JP3644523B2 - 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法 - Google Patents

「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用に関する】
本発明は「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水域の水質が汚濁することにより光の透過率が悪くなり、水中レジャ−や景観上の障害となる。また、底層部での光合成作用が低下し、深層部での酸欠状態が進み魚介類の生息が難しくなる。さらに、このような状態を放置すれば、底泥のヘゾロ化が進行し死の海となる。 このために、従来では光ファイバ−等により水中深く太陽光を透過させ底質を改善する試みがなされてきたが。コストや光量の上で大きな問題が有った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
水域の水質が汚濁すると光の透過率が悪くなり、水中の底層部は暗く、このため、底層部での光合成作用が低下し、深層部での酸欠状態が進み魚介類の生息が難しくなる。このような状態になれば底泥のヘゾロ化も進行する。
さらに、このような状態を放置すると生態環境や底質環境はもとより観光やレジャ−等の障害となる。
栄養塩類の多量に含んだ汚染水域の水面に、太陽光が当たると、プランクトンが群生し、水域の深層や底層部に太陽光が到達しにくくなる。
夏季には、水面の水温が上昇し軽くなるため、温度躍層9を形成し、上層10と深層水11との混合が難しくなる。深層や底層部の水は溶存酸素の補給が断たれる為に酸欠状態となり、魚介類の生息が難しくなる。
さらに、無酸素状態が長時間形成すると生態が死滅する。一旦生態が破壊すると、これを回復させるためには、3年、5年、10年以上と長い年月を要し大変なことになる。
このため、公知の提体や膜体で囲い締め切る「水域のうつろ」構成し、この水域の水をきれいにし、水の透明度を高め、これを媒体として、深層や底層部に大量の太陽光を投下させ、光合成作用を促進させると共に水底のヘドロを浄化し
深層や底層部に溶存酸素を供給し、生態の生命を維持し生態環境や底質環境の保全をはかろうとするものである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】
水域を堤体や膜体構造で囲われた囲繞水域を「水域のうつろ」と言い。汚濁水域に「水域のうつろ」を構成し、公知の浄化手法によって「水域のうつろ」内の水を浄化し、透明度を高め、水を媒体として、深層や底層部に大量の太陽光を透過させることにより、水中レジャ−や景観を維持すると共に深層や水底で光合成作用を促進させ、水底のヘドロを浄化し、生態の生命を維持し生態環境や底質環境の保全をはかろうとするものである。
「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるためには、(1)公知の浄化装置を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高める。(2)透明度を高い水を「水域のうつろ」内に投入する。(3)「水域のうつろ」内の濁った水を強制排出する。(4)「水域のうつろ」内に浄化剤を投入することによって汚濁水を浄化する等の公知の浄化方法を単独又は組合せによって利用する。
(1)公知の浄化装置を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるシステム
公知の浄化装置として、“水域の浄化システム”や“オゾン曝気法”“砂濾過法”等の浄化装置を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高める。
(2)透明度を高い水を「水域のうつろ」内に投入するシステム。
透明度の高い水を「水域のうつろ」内に公知のポンプ等で投入することにより「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるものである。
(3)「水域のうつろ」内の濁った水を排出するシステム
「水域のうつろ」内の濁った水を公知のポンプで強制排出することによって「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるものである。
(4)「水域のうつろ」内の濁を浄化剤(材)によって透明度を高めるシステム
公知の水質浄化剤(材)を投入することによって「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるものである。
【0005】
【作用】
栄養塩類の多量に含んだ汚染水域の水面に、太陽光が当たると、プランクトンが群生し、水域の深層や底層部に太陽光が到達しにくくなる。
このような、汚濁水域内に「水域のうつろ」による、連続した浄化ラインまたは汚濁防止ラインを構成し、「水域のうつろ」内の水の透明度を高め、水中レジャ−や景観を維持すると共に太陽光を温度躍層以下の深層部や底層部に透過させ、この作用によって深層部や底層部での光合成作用を促進させ、水底のヘドロを浄化し、深層部や底層部生態の生命を維持し、生態環境や底質環境の保全をはかろうとするものである。
【0006】
【実施例】
平面図、図1,横断図、図2に示すように、汚濁水域1に公知の図1〜2の堤体(イ)や公知の膜体構造(ロ)により「水域のうつろ」を構成し、「海洋のうつろ」内2の水域の水の透明度を高め、太陽光8を深層部や底層部に大量に透過させ、深層部や底層部で光合成作用を促進させ、水底のヘドロを浄化し、深層部や底層部生態の生命を維持し生態環境や底質環境の保全をはかる。
「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるために、(1)水浄化装置を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるシステム(図3)。(2)透明度の高い水を「水域のうつろ」内に投入するシステム(図4)。(3)「水域のうつろ」内の濁った水を強制排出するするシステム(図5)。(4)「水域のうつろ」内の汚濁水を浄化剤によって浄化するシステム(図6)等これらは全て公知の手段により水を浄化する。
(1)公知の浄化装置を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高めるシステム
図3に示すように、公知の浄化装置12として、“水域の浄化システム”や“オドン曝気法”、“砂濾過法”等により「水域のうつろ」内2の透明度を高め、深層部や底層部に太陽光を透過させ、水底のヘドロを浄化するものである。
(2)透明度を高い水を「水域のうつろ」内に投入するシステム。
図4に示すように、透明度を高い水13を「水域のうつろ」内に投入することによって「水域のうつろ」内2水域の水の透明度を高め水底のヘドロを浄化しようとするものである。
投入される透明度を高い水8が比較的軽い場合に適用できる。
(3)「水域のうつろ」内の濁った水を強制排出するシステム。
図5に示すように、「水域のうつろ」内の汚濁した水を14公知のポンプなどによって強制排出することにより「水域のうつろ」内2の水の透明度を高めるものである。
深層水の透明度を高い場合や公知の堤体3(浄化防波堤)で「水域のうつろ」を構成した場合いに礫間接触酸化による水質浄化に適応できる。
(4)「水域のうつろ」内の汚濁物を浄化剤(材)によって透明度を高めるシステム
図6に示すように、公知の水質浄化剤(材)15を利用して「水域のうつろ」内2の水の透明度を高めるもので、水質浄化剤(材)15としては公知の硫酸アルミニュウム、ポリ塩化アルミニュム、塩化第二鉄、無機系業集沈降剤等である。
【0007】
【発明の効果】
水域の水質が汚濁することにより光の透過率が悪くなり、底層部での光合成作
用が低下する。
中でも、夏季には、太陽光によって表面水の温度が上昇し、温度躍層を形成して深層水との水の交換が出来にくくなり、溶存酸素の補給が断たれる為に、深層部の酸欠が著しく、低泥はヘドロ状態になり、深層部での酸欠状態が進み魚介類の生息が難しくなる。
このため、汚濁水域に水域の浄化システム(特許第1806954号)等の公知の手段によって水をきれいにし水の透明度を高め、温度躍層以下の深層部に、太陽光を透過させ、水中レジャ−や景観を維持すると共に深層部の光合成作用を促進させることによって底層部に多量の溶存酸素を供給し、水底のヘドロを浄化し、生態環境の保全をはかろうとするもので、大量にしかも無限に発生する自然の太陽光による、汚濁水域の温度躍層下の深層や水底での光合成作用を活発にして、深層や水底での大量の溶存酸素を供給し、観光、レジャアーを可能にし、生態環境や水底のヘドロを浄化することを特徴とする「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した水域改善方法でランニングコストが少なく、生態環境保全や底質環境保全効果が大きい。
【0008】
【図面の簡単な説明】
【図1】 堤体4や膜体5構造で形成された「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法の平面図である。
【図2】 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した水域環境の改善方法の横断図で、左の(ィ)は堤体構造の事例を表し、右の(ロ)は膜体構造の事例を表す。
【図3】 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法の平面図で、公知の浄化装置12を利用して「水域のうつろ」内の水の透明度を高める方法である。
【図4】 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した水域環境の改善方法の平面図で、透明度を高い水13を公知の手段によって「水域のうつろ」内に投入する方法である。
【図5】 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法の平面図で、「水域のうつろ」内の濁った水を公知の強制排出14し、透明度を高める方法である。
【図6】 「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法の平面図で、「水域のうつろ」内の汚濁物を公知の浄化剤(材)15によって浄化する方法である。
【符号の説明】
1 汚濁水域
2 「水域のうつろ」内(浄化水域)
3 水底地盤
4 「水機のうつろ」を構成する堤体構造
5 「水機のうつろ」を構成する膜体構造
6 膜体構造を支えるアンカ−
7 膜体構造を支えるフロ−ト
8 サンライト(点線の矢印は光の到達深さを表す。)
9 温度躍層
10 温度躍層上の水の動き
11 温度躍層下の水の動き
12 公知の水質浄化装置
13 透明度を高い水を「水域のうつろ」内に投入する公知の装置
14 「水域のうつろ」内の濁った水を強制排出する公知の装置
15 公知の浄化剤(材)による水質浄化装置
16 水底に生息する生物

Claims (1)

  1. 汚濁水域の深層や水底は光の透過しない暗い水域で、この水域に提体や膜体で囲い締め切る「水域のうつろ」構成し、この水域の水の透明度を高め、この水を媒体として、大量の太陽光を汚濁水域の温度躍層以下の深層や水底に透過させ、観光、レジャアーを可能にし、汚濁水域の温度躍層下の深層や水底での光合成作用を活発にして、深層や水底での大量の溶存酸素を供給し、生態環境や水底のヘドロを浄化することを特徴とする「水域のうつろ」によるサンライトホ−ルを利用した底質や深層環境の改善方法
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