が形成されない形状)となるようなパターンを選ぶ。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図である。また、図2、図3は、それぞれ図1のSOI型MOSトランジスタのA−A´断面図、B−B´断面図である。また、図4は素子形成前のSOI基板を示している。
【0024】
これを製造工程に従って説明すると、まず、図4に示すような、シリコン基板1、埋め込み酸化膜(SiO2 膜)2およびシリコン活性層3からなるSOI基板を形成する。
【0025】
このようなSOI基板は、例えば、SIMOX法または張り合わせ法を用いて形成する。また、シリコン活性層3は、熱酸化法とNH4 Fを用いて、元のSOI層の表面を除去したもので、その厚さは150nm程度である。
【0026】
次にシリコン活性層3上にマスクパターンを形成する。このマスクパターンは、図1に示すように、SOI型MOSトランジスタが形成される領域の島状のシリコン活性層3a、および素子が形成されない疑似的な素子形成領域の島状のシリコン活性層(以下、ダミーシリコン活性層という)3b以外の領域を覆うパターンである。
【0027】
ダミーシリコン活性層3bは、図中丸で囲まれたpn接合部(ソース・ドレイン拡散層とチャネル領域のシリコン活性層との接合部)の端部7が形成される領域のシリコン活性層3aの面と対向する部分に形成される。ダミーシリコン活性層3bとpn接合部の端部7が形成される領域のシリコン活性層3aの面との間の距離(分離幅)は、最小加工寸法Fである。
【0028】
図には示していないが、このようなシリコン活性層3aとダミーシリコン活性層3bを必要な数だけ形成し、かつ2つのシリコン活性層3aの間の距離が異なるものがある。2つのシリコン活性層3aの間の距離がFであるとこにはダミーシリコン活性層3bは形成しない。すなわち、各2つのシリコン層の間の距離がFになるようにダミーシリコン活性層3bを形成する。
【0029】
ダミーシリコン活性層3bのチャネル方向の寸法は、シリコン活性層3aのそれよりも小さくてもよい。要は、ダミーシリコン活性層3bとpn接合部の端部7が形成される領域のシリコン活性層3aとの間の距離がFとなればよい。したがって、pn接合部の端部7が形成されない領域のシリコン活性層3aとその隣の他のシリコン活性層3aとの間の距離は必ずしもFである必要はない。
【0030】
次に上記マスクパターンをマスクにし、シリコン活性層3aとダミーシリコン活性層3bとの間のシリコン層が完全に酸化され、かつ過剰に酸化されない程度の量の酸化剤を用いて、素子分離絶縁膜4a,4bを形成する。
【0031】
このような酸化であれば、前記ダミーシリコン活性層3bと対向した部分のシリコン活性層3aと、この部分のシリコン活性層3aに接した素子分離絶縁膜4bとの界面における断面形状(以下、単に断面形状という)は正常通りになり、かつ各SOI型MOSトランジスタに対応した上記断面形状は全てほぼ等しくなる。
【0032】
これにより、寄生素子(ハンプ現象)による素子特性のばらつきや、pn接合部の端部に結晶欠陥が発生し、pn接合が劣化することによるリーク電流の増大等の素子特性の劣化を防止できるようになる。
【0033】
次にシリコン活性層3aのチャネル領域に、しきい値電圧を調整するための不純物イオンを注入した後、シリコン活性層3a上にゲート酸化膜5、ゲート電極6を順次形成する。
【0034】
次にゲート電極6をマスクにして、シリコン活性層3aに不純物イオンを注入した後、TRA等のアニールにより、シリコン活性層3aに注入した不純物イオンを活性化し、ソース・ドレイン電極8,9を形成する。
【0035】
最後に、全面に層間絶縁膜10を形成した後、ゲート配線11、ソース・ドレイン電極(不図示)を形成して完成する。
本実施形態のプロセスは、基本的には、酸化により素子分離絶縁膜を形成する際のマスクパターンが従来と異なるだけ、工程数が増加したり、工程が複雑になることはない。
【0036】
したがって、本実施形態によれば、SOI層を酸化して素子分離絶縁膜を形成し、素子間の距離が異なるSOI型MOSトランジスタを形成しても、素子特性のばらつきや劣化が抑制されたSOI型MOSトランジスタが集積形成されてなる半導体装置を容易に実現できるようになる。
【0037】
なお、本実施形態ではチャネルのタイプについては特に規定しなかったが、pチャネル、nチャネルどちらのタイプでも本発明は有効である。また、本実施形態では、ダミーシリコン活性層内に素子が形成されていない場合について説明したが、素子のpn接合が素子分離絶縁膜に接しない構造であれば、ダミーシリコン活性層内に素子が形成されていても良い。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図である。
【0038】
第1の実施形態では、従来構造にはないダミーシリコン活性層を追加することにより、素子特性のばらつきや劣化を防止したが、本実施形態では、シリコン活性層および素子分離絶縁膜のパターン(平面形状、幅など)を工夫することにより、素子特性のばらつきや劣化を防止する。
【0039】
すなわち、本実施形態の特徴は、隣り合う2つの島状のシリコン活性層21で挟まれた素子分離絶縁膜22のチャネル幅方向の幅W1を、隣り合う2つの島状のシリコン活性層21で挟まれた素子分離絶縁膜22のチャネル長方向の幅W2よりも小さくしたことにある。微細化のためには、幅W1はFであることが好ましい。
【0040】
なお、図中、23はゲート電極配線、24はゲートコンタクト、16,17はソース・ドレインコンタクトを示している。
このようなパターンであれば、図中丸で囲んだシリコン活性層21のpn接合部の端部27が存在する面19と、この面に接する素子分離絶縁膜22の面との界面における断面形状(以下、単に断面形状という)を正常通り、かつ各SOI型MOSトランジスタのそれぞれの断面形状を全てほぼ同じにできる。
【0041】
すなわち、シリコン活性層21となる領域のSOI層を選択的に覆うマスクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクして、素子分離領域のSOI層が完全に絶縁化され、かつ過剰に酸化されない程度の量の酸化剤を用いて酸化を行なえば、断面形状を正常通り、かつ各SOI型MOSトランジスタのそれぞれの断面形状を全てほぼ同じにできる。
【0042】
本実施形態のプロセスは、基本的には、酸化により素子分離絶縁膜を形成する際のマスクパターンが従来と異なるだけ、工程数が増加したり、工程が複雑になることはない。
【0043】
したがって、本実施形態によれば、SOI層を酸化して素子分離絶縁膜を形成する場合において、素子特性のばらつきや劣化が抑制されたSOI型MOSトランジスタからなる半導体装置を容易に実現できるようになる。
【0044】
なお、幅W1を広くすることによっても、各断面形状を同じ形状で正常通りのものとすることができる。
例えば、シリコン活性層13の厚さが100nmであれば、各幅W1の各々を1μm以上とすればよい。1μm以上であれば、各シリコン活性層21間の幅W1の値が異なっても、酸素の供給量は最終的には同じになるので、各断面形状のを同じ形状で正常通りのものとすることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図である。
【0045】
本実施形態が第2の実施形態と異なる点は、素子分離絶縁膜22がシリコン活性層13により部分的に囲まれたような領域20を有し、この領域20にpn接合部の端部27が存在することにある。
【0046】
第2の実施形態と同様に、シリコン活性層21となる領域のSOI層を選択的に覆うマスクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクして、酸化剤を用いて酸化を行なうと、上記マスクパターンによって領域20には酸化剤が供給され難くなり、過剰な酸化を防止できる。この結果、各断面形状を同じ形状、かつ正常通りのものとすることが可能となり、第2の実施形態と同様な効果が得られる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、SOI型素子がSOI型MOSトランジスタの場合について説明したが、本発明は、SOI型バイポーラトランジスタやSOI型MES素子などの他のSOI型素子の場合にも適用できる。
【0048】
また、上記実施形態では、半導体層の主成分がシリコン、絶縁膜の主成分がSiO2 であるSOI基板の場合について説明したが、本発明は他の材料系のSOI(Semiconductor On Insulator)基板にも適用可能である。また、SOS基板のように、埋め込み酸化膜のないタイプのSOI基板を用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、SOI層を酸化して素子分離絶縁膜を形成しても、素子特性のばらつきや劣化を抑制できる半導体装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図
【図2】図1のSOI型MOSトランジスタのA−A´断面図
【図3】図1のSOI型MOSトランジスタのB−B´断面図
【図4】図1のSOI型MOSトランジスタの作成に用いるSOI基板を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図
【図6】本発明の第3の実施形態に係るSOI型MOSトランジスタを示す平面図
【図7】従来のSOI型MOSトランジスタを示す断面図
【図8】従来のSOI型MOSトランジスタの問題点を説明するための断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板
2…埋め込み酸化膜
3a…シリコン活性層
3b…ダミーシリコン活性層
4a…素子分離絶縁膜
4b…素子分離絶縁膜
5…ゲート酸化膜
6…ゲート電極
7…pn接合部の端部
8…ソース・ドレイン拡散層
9…ソース・ドレイン拡散層
10…層間絶縁膜
11…ゲート配線
21…シリコン活性層
22…素子分離絶縁膜
23…ゲート電極配線
24…ゲートコンタクト
25…ソース・ドレイン拡散層
26…ソース・ドレイン拡散層
27…pn接合部の端部

Claims (2)

  1. 絶縁層上に形成され、この絶縁層に達する素子分離絶縁膜としてのシリコン酸化膜により、互いに分離された複数の島状半導体層を有する半導体装置において、
    前記複数の島状半導体層は、pn接合部を有し、かつ該pn接合部の端部が前記絶縁層および前記シリコン酸化膜に接する複数の第1の島状半導体層と、素子が形成されていない第2の島状半導体層とから構成され、かつ、該第2の島状半導体層と前記第1の島状半導体層との間に介在する素子分離絶縁膜は前記シリコン酸化膜のみであり、
    かつ前記第1の島状半導体層の前記pn接合部の端部が存在する面と、この面に接する前記シリコン酸化膜の面との界面における断面形状が、前記複数の第1の島状半導体層において、全てほぼ同じであり、
    かつ前記シリコン酸化膜は、前記複数の島状半導体層が形成されるように、前記絶縁層上に形成された半導体層を酸化して形成したものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 絶縁層上に形成され、この絶縁層に達し、分離幅の異なる素子分離絶縁膜としてのシリコン酸化膜により、互いに分離され、pn接合部を有する複数の島状半導体層を有する半導体装置において、
    前記シリコン酸化膜は、前記島状半導体層となる半導体層上にマスクパターンを形成し、このマスクパターンで覆われていない部分を酸化により絶縁化したものであり、
    前記島状半導体層の前記pn接合部の端部が存在する面と、この面に接する前記シリコン酸化膜の面との界面における断面形状が、前記複数の島状半導体層において、全てほぼ同じなるように、前記シリコン酸化膜および前記島状半導体層の各々のパターンが選ばれていることを特徴とする半導体装置。
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