JP3646175B2 - ワイパモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通電することによってワイパ動作を行って払拭面を拭うのに利用されるワイパモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
通電することによってワイパ動作を行って払拭面を拭うワイパモータとしては、ワイパスイッチがオン切換されると、モータケースに収容されたアーマチュアに通電可能にした複数個のブラシからアーマチュアに通電されてアーマチュアが回転し、このアーマチュアの回転力により、モータケースに結合したギヤケースに回転可能に支持されているホイールギヤがアーマチュアに噛み合いながら回転して、ホイールギヤに取付けられた出力軸が回転し、この出力軸にリンクを介して結合されるワイパ軸を往復で回動させ、ワイパアームを介してワイパ軸に取付けられたワイパブレードによって払拭面を拭うものが知られている。
【0003】
複数個のブラシには金属製で複数個の一方側の導電ターミナルが電気的に接続され、この一方側の導電ターミナルはモータケースの端部に配置されている。また、一方側の導電ターミナルとは別体で複数個の他方側の導電ターミナルがギヤケースに結合されるギヤケースカバーに取付けられており、他方側の導電ターミナルは、外部の回路に接続されるとともに、ギヤケース上で一方側の導電ターミナルにそれぞれ電気的に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したワイパモータにおいて、他方側の導電ターミナルには、一方側の導電ターミナルを嵌入させるための略輪形状の雌部が設けられ、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられる際に、一方側の導電ターミナルの雌部に、他方側の導電ターミナルの板状をなす雄部が嵌め入れられることによって、それぞれ電気的に接続されていたため、双方の導電ターミナルは面接触で接続されていた。そのため、導電ターミナルの表面が錆びついていたり、油脂やごみ等が付着していた場合、双方の接触部分に挟まって導通不良を起こす原因となる可能性を有するという問題点があり、このような問題点を解決することが課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】
この発明に係わるワイパモータは、ギヤケースカバー側の導電ターミナルをモータケース側の導電ターミナルに対して接続する際に、錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、互いの導電ターミナルが導通不良を起こすことなく、確実に電気的に接続できるワイパモータを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わるワイパモータでは、モータケースと、モータケースに結合されたギヤケースと、モータケースの内側に取付けられたマグネットと、マグネットの内側に配置され、通電により回転可能なアーマチュアと、アーマチュアに通電可能に配置された複数個のブラシと、ブラシに電気的に接続され、モータケースの内部からギヤケースの内部まで延出していて、モータケース側内部接続部を有するモータケース側導電ターミナルと、ギヤケース内に収容され、アーマチュアの回転によりワイパ軸を往復回動可能な出力軸と、ギヤケースに取付けられるギヤケースカバーと、ギヤケースカバーに配置され、ギヤケースカバーがギヤケースに取付けられる際、モータケース側導電ターミナルに嵌合可能にしてモータケース側内部接続部に電気的に接続されるギヤケースカバー側内部接続部を有するギヤケースカバー側導電ターミナルと、モータケース側導電ターミナルのモータケース側内部接続部またはギヤケースカバー側導電ターミナルのギヤケースカバー側内部接続部に配置され、該ギヤケースカバー側導電ターミナルがモータケース側導電ターミナルに嵌合される際、該ギヤケースカバー側内部接続部または該モータケース側内部接続部に対し鋭角的にして線接触可能な押圧片を備え、モータケース側内部接続部またはギヤケースカバー側内部接続部には、略U字形状をなし、該U字形状の内側に該ギヤケースカバー側内部接続部または該モータケース側内部接続部を挿入可能なターミナル挿入部が備えられており、該ターミナル挿入部の先端側に押圧片が形成され、該ターミナル挿入部においてギヤケースカバー側導電ターミナルの挿入側またはモータケース側導電ターミナルの挿入側に、該ターミナルの内側に連通して傾斜状をなす導電ターミナル挿入誘導用のガイドが形成されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項2に係わるワイパモータでは、モータケースと、モータケースに結合されたギヤケースと、モータケースの内側に取付けられたマグネットと、マグネットの内側に配置され、通電により回転可能なアーマチュアと、アーマチュアに通電可能に配置された第1、第2、第3のブラシと、第1、第2、第3のブラシに電気的に接続されているとともに、モータケースの内部からギヤケースの内部まで延出していて、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルに電気的に接続される第1、第2、第3のモータケース側内部接続部を有する第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルと、ギヤケース内に収容され、アーマチュアの回転によりワイパ軸を往復回動可能な出力軸と、ギヤケースに取付けられるギヤケースカバーと、ギヤケースカバーに配置されるとともに外部に接続され、ギヤケースカバーがギヤケースに取付けられる際、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部にそれぞれ電気的に接続される第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部を有する第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルと、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部に配置され、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられ、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部が第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に嵌合される際、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの挿入方向に線接触可能にして第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部の表面に対し鋭角的に接触可能な食い込み突部を有し、食い込み突部を第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に弾性的に押圧可能な押圧片をそれぞれ備え、第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部には、略U字形状をなし、該U字形状の内側に第1、第2、第3のモータケース側内部接続部を挿入可能なターミナル挿入部が備えられており、該ターミナル挿入部の先端側に押圧片が形成され、該ターミナル挿入部において第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの挿入側に、該ターミナルの内側に連通して傾斜状をなす導電ターミナル挿入誘導用のガイドが形成されている構成したことを特徴としている。
【0009】
この発明の請求項3に係わるワイパモータでは、押圧片は、ターミナル挿入部においてU字形状の内側の幅寸法よりも小さい幅寸法でガイドに対向配置されている構成としたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】
この発明の請求項1又は3に係わるワイパモータにおいて、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられることによって、モータケース側導電ターミナルがギヤケースカバー側導電ターミナルに嵌合される際、モータケース側導電ターミナルのモータケース側内部接続部またはギヤケースカバー側導電ターミナルのギヤケースカバー側内部接続部に形成したガイドにより、いずれか一方の内部接続部がいずれか他方の内部接続部に備えられたターミナル挿入部内に導かれながら該他方の内部接続部に有する押圧片によって、いずれか一方の導電ターミナルの内部接続部がいずれか他方の導電ターミナルの内部接続部に対して鋭角的にして線接触する。それ故、導電ターミナルの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、双方の導電ターミナルは、それらの影響を受けずに電気的に接続されるものとなる。
【0011】
この発明の請求項2又は3に係るワイパモータにおいて、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられることによって、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部が第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に嵌合される際、第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部のガイドにより第1、第2、第3のモータケース側内部接続部がターミナル挿入部内に導かれながら、第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部に有する押圧片が第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部を第1、第2、第3のモータケース側内部接続部側に押圧し、押圧片に備えた食い込み突部が第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に対して鋭角的に食い込む。
【0012】
【実施例】
図1ないし図8にはこの発明に係わるワイパモータの第1実施例が示されている。
【0013】
図示するワイパモータ1は、主として、モータケース2、マグネット3,4、アーマチュア5、ギヤケース6、ホイールギヤ7、第1の中間ギヤ8、第2の中間ギヤ9、ギヤケースカバー10、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11,12,13、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14,15,16、コンタクタ17、第1、第2、第3のコンタクトプレート18,19,20から構成されている。
【0014】
モータケース2には、一方の内側に、後述するアーマチュア5に備えたアーマチュア軸5aの一端側を回転可能に支持するための第1の軸受21が取付けられており、中央部分の内側にマグネット3,4が取付けられている。マグネット3,4は対向位置にS極,N極がそれぞれ着磁されている。モータケース2は、ギヤケース6にビス22をねじ込むことによって他方側の開口端部が結合されている。
【0015】
モータケース2に取付けられたマグネット3,4の内側にはアーマチュア5が配置されている。アーマチュア5は、予め定められたスロット数のコイル巻回部5b1を有するアーマチュアコア5bがアーマチュア軸5aのほぼ中央に固定されており、このアーマチュア軸5aにはアーマチュアコア5bの近くにコンミュテータ5cが設けられている。
【0016】
コンミュテータ5cの外周側には上記スロット数に対応して絶縁された複数個のコンミュテータ片5c1が設けられているため、各コンミュテータ片5c1に電気的に接続されたうえでアーマチュアコア5bのコイル巻回部5b1に巻かれたアーマチュアコイル5dが設けられている。
【0017】
コンミュテータ5cの各コンミュテータ片5c1の外周側には第1のブラシ(電源用)23、第2のブラシ(低速用)24、第3のブラシ(高速用)25の3個が電気的に接続可能に配置され、第1、第2、第3のブラシ23、24、25はコンミュテータ5cの外側に配置されたホルダベース26上に移動可能に支持されている。そして、第1のブラシ23には後述する第1のモータケース側導電ターミナル11に備えた第1のブラシ接続部11aが電気的に接続され、第2のブラシ24には後述する第2のモータケース側導電ターミナル12に備えた第2のブラシ接続部12aが電気的に接続され、第3のブラシ25には後述する第3のモータケース側導電ターミナル13に備えた第3のブラシ接続部13aが電気的に接続されている。
【0018】
第1のモータケース側導電ターミナル11は、導電性のある金属製板であって、ホルダベース26側に第1のブラシ接続部11aが形成されているとともに、図7に示されるように、モータケース2の他方側の開口端部から後述するギヤケース6に向け突出した第1のモータケース側内部接続部11bが形成されている。この第1のモータケース側内部接続部11bは、絶縁部材により成形されたシート27に下端部を支持されてギヤケース6側に突出している。そして、第1のモータケース側内部接続部11bは、後述するギヤケース6のモータケース2側に形成された連通部6b内を通ってギヤケース6の上方に向け平面状に突出している。
【0019】
第2のモータケース側導電ターミナル12は、導電性のある金属製板であって、第1のモータケース側導電ターミナル11に対して絶縁されており、ホルダベース26側に第2のブラシ接続部12aが形成されているとともに、図7に示されるように、モータケース2の他方側の開口端部から後述するギヤケース6に向け突出した第2のモータケース側内部接続部12bが形成されている。この第2のモータケース側内部接続部12bは、絶縁部材により成形されたシート27に下端部を支持されてギヤケース6側に突出している。そして、第2のモータケース側内部接続部12bは、後述するギヤケース6のモータケース2側に形成された連通部6b内を通り、第1のモータケース側内部接続部11bに平行にしてギヤケース6の上方に向け平面状に突出している。
【0020】
第3のモータケース側導電ターミナル13は、導電性のある金属製板であって、第2のモータケース側導電ターミナル12に対して絶縁されており、ホルダベース26側に第3のブラシ接続部13aが形成されているとともに、図7に示されるように、モータケース2の他方側の開口端部から後述するギヤケース6に向け突出した第3のモータケース側内部接続部13bが形成されている。この第3のモータケース側内部接続部13bは、絶縁部材により成形されたシート27に下端部を支持されてギヤケース6側に突出している。そして、第3のモータケース側内部接続部13bは、後述するギヤケース6のモータケース2側に形成された連通部6b内を通り、第2のモータケース側内部接続部12bに平行にしてギヤケース6の上方に向け平面状に突出している。
【0021】
アーマチュア5のアーマチュア軸5aは、モータケース2の開口端部からギヤケース6に形成されたギヤ収容部6a内に突出しており、ギヤ収容部6a内に第1のウオーム5a1と第2のウオーム5a2とが形成されている。アーマチュア軸5aはギヤケース6の端部で第2の軸受28によって回転可能に支持されている。
【0022】
ギヤケース6には、断面が略コ字形状に形成されたギヤ収容部6aが備えられており、このギヤ収容部6a内にホイールギヤ7、第1の中間ギヤ8、第2の中間ギヤ9が収められ、ギヤ収容部6aは開口部がギヤケースカバー10によって閉塞される。また、ギヤケース6のモータケース2側には、図1に示されるように、矩形孔状をなす連通部6bが形成されている。この連通部6b内には、前述したように、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bがモータケース2側からギヤケース6内に挿通されている。
【0023】
ギヤケース6のギヤ収容部6aに収容されたホイールギヤ7は、ギヤ収容部6aのほぼ中央部に回転可能に支持された出力軸29に固着されており、第1の中間ギヤ8、第2の中間ギヤ9は、ホイールギヤ7に近い位置で回転可能に支持されている。第1の中間ギヤ8には1段目ギヤ8aと、この1段目ギヤ8aよりも大きい2段目ギヤ8bが設けられ、第2の中間ギヤ9には1段目ギヤ9aと、この1段目ギヤ9aよりも大きい2段目ギヤ9bが設けられている。
【0024】
第1の中間ギヤ8は、2段目ギヤ8bがアーマチュア軸5aの第1のウオーム5a1に噛み合っているとともに、1段目ギヤ8aがホイールギヤ7に噛み合っており、第2の中間ギヤ9は、2段目ギヤ9bがアーマチュア軸5aの第2のウオーム5a2に噛み合っているとともに、1段目ギヤ9aが第1の中間ギヤ8とは異なる位置でホイールギヤ7に噛み合っているため、アーマチュア軸5aの回転力が第1、第2の中間ギヤ8a、8bを介し減速されてホイールギヤ7の回転に変換される。
【0025】
ホイールギヤ7が固着された出力軸29にはギヤケース6の外側で図示しないリンクの一部を構成するモータアームの基端部が結合され、モータアームの先端部には同じくリンクの一部を構成するリンクコンロッドの一端部が球面対偶を介して結合され、このリンクコンロッドの他端部には同じくリンクの一部を構成するピボットアームの先端部が球面対偶を介して結合され、このピボットアームの基端部にワイパ軸30が結合され、このワイパ軸30には図8に示されるワイパブレード31を装着したワイパアーム32が取付けられるため、ホイールギヤ7が回転することによって、モータアームと、リンクコンロッドと、ピボットアームとにより形成される四接回転連鎖によってワイパ軸30が往復で回動し、ワイパアーム32に内蔵したアームスプリングによってワイパブレード31を払拭面33に押し付けながら上部反転位置Aと下部反転位置Bとのあいだを往復で拭う。
【0026】
また、ホイールギヤ7の上面の一部には、後述するコンタクタ17に係止するための矩形状をなすコンタクタ係止部7aが一体に突出形成されており、ホイールギヤ7の上方には、コンタクタ17、第1のコンタクトプレート18、第2のコンタクトプレート19、第3のコンタクトプレート20を取付けたギヤケースカバー10が配置されている。
【0027】
ギヤケースカバー10は、ビス34をギヤケース6にねじ込ませることによってギヤ収容部6aを覆う形状をなし、平板状をなすカバー本体10bの上面に筒状に突出形成されたコネクタ部10aが備えられており、このコネクタ部10aに、後述する第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16に備えた第1、第2、第3の外部接続部14a、15a、16aが配置されている。
【0028】
第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14は、導電性のある金属製板であって、コネクタ部10a内に配置された第1の外部接続部14aが形成されているとともに、図3に示されるように、カバー本体10bの裏面から略U字形状にしてギヤケース6のギヤ収容部6a内に突出した第1のギヤケースカバー側内部接続部14bが形成されている。
【0029】
第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14は、図5に示されるように、第1のギヤケースカバー側内部接続部14bに、略U字形状をなし、U字形状の内側に平板状をなす第1のモータケース側導電ターミナル11の第1のモータケース側内部接続部11bを挿入可能なターミナル挿入部14cが基部14dから突出形成されている。
【0030】
ターミナル挿入部14cは、内側の幅寸法が上述した第1のモータケース側導電ターミナル11の第1のモータケース側内部接続部11bの厚さ寸法よりもわずかに大きいため、第1のモータケース側内部接続部11bが挿入される。
【0031】
また、ターミナル挿入部14cの先端側には押圧片14eが形成されている。この押圧片14eは、ターミナル挿入部14cの端部側において、基部14dの表面に対して鋭角α(図6に示す。)をなして形成されており、この押圧片14eの先端には、ターミナル挿入部14cに挿入される第1のモータケース側内部接続部11bの表面に食い込むものとして鋭利に形成された食い込み突部14fが備えられている。この食い込み突部14fは、ターミナル挿入部14cが基部14dから有する幅寸法よりも小さい幅寸法で、基部14dから離間されている。
【0032】
そして、ターミナル挿入部14cには、基部14dにおいて押圧片14eの食い込み突部14fに対向した位置に、ターミナル挿入部14cの内側に連通して傾斜状をなすガイド14gが形成されている。このガイド14gは、第1のモータケース側導電ターミナル11の第1のモータケース側内部接続部11bがターミナル挿入部14cに挿入される際に、第1のモータケース側内部接続部11bをターミナル挿入部14cの内側へ誘導する機能をもつ。
【0033】
このようなターミナル挿入部14cは、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組み付けられる際、図5に示されるように、第1のモータケース側内部接続部11bがターミナル挿入部14cの上方から下方に向けて移動してくると、ガイド14gによって誘導されながら、ターミナル挿入部14cの下方に第1のモータケース側内部接続部11bが配置され、その状態からギヤケースカバー10がギヤケース6に向けて押圧されることによって、ターミナル挿入部14c内に第1のモータケース側内部接続部11bが押圧挿入されていく。そのとき、ターミナル挿入部14cの押圧片14eにおいて食い込み突部14fが第1のモータケース側内部接続部11bの表面に線接触しながら食い込むため、図6に示されるように、押圧片14eの食い込み突部14fによって、第1のモータケース側内部接続部11bが基部14d側に押し付けられた状態でもって、第1のモータケース側内部接続部11bの表面に食い込んで電気的に接続される。
【0034】
そして、このような接続が行われる際に、ターミナル挿入部14c内または第1のモータケース側内部接続部11bの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、それらの付着物を挟んだままで接続されることはなく、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14が第1のモータケース側導電ターミナル11に直接電気的に接続される。
【0035】
第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15は、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14と同様にして導電性のある金属製板であって、コネクタ部10a内に配置された第2の外部接続部15aが形成されているとともに、図3に示されるように、カバー本体10bの裏面から略U字形状にしてギヤケース6のギヤ収容部6a内に突出した第2のギヤケースカバー側内部接続部15bが形成されている。
【0036】
第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15は、図5に示されるように、第2のギヤケースカバー側内部接続部15bに、略U字形状をなし、U字形状の内側に平板状をなす第2のモータケース側導電ターミナル12の第2のモータケース側内部接続部12bを挿入可能なターミナル挿入部15cが基部15dから突出形成されている。
【0037】
ターミナル挿入部15cは、内側の幅寸法が上述した第2のモータケース側導電ターミナル12の第2のモータケース側内部接続部12bの厚さ寸法よりもわずかに大きいため、第2のモータケース側内部接続部12bが挿入される。
【0038】
また、ターミナル挿入部15cの先端側には押圧片15eが形成されている。この押圧片15eは、ターミナル挿入部15cの端部側において、基部15dの表面に対して鋭角α(図6に示す。)をなして形成されており、この押圧片15eの先端には、ターミナル挿入部15cに挿入される第2のモータケース側内部接続部12bの表面に食い込むものとして鋭利に形成された食い込み突部15fが備えられている。この食い込み突部15fは、ターミナル挿入部15cが基部15dから有する幅寸法よりも小さい幅寸法で、基部15dから離間されている。
【0039】
そして、ターミナル挿入部15cには、基部15dにおいて押圧片15eの食い込み突部15fに対向した位置に、ターミナル挿入部15cの内側に連通して傾斜状をなすガイド15gが形成されている。このガイド15gは、第2のモータケース側導電ターミナル12の第2のモータケース側内部接続部12bがターミナル挿入部15cに挿入される際に、第2のモータケース側内部接続部12bをターミナル挿入部15cの内側へ誘導する機能をもつ。
【0040】
このようなターミナル挿入部15cは、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組み付けられる際、図5に示されるように、第2のモータケース側内部接続部12bがターミナル挿入部15cの上方から下方に向けて移動してくると、ガイド15gによって誘導されながら、ターミナル挿入部15cの下方に第2のモータケース側内部接続部12bが配置され、その状態からギヤケースカバー10がギヤケース6に向けて押圧されることによって、ターミナル挿入部15c内に第2のモータケース側内部接続部12bが押圧挿入されていく。そのとき、ターミナル挿入部15cの押圧片15eにおいて食い込み突部15fが第2のモータケース側内部接続部12bの表面に線接触しながら食い込むため、図6に示されるように、押圧片15eの食い込み突部15fによって、第2のモータケース側内部接続部12bが基部15d側に押し付けられた状態でもって、第2のモータケース側内部接続部12bの表面に食い込んで電気的に接続される。
【0041】
そして、このような接続が行われる際に、ターミナル挿入部15c内または第2のモータケース側内部接続部12bの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、それらの付着物を挟んだままで接続されることはなく、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15が第2のモータケース側導電ターミナル12に直接電気的に接続される。
【0042】
第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16は、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15と同様にして導電性のある金属製板であって、コネクタ部10a内に配置された第3の外部接続部16aが形成されているとともに、図3に示されるように、カバー本体10bの裏面から略U字形状にしてギヤケース6のギヤ収容部6a内に突出した第3のギヤケースカバー側内部接続部16bが形成されている。
【0043】
第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16は、図5に示されるように、第3のギヤケースカバー側内部接続部16bに、略U字形状をなし、U字形状の内側に平板状をなす第3のモータケース側導電ターミナル13の第3のモータケース側内部接続部13bを挿入可能なターミナル挿入部16cが基部16dから突出形成されている。
【0044】
ターミナル挿入部16cは、内側の幅寸法が上述した第3のモータケース側導電ターミナル13の第3のモータケース側内部接続部13bの厚さ寸法よりもわずかに大きいため、第3のモータケース側内部接続部13bが挿入される。
【0045】
また、ターミナル挿入部16cの先端側には押圧片16eが形成されている。この押圧片16eは、ターミナル挿入部16cの端部側において、基部16dの表面に対して鋭角α(30°ないし60°(好ましくは45°))(図6に示す。)をなして形成されており、この押圧片16eの先端には、ターミナル挿入部16cに挿入される第2のモータケース側内部接続部13bの表面に食い込むものとして鋭利に形成された食い込み突部16fが備えれている。この食い込み突部16fは、ターミナル挿入部16cが基部16dから有する幅寸法よりも小さい幅寸法で、基部16dから離間されている。
【0046】
そして、ターミナル挿入部16cには、基部16dにおいて押圧片16eの食い込み突部16fに対向した位置に、ターミナル挿入部16cの内側に連通して傾斜状をなすガイド16gが形成されている。このガイド16gは、第3のモータケース側導電ターミナル13の第3のモータケース側内部接続部13bがターミナル挿入部13cに挿入される際に、第3のモータケース側内部接続部13bをターミナル挿入部16cの内側へ誘導する機能をもつ。
【0047】
このようなターミナル挿入部16cは、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組み付けられる際、図5に示されるように、第3のモータケース側内部接続部13bがターミナル挿入部16cの上方から下方に向けて移動してくると、ガイド16gによって誘導されながら、ターミナル挿入部16cの下方に第3のモータケース側内部接続部13bが配置され、その状態からギヤケースカバー10がギヤケース6に向けて押圧されることによって、ターミナル挿入部16c内に第3のモータケース側内部接続部13bが押圧挿入されていく。そのとき、ターミナル挿入部16cの押圧片16eにおいて食い込み突部16fが第3のモータケース側内部接続部13bの表面に線接触しながら食い込むため、図6に示されるように、押圧片16eの食い込み突部16fによって、第3のモータケース側内部接続部13bが基部16d側に押し付けられた状態でもって、第3のモータケース側内部接続部13bの表面に食い込んで電気的に接続される。
【0048】
そして、このような接続が行われる際に、ターミナル挿入部16c内または第3のモータケース側内部接続部13bの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、それらの付着物を挟んだままで接続されることはなく、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16が第3のモータケース側導電ターミナル13に直接電気的に接続される。
【0049】
第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16のうちの第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15には、第2の外部接続部15aと第2のギヤケースカバー側内部接続部15bとのあいだに、図3に示されるように、第2の素子固定部15hが形成されており、第2の素子固定部15hには、コンデンサCに備えた一方のリード部C1が圧着されて電気的に接続されている。
【0050】
また、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16のうちの第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16には、第3の外部接続部16aと第3のギヤケースカバー側内部接続部16bとのあいだに、図3に示されるように、第3の素子固定部16hが形成されており、第3の素子固定部16hには、コンデンサCに備えた他方のリード部C2が圧着されて電気的に接続されている。
【0051】
第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16に備えた第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部14b、15b、16bのモータケース2側には、遮蔽ブロック10cが形成されている。
【0052】
遮蔽ブロック10cは、図7に示されるように、ギヤケースカバー10のモータケース2側の裏面から矩形状にして突出形成されたものであり、モータケース2側の端部に連通部当接面10dを有する。この連通部当接面10dは、前述したギヤケース6の連通部6bが有する開口面積よりも大きいものとして形成されているため、図1に示されるように、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組付けられた状態で、ギヤケース6側の端部に当接して、ギヤケース6の連通部6bを遮蔽する機能をもつ。
【0053】
また、遮蔽ブロック10cには、図7に示されるように、下端部からほぼ中央部まで第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが有する幅寸法よりもわずかに大きい幅寸法でもってそれぞれ切除された3個所のスリット10e、10e、10eが形成されており、スリット10e、10e、10eには、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組付けられる際に、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが挿入可能になっている。
【0054】
そして、遮蔽ブロック10cの連通部当接面10dとは反対側には、図3に示されるように、3個所の溝状に形成されたターミナル保持部10fが形成されている。ターミナル保持部10fは、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16の第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部14b、15b、16bが有する幅寸法に略等しい幅寸法に形成されているため、このターミナル保持部10fに第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16の第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部14b、15b、16bが嵌入されることによって位置決められて取付けられている。
【0055】
ギヤケースカバー10に取付けられた第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14は、ギヤケースカバー10上で後述する第3のコンタクトプレート20に電気的に接続されて、コネクタ部10aにおいて外部配線を介して電源50に電気的に接続され、ギヤケースカバー10に取付けられた第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15は、第2の外部接続部15aがコネクタ部10aにおいて外部配線を介してワイパスイッチ40に備えた端子Lに電気的に接続され、ギヤケースカバー10に取付けられた第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16は、第3の外部接続部16aがコネクタ部10aにおいて外部配線を介してワイパスイッチ40に備えた端子Hに電気的に接続される。
【0056】
ワイパスイッチ40は、停止モード(OFF) 、低速モード(LOW) 、高速モード(HI)に切換え可能になっており、低速モード(LOW)に切換えられると、端子Bが端子Lに接続されるため、電源50、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14、第1のモータケース側導電ターミナル11、第1のブラシ23、第2のブラシ24、第2のモータケース側導電ターミナル12、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15、ワイパスイッチ40の端子L、ワイパスイッチ40の端子E、接地を通る通電経路が形成され、アーマチュアコイル5dが各スロット毎に順次励磁されて磁力を発生し、アーマチュアコイル5dが発生した磁力と、マグネット3,4が発生している磁力とによりアーマチュア5が低速で正回転する。
【0057】
上記に反して、ワイパスイッチ40が高速モード(HI) に切換えられると、端子Eが端子Hに接続されるため、電源50、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14、第1のモータケース側導電ターミナル11、第1のブラシ23、第3のブラシ25、第3のモータケース側導電ターミナル13、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16、ワイパスイッチ40の端子H、ワイパスイッチ40の端子E、接地を通る通電経路が形成され、アーマチュアコイル5dが各スロット毎に順次励磁されて磁力を発生し、アーマチュアコイル5dが発生した磁力と、マグネット3,4が発生している磁力とによりアーマチュア5が高速で正回転する。
【0058】
また、ギヤケースカバー10には、図4に示されるように、カバー本体10bの下面側の中央に設けられた枢軸支持部10gの外側の7個所にコンタクトプレート支持部10h、10h、10h、10h、10h、10h、10hがそれぞれ備えられている。コンタクトプレート支持部10hは、カバー本体10bの裏面上に小突起状に形成されており、コンタクトプレート支持部10hには、後述するコンタクトプレート母材80に丸孔状に形成されたギヤケースカバー位置決め部80a、80a、80a、80a、80a、80a、80aがそれぞれ挿入される。
【0059】
そしてまた、ギヤケースカバー10には、図4に示されるように、枢軸支持部10gの外側であって、後述するコンタクトプレート母材80に備えた切断用つなぎ部80d、80d、80d、80d、80d、80dに対応した位置に角孔状に形成された治具挿入部10j、10j、10j、10j、10j、10jがそれぞれ設けられているとともに、後述するコンタクトプレート母材80に備えた第1の端子部80b2、第2の端子部80e2が挿入される第1、第2の端子部挿入孔10k、10mがそれぞれ設けられている。
【0060】
コンタクトプレート母材80は、図4に示されるように、導電性のある金属製板によって第1のコンタクトプレート本体80b、第2のコンタクトプレート本体80e、第3のコンタクトプレート本体80hが一体的に成形されている。
【0061】
第1のコンタクトプレート本体80bには、略円盤状に形成されていてカバー本体10bの裏面に平行に配置される第1の導電範囲を有するとともに、この第1の導電範囲から外側に延出してカバー本体10bに向け折り曲げられた第1の端子部80b2を有する。第1の端子部80b2はギヤケースカバー10の第1の端子部挿入孔10kに挿入されたうえで、コネクタ部10a内に配置されている。
【0062】
第2のコンタクトプレート本体80eには、第1のコンタクトプレート本体80bの外側に環状をなす絶縁部形成用空間80cを介し離れてカバー本体10bの裏面に平行に配置されるとともに、線状に形成された切断用つなぎ部80d、80d、80d、80dによって第1のコンタクトプレート本体80bに繋げられて一体的に形成された第2の導電範囲を有し、この第2の導電範囲の端部においてカバー本体10bに向け折り曲げられた第2の端子部80e2を有する。第2の端子部80e2はギヤケースカバー10の第2の端子部挿入孔10hに挿入されたうえで、コネクタ部10a内に配置されている。
【0063】
第3のコンタクトプレート本体80hには、略矩形状に形成されていて、第1のコンタクトプレート本体80bの第1の端子部80b2と第2のコンタクトプレート本体80eの第2の端子部80e2との間に、絶縁部形成用空間80cを介し離れてカバー本体10bの裏面に平行に配置されるとともに、線状に形成された切断用つなぎ部80d、80dによって第1のコンタクトプレート本体80bおよび第2のコンタクトプレート本体80eに繋げられて形成された第3の導電範囲を有するとともに、この第3の導電範囲の端部に形成された第3の端子部80h2を有する。第3の端子部80h2は、ギヤケースカバー10上で第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14に電気的に接続される。この際の接続は加締固定が用いられる。
【0064】
コンタクトプレート母材80は、第1、第2、第3のコンタクトプレート本体80b、80e、80hが連続的にして一体成形されているため、単一の部品として製作され、それによって、各コンタクトプレートを別々に成形する場合と比べて、材料の歩留りが極端に少ない。
【0065】
コンタクトプレート母材80は、図4に示されるように、ギヤケースカバー位置決め部80a、80a、80a、80a、80a、80a、80aがギヤケースカバー10のコンタクトプレート支持部10h、10h、10h、10h、10h、10h、10hにそれぞれ挿入されることによって位置決められる。このとき、切断用つなぎ部80d、80d、80d、80d、80d、80dは治具挿入部10j、10j、10j、10j、10j、10j上に配置され、第1のコンタクトプレート本体80bの第1の端子部80b2はギヤケースカバー10の第1の端子部挿入孔10kに挿入され、第2のコンタクトプレート本体80eの第2の端子部80e2はギヤケースカバー10の第2の端子部挿入孔10mに挿入され、第3のコンタクトプレート本体80hの第3の端子部80h2は、ギヤケースカバー10上で第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14に電気的に接続される。
【0066】
そして、コンタクトプレート母材80は、ギヤケースカバー10のコンタクトプレート支持部10h、10h、10h、10h、10h、10h、10hがギヤケースカバー位置決め部80a、80a、80a、80a、80a、80a、80aの上側で熱溶着されるとともに、切断用つなぎ部80d、80d、80d、80d、80d、80dの上方から、ギヤケースカバー10の治具挿入部10j、10j、10j、10j、10j、10jに図示しない切断用治具が挿入され、この切断用治具によって切断用つなぎ部80d、80d、80d、80d、80d、80dが切断される。切断用治具によって切断用つなぎ部80d、80d、80d、80d、80d、80dが切断される際、コンタクトプレート母材80は、ギヤケースカバー位置決め部80a、80a、80a、80a、80a、80a、80aがコンタクトプレート支持部10h、10h、10h、10h、10h、10h、10hに固定されているため、第1、第2、第3のコンタクトプレート本体80b、80e、80hがギヤケースカバー10に対して位置ずれすることはない。
【0067】
上述したように、単一に成形されたコンタクトプレート母材80は、ギヤケースカバー10の所定位置に一時にして取付けられ、それぞれ分割されることによって、図3に示されるように、第1のコンタクトプレート本体80bより第1のコンタクトプレート18が成形され、第2のコンタクトプレート本体80eより第2のコンタクトプレート19が成形され、第3のコンタクトプレート本体80hより第3のコンタクトプレート20が成形される。
【0068】
ギヤケースカバー10上にそれぞれ分割して配置された第1、第2、第3のコンタクトプレート18、19、20の上側には、図3に示されるように、コンタクタ17が配置されている。
【0069】
コンタクタ17は、導電性のある金属製板によって成形されており、枢軸支持部10gに挿入された枢軸35により回転可能に支持されており、この枢軸35を介して中央部が第1のコンタクトプレート18に電気的に接続されている。
【0070】
また、コンタクタ17は、ギヤケースカバー10側に突出していて、第2、第3のコンタクトプレート19、20のいずれか一方に電気的に接続可能であり、ギヤケースカバー10上に突出していてホイールギヤ7のコンタクタ係止部7aに係止可能なホイールギヤ係止部17aが形成されている。
【0071】
第1のコンタクトプレート18に電気的に接続されたコンタクタ17は、ホイールギヤ係止部17aがホイールギヤ7のコンタクタ係止部7aに係止することによって、ホイールギヤ7とともに回転し、ホイールギヤ7に結合されたワイパ軸30によってワイパブレード31が下部反転位置Bにないときに第2のコンタクトプレート19に電気的に接続される一方、ワイパブレード31が下部反転位置Bに到達したときに第3のコンタクトプレート20に電気的に接続される。
【0072】
コンタクタ17は、ワイパスイッチ40が低速モードに切換えられ、アーマチュア5が低速で回転することによってワイパブレード31が払拭面33の上部反転位置Aと下部反転位置Bとのあいだを拭っている途中で、ワイパスイッチ40が停止モード(OFF )に切換えられることによって、第2のブラシ24の接地経路がカットオフされても、ワイパブレード31が下部反転位置Bにないときは第2のコンタクトプレート19に電気的に接続されることによって接地され、ワイパスイッチ40の端子P、端子Lが接地されて、第2のブラシ24に接地経路を形成するため、アーマチュア5の回転を続けさせ、ワイパブレード31が下部反転位置Bに到達したところで、第3のコンタクトプレート20に電気的に接続されて、ワイパスイッチ40の端子P、端子Lを電源50に接続して、第2のブラシ24を介してアーマチュアショートさせ、アーマチュア5を急停止させるため、ワイパブレード31を所定の停止位置である下部反転位置Bに停止させる機能をもつ。
【0073】
このような構造をなすワイパモータ1は、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16がギヤケースカバー10の遮蔽ブロック10cのターミナル保持部10fにおいて位置決められて取付けられ、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15の第2の素子固定部15h、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル16の第3の素子固定部16hに、上述したようにして、コンデンサCのリード部C1、C2が取付けられたギヤケースカバー10がギヤケース6に取付けられる際、ギヤケースカバー10の遮蔽ブロック部10cのスリット10e、10e、10eに第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが挿入されることによって、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16の第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部14b、15b、16bに嵌付けられて電気的に接続される。
【0074】
このとき、ギヤケースカバー10がギヤケース6に組み付けられる際、ターミナル挿入部14c、15c、16cは、第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bがターミナル挿入部14c、15c、16cの上方から下方に向けて移動してくると、ガイド14g、15g、16gによって誘導されながら、ターミナル挿入部14c、15c、16cの下方に第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが配置され、その状態からギヤケースカバー10がギヤケース6に向けて押圧されることによって、ターミナル挿入部14c、15c、16c内に第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが押圧挿入されていき、ターミナル挿入部14c、15c、16cの押圧片14e、15e、16eにおいて食い込み突部14f、15f、16fが第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bの表面に線接触しながら食い込むことによって、第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bが基部14d、15d、16d側に押し付けられた状態でもって、第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bの表面に食い込んで電気的に接続されるので、ターミナル挿入部14c、15c、16c内または第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b13bの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、それらの付着物を挟んだままで接続されることはなく、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16が第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13に直接電気的に接続されるものとなる。
【0075】
そして、第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bは、ギヤケース6の連通部6b内に配置され、ギヤケース6の連通部6b内を通ってモータケース2側からギヤケース6の内部に配置された第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナル11、12、13の第1、第2、第3のモータケース側内部接続部11b、12b、13bの外側に遮蔽ブロック10cが配置されることによって、遮蔽ブロック10cのギヤケース当接部10dがギヤケース6の連通部6bの外側に当接されるため、ギヤケース6の連通部6bが遮蔽ブロック10cによって遮蔽される。
【0076】
ギヤケースカバー10はギヤケース6にビス34がねじ込まれることによって、組付けが終了し、このワイパモータ1は、車両のボンネットと払拭面33であるフロンドウインドシールトガラスとの間のカウルトップパネルの下に取付けられ、出力軸29にモータアームの基端部が結合され、モータアームの先端部にリンクコンロッドの一端部が球面対偶を介して結合され、リンクコンロッドの他端部にピボットアームの先端部が球面対偶を介して結合され、ピボットアームの基端部にワイパ軸30が結合される。ワイパ軸30はカウルトップパネルの外側に突出するため、ワイパ軸30にワイパブレード31を装着したワイパアーム32が取付けられ、ギヤケースカバー10上のコネクタ部10aにワイパスイッチ40、電源50に接続した外部配線を備えた他のコネクタが嵌付けられる。
【0077】
ワイパブレード31が下部反転位置Bで停止しているワイパの不使用状態から、ワイパスイッチ40が低速モードに切換えられると、アーマチュア5が低速で正回転するため、第1、第2の中間ギヤ8、9を介してホイールギヤ7が低速で正回転し、ホイールギヤ7が回転することによって、モータアームと、リンクコンロッドと、ピボットアームとにより形成される四接回転連鎖によってワイパ軸30が往復で回動し、ワイパアーム32に内蔵したアームスプリングによってワイパブレード31を払拭面33に押し付けながら上部反転位置Aと下部反転位置Bとのあいだを往復で低速で拭う。このとき、ホイールギヤ7が回転することによって、ホイールギヤ7のコンタクタ係止部7aがコンタクタ17のホイールギヤ係止部17aに係止してコンタクタ17を押圧するため、コンタクタ17もホイールギヤ7とともに回転する。
【0078】
ワイパブレード31が払拭面33を拭っている途中で、ワイパスイッチ40が停止モードに切換えられると、ワイパブレード31が下部反転位置Bになければ、コンタクタ17が第2のコンタクトプレート19に接続され、ワイパスイッチ40の端子Pが端子Lに接続されるので、電源50、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14、第1のモータケース側導電ターミナル11、第1のブラシ23、第2のブラシ24、第2のモータケース側導電ターミナル12、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15、端子L、端子P、第1の端子部80b2、第1のコンタクトプレート18、コンタクタ17、第2のコンタクトプレート19、第2の端子部80e2、接地の通電経路が形成されてアーマチュア5に対する電流供給が続けられ、ワイパブレード31が下部反転位置Bに到達したところで、コンタクタ17が第3のコンタクトプレート20に接続され、第3のコンタクトプレート20、コンタクタ17、第1のコンタクトプレート18、第1の端子部80b2、端子P、端子L、第2のブラシ24を通る閉ループのアーマチュアショート回路が形成されるため、アーマチュア5が急制動してワイパブレード31が下部反転位置Bに停止する。
【0079】
また、ワイパブレード31が下部反転位置Bで停止しているワイパの不使用状態から、ワイパスイッチ40が高速モードに切換えられると、アーマチュア5が高速で正回転するため、第1、第2の中間ギヤ8、9を介してホイールギヤ7が高速で正回転し、ホイールギヤ7が回転することによって、モータアームと、リンクコンロッドと、ピボットアームとにより形成される四接回転連鎖によってワイパ軸30が往復で回動し、ワイパアーム32に内蔵したアームスプリングによってワイパブレード31を払拭面33に押し付けながら上部反転位置Aと下部反転位置Bとのあいだを往復で高速で拭う。このとき、ホイールギヤ7が回転することによって、ホイールギヤ7のコンタクタ係止部7aがコンタクタ17のホイールギヤ係止部17aを押圧するため、コンタクタ17もホイールギヤ7とともに回転する。
【0080】
ワイパブレード31が払拭面33を拭っている途中で、ワイパスイッチ40が停止モードに切換えられると、ワイパブレード31が下部反転位置B以外にあれば、コンタクタ17が第2のコンタクトプレート19に接続され、ワイパスイッチ40の端子Pが端子Lに接続されるので、電源50、第1のギヤケースカバー側導電ターミナル14、第1のモータケース側導電ターミナル11、第1のブラシ23、第2のブラシ24、第2のモータケース側導電ターミナル12、第2のギヤケースカバー側導電ターミナル15、端子L、端子P、第1の端子部80b2、第1のコンタクトプレート18、コンタクタ17、第2のコンタクトプレート19、第2の端子部80e2、接地の通電経路が形成されてアーマチュア5に対する電流供給が続けられ、ワイパブレード31が下部反転位置Bに到達したところで、コンタクタ17が第3のコンタクトプレート20に接続され、第3のコンタクトプレート20、コンタクタ17、第1のコンタクトプレート18、第1の端子部80b2、端子P、端子L、第2のブラシ24を通る閉ループのアーマチュアショート回路が形成されるため、アーマチュア5が急制動してワイパブレード31が下部反転位置Bに停止するものとなる。
【0081】
なお、上述した実施例においては、ターミナル挿入部14c、15c、16cをギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16に設けたものを説明したが、ターミナル挿入部をモータケース側導電ターミナル11、12、13に設けてもよく、その場合には、ギヤケースカバー側導電ターミナル14、15、16にターミナル挿入部は設けられずに、板状に形成される。
【0082】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1に係わるワイパモータによれば、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられることによって、モータケース側導電ターミナルがギヤケースカバー側導電ターミナルに嵌合される際、モータケース側導電ターミナルのモータケース側内部接続部またはギヤケースカバー側導電ターミナルのギヤケースカバー側内部接続部に形成したガイドにより、いずれか一方の内部接続部がいずれか他方の内部接続部に備えられたターミナル挿入部内に導かれながら該他方の内部接続部に有する押圧片によって、いずれか一方の導電ターミナルの内部接続がいずれか他方の内部接続部に備えられたターミナル挿入部内に導かれながら該他方の内部接続部に有する押圧片によって、いずれか一方の導電ターミナルの内部接続部がいずれか他方の導電ターミナルの内部接続部に対して鋭角的にして線接触する。従って、導電ターミナルの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、双方の導電ターミナルは、それらの影響を受けずに電気的に接続されるものとなり、ギヤケースカバー側の導電ターミナルをモータケース側の導電ターミナルに対して接続する際に、錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、互いの導電ターミナルが導通不良を起こすことなく、確実に電気的に接続できるという優れた効果を奏
する。
【0083】
この発明の請求項2に係わるワイパモータによれば、ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられることによって、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部が第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に嵌合される際、第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部のガイドにより第1、第2、第3のモータケース側内部接続部がターミナル挿入部内に導かれながら、第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部に有する押圧片が第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部を第1、第2、第3のモータケース側内部接続部側に押圧し、押圧片に備えた食い込み突部が第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に対して鋭角的に食い込む。従って、導電ターミナルの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、双方の導電ターミナルは、それらの影響を受けずに電気的に接続されるものとなり、それによって、ギヤケースカバー側の導電ターミナルをモータケース側の導電ターミナルに対して接続する際に、錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、互いの導電ターミナルが導通不良を起こすことなく、確実に電気的に接続できるという優れた効果を奏する。
【0084】
この発明の請求項3に係わるワイパモータにおいても、請求項1または2と同様にして、 導電ターミナルの表面に錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、双方の導電ターミナルは、それらの影響を受けずに電気的に接続されるものとなり、それによって、ギヤケースカバー側の導電ターミナルをモータケース側の導電ターミナルに対して接続する際に、錆や油脂やごみ等が付着していたとしても、互いの導電ターミナルが導通不良を起こすことなく、確実に電気的に接続できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパモータの第1実施例の一部破断側面図である。
【図2】図1に示したワイパモータの一部破断平面図である。
【図3】図1に示したワイパモータにおいてのギヤケースカバーの外観斜視図である。
【図4】図1に示したワイパモータにおいてのギヤケースカバーとコンタクトプレートとの組付関係を説明する各部品の外観斜視図である。
【図5】図1に示したワイパモータにおいての各導電ターミナルを電気的に接続する際の手順を説明する外観斜視図である。
【図6】図1に示したワイパモータにおいての各導電ターミナルの接続部分の底面図である。
【図7】図1に示したワイパモータにおいてのギヤケースカバーとギヤケースとの組付関係を説明する各部品の外観斜視図である。
【図8】図1に示したワイパモータにおいての回路構成図である。
【符号の説明】
1 ワイパモータ
2 モータケース
6 ギヤケース
3 マグネット
4 マグネット
5 アーマチュア
10 ギヤケースカバー
11 第1のモータケース側導電ターミナル
11b 第1のモータケース側内部接続部
12 第2のモータケース側導電ターミナル
12b 第2のモータケース側内部接続部
13 第3のモータケース側導電ターミナル
13b 第3のモータケース側内部接続部
14 第1のギヤケースカバー側導電ターミナル
14b 第1のギヤケースカバー側内部接続部
14c ターミナル挿入部
14e 押圧片
14f 食い込み突部
14g ガイド
15 第2のギヤケースカバー側導電ターミナル
15b 第2のギヤケースカバー側内部接続部
15c ターミナル挿入部
15e 押圧片
15f 食い込み突部
15g ガイド
16 第3のギヤケースカバー側導電ターミナル
16b 第3のギヤケースカバー側内部接続部
16c ターミナル挿入部
16e 押圧片
16f 食い込み突部
16g ガイド
23 第1のブラシ
24 第2のブラシ
25 第3のブラシ
29 出力軸
30 ワイパ軸
Claims (3)
- モータケースと、上記モータケースに結合されたギヤケースと、上記モータケースの内側に取付けられたマグネットと、上記マグネットの内側に配置され、通電により回転可能なアーマチュアと、上記アーマチュアに通電可能に配置された複数個のブラシと、上記ブラシに電気的に接続され、上記モータケースの内部から上記ギヤケースの内部まで延出していて、モータケース側内部接続部を有するモータケース側導電ターミナルと、上記ギヤケース内に収容され、上記アーマチュアの回転によりワイパ軸を往復回動可能な出力軸と、上記ギヤケースに取付けられるギヤケースカバーと、上記ギヤケースカバーに配置され、上記ギヤケースカバーが上記ギヤケースに取付けられる際、上記モータケース側導電ターミナルに嵌合可能にして上記モータケース側内部接続部に電気的に接続されるギヤケースカバー側内部接続部を有するギヤケースカバー側導電ターミナルと、上記モータケース側導電ターミナルのモータケース側内部接続部または上記ギヤケースカバー側導電ターミナルのギヤケースカバー側内部接続部に配置され、該ギヤケースカバー側導電ターミナルがモータケース側導電ターミナルに嵌合される際、該ギヤケースカバー側内部接続部または該モータケース側内部接続部に対し鋭角的にして線接触可能な押圧片を備え、上記モータケース側内部接続部または上記ギヤケースカバー側内部接続部には、略U字形状をなし、該U字形状の内側に該ギヤケースカバー側内部接続部または該モータケース側内部接続部を挿入可能なターミナル挿入部が備えられており、該ターミナル挿入部の先端側に上記押圧片が形成され、該ターミナル挿入部において上記ギヤケースカバー側導電ターミナルの挿入側または上記モータケース側導電ターミナルの挿入側に、該ターミナルの内側に連通して傾斜状をなす導電ターミナル挿入誘導用のガイドが形成されていることを特徴とするワイパモータ。
- モータケースと、上記モータケースに結合されたギヤケースと、上記モータケースの内側に取付けられたマグネットと、上記マグネットの内側に配置され、通電により回転可能なアーマチュアと、上記アーマチュアに通電可能に配置された第1、第2、第3のブラシと、上記第1、第2、第3のブラシに電気的に接続されているとともに、上記モータケースの内部から上記ギヤケースの内部まで延出していて、第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルに電気的に接続される第1、第2、第3のモータケース側内部接続部を有する第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルと、上記ギヤケース内に収容され、上記アーマチュアの回転によりワイパ軸を往復回動可能な出力軸と、上記ギヤケースに取付けられるギヤケースカバーと、上記ギヤケースカバーに配置されるとともに外部に接続され、上記ギヤケースカバーが上記ギヤケースに取付けられる際、上記第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部にそれぞれ電気的に接続される第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部を有する第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルと、上記第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部に配置され、上記ギヤケースカバーがギヤケースに組付けられ、該第1、第2、第3のギヤケースカバー側導電ターミナルの第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部が該第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に嵌合される際、該第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの挿入方向に線接触可能にして該第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部の表面に対し鋭角的に接触可能な食い込み突部を有し、該食い込み突部を該第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの第1、第2、第3のモータケース側内部接続部に弾性的に押圧可能な押圧片をそれぞれ備え、上記第1、第2、第3のギヤケースカバー側内部接続部には、略U字形状をなし、該U字形状の内側に上記第1、第2、第3のモータケース側内部接続部を挿入可能なターミナル挿入部 が備えられており、該ターミナル挿入部の先端側に上記押圧片が形成され、該ターミナル挿入部において上記第1、第2、第3のモータケース側導電ターミナルの挿入側に、該ターミナルの内側に連通して傾斜状をなす導電ターミナル挿入誘導用のガイドが形成されていることを特徴とするワイパモータ。
- 上記押圧片は、上記ターミナル挿入部においてU字形状の内側の幅寸法よりも小さい幅寸法で上記ガイドに対向配置されている請求項1または2に記載のワイパモータ。
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