JP3648084B2 - Cdma無線基地局 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA(符号分割多元接続)方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信して復調処理するCDMA無線基地局に関し、特に、セクタ間ハンドオーバ時における受信信号の合成処理を行う構成を簡易化したCDMA無線基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式は、例えば移動体通信等の無線通信分野で用いられており、秘匿性が高く、干渉波を排除する能力が高い通信方式として知られている。このCDMA方式では、例えばユーザ(通信チャネル)毎に独立な拡散符号が割り当てられており、送信側が拡散符号を用いて変調した信号を無線により送信する一方、受信側が受信した信号と拡散符号との相関をとること(すなわち、逆拡散)により希望の信号を抽出して復調等することが行われている。
【0003】
例えばCDMA方式を用いて無線基地局(CDMA無線基地局)と移動局との間で無線通信を行う移動体通信システムでは、トラフィックの多い地域にCDMA無線基地局を設置する場合等に、当該無線基地局に指向性を有する複数のセクタアンテナを備えることで、当該無線基地局により通信可能な領域(セル)を複数の通信領域(セクタ)に分割したセクタセル構成を形成することが行われている。このセクタセル構成では、CDMA無線基地局に備えられた指向性を有する各セクタアンテナ毎にセクタが構成されるため、例えば各セクタアンテナでは指向方向以外の方向に関する干渉波の影響が低減され、周波数の利用効率を向上させることができる。
【0004】
また、このようなセクタセル構成が用いられる場合には、移動局がCDMA無線基地局に備えられた複数のセクタアンテナの通信可能領域(セクタ)の間を移動することもあり、このような場合には、CDMA無線基地局ではセクタ間ハンドオーバ処理が行われる。すなわち、このようなセクタ間ハンドオーバ時には、移動局から無線送信された同一の信号がCDMA無線基地局の複数のセクタアンテナにより受信されることとなり、当該無線基地局では複数のセクタアンテナにより受信した同一の信号を合成(ダイバーシチ合成)処理するセクタ間ハンドオーバ処理が行われる。
【0005】
上記のようなセクタ間ハンドオーバ処理を行うCDMA無線基地局の構成例を図5及び図6を用いて説明する。
図5には、このようなCDMA無線基地局の構成例を示してあり、このCDMA無線基地局には、RF信号(無線周波数信号)を送受信する複数のセクタアンテナを設けたアンテナ部71と、送信対象のRF信号や受信したRF信号を増幅する送受信増幅部(AMP)72と、ベースバンド信号をRF信号へ変換することやRF信号をベースバンド信号へ変換することを行う無線(RF)部(TRX)73と、ベースバンド信号処理を行うベースバンド(BB)部74と、ベースバンド部74と有線伝送路との間でデータの変換等を行う有線伝送路インターフェイス部(HWY INT)75と、例えばMCC−SIMといったシステム制御部との間で制御信号を送受信し、無線回線の管理等を行う無線基地局制御部(CNT)76とが備えられている。
【0006】
上記したCDMA無線基地局では、例えば有線伝送路インターフェイス部75が有線伝送路から受信したデータをベースバンド部74がベースバンド信号処理し、処理したベースバンド信号を無線部73がRF信号へ変換して送受信増幅部72が増幅し、増幅したRF信号をアンテナ部71のセクタアンテナから無線で送信する。また、アンテナ部71で受信されたRF信号を送受信増幅部72が増幅して無線部73がベースバンド信号へ変換し、変換したベースバンド信号をベースバンド部74がベースバンド信号処理し、これにより得られたデータを有線伝送路インターフェイス部75が有線伝送路へ送信することにより信号の受信処理等が行われる。なお、無線基地局制御部76は上記した各処理部71〜75の制御等を行う。
【0007】
図6には、上記した無線部73やベースバンド部74等から構成される各セクタアンテナ毎の受信部の更に詳しい構成例を示してある。なお、同図の例では、説明の便宜上から、CDMA無線基地局に2つのセクタアンテナT4a、T4bを備えた構成(2セクタ構成)が用いられた場合を示してある。
同図に示した構成では、各セクタアンテナT4a、T4b毎に同様な構成から成る受信部S4a、S4bが備えられており、一方のセクタアンテナT4aに備えられた受信部S4aを”セクタAの受信部”として示してある一方、他方のセクタアンテナT4bに備えられた受信部S4bを”セクタBの受信部”として示してある。
【0008】
ここで、上記したようにセクタAの受信部S4aとセクタBの受信部S4bとは同様な構成であるため、説明の便宜上から、これら両受信部S4a、S4bの構成をまとめて説明する。
すなわち、各受信部S4a、S4bは、例えば、上記図5に示した無線部73を構成する無線部81a、81bと、上記図5に示したベースバンド部74を構成する複数のベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bと、上記図5に示した有線伝送路インターフェイス部75を構成する有線伝送路インターフェイス部97a、97bと、セクタ間でダイバーシチ合成を行う場合に合成対象の信号を選択するスイッチを有した切替部98a、98bと、当該切替部98a、98bを制御する切替制御部(CONT)99a、99bとから構成されている。
【0009】
また、同図の例では、各セクタ毎のベースバンド部をそれぞれ3つのベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bから構成した場合を示してあり、各ベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bの構成は同様である。
すなわち、各ベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bにはそれぞれ、無線部81a、81bから入力されたベースバンド信号を逆拡散して当該信号を復調する2つの復調部82a〜87a、82b〜87bと、これら2つの復調部82a〜87a、82b〜87bの切替を行うスイッチを有した時分割用切替部88a〜90a、88b〜90bと、復調した信号をセクタ間で合成する合成部91a〜93a、91b〜93bと、誤り訂正処理を行う復号部94a〜96a、94b〜96bとが備えられている。
【0010】
上記のように、図6に示した例では、各ベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bでは最高で2つの受信信号を処理することが可能な構成(すなわち、ユーザ数が2)としてあり、セクタAとセクタBの2つの受信部S4a、S4bの全体では最高で12ユーザ分(すなわち、トータルユーザ数が12)の受信信号を処理することが可能である。
また、上記のように、同図の例では、各ベースバンドカードE1a〜E3a、E1b〜E3bにはそれぞれ1つずつの合成部91a〜93a、91b〜93bと復号部94a〜96a、94b〜96bとが備えられており、上記した時分割用切替部88a〜90a、88b〜90bが2つの復調部82a〜87a、82b〜87bと合成部91a〜93a、91b〜93bとの接続を切り替えることで、2つの復調部82a〜87a、82b〜87bからの信号を時分割で処理することが可能である。
【0011】
次に、上記図6に示した受信部S4a、S4bにより行われる動作の具体例を示す。
例えばユーザにより操作される移動局が一方のセクタアンテナT4aのみにより通信可能な場所に位置している場合には、移動局から無線送信された信号が当該セクタアンテナT4aにより受信されて、セクタAの受信部S4aの無線部81aによりベースバンド信号へ周波数変換された後に、変換されたベースバンド信号が例えば或るベースバンドカードE1aの復調部82aでA/D変換や逆拡散されて復調される。そして、復調された信号が合成部91aを介して復号部94aに入力され、復号部94aで誤り訂正された後に有線伝送路インターフェイス部97aへ出力される。
【0012】
一方、例えばユーザの移動等に伴って移動局が2つのセクタアンテナT4a、T4bの両方により通信可能な場所に位置するセクタ間ハンドオーバ状態となると、CDMA無線基地局の受信部S4a、S4bでは、上記したように複数のセクタアンテナT4a、T4bにより当該移動局から受信した同一の信号を合成するダイバーシチ合成が行われる。ここで、このような合成処理は例えば各セクタアンテナT4a、T4bで受信した信号を復調した後に行われるのが好ましい。
【0013】
具体的には、移動局から無線送信された同一の信号が2つのセクタアンテナT4a、T4bにより受信される場合には、例えば切替制御部99a、99bがセクタAの受信部S4aで当該信号を復調する復調部(復調部82a〜87aのいずれか)とセクタBの受信部S4bで当該信号を復調する復調部(復調部82b〜87bのいずれか)とを特定し、特定した一方の復調部から出力される復調信号を特定した他方の復調部が接続される合成部(合成部91a〜93a、91b〜93bのいずれか)に入力させるように切替部(切替部98a、98bのいずれか)のスイッチを切替制御する。これにより、上記した他方の復調部が接続される合成部では特定された同一の信号が合成され、セクタ間ハンドオーバ状態におけるダイバーシチ合成が実現される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図6に示したような従来のCDMA無線基地局の受信部の構成では、例えば各セクタアンテナ毎に複数備えられた全ての復調部について上記したダイバーシチ合成を行うことが可能な構成としていたため、装置のコストや装置のサイズを無駄に大きくしてしまっているといった不具合があった。
【0015】
具体的に、例えば上記図6に示した構成では、セクタAの受信部S4aに備えられた6つの復調部82a〜87aとセクタBの受信部S4bに備えられた6つの復調部82b〜87bとのいずれの組合せにおいてもダイバーシチ合成が可能なように全ての組合せについて合成用の信号線を設ける等しているが、実際には通信対象となる全ての移動局がセクタ間ハンドオーバ状態となる場合は稀であり、また、これらの受信部S4a、S4bに備えられた復調部82a〜87a、82b〜87bの全てが同時にダイバーシチ合成に割り当てられることはほとんどなかった。
【0016】
このように、従来のCDMA無線基地局の受信部では、セクタ間での全ての復調部の組合せについてダイバーシチ合成が可能な機能を有しているにもかかわらず、実際には、このような機能が十分に活用されるような状況はほとんど生じないため、例えば上記図6に示した切替制御部99a、99bにかかる負荷が無駄に大きくなってしまうことや、全ての復調部から合成用の信号線を出すためにセクタ間でのバスラインが無駄に増加してしまうことや、ベースバンドカードの合成部に対する制御ラインが無駄に増加してしまうことが生じ、これにより、上記したように装置のコストや装置のサイズが増大してしまうといった不具合があった。なお、このような不具合は、例えばCDMA無線基地局に備えるセクタアンテナの数やトータルユーザ数を増加させる場合には更に顕著であった。
【0017】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信して復調処理するに際して、セクタ間ハンドオーバ時における受信信号の合成処理を行う構成を簡易化することにより、装置コストの低減や装置サイズの縮小を図ることができるCDMA無線基地局を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るCDMA無線基地局では、指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号を復調処理するに際して、次のような構成によりセクタ間ハンドオーバ時における受信信号の合成処理を行う。
【0019】
すなわち、本発明のCDMA無線基地局では、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部と、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部とを別個に備え、制御手段が移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる。
【0020】
従って、例えば従来のCDMA無線基地局では受信信号を復調処理する信号処理部をセクタアンテナ毎に複数設ける場合等にこれら全ての信号処理部をハンドオーバ用信号処理部から構成していたが、本発明のCDMA無線基地局では、これら複数の信号処理部の一部を非ハンドオーバ用信号処理部から構成してあるため、残りのハンドオーバ用信号処理部を用いてセクタ間ハンドオーバ状態における受信信号の合成が可能な構成を担保しつつ、非ハンドオーバ用信号処理部とした部分については合成用の信号線等を省略することができ、これにより、装置コストの低減や装置サイズの縮小を図ることができる。
【0021】
なお、移動局から無線送信された信号が単一のセクタアンテナにより受信される場合には、例えば上記した非ハンドオーバ用信号処理部により復調処理が行われる。また、例えばハンドオーバ用信号処理部にも復調処理の際に合成処理を行う上記機能の他に、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する機能を設けておけば、当該ハンドオーバ用信号処理部でも非ハンドオーバ用信号処理部と同様な処理を行うことを可能にすることができる。
【0022】
また、本発明に係るCDMA無線基地局では、上記したハンドオーバ用信号処理部は、信号を復調する復調部と信号を合成する合成部とを有したベースバンドユニットから構成されており、合成対象となる複数の信号(すなわち、複数のセクタアンテナにより受信された同一の信号)を同一のベースバンドユニット上で復調及び合成する。
このような構成を用いた場合には、合成対象となる複数の信号を1つのベースバンドユニット上で処理することができるため、当該処理の制御が簡易になる等といった効果を得ることができる。
【0023】
また、本発明に係るCDMA無線基地局では、指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号をセクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部により復調処理するに際して、次のような構成によりセクタ間ハンドオーバ時における受信信号の合成処理を行う。
【0024】
すなわち、本発明のCDMA無線基地局では、セクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部の一部を、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部に代えて、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部とし、制御手段が移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる。
【0025】
このように、本発明のCDMA無線基地局では、例えば当該無線基地局が設置される環境や移動局との間の通信状況等に応じて、セクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部から非ハンドオーバ用信号処理部へ変更することが可能な構成を用いることもでき、このような変更により、信号処理部に備えられる合成用の信号線の低減等を実現することができる。
【0026】
なお、上記した本発明の請求項1に係るCDMA無線基地局は、同様にハンドオーバ用信号処理部の一部を非ハンドオーバ用信号処理部へ変更するという思想に基づいて創作されたものではあるが、請求項1に係るCDMA無線基地局では、必ずしもハンドオーバ用信号処理部と非ハンドオーバ用信号処理部との変更が可能な構成が用いられる必要はなく、ハンドオーバ用信号処理部の数や非ハンドオーバ用信号処理部の数が一定に固定されている構成が用いられてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例に係るCDMA無線基地局を図面を参照して説明する。
図1には、本発明に係るCDMA無線基地局の一例を示してあり、このCDMA無線基地局には、RF信号を送受信する複数のセクタアンテナを設けたアンテナ部1と、送信対象のRF信号や受信したRF信号を増幅する送受信増幅部(AMP)2と、ベースバンド信号をRF信号へ変換することやRF信号をベースバンド信号へ変換することを行う無線(RF)部(TRX)3と、ベースバンド信号処理を行うベースバンド(BB)部4と、ベースバンド部4と有線伝送路との間でデータの変換等を行う有線伝送路インターフェイス部(HWY INT)5と、例えばMCC−SIMとの間で制御信号を送受信し、無線回線の管理等を行う無線基地局制御部(CNT)6とが備えられている。
【0028】
ここで、上記したアンテナ部1に備えられた複数のセクタアンテナは指向性を有するアンテナであり、本例のCDMA無線基地局では、当該セクタアンテナを用いて移動局との間でCDMA方式により信号を無線通信することを行う。具体的には、本例のCDMA無線基地局では、例えばCDMA方式により変調処理した信号をセクタアンテナにより移動局に対して無線送信する一方、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号を復調処理することを行う。
【0029】
本例では、上記したベースバンド部4がセクタ間でのハンドオーバ(HO)時に用いられるハンドオーバ用の構成部分と、このようなハンドオーバを行わない場合に用いられる非ハンドオーバ用の構成部分とを別個に有しており、後述するように本例のCDMA無線基地局では、通信対象となる移動局との間でセクタ間ハンドオーバ状態が生じた場合(セクタ間ハンドオーバ時)にはハンドオーバ用の構成部分に受信信号の処理を行わせる一方、セクタ間ハンドオーバ状態が生じていない場合(非ハンドオーバ時)には非ハンドオーバ用の構成部分に受信信号の処理を行わせるように制御を行う。
【0030】
なお、本例のCDMA無線基地局により行われるRF信号の送信処理や受信処理等は、上記のように本例ではハンドオーバ用の信号処理部と非ハンドオーバ用の信号処理部とを使い分けて受信処理をしているといった点を除いては、例えば上記図5に示したCDMA無線基地局により行われる通信処理とほぼ同様であるため、本例では、上記図5に示したCDMA無線基地局の場合と同様な処理については説明を省略する。
【0031】
図2には、上記した本例のCDMA無線基地局に備えられた無線部3やベースバンド部4等から構成される各セクタアンテナ毎の受信部の更に詳しい構成例を示してある。なお、本例では、説明の便宜上から、CDMA無線基地局に2つのセクタアンテナT1a、T1bを備えた構成(2セクタ構成)が用いられた場合を示してある。
同図に示した構成では、各セクタアンテナT1a、T1b毎に同様な構成から成る受信部S1a、S1bが備えられており、一方のセクタアンテナT1aに備えられた受信部S1aを”セクタAの受信部”として示してある一方、他方のセクタアンテナT1bに備えられた受信部S1bを”セクタBの受信部”として示してある。
【0032】
ここで、上記したようにセクタAの受信部S1aとセクタBの受信部S1bとは同様な構成であるため、説明の便宜上から、これら両受信部S1a、S1bの構成をまとめて説明する。
すなわち、各受信部S1a、S1bは、例えば、上記図1に示した無線部3を構成する無線部11a、11bと、上記図1に示したベースバンド部4を構成する複数のベースバンドカードB1a〜B3a、B1b〜B3bと、上記図1に示した有線伝送路インターフェイス部5を構成する有線伝送路インターフェイス部25a、25bと、セクタ間でダイバーシチ合成を行う場合に合成対象の信号を選択するスイッチを有した切替部26a、26bと、当該切替部26a、26bを制御する切替制御部(CONT)27a、27bとから構成されている。
【0033】
本例では、各セクタ毎のベースバンド部をそれぞれ3つのベースバンドカードB1a〜B3a、B1b〜B3bから構成した場合を示してあり、各セクタ毎に備えられた3つのベースバンドカードB1a〜B3a、B1b〜B3bの内の2つのベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bが非ハンドオーバ用に構成されており、残りの1つのベースバンドカードB3a、B3bがハンドオーバ用に構成されている。なお、各セクタ毎に備えられる2つの非ハンドオーバ用のベースバンドカード(ベースバンドカードB1a及びベースバンドカードB2aや、ベースバンドカードB1b及びベースバンドカードB2b)の構成は互いに同様である。
【0034】
非ハンドオーバ用のベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bにはそれぞれ、無線部11a、11bから入力されたベースバンド信号を逆拡散して当該信号を復調する2つの復調部12a〜15a、12b〜15bと、これら2つの復調部12a〜15a、12b〜15bの切替を行うスイッチを有した時分割用切替部18a〜19a、18b〜19bと、誤り訂正処理を行う復号部21a〜22a、21b〜22bとが備えられている。
本例では、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bにより、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部が構成されている。
【0035】
また、ハンドオーバ用のベースバンドカードB3a、B3bにはそれぞれ、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bに備えられたものと同様な2つの復調部16a〜17a、16b〜17bや時分割用切替部20a、20bや復号部23a、23bが備えられているとともに、復調した信号をセクタ間で合成する合成部24a、24bが備えられている。
【0036】
また、本例では、セクタAのハンドオーバ用ベースバンドカードB3aに備えられた2つの復調部16a、17aとセクタBのハンドオーバ用ベースバンドカードB3bに備えられた2つの復調部16b、17bとの全ての組合せについて復調信号の合成が可能なように、これら各セクタ(セクタA、セクタB)の復調部16a〜17a、16b〜17bの出力端と他方のセクタ(セクタB、セクタA)の合成部24b、24aの入力端とを接続するための信号線(合成用の信号線)が設けられている。なお、上記のように、一方のセクタの復調部16a〜17a、16b〜17bと他方のセクタの合成部24b、24aとの間の接続の切替は、上記した切替部26a、26bが切替制御部27a、27bにより制御されて行われる。
【0037】
本例では、上記したハンドオーバ用のベースバンドカードB3a、B3bにより、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部が構成されており、このハンドオーバ用信号処理部は上記した非ハンドオーバ用信号処理部とは別個に備えられている。なお、本例のハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bでは、例えば切替部26a、26bが他方のセクタから合成部24a、24bへ入力される復調信号の接続をオフ状態にすることにより、非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bと同様な処理、すなわち、単一のセクタアンテナにより受信した信号の復調処理を行うこともできる。
【0038】
また、本例では、例えば移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナT1a、T1bにより受信される場合に上記した切替制御部27a、27bが切替部26a、26bを制御してハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bにセクタ間でのダイバーシチ合成を行わせることにより、移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる制御手段が構成されている。
【0039】
本例では上記のように、各ベースバンドカードB1a〜B3a、B1b〜B3bでは最高で2つの受信信号を処理することが可能な構成(すなわち、ユーザ数が2)としてあり、セクタAとセクタBの2つの受信部S1a、S1bの全体では最高で12ユーザ分(すなわち、トータルユーザ数が12)の受信信号を処理することが可能である。
【0040】
また、上記のように、本例の各ベースバンドカードB1a〜B3a、B1b〜B3bでは2つの復調部12a〜17a、12b〜17bに対して1つの復号部21a〜23a、21b〜23bが(ハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bの場合には合成部24a、24bも)共用されており、上記した時分割用切替部18a〜20a、18b〜20bが2つの復調部12a〜17a、12b〜17bとの接続を切り替えることで、復号部21a〜23a、21b〜23b等では2つの復調部12a〜17a、12b〜17bからの信号を時分割で処理することが行われる。
【0041】
次に、上記図2に示した本例の受信部S1a、S1bにより行われる動作の具体例を示す。
例えばユーザにより操作される移動局が一方のセクタアンテナT1a(セクタA)のみにより通信可能な場所に位置している場合には、移動局から無線送信された信号が当該セクタアンテナT1aにより受信されて、セクタAの受信部S1aの無線部11aによりベースバンド信号へ周波数変換された後に、変換されたベースバンド信号が例えば非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1aの復調部12aでA/D変換や逆拡散されて復調される。そして、復調された信号が復号部21aに入力されて誤り訂正された後に有線伝送路インターフェイス部25aへ出力される。
【0042】
一方、例えばユーザの移動等に伴って移動局が2つのセクタアンテナT1a、T1bの両方により通信可能な場所に位置するセクタ間ハンドオーバ状態となると、CDMA無線基地局の受信部S1a、S1bでは、当該移動局から受信した信号を処理するベースバンドカードをハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bに切り替えて、複数のセクタアンテナT1a、T1bにより当該移動局から受信した同一の信号を合成するダイバーシチ合成処理を行う。
【0043】
具体的には、移動局から無線送信された同一の信号が2つのセクタアンテナT1a、T1bにより受信される場合には、CDMA無線基地局では、例えば切替制御部27a、27bがこのようなセクタ間ハンドオーバ状態を検出する。ここで、この検出の仕方としてはどのようなものであってもよく、一例として、セクタAの受信部S1aとセクタBの受信部S1bとで同一の拡散符号で復調される信号が検出されたことに応じてこれらの信号が同一の信号であるとみなすといった態様を用いることもできる。また、例えば移動局からの信号と雑音とを区別するために、移動局からの信号が受信されたとみなすレベル(閾値)を設けて、当該閾値未満のレベルの信号については雑音とみなすといった態様を用いることもできる。
【0044】
上記のようにしてセクタ間ハンドオーバ状態が検出されると、各セクタアンテナT1a、T2aにより移動局から受信した同一の信号はそれぞれ、各セクタのハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3b上の復調部16a〜17a、16b〜17bで復調されるように制御が行われる。また、例えば切替制御部27a、27bでは、セクタAの受信部S1aで当該信号を復調する復調部(復調部16a、17aのいずれか)とセクタBの受信部S1bで当該信号(同一の信号)を復調する復調部(復調部16b、17bのいずれか)とを特定し、特定した一方の復調部から出力される復調信号を特定した他方の復調部が接続される合成部(合成部24a、24bのいずれか)に入力させるように切替部(切替部26a、26bのいずれか)のスイッチを切替制御する。
【0045】
これにより、上記した他方の復調部が接続される合成部では特定された同一の信号が合成され、セクタ間ハンドオーバ状態におけるダイバーシチ合成が実現される。また、合成された信号は復号部(復号部23a、23bのいずれか)で復号されて有線伝送路インターフェイス部(有線伝送路インターフェイス部25a、25bのいずれか)へ出力される。
【0046】
なお、複数のセクタアンテナT1a、T1bにより移動局から受信した同一の信号を復調するために用いる復調部をハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3b上の復調部16a〜17a、16b〜17bへ切り替える処理は、例えば当該信号を復調させようとする復調部での逆拡散に用いられる拡散符号(コード)を当該信号に対応したものに変更することや、このような変更を行った復調部を認識するためのアドレス(すなわち、いずれの復調部でいずれの拡散符号が用いられているかといった対応)を変更することにより実現される。
【0047】
上記のような処理を行うことにより、本例のCDMA無線基地局では、例えば移動局が一方のセクタアンテナT1a(セクタA)の配下に存在する時には当該セクタAの非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1a、B2aを用いて復調処理を行う一方、当該移動局が他方のセクタアンテナT1b(セクタB)の配下へ移動中であって両セクタアンテナT1a、T1bの配下に存在するようなセクタ間ハンドオーバ時にはセクタA及びセクタBのハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bを用いて当該信号のダイバーシチ合成を行い、また、例えばハンドオーバ処理が終了した時点では当該信号をセクタBの空いている非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1b、B2bを用いて復調処理するように切替を行う。
【0048】
以上のように、例えば従来のCDMA無線基地局では上記図6に示したように各セクタ毎に複数設けられる信号処理部の全てをハンドオーバ用信号処理部として構成していたのに対して、本例のCDMA無線基地局では、例えば同数の信号処理部を設けるに際して、これら複数の信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部として構成するとともに、残りを非ハンドオーバ用信号処理部として構成しているため、このような信号処理部の構成を簡易化することができる。
【0049】
具体的には、本例のCDMA無線基地局では、例えばハンドオーバ用信号処理部の代わりに非ハンドオーバ用信号処理部を設けている分、切替制御部27a、27bにかかる負荷や、信号処理部に備える合成部の部品や、合成用の信号線(すなわち、セクタ間でのバスライン)の数や、合成部に対する制御ラインの数を少なくすることができ、これにより、装置コストの低減や装置サイズの縮小を実現することができる。
【0050】
なお、本例のCDMA無線基地局では、例えば複数の信号処理部の内の少なくとも1つの信号処理部がハンドオーバ用信号処理部として構成されているため、当該ハンドオーバ用信号処理部を用いることでセクタ間ハンドオーバ状態における受信信号の合成が可能な構成が担保されている。
【0051】
ここで、例えばセクタアンテナ毎に複数設けられる信号処理部を幾つのハンドオーバ用信号処理部と幾つの非ハンドオーバ用信号処理部とから構成するかといった割合は、CDMA無線基地局と複数の移動局との間で行われる実際の通信状況においてセクタ間ハンドオーバ処理(セクタ間でのダイバーシチ合成処理)が同時に重なってしまうことがあるであろうと予想される移動局(ユーザ)の最大数に対応することができる程度の割合としておくのが好ましく、すなわち、ハンドオーバ用信号処理部の数を必要且つ十分な程度に設定しておくのがよい。
【0052】
次に、本発明の第2実施例に係るCDMA無線基地局を図3を参照して説明する。なお、本例のCDMA無線基地局の全体的な構成としては例えば上記第1実施例の図1に示したものと同様であるため、本例では全体的な構成の説明を省略することとし、以下では、本例のCDMA無線基地局の要部に係る受信部の構成を説明する。なお、説明の便宜上から、本例においても上記図1に示した各処理部1〜6と同じ符号を用いて説明を行う。
【0053】
図3には、上記した本例のCDMA無線基地局に備えられた無線部3やベースバンド部4等から構成される各セクタアンテナ毎の受信部の更に詳しい構成例を示してある。なお、本例では、上記第1実施例の場合と同様に、CDMA無線基地局に2つのセクタアンテナT2a、T2bを備えた構成(2セクタ構成)が用いられた場合を示してある。
同図に示した構成では、各セクタアンテナT2a、T2b毎に同様な構成から成る受信部S2a、S2bが備えられており、一方のセクタアンテナT2aに備えられた受信部S2aを”セクタAの受信部”として示してある一方、他方のセクタアンテナT2bに備えられた受信部S2bを”セクタBの受信部”として示してある。
【0054】
ここで、上記したようにセクタAの受信部S2aとセクタBの受信部S2bとは同様な構成であるため、説明の便宜上から、これら両受信部S2a、S2bの構成をまとめて説明する。
すなわち、各受信部S2a、S2bは、例えば、上記第1実施例の図2に示したものと同様な無線部31a、31bや2つの非ハンドオーバ用ベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bや有線伝送路インターフェイス部45a、45bを備えており、また、1つのハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3bと、セクタ間でダイバーシチ合成を行う場合に合成対象の信号を選択するスイッチを有した第1切替部46a、46bと、当該第1切替部46a、46b及び後述する第2切替部40a、40bを制御する切替制御部(CONT)47a、47bとを備えている。
【0055】
このように、本例では上記第1実施例の場合と同様に、各セクタ毎のベースバンド部をそれぞれ3つのベースバンドカードC1a〜C3a、C1b〜C3bから構成し、各セクタ毎に備えられた3つのベースバンドカードC1a〜C3a、C1b〜C3bの内の2つのベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bを非ハンドオーバ用に構成するとともに、残りの1つのベースバンドカードC3a、C3bに合成部44a、44b等を備えてハンドオーバ用に構成してある。
【0056】
非ハンドオーバ用のベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bの構成は、例えば上記第1実施例の図2に示した非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bの構成と同様であり、本例の非ハンドオーバ用ベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bにはそれぞれ、上記第1実施例の場合と同様な2つの復調部32a〜35a、32b〜35bと、時分割用切替部38a〜39a、38b〜39bと、復号部41a〜42a、41b〜42bとが備えられている。
本例では、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bにより、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部が構成されている。
【0057】
また、ハンドオーバ用のベースバンドカードC3a、C3bにはそれぞれ、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bに備えられたものと同様な2つの復調部36a〜37a、36b〜37bや復号部43a、43bが備えられているとともに、復調した信号をセクタ間で合成するための合成部44a、44bと、上記した2つの復調部36a〜37a、36b〜37bの出力端と合成部44a、44bの入力端との間の接続を切り替える第2切替部40a、40bが備えられている。
【0058】
ここで、上記第1実施例の構成では、一方のセクタアンテナT1a、T1bにより受信した信号を当該セクタに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードB3a、B3bで復調した後に他方のセクタへ接続する構成を用いたが、本例の構成では、例えば各セクタA、Bの受信部S2a、S2bに備えられた無線部31a、31bから出力される信号が復調される前に他方のセクタB、Aの受信部S2b、S2aに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードC3b、C3a上の復調部36b〜37b、36a〜37aへ接続される構成が用いられている。
【0059】
具体的には、各セクタA、Bの第1切替部46a、46bでは、当該セクタA、Bの無線部31a、31bから出力される信号或いは他方のセクタB、Aの無線部31b、31aから出力される信号のいずれかをハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3b上に備えられた各復調部36a〜37a、36b〜37bの入力端へ入力させる切替を行う機能を有している。また、各セクタA、Bの第2切替部44a、44bでは当該セクタA、Bに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3b上の2つの復調部36a〜37a、36b〜37bから出力される復調信号の両方或いは一方を合成部44a、44bへ接続する切替を行う機能を有している。
【0060】
このような構成により、本例では、各セクタA、Bに備えられた切替制御部47a、47bが第1切替部46a、46bや第2切替部40a、40bのスイッチを切替制御することにより、一方のセクタアンテナT2aにより受信された信号と他方のセクタアンテナT2bにより受信された信号とを同一のハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3b上で復調後にダイバーシチ合成することが行われる。なお、本例の受信部S2a、S2bにより行われる動作、すなわち主として、移動局との通信状況に応じて信号処理に用いる非ハンドオーバ用ベースバンドカードC1a〜C2a、C1b〜C2bとハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3bとを切り替える動作としては、例えば上記第1実施例の場合と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
本例では、上記したハンドオーバ用のベースバンドカードC3a、C3bにより、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部が構成されている。
また、本例では、例えば移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナT2a、T2bにより受信される場合(セクタ間ハンドオーバ時)に上記した切替制御部47a、47bが第1切替部46a、46bや第2切替部40a、40bを制御してハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3bにセクタ間でのダイバーシチ合成を行わせることにより、移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる制御手段が構成されている。
【0062】
以上のように、本例のCDMA無線基地局においても上記第1実施例の場合と同様に、複数の信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部として構成するとともに、残りを非ハンドオーバ用信号処理部として構成してあるため、信号処理部の構成を簡易化することができ、これにより、装置コストの低減や装置サイズの縮小を実現することができる。
【0063】
また、本例のCDMA無線基地局では、例えばセクタ間ハンドオーバ時に一方のセクタアンテナT2a、T2bで受信した信号と、他方のセクタアンテナT2b、T2aで受信した同一の信号(同一の移動局から受信した同一の信号)とをダイバーシチ合成するに際して、合成対象となる両信号を復調する前にいずれかのセクタA、Bに備えられた1つのハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3b上へ接続し、これら両信号をこの1つのハンドオーバ用ベースバンドカードC3a、C3b上で逆拡散等して復調し、合成し、復号する構成としたため、例えば上記第1実施例の図2に示した構成の場合に比べて、バスラインの構成等を更に簡易化することができ、また、ベースバンド部での制御を簡易化することができる。
【0064】
このように、本例のCDMA無線基地局では、ハンドオーバ用信号処理部を、信号を復調する復調部と信号を合成する合成部とを有したベースバンドユニットから構成し、合成対象となる複数の信号(移動局から受信した同一の信号)を同一のベースバンドユニット上で復調及び合成するようにすることで、装置コストや装置サイズの縮小化を更に図っている。なお、本例では、ベースバンドユニットとしてベースバンドカードを用いたが、ベースバンドユニットの形状等としてはどのようなものであってもよい。
【0065】
次に、本発明の第3実施例に係るCDMA無線基地局を図4を参照して説明する。なお、本例のCDMA無線基地局の全体的な構成としては例えば上記第1実施例の図1に示したものと同様であるため、本例では全体的な構成の説明を省略することとし、以下では、本例のCDMA無線基地局の要部に係る受信部の構成を説明する。なお、説明の便宜上から、本例においても上記図1に示した各処理部1〜6と同じ符号を用いて説明を行う。
【0066】
図4には、上記した本例のCDMA無線基地局に備えられた無線部3やベースバンド部4等から構成される各セクタアンテナ毎の受信部の更に詳しい構成例を示してある。なお、本例では、上記第1実施例の場合と同様に、CDMA無線基地局に2つのセクタアンテナT3a、T3bを備えた構成(2セクタ構成)が用いられた場合を示してある。
同図に示した構成では、各セクタアンテナT3a、T3b毎に同様な構成から成る受信部S3a、S3bが備えられており、一方のセクタアンテナT3aに備えられた受信部S3aを”セクタAの受信部”として示してある一方、他方のセクタアンテナT3bに備えられた受信部S3bを”セクタBの受信部”として示してある。
【0067】
ここで、上記したようにセクタAの受信部S3aとセクタBの受信部S3bとは同様な構成であるため、説明の便宜上から、これら両受信部S3a、S3bの構成をまとめて説明する。
すなわち、各受信部S3a、S3bは、例えば、上記第1実施例の図2に示したものと同様な無線部52a、51bや2つの非ハンドオーバ用ベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bや有線伝送路インターフェイス部65a、65bを備えており、また、1つのハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3bと、後述する切替部60a、60bを制御する切替制御部(CONT)66a、66bとを備えている。
【0068】
このように、本例では上記第1実施例の場合と同様に、各セクタ毎のベースバンド部をそれぞれ3つのベースバンドカードD1a〜D3a、D1b〜D3bから構成し、各セクタ毎に備えられた3つのベースバンドカードD1a〜D3a、D1b〜D3bの内の2つのベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bを非ハンドオーバ用に構成するとともに、残りの1つのベースバンドカードD3a、D3bに合成部64a、64b等を備えてハンドオーバ用に構成してある。
【0069】
非ハンドオーバ用のベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bの構成は、例えば上記第1実施例の図2に示した非ハンドオーバ用ベースバンドカードB1a〜B2a、B1b〜B2bの構成と同様であり、本例の非ハンドオーバ用ベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bにはそれぞれ、上記第1実施例の場合と同様な2つの復調部52a〜55a、52b〜55bと、時分割用切替部58a〜59a、58b〜59bと、復号部61a〜62a、61b〜62bとが備えられている。
本例では、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bにより、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部が構成されている。
【0070】
また、本例のハンドオーバ用の各ベースバンドカードD3a、D3bには、例えば上記第2実施例の図3に示した構成と同様に、上記した非ハンドオーバ用のベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bに備えられたものと同様な2つの復調部56a〜57a、56b〜57bや復号部63a、63bが備えられているとともに、復調した信号をセクタ間で合成するための合成部64a、64bと、上記した2つの復調部56a〜57a、56b〜57bの出力端と合成部64a、64bの入力端との間の接続を切り替えることでセクタ間でダイバーシチ合成を行う場合に合成対象の信号を選択するスイッチを有した切替部60a、60bが備えられている。
【0071】
ここで、上記第2実施例の構成では、各セクタA、Bに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3b上の各復調部36a〜37a、36b〜37bの前段に第1切替部46a、46bを備えて各復調部36a〜37a、36b〜37bに入力させる信号の切替処理を行う構成を用いたが、本例の構成では、各セクタA、Bに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3b上の一方の復調部56a、56bの入力端には当該セクタA、Bの無線部51a、51bの出力端が接続されている一方、他方の復調部57a、57bの入力端には他方のセクタB、Aの無線部51b、51aの出力端が接続されている構成が用いられている。
【0072】
すなわち、本例では、上記第2実施例で示した第1切替部46a、46bに相当するスイッチが備えられておらず、各セクタA、Bに備えられたハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3b上の各復調部56a〜57a、56b〜57bの一方には常に当該セクタA、Bの無線部51a、51bから出力される受信信号が入力されるとともに、他方には常に他方のセクタB、Aの無線部51b、51aから出力される受信信号が入力されるような配線が設けられている。
【0073】
このような構成により、本例では、各セクタA、Bに備えられた切替制御部66a、66bが切替部60a、60bのスイッチを切替制御することで、一方のセクタアンテナT3aにより受信された信号と他方のセクタアンテナT3bにより受信された同一の信号(同一の移動局から受信した同一の信号)とを同一のハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3b上で復調後にダイバーシチ合成することが行われる。なお、本例の受信部S3a、S3bにより行われる動作、すなわち主として、移動局との通信状況に応じて信号処理に用いる非ハンドオーバ用ベースバンドカードD1a〜D2a、D1b〜D2bとハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3bとを切り替える動作としては、例えば上記第1実施例の場合と同様であるため、説明を省略する。
【0074】
本例では、上記したハンドオーバ用のベースバンドカードD3a、D3bにより、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部が構成されている。
また、本例では、例えば移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナT3a、T3bにより受信される場合(セクタ間ハンドオーバ時)に上記した切替制御部66a、66bが切替部60a、60bを制御してハンドオーバ用ベースバンドカードD3a、D3bにセクタ間でのダイバーシチ合成を行わせることにより、移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる制御手段が構成されている。
【0075】
以上のように、本例のCDMA無線基地局においても上記第1実施例の場合と同様に、複数の信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部として構成するとともに、残りを非ハンドオーバ用信号処理部として構成してあるため、信号処理部の構成を簡易化することができ、これにより、装置コストの低減や装置サイズの縮小を実現することができる。
【0076】
また、本例のCDMA無線基地局においても上記第2実施例の場合と同様に、合成対象となる複数の信号(移動局から受信した同一の信号)を同一のベースバンドカード上で復調し、合成し、復号するような構成であるため、装置コストや装置サイズの縮小化を更に図ることができる。
また、本例のCDMA無線基地局では、上記第2実施例で示した第1切替部46a、46bに相当するスイッチを省略することで、ダイバーシチ合成を行うための構成を更に簡易化している。
【0077】
ここで、以上の実施例では、CDMA無線基地局の各セクタアンテナ毎に備えられたハンドオーバ用信号処理部の数と非ハンドオーバ用信号処理部の数が一定に固定されている場合の構成例を示したが、本発明のCDMA無線基地局では、例えばセクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部に代えて非ハンドオーバ用信号処理部とすることが可能な構成とすることもでき、これにより、CDMA無線基地局の使用状況等に応じて、ハンドオーバ用信号処理部と非ハンドオーバ用信号処理部との割合を変更することが可能な構成とすることもできる。
【0078】
具体的には、例えばハンドオーバ用と非ハンドオーバ用とを切り替えることが可能なベースバンドカード(例えばベースバンドカード自体を適時着脱して取り替えることが可能な態様を含む)を用意することで、CDMA無線基地局を設置する場所におけるトラフィックの状況に応じて、当該無線基地局での受信信号の処理に用いられるハンドオーバ用ベースバンドカードと非ハンドオーバ用ベースバンドカードとの割合を変更することが可能な構成とすることもできる。このような構成を用いた場合には、例えばCDMA無線基地局に備えられるベースバンドカードの全体の数を変更せずとも、ハンドオーバ用の数と非ハンドオーバ用の数との割合を変更することで、トラフィックの状況に柔軟に対応することができる。
【0079】
また、本発明のCDMA無線基地局では、例えば当該無線基地局に備えられるセクタアンテナ(すなわち、セクタ)の数や、各セクタアンテナ毎に設けられる信号処理部の総数(上記実施例ではハンドオーバ用信号処理部と非ハンドオーバ用信号処理部との総数)や、ハンドオーバ用信号処理部の数と非ハンドオーバ用信号処理部の数との割合や、同時に復調処理することが可能な最高の信号数(ユーザ数)等としては、種々な態様が用いられてもよい。なお、例えばセクタ数や信号処理部の数やユーザ数が大きくなるに従って本発明により得られる効果が増大する。
【0080】
また、ハンドオーバ用信号処理部や非ハンドオーバ用信号処理部の構成の仕方としては、必ずしも上記実施例で示したものに限られることはなく、種々な構成が用いられてもよい。一例として、上記実施例ではベースバンド部以降(有線伝送路インターフェイス部側)の構成を各セクタ毎で分けて、セクタ毎に別個なユニットにハンドオーバ用信号処理部を設ける等したが、例えば複数のセクタに対して備えられるハンドオーバ用信号処理部を1つのユニットにまとめて構成した態様等を用いることもできる。
【0081】
また、上記実施例では、CDMA無線基地局に2つのセクタアンテナを設けてこれらのセクタアンテナにより受信した2つの信号(同一の信号)を合成する態様を示したが、例えば3つ以上のセクタアンテナが設けられている構成では、セクタ間ハンドオーバ時に合成する信号の数、すなわち幾つのセクタアンテナから受信された同一の信号を合成するかといったことは任意であってもよい。具体的には、例えば上記第1実施例や第2実施例のような構成では、3つ以上のセクタアンテナ(全てでもよい)で受信された同一の信号を合成することが可能なように切替部等を構成してもよく、また、例えば上記第3実施例のような構成では、3つ以上のセクタアンテナ(全てでもよい)に備えられた各無線部の出力端を1つのハンドオーバ用ベースバンドカード上の各復調部(例えば各セクタ毎に異なる復調部)に接続するような配線の構成を用いることもできる。
【0082】
また、CDMA無線基地局に備えられたハンドオーバ用信号処理部と非ハンドオーバ用信号処理部とを使い分けて受信信号の復調処理を制御する構成としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサが制御プログラムを実行することにより実現されてもよく、また、例えばCDMA無線基地局により行われる復調処理等を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されていてもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るCDMA無線基地局によると、指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号を復調処理する構成において、非ハンドオーバ用信号処理部とハンドオーバ用信号処理部とを別個に備え、移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ時に当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させるようにしたため、例えばセクタ間ハンドオーバ時には受信信号のダイバーシチ合成を行うことが可能な構成を担保しつつ、非ハンドオーバ用信号処理部については合成用の信号線等を設ける必要がないため、装置コストの低減や装置サイズの縮小を図ることができる。
【0084】
また、本発明に係るCDMA無線基地局では、上記の合成に際して、合成対象となる複数の信号を同一のベースバンドユニット上で復調及び合成するようにしたため、当該合成のための処理の制御を簡易化等することができる。
また、本発明に係るCDMA無線基地局では、例えばセクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部の一部をハンドオーバ用信号処理部に代えて非ハンドオーバ用信号処理部とした構成を用いることもでき、例えば当該CDMA無線基地局の通信状況等に応じてハンドオーバ用信号処理部と非ハンドオーバ用信号処理部との割合を変更することが可能な構成を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るCDMA無線基地局の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るCDMA無線基地局の要部の構成例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るCDMA無線基地局の要部の構成例を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るCDMA無線基地局の要部の構成例を示す図である。
【図5】従来例に係るCDMA無線基地局の構成を示す図である。
【図6】従来例に係るCDMA無線基地局の受信部の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・アンテナ部、 2・・送受信増幅部、 3・・無線部、
4・・ベースバンド部、 5・・有線伝送路インターフェイス部、
6・・無線基地局制御部、
T1a〜T3a、T1b〜T3b・・セクタアンテナ、
S1a〜S3a、S1b〜S3b・・受信部、
11a、11b、31a、31b、51a、51b・・無線部、
B1a、B2a、B1b、B2b、C1a、C2a、C1b、C2b、D1a、D2a、D1b、D2b・・非ハンドオーバ用ベースバンドカード、
B3a、B3b、C3a、C3b、D3a、D3b・・ハンドオーバ用ベースバンドカード、
12a〜17a、12b〜17b、32a〜37a、32b〜37b、52a〜57a、52b〜57b・・復調部、
18a〜20a、18b〜20b、38a、39a、38b、39b、58a、59a、58b、59b・・時分割用切替部、
21a〜23a、21b〜23b、41a〜43a、41b〜43b、61a〜63a、61b〜63b・・復号部、
24a、24b、44a、44b、64a、64b・・合成部、
25a、25b、45a、45b、65a、65b・・有線伝送路インターフェイス部、
26a、26b、40a、40b、46a、46b、60a、60b・・切替部、
27a、27b、47a、47b、66a、66b・・切替制御部、

Claims (3)

  1. 指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号を復調処理するCDMA無線基地局において、
    単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部と、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部とを別個に備え、
    移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる制御手段を備えたことを特徴とするCDMA無線基地局。
  2. 請求項1に記載のCDMA無線基地局において、
    ハンドオーバ用信号処理部は、信号を復調する復調部と信号を合成する合成部とを有したベースバンドユニットから構成されており、合成対象となる複数の信号を同一のベースバンドユニット上で復調及び合成することを特徴とするCDMA無線基地局。
  3. 指向性を有する複数のセクタアンテナを備え、CDMA方式により変調されて移動局から無線送信された信号をセクタアンテナにより受信し、受信した信号をセクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部により復調処理するCDMA無線基地局において、
    セクタアンテナ毎に複数設けられた信号処理部の一部を、複数のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する際に当該信号を合成することが可能なハンドオーバ用信号処理部に代えて、単一のセクタアンテナにより受信した信号を復調処理する非ハンドオーバ用信号処理部とし、
    移動局から無線送信された同一の信号が複数のセクタアンテナにより受信されるセクタ間ハンドオーバ状態を検出して当該信号をハンドオーバ用信号処理部により復調処理させて当該信号を合成させる制御手段を備えたことを特徴とするCDMA無線基地局。
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