JP3645789B2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンク内の液体の液面レベルを検出する液面レベルセンサに関し、特に、液面レベルに応じて縦長に複数個配列されたリードスイッチをフロートに内蔵されたマグネットにより開閉させることにより液面レベルを検出するタイプの液面レベルセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の液面レベルセンサは、例えば、自動車のガソリンやエンジンオイル等の液量を監視するためのレベルセンサとして使用されている。この液面レベルセンサは、マグネットが内蔵されたフロートが、液量に応じて複数個配列されたリードスイッチに沿って上下方向に摺動し、リードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出するようになっている。
しかしながら、液面レベルを広範囲に検出しなければならない場合、複数のリードスイッチを実装する配電板も必然的に縦長にならざるを得ない。このような縦長の配電板をレベルセンサ本体に取り付ける場合、以下のような種々の問題が発生する。
【0003】
まず第1の従来例は、摺動するフロートを有する金属製フレーム本体と、このフレーム本体の所定位置に挿着される複数のリードスイッチを実装した縦長のリードスイッチ配電板とから基本的に構成される。そして、構造が複雑になるのを避けるため、リードスイッチ配電板はフレームの所定位置に挿入するようにして取り付けられている。
第2の従来例も、第1の従来例同様、金属製フレーム本体と、これに装着されるリードスイッチ配電板とから基本的に構成されるが、フレーム本体の長手方向に形成される金属製のフレーム支柱に、上記リードスイッチ配電板と略同形状の開口部を有する配電板収容部が形成されている。組立時には、この収容部に上記配電板が装着された後、開口面が樹脂覆体で覆われる。そして、この樹脂覆体は配電板の気密性を保つため、その側面にゴム製のOリングを掛けるための溝が形成されている。このような第2の従来例では、フレームは機械的強度を要求されることから、例えば、アルミが用いられ、一方配電板ケースは絶縁性を要求されるため樹脂が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の第1及び第2の従来例には以下の問題がある。
すなわち、第1の従来例では、配電板アッシーの固定がラフになりやすく、このため、リードスイッチとフロートに内蔵されるマグネットとのギャップが不安定になりやすい。また、リードスイッチ配電板は、通常、1.0mmあるいは1.6mmの薄い厚さのものが汎用的に用いられれるため、液面レベルを広範囲に検出するためリードスイッチの数が増え、より縦長形状になると、組立時に反りストレスが加わりやすくなり、リードスイッチの破損につながるという問題があった。
【0005】
また、第2の従来例でも、被測定液体の温度変化、特に、オイル等の被測定液体は高温化により種々の問題が発生しやすくなる。すなわち、フレームと配電板ケースとの材質差からくる熱膨張係数の違いにより、たとえ上記Oリングを用いても高温下では配電板の気密性の確保が困難であった。また、上記熱膨張係数の違いによりフレームに装着された配電板ケースの実装位置も安定しないため、リードスイッチとマグネットとのギャップも安定しない。さらに、配電板ケースはOリングをかけるための上記溝を側面に有するためその分配電板状上のリードスイッチと、フロートに内蔵されるマグネットとの距離が長くなり、この結果、リードスイッチの開閉制御にとっては好ましくないという問題も発生する。
【0006】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、部品点数を増やすことなく、製品組立時にリードスイッチの破損を防止し、組立後にはリードスイッチとマグネットとのギャップを安定させ、良好な測定精度を得ることができる液面レベルセンサを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の液面レベルセンサは、図1に示すように、液面レベルの変化に応じてシャフト3を介して摺動するフロート2に内蔵されたマグネット2Aにより、液面レベルに応じて複数個配列されたリードスイッチ53Aの一部を開閉させることにより液面レベルを検出する液面レベルセンサにおいて、前記複数個配列されたリードスイッチ53Aを含む長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容する、長方形状の樹脂製配電板ケース5と、前記配電板ケース5に突設され、ネジ孔52Bを有する突壁52Bと、上底面部、下底面部、及びこれら底面部をつなぐ縦長形状の側面部から基本的に構成され、前記配電板ケース5が定着される非磁性体金属で形成されたフレーム4と、前記配電板ケース5が定着される際、前記配電板ケース5の前記突壁52Bに対応する前記フレーム4の側面部の所定位置に形成され、前記ネジ孔52Bを介してネジ6が螺合される螺合穴が設けられた切欠部4Aと、前記フレーム4の上底面部と下底面部との間に介在し、前記フロート2の摺動のガイドとなるシャフト3と、略中央部に前記シャフト3が貫通され、前記シャフト3にガイドされて液面レベル変化に応じて摺動するフロート2とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容する樹脂製配電板ケース5が、非磁性体金属で形成されたフレーム4に定着される。そしてこの定着は、配電板ケース5に突設された突壁52Bとこの突壁52Bに対応するフレーム4側の切欠部4Aの係着及びこれらのネジ6止めによって行われる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の液面レベルセンサは、図1に示すように、請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、前記配電板ケース5が定着される側と反対側に、前記摺動するフロート2を覆うように前記フレーム4に装着されたカバー1と、このカバー1が前記フレーム4に装着された際、前記カバー1と前記フレーム4との間に被測定液体が流出入するための液体流出入口1Bを形成するために前記カバー1に設けられた切欠部1Aとをさらに有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、カバー1はフレーム4に組つけられるとその内部を上下方向に摺動するフロート2をその摺動範囲において覆うようになる。そして、カバー1に形成された切込部1Aによりカバー1とフレーム4との間に被測定液体が流出入するための液体流出入口1Bが形成される。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の液面レベルセンサは、図2に示すように、請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、前記配電板ケース5は、前記複数のリードスイッチ53Aが液面レベルに対応するように順次配列されていて、かつこのリードスイッチ53Aを外部と電気的に接続するための穴形状に構成された接続端子穴53Bを有する長方形状の配電板53と、前記配電板53を収容する、前記配電板53と略同型の長方形開口部の溝状収容部及び外周部に前記突壁52Bを有するケース本体52と、前記接続端子穴53Bに対応する前記溝状収容部の所定位置に突設され、前記配電板53が収容される際前記接続端子穴53Bに挿着され、この接続端子穴53Bと半田付けにより接続される接続端子52Dと、前記接続端子52Dに電気的に接続され前記ケース本体52の一部から導出されたリード線及びこのリード線に接続された外部接続コネクタ8と、前記ケース本体52の外形と略同型の長方形板状の前記ケース本体52に装着される覆体であり、前記溝状収容部に振動溶着されるフロート対向板51とから構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、配電板ケース5は、ケース本体52及び覆体となるフロート対向板51とから基本的に構成される。ケース本体52は、配電板53と略同型の長方形開口部の溝状収容部を有する。さらに、溝状収容部には配電板53上の接続端子穴53Bに挿着される接続端子52Dが突設されている。ケース本体52とフロート対向板51とは、配電板53を溝状収容部に装着後、振動溶着される。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の液面レベルセンサは、図1に示すように、請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、前記上底面部及び下底面部は、半円部及び前記ケース本体52の装着側に対応する直線部を有する半円形状であり、前記カバー1は、前記半円部に対応して、この半円部を囲むように装着される半円筒形状であることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、フレーム4の上底面部及び下底面部は、半円形状であり、カバー1は、半円部を囲むようにフレーム4に装着される半円筒形状である。このように、レベルセンサを半円筒形状にすることにより、省スペース化の効果があり、さらに取り付け場所を限定されず汎用性が高くなる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の液面レベルセンサは、図4の基本構成図に示すように、請求項4記載の液面レベルセンサにおいて、車輛に搭載された車載タンク101内に設置され、このタンク101内の液体の液面レベルを検出することを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、車載タンク101は振動やオイルの高温化等にさらされやすい環境にある。従って、請求項5記載の発明によれば、密閉構造の配電板ケース5、フロート2を覆うカバー1等により、車載タンク内に多く発生する振動や被測定液体の高温化等による悪影響を除去する効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図4を用いて本発明の液面レベルセンサの適用例を示す。図4は、本発明の液面レベルセンサの適用例を示す概略図である。
【0018】
図4に示すように、レベルセンサ100は、例えば、車載されるガソリン用のタンク101内に浸され、ガソリンの液面レベルを検出する。このレベルセンサ100は、円筒状に形成され、この筒が上下方向に延びる状態にしてタンク101内にセットされる。このレベルセンサ100は、筒状内部に液面レベルの変化に応じて摺動するフロートを有し、このフロートに内蔵されるマグネットが、液面レベルに応じて複数配列されたリードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出するようになっている。検出出力は、図示しないリード線を介して車輛の表示パネル等に配置された燃料メータ部に供給される。これにより、運転手はガソリンの残量を知ることができる。
なお、このタンク101内のガソリン102は、ポンプ103により所定量汲み上げられ、フィルタを介して、図示しない車輛エンジン部に供給される。
【0019】
次に図1を用いて本発明の液面レベルセンサの一実施形態を説明する。図1は本発明の液面レベルセンサの一実施形態を示す分解斜視図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の液面レベルセンサは、金属製のカバー1、フレーム4、及び配電板ケース5から基本的に構成されている。
【0021】
カバー1は、配電板ケース5が定着される側と反対側のフレーム4に摺動するフロート2を覆うような半円筒状をしている。そしてこのカバー1は、フレーム4に装着後、後述する液体流出入口を形成するための切込部1Aを有している。
【0022】
フレーム4は、強度及び軽量化の観点から、例えば、アルミ等を材料としている。フレーム4は、上底面部、下底面部、及びこれら底面部をつなぐ2本の側面部から基本的に構成されている。上底面部及び下底面部は、同形状でそれぞれ平行になるようにして配置されている。そしてそれらは、省スペース化の観点から、配電板ケース5が装着される側が直線的にカットされた半円形状になっている。なお、上底面部及び下底面部は、必ずしも同形状である必要はない。
【0023】
縦長形状の2本の側面部は、上記上底面部及び下底面部を連結すると共にこのフレーム4の支柱としても機能している。この側面部は、配電板ケース5の幅に基づいて互いに平行に立設している。またこの側面部は、配電板ケース5が装着された際、後述の当着されるべき配電板ケース5の突壁52Bに対応する形状の切欠部4Aが3カ所づつ設けられている。そして、この切欠部4Aにはそれぞれ、後述のネジ6が螺合される図示しない螺合穴が設けられている。
【0024】
上記上底面部には、シャフト3が貫通されるシャフト孔が設けられている。一方下底面部には、シャフト3が係合するシャフト溝が設けられている。このシャフト溝に一端が係合したシャフト3は、他端が上底面部のシャフト孔を貫通する。この他端はさらにプッシュナット3Aにより上底面部に係止されている。このように、シャフト溝との係合、シャフト孔への貫通、及びプッシュナット3Aによる係止により、シャフト3はフレーム4に確実に固定されている。
【0025】
また、このシャフト3には、このシャフト3にガイドされ液面レベルの変化に応じて摺動するフロート2が貫通されている。このフロート2は、上底面、下底面、及びこれらを結ぶ4つの側面を有している。4つの側面は、上記配電板ケース5に対向する四辺形状の平面部と、この平面部の反対側の面であり、上記上底面部及び下底面部の曲面に対応する曲面からなる外側面と、上記平面と外側面とを結ぶ二つの四辺形状の内側面とから構成される。上底面部及び下底面部には、シャフト3が貫通されるシャフト孔の開口部が設けられている。フロート2は摺動により、上記リードスイッチを開閉制御するためのマグネットが、上記平面部に近い端部に内蔵されている。
【0026】
配電板ケース5は長方形状の樹脂製であり、複数個配列されたリードスイッチを含む長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容する。また配電板ケース5は、ネジ孔を有する6つの突壁を有している。配電板ケース5は、後述するが振動溶着されたフロート対向板51及びケース本体52から構成され、このフロート対向板51には、シャフト3を軸として摺動するフロート2を回動制御しながらガイドするガイドレール51Bが設けられている。さらに配電板ケース5の側面の一部に設けられたスリット52Eを介して、配電板上のリードスイッチに電気的に接続されるリード線7が、外部に導出されている。このリード線7にはリード線アッシー8が接続されており、リード線アッシー8からレベルセンスの出力結果が所定の外部機器に供給される。
【0027】
上述のように、長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容する樹脂製配電板ケース5が、非磁性体金属で形成されたフレーム4に定着される。そしてこの定着は、配電板ケース5に突設された突壁52Bとこの突壁52Bに対応するフレーム4側の切欠部4Aの係着及びこれらのネジ6止めによって行われる。
【0028】
このように、金属製フレーム4によってレベルセンサ全体の機械的強度を確保することができる。樹脂製配電板ケース5が長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容することにより、リードスイッチ配電板53の気密性を確保し、被計量液体によるリードスイッチ53Aへの電気的悪影響を回避する。また、配電板ケース5がリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容しているので、フレーム4と配電板ケース5の材質による熱膨張度の違いにより、従来のように、配電板53への気密性が低下することがない。
【0029】
さらに配電板ケース5のフレーム4への組み込み時に、従来のように配電板53への反りストレスが全くかからず、リードスイッチ53Aの破損防止に有効である。また、単に突壁52Bと切欠部4Aの係着及びこれらのネジ6止めによって、組立が完成するので作業工数の削減になる。またさらに、フレーム4の上底面部と下底面部との間に介在し、フロート2の摺動のガイドとなるシャフト3は、フレーム4の機械的強度を確保するのにより有効に作用する。
【0030】
またさらに、フレーム4の上底面部及び下底面部は、半円形状であり、カバー1は、半円部を囲むようにフレーム4に装着される半円筒形状である。このように、レベルセンサを半円筒形状にすることにより、省スペース化の効果があり、さらに取り付け場所を限定されず汎用性が高くなる。
【0031】
なお本発明は、液面レベルに応じて複数個配列されリードスイッチ53Aを有する縦長形状の配電板53を有するレベルセンサに特に上述のような効果を発揮する。
【0032】
さらに、図2を用いて図1の配電板ケースについて説明を加える。図2は、図1の配電板ケースの分解斜視図である。
図2に示すように、配電板ケース5は、フロート対向板51、ケース本体52、及びこのケース本体52に収容される配電板53とから基本的に構成されている。これらは、上述したように樹脂製である。
【0033】
フロート対向板51は、レベルセンサ組み立て完成時には、フロート2と対向する面を構成する、ケース本体52の外形と略同形状の長方形板状の覆体である。ケース本体52と一体化された際、ケース本体52の配電板収容部52Cの開口部を覆い、収容される配電板53をケース本体52内部に密閉する。
【0034】
追加説明すると、フロート対向板51は、ケース本体52の外形と略同形状の長方形板状のベース板と、このベース板よりやや小さくフロート2と対向する薄板51Aとから構成されている。この薄板51Aには、摺動するフロート2をシャフト3を軸として回動制御しながらガイドするガイドレール51Bが設けられている。
【0035】
ケース本体52は、上記配電板53を収容するための配電板収容部52Cを有する。配電板収容部52Cは配電板53と略同型の長方形溝状に形成されている。そして配電板収容部52Cは、配電板53がここに収容された際、後述する配電板53の接続端子穴53Bに挿着されるような位置に突設されたから接続端子52Dを有する。またケース本体52は、図1に示すように、フレーム4に装着された際、フレーム4の各切欠部4Aに位置的に対応するように6つの四角柱状の突壁52Bが突設されている。突壁52Bはそれぞれネジ6が貫通するネジ孔52Bを有している。
【0036】
またケース本体52の側面の一部には、スリット52Eが設けられている。このスリット52Eを介して、上記接続端子52Dにケース本体52内部で電気的に接続されるリード線7が、外部に導出されている。このリード線7にはリード線アッシー8が接続されており、リード線アッシー8からレベルセンスの出力結果が所定の外部機器に供給される。
【0037】
配電板53は、液面レベルに対応するように順次配列された複数のリードスイッチ53Aを実装する長方形状板である。また配電板53は、その端部近辺に複数のリードスイッチ53Aを外部と電気的に接続するための穴形状に形成された接続端子穴53Bを有している。接続端子穴53Bには、組立完了時上記配電板収容部52Cに突設する接続端子52Dが挿着される。
【0038】
このような構成のフロート対向板51及び配電板53をケース本体52に組み込む際の方法を説明する。まず、配電板53をケース本体52の配電板収容部52Cに取り付ける。この際、配電板53上の各接続端子穴53Bが配電板収容部52Cの各接続端子52Dに対応して挿着されるようにする。そして挿着後、半田付けにより各接続端子52Dを配電板53に電気的に接続する。この半田付けは、電気的接続を主な目的とするが、上記各接続端子穴53Bと各接続端子52Dとの装着及び半田付けにより、ケース本体52への配電板53の機械的な固定の役割も果たす。
【0039】
半田付け終了後、フロート対向板51は、ケース本体52に振動溶着される。図示しないが、フロート対向板51及びケース本体52は、溶着用突起及びこの突起に対応する切欠をそれぞれ有しており、これらが振動溶着されることにより、フロート対向板51とケース本体52とが強固に一体化される。振動溶着は、車輛のエンジンルームないの高温、高圧力が加わる部分にも採用されていて、信頼性は十分補償されている。これにより、配電板53はケース内部に確実に密閉される。この結果、被計量液体によるリードスイッチ53Aへの電気的悪影響を回避する。
【0040】
また、配電板53のケース本体52への取り付けは、溝状板収容部52Cに単に配電板53をはめ込むようにして装着すればよいので非常に作業が簡単である。接続端子穴53Bが接続端子52Dに対応しているので、縦長の配電板53の上下方向を間違って装着することも防止できる。
なお、上記のような半田付け及び振動溶着により、部品点数の削減にもなる。
【0041】
またさらに図3を用いて、本発明を追加説明する。図3(A)は図1に示す実施形態の背面図である。図3(B)は図1に示す実施形態の側面図である。図3(C)は図3(A)のA−A断面図である。
【0042】
図3(A)に示す背面図中、長方形状のケース本体52には6つの突壁52Bが設けられており、ネジ6がこの突壁52Bに設けられたネジ孔を介して、フレーム4の側面部の切欠部のネジ孔に螺合され、これによりケース本体52がフレーム4の所定位置に固定されている。ケース本体52の下方には、上述した配電板に電気的に接続されている外部端子9が設けられている。この外部端子9は、リード線アッシー8が接続されたリード線7に半田付けされている。また、フレーム4の上底面部を貫通するシャフト3は、プッシュナット3Aによりこの上底面部に固定されている。なお、フレーム4の下底面部には、シャフト3は、貫通されておらず、この下底面部に設けられたシャフト溝にシャフト3の一端が係合されている。この係合と上記プッシュナット3Aの係着により、シャフト3はフレーム4に固定されている。
【0043】
図3(B)に示す側面図中、金属製のカバー1がフレーム4に組つけられている。この組付けは基本的に金属製のカバー1の持つ、弾性を利用して行われているがより強固にするためネジ止め等を施してもよい。このカバー1はフレーム4に組つけられるとその内部を上下方向に摺動するフロート2をその摺動範囲において覆うようになるが、カバー1とフレーム4との間には、カバー1に設けられた切込部1Aにより、上底面及び下底面付近には液体流出入口1Bが形成される。主に、この液体流出入口1Bを介して、この筒状のレベルセンサ内に液体が流入するが、その流出入口1Aは所定の大きさのスリット状に構成されているので、振動によりタンク内の液体が大きく振動しても、このカバー1がフロート2に対する防波堤の役割を果たすことになる。この結果、一時的な大きな振動にフロート2が過反応することを防止できる。
【0044】
図3(C)に示すA−A断面図中、フロート2は配電板53に対向する側に、配電板53に複数設けられたリードスイッチ53Aを開閉するためのマグネット2Aが設けられている。貫通するシャフト3を挟んで、このフロート2がスムーズに摺動するためのバランサ2Bが設けられている。配電板53上には複数のリードスイッチ53Aが配列されている。
【0045】
上述の実施形態によれば、密閉構造の配電板ケース5、フロート2を覆うカバー1等により、振動やオイルの高温化等にさらされやすい環境にある車載タンク内に多く発生する振動や被測定液体の高温化等による悪影響を除去する効果がある。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容する樹脂製配電板ケース5が、非磁性体金属で形成されたフレーム4に定着される。そしてこの定着は、配電板ケース5に突設された突壁52Bとこの突壁52Bに対応するフレーム4側の切欠部4Aの係着及びこれらのネジ6止めによって行われる。
【0047】
このように、金属製フレーム4によってレベルセンサ全体の機械的強度を確保することができる。樹脂製配電板ケース5が長方形状のリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容することにより、リードスイッチ配電板53の気密性を確保し、被計量液体によるリードスイッチ53Aへの電気的悪影響を回避する。また、配電板ケース5がリードスイッチ配電板53を内部に密閉して収容しているので、フレーム4と配電板ケース5の材質による熱膨張度の違いにより、従来のように、配電板53への気密性が低下することがない。
さらに配電板ケース5のフレーム4への組み込み時に、従来のように配電板53への反りストレスが全くかからず、リードスイッチ53Aの破損防止に有効である。また、単に突壁52Bと切欠部4Aの係着及びこれらのネジ6止めによって、組立が完成するので作業工数の削減になる。またさらに、フレーム4の上底面部と下底面部との間に介在し、フロート2の摺動のガイドとなるシャフト3は、フレーム4の機械的強度を確保するのにより有効に作用する。
なお本発明は、液面レベルに応じて複数個配列されリードスイッチ53Aを有する縦長形状の配電板53を有するレベルセンサに特に上述のような効果を発揮する。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、カバー1はフレーム4に組つけられるとその内部を上下方向に摺動するフロート2をその摺動範囲において覆うようになる。そして、カバー1とフレーム4との間には、切欠部4Aによりカバー1とフレーム4との間に被測定液体が流出入するための隙間(液体流出入口1B)が形成される。この隙間を介して、本レベルセンサ内に液体が流入することができるが、振動によりタンク内の液体が大きく振動しても、このカバー1がフロート2に対する防波堤の役割を果たすことになる。この結果、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、一時的な大きな振動にフロート22が過反応することを防止できるという効果が得られる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、配電板ケース5は、ケース本体52及び覆体となるフロート対向板51とから基本的に構成される。ケース本体52は、配電板53と略同型の長方形開口部の溝状収容部を有する。さらに、溝状収容部には配電板53上の接続端子穴53Bに挿着される接続端子52Dが突設されている。ケース本体52とフロート対向板51とは、配電板53を溝状収容部に装着後、振動溶着される。
【0050】
従って、請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加え、以下の効果が得られる。すなわち、配電板53をケース本体52に組み込む際の作業が容易になるうえ、配電板53の気密性も大幅に向上する。詳述すると、配電板53及びフロート対向板51をケース本体52の配電板53収容部に取り付ける際、まず、配電板53をケース本体52の溝状の配電板53収容部に取り付ける。この際、配電板53上の接続端子穴53Bが接続端子52Dに挿着されるようにする。このように、溝状板収容部に単に配電板53をはめ込むようにして装着すればよいので非常に作業が簡単である。また、接続端子穴53Bが接続端子52Dに対応しているので、縦長の配電板53の上下方向を間違って装着することも防止できる。
【0051】
そして、配電板53装着後、半田付けにより接続端子52Dを配電板53に電気的に接続するので、ケース本体52への配電板53の電気的接続に加えて、機械的な固定の役割も果たす。さらに、上記半田付け終了後、フロート対向板51は、ケース本体52に振動溶着される。振動溶着によりフロート対向板51とケース本体52とが強固に一体化されると共に、配電板53は確実に気密性を確保される。この結果、被計量液体によるリードスイッチ53Aへの電気的悪影響を回避する。
なお、上記のような半田付け及び振動溶着により、部品点数の削減にもなる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、フレーム4の上底面部及び下底面部は、半円形状であり、カバー1は、半円部を囲むようにフレーム4に装着される半円筒形状である。このように、レベルセンサを半円筒形状にすることにより、請求項1〜3記載の発明の効果に加え、省スペース化の効果があり、さらに取り付け場所を限定されず汎用性が高くなるという効果がある。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4記載の発明の効果に加え、密閉構造の配電板ケース5、フロート2を覆うカバー1等により、振動やオイルの高温化等にさらされやすい環境にある車載タンク内に多く発生する振動や被測定液体の高温化等による悪影響を除去する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面レベルセンサの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の配電板ケースの分解斜視図である。
【図3】図3(A)は図1に示す実施形態の背面図である。図3(B)は図1に示す実施形態の側面図である。図3(C)は図3(A)のA−A断面図である。
【図4】本発明の液面レベルセンサの適用例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 カバー
2 フロート
3 シャフト
4 フレーム
5 配電板ケース
6 ネジ
7 リード線
8 リード線アッシー
51 フロート対向板
52 ケース本体

Claims (5)

  1. 液面レベルの変化に応じてシャフトを介して摺動するフロートに内蔵されたマグネットにより、液面レベルに応じて複数個配列されたリードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出する液面レベルセンサにおいて、
    前記複数個配列されたリードスイッチを含む長方形状のリードスイッチ配電板を内部に密閉して収容する、長方形状の樹脂製配電板ケースと、
    前記配電板ケースに突設され、ネジ孔を有する突壁と、
    上底面部、下底面部、及びこれら底面部をつなぐ縦長形状の側面部から基本的に構成され、前記配電板ケースが定着される非磁性体金属で形成されたフレームと、
    前記配電板ケースが定着される際、前記配電板ケースの前記突壁に対応する前記フレームの側面部の所定位置に形成され、前記ネジ孔を介してネジが螺合される螺合穴が設けられた切欠部と、
    前記フレームの上底面部と下底面部との間に介在し、前記フロートの摺動のガイドとなるシャフトと、
    略中央部に前記シャフトが貫通され、前記シャフトにガイドされて液面レベル変化に応じて摺動するフロートと、
    を有することを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記配電板ケースが定着される側と反対側に、前記摺動するフロートを覆うように前記フレームに装着されたカバーと、
    このカバーが前記フレームに装着された際、前記カバーと前記フレームとの間に被測定液体が流出入するための液体流出入口を形成するために前記カバーに設けられた切欠部と、
    をさらに有することを特徴とする液面レベルセンサ。
  3. 請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記配電板ケースは、
    前記複数のリードスイッチが液面レベルに対応するように順次配列されていて、かつこのリードスイッチを外部と電気的に接続するための穴形状に構成された接続端子穴を有する長方形状の配電板と、
    前記配電板を収容する、前記配電板と略同型の長方形開口部の溝状収容部及び外周部に前記突壁を有するケース本体と、
    前記接続端子穴に対応する前記溝状収容部の所定位置に突設され、前記配電板が収容される際前記接続端子穴に挿着され、この接続端子穴と半田付けにより接続される接続端子と、
    前記接続端子に電気的に接続され前記ケース本体の一部から導出されたリード線及びこのリード線に接続された外部接続コネクタと、
    前記ケース本体の外形と略同型の長方形板状の前記ケース本体に装着される覆体であり、前記溝状収容部に振動溶着されるフロート対向板と、
    から構成されることを特徴とする液面レベルセンサ。
  4. 請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記上底面部及び下底面部は、半円部及び前記ケース本体の装着側に対応する直線部を有する半円形状であり、
    前記カバーは、前記半円部に対応して、この半円部を囲むように装着される半円筒形状である
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  5. 請求項4記載の液面レベルセンサにおいて、
    車輛に搭載された車載タンク内に設置され、このタンク内の液体の液面レベルを検出する
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
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