JP3648327B2 - 部分逆転ロータリ耕耘装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耕耘機やトラクタ等の耕耘作業機として使用される部分逆転ロータリ耕耘装置の構成において、逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸の部分の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、耕耘機やトラクタの作業機として、部分逆転ロータリ耕耘装置を装着した技術は公知とされているのである。
例えば、特開平6−343310号公報や、特開平6−303801号公報や、特開平6−197604号公報や、特開平7−79601号公報や、特公昭46−39041号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、次の点である。
本発明は、逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸とが、全く逆の方向に回転する境界部分が発生するが、この部分において介装されるシールは、従来のシールよりも大きな負荷と荷重が掛かるのである。
また、この部分からの泥水の浸入や、シールの破損等の発生の可能性が高いのである。
本発明は、このような従来技術の不具合を解消するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
ロータリ耕耘装置の耕耘爪の一部を逆転させる部分逆転ロータリ耕耘装置Rにおいて、耕耘ミッションケースAの側面に、傾斜配置した傾斜爪回転座72を設け、該傾斜爪回転座72の内周部分に逆転耕耘ギヤ60を遊嵌し、該逆転耕耘ギヤ60の内側が正転耕耘爪軸5の外周に遊嵌され、また、傾斜爪回転座72の外周には軸受78を介して、逆転耕耘爪軸24が遊嵌され、また、逆転耕耘ギヤ60の内周係合爪に、正転耕耘爪軸5に遊嵌された係合ギア71の係合爪71aが係合し、更に該係合ギア71から逆転耕耘爪軸24の内周側へ係合爪71bにより動力伝達され、該逆転耕耘爪軸24の外端内側と係合ギア71の外周の間には伸縮シール75が介装され、該逆転する係合ギア71の内周と、正転する耕耘爪軸5との間に軸付きシールSを介装し、該軸付きシールSは、正転耕耘爪軸5側に嵌装筒軸81の部分を独立して具備し、逆転係合ギア71側の弾性シール体82に接当シール舌片を具備し、該舌片を嵌装筒軸81の外周に接当すべく構成し、該軸付きシールSを、前記伸縮シール75の内周の位置に配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は耕耘機の後部に部分逆転ロータリ耕耘装置Rを装着した構成の全体側面図、
図2は同じく部分逆転ロータリ耕耘装置Rの後面図である。
【0006】
図3は走行駆動装置と部分逆転ロータリ耕耘装置の駆動部分の側面図、
図4は走行ミッションケースMの内部を示す後面断面図、
図5は部分逆転ロータリ耕耘装置の駆動装置の後面断面図である。
【0007】
図6は本発明の軸付きシールSを介装した、逆転耕耘爪軸24L・24Rと正転耕耘爪軸5L・5Rの境界部分の拡大断面図、
図7は本発明の要部を構成する軸付きシールSの断面図、
図8は従来の逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸の境界部分のシール構造を示す拡大断面図である。
【0008】
図1と図2において、本発明の耕耘機の全体構成から説明する。
走行ミッションケースMより、前方へエンジンフレームFを突出し、該エンジンフレームFの上にエンジンEを載置固定している。該エンジンEの出力軸と、走行ミッションケースMの入力軸21のプーリー20間にVベルト14が巻回されている。該Vベルト14を緊張・弛緩させて、動力伝達を行うベルトテンション式主クラッチ機構16が設けられている。
【0009】
該Vベルト14とベルトテンション主クラッチ機構16を被覆するベルトカバー15が設けられている。該ベルトカバー15の側方の化粧カバー19上部より後方へ、操作ハンドル1が突出されている。該操作ハンドル1は左右の2本の角形のハンドルにより構成されており、該左右のハンドルの間に主変速レバー10と耕耘変速レバー11が突設されている。
また、操作ハンドル1の後端に主クラッチレバー18と、左右ハンドル連結杆28と、指クラッチレバー4と、挟圧防止レバー2と、操向クラッチレバー51L・51Rが配置されている。
【0010】
また、該操作ハンドル1の下方の位置に部分逆転ロータリ耕耘装置Rが配置されている。該部分逆転ロータリ耕耘装置Rは、耕耘ミッションケースAと、正転耕耘爪軸5L・5Rの上の正転耕耘爪7と、逆転耕耘爪軸24L・24Rの上の逆転耕耘爪8と、単尾輪3と、単尾輪3の上下位置を調整する尾輪高さ調整装置6と、耕耘カバー9等により構成されている。
図2に示す如く、ゴム垂れGを掛止する係止片64と係止部63が設けられている。またゴム垂れGの中央で、単尾輪3の配置された部分に切欠部61が構成されている。
【0011】
該耕耘ミッションケースAは、走行ミッションケースMの後面開口部を閉鎖すべく一体的に固設されており、該走行ミッションケースMの内部のスプロケット22から1本のチェーン23により動力が伝達されている。
該耕耘ミッションケースAは、センタードライブ形の部分逆転ロータリ耕耘装置Rを構成しており、中央の耕耘ミッションケースAの左右の最も近い部分に、左右2本ずつ合計4本の逆転耕耘爪8が配置されている。
【0012】
該逆転耕耘爪8はセンタードライブ形であるので、耕耘ミッションケースAの下部の土壌を耕耘する必要があり、クロスセンター方式にすべく、逆転耕耘爪軸24L・24Rが、正転耕耘爪軸5に対して外側が下がる方向に傾斜配置され、回転している。
該耕耘ミッションケースAの側面に対する逆転耕耘爪軸24L・24Rの取付位置は、耕耘状態で、逆転クロス耕耘爪8のクロス位置が、正転耕耘軸5L・5Rの真下の位置となるように構成しているのである。
走行ミッションケースMから、左右に車軸26L・26Rが突出されており、該車軸26L・26Rに左右の車輪13L・13Rが付設されている。
【0013】
左側の操作ハンドル1の後端に、ベルトテンション式主クラッチ機構16を操作する主クラッチレバー18と、指クラッチレバー4が配置されている。また、左右の操作ハンドル1の間に架設して挟圧防止レバー2が配置され、右側の操作ハンドル1の後端にスロットルレバー27が設けられている。また、左右の操作ハンドル1は、左右ハンドル連結杆28により連結補強されている。
【0014】
次に図3と図4と図5において、走行ミッションケースMと耕耘ミッションケースAと、これらの動力伝達系統について説明する。
図3に示す如く、走行ミッションケースMの後面に開口を設け、該開口部を閉塞する形で、耕耘ミッションケースAが連通連結されている。該開口部を走行ミッションケースMから耕耘ミッションケースAの方向にチェーン23が通過すべく構成している。
【0015】
図4に示す走行ミッションケースMの内部において、入力軸21の他に、変速摺動ギヤ軸30と耕耘変速軸29と駐車ブレーキ軸31とカウンター軸32が配置されている。
入力軸21のプーリー20にエンジンEからの動力が伝達される。該入力軸21の上に、一体形遊嵌ギヤ39・40・41が遊嵌されている。また固設ギヤ38・42も固設されている。該固設ギヤ38は、変速摺動ギヤ軸30の上の固設ギヤ37と噛合しており、入力軸21の回転を変速摺動ギヤ軸30に伝達している。該変速摺動ギヤ軸30の上に、摺動ギヤ36と35が変速摺動ギヤ軸30と係合状態で、左右に主変速レバー10により選択的に摺動可能としている。
【0016】
該摺動ギヤ36が、左側に摺動することにより、駐車ブレーキ軸31の上の固設ギヤ43と噛合して後進速度となる。また摺動ギヤ36が中央の中立位置を越えて、右側に摺動され、入力軸21の上の一体形遊嵌ギヤ40と噛合することにより、次に一体形遊嵌ギヤ39が駐車ブレーキ軸31の上の固設ギヤ43と噛合して駐車ブレーキ軸31に動力伝達するので、前進1速が得られる。次に摺動ギヤ35が、左側に摺動することにより、カウンター軸32の上の固設ギヤ44と噛合して、前進3速が得られる。また摺動ギヤ35が、中央の中立位置を越えて、右側の一体形遊嵌ギヤ41と噛合することにより、一体的に構成された一体形遊嵌ギヤ39が駐車ブレーキ軸31の上の固設ギヤ43と噛合しているので、前進2速が得られる。
【0017】
このように、前進3速・後進1速の変速段が、カウンター軸32に伝達され、カウンター軸32の上のスプロケット46よりチェーン47を介して左右の操向クラッチ機構48L・48Rを配置した、スプロケット50に伝達される。
操向クラッチ機構48L・48Rの断接により、車軸26L・26Rが駆動されて、車輪13L・13Rが回転される。該操向クラッチ機構48L・48Rを断接する左右の操向クラッチリンク機構49L・49Rが設けられて、走行ミッションケースMの外にて操作可能としている。
該操向クラッチリンク機構49L・49Rはプッシュプルワイヤー機構52を介して、左右の操作ハンドル1に設けられた操向クラッチレバー51L・51Rに連結されている。
【0018】
次に、走行ミッションケースMの内部に配置された、部分逆転ロータリ耕耘装置Rの駆動機構を説明する。
入力軸21の上の固設ギヤ42が、変速摺動ギヤ軸30の上の遊嵌ギヤ53と噛合している。該遊嵌ギヤ53は耕耘変速軸29の上の遊嵌ギヤ33と噛合している。また、前述の変速摺動ギヤ軸30の上の固設ギヤ37が耕耘変速軸29の上の遊嵌ギヤ34と噛合している。また、耕耘変速軸29の上には、左右に変速摺動クラッチ体54・55が耕耘変速軸29と噛合して左右に摺動自在に介装されている。
【0019】
該変速摺動クラッチ体54・55を耕耘変速レバー11により選択的に左右に摺動させて、遊嵌ギヤ34及び遊嵌ギヤ33と、変速摺動クラッチ体54・55を結合状態にすることにより、耕耘変速軸29の高低回転が得られる。変速摺動クラッチ体54・55のどちらもが遊嵌ギヤ34及び遊嵌ギヤ33に係合していない状態が、部分逆転ロータリ耕耘装置Rの中立状態である。
【0020】
該耕耘変速軸29の上のスプロケット22に、チェーン23が噛合している。該チェーン23は、耕耘ミッションケースAの内部に挿入されて、3枚のスプロケットに巻回されている。カウンタースプロケット56と、逆転スプロケット57と、正転スプロケット55である。該正転スプロケット55は直接的に正転耕耘軸5L・5Rと係合して駆動すべく構成している。
【0021】
逆転スプロケット57は正転カウンター軸62の上の、正転カウンターギヤ59L・59Rを回転し、該正転カウンターギヤ59L・59Rが逆転耕耘爪軸24の上の逆転耕耘ギヤ60L・60Rを駆動している。該逆転耕耘ギヤ60L・60Rが逆転耕耘爪軸24を駆動する。
そして、逆転耕耘爪軸24の上に逆転耕耘爪8が植設されており、正転耕耘軸5L・5Rの上に正転耕耘爪7が植設されている。
【0022】
本発明においては、逆転耕耘爪8と正転耕耘爪7とを、その回転外径を略同じとなるように構成している。
また、逆転耕耘爪軸24L・24Rと正転耕耘爪軸5L・5Rの回転数も略同じとなるように構成している。
同一径・同一回転ではなく、略同一となるように構成している。即ち、逆転耕耘爪軸24L・24Rの駆動と、正転耕耘爪軸5L・5Rの駆動は、どちらもチェーン23により行っているが、逆転回転を得る為に、正転耕耘爪軸5L・5Rを駆動する正転スプロケット55は、チェーン23を直接に巻回している。
【0023】
しかし、逆転耕耘爪軸24L・24Rの方は、逆転を回転を得る為に、まずチェーン23により逆転スプロケット57を回転し、該逆転スプロケット57の回転を正転カウンター軸62から、正転カウンターギヤ59L・59Rに伝達し、該正転カウンターギヤ59L・59Rが、逆転耕耘爪軸24L・24Rを駆動する逆転耕耘ギヤ60L・60Rと噛合している。
【0024】
正転の場合には、チェーン23→正転スプロケット55→正転耕耘爪軸5L・5Rと駆動される。
逆転の場合には、チェーン23→逆転スプロケット57→正転カウンター軸62→正転カウンターギヤ59L・59R→逆転耕耘ギヤ60L・60R→逆転耕耘爪軸24L・24Rと駆動される。
逆転の方が、間にギヤが多く介在されているので、最終的に、チェーン23→正転スプロケット55と、チェーン23→逆転耕耘爪軸24L・24Rの、駆動回転数が、略同じとなるように、各ギヤの比率を算出して構成しているのである。
【0025】
次に図6と図7と図8において、軸付きシールSを配置した部分の駆動機構を説明する。
該部分は水平に配置した正転耕耘爪軸5L・5Rと、斜めに傾斜配置した逆転耕耘爪軸24L・24Rとの、両方の軸を支持すべく、複雑な構成が配置されている。本部分逆転ロータリ耕耘装置においては、この傾斜した逆転耕耘爪軸24L・24Rを、更に逆転する必要があるので、クロス爪のシール機構よりも、更に高度なシール機構が必要となるのである。
【0026】
チェーン23より、正転スプロケット55が駆動される。該耕耘ミッションケースAの側面に、傾斜爪回転座72が固定されている。該傾斜爪回転座72の内周部分に軸受メタル73を介して、逆転耕耘ギヤ60L・60Rが遊嵌されている。該逆転耕耘ギヤ60L・60Rの内側と正転耕耘爪軸5L・5Rの外周との間にも、軸受シール80が介装されている。
また、傾斜爪回転座72の外周には、軸受78とシール機構76を介して、逆転耕耘爪軸24L・24Rが遊嵌されている。
【0027】
また、逆転耕耘ギヤ60L・60Rの内周係合爪に、正転耕耘爪軸5L・5Rに遊嵌された係合ギア71の、係合爪71aが係合している。該係合爪71aにより、逆転耕耘ギヤ60L・60Rから係合ギア71への動力伝達が行われている。更に該係合ギア71から逆転耕耘爪軸24L・24Rへの動力伝達が、係合爪71bにより行われている。
【0028】
逆転耕耘ギヤ60L・60Rと係合ギア71は共に、正転耕耘爪軸5L・5Rの外周で、水平軸線上で回転しているが、最終的に、係合ギア71の係合爪71bの部分から、逆転耕耘爪軸24L・24Rの部分への動力伝達で、傾斜した逆転耕耘爪軸24L・24Rの駆動が可能となっているのである。
逆転耕耘爪軸24L・24Rの外端部には、巻付き防止板79が介装されており、その内側で、正転耕耘爪軸5L・5Rと逆転耕耘爪軸24L・24Rとの間には、伸縮シール75が介装されている。
【0029】
従来は、図8に示す如く、巻付き防止板79の内側の、正転耕耘爪軸5L・5Rと逆転耕耘爪軸24L・24Rの間には、伸縮シール75のみが介装されていたのである。
そして、逆転耕耘ギヤ60L・60Rと正転耕耘爪軸5L・5Rとの間のシールは、軸受シール80の直ぐ外側に、通常のシール機構Zが介装されていたのである。故に、巻付き防止板79を通過し、逆転耕耘ギヤ60L・60Rと正転耕耘爪軸5L・5Rの間に浸入した泥水が、シール機構Zと軸受シール80の位置まで浸入して、シール機構Zや軸受シール80を損傷するという不具合があったのである。
【0030】
本発明は、このような従来技術の不具合を解消する為に、図6に示す如く、逆転耕耘ギヤ60L・60Rと正転耕耘爪軸5L・5Rの間に、シール機構Zを介装するのではなくて、係合ギア71と正転耕耘爪軸5L・5Rとの間に、軸付きシールSを介装することより、軸付きシールSを巻付き防止板79の直ぐ内側で、伸縮シール75の内周の位置に配置可能としたものである。
そして、該軸付きシールSは、シール機構Zとは相違して、内周側には、嵌装筒軸81の部分を独立して具備しており、該嵌装筒軸81の外周に、接当シール舌片を具備した弾性シール体82の舌片を接当して、泥水の浸入を阻止すべく構成している。
【0031】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
部分逆転ロータリ耕耘装置においては、正転耕耘爪軸5L・5Rが正転し、係合ギア71の部分が逆転するので、この部分のシールは、正逆回転差に応じた高回転数に対応することの出来るシール体が必要となるのである。
故に、従来のシール機構Zでは、耐久性が無く、損傷が激しくなっていたのである。
本発明では、ロータリ耕耘装置の耕耘爪の一部を、逆転させる部分逆転ロータリ耕耘装置Rにおいて、逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸とが隣接して、逆に回転する境界部分に、逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸とにわたり、軸付きシールを介装したので、該部分の耐久性を向上し、高回転数に耐えるようにすることが出来たのである。
また、該軸付きシールSを、前記伸縮シール75の直ぐ内側に配置できたので、この部分のメンテナンス作業が容易にできるようになったのである。
また、軸付きシールSとしたことにより、従来よりも、係合ギア71の内側と正転耕耘爪軸5L・5Rとの間から、泥水が、耕耘ミッションケースAの内部まで浸入するという不具合を解消することが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 耕耘機の後部に部分逆転ロータリ耕耘装置Rを装着した構成の全体側面図。
【図2】 同じく部分逆転ロータリ耕耘装置Rの後面図。
【図3】 走行駆動装置と部分逆転ロータリ耕耘装置の駆動部分の側面図。
【図4】 走行ミッションケースMの内部を示す後面断面図。
【図5】 部分逆転ロータリ耕耘装置の駆動装置の後面断面図。
【図6】 本発明の軸付きシールSを介装した、逆転耕耘爪軸24L・24Rと正転耕耘爪軸5L・5Rの境界部分の拡大断面図。
【図7】 本発明の要部を構成する軸付きシールSの断面図。
【図8】 従来の逆転耕耘爪軸と正転耕耘爪軸の境界部分のシール構造を示す拡大断面図。
【符号の説明】
A 耕耘ミッションケース
E エンジン
M 走行ミッションケース
R 部分逆転ロータリ耕耘装置
S 軸付きシール
5L・5R 正転耕耘爪軸
7 正転耕耘爪
8 逆転耕耘爪
24L・24R 逆転耕耘爪軸
71 係合ギア
79 巻付き防止板
81 嵌装筒軸
Claims (1)
- ロータリ耕耘装置の耕耘爪の一部を逆転させる部分逆転ロータリ耕耘装置Rにおいて、耕耘ミッションケースAの側面に、傾斜配置した傾斜爪回転座72を設け、該傾斜爪回転座72の内周部分に逆転耕耘ギヤ60を遊嵌し、該逆転耕耘ギヤ60の内側が正転耕耘爪軸5の外周に遊嵌され、
また、傾斜爪回転座72の外周には軸受78を介して、逆転耕耘爪軸24が遊嵌され、
また、逆転耕耘ギヤ60の内周係合爪に、正転耕耘爪軸5に遊嵌された係合ギア71の係合爪71aが係合し、更に該係合ギア71から逆転耕耘爪軸24の内周側へ係合爪71bにより動力伝達され、
該逆転耕耘爪軸24の外端内側と係合ギア71の外周の間には伸縮シール75が介装され、
該逆転する係合ギア71の内周と、正転する耕耘爪軸5との間に軸付きシールSを介装し、
該軸付きシールSは、正転耕耘爪軸5側に嵌装筒軸81の部分を独立して具備し、逆転係合ギア71側の弾性シール体82に接当シール舌片を具備し、該舌片を嵌装筒軸81の外周に接当すべく構成し、
該軸付きシールSを、前記伸縮シール75の内周の位置に配置したことを特徴とする部分逆転ロータリ耕耘装置。
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