JP3646276B2 - 連想メモリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体メモリさらにはデータ一致検出機能を備えた連想メモリに係り、特にキャッシュメモリ等に用いられる連想メモリに利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
連想メモリは、番地を指定してアクセスする代わりに、記憶内容の一部を指定して、その内容が記憶されている一あるいは残りの内容を読み出せるように構成されたメモリで、計算機システムでは、キャッシュメモリやアドレス変換用のテーブル等に用いられている。
【0003】
連想メモリは、2つのメモリ部から構成され、第1のメモリ部には外部から入力されるデータ(検索データ)との比較を行うデータ(被検索データ)が格納され、第2のメモリ部には第1のメモリでの比較において一致したときに取り出すデータが格納される。上記第1のメモリ部は、データを保持するメモリ本来の記憶機能の他に、外部から入力されたデータと内部に保持しているデータとの一致を検出する比較機能を有しており、CAM(Content Addressable Memory)と呼ばれている。
【0004】
従来のCAMでは、データを保持する記憶回路毎に一致を検出する比較機能を内蔵したメモリセル(CAMセル)を用い、記憶回路に保持したデータを読み出さずに、外部から入力されたデータと記憶回路に保持しているデータとの一致検出を実行するように構成されたものが提案されている(特開昭59-231789号等)。上記従来の比較機能内蔵のメモリセルにあっては、各メモリセルごとに複数の論理ゲート回路からなるデータ一致検出回路を設けるようにしているため、セルの構成素子数が多くなるという欠点を有する。
【0005】
そこで、本発明者等は、図3に示すような比較機能内蔵のメモリセルについて検討した。図において、10が比較機能内蔵のメモリセルで、11は記憶回路、12は比較回路、WL1はワード線、DL1-P,DL1-Nは差動データ線、HITは比較出力線である。記憶回路11は一般的な6MOSからなるスタティック型記憶素子であり、データの書き込み・読み出しは、ワード線WL1がその制御をして、差動データ線DL1-P,DL1-Nを介して行われる。比較回路12は2つの相補データのEOR論理を実現するもので、記憶回路1の保持データと差動データ線DL1-P,DL1-Nのデータとの一致を検出し、その結果を比較出力線HITに出力する。
【0006】
このメモリセルにデータを格納し、外部から入力されたデータ(検索データ)とメモリセルに保持したデータ(保持データ)との一致を検出するには、比較出力線HITを予めプリチャージしておいて、ワード線WL1で記憶回路11を選択しない状態のまま差動データ線DL1-P,DL1-Nに検索データを入力する。すると、比較回路12で記憶回路11の保持データと差動データ線DL1-P,DL1-Nの検索データとの一致が検出され、その結果が比較出力線HITに出力される。すなわち、比較機能内蔵のメモリセルを用いると、記憶回路に保持したデータを読み出さなくても一致/不一致を検出することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記連想メモリにおいては、一致判定するときにメモリセルに保持されているデータを外部へ読み出さずに比較判定結果のみ出力するため、メモリセル内に保持されているデータにソフトエラーが発生していても、それを検出することができないという問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、メモリセル内に保持しているデータで発生したソフトエラーを検出する機能を有する連想メモリを提供することである。
【0009】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0011】
すなわち、外部から入力されたデータと内部に保持したデータとの一致を検出する比較機能を内蔵するメモリセルを用いた連想メモリにおいて、上記メモリセルを、データを保持する記憶回路と一致を検出する比較回路を各々2重化した構成とし、第1及び第2の記憶回路に同一のデータを格納し、第1の比較回路は第1の記憶回路の保持データと外部から入力されたデータとの一致を検出し、第2の比較回路は第1の記憶回路の保持データと第2の記憶回路の保持データとの一致を検出するようにしたものである。
【0012】
同一のデータを第1と第2の記憶回路に格納し、両者の保持データの一致を第2の比較回路で検出することは、1ビット単位にパリティビットを設けて、パリティチェックをするのと等価である。従って、第2の比較回路の出力はパリティチェック出力であり、第2の比較回路の出力をモニターすることで、記憶回路に保持されているデータを読み出さなくてもソフトエラーの発生を検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0014】
図1に本発明の一実施例である比較機能内蔵のメモリセルを示す。図1において、10は比較機能内蔵のメモリセルで、11Aおよび11Bは記憶回路、12Aおよび12Bは比較回路、WL1はワード線、DL1-P,DL1-Nは記憶回路11A側の差動データ線、HITは記憶回路11A側の比較出力線である。また、DL10-P,DL10-Nは記憶回路11B側の差動データ線、PCKは記憶回路11B側の比較出力線、Qp1,Qp2は上記比較出力線HIT,PCKの一方の端にそれぞれ接続されたプリチャージ用MOSFET、SA1,SA2は上記比較出力線HIT,PCKの他端にそれぞれ接続されたセンス回路、13は上記比較出力線HIT,PCKの信号に基づいてソフトエラーの有無を検出するソフトエラー検出回路である。
【0015】
上記記憶回路11Aは、上記差動データ線DL1-P,DL1-Nにソース・ドレイン端子が接続されゲート端子が上記ワード線WL1に接続された伝送MOSFET Q1,Q2と、フリップフロップ型ラッチ回路を構成するMOSFET Q3〜Q6とから構成されている。Qp1,Qp2,Q3,Q4はPチャネルMOSFETであり、他はNチャネルMOSFETである。上記記憶回路11Bは上記記憶回路11Aと同じ回路構成であり、ワード線WL1は共通とされ、差動データ線は各々独立して設けられている。
【0016】
上記比較回路12Aは、比較出力線HITと接地点との間にそれぞれ直列に接続されたMOSFET Q11,Q12とQ21,Q22とからなり、Q11のゲート端子は上記記憶回路11Aの内部ノードNNに接続され、Q12のゲート端子は上記差動データ線DL1-Pに接続され、Q21のゲート端子は上記記憶回路11Aの内部ノードNPに接続され、Q22のゲート端子は上記差動データ線DL1-Nに接続され、記憶回路11Aの保持データと差動データ線DL1-P,DL1-N上のデータとの一致/不一致を検出し、その結果を比較出力線HITに出力する。
【0017】
すなわち、予めプリチャージMOSFET Qp1をオンして比較出力線HITをプリチャージしておいて、差動データ線DL1-P,DL1-N上に検索データを乗せると、記憶回路12Aの保持データと一致すると直列形態のMOSFETQ11,Q12とQ21,Q22のいずれかのペアのMOSFETが同時にオン状態とされて電流が流れ、比較出力線HITの電荷が引き抜かれることでロウレベルとなり、センス回路SA1によって増幅、検出される。
【0018】
また、差動データ線DL1-P,DL1-N上の検索データと記憶回路12Aの保持データと一致しない場合には、直列形態のMOSFETQ11,Q12とQ21,Q22の各ペアのMOSFETのうちいずれかがオフとされるため、比較出力線PCKの電荷が引き抜かれないでハイレベルを維持し、センス回路SA2により増幅、検出される。上記センス回路SA1,SA2は、それぞれ比較出力線HIT,PCKのハイレベルとロウレベルの相違を検出できればよいので、インバータのような簡単な回路で構成するようにしてもよい。
【0019】
比較回路12Bは比較回路12Aと同じ回路構成であり、4個のMOSFETQ11',Q12'とQ21',Q22'により構成されている。比較回路12Bが比較回路12Aと異なるのは、MOSFET Q12'とQ22'のゲート端子が、差動データ線DL1-P,DL1-Nではなく、記憶回路11Aの内部ノードNP,NNに接続されている点のみである。MOSFET Q11'のゲート端子は上記記憶回路11Bの内部ノードNN'に接続され、Q12'のゲート端子は上記記憶回路11Bの内部ノードNP'に接続されている。これによって、比較回路12Bは記憶回路11Aの保持データと記憶回路11Bの保持データとの一致/不一致を検出して、その結果(イクスクルーシブNOR論理値)を比較出力線PCKに出力する。
【0020】
すなわち、予めプリチャージMOSFET Qp2をオンして比較出力線PCKをプリチャージしておいて比較回路12Bを作動させると、記憶回路12Aの保持データと記憶回路12Bの保持データとが一致しているときに直列形態のMOSFETQ11',Q12'とQ21',Q22'のいずれかのペアのMOSFETが同時にオン状態とされて電流が流れ、比較出力線PCKの電荷が引き抜かれることでロウレベルとなり、センス回路SA2で検出される。
【0021】
また、差動データ線DL1-P,DL1-N上の検索データと記憶回路12Aの保持データと記憶回路12Bの保持データとが一致しない場合には、直列形態のMOSFETQ11',Q12'とQ21',Q22'の各ペアのMOSFETのうちいずれかがオフとされるため、比較出力線PCK の電荷が引き抜かれないでハイレベルを維持し、図外のセンス回路SA2で検出される。このようにして、記憶回路11Aの保持データと記憶回路11Bの保持データとの一致/不一致が検出され、その結果が比較出力線PCKに出力される。
【0022】
さらに、図示しないが、上記ワード線WL1および比較出力線HIT,PCKには、上記と同様な構成を持つ複数の比較機能内蔵型メモリセルが接続されて1つのメモリ行を構成しており、1つのメモリ行内に1つでもデータが不一致のメモリセルがあるとそのメモリ行に対応する比較出力線HIT,PCKがロウレベルとなり、すべてのメモリセルにおいてデータが一致すると比較出力線HIT,PCKがハイレベルとなるように構成されている。さらに、上記のような構成のメモリ行が複数本設けられてタグアレイのようなメモリアレイが構成される。上記比較出力線HITの信号は、本来のデータが格納されているデータアレイのワード線選択信号とすることができ、これによって、データの一致/不一致の判定後、データが一致していれば直ちに必要とするデータを得ることができるようになる。
【0023】
図1の実施例のメモリセル10にデータを格納するときには、ワード線WL1を選択レベル(ハイレベル)にしてMOSFET Q1,Q2をオンさせた状態で差動データ線DL1-P,DL1-Nと差動データ線DL10-P,DL10-Nに同じデータを乗せて記憶回路11Aと11Bに同じデータを書き込む。そして、外部から入力されたデータ(検索データ)とメモリセルに保持したデータ(保持データ)との一致/不一致を検出するには、ワード線WL1を非選択レベル(ロウレベル)として記憶回路11A,11Bを選択しない状態のまま、差動データ線DL1-P,DL1-Nに検索データを入力する。
【0024】
すると、比較回路12Aで記憶回路11Aの保持データと差動データ線DL1-P,DL1-Nの検索データとの一致/不一致を検出し、その結果が比較出力線HITに出力される。このとき、もう1つの比較回路12Bでは、記憶回路11Aの保持データと記憶回路11Bの保持データとの一致/不一致を検出して、その結果が比較出力線PCKに出力される。従って、比較出力線PCKの信号と上記比較出力線HITの信号とを比較して比較出力線HITが一致を示すハイレベルであるにもかかわらず比較出力線PCKが不一致を示すロウレベルであれば、メモリセルにおいてデータエラーが発生していることを知ることができる。ソフトエラー検出回路13はそのための回路であり、例えば比較出力線PCKのレベルを反転するインバータINVと、このインバータで反転した信号と比較出力線HITの信号とを入力信号とするANDゲートG1とによって構成することができる。
【0025】
前記動作において、同一のデータを記憶回路11A,11Bに格納し、両者の保持データの一致を比較回路12Bで検出することは、1ビット単位にパリティビットを設けて、パリティチェックをするのと等価である。従って、比較出力線PCKの信号がパリティチェックの出力結果となっており、比較出力線PCKをモニターすることにより、ソフトエラーの発生を検出することができる。すなわち、本実施例のメモリセルを用いると、外部から入力されたデータと内部に保持したデータとの一致を検出する比較機能を実現するのと同時に、保持したデータで発生したソフトエラーを検出する機能も実現することができる。その結果、読み出されたデータのパリティをチェックするための回路をメモリアレイの外側に設ける必要がないという利点がある。
【0026】
また、本実施例のメモリセルでは、保持したデータで発生したソフトエラーを検出する機能も実現するために追加した比較回路は、外部から入力されたデータと内部に保持したデータとの一致を検出する比較機能を実現するための比較回路と同じ回路構成であり、比較出力線に出力されるソフトエラー検出の信号を取り出すための回路も一致検出の信号を取り出すための回路と同じ回路構成とすることができる。そのため、設計が容易であるとともに、レイアウト上余分なスペースが生じにくくなり、パリティチェックのための回路が不要となることと相まってチップサイズの増大を最小限に抑えることができる。
【0027】
さらに、上記各メモリ行にパリティビットを記憶するメモリセルを用意しておいて、外部のパリティ生成回路で生成されたパリティビットも記憶するようにすれば、あるビットのメモリセルにアルファ線等によるソフトエラーが発生した場合、当該ビットを含むデータのパリティとパリティビットの内容との不一致が生じるので、たまたまソフトエラーを生じたデータと同じ検索データが入ってきても、その場合にはパリティビット同士が不一致を起こすため誤ってデータの一致を信号(ロウレベル)が出力されるのを防止することができる。
【0028】
なお、上記実施例において、プリチャージの際にメモリセル内の比較回路を介して貫通電流が流れないようにするため、例えば図1のMOSFET Q12,Q22と接地点との間にプリチャージの際にオフ状態とされるようなMOSFETを設けるようにしても良い。
【0029】
図2に上記比較機能内蔵型メモリセルを使用したキャッシュメモリの構成例を示す。図において、20が図1に示されているような比較機能内蔵型メモリセル10がマトリックス状に配置されてなるタグアレイ、30が本来のデータが格納されたデータアレイであり、タグアレイ20の各比較出力線HITがデータアレイ30のワード線WL2にセンス回路SAを介して接続されており、データが一致してハイレベルにされている比較出力線HITに対応するデータアレイ30内のメモリ行が選択されて保持されているデータが読み出される。データアレイ30を構成するメモリセル31としては、例えば上記タグアレイ20を構成するメモリセル10の記憶回路11A,11Bと同様な回路構成を有するスタティック型メモリセルが使用される。
【0030】
この実施例のキャッシュメモリにおいては、上記タグアレイ20内のすべての比較出力線HITの論理積をとるNAND回路G4が設けられており、すべてのメモリ行においてデータが一致しなかった場合に、ミスヒットを示す信号が外部に出力されるように構成されている。外部のマイクロプロセッサは、上記ミスヒット信号を受けると、データアレイ30内に所望のデータがないと判断して図示しないメインメモリをアクセスして所望のデータを読み出したり、そのデータを含むブロックをキュッシュメモリへ転送してブロックの置換等を行なうことができる。
【0031】
さらに、この実施例のキャッシュメモリにおいては、上記タグアレイ20内のすべてのメモリ行ごとに設けられているソフトエラー検出回路13の論理和をとるORゲートG5が設けられており、いずれかのメモリ行において記憶回路11Aの保持データと11Bの保持データが一致しないソフトエラーが検出された場合に、ソフトエラーを示す信号が外部へ出力されるように構成されている。外部のマイクロプロセッサは、上記ソフトエラー検出信号を受けると、キャッシュメモリ内のすべてのデータの書き換え等の処理を実行してデータの信頼性を保証することができる。
【0032】
なお、図2において、21はタグアレイ20およびデータアレイ30にデータを書き込む際に外部から入力されたアドレス信号をデコードするデコーダである。また、G2,G3はタグアレイ20内のメモリセル10にデータを書き込む際に差動データ線DL1-P,DL1-Nに差動データを与えるための論理ゲート、BFF1,BFF2はデータアレイ30のリードデータを外部へ出力する出力バッファおよび外部から入力されるデータアレイへの書込みデータを取り込んでデータ線に乗せる入力バッファである。
【0033】
以上説明したように、上記実施例は、外部から入力されたデータと内部に保持したデータとの一致を検出する比較機能を内蔵するメモリセルを用いた連想メモリにおいて、上記メモリセルを、データを保持する記憶回路と一致を検出する比較回路を各々2重化した構成とし、第1及び第2の記憶回路に同一のデータを格納し、第1の比較回路は第1の記憶回路の保持データと外部から入力されたデータとの一致を検出し、第2の比較回路は第1の記憶回路の保持データと第2の記憶回路の保持データとの一致を検出するようにしたので、第2の比較回路の出力をモニターすることで、記憶回路に保持されているデータを読み出さなくてもソフトエラーの発生を検出することができるという効果がある。
【0034】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば実施例では、比較回路12A,12BをNチャネルMOSFETのみで構成しているが、PチャネルMOSFETのみあるいはPチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETとを組み合わせて比較回路を構成することも可能である。
【0035】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明を、その背景となった利用分野である連想メモリに適用した場合について説明したが、この発明はそれに限定されるものでなく、入力されたデータが予め記憶されているデータと一致しているか否か判定する回路を有する半導体集積回路に広く利用することができる。
【0036】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0037】
すなわち、本発明によれば、外部から入力されたデータと内部に保持したデータとの一致を検出する比較機能を実現するのと同時に、メモリセルに保持したデータで発生したソフトエラーを検出する機能も実現することが出来るので、連想メモリの信頼性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した比較機能内蔵のメモリセルの一実施例を示す回路図。
【図2】実施例のメモリセルを使用した連想メモリ全体の実施例を示すブロック図。
【図3】本発明に先立って検討した比較機能内蔵型メモリセルの一例を示す回路図。
【符号の説明】
10 メモリセル
11A,11B 記憶回路
12A,12B 比較回路
13 ソフトエラー検出回路
WL1ワード線
DL1-P,DL1-N 差動データ線
DL10-P,DL10-N 差動データ線
HIT比較出力線
PCK比較出力線
20 タグアレイ
21 アドレスデコーダ
30 データアレイ
31 メモリセル
Claims (1)
- タグデータを読出し書込み可能な第1のメモリアレイと、前記タグデータと関連したデータを読出し書込み可能であって前記第1のメモリアレイの第1の出力線からの出力によって対応するワード線が選択される第2のメモリアレイと、前記第1のメモリアレイの第1の出力線からの出力と前記第1のメモリアレイの第2の出力線からの出力に基づいてエラー信号を生成するエラー検出回路と、を備えた連想メモリであって、
前記第1のメモリアレイは、共通のワード線に接続された2個のスタティック型記憶回路と該記憶回路と同一回路構成を有する第1および第2の比較回路とからなるメモリセルが行方向と列方向にそれぞれ複数個配置されてなり、前記第2のメモリアレイは、1個のスタティック型記憶回路からなるメモリセルが行方向と列方向にそれぞれ複数個配置されてなり、前記第2のメモリアレイの同一行のメモリセルは前記第1のメモリアレイの対応する行の第1の出力線の出力に応じて駆動される同一のワード線に接続され、
前記第1のメモリアレイの前記2個のスタティック型記憶回路には同一データが記憶され、前記2個の比較回路の一方は入力される検索データと前記2個のスタティック型記憶回路の一方に記憶されているデータとを比較し、前記2個の比較回路の他方は前記2個のスタティック型記憶回路のそれぞれに記憶されているデータを比較するようにされ、
前記2個の比較回路のうち一方の比較回路は前記第1の出力線と定電位点との間に直列形態に接続された2個のトランジスタを2組備え、前記2個の比較回路のうち他方の比較回路は第2の出力線と定電位点との間に直列形態に接続された2個のトランジスタを2組備え、
前記一方の比較回路の2組の直列形態のトランジスタのうち前記第1の出力線側のトランジスタの制御端子は前記一方のスタティック型記憶回路の一対の内部ノードのそれぞれに接続され、前記定電位側のトランジスタの制御端子は前記一方のスタティック型記憶回路の一対の入出力端子が接続された差動データ線のそれぞれに接続され、
前記他方の比較回路の2組の直列形態のトランジスタのうち前記第2の出力線側のトランジスタの制御端子は前記他方のスタティック型記憶回路の一対の内部ノードのそれぞれに接続され、前記定電位側のトランジスタの制御端子は前記一方のスタティック型記憶回路の一対の内部ノードにそれぞれ接続され、
前記第1の出力線と前記第2の出力線にはそれぞれプリチャージ回路が接続され、該プリチャージ回路によって前記第1の出力線と前記第2の出力線がプリチャージされた後に前記前記2個の比較回路による比較動作が行なわれ、その比較動作によって変化もしくは変化しない前記第1の出力線の出力に基づいて前記第1のメモリアレイのワード線の選択駆動が行なわれ、
前記比較回路の比較動作によって変化もしくは変化しない前記第2の出力線の出力レベルと前記第1の出力線の出力レベルとが前記エラー検出回路により判定され前記第1のメモリアレイの同一行のすべてのメモリセルにおいて検索データと記憶データとが一致し、かつ同一行のいずれかのメモリセルにおいて2個のスタティック型記憶回路の記憶データが不一致である場合にソフトエラーを示す信号が生成され、
前記第1の出力線の出力に基づいて前記入力された検索データと同一のタグデータが記憶されたメモリセルが前記第1のメモリアレイ内に存在するか否かを示す信号が生成されて出力されるように構成されていることを特徴とする連想メモリ。
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