JP3647813B2 - 引き戸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き戸装置に関し、特に、引き戸を閉じる際の引き戸の移動速度を減速させる引き戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、種々形態の引き戸装置が用いられているが、引き戸は通常、鉄鋼等の重い金属で作成されており、重量が重いため、一旦スピードが乗ると減速しにくく、引き戸に人が衝突した場合は危険であるという問題があった。人が引き戸と戸当たり柱との間に挟まれた場合は特に危険である。
【0003】
又、支持面にレールを要しないノンレール式の引き戸装置は、ブレーキ機構を備えておらず、引き戸を閉じる際、引き戸が戸当り柱に当接する瞬間に最大速度に達するため、この問題が顕著である。
【0004】
したがって、本発明の目的は、引き戸を閉じる際に、引き戸の移動速度を減速させることができ、安全性がより向上されたブレーキ機構を具備する引き戸装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る引き戸装置は、引き戸(20)と、支持面(11)に固定され、該引き戸を移動自在に支持する支持部材(60)を有する引き戸支持体(30)とを具備してなる引き戸装置において、前記引き戸の移動方向と略平行な前記引き戸の面に設けられた第一の係合部(21)と、第一の係合部(21)と係合し得る第二の係合部(46)、内側回転体(47a)、及び該内側回転体と同軸一体回転する回転軸(41)を有する第一の回転体(46、41、47a)と、該内側回転体(47a)と同軸に設けられてその内側回転体(47a)との間にワンウェイクラッチ(47)を構成する外側回転体(47b)を有する第二の回転体(47b)と、からなるワンウェイクラッチ機構(41、46、47)であって、第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向に回転するときは第一及び第二の回転体が一体回転するクラッチオン状態となり、かつ、第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向と反対方向の第二の方向に回転するときは、第二の回転体は停止しているクラッチオフ状態となるようなワンウェイクラッチを構成するワンウェイクラッチ機構(41、46、47)と、前記外側回転体(47b)の外側に該外側回転体と一体回転するブレーキドラム(51)と、弾性体(55)と、該弾性体の弾性力により該ブレーキドラムを押圧するブレーキパッド(52)とを有するブレーキ機構(51、52、55)であって、引き戸が引き出されるとき前記ワンウェイクラッチ機構において第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向に回転するクラッチオン状態になることにより第一及び第二の係合部(21、46)の係合を介して引き戸にブレーキ力を付与し、又、引き戸が収納されるとき第一の回転体が第二の方向に回転するクラッチオフ状態になることにより引き戸へのブレーキ力付与を解除する前記ブレーキ機構(52、54、55)と、を具備し、少なくとも前記ワンウェイクラッチ機構の第二の係合部(46)及び回転軸(41)と、前記ブレーキ機構のブレーキドラム(51)とが、前記引き戸に対して所定の弾性手段(44a)により接離可能、かつ、調整自在に付勢されており、第一及び第二の係合部(21、46)の係合力が調整可能である、ことを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記第一の回転体(46、41、47a)の前記第二の係合部(46)は、前記内側回転体(47a)に対して同軸的又は異軸的に配設されて互いに連動回転する。
【0008】
好ましくは、前記第二の係合部(46)は、内側回転体(47a)に設けられるか、又は内側回転体と同軸一体回転する回転軸(41)に設けられた第三の回転体(46)である。
【0009】
好ましくは、前記第一の係合部(21)は、前記引き戸の移動方向に所定寸法伸長する凸状部であり、前記第二の係合部(46)に対する高さが、略一定であるか、又は、該引き戸の戸当たり側先端から反対側端に向けて徐々に高くなる(21’)。
【0010】
好ましくは、前記伸長する第一の係合部(21)は、前記引き戸が引き出されて閉じるまでの移動期間の少なくとも後半において前記第二の係合部(46)に係合する。
【0011】
好ましくは、前記第一の係合部(21)及び前記第二の係合部(46)は、それぞれ一つ、又は、少なくとも一方が二つ以上設けられる。
【0014】
好ましくは、前記引き戸は上下端部に案内係合部(22)を有しており、前記引き戸支持体(30)は該案内係合部(22)と係合して前記引き戸の移動を案内する案内部(60)を有して前記引き戸を支持し、前記支持面(11)にレールを要しないノンレール式の引き戸装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る引き戸装置を図1乃至7を使用して説明する。
【0016】
図1は、本発明の引き戸装置の一実施形態を示す正面図であり、図2は、図1中、矢印II−II方向から見た断面図である。図3は、図1中、P部拡大図である。図4及び図5は夫々、図1中、ブレーキ機構が作用している状態及び作用していない状態を示すための、矢印IV−IV方向から見た断面図である。
【0017】
図1中、引き戸装置10は、引き戸20と、支持面11に固定され、引き戸20を移動自在に支持する支持部材60を有する引き戸支持体30とを具備してなる。引き戸20が同図中矢印A方向に引き出されて完全に閉じた状態においては、戸当たり柱12に当接する。前記引き戸装置10は、支持面11に引き戸20を案内するためのレールを要しないノンレール式の引き戸装置である。
【0018】
引き戸20は、図1に示す如く、縦格子型の戸であり、引き戸支持体30は長方体形状であるが、これらの形状に限定されるものではない。引き戸20は、その上下端部に突出部22(図2参照)を備える。
【0019】
引き戸支持体30は、図2に示す如く、一対の側壁からなる支持体本体30aを備える。支持体本体30aを構成する一対の側壁の間には、引き戸20を通過させるための貫通口39が形成されている。
【0020】
支持部材60は、支持体30の上下端部に夫々例えば1対ずつ設けられた滑車61を有し、引き戸20の突出部22が1対の滑車61の溝部62に係合する。滑車61は、引き戸20を支持すると共に、引き戸20の移動を案内する。このような構成は、従来の引き戸装置と同じであり、引き戸の支持機構も従来の引き戸装置と同じ機構を特に制限なく採用できる。
【0021】
本実施形態の引き戸装置10においては、図2乃至5に示す如く、引き戸20を矢印A方向に引き出して閉じるときには引き戸20の移動にブレーキ力を付与するが、引き戸20をその反対の矢印B方向へ移動するときにはブレーキ力を解除するためのワンウェイクラッチ機構を上記ブレーキ力の付与のためのブレーキ機構とを具備する。
【0022】
ワンウェイクラッチ機構は、内側の第一の回転体と、外側の第二の回転体とから構成される。内側の第一の回転体は、図6に示すワンウェイクラッチ47の内輪47a、これと一体回転する回転軸41、及び引き戸の第一の係合部としてのドック21と係合する第二の係合部としての回転ローラ46から構成され、又外側の第二の回転体はワンウェイクラッチ47の外輪47bから構成される。又、ブレーキ機構は、外輪47bの外周に一体回転可能に嵌合されたブレーキ用回転体としてのブレーキドラム51と、コイルバネ55と、このコイルバネ55によりブレーキドラム51を押圧するブレーキ用押圧部材としてのブレーキパッド52とから構成される。
【0023】
ドック21(第一係合部)は、引き戸20の移動方向と略平行な面に設けられた凸部である(図4参照)。ドック21は、引き戸20が支持体本体30aの貫通口39を貫通して支持体30を通過する際に、支持体30に設けられた回転ローラ46と係合する。ドック21は、引き戸20が引き戸支持体30から矢印A方向へ引き出される方向に移動し完全に閉じられるまでの所定の間においてのみ回転ローラ46と係合するよう位置及び長さ(引き戸20の移動方向長さ)が決められている(図3参照)。例えば、引き戸20の移動方向長さが2mの場合、引き戸20が完全に閉じられる1m手前からドック21と回転ローラ46とが係合するようドック21の位置決めがされ、又、ドック21の長さ(引き戸20の移動方向長さ)は40cmである。ここで、引き戸20が完全に閉じられるまでの60cmの間は、ドック21と回転ローラ46とが係合せず、ブレーキ機構が作用しないのは、特に人が引き戸20と戸当たり柱12との間に挟まれた場合が危険であるところ、人の幅は大体60cmだからである。但し、ドック21の位置及び長さは、その他の位置及び長さでもよい。ドック21において、回転ローラ46との係合部分表面は略平面である(図4参照)。ドック21の略平面係合部分の高さは、ドック21と回転ローラ46とが係合している際に、回転ローラ46に対して略一定である(図4参照)。但し、ドック21の略平面係合部分の回転ローラ46に対する高さは、引き戸20が閉じられるにしたがって徐々に高くなってもよい(21‘)。ドック21が、このような形状を有する場合は、引き戸20が閉じられるにしたがって、ドック21と回転ローラ46との間に生じる摩擦力が徐々に大きくなり、引き戸20の移動に対する制動力が徐々に大きくなる効果がある。したがって、引き戸20の重量が重く、又、引き戸20の移動距離が長いため、引き戸20の移動による慣性力が大きい場合に有効である。なお、ドック21の両端部21aは、回転ローラ46との係合時に急激に衝突することを防止し、引き戸20の減速を滑らかに行い得るようなテーパ状である(図4、5参照)。但し、両端部21aは、テーパ状でなくともよい。
【0024】
回転ローラ46は、ゴム管からなる円筒形状であり、後述する如く回転軸41に一体回転可能に嵌合される。回転ローラ46は、支持体本体30aを構成する各側壁の内側の引き戸20が支持体30内を通過する際に引き戸20に面する片側の面に設けられ、引き戸20が移動しドック21が回転ローラ46の対応位置にあるときに、ドック21と係合すべく位置決めされている(図1、2、4、5参照)。回転ローラ46は、引き戸20の移動にあわせて、ドック21と回転ローラ46との間に生じる摩擦により回転する。回転ローラ46は、ゴム製ゆえ、摩擦係数が高く、回転ローラ46がドック21と係合して回転するための所望の摩擦力を発生させる。又、ゴムは、弾性材料であるので、ドック21と係合すべく衝接する際の衝撃力及び衝撃音を軽減できる。但し、回転ローラ46は、樹脂、金属等のその他の材料であってもよい。
【0025】
ブレーキドラム51は、ステンレスである。このため、ブレーキドラム51に錆が発生して、ブレーキ機構の制動の効きが悪くなることを防止する効果がある。ブレーキドラム51は、ワンウェイクラッチ47を介して回転軸41に対して取り付けられる(図2、3、6参照)。
【0026】
ワンウェイクラッチ47は、図6に示す如く、同軸的に配した円筒状の内輪47a及び外輪47b間に鋼球47cを配した公知のものであり、内輪47aが外輪47bに対して同図中E方向に回転する場合には、鋼球47cが外輪47bカム面のかみ合い位置に進み、外輪47bカム面と内輪47aとのくさび作用で外輪47bをE方向に回転させる、すなわち、両輪47a、bが同方向に一体に回転するが、内輪47aが外輪47bに対して同図中反対のF方向に回転する場合には、外輪は停止したままで内輪47aのみが回転する。但し、ワンウェイクラッチ47は、例えば内輪の外周につめ車が設けられてあって外輪の内周に内輪のつめ車とかみ合うつめが設けられているような公知の他の構造(図示せず)でもよい。なお、ブレーキドラム51と回転軸41との間に、ワンウェイクラッチ47の上下において夫々、ラジアルベアリング45b、45cが取り付けられる。
【0027】
ブレーキパッド52は、例えば角状の耐摩耗性に優れたウレタンゴム等からなり、後述するコイルバネ55によりブレーキドラム51をブレーキドラム51の回転軸と略垂直方向から押圧する(図3参照)。保持部材56は、コ字形金属板からなり、ブレーキパッド52に嵌合されてその凸部がブレーキパッド52の凹部と係合して互いに位置決めされる。保持部材56は、ブレーキパッド52とは反対側表面に軸54が取り付けられている(図3参照)。
【0028】
回転軸41は、回転ローラ46及びワンウェイクラッチ47に共通の回転軸である。回転軸41は、図7に示す如く、小径部41a、41e、中径部41b、41d、大径部41cを有し、大径部41cに回転ローラ46を嵌合され沈みキー41fにより該回転ローラ46と一体回転する。更に、回転軸41は、その両端小径部41a、41eの周溝41gにスナップリング(図示せず)が係合されて、該各小径部41a、41eに嵌合された保持筒42を支持する(図2、3参照)。回転軸41は、所望の捻れ剛性等の剛性を有する金属である。但し、回転軸41は、樹脂等のその他の素材でもよい。回転軸41は、次に述べる回転軸保持フレーム32を介して、引き戸支持体30に対して取り付けられる。
【0029】
回転軸保持フレーム32は、支持体本体30aの引き戸20が貫通する側の幅方向略中央部において側壁に敷設された取り付け用フレーム30bに対してボルトにより取り付けられている(図1、3参照)。回転軸保持フレーム32は、L字形保持部34及び水平保持部38(更に保持板36がボルト締めにより取り付けられている)が設けられ、又、所定位置に、L字形の回転軸保持板33が取り付けられる(図3参照)。
【0030】
L字形保持部34は、水平板部分34a及び垂直板部分34bを有し、水平板部分34aは、回転軸41が遊嵌挿通する長穴34cを有する(図2参照)。したがって、回転軸41は、この長穴34cに沿って引き戸20の移動方向と略垂直の矢印C、Dへ方向へ若干距離だけ離接可能である。
【0031】
L字形保持部34の垂直板部分34bは、貫通ねじ穴が設けてあり、その貫通ねじ穴に、その外側表面にねじを有するねじ付き円筒35が螺合挿入される(図3参照)。ブレーキパッド52を保持する保持部材56に取り付けられた軸54は、ねじ付き円筒35に遊嵌挿通され、しかもねじ付き円筒35と保持部材56との間の部分にコイルバネ55を嵌装される。L字形保持部34の位置及び大きさ、ねじ付き円筒35の長さ、コイルバネ55の長さ、又は、ブレーキパッド52の大きさは、ブレーキパッド52がブレーキドラム51に対してコイルバネ55の付勢力により圧接して所望の摩擦力が発生すべく、位置決めされる。ここで、ブレーキパッド52がブレーキドラム51を押圧する力は、ねじ付き円筒35と保持部材56との間に圧縮した状態で挟み込まれたコイルバネ55の付勢力により得られる。一方、ブレーキパッド52とブレーキドラム51との間に生じる摩擦力は、一般的に、ブレーキパッド52がブレーキドラム51を押圧する力に比例する。したがって、この摩擦力は、垂直板部分34bに対してねじ付き円筒35を回転調整してコイルバネ55の設定長さを可変調整することにより、調整可能である。
【0032】
水平保持部38及びこれに取り付けられた保持板36は夫々、その略中央に回転軸41の中径部41dが遊嵌挿入可能な長穴38a、36aを有し(図2参照)、これにより、回転軸41の矢印C、D方向移動を許容する。
【0033】
L形回転軸保持板33は、その水平板部に、回転軸41の中径部41bが遊嵌挿入可能な長穴33aを有し、これにより上記回転軸41の矢印C、D方向の移動を許容する。又、水平板部は、その下面の略中央に、ラジアルベアリング45aを収納するザグリ長穴33bを有し、これによりベアリング45aが回転軸41とともに矢印C、D方向に移動するのを許容する。図2に示す如く、L形回転軸保持板33の水平板部の上面において、バネ収納ブロック43が固着され、このブロック43に設けた水平貫通孔43aにコイルバネ44aが収納され貫通孔43a端部に押しねじ44bが螺合される。したがって、コイルバネ44aの先端は回転軸41の小径部41aに遊嵌した保持筒42aに圧接する。
【0034】
同様にして下方保持板36の下面にも同様のバネ収納ブロック43が取り付けられ、コイルバネ44a、押しねじ44bが取り付けられており、コイルバネ44aは、回転軸41の下方小径部41eに遊嵌した下方保持筒42bに圧接する。
【0035】
補助保持ブロック37は、水平保持部38にボルト固定されて上記L形保持板33と同様の機能を果たすもので、同様に貫通長穴37a、及びラジアルベアリング45e及びスラストベアリング45fを夫々収納するザグリ長穴37b、37cを有し、これにより回転軸41及びベアリング45e、45fの矢印C、D方向移動を許容する。なお、L字形保持部34の上面及び下面にはもう一つのスラストベアリング45d、スペーサ45gが設けられている。
【0036】
上述のとおり、回転軸41は矢印C、D方向の移動を許容され、保持筒42a、42bを介してコイルバネ44aにより押圧されるため、ドック21と回転ローラ46とが係合後、回転ローラ46はドック21を押圧する。このように回転ローラ46とドック21との間に押圧する力(本願において、適宜「係合力」という)が発生するため、引き戸20の移動により、ドック21と回転ローラ46との間に、回転ローラ46を回転させる摩擦力が生じる。この摩擦力は、一般的には、回転ローラ46とドック21との間に発生する係合力に比例する。したがって、押しねじ44bを回転調整してこの係合力を調整することにより、ドック21と回転ローラ46との間に発生する摩擦力が、回転ローラ46を回転させるのに十分な大きさである一方、その摩擦力自体により引き戸20の移動が制動されることのないよう、調整可能である。
【0037】
なお、圧縮バネ44aは巻きバネに限られるわけではなく、例えば、板バネ等の他の弾性手段でもよいし、又、弾性手段は、1つに限られず、複数であってもよい。
【0038】
次に、本発明のブレーキ機構を具備する引き戸装置の作用について説明する。
本実施形態の引き戸装置10は、上述のごとく形成されているから、引き戸20を支持体30に出し入れする際には、図2に示す如く、引き戸20は支持部材60により案内されて移動する。
【0039】
まず、引き戸20が支持体30から矢印A方向に引き出されて閉じる場合について説明する(図4、5参照)。
【0040】
図5に示す如く、引き戸20のドック(第一係合部)21が回転ローラ(第二係合部)46と係合していない場合には、引き戸20に対してブレーキ機構は作用しない。
【0041】
引き戸20が所定距離引き出されたとき、ドック21が回転ローラ46の位置にさし掛かり、図4に示す如く、ドック21と回転ローラ46とが係合すると、ドック21と回転ローラ46との間に摩擦力が発生する。ところが、回転ローラ46は回転自在であるので、回転ローラ46は引き戸20の移動にあわせて図4中矢印E方向へ回転する。ここで、回転ローラ46、回転軸41及びワンウェイクラッチ47の内輪47aは一体回転するので、内輪47aも同様に矢印E方向へ外輪47bと一体的に回転する。外輪47bの回転に伴いこれと一体のブレーキドラム(ブレーキ用回転体)51も同様に矢印E方向へ回転する。
【0042】
一方、ブレーキドラム51は、ブレーキパッド52によりコイルバネ55の付勢力に基づいて押圧されているので、ブレーキドラム51のこの矢印E方向の回転は制動される。この制動力は、今度は、回転ローラ46の回転がブレーキドラム51に伝達された経路とは逆方向の経路で伝達され、回転ローラ46に伝達される。そうすると、この制動力に起因して回転ローラ46とドック21との間に大きな摩擦力が発生する。かくして、この摩擦力により、引き戸20の移動速度は減速される。
【0043】
続いて、引き戸20が支持体30へ引き入れられる場合、すなわち、矢印B方向へ移動する場合について説明する。
【0044】
引き戸20が矢印B方向へ移動開始した直後から所定の間において、ドック21と回転ローラ46とは係合している(図4参照)。ドック21と回転ローラ46との間に摩擦力が発生し、今度は、回転自在な回転ローラ46は引き戸20の移動にあわせて上記とは反対方向の矢印F方向へ回転する。上記引き戸20が閉じる場合と同様に、この回転は、回転軸41とワンウェイクラッチ47の内輪47aとに順次伝達され、ワンウェイクラッチ47の内輪47aも同方向へ回転する。
【0045】
ところが、この場合は、上述のとおり、ワンウェイクラッチ47の外輪47bは回転しないままであり内輪47aに対してこの制動力を伝達しない。
【0046】
したがって、引き戸20が閉じる場合とは異なり、ブレーキパッド52により、ブレーキドラム51の回転が制動されることはなく、このブレーキ機構の作用により引き戸20の移動速度は減速されることはない。
【0047】
引き戸20が更に移動し、引き戸20のドック21が回転ローラ46と係合解除した段階では勿論引き戸20に対してブレーキ機構は作用しない。
【0048】
以上のとおり、本発明に係る引き戸装置10において、引き戸20が支持体30から引き出される方向に移動し完全に閉じられるまでの所定の間においてのみブレーキ機構は作用し、引き戸20の移動速度は減速される。
尚、本発明の引き戸装置10は、上述の実施形態に制限されるものではなく
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0049】
たとえば、上記実施例においては、回転ローラ46が回転軸41に対して直接固着され、ブレーキドラム51がワンウェイクラッチ47を介して回転軸41に対して取り付けられているが、逆に、回転ローラ46がワンウェイクラッチ47を介して回転軸41に対して取り付けられ、ブレーキドラム51が回転軸41に対して直接固着されてもよい。
【0050】
又、上記実施例においては、回転ローラ46の回転を内輪47aへ伝達する手段は1本の回転軸41であるが、これに限らず、例えば回転軸41とは異軸的に設けた他の軸に回転ローラ46を嵌合しておき回転軸41と他の軸との間にギヤ、無端ベルト等の他の伝達手段を配設し、回転ローラ46の回転を異軸的に内輪47aへ伝達するようにしてもよい。
【0051】
更に、上記実施例においては、ワンウェイ回転伝達装置はワンウェイクラッチ47であるが、ワンウェイ回転伝達装置は一の回転を伝達し、該一の回転と反対方向の他の回転方向の回転は略伝達しない機能を有する、例えば、電磁クラッチ等の他の装置でもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明の引き戸装置によれば、第一の係合部と、第一の係合部と係合し得る第二の係合部を有する第一の回転体と、第一の回転体と同軸に設けられた該第一の回転体との間にワンウェイクラッチを構成する第二の回転体と、からなるワンウェイクラッチ機構であって、第一の回転体の一の方向の回転のみを第二の回転体に伝達するワンウェイクラッチ機構と、ワンウェイクラッチ機構の第二の回転体に押圧力を付与するブレーキ機構であって、第一の回転体が一の方向に回転する場合のみ引き戸にブレーキ力を付与するブレーキ機構と、を具備するので、次の利点を有する。
【0053】
▲1▼引き戸を閉じる場合に特に、引き戸のスピードが減速しにくく、危険であるという問題があったが、引き戸が閉じる場合のみ、ブレーキ機構が作用し、引き戸の移動速度が減速されるため、引き戸を閉じる場合の安全性を向上させることができる。
【0054】
引き戸の一方向移動には引き戸にブレーキ力を付与し、かつ反対方向移動にはブレーキ力を解除する切り替えをワンウェイクラッチ機構で行っているので、構成が簡単であり、かつ製造コストを低減できる。
【0055】
又、ブレーキ機構による制動は、ブレーキ用回転体とブレーキ用押圧部材との摩擦力により得られ、この摩擦力は急激に作用せず滑らかであるように調整可能である。したがって、引き戸をスムーズに閉じることができる。
【0056】
又、ブレーキ機構による制動力を、オイル等の粘性を利用して得る場合には、一般的には、その粘性の温度変化が大きいため、季節によりその制動力が変化する問題があったが、本発明の引き戸装置によれば、その制動力を機械的な構造により得ているため、その制動力の温度変化が少ない利点がある。
【0057】
更に、本発明に係るブレーキ機構は、簡易な機械的構造であるので、引き戸装置の製造コストを上昇させることなく、引き戸を閉じる場合の安全性を向上させることができる。
【0058】
▲2▼第一係合部、第二係合部を夫々、ラック、ピニオンとした場合には、係合が歯合であるため、特に第一係合部と第二係合部との係合開始直後に大きな音が発生する問題点があったが、本発明の引き戸装置によれば、第一係合部、第二係合部は夫々、伸長する凸状部、回転ローラであり、更に伸長する凸状部の両端はテーパ状になっているため、伸長する凸状部と回転ローラとの係合開始直後に大きな音が発生することはない。
【0059】
又、第一の係合部は、引き戸の移動方向に所定寸法伸長する凸状部であり、第二の係合部に対する高さが、該引き戸の戸当たり側先端から反対側端に向けて徐々に高くなってもよい。第一係合部が、このような形状を有する場合は、引き戸が閉じられるにしたがって、第一係合部と第二係合部との間に生じる摩擦力が徐々に大きくなり、引き戸の移動に対する制動力が徐々に大きくなる効果がある。したがって、引き戸の重量が重く、又、引き戸の移動距離が長いため、引き戸の移動による慣性力が大きい場合に有効である。
【0060】
▲3▼引き戸を閉じる場合の危険は特に、引き戸が戸袋より引き出されて戸当り柱に当接する瞬間に最大速度に達するときが顕著であるところ、引き戸が完全に閉じるまでの所定の間のみ本発明に係るブレーキ機構を作用させることが可能であるため、引き戸の閉じ始め等逆に引き戸に減速する力が働かない方が望ましい場合には、ブレーキ機構を作用させないことが可能である。
【0061】
▲4▼本発明に係るブレーキ機構は、第二係合部が、引き戸支持体において、引き戸から見て支持体本体の両側側壁に夫々設けられているのではなく、片側側壁のみに一つ設けることによっても、所望の制動力が得られる。したがって、第二係合部を両側側壁に夫々設ける場合と比較して、本発明に係る引き戸装置の製造コストを更に低減することができる。
【0062】
▲5▼ワンウェイクラッチ機構は、引き戸に対して所定の弾性手段により接離可能、かつ、調整自在に付勢されているため、第二係合部が第一係合部に当接する際の衝撃を和らげるとともに、第二係合部と第一係合部との間に所望の係合力を発生させることが可能である。
【0063】
又、第二係合部が第一係合部を押圧する力を調整することにより、第二係合部と第一係合部との間に発生する摩擦力の調整が可能であるため、引き戸を減速する制動力の調整も可能である。
【0064】
▲6▼引き戸を閉じる際に危険であるという問題は特に、支持面にレールを要しないノンレール式の引き戸装置がブレーキ機構を備えていないため顕著であったが、本発明に係るブレーキ機構はノンレール式の引き戸装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き戸装置の一実施形態の引き戸が完全に閉じた状態を示す正面図である。
【図2】図1中、矢印II−II方向から見た断面図である。
【図3】図1中、P部拡大図である。
【図4】図1中、ブレーキ機構が作用している状態を示すための、矢印IV−IV方向から見た断面図である。
【図5】図1中、ブレーキ機構が作用していない状態を示すための、矢印IV−IV方向から見た断面図である。
【図6】ワンウェイクラッチ機構の要部の部分断面図である。
【図7】第二係合部(回転ローラ)及びワンウェイクラッチ機構が取り付けられる回転軸の斜視図である。
【符号の説明】
10…引き戸装置
11…支持面
20…引き戸
21…第一係合部(ドック)
30…引き戸支持体
30a…支持体本体
32…回転軸保持フレーム
33…L形回転軸保持板
34…L字形保持部
36…保持板
37…補助保持ブロック
38…水平保持部
41…回転軸
43…バネ収納ブロック
44a…コイルバネ
44b…押しねじ
46…第2係合部(回転ローラ)
47…ワンウェイクラッチ
51…ブレーキドラム
52…ブレーキパッド
54…軸
55…コイルバネ
56…コ字形保持部材
60…支持部材

Claims (7)

  1. 引き戸(20)と、支持面(11)に固定され、該引き戸を移動自在に支持する支持部材(60)を有する引き戸支持体(30)とを具備してなる引き戸装置において、
    前記引き戸の移動方向と略平行な前記引き戸の面に設けられた第一の係合部(21)と、
    第一の係合部(21)と係合し得る第二の係合部(46)、内側回転体(47a)、及び該内側回転体と同軸一体回転する回転軸(41)を有する第一の回転体(46、41、47a)と、該内側回転体(47a)と同軸に設けられてその内側回転体(47a)との間にワンウェイクラッチ(47)を構成する外側回転体(47b)を有する第二の回転体(47b)と、からなるワンウェイクラッチ機構(41、46、47)であって、第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向に回転するときは第一及び第二の回転体が一体回転するクラッチオン状態となり、かつ、第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向と反対方向の第二の方向に回転するときは、第二の回転体は停止しているクラッチオフ状態となるようなワンウェイクラッチを構成するワンウェイクラッチ機構(41、46、47)と、
    前記外側回転体(47b)の外側に該外側回転体と一体回転するブレーキドラム(51)と、弾性体(55)と、該弾性体の弾性力により該ブレーキドラムを押圧するブレーキパッド(52)とを有するブレーキ機構(51、52、55)であって、引き戸が引き出されるとき前記ワンウェイクラッチ機構において第一の回転体(46、41、47a)が第一の方向に回転するクラッチオン状態になることにより第一及び第二の係合部(21、46)の係合を介して引き戸にブレーキ力を付与し、又、引き戸が収納されるとき第一の回転体が第二の方向に回転するクラッチオフ状態になることにより引き戸へのブレーキ力付与を解除する前記ブレーキ機構(52、54、55)と、を具備し、
    少なくとも前記ワンウェイクラッチ機構の第二の係合部(46)及び回転軸(41)と、前記ブレーキ機構のブレーキドラム(51)とが、前記引き戸に対して所定の弾性手段(44a)により接離可能、かつ、調整自在に付勢されており、第一及び第二の係合部(21、46)の係合力が調整可能である、
    ことを特徴とする引き戸装置。
  2. 請求項1記載の引き戸装置において、前記第一の回転体(46、41、47a)の第二の係合部(46)は、前記内側回転体(47a)に対して同軸的又は異軸的に配設されて互いに連動回転する前記引き戸装置。
  3. 請求項1記載の引き戸装置において、前記第二の係合部(46)は、前記内側回転体(47a)に設けられるか、又は前記回転軸(41)に設けられた第三の回転体(46)である前記引き戸装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の引き戸装置において、前記第一の係合部(21)は、前記引き戸の移動方向に所定寸法伸長する凸状部であり、前記第二の係合部(46)に対する高さが、略一定であるか、又は、該引き戸の戸当たり側先端から反対側端に向けて徐々に高くなる(21’)前記引き戸装置。
  5. 請求項4記載の引き戸装置において、前記伸長する第一の係合部(21)は、前記引き戸が引き出されて閉じるまでの移動期間の少なくとも後半において前記第二の係合部(46)に係合する前記引き戸装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の引き戸装置において、前記第一の係合部(21)及び前記第二の係合部(46)は、それぞれ一つ、又は、少なくとも一方が二つ以上設けられた前記引き戸装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の引き戸装置において、前記引き戸は上下端部に案内係合部(22)を有しており、前記引き戸支持体(30)は該案内係合部(22)と係合して前記引き戸の移動を案内する案内部(60)を有して前記引き戸を支持し、前記支持面(11)にレールを要しないノンレール式の前記引き戸装置。
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