JP3647302B2 - パワーオンリセット回路及び、これを備えた集積回路装置 - Google Patents

パワーオンリセット回路及び、これを備えた集積回路装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーオンリセット回路及び、これを備えた集積回路装置に関する。特に、デジタル/アナログ混在集積回路装置において、電源投入時にデジタル回路を初期状態に設定するリセット信号を発生するパワーオンリセット回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
フリップフロップ等のデジタル回路は電源が投入されて動作を開始する前にリセットしておき、その後、そのリセットされている状態から動作を開始させるのが一般的である。
【0003】
したがって、デジタル回路を集積回路装置(IC)内に構成すると、リセット信号を外部より与える方式ではそのための端子ピンが1つ必要となり、ICの小型化に不利となる。
【0004】
このために電源投入時にIC内部でリセット信号を発生させるパワーオンリセット回路が用いられる。
【0005】
図14は、従来のパワーオンリセット回路の一例を示す図である。図14において、抵抗11の一端は電源電圧Vddに接続され、他端は容量12を通して接地されている。この抵抗11と容量12との接続点Aはインバータ回路13を通して出力端子Bに接続されている。
【0006】
このように構成されたパワーオンリセット回路では、電源電圧Vddが投入され立ち上がると共に容量12が充電される。接続点Aの電位となる充電電圧V2は抵抗11と容量12の値で決まる時定数で上昇する。
【0007】
一方、インバータ回路13には充電電圧V2が入力されているため、電源電圧Vddが投入した直後では、インバータ回路13の閾値Vth以下であるので、出力端子は“H”レベルとなる。
【0008】
やがて、容量12に電荷が充電され、充電電圧V2がインバータ回路13の閾値電圧を越えると出力端子B]は“L”レベルとなる。
【0009】
このような電源電圧投入時のインバータ回路の出力端子Bの出力電圧がパワーオンリセット信号としてデジタル回路14のクリア端子CLに供給され、デジタル回路14の誤動作を回避していた。
【0010】
図16は、更に別の従来のパワーオンリセット回路の構成例である。図16は、インバータ回路13の代わりにコンパレータ回路15を用いたパワーオンリセット回路である。
【0011】
コンパレータ回路15のプラス入力には抵抗、ダイオード等の直列接続もしくは図示しない基準電圧発生回路(BGR)等による基準電圧Cが入力され、マイナス入力には抵抗31及び容量32の接続点Aの充電電圧が接続されている。
【0012】
この従来回路例も図14に示した従来例と同様に、電源電圧Vddが投入され、立ち上がると共に容量31は充電され、マイナス入力には抵抗31及び容量32の値で決まる時定数で上昇する。そして、マイナス入力電圧がプラス入力電圧より大きくなると、コンパレータ回路15の出力は“H”レベルから“L”レベルに変化する。このコンパレータ出力をパワーオンリセット信号として、デジタル回路14のクリア端子CLに供給し、誤動作を回避していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記の図14に示すパワーオンリセット回路の電源電圧投入時の動作波形を図15に示す。
【0014】
上述した従来のパワーオンリセット回路では、抵抗11及び容量12によるRC時定数と、電源電圧VddのVdd立ち上がり時定数によってリセット時間が決定する。
【0015】
図15Aは、電源電圧Vddの立ち上がりの時定数が、抵抗11及び容量12によるRC時定数よりも小さい時であり、インバータ回路13の閾値レベルに充電電圧が達する時、電源電圧Vddは十分に立ち上がっているので、大きなインバータ回路13の出力が得られる。
【0016】
しかし、図15Bに示すように、電源電圧Vddの立ち上がりの時定数が、抵抗11及び容量12によるRC時定数よりも大きな値になった時は、電源電圧Vddがまだ十分に上昇していないため、後段のデジタル回路が正常動作を行うことができない電源電圧レベルの期間でリセットを解除する可能性がる。
【0017】
このためデジタル回路14の誤動作を引き起こす可能性がある。もしくは、パワーオンリセット信号の振幅が不十分であるため、後段のデジタル回路14がリセットを行わない等の異常動作が生じる可能性がある。
【0018】
抵抗11及び容量12によるRC時定数を電源電圧Vddの立ち上がり時定数よりも十分大きくして対応する方法もあるが、IC内で生成可能な容量値には限界がある。このためIC外付けで対応しなければならないため、外付け部品の増加によるコストアップ等の問題が生じてしまう。
【0019】
一方、図16に示すパワーオンリセット回路においても、上記図14に示したパワーオンリセット回路と同様に、電源電圧Vddの立ち上がり時定数が大きい場合に必要なパワーオンリセット信号を生成することができず、後段デジタル回路14の誤動作を引き起こす恐れがある。
【0020】
また、コンパレータ回路を使用するため、回路規模が大きくなってしまうという問題点が存在する。
【0021】
したがって、本発明の目的は、上記従来のパワーオンリセット回路における電源電圧Vddの立ち上がり時定が、RC時定数より大きくなる時の問題点を解決するパワーオンリセット回路及びこれを備えた集積回路装置を提供する。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の課題を達成するパワーオンリセット回路の基本構成は、電源電圧が設定電圧になる時、出力の極性を変化するリセット電圧設定部と、このリセット電圧設定部の出力の変化時点から所定の時間後にリセット信号を生成するリセット時間設定部と、このリセット時間設定部により生成されたリセット信号をラッチするラッチ回路を備えることを特徴とする。
【0023】
さらに、一構成として前記リセット時間設定部により生成されたリセット信号をラッチするラッチ回路を有する。
【0024】
本発明の更なる特徴は以下の図面を参照して説明される発明の実施の形態から明らかになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
【0026】
図1は、本発明のパワーオンリセット回路の基本構成ブロックを示す図である。本発明のパワーオンリセット回路は、リセット電圧設定部1、リセット時間設定部2及びSRラッチ回路3を備えて構成される。
なお、図1において、パワーオンリセット信号が供給されるデジタル回路は図示省略されている。
【0027】
上述のリセット電圧設定部1は電源電圧Vddのレベルを監視し、電源電圧Vddが設定レベル(リセット電圧)になると、出力の極性を変化させる。リセット時間設定部2はリセット電圧設定部1の出力が“H”レベルになり、電源電圧Vddがリセット電圧以上になると、所定時間(リセット時間)をもって出力が切り替わる。
【0028】
SRラッチ回路3はリセット時間設定部2の出力信号を保持するもので、パワーオンリセット信号がノイズ等により中間電位になるのを防ぎ、信号の安定性を保証している。
【0029】
パワーオンリセット回路をこのように構成することにより、後段の図示しないデジタル回路を十分に正常動作させることができる電源電圧レベルに達してから、更に所定時間をおいて、パワーオンリセット信号が発生する。このため電源電圧Vddの立ち上がり時間に依存せず、常に安定した状態の十分なレベルを有するパワーオンリセット信号を作成し、供給することが可能である。
【0030】
図2は、図1の基本構成を実現する本発明の実施例である。図3及び図4は、図2の実施例の各ノードの電位を示すタイムチャートであり、夫々、電源電圧Vddの立ち上がりが遅い場合と、速い場合を示している。
【0031】
図2の実施例構成は、図1に示した基本構成に対応し、リセット電圧設定部1、リセット時間設定部2及びSRラッチ回路3により構成される。リセット電圧設定部1は抵抗51及びNMOSFET52、PMOSFET53からなる整流器、負荷抵抗54と閾値回路であるインバータ55によって構成されている。
【0032】
電源電圧Vddが投入され、NMOSFET52の閾値電圧以上になると、点(a)の電位が下がり始める。更に、点(a)が下がりPMOS53の閾値電圧に達すると、PMOSFET53がONし、点(b)の電位が上昇する。次いで、点(b)の電位がインバータ55の閾値に達すると、インバータ55之出力は“H”レベル→“L”レベルに極性が変化する。
【0033】
このリセット電圧設定部1の抵抗51、54の定数及びNMOSFET52、PMOSFET53のトランジスタ・サイズ等を任意に設定することにより、電源電圧Vddが所望のリセット電圧になった時に出力点(b')の極性を変化させる回路を実現することが可能となる。
【0034】
次にリセット時間設定部2は抵抗56及びカレントミラー回路であるPMOSFET57とPMOSFET58、パワーダウン用であるNMOSFET59、PMOSFET510、PMOSFET511、容量512、インバータ513及びNORゲート514によって構成されている。
【0035】
前述のリセット電圧設定部1の出力(b')が“H”レベルの状態(電源電圧がリセット電圧に達していない状態では、NMOSFET59がON、PMOSFET510がOFF、PMOSFET511がONになっている。
【0036】
したがって、カレントミラー回路はパワーダウン状態で充電電流I1は流れず、点(c)は“L”レベルである。その後、電源電圧Vddが上昇し、リセット電圧に達するとリセット電圧設定部1の出力は“L”レベルになり、カレントミラー回路のパワーダウン状態が解除され、容量512に充電電流I1を流し始める。
【0037】
その後、容量512と充電電流I1で決まる時定数で点(c)の電圧が上昇し、インバータ513の閾値電圧を越えると、インバータ513の出力電圧(c')は“H”レベル→“L”レベルになる。それに伴い、NORゲート514の出力は“L”レベル→“H”レベルになる。
【0038】
すなわち、電源電圧Vddがリセット電圧に達し、リセット電圧設定部1の出力極性が変化した後に、容量への充電によるリセット時間をカウントするため、リセット電圧を図示しない後段デジタル回路が正常動作を行うことができる電圧レベルに設定しておくことにより、確実なパワーオンリセット信号を生成し供給することが可能となる。
【0039】
本実施例ではリセット時間設定部2の後にSRラッチ回路3を付加しているが、ノイズ等により、パワーオンリセット信号が中間電位になり、後段デジタル回路が誤動作することを防止している。
【0040】
後段のデジタル回路が回路動作上、特に重要である場合、パワーオンリセット信号の安定性を保証することができ、有効である。尚、SRラッチ回路3を付加しない場合においても、上述した、確実なパワーオンリセット信号を生成・供給できることは言うまでもない。
【0041】
また、図2の実施例において、リセット電圧設定部1及びリセット時間設定部2の回路はNMOSFETとPMOSFETを夫々反転させた回路によっても実現可能である。さらにMOSFETをバイポーラトランジスタに置き換えても実現できることは言うまでもない。
【0042】
図5は、リセット電圧設定部1の実施例(その1)を示す図である。
【0043】
NMOSFET71、カレントミラー回路を構成するPMOSFET72とPMSOFET73、抵抗74及び、インバータ75によって構成されている。電源電圧Vddが投入され、NMOSFET71及びPMOSFET72の閾値電圧以上になるとカレントミラー回路が動作を始め、電流I2が増加する。それに伴い点(d)が上昇し、インバータ75の閾値電圧に達すると、“H”レベル→“L”レベルに極性が変化する。
【0044】
このリセット電圧設定部1のNMOSFET71、PMOSFET72及び、PMOSFET73のトランジスタ・サイズ及び抵抗74の定数を任意に設定することにより、電源電圧Vddが所望のリセット電圧になった時に点(d)の極性を変化させる回路を実現することが可能になる。
【0045】
この図5に示す実施例を用いた場合にも、回路動作及び効果は図2の実施例と同様であり、確実にリセット信号を出力するパワーオンリセット回路を実現することができる。
【0046】
図6にリセット電圧設定部1の他の実施例(その2)を示す。この実施例は図2に示した実施例のNMOSFET52をダイオード80で構成したものである。回路動作及び効果は図2の実施例と同様であり、ダイオード80を複数段用い、ダイオード順方向電圧降下により生じる電圧を調整することにより任意のリセット電圧に設定することが可能である。
【0047】
図7は、別のリセット電圧設定部1の実施例(その3)を示す図である。この実施例は、図5に示した実施例のNMOS71を、図6と同様の考えに基づきダイオード80で構成したものである。
【0048】
回路動作及び効果は図5の実施例と同様であり、ダイオード80を複数段用い、ダイオード順方向電圧降下により生じる電圧を調整することにより任意のリセット電圧に設定することが可能である。
【0049】
図8は、更に別のリセット電圧設定部1の実施例(その4)を示す図である。ゲートを電源電圧Vddに接続したNMOSFET101、抵抗102及び、インバータ103で構成したものである。
【0050】
電源電圧Vddが投入され、NMOSFET102の閾値電圧以上になると、点(e)の電位が上がり始める。電源電圧Vddの上昇と共に点(e)の電位が上昇し、インバータ103の閾値に達すると、“H”レベル→“L”レベルに極性が変化する。
【0051】
このリセット電圧設定部1のNMOSFET101のトランジスタ・サイズ及び抵抗102の定数等を任意に設定することにより、電源電圧が所望のリセット電圧になった時に点(e)の極性を変化させる回路を実現することが可能になる。
【0052】
図8に示す実施例によっても回路動作及び効果は図2の実施例と同様であり、確実にリセット信号を出力するパワーオンリセット回路を実現することができる。
【0053】
尚、図9に示す図8の変形例(その5)では、ゲートをグランドに接続したPMOSFET101をNMOSFET101の代わりに用いることにより図8と同様の回路動作及び効果を得ることができる。
【0054】
これまで述べたリセット電圧設定部1の図5乃至図9に示す実施例回路は、図2の実施例に関して述べたと同様に、PMOSとNMOSを反転させた回路によっても実現可能である。さらにMOSFETをバイポーラトランジスタに置き換えても実現できることは言うまでもない。
【0055】
図10にリセット時間設定部2の実施例(その1)を示す。この実施例では、複数個のインバータ回路INV1〜INVnを直列接続することによって、遅延時間を発生させている。リセット電圧設定部1の出力極性変化後(リセット電圧)に、リセット時間を発生させるものである。
【0056】
尚、1個のインバータ回路INVは、NMOSFETとPMOSFETを複数個カスコード接続した回路構成により得られる。この回路においても図2に示したリセット時間設定部2と同様に電源電圧Vddがリセット電圧に達し、リセット電圧設定1の出力極性が変化した後に、遅延時間を発生させることができる。
【0057】
このため、リセット電圧を後段デジタル回路が正常動作を行うことができる電圧レベルに設定しておくことにより、確実なパワーオンリセット信号を生成・供給することが可能となる。
【0058】
図11は、リセット時間設定部2の他の実施例(その2)を示す図である。この実施例は、フリップ・フロップ回路FF1〜FFnを複数個直列接続することによって、タイマ回路を形成し、リセット時間を発生させるものである。
【0059】
この実施例回路においても図2に示したリセット時間設定部2と同様に電源電圧Vddがリセット電圧に達し、リセット電圧設定1の出力極性が変化した後に、遅延時間を発生させる。これによりリセット電圧を後段デジタル回路が正常動作を行うことができる電圧レベルに設定可能であり、確実なパワーオンリセット信号を生成し、供給することが可能となる。
【0060】
図12、13は本発明の実施例回路の計算機によるシュミレーション結果を示す図である。図12は電源立ち上げ速度が1μsの時、図13は電源立ち上げ速度が100μsの時の結果である。図12との比較において、電源立ち上げが遅い図13の場合であってもリセット時間設定部2によりリセット時間を確保しているので、十分な大きさのパワーオンリセット信号を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上実施の形態を図面に従い説明したように、本発明によれば電源電圧の立ち上がり時間に依存せず安定したパワーオンリセット信号を供給することができる。また、低電圧動作が可能な回路構成であり、電源電圧の変動にも耐力がある。すなわち、電源電圧の条件に係わらず、確実に安定したリセット信号を生成・供給することができるパワーオンリセット回路を提供することができる。
尚、本発明のパワーオンリセット回路はIC内部の小さな面積で構成可能であるため、外付け部品の増大・チップ面積の増大等がなく、低コストに実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーオンリセット回路の基本構成ブロックを示す図である。
【図2】図1の基本構成を実現する本発明の実施例である。
【図3】図2の実施例の各ノードの電位を示すタイムチャートであり、電源電圧Vddの立ち上がりが遅い場合を示している。
【図4】図2の実施例の各ノードの電位を示すタイムチャートであり、電源電圧Vddの立ち上がりが速い場合を示している。
【図5】リセット電圧設定部1の実施例(その1)を示す図である。
【図6】リセット電圧設定部1の実施例(その2)を示す図である。
【図7】リセット電圧設定部1の実施例(その3)を示す図である。
【図8】リセット電圧設定部1の実施例(その4)を示す図である。
【図9】リセット電圧設定部1の実施例(その5)を示す図である。
【図10】リセット時間設定部2の実施例(その1)を示す図である。
【図11】リセット時間設定部2の実施例(その2)を示す図である。
【図12】本発明の実施例回路の計算機によるシュミレーション結果を示す図であり、電源立ち上げ時間が1μsの場合である。
【図13】本発明の実施例回路の計算機によるシュミレーション結果を示す図であり、電源立ち上げ時間が100μsの場合である。
【図14】従来のパワーオンリセット回路の一例を示す図である。
【図15】図14に示すパワーオンリセット回路の電源電圧投入時の動作波形を示す図である。
【図16】更に別の従来のパワーオンリセット回路の構成例である。
【符号の説明】
1 リセット電圧設定部
2 リセット時間設定部
3 SRラッチ回路
14 デジタル回路

Claims (7)

  1. 電源電圧が設定電圧になる時、出力の極性を変化するリセット電圧設定部と、
    該リセット電圧設定部の出力の変化時点から所定の時間後にリセット信号を生成するリセット時間設定部と
    該リセット時間設定部により生成されたリセット信号をラッチするセット及びリセット端子を有するラッチ回路を備え
    前記リセット電圧設定部は、カレントミラー回路を構成する第1及び第2のMOSFETと、
    該第1のMOSFETに直列に接続される,閾値電圧を設定するダイオード接続された第3のMOSFETと、
    前記第2のMOSFETに直列に接続される抵抗と、前記第2のMOSFETと前記抵抗の直列接続点の電圧を反転するインバータ回路を有し,
    前記リセット時間設定部の出力と,前記リセット電圧設定部の出力を,それぞれ前記ラッチ回路のセット及びリセット端子に入力するように構成される
    ことを特徴とするパワーオンリセット回路。
  2. 請求項において,
    前記第1のMOSFETに直列に接続されるダイオード接続された第3のMOSFETに代え,前記第1のMOSFETに閾値電圧を設定するダイオードを接続したことを特徴とするパワーオンリセット回路。
  3. 電源電圧が設定電圧になる時、出力の極性を変化するリセット電圧設定部と、
    該リセット電圧設定部の出力の変化時点から所定の時間後にリセット信号を生成するリセット時間設定部と
    該リセット時間設定部により生成されたリセット信号をラッチするセット及びリセット端子を有するラッチ回路を備え,
    前記リセット時間設定部は、カレントミラー回路を構成する第1、第2のMOSFETと、該第1のMOSFETに直列接続される抵抗と、該第2のMOSFETに直列接続される容量と、該第2のMOSFETと容量の直列接続点電圧を反転するインバータを有し,
    前記リセット時間設定部の出力と,前記リセット電圧設定部の出力を,それぞれ前記ラッチ回路のセット及びリセット端子に入力するように構成される
    ことを特徴とするパワーオンリセット回路。
  4. 請求項1又は2において、
    前記リセット時間設定部は複数個のインバータ回路を直列接続して構成されることを特徴とするパワーオンリセット回路。
  5. 請求項1又は2において、
    前記リセット時間設定部は複数個のフリップ・フロップ回路を直列接続して構成されることを特徴とするパワーオンリセット回路。
  6. カレントミラー回路を構成する第1及び第2のMOSFETと、該第1のMOSFETに直列に接続される,閾値電圧を設定するダイオード接続された第3のMOSFETと、前記第2のMOSFETに直列に接続される抵抗と、前記第2のMOSFETと前記抵抗の直列接続点の電圧を反転するインバータ回路を有し,電源電圧が設定電圧になる時、前記インバータ回路の出力の極性を変化するリセット電圧設定部と、
    カレントミラー回路を構成する第4、第5のMOSFETと、該第4のMOSFETに直列接続される抵抗と、該第5のMOSFETに直列接続される容量と、該第5のMOSFETと容量の直列接続点電圧を反転するインバータ回路を有するリセット時間設定部と,
    前記リセット時間設定部のインバータ回路の出力と,前記リセット電圧設定部のインバータ回路の出力をア回路を通してセット端子に,更に前記リセット電圧設定部のインバータ回路の出力をリセット端子に入力するラッチ回路を
    有して構成されることを特徴とするパワーオンリセット回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のパワーオンリセット回路と、該パワーオンリセット回路からのリセット信号により回路がリセットされるデジタル回路を一体に集積化して構成される集積回路装置。
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