JP3645464B2 - 電力線搬送空港設備監視制御システム - Google Patents

電力線搬送空港設備監視制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空港設備内の滑走路,誘導路等に設置される多数の灯火,センサ等の空港設備の状態を監視制御する電力線搬送空港設備監視制御システムに係り、特に大量の情報を伝送可能とする電力線搬送空港設備監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力線搬送技術を用いて空港内に設置される多数の灯火,センサ等からなる空港設備の状態を監視制御する電力線搬送空港設備監視制御システムは、商用交流電源から定電流を作成し発生する電源発生装置CCR/CCT(以下、定電流発生装置と呼ぶ)から導出される電力線に直列に親局およびそれぞれゴムトランス介して端末(子局)が接続され、これら各端末にそれぞれ灯火やセンサが接続されている。
【0003】
そして、親局および各端末とも、定電流発生装置から出力される電源波形の周期に同期させて1ビット情報を組合せ送信することにより、親・端末間の通信を行っている。つまり、親局は、上位システムである中央監視室側から送られてくる制御信号を1ビット情報の組合せにより電力線を介して各端末に伝送し、その情報を受けた各端末はその情報内容に基づいて灯火の点灯・消灯制御を行う。一方、各端末は、灯火やセンサの状態を監視し、その監視情報を1ビット情報の組合せにより電力線を介して親局に伝送し、当該親局は各端末から受けた監視情報をLANを経由して上位システムである監視制御盤に伝送し、オペレータコンソールに各端末の灯火等の状態を表示する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような電力線搬送監視制御システムでは、電力線搬送によって扱えるデータ量が少なく、伝送速度も低速であることから、専ら灯火断芯の監視の他、予め定める限られた数の灯火の監視制御しかできない不都合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、親局の制御信号および多数の端末の灯火,センサ等の状態信号を安定に伝送可能する電力線搬送空港設備監視制御システムを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、空港設備である多数の灯火,センサ等の監視制御に関連する大量のデータを効率よく伝送可能とする電力線搬送空港設備監視制御システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火,センサ等の対象設備を個別に監視制御する複数の端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号に基づいて電力線搬送を用いて各端末に送信し、前記各端末は前記対象設備の監視信号を電力線搬送を用いて前記親局に送信する、親局:端末=1:nの通信を行う電力線搬送空港設備監視制御システムであって、
前記親局は、前記電力線の電源波形の零クロスを検出する第1の零クロス検出手段と、前記上位システムから伝送されてくる端末ごとの制御信号に基づいて所定のバイト数のテキストデータを作成する第1のデータ処理演算制御部と、前記第1の零クロス検出手段による前記電源波形の所定数周期の零クロス検出に基づいて同一周期内の所定時間経過後に前記所定のバイト数のテキストデータをFSK変調によって前記電力線に注入する第1の信号注入手段と、前記電源波形の零クロスをカウントし、このカウント数から前記電源波形の所定数周期以降の周期に回答する各端末を認識しつつ該当端末から送信されてくる前記対象設備の監視信号であるテキストデータを抽出する第1の信号抽出手段とを備え、
前記各端末は、電源波形の周期毎に割り当てられており、かつ、前記電力線の電源波形の零クロスを検出する第2の零クロス検出手段と、前記親局から電力線を通して受信される前記所定のバイト数のテキストデータに基づき、前記対象設備の監視信号である1バイトのテキストデータを作成する第2のデータ処理演算制御部と、前記第2の零クロス検出手段によって検出される前記電源波形の所定数周期以降の予め定められる周期の零クロス検出に基づいて同一周期内の所定時間経過後に前記第2のデータ処理演算制御部で作成されるテキストデータをFSK変調によって前記電力線に注入する第2の信号注入手段と、前記第2の零クロス検出手段による零クロス検出後の所定のタイミングに基づいて前記ゴムトランスの2次側から前記第2の零クロス検出手段とは分離させた状態で前記所定のバイト数のテキストデータを抽出する第2の信号抽出手段とを備えた構成である。
この発明は、以上のような構成とすることにより、低伝送速度の電力線モデムを用いた場合でも、電源周期を利用することにより、高速に多量のデータの受け渡し及び回答データを取得できる。また、親局/各端末の信号注入手段としては、零クロス検出手段による零クロス検出後、同一周期内において所定の時間経過後に前記テキストデータを前記電力線に注入する構成とすれば、電源波形の周期内において定電流発生装置(CCR/CCT)が発生するノイズから避けたところでテキストデータを送信するので、伝送品質を高めることが可能である。
【0011】
3) なお、親局としては、前記定電流発生装置から導出される電力線間に設けられるバイパスフィルタに変流器を介して表示素子を接続し、この表示素子の表示状態から前記バイパスフィルタの状態を監視するようにすれば、電源発生装置側と灯火側とを分離するバイパスフィルタの状態を常時監視でき、バイパスフィルタ異常時に上位システムに通知すれば、感電事故等を未然に防止可能となる。
【0012】
さらに、各端末としては、少なくとも灯火に用いる電源部の電力を蓄積する電源蓄積素子を設け、この電源蓄積素子に蓄積される電力を少なくとも前記信号注入手段の信号注入時に用いるようにすれば、待機時に蓄えた電力を信号抽入時に有効に活用でき、消費電力の低減化に貢献可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明に係る電力線搬送空港設備監視制御システムの一実施形態を示す全体構成図である。
【0015】
この空港設備監視制御システムは、空港内の設備である誘導路中心線灯L1,ストップバー灯L2,滑走路灯L3等(以下、灯火Lと総称する),センサC等の動作状態表示、灯火Lの点灯・消灯制御、各端末の動作テスト、各端末のリセット等の操作を行うオペレータコンソール1およびこのコンソール1に対して制御LANで接続され、当該オペレータコンソール1との間で相互に信号の授受を行う監視制御盤2等から成る中央監視室(以下,上位システムと指称する)3と、商用交流電源から定電流を作成し出力する電源発生装置であるCCR/CCTなどの定電流発生装置4およびこの発生装置4から導出される電力線5に変成器を介して接続され、各種の灯火L,…の動作状態やその他各種のセンサC,…の信号である監視信号を収集し上位システム3に通知したり、また上位システム3からの制御信号を電力線5を介して各端末8に送信する親局制御盤6を有する親局7と、同じく電力線5にそれぞれゴムトランス9を介して直列に接続され、各灯火L,…やセンサC,…の状態を個別に監視し、また灯火Lの点灯・消灯を制御する各端末(子局)8,…とが設けられている。
【0016】
なお、監視制御盤2は、様々な電力線回路情報を集中的に管理するものであって、1つの電源回路を統括する親局7とは伝送LANを介して接続され、当該親局7とともに個々の電力線回路情報を共有する機能をもっている。
【0017】
図2は定電流発生装置4から導出される空港照明設備である電源装置と電力線搬送を司る通信媒体との両機能をもつ電力線5に対して直列に接続される親局7と1個の端末8との具体的構成例を説明する図である。なお、電力線5には多数の端末8,…が接続されていることは言うまでもない。
【0018】
すなわち、定電流発生装置4の出力側には前述するように親局7の親局制御盤6およびそれぞれゴムトランス9,…を個別に介して多数の端末8,…が接続されている。
【0019】
この親局制御盤6は、フィルタユニット11、データ処理演算制御部12と、各端末8に対して制御信号を送信する信号注入部13および各端末8に接続される灯火L,センサC等の状態を受信する信号抽出部14などによって構成されている。なお、図中のFGはグランドである。
【0020】
前記フィルタユニット11は、コイルLおよびコンデンサCよりなるLC共振回路で構成され、定電流発生装置4からの高調波ノイズが親局制御盤6側、各端末8,…側に入らないようにし、また親局制御盤6側および各端末8,…側から出力される電力線搬送に用いる特定の周波数をカットし定電流発生装置4に入り込まないような役割を果たすバイパスフィルタ11a、電流検出センサ用変流器CTを通して電流が流れている状態を例えばLED表示素子11bに表示するバイパスフィルタ状態確認用回路、定電流発生装置4の電源波形の零クロス検出タイミングに基づいて上位システム3からの制御に関する情報を電力線5に注入する親局専用CT11cおよび電力線5から端末8,…の灯火L,センサCの状態を表す監視信号を抽出する抽出用変流器11d等が設けられている。
【0021】
前記データ処理演算処理部12は、上位システム3から伝送されてくる各端末ごとの制御情報に基づいてテキストデータを作成し、また各端末からの監視情報を上位システムに伝送する機能をもっている。
【0022】
前記信号注入部13は、定電流発生装置4から出力される電源波形の零クロス検出後の所定のタイミングでデータ処理演算制御部12で作成されたテキストデータを取込んで出力するタイミング発生回路13a、このタイミング発生回路13aからのタイミングに従ってテキストデータを周波数偏移変調(FSK)した2つの特定の周波数で送信する電力線モデル部13b、この電力線モデル部13bから出力されるデータを増幅し親局専用CT11cを介して電力線5に注入する送信増幅素子13cが設けられている。
【0023】
前記信号抽出部14は、パッシブフィルタ,受信増幅素子およびアクティブフィルタを介して抽出用変流器11dからの電源波形の零クロスを検出する零クロス検出手段14aと、同じくパッシブフィルタ,受信増幅素子およびアクティブフィルタを介して抽出用変流器11dから抽出するテキストデータを、零クロス検出手段14aによる零クロス検出後の所定のタイミングで取込むタイミング発生回路13aおよびデータ処理演算制御部12を含む信号検出手段14bとで構成されている。
【0024】
前記各端末8は、電力線5に接続されるゴムトランス9と灯火L/センサCとの間に接続され、その用途に応じて、灯火Lのみと接続され、或いはセンサCのみと接続され、さらに灯火LやセンサCと接続されるなど、様々な形態によって構成されている。
【0025】
各端末8は、灯火電源系21と、この灯火電源系21に接続される灯火L等の状態その他必要な信号を取込んでテキストデータを作成し、また親局7から電力線5を通して受信されるテキストデータに基づいて灯火Lを制御し、さらに外部機器または入力機器からの指示に従って必要な処理を実行するCPUで構成されるデータ処理演算制御部22と、信号注入部23と、信号抽出部24とによって構成されている。
【0026】
灯火電源系21は、自己端末の動作用電源を生成するための電源部21a、自己端末の動作用電源を取出すための変流器21b、灯火Lを保護するための各種保護回路21c、灯火Lの点灯,消灯を制御するためのトライアックなどのオン・オフ制御部21d、過電流を検出する電流検出部21e、灯火Lの断芯を検出する断芯検出回路21fなどが設けられ、これら検出信号はデータ処理演算処理部22に送られる。
【0027】
前記信号注入部23は、定電流発生装置4から出力される電源波形の零クロス検出後の所定のタイミングでデータ処理演算制御部22で作成されたテキストデータを取込んで出力するタイミング発生回路23a、このタイミング発生回路23aからのタイミングに従ってテキストデータを周波数偏移変調(FSK)した2つの特定周波数で送信する電力線モデル部23b、この電力線モデル部23bから出力される信号を増幅し電力線5に注入する送信増幅素子23cが設けられている。
【0028】
前記信号抽出部24は、定電流発生装置4から出力される電源波形の零クロスを検出するタイミング発生回路23aを含む零クロス検出手段24aと、パッシブフィルタ、受信増幅素子、ローパス,バンドパス等のアクティブフィルタの他、タイミング発生回路23aおよびデータ処理演算制御部22を含む信号検出手段24bとで構成されている。
【0029】
なお、1つの定電流発生装置4から導出される電力線5に多数の端末8,…が接続されていることから、その総電力線5の距離が長いほど、また端末数が多いほど、信号が減衰する。信号到達距離を大きくするためには、信号出力レベルを大きくすればよいが、空港照明設備の電源容量には制約があるので、端末の信号出力のために多くの電力を消費することは許されない。よって、各端末の信号注入方法としては、予め信号抽入待機時に電源部21bから出力される電力を電源蓄積素子27に蓄え、信号注入送信時に電源蓄積素子27に蓄えられている電力を供給することにより、見かけ上の電源消費量を低減化できる。
【0030】
また、フィルタユニット11は、コイルおよびコンデンサの共振回路であるバイパスフィルタとバイパス状態確認用回路とで構成されているが、このバイパス状態確認用回路では、バイパスフィルタのコンデンサCに高電圧が蓄積されるので、そのバイパスフィルタの状態を表示素子11bに表示し、上位システム3に通知するようにすれば、安全面に対する対策を立てることが可能となる。
【0031】
次に、以上のようなシステムの動作について説明するに先立ち、図3を参照してデータ通信の概略について説明する。
【0032】
先ず、上位システム3は、監視制御盤2が親局7から伝送されてくる灯火LやセンサCの状態を表す監視信号を受信し、オペレータコンソール1に送信し、灯火等の動作状態を表示する。その他、上位システム3のコンソール1は、管制官から必要な制御指示を入力し、監視制御盤2および親局7を介して各端末8に対して灯火Lの点灯・消灯制御、各端末の動作テスト、各端末のリセット等の制御信号を送出し、その端末側の応答状態をオペレータコンソール1により集中監視し、かつ、制御を実行する。
【0033】
親局7は、通常,1つの定電流発生装置4に1台接続され、親局制御盤6が上位システム3/各端末8,…の間で信号の授受を行い、所要とする上位システム/下位端末8に信号を伝達する。
【0034】
すなわち、親局7と各端末8間は、図3に示す如く常に相互に通常監視を行っており(S1)、監視制御盤2は、親局正常(ヘルスーカウンタUP)時、親局制御盤6からデータを取得する。
【0035】
ところで、親局制御盤6は、各端末8との間で通常監視時に上位システム3から制御指令(S2)を受けた時、監視を一時中断し、各端末8に対して割込みによる端末制御を実施し(S3)、その制御実行後に通常監視を続ける。
【0036】
監視制御盤2と親局7の通信は、例えば図4に示すような手順によって行われる。すなわち、監視制御盤7と親局7は、監視制御盤エリア(上段),親局エリア(下段)などの伝送エリアが設けられ、必要な都度制御指令を出力する仕組みとなっている。
【0037】
つまり、上段に示す監視制御盤7から親局7への通信は、通常時,監視指令が書込まれているので、親局7はその通常監視指令に基づいて各端末8,…を監視し、各端末の監視状態を収集し、所要とする記憶エリアに格納される。
【0038】
この状態において監視制御盤7は、制御を必要とするとき、親局7への指令として制御指令コードを書込み、かつ、所要の端末アドレスやコマンド(要求内容)などの制御内容を書き込む。
【0039】
ここで、親局7は、同図下段に示すように、各端末に対し、監視制御盤2からの指令に基づき、順次端末アドレスのもとにコマンドの制御内容を順次実行する。そして、各端末に対する制御内容の実行後、制御完了フラグを設定する一方、制御を完了した旨を監視制御盤2に通知する。ここで、監視制御盤2は、再び通常の監視指令を親局7に対して書込むことにより通常監視状態に設定し、制御完了フラグを消去する。
【0040】
ところで、親局7側では、図2に示すように定電流発生装置4側から発生する高調波ノイズと端末側などから電力線5に重畳される電力線搬送波との相互の入り込みを回避するバイパスフィルタ11aのコイルL−コンデンサC間に電流検出センサ用変流器CTを設け、この変流器CTにLED表示素子11bを接続することにより、常時,バイパスフィルタ11aの動作状態を監視できる。つまり、バイパスフィルタ11aが正常である場合、定電流発生装置4から出力される商用周波数50/60Hzに従って表示素子11bが点滅を繰り返すが、フィルタ11aのコンデンサCに電荷が残っている場合には表示素子11bが発光状態を続け、一方、コンデンサCが異常である場合には表示素子11bが消光状態となる。
【0041】
そこで、表示素子11bの表示情報を人為的に監視するか、或いはデータ処理演算処理部12で取込んで監視することにより、異常情報を上位システム3に通知するようにすれば、予め感電事故等の防止を徹底でき、安全面に対する対策に有効である。
【0042】
さらに、親局7と各端末8との通信は、親局7が1次局となり、各端末8に対して通信を行う方式とする。例えば常時監視の場合、図5に示すように親局7から端末8へはスタートSTX,コマンドCMD,アドレスADRより成る3バイトの情報を割り当て、端末8から親局7へは灯火,センサ,自己端末情報などの状態情報に1バイト分割り当てる構成とする。
【0043】
なお、灯火Lの点灯,消灯等の制御指令は、親局7→端末8の片方向の通信を行い、しかもアドレスADRにはグループ指定用アドレスを含めることにより、複数の端末8,…への一斉制御を可能とし、データ伝送の効率化を確保する方式とする。
【0044】
図6は、監視間隔を短くし、監視効率を上げるために、電源波形に対する情報の割り当て例を説明する図である。
【0045】
この例は、親局7が制御指令発生時、電流検出センサ用変流器11dから取出される電力線5の電源波形の半周期/1周期ごとに零クロス検出手段14aにて零クロスを検出し、その検出タイミング信号をタイミング発生回路13aに送出する。
【0046】
このとき、データ処理演算処理部12では、上位システム3などからの制御指令を受け、スタートSTX,コマンドCMD,アドレスADRより成る3バイトの情報が作成されているので、図5に示すように各零クロス検出タイミング信号ごとにスタートSTX、コマンドCMD、アドレスADRを取込み、電力線モデム部13bにて周波数偏移変調(FSK)により、順次電力線5に注入する。
【0047】
このとき、アドレスADRとして例えば複数の所要の端末8,…の一斉制御指令のアドレスが含んでいる場合、それら端末8,…は、それぞれ零クロス検出手段24aによって零クロスを検出するごとに発生される零クロスタイミング信号に基づき、タイミング発生回路23aが信号検出手段24bを介して受信される親局7からの3バイトの情報を順次取出し、データ処理演算制御部22に送出する。ここで、データ処理演算制御部22は、受信されたアドレスから自己端末と判断すれば、コマンド内容に応じた該当端末の状態をテキストデータの形式に作成し出力すると、タイミング発生回路23aは、スタートSTX検出後,各端末ごとに予め定められる5周期目から零クロス検出タイミング信号に基づき、テキストデータを電力線モデム部23bに送出し、周波数偏移変調(FSK)により電力線5に注入する。
【0048】
このとき、親局7は、各周期ごとにバッファエリアを用意し、スタートSTX送信後、電源波形の零クロスをカウントし、5周期以降に対して各端末の回答エリアとし、各端末からの状態信号有りかを判断し、状態信号有りの場合にはバッファ内の対応ビットエリアに「1」を設定し、各端末8,…からのテキストデータを順次受信し、例えばバッファの別の受信エリアに順次格納する。このテキストデータは、バッファ内の何ビット目での「1」かに基づいて各端末の状態情報として取得し、上位システム3に伝送する。なお、同図の最下段はバッファ内のデータ有無の状態を示している。
【0049】
図7は親局7および各端末8からの信号注入タイミングを説明する図である。
【0050】
通常、定電流発生装置4は、電力線5に定電流の電力を供給するものであって、具体的には図8に示すように低振幅電流波形S1および高振幅電流波形S2のうち、サイリスタを用いて、低振幅の電流波形S1の零クロス点から所定の位相角例えば60°の切換点にて高振幅の電流波形S2に切換え選択することにより、予め空港設備に使用するために定める例えば6.6Aの定電流を出力するものであるが、その結果、切換点近傍にてノイズが発生する。
【0051】
そこで、親局7/各端末8は、電力線5に信号を注入するに際し、定電流発生装置4から発生するノイズを回避するために、図7に示す電源波形の周期内で切換点から十分に離れたタイミング,つまり零クロスから所定時間Tの間隔を空けた後、信号を注入するようにする。
【0052】
具体的には、親局7/各端末8とも、零クロス検出手段14a/24aにて電源波形の零クロスを検出しているが、親局7のデータ処理演算制御部12が上位システム3からの制御指令のもとに送信要求期間内に電力線モデル部13bを介して3バイト情報であるテキストデータを電力線5に注入するが、このときタイミング発生回路13aにて零クロスから所定時間T経過後、テキストデータとされた3バイトの情報を順次電力線モデム部13bから注入し送信する。
【0053】
各端末8においても同様に、スタートSTX受信後、電源波形の零クロスをカウントし、5周期以降に対して各端末の回答エリアとし、同じくタイミング発生回路23aにて零クロス検出後所定時間T経過後、テキストデータとされた灯火等の状態情報である1バイトの情報を電力線モデム部23bを通して電力線5に注入し送信する。
【0054】
従って、以上のような実施の形態によれば、電力線に抽入するテキストデータを2つの周波数を用いたFSK変調により送信するので、定電流発生装置4から発生する定常ノイズを回避して送信することが可能であり、ノイズの影響を受けることなくテキストデータを安定、かつ、適切に電力線搬送できる。
【0055】
また、信号注入部13,23では、図7に示すように予め定めた周期内において定電流発生装置4が発生するノイズから避けたところでテキストデータを送信するので、伝送品質を高めることができ、ひいては相手側の信号検出精度を向上させることが出来る。
【0056】
さらに、親局7は、図6に示すように制御指令に基づいて3バイトのテキストデータを作成し、電源波形の複数周期の零クロスを利用して電力線5に注入し、一方、各端末8は、対象設備の監視信号である1バイトのテキストデータを作成し、電源波形の予め定められている周期の零クロスを利用して電力線に注入するので、低伝送速度の電力線モデムを用いた場合でも、効率よく多量のデータを伝送できる。
【0057】
また、親局7は、電力線間に設けられるバイパスフィルタ11aに変流器CTを介して表示素子11bを設け、バイパスフィルタ11aの状態を監視するので、バイパスフィルタ異常時に上位システム3に通知すれば、感電事故等を未然に防止できる。さらに、各端末8は、灯火Lの電源部21aの電力を蓄積する電源蓄積素子27を設けているので、信号注入待機時に蓄えた電力を信号注入時に有効に活用でき、消費電力の低減化を図ることができる。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、親局の制御信号,多数の端末の監視設備の状態信号をテキストデータ化し、かつ、特定の周波数変調により伝送するとか、さらにノイズを回避しつつテキストデータを伝送することにより、ノイズの影響を受けずに安定に伝送可能である。
【0060】
また、本発明は、親局では電源波形の複数周期にわたって複数バイトのテキストデータを伝送し、各端末では予め定める電源波形の1周期毎に1バイトのテキストデータを順次親局に伝送するので、監視制御に関する大量のデータを効率よく伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電力線搬送空港設備監視制御システムの全体構成例図。
【図2】 本発明に係る電力線搬送空港設備監視制御システムのうち、親局および各端末の一実施の形態を示す構成図。
【図3】 システム全体の通信例を説明する図。
【図4】 上位システムの監視制御盤と親局間の信号の受け渡しを説明する図。
【図5】 親局/各端末の信号受け渡しエリアを説明する図。
【図6】 電源波形に対する親局および各端末の信号割り当てを示す図。
【図7】 電源波形のノイズを回避しつつ親局と各端末との信号注入を説明するタイムチャート。
【図8】 電源波形にノイズが発生する理由を説明する図。
【符号の説明】
L…灯火
3…上位システム
4…定電流発生装置(電源発生装置)
5…電力線
6…親局制御盤
7…親局
8…端末(子局)
9…ゴムトランス
11…フィルタユニット
11a…バイパスフィルタ
11b…表示素子
12…データ処理演算制御部
13…信号注入
13a…タイミング発生回路
13b…電力線モデム部
14…信号抽出部
14a…零クロス検出手段
14b…信号検出手段
21…灯火電源系
22…データ処理演算制御部
23…信号注入
23a…タイミング発生回路
23b…電力線モデム部
24…信号抽出部
24a…零クロス検出手段
24b…信号検出手段
27…電源蓄電素子

Claims (3)

  1. 商用電源から定電流を出力する電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火,センサ等の対象設備を個別に監視制御する複数の端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号に基づいて電力線搬送を用いて各端末に送信し、前記各端末は前記対象設備の監視信号を電力線搬送を用いて前記親局に送信する、親局:端末=1:nの通信を行う電力線搬送空港設備監視制御システムにおいて、
    前記親局は、前記電力線の電源波形の零クロスを検出する第1の零クロス検出手段と、前記上位システムから伝送されてくる端末ごとの制御信号に基づいて所定のバイト数のテキストデータを作成する第1のデータ処理演算制御部と、前記第1の零クロス検出手段による前記電源波形の所定数周期の零クロス検出に基づいて同一周期内の所定時間経過後に前記所定のバイト数のテキストデータをFSK変調によって前記電力線に注入する第1の信号注入手段と、前記電源波形の零クロスをカウントし、このカウント数から前記電源波形の所定数周期以降の周期に回答する各端末を認識しつつ該当端末から送信されてくる前記対象設備の監視信号であるテキストデータを抽出する第1の信号抽出手段とを備え、
    前記各端末は、電源波形の周期毎に割り当てられており、かつ、前記電力線の電源波形の零クロスを検出する第2の零クロス検出手段と、前記親局から電力線を通して受信される前記所定のバイト数のテキストデータに基づき、前記対象設備の監視信号である1バイトのテキストデータを作成する第2のデータ処理演算制御部と、前記第2の零クロス検出手段によって検出される前記電源波形の所定数周期以降の予め定められる周期の零クロス検出に基づいて同一周期内の所定時間経過後に前記第2のデータ処理演算制御部で作成されるテキストデータをFSK変調によって前記電力線に注入する第2の信号注入手段と、前記第2の零クロス検出手段による零クロス検出後の所定のタイミングに基づいて前記ゴムトランスの2次側から前記第2の零クロス検出手段とは分離させた状態で前記所定のバイト数のテキストデータを抽出する第2の信号抽出手段とを備えたことを特徴とする電力線搬送空港設備監視制御システム。
  2. 請求項1に記載の電力線搬送空港設備監視制御システムにおいて、
    前記親局は、前記電源発生装置から導出される電力線間に設けられるバイパスフィルタに変流器を介して表示素子を接続し、この表示素子の表示状態から前記バイパスフィルタの状態を監視することを特徴とする電力線搬送空港設備監視制御システム。
  3. 請求項1に記載の電力線搬送空港設備監視制御システムにおいて、
    前記各端末は、少なくとも灯火に用いる電源部の電力を蓄積する電源蓄積素子を設け、この電源蓄積素子に蓄積される電力を少なくとも前記信号注入手段の信号注入時に用いることを特徴とする電力線搬送空港設備監視制御システム。
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