JP3645788B2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンク内の液体の液面レベルを検出する液面レベルセンサに関し、特に、複数配列されたリードスイッチを液面レベルに応じて開閉させるマグネットを内蔵するフロートを改良した液面レベルセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の液面レベルセンサは、例えば、自動車のガソリンやエンジンオイル等の液量を監視するためのレベルセンサとして使用されている。この液面レベルセンサは、マグネットが内蔵されたフロートが、液量に応じて複数個配列されたリードスイッチに沿ってシャフトにガイドされ上下方向に摺動し、リードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出するようになっている。しかしながら、上述のレベルセンサに用いられているフロートは、その構造上、以下のような種々の問題が発生する。
【0003】
図5及び図6を用いて、従来のレベルセンサとその問題点を説明する。図5(A)は従来例の上面図である。図5(B)及び(C)はそれぞれ、図5(A)のA−A及びB−B断面図である。図6(A)は従来例の分解斜視図である。図6(B)及び(C)は従来例の問題点を説明するための図である。
【0004】
図5(A)〜(C)の従来例に示すように、フロートは、フロート31本体及びスペーサ32から構成されている。
フロート31本体は、スペーサ32を収容するスペーサ収容部31Aを有する。このスペーサ収容部31Aには、マグネット34及びバランサ35をそれぞれ対向してフロート31の端部に配置するように固定するスペーサ32が装着される。説明を加えると、スペーサ32はその内面に沿ってシャフトが貫通されるように略円筒状になっている。また、マグネット34及びバランサ35を所定位置に固定するための固定部をその円筒状側面の下側に有している。さらに、スペーサ32は、装着時、スペーサ収容部31Aの一部に係合するための上記円筒状側面に設けられた爪部32Aを有している。この爪部32Aは、円筒状側面のギャップ32Bとスペーサ32自体の材質を利用して形成された可撓性片の先端部に設けられている。
【0005】
図6(A)の分解斜視図に示すように、スペーサ32の挿入時には、上記可撓性を利用して、爪部32Aはスペーサ収容部31Aの内壁に当接しながら差し込まれ、挿入完了時には爪部32Aがスペーサ収容部31Aの一部に係合することにより、スペーサ32がフロート31本体の所定位置に固定されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来例には以下の問題が発生する。すなわち、フロート31はその製造時に寸法精度が出しにくい。特に、スペーサ収容部31Aは、溝状に形成しなければならない。そして、例えば、図6(B)に示すように、スペーサ収容部31Aの一部が粗れ状態になったり、バリが形成されたりする場合がある。その結果、爪部32Aは、図6(C)に示すような正常な係合状態にならず図6(B)に示すように係合不良になることがある。その結果、摺動に際して、フロート31がシャフトガイドされてスムーズに摺動できなくなる場合が発生する。すなわち、フロート摺動不良が発生することになる。摺動不良が発生すると、正確に液面レベルを計測できないという問題が発生する。また、フロート31端部に位置するマグネット34に対するバランサ35も専用に設けなくてはならないため、専用バランサが必要となるうえ、バランサ固定構造も必要となり、部品点数が増加し、さらに構造も複雑になるという問題もある。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、組立が簡単でかつ摺動不良が起こりにくい液面レベルセンサを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の液面レベルセンサは、図1及び図2に示すように、液面レベルの変化に応じてシャフトを介して摺動するフロート1の端部に内蔵されたマグネット3により、液面レベルに応じて複数個配列されたリードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出する液面レベルセンサにおいて、前記フロート1は、フロート1本体と、このフロート1本体に装着され前記シャフトが貫通されるスペーサ4とから構成され、前記フロート1本体は、前記スペーサ4と略同形状であり、前記スペーサ4を収容するスペーサ収容部1Cと、前記摺動の際に、前記端部に設けられたマグネット3に対する重量バランサを兼用すると共に、前記スペーサ4を前記フロート1本体に固定するバランサピン2が挿入されるピン孔4Dとを有し、前記スペーサ4は、前記シャフトが貫通される円筒形状のシャフト円筒部4Bと、前記マグネット3を収容するマグネット収容部4Aと、このスペーサ4が前記スペーサ収容部1Cに収容された際、前記バランサピン2が貫通されるピン穴4Dとを有することを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、フロート1は、フロート1本体と、このフロート1本体に装着され前記シャフトが貫通されるスペーサ4とから構成される。そして、フロート1本体は、スペーサ4と略同形状のスペーサ収容部1Cと、マグネット3に対する重量バランサを兼用すると共に、スペーサ4をフロート1本体に固定するバランサピン2が挿入されるピン孔4Dとを有している。さらに、スペーサ4は、シャフトが貫通されるシャフト円筒部4Bと、マグネット収容部4Aと、バランサピン2が貫通されるピン穴4Dとを有している。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の液面レベルセンサは、図1及び図2に示すように、請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、前記フロート1本体は、前記摺動の際に前記複数のリードスイッチの配設面に対向するように形成された四辺形状の対向平面と、この対向平面に略直交する上底面と、前記スペーサ収容部1Cの一部であり、前記上底面の略中央部に設けられた、前記スペーサ4のシャフト円筒部4Bと同じ断面形状である、前記対向平面と略平行な中央孔1Aとを有し、前記スペーサ収容部1Cは、前記上底面に略平行な下底面側から前記フロート1本体の一部がくり抜かれたようにして形成され、前記ピン孔4Dは、前記中央孔1Aを挟んで、前記マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側に前記中央孔1Aと略平行に前記フロート1を貫通し、その開口部は前記上底面に配置されたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、フロート1本体は、摺動の際にリードスイッチの配設面に対向するように形成された対向平面と、この対向平面に略直交する上底面と、スペーサ収容部1Cの一部であり、上底面の略中央部に設けられた、スペーサ4のシャフト円筒部4Bと同じ断面形状である中央孔1Aとを有している。また、スペーサ収容部1Cは、下底面側からフロート1本体の一部がくり抜かれたようにして形成されている。さらに、ピン孔4Dは、中央孔1Aを挟んで、マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側にフロート1を貫通し、その開口部は上底面に配置されている。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の液面レベルセンサは、図1及び図2に示すように、請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、前記バランサピン2は非磁性体であり、前記ピン孔4D及びピン穴4Dに挿通後プッシュナット12によって係止されることを有することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、バランサピン2は非磁性体である。また、このバランサピン2はピン孔4D及びピン穴4Dに挿通後プッシュナット12によって係止される。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の液面レベルセンサは、図1及び図2に示すように、請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、前記マグネット収容部4Aは、前記マグネット3が装着される開口部を上部に有する前記マグネット3の形状に対応した袋状の収容室を含み、前記スペーサ4が前記スペーサ収容部1Cに収容された際、前記収容室に装着された前記マグネット3が当着される内壁を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、マグネット収容部4Aは、マグネット3が装着される開口部を上部に有し、マグネット3の形状に対応した袋状の収容室を含む。さらにマグネット収容部4Aは、スペーサ収容時、収容室に装着されたマグネット3が当着される内壁を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図3及び図4を用いて、本発明の液面レベルセンサの適用例及び全体構成を説明する。
図3は、本発明の液面レベルセンサの適用例を示す概略図である。図4は、本発明の液面レベルセンサの全体構成を示す分解斜視図である。
【0017】
図3の適用例に示すように、レベルセンサ100は、例えば、車載されるガソリン用のタンク101内に浸され、ガソリンの液面レベルを検出する。このレベルセンサ100は、筒状に形成され、この筒が上下方向に延びる状態にしてタンク101内にセットされる。このレベルセンサ100は、筒状内部に液面レベルの変化に応じて摺動するフロートを有し、このフロートに内蔵されるマグネットが、液面レベルに応じて複数配列されたリードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出するようになっている。検出出力は、図示しないリード線を介して車輛の表示パネル等に配置された燃料メータ部に供給される。これにより、運転手はガソリンの残量を知ることができる。
なお、このタンク101内のガソリン102は、ポンプ103により所定量汲み上げられ、フィルタを介して、図示しない車輛エンジン部に供給される。
【0018】
図4の分解斜視図に示すように、本発明の液面レベルセンサは、フレーム10、及び配電板ケース20から基本的に構成されている。さらに、本発明の液面レベルセンサは、図示していないが、配電板ケース5が定着される側と反対側のフレーム4に、摺動するフロート1を覆うような半円筒状をしているカバー1を付加してもよい。
【0019】
フレーム10は、強度及び軽量化の観点から、例えば、アルミ等を材料としている。フレーム10は、上底面部、下底面部、及びこれら底面部をつなぐ2本の側面部から基本的に構成されている。上底面部及び下底面部は、同形状でそれぞれ平行になるようにして配置されている。そしてそれらは、省スペース化の観点から、配電板ケース20が装着される側が直線的にカットされた半円形状になっている。
【0020】
縦長形状の2本の側面部は、上記上底面部及び下底面部を連結すると共にこのフレーム10の支柱としても機能している。この側面部は、配電板ケース20の幅に基づいて互いに平行に立設している。またこの側面部は、配電板ケース20が装着された際、後述の当着されるべき配電板ケース20の突壁20Aに対応する形状の切欠部10Aが3カ所づつ設けられている。そして、この切欠部10Aにはそれぞれ、後述のネジ21が螺合される図示しない螺合穴が設けられている。
【0021】
上記上底面部には、シャフト11が貫通されるシャフト孔が設けられている。一方下底面部には、シャフト11が係合するシャフト溝が設けられている。このシャフト溝に一端が係合したシャフト11は、他端が上底面部のシャフト孔を貫通する。この他端はさらにプッシュナット12により上底面部に係止されている。
【0022】
また、このシャフト11には、このシャフト11にガイドされ液面レベルの変化に応じて摺動する後で詳述するフロート1が貫通されている。このフロート1は、上底面、下底面、及びこれらを結ぶ4つの側面を有している。4つの側面は、上記配電板ケース20に対向する四辺形状の平面部と、この平面部の反対側の面であり、上記上底面部及び下底面部の曲面に対応する曲面からなる外側面と、上記平面と外側面とを結ぶ二つの四辺形状の内側面とから構成される。上底面部及び下底面部には、シャフト11が貫通されるシャフト孔の開口部が設けられている。フロート1は摺動又は摺動により、上記リードスイッチを開閉制御するためのマグネットが、上記平面部に近い端部に内蔵されている。
【0023】
配電板ケース20は長方形状の樹脂製であり、複数個配列されたリードスイッチを含む長方形状のリードスイッチ配電板を内部に密閉して収容する。また配電板ケース20は、ネジ孔20Bを有する6つの突壁を有している。この配電板ケース20の側面の一部に設けられたスリット20Cを介して、配電板上のリードスイッチに電気的に接続されるリード線22が、外部に導出されている。このリード線22にはリード線アッシー23が接続されており、リード線アッシー23からレベルセンスの出力結果が所定の外部機器に供給される。
【0024】
上述のように、長方形状のリードスイッチ配電板を内部に密閉して収容する樹脂製配電板ケース20が、非磁性体金属で形成されたフレーム10に定着される。そしてこの定着は、配電板ケース20に突設された突壁20Aとこの突壁20Aに対応するフレーム10側の切欠部10Aの係着及びこれらのネジ6止めによって行われている。
【0025】
次に図1及び図2を用いて、本発明の液面レベルセンサの一実施形態を説明する。
図1は、本発明の液面レベルセンサの一実施形態を示す分解斜視図である。図2(A)は図1に示す実施形態の上面図である。図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。図2(C)は図2(B)のB部拡大図である。
【0026】
図1の分解斜視図に示すように、本実施形態に示すフロートは基本的に、フロート1本体と、このフロート1本体に装着され、レベルセンサのフレームのシャフトが貫通されるスペーサ4とから構成される。
【0027】
フロート1本体は、中央孔1A、ピン孔1B及びスペーサ収容部1Cとを含んで構成される。
フロート1本体は、所定高の円筒又は楕円筒を略4分割したうちの一片に対して、組立完成時にリードスイッチの配設面に対向する面が直線的にカットされたような外形を有している。すなわちこのフロート2は、上底面、下底面、及びこれらに直交して結ぶ4つの側面を有している。4つの側面は、配電板ケースに対向する四辺形状の平面部(以下、対向平面という)と、この平面部の反対側の面であり、上記上底面部及び下底面部の曲面に対応する曲面からなる外側面と、上記平面と外側面とを結ぶ二つの四辺形状の内側面とから構成される。
中央孔1Aは、スペーサ収容部1Cの一部であり、上底面の略中央部に設けられている。そして中央孔1Aは、スペーサ4の円筒形状のシャフト貫通部4Cと同じ断面形状をしている。また中央孔1Aは、対向平面と略平行に形成されている。
ピン孔1Bは、中央孔1Aを挟んで、マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側に中央孔1Aと略平行にフロート1本体を貫通して形成されていて、その開口部は上底面に配置されている。
スペーサ収容部1Cは、スペーサ4を収容し、スペーサ4と略同形状であり、フロート1本体の上底面に略平行な下底面の一部(図中下側)がくり抜かれるようにして形成されている。
【0028】
スペーサ4は、マグネット収容部4A、円筒部4B、シャフト貫通部4C及びピン穴4Dを有して構成される。
マグネット収容部4Aは、直方体のマグネット3を収容するこのマグネットの形状に対応したり直方体袋状の収容室である。この収容室は、上記形状のマグネット3が上から装着できるように長方形の開口部を有している。マグネット収容部4Aに装着されたマグネット3は、スペーサ4のスペーサ収容部1Cへの組み込み完了時には、スペーサ収容部1Cの内壁の一部に当着され、リードスイッチを効率的に開閉制御するために設計されたフロート1の端部、すなわち、上記対向平面の近辺に収容固定される。
円筒部4Bは、上記マグネット収容部4Aに隣接されている。この円筒部4Bの内壁は、シャフトが貫通されるシャフト貫通部4Cを形成している。
ピン穴4Dは、上記円筒部4Bの下部に突設する突壁に設けられ、スペーサ4がスペーサ収容部1Cに収容された際、バランサピン2が貫通される穴である。
【0029】
なお上記ピン孔1Bに挿入されるピン2は、フロート1の摺動の際に、端部に設けられたマグネットに対する重量バランサを兼用すると共に、スペーサ4をフロート1本体に固定する役割も果たす。そして、このピン2は、リードスイッチを開閉させるマグネット3の磁力に悪影響を与えないように非磁性体で形成されている。さらにピン2は、フロート組立完了時、プッシュナット12により係止される。ピン貫通後、単にピン2の端部をプッシュナット12によって係止させるだけで、より確実にスペーサ4をフロート1本体に固定できる。
【0030】
図2(A)及び(B)に示すように、マグネット34を収容するマグネット収容部4Aは、上記配電板ケースに対向する対向平面を突き破り、やや配電板ケース方向に突出するように設けられている。これは、配電板上のリードスイッチに対して、マグネット34を最適に配置して、効果的にリードスイッチを開閉制御させるために設計されたものである。また、図2(B)に示すように、マグネット3は、組立完了時、フロート1本体(スペーサ収容部31A)の内壁に当着されて固定されている。さらに、図2(C)のB部拡大図に示すように、ピン2の端部は、スペーサ4のピン穴4Dに貫通されたピン2の端部は、プッシュナット12により係止されている。
【0031】
このような構成のスペーサ4をフロート1本体に組み込む際の方法を説明する。まず、マグネット3をマグネット収容部4Aに上から挿入する。この挿入時、収容部4Aは直方体袋状の収容室となっているので、マグネット3は単に上から填め込むように挿入するだけでよい。マグネット3が挿入後、スペーサ4をフロート1本体のスペーサ収容部1Cに装着する。この装着時には、円筒部4Bを中央孔1A内壁に当接しつつ差し込みながら、マグネット収容部4Aが上記対向面側に対応するようにする。スペーサ4のフロート1本体への装着終了後、ピン2を図面上側からピン孔1B及びピン穴4Dに貫通させる。このピン貫通後、プッシュナット5によってピン2を係止することによって、スペーサ4のフロート1本体への組み込みが完了する。
【0032】
このように、マグネット収容部4Aはマグネット3が装着される開口部を上部に有する袋状なので、組立時にはマグネット3を上側から開口部を介して収容室に装着するだけでよい。マグネット収容部4Aはマグネット3の形状に対応しているので、マグネット3を所定位置に確実に固定し、摺動時にも安定させる。さらにマグネット収容部4Aは、スペーサ4収容時、収容室に装着されたマグネット3が当着される内壁を有するので、簡単な構成で部品点数も増加させることなしに、マグネット3を確実に固定できる。この当着固定は、フロート1本体のスペーサ収容部1Cにスペーサ4を収容することにより自動的に行われるので、このための特別な作業工程も必要としない。
【0033】
また上述のように、スペーサ4をフロート1本体に固定するピン2は、マグネット3に対する重量バランサを兼用するので、部品点数を増やすことなく、かつ、摺動の際にこのピン2によりフロート重量バランスを取り安定した摺動を可能にする。また、スペーサ4に設けられたシャフトが貫通されるシャフト円筒部4Bにより、図6(B)で示した従来例のように、スペーサ爪32Aの半嵌合状態が発生することもなく、シャフトにスムーズにガイドされるようになる。このような、バランサピン2とシャフト円筒部4Bの相乗効果により、よりスムーズかつ安定したフロート摺動が可能になる。従って、正確にリードスイッチの開閉ができるようになり、この結果、正確な液面レベル検出ができるようになる効果がある。
【0034】
さらに、本実施形態によれば、スペーサ収容部1Cの一部を構成する中央孔1Aは、上底面の略中央部に設けられ、スペーサ4のシャフト円筒部4Bと同じ断面形状である。このように、シャフト円筒部4Bと同じ断面形状の孔なので、容易にスペーサ4が装着され、確実にスペーサ4を固定できる。すなわち、スペーサ4挿入時には、この中央孔1Aに、スペーサ4の円筒部4Bを当接させながら容易に装着することができる。挿入後には、円筒形状を利用して確実にスペーサ4がフロート1本体に固定される。孔は上底面の略中央部に設けられているので、上記固定は、より強固かつ安定的になる。
【0035】
またさらに、スペーサ収容部1Cは下底面側からフロート1本体の一部がくり抜かれたようにして形成され、かつ、ピン孔4Dの開口部は上底面に配置されているので、組立が容易になる。すなわち、フロート1本体の下底面側からスペーサ4を挿入し、この挿入後上底面に配置されたピン孔4Dの開口部からピン2を貫通させるだけでよい。ピン孔4Dは、中央孔1Aを挟んで、マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側に配置されているので、マグネット3に対するバランスがとりやすくなるという効果もある。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、フロート1は、フロート1本体と、このフロート1本体に装着され前記シャフトが貫通されるスペーサ4とから構成される。そして、フロート1本体は、スペーサ4と略同形状のスペーサ収容部1Cと、マグネット3に対する重量バランサを兼用すると共に、スペーサ4をフロート1本体に固定するバランサピン2が挿入されるピン孔4Dとを有している。さらに、スペーサ4は、シャフトが貫通されるシャフト円筒部4Bと、マグネット収容部4Aと、バランサピン2が貫通されるピン穴4Dとを有している。
【0037】
このような構成において、まず、スペーサ4をフロート1本体に固定するピン2は、マグネット3に対する重量バランサを兼用するという大きな特徴がある。従って、部品点数を増やすことなく、かつ、摺動の際にこのピン2によりフロート重量バランスを取り安定した摺動を可能にする。また、スペーサ4に設けられたシャフトが貫通されるシャフト円筒部4Bにより、従来のように、スペーサ爪32Aの半嵌合状態が発生することもなく、シャフトにスムーズにガイドされるようになる。上述のような、バランサピン2とシャフト円筒部4Bの相乗効果により、よりスムーズかつ安定したフロート摺動が可能になる。従って、正確にリードスイッチの開閉ができるようになり、この結果、正確な液面レベル検出ができるようになる効果がある。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、フロート1本体は、摺動の際にリードスイッチの配設面に対向するように形成された対向平面と、この対向平面に略直交する上底面と、スペーサ収容部1Cの一部であり、上底面の略中央部に設けられた、スペーサ4のシャフト円筒部4Bと同じ断面形状である中央孔1Aとを有している。また、スペーサ収容部1Cは、下底面側からフロート1本体の一部がくり抜かれたようにして形成されている。さらに、ピン孔4Dは、中央孔1Aを挟んで、マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側にフロート1を貫通し、その開口部は上底面に配置されている。
【0039】
従って、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、スペーサ収容部1Cの一部を構成する中央孔1Aは、シャフト円筒部4Bと同じ断面形状の孔なので、容易にスペーサ4が装着され、確実にスペーサ4を固定できるという効果がある。つまり、スペーサ4挿入時には、この中央孔1Aに、スペーサ4の円筒部4Bを当接させながら容易に装着することができる。挿入後には、円筒形状を利用して確実にスペーサ4がフロート1本体に固定される。孔は上底面の略中央部に設けられているので、上記固定は、より強固かつ安定的になる。
また、スペーサ収容部1Cは下底面側からフロート1本体の一部がくり抜かれたようにして形成され、かつ、ピン孔4Dの開口部は上底面に配置されているので、組立が容易になる。すなわち、フロート1本体の下底面側からスペーサ4を挿入し、この挿入後上底面に配置されたピン孔4Dの開口部からピン2を貫通させるだけでよい。
さらに、ピン孔4Dは、中央孔1Aを挟んで、マグネット3の内蔵されるフロート1の端部と反対側に配置されているので、マグネット3に対するバランスがとりやすくなるという効果もある。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、バランサピン2は非磁性体である。また、このバランサピン2はピン孔4D及びピン穴4Dに挿通後プッシュナット12によって係止される。
【0041】
従って、請求項3記載の発明によれば、上記請求項1及2記載の発明の効果に加えて、バランサピン2は非磁性体であるので、リードスイッチを開閉させるマグネット33の磁力に悪影響を与えることがない。また、上記請求項2で説明したようなピン2貫通後、単にピン2の端部をプッシュナット12によって係止させるだけで、より確実にスペーサ4をフロート1本体に固定できるという効果がある。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、マグネット収容部4Aは、マグネット3が装着される開口部を上部に有し、マグネット3の形状に対応した袋状の収容室を含む。さらにマグネット収容部4Aは、スペーサ収容時、収容室に装着されたマグネット3が当着される内壁を有する。
【0043】
従って、請求項4載の発明によれば、上記請求項1〜3記載の発明の効果に加えて、マグネット収容部4Aはマグネット3が装着される開口部を上部に有する袋状なので、組立時にはマグネット3を上側から開口部を介して収容室に装着するだけでよいという効果が得られる。また、マグネット収容部4Aはマグネット3の形状に対応しているので、マグネット3を所定位置に確実に固定し、摺動時にも安定させる。さらにマグネット収容部4Aは、スペーサ4収容時、収容室に装着されたマグネット3が当着される内壁を有するので、簡単な構成で部品点数も増加させることなしに、マグネット3を確実に固定する。この当着固定は、フロート1本体のスペーサ収容部1Cにスペーサ4を収容することにより自動的に行われるので、このための特別な作業工程も必要としないという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面レベルセンサの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図2(A)は図1に示す実施形態の上面図である。図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。図2(C)は図2(B)のB部拡大図である。
【図3】本発明の液面レベルセンサの適用例を示す概略図である。
【図4】本発明の液面レベルセンサの全体構成を示す分解斜視図である。
【図5】図5(A)は従来例の上面図である。図5(B)は図5(A)のA−A断面図である。図5(C)は図5(A)のB−B断面図である。
【図6】図6(A)は従来例の分解斜視図である。図6(B)及び(C)は従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 フロート
2 ピン
3 マグネット
4 スペーサ
5 プッシュナット

Claims (4)

  1. 液面レベルの変化に応じてシャフトを介して摺動するフロートの端部に内蔵されたマグネットにより、液面レベルに応じて複数個配列されたリードスイッチの一部を開閉させることにより液面レベルを検出する液面レベルセンサにおいて、
    前記フロートは、フロート本体と、このフロート本体に装着され前記シャフトが貫通されるスペーサとから構成され、
    前記フロート本体は、
    前記スペーサと略同形状であり、前記スペーサを収容するスペーサ収容部と、前記摺動の際に、前記端部に設けられたマグネットに対する重量バランサを兼用すると共に、前記スペーサを前記フロート本体に固定するバランサピンが挿入されるピン孔とを有し、
    前記スペーサは、
    前記シャフトが貫通される円筒形状のシャフト円筒部と、
    前記マグネットを収容するマグネット収容部と、
    このスペーサが前記スペーサ収容部に収容された際、前記バランサピンが貫通されるピン穴と、
    を有することを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記フロート本体は、
    前記摺動の際に前記複数のリードスイッチの配設面に対向するように形成された四辺形状の対向平面と、
    この対向平面に略直交する上底面と、
    前記スペーサ収容部の一部であり、前記上底面の略中央部に設けられた、前記スペーサのシャフト円筒部と同じ断面形状である、前記対向平面と略平行な中央孔とを有し、
    前記スペーサ収容部は、前記上底面に略平行な下底面側から前記フロート本体の一部がくり抜かれたようにして形成され、
    前記ピン孔は、前記中央孔を挟んで、前記マグネットの内蔵されるフロートの端部と反対側に前記中央孔と略平行に前記フロートを貫通し、その開口部は前記上底面に配置された
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  3. 請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記バランサピンは非磁性体であり、前記ピン孔及びピン穴に挿通後プッシュナットによって係止される
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  4. 請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記マグネット収容部は、前記マグネットが装着される開口部を上部に有する前記マグネットの形状に対応した袋状の収容室を含み、前記スペーサが前記スペーサ収容部に収容された際、前記収容室に装着された前記マグネットが当着される内壁を有する
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
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