JP3647723B2 - 露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の画像形成において、光源の光ビームによって感光体を露光し、感光体の表面に静電潜像を形成する露光装置に関し、特に、光ビームの光路中に液晶レンズを配置した露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成では、所定の電荷を均一に帯電した感光体の表面に光同導電作用により静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像に顕像化して記録用紙上に転写する。このため、電子写真方式の画像形成を行う画像形成装置には、画像光によって感光体表面を露光走査する露光装置が用いられる。この露光装置では、光源が画像データに基づいて駆動され、光源から照射された画像光である光ビームを、ミラーを介して感光体表面の移動方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に走査し、感光体の表面に対して静電潜像を1ライン毎に書き込む。
【0003】
この場合に、感光体表面を介して再現性に優れた画像を形成するためには、露光装置において光源から照射された画像光を感光体の表面に正確に結像させるだけでなく、画像光に対して歪曲収差、像面湾曲及び面倒れ等の光学補正を行う必要がある。また、感光体の表面における画像光の露光時間によって画像濃度が変化するため、画像光の光学補正として、感光体の表面において等速度で主走査方向に走査させる等速度偏向も必要になる。これらのことから、露光装置には、光源から感光体の表面に至る画像光の光路中に光学補正用の複数の光学レンズが備えられている。
【0004】
ところが、ガラスやプラスチックを素材とする光学レンズを用いて画像光に対して必要な複数の光学補正を行うためには画像光の光路中に多数枚の光学レンズを配置しなければならず、露光装置の大型化及びコストの上昇を生じる問題がある。
【0005】
そこで、特開平4−196869号公報には、屈折率を不均一にした液晶デバイスにより、光源の画像光についての複数の光学補正を行うようにした構成が開示されている。この構成では、印加する電圧を制御することによって屈折率を変化させた液晶レンズを用いて、歪曲収差、像面湾曲及び面倒れ等の光学補正だけでなく、画像光を感光体の表面において等速度で主走査方向に走査させるf−θレンズの機能をも得ることが示唆されている。
【0006】
一方、電子写真方式の画像形成装置においては一般に、円筒形状の感光体ドラムが用いられており、回転による感光体ドラム表面の副走査方向への移動に同期したタイミングで露光装置から画像光を主走査方向に走査している。ところが、感光体ドラムの回転が不均一になると、感光体ドラムの表面における画像光の走査間隔が広狭変化し、形成される画像に濃度ムラを生じる。
【0007】
このため、特開平5−40398号公報には、画像光の光路中に電気光学効果による偏向作用を生じる偏向部材を配置し、感光体ドラム表面における副走査方向の速度情報の検出結果に基づいて偏向部材に印加する電圧を制御することにより、感光体ドラムの回転ムラに応じて画像光を副走査方向に偏向するようにした構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−196869号公報に開示された構成では、液晶レンズを用いて歪曲収差、像面湾曲及び面倒れ等の光学補正、並びに、感光体の表面における等速度偏向するための具体的な電極の配置方法に関して記載されておらず、現実に光学レンズを液晶レンズに置き換えることが困難である。
【0009】
また、特開平5−40398号公報に開示された構成では、画像光の光路中に既存の光学レンズに加えて偏向部材を追加して配置する必要があり、露光装置の大型化及びコストの上昇を招く問題がある。
【0010】
この発明の目的は、液晶レンズによって感光体に配光すべき画像光の光学補正、特に、感光体の表面における等速度偏向、及び、感光体ドラムの回転ムラに応じた副走査方向への光軸の偏向を行うことができるようにし、複数の光学レンズを単一の液晶レンズに置き換えることにより、装置の小型化及びコストの低廉化を実現することができる露光装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0014】
(1) 光源からポリゴンミラーを経由して感光体に至る光路中における光源とポリゴンミラーとの間に配置した液晶レンズにより、光源から照射された光ビームの光学補正を行う露光装置において、
液晶レンズの光源側における上下辺の中央部及び左右辺の中央部の4箇所に第1の電極を形成するとともに、これらの第1の電極を繋ぐ環状の抵抗体を形成し、ポリゴンミラー側に前記抵抗体に対向する環状の第2の電極を形成し、
感光体の副走査方向における移動誤差を検出するセンサを備え、センサの検出結果に基づいて前記第1及び第2の電極に対する印加電圧を制御して感光体の表面を主走査方向に走査する光ビームを副走査方向に偏向することを特徴とする。
【0015】
この構成においては、液晶レンズの内側面の上下辺の中央部及び左右辺の中央部の4箇所に電極を形成するとともに、これらの電極を繋ぐ環状の抵抗体を形成し、ポリゴンミラーに対向する液晶レンズの内側面に抵抗体に対向する環状の電極を形成している。上下辺の中央部電極には上下方向のバイアス電位が印加され、左右辺の中央部の電極には左右方向のバイアス電位が印加される。これらの電位の印加によって、液晶レンズに充填された液晶内には、抵抗体と環状の電極との空間に3次元の電界分布が形成される。これにより、上下辺の中央部及び左右辺の中央部の電極に印加するバイアス電位を適宜制御することによって偏向補正が行われるとともに光源光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。また、光源光の周囲に連続して電気力線が形成されるため、滑らかな電界分布が得られ、偏向補正及びf−θ補正以外の光学補正をも行うことができるようになる。
【0016】
(2) 光源からポリゴンミラーを経由して感光体に至る光路中における光源とポリゴンミラーとの間に配置した液晶レンズにより、光源から照射された光ビームの光学補正を行う露光装置において、
液晶レンズの光源側における上下端近傍及び左右端近傍の4箇所に直線状の第1の電極を形成するとともに、ポリゴンミラー側に第1の電極に部分的に対向する環状の第2の電極を形成し、
感光体の副走査方向における移動誤差を検出するセンサを備え、センサの検出結果に基づいて前記第1及び第2の電極に対する印加電圧を制御して感光体の表面を主走査方向に走査する光ビームを副走査方向に偏向することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、液晶レンズの内側面の上下端近傍及び左右端近傍の4箇所に直線状の電極を形成し、ポリゴンミラーに対向する液晶レンズの内側面に電極に部分的に対向する環状の電極を形成している。4箇所に直線状の電極にはそれぞれ上下方向のバイアス電位が印加される。このように、一方の内側面において等間隔となる4箇所に形成された直線状の電極に所定の電位を印加することによって、液晶レンズ内には3次元の電界分布が形成される。これにより、直線状の電極に印加するバイアス電位を適宜制御することによって偏向補正が行われるとともに、光源光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。
また、ポリゴンミラーに対向する電極が連続して環状に形成されていることから、電極に電気的に接続される環状の抵抗体を形成することなく、光源光の周囲に連続して電気力線が形成され、略滑らかな電界分布が得られ、製造工程を簡略化することができる。
さらに、直線状の電極は、互いに直交する等間隔の4箇所に形成されているため、相互の電気的な干渉が最も小さくなり、直線状の電極のそれぞれと環状の電極との空間の電界分布を確実に形成することができる。
加えて、直線状の電極は単一面に形成されているため、直線状の電極に対するバイアス電圧の引出処理を容易に行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図2は、この発明の実施形態に係る露光装置を含む画像形成装置の要部の構成を概略図である。この画像形成装置は、アルミニウム等を素材とする円筒形基体の表面に光導電機能を有する感光層を形成した感光体ドラム11を回転自在に備えている。この感光体ドラム11は、駆動モータ21からギア13を介して回転力の供給を受ける。駆動モータ21は、波形整形回路23及び位相差検出回路24を備えた制御回路22により、位相差検出回路24から出力された位相差信号に基づいて駆動される。位相差検出回路24は、波形整形回路23から出力された駆動モータ21の回転パルスPmと基準クロックパルスPrefとの位相差を求め、位相差に応じた信号を出力する。波形整形回路23は、駆動モータ21の回転を検出する図外のエンコーダの検出信号を矩形波に整形して位相差検出回路24に出力する。したがって、感光体ドラム11には、制御回路22によって基準クロックパルスに基づく一定速度で回転制御される駆動モータ21の回転が伝達される。
【0033】
露光装置1は、半導体レーザ2、光学レンズ3、液晶レンズ4、ポリゴンミラー5、制御回路6、位相差検出回路7、波形整形回路8、MR素子9及び同期検出器10を備えている。露光装置1は、画像データに基づいて半導体レーザ2を駆動し、半導体レーザ2から照射されたレーザ光を画像光として光学レンズ3、液晶レンズ4及びポリゴンミラー5を介して感光体ドラム11の表面に主走査方向(矢印A方向)に走査して配光する。
【0034】
光学レンズ3は、半導体レーザ2から照射されたレーザ光を感光体ドラム11の表面に結像させるために、レーザ光に加えるべき光学補正のうち焦点補正を行う。また、液晶レンズ4は、レーザ光を感光体ドラム11の表面に対して主走査方向に等速度移動させるために、レーザ光に加えるべき光学補正のうちf−θ補正を行うとともに、感光体ドラム11の回転誤差を相殺するために、レーザ光の照射方向を副走査方向(矢印B方向)に移動させる偏向補正を行う。
【0035】
露光装置1は、駆動モータ22から回転力の供給を受けて回転する感光体ドラム11の回転に同期して、感光体ドラム11の表面に対する主走査方向の画像光の走査を行う。このため、露光装置1は、MR素子9及び同期検出器10を備えている。MR素子9は、感光体ドラム11の周面における主走査方向の一端側に全周にわたって等間隔に配置された多極着磁マグネット12に対向し、感光体ドラム11の回転に基づく回転パルスを生成する。また、同期検出器10は、ポリゴンミラー5の回転によって偏向されたレーザ光の主走査方向の走査開始位置においてレーザ光を検出する。
【0036】
感光体ドラム11の回転速度が一定であれば、同期検出器10の検出信号の時間間隔に応じて画像の副走査方向の解像度が定まる。したがって、露光装置1は、予め設定された解像度に応じた時間間隔で同期検出器10がレーザ光を検出するようにポリゴンミラー5の回転、及び、半導体レーザ2の駆動を制御する。これによって、感光体ドラム11の表面には、感光層の光導電作用によって所定の解像度の静電潜像が形成される。ところが、感光体ドラム11の回転速度に誤差を生じると、同期検出器10がレーザ光を検出する時間間隔を一定に維持しても、感光体ドラム11の表面におけるレーザ光の照射位置に副走査方向のずれを生じ、画像の解像度を一定に維持することができなくなる。
【0037】
そこで、露光装置1は、MR素子9が生成した感光体ドラム11の回転パルスPdを波形整形回路8において矩形波に波形整形した後に位相差検出回路7において基準クロックパルスPrefと比較し、位相差検出回路7から出力される位相差信号PERdに応じた電圧を、同期検出器10の検出信号に応じたタイミングで液晶レンズ4の電極間に印加する。これによって、半導体レーザ2から照射されたレーザ光は、液晶レンズ4を通過する際に、感光体ドラム11の回転誤差に応じて照射方向を副走査方向に偏向し、感光体ドラム11の回転誤差によるレーザ光の照射位置のずれを相殺するようにしている。
【0038】
例えば、感光体ドラム11の回転が遅れた場合には光ビームの照射位置を感光体ドラム11の表面における副走査方向の上流側に偏向し、感光体ドラム11の回転が速くなった場合には光ビームの照射位置を感光体ドラム11の表面における副走査方向の下流側に偏向する。このようにして、液晶レンズ4により、感光体ドラム11の回転誤差に応じたレーザ光の偏向補正を行う。
【0039】
図3は、上記露光装置に備えられる液晶レンズの構成を示す分解図である。液晶レンズ4は、互いに対向する面に電極41,42を形成した平板状の透光性支持体である2枚の平板ガラス4a,4bを所定の間隔を設けて配置し、この2枚の平板ガラス4a,4bの間に液晶4cを充填したものである。透光性支持体の一方又は両方を3次元成型した非平板状とすることもできるが、平板ガラス4aを用いることにより、液晶レンズ4を安価かつ容易に製造することができる。
【0040】
図4は上記液晶レンズの電極の形状についての第1の例を示す図であり、同図(A)〜(C)はそれぞれ液晶レンズの側面断面図、a−a方向の矢視図及びb−b方向の矢視図である。この例では、液晶レンズ4を構成する2枚の平板ガラス4a,4bのうち、図2の構成において光学レンズ3に対向する一方の平板ガラス4aの内側面における上下端近傍に直線状の電極41a,41bを形成し、同じくポリゴンミラー5に対向する他方の平板ガラス4bの内側面における左右端近傍に直線状の電極42a,42bを形成している。なお、レーザ光は、平板ガラス4a,4bの略中央部を通過する。電極41aには制御回路22を介して上下方向のバイアス電位Eyが印加され、電極42aには制御回路22を介して左右方向のバイアス電位Exが印加される。
【0041】
これらの電位の印加によって、2枚の平板ガラス4a,4bの間に充填された液晶4c内には、電極41aと電極41bとの空間の電界分布、及び、電極42aと電極42bとの空間の電界分布、即ち、3次元の電界分布が形成される。これにより、電気力線は図1中に破線で示すようになり、電極41aと電極41bとの空間の電界分布によって液晶レンズ4を通過するレーザ光の照射方向は上下方向、即ち、副走査方向に偏向する。また、電極42aと電極42bとの空間の電界分布によって液晶レンズ4を通過するレーザ光の照射方向は左右方向、即ち、主走査方向に偏向する。したがって、電極41a,41bにより感光体ドラム11の回転ムラによる照射位置の誤差を相殺するための偏向補正が行われるとともに、電極42a,42bにより感光体ドラム11の表面においてレーザ光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。
【0042】
図5は上記液晶レンズの電極の形状についての第2の例を示す図であり、同図(A)〜(C)はそれぞれ液晶レンズの側面断面図、a−a方向の矢視図及びb−b方向の矢視図である。この例では、光学レンズ3に対向する平板ガラス4aの内側面の上下辺の中央部及び左右辺の中央部の4箇所に電極43a〜43dを形成するとともに、これらの電極43a〜43dを繋ぐ環状の抵抗体42を形成し、ポリゴンミラー5に対向する平板ガラス4bの内側面に抵抗体42に対向する環状の電極44を形成している。電極43aには上下方向のバイアス電位Ey1が印加され、電極43bには上下方向のバイアス電位Ey2が印加され、電極43cには左右方向のバイアス電位Ex1が印加され、電極43dには上下方向のバイアス電位Ex2が印加される。
【0043】
これらの電位の印加によって、2枚の平板ガラス4a,4bの間に充填された液晶4c内には、抵抗体42と電極44との空間に3次元の電界分布が形成される。これにより、電極43a〜43dに印加するバイアス電位Ey1,Ey2,Ex1,Ex2を適宜制御することにより、感光体ドラム11の回転ムラによる照射位置の誤差を相殺するための偏向補正が行われるとともに、感光体ドラム11の表面においてレーザ光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。また、レーザ光の周囲に連続して電気力線が形成されるため、滑らかな電界分布が得られ、偏向補正及びf−θ補正以外の光学補正をも行うことができるようになる。
【0044】
図6は上記液晶レンズの電極の形状についての第3の例を示す図であり、同図(A)〜(C)はそれぞれ液晶レンズの側面断面図、a−a方向の矢視図及びb−b方向の矢視図である。この例では、光学レンズ3に対向する平板ガラス4aの内側面の上下端近傍及び左右端近傍の4箇所に直線状の電極45a〜45dを形成し、ポリゴンミラー5に対向する平板ガラス4bの内側面に電極45a〜45dに部分的に対向する環状の電極44を形成している。電極45aには上下方向のバイアス電位Ey1が印加され、電極45bには上下方向のバイアス電位Ey2が印加され、電極45cには左右方向のバイアス電位Ex1が印加され、電極45dには上下方向のバイアス電位Ex2が印加される。
【0045】
このように、一方の平板ガラス4aの内側面において等間隔となる4箇所に形成された電極45a〜45dを印加することによって、2枚の平板ガラス4a,4bの間に充填された液晶4c内には、電極45a〜45dと電極44との空間の電界分布によって3次元の電界分布が形成される。これにより、電極43a〜43dに印加するバイアス電位Ey1,Ey2,Ex1,Ex2を適宜制御することにより、感光体ドラム11の回転ムラによる照射位置の誤差を相殺するための偏向補正が行われるとともに、感光体ドラム11の表面においてレーザ光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。
【0046】
また、電極44が連続して環状に形成されていることから、電極45a〜45dに電気的に接続される環状の抵抗体を形成することなく、レーザ光の周囲に連続して電気力線が形成され、略滑らかな電界分布が得られ、製造工程を簡略化することができる。
【0047】
さらに、電極45a〜45dは、平板ガラス4aの内側面において互いに直交する等間隔の4箇所に形成されているため、相互の電気的な干渉が最も小さくなり、電極45a〜45dのそれぞれと電極44との空間の電界分布を確実に形成することができる。
【0048】
加えて、電極45a〜45dは単一面に形成されているため、電極45a〜45dに対するバイアス電圧の引出処理を容易に行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
この発明は、以下の効果を奏することができる。
【0051】
(1) 上下辺の中央部及び左右辺の中央部の電極に印加するバイアス電位を適宜制御することによって偏向補正が行われるとともに光源光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。また、レーザ光の周囲に連続して電気力線が形成されるため、滑らかな電界分布が得られ、偏向補正及びf−θ補正以外の光学補正をも行うことができるようになる。
【0052】
(2) 直線状の電極に印加するバイアス電位を適宜制御することによって偏向補正が行われるとともに、光源光を等速度偏向するためのf−θ補正が行われる。
また、ポリゴンミラーに対向する電極が連続して環状に形成されていることから、電極に電気的に接続される環状の抵抗体を形成することなく、光源光の周囲に連続して電気力線が形成され、略滑らかな電界分布が得られ、製造工程を簡略化することができる。
さらに、直線状の電極は、互いに直交する等間隔の4箇所に形成されているため、相互の電気的な干渉が最も小さくなり、直線状の電極のそれぞれと環状の電極との空間の電界分布を確実に形成することができる。
加えて、直線状の電極は単一面に形成されているため、直線状の電極に対するバイアス電圧の引出処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の露光装置における液晶レンズの作用を説明する図である。
【図2】この発明の実施形態に係る露光装置を含む画像形成装置の要部の構成を概略図である。
【図3】上記露光装置に備えられる液晶レンズの構成を示す分解図である。
【図4】上記液晶レンズの電極の形状についての第1の例を示す図である。
【図5】上記液晶レンズの電極の形状についての第2の例を示す図である。
【図6】上記液晶レンズの電極の形状についての第3の例を示す図である。
【符号の説明】
1−露光装置
2−半導体レーザ(光源)
3−光学レンズ
4−液晶レンズ
5−ポリゴンミラー
6−制御回路
11−感光体ドラム
Claims (2)
- 光源からポリゴンミラーを経由して感光体に至る光路中における光源とポリゴンミラーとの間に配置した液晶レンズにより、光源から照射された光ビームの光学補正を行う露光装置において、
液晶レンズの光源側における上下辺の中央部及び左右辺の中央部の4箇所に第1の電極を形成するとともに、これらの第1の電極を繋ぐ環状の抵抗体を形成し、ポリゴンミラー側に前記抵抗体に対向する環状の第2の電極を形成し、
感光体の副走査方向における移動誤差を検出するセンサを備え、センサの検出結果に基づいて前記第1及び第2の電極に対する印加電圧を制御して感光体の表面を主走査方向に走査する光ビームを副走査方向に偏向することを特徴とする露光装置。 - 光源からポリゴンミラーを経由して感光体に至る光路中における光源とポリゴンミラーとの間に配置した液晶レンズにより、光源から照射された光ビームの光学補正を行う露光装置において、
液晶レンズの光源側における上下端近傍及び左右端近傍の4箇所に直線状の第1の電極を形成するとともに、ポリゴンミラー側に第1の電極に部分的に対向する環状の第2の電極を形成し、
感光体の副走査方向における移動誤差を検出するセンサを備え、センサの検出結果に基づいて前記第1及び第2の電極に対する印加電圧を制御して感光体の表面を主走査方向に走査する光ビームを副走査方向に偏向することを特徴とする露光装置。
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