JP3644322B2 - シャッター巻上げ用コネクタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築用シャッターを携帯型電動ドリルを用いて巻上げ開放する際に使用するシャッター巻上げ用コネクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビル等に設置される大型の建築用シャッターは、シャッター開閉機を用いた電動式のものが多く採用されており、通常は操作スイッチを押すだけでシャッターを開閉することが出来るようになっているが、取付工事やメンテナンス時には元電源が遮断されている場合があり、そのような時に作業者が手動でシャッターの開閉が出来るように、シャッター開閉機には手回し用ハンドル(あるいは手動操作用チェーンのチェーンホイール)を取付ける手動操作軸が設けられている。しかし、手回し用ハンドルを操作してシャッターを開放するには相当長時間を要し作業性が悪いので、携帯型電動ドリルをコネクタ装置(図5に示すように、一端が電動ドリルのチャック部に挟持する長尺の丸軸に、他端が手動操作軸を嵌挿する為に、手動操作軸の形状に合わせた半月状の孔を有する筒体となっている。)を用いて手動操作軸に連結し、携帯型電動ドリルを電動回転させてシャッターを開放することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、シャッター開閉機の手動操作軸は、シャッター開放側に回転させることは出来るが、閉鎖側へは回転せずロックするようになっており(ちなみに閉鎖の場合は、ブレーキを手動で解放するとシャッターカーテンの自重により自重降下するようになっている。)、操作時に携帯型電動ドリルの回転方向を(手動操作軸が回転しない閉鎖側に)間違えた場合には、携帯型電動ドリルの高トルクが開閉機の手動操作軸やロック機構等に加わり、開閉機を破損する恐れがあった。
【0004】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、手動操作軸がシャッターの開放側に回転可能であるが閉鎖側の回転はロックされる開閉機を有する建築用シャッターを巻上げ開放するために、携帯型電動ドリルに装着するコネクタ装置であって、該コネクタ装置は、携帯型電動ドリルに挟持されて一体的に回動するコマ体と、外筒部と、コマ体と外筒部の間に設けられ所定のトルクを伝達する摩擦クラッチとから構成され、コマ体は、一の面にライニング材が貼着された円盤体を有し、外筒部は、円筒部と、円筒部の両端を塞ぐように設けられる第一面板と第二面板とから構成され、第二面板には外側に開口して手動操作軸を挿入する連結孔が穿設されており、摩擦クラッチは、円盤体の他の面と第二面板との間に圧縮ばねが装着され、圧縮ばねにより円盤体がライニング材を介して第一面板に押し付けるように構成されており、携帯型電動ドリルにコネクタ装置を装着させた状態で外筒部の連結孔に手動操作軸を連結し、手動操作軸をシャッター開放側に回転させることで、シャッターカーテンが巻き上げられる一方、手動操作軸の閉鎖方向への回転に対しては、摩擦クラッチが作動して作動トルク以上の力が開閉機に伝達せず、手動操作軸の閉鎖側の回転はロックするようにしたことを特徴とするものである。このようにすることにより、万一、電動ドリルの回転方向を間違えて起動した場合でも、シャッター開閉機には、摩擦クラッチの作動トルク以上の力が加わらないので、開閉機が破損するようなことがない。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。30は、建築用シャッター30であって、開口部の左右上方に設置されたブラケット31間に、巻取シャフト32が横架されており、該巻取シャフト32をシャッター開閉機2で正逆駆動することで、シャッターカーテン33が巻上げ巻き降ろされ開口部の開閉が行われる。
【0006】
シャッター開閉機2は、減速機、モータ、電磁ブレーキ等から構成されており、通常は、建物壁面に設置された押釦スイッチ35からの操作信号により正逆駆動を行うようになっている。また、シャッター開閉機2の後側端面の中央部から後方に突出して、断面視略半月状の手動操作軸2aが設けられている。そして、メンテナンス時等には、該手動操作軸2aに、本発明に係るコネクタ装置3を介して携帯型電動ドリル40を連結して、携帯型電動ドリルによるシャッターカーテンの巻上げが出来るようになっている。
【0007】
コネクタ装置3は、携帯型電動ドリル40(のチャック部41)に挟持されて一体的に回動するコマ体4(本発明の一次側部材に相当。)と、前記手動操作軸2aに連結され一体的に回動する外筒部6(本発明の二次側部材に相当。)と、コマ体4と外筒部6の間に設けられ所定のトルクを伝達する摩擦クラッチ9とから構成されている。
【0008】
コマ体4は、電動ドリルの力(トルク)を(直接的には、摩擦クラッチ9に)伝達するための円盤体4aと、円盤体4aの中心を貫いて取付けられた回転軸4bとから構成されており、円盤体4aの一の面には、摩擦クラッチ9の構成部品であるワッシャ型のライニング材9cが貼着されている。外筒部6は、円筒部6aと該円筒部6aの両端を塞ぐように設けられた第一面板6bと第二面板7とから構成され、第二面板7のみは厚肉円盤状の別部材で製作され、止めネジ8により円筒部6aの端部に止着されている。そして第一面板6bと、第二面板7の中心に穿設された軸受孔6c、7cに、コマ体4の回転軸4bを軸架することで、コマ体4が外筒部6の軸心に回転自在に取付けられている。尚、回転軸4bは、全長の約1/2強を、第一面板6bから突出して取付取付けられており、該突出部位が携帯型電動ドリル40のチャック部41に挟持される。
【0009】
そして、円盤体4aの他の面(ライニング材9cが無い面)と、第二面板7の内側面7bとの間には、2枚のワッシャ9bと、圧縮ばね9aとが装着されており、これらの部材と前記ライニング材9cとにより、摩擦クラッチ9が構成されている。そして、円盤体4aと第二面板7とは、圧縮ばね9aにより互いに離間する方向に押圧力が働き、円盤体4aは、ライニング材9cを介して第一面板6bに押し付けられている。また、第二面板7の中心には、外側に開口して(手動操作軸2aよりやや大径で、該手動操作軸2aを挿入する為の)連結孔7aが穿設されているが、該連結孔7aの内部に、前述の止めネジ8の先端部を突出させることで、該連結孔7aの形状が手動操作軸2aの断面形状(半月状)に略対応する形となって、外筒部6からシャッター開閉機2へトルクの伝達が可能になっている。
【0010】
次に、メンテナンス時などに、携帯型電動ドリルにコネクタ装置3を装着してシャッターカーテンの巻上げを行う場合の手順や動作等について説明する。作業者は、先ず携帯型電動ドリル40のチャック部41に、コネクタ装置3の回転軸の突出部位を挟持させ、次に外筒部6の連結孔7aを手動操作軸2aに位置合わせ(止めネジ8と半月状のカットされた部位とを合わせる。)の上、連結孔7aの奥面に手動操作軸2aの先端部が当接するまで嵌挿する。
【0011】
電動ドリル40の起動スイッチ43を押して電動回転させると、コマ体4が一体的に回転し、コマ体4の円盤体4aから、摩擦クラッチ9(直接にはライニング材9c)を介して力が伝わり、外筒体6が回転する。そして外筒体6の連結孔7aに嵌挿された手動操作軸2aが回転することで、シャッターカーテンが巻上げられる。また、作業者が電動ドリル40の回転方向切換スイッチ(図示せず。)を誤ってセットしたまま起動スイッチ43を押した場合、(手動操作軸2aは閉鎖方向への回転はロックされているので)外筒体6はロック状態となっているが、摩擦クラッチ9が作動(空転する。)することで、電動ドリルの(最大)トルクが伝達されることがなく、開閉機を破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用シャッターの主要部を示す斜視図。
【図2】(a)コネクタ装置の正面図であって、断面図で表わしたもの。(b)コネクタ装置の第二面板側の側面図。
【図3】(a)一部を破断面とした外筒部の正面図。(b)外筒部の第二面板側の側面図。(c)コマ体の正面図。(d)コマ体の側面図。
【図4】(a)コネクタ装置の使用方法の説明図。(b)手動操作軸の側面図。(c)手動操作軸の正面図。
【図5】従来のコネクタ装置の全体斜視図。
【符号の説明】
2 シャッター開閉機
2a 手動操作軸
3 コネクタ装置
4 コマ体
6 外筒部
7a 連結孔
9 摩擦クラッチ
30 建築用シャッター
40 携帯型電動ドリル
41 チャック部
Claims (1)
- 手動操作軸がシャッターの開放側に回転可能であるが閉鎖側の回転はロックされる開閉機を有する建築用シャッターを巻上げ開放するために、携帯型電動ドリルに装着するコネクタ装置であって、
該コネクタ装置は、携帯型電動ドリルに挟持されて一体的に回動するコマ体と、外筒部と、コマ体と外筒部の間に設けられ所定のトルクを伝達する摩擦クラッチとから構成され、
コマ体は、一の面にライニング材が貼着された円盤体を有し、
外筒部は、円筒部と、円筒部の両端を塞ぐように設けられる第一面板と第二面板とから構成され、第二面板には外側に開口して手動操作軸を挿入する連結孔が穿設されており、
摩擦クラッチは、円盤体の他の面と第二面板との間に圧縮ばねが装着され、圧縮ばねにより円盤体がライニング材を介して第一面板に押し付けるように構成されており、
携帯型電動ドリルにコネクタ装置を装着させた状態で外筒部の連結孔に手動操作軸を連結し、手動操作軸をシャッター開放側に回転させることで、シャッターカーテンが巻き上げられる一方、手動操作軸の閉鎖方向への回転に対しては、摩擦クラッチが作動して作動トルク以上の力が開閉機に伝達せず、手動操作軸の閉鎖側の回転はロックするようにしたことを特徴とするシャッター巻上げ用コネクタ装置。
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JP27854299A JP3644322B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | シャッター巻上げ用コネクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001098861A JP2001098861A (ja) | 2001-04-10 |
JP3644322B2 true JP3644322B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=17598721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27854299A Expired - Lifetime JP3644322B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | シャッター巻上げ用コネクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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JP6240362B1 (ja) * | 2017-09-05 | 2017-11-29 | Bx新生精機株式会社 | シャッター開閉機のシャッター巻上方法、アタッチメント及び保持具 |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP27854299A patent/JP3644322B2/ja not_active Expired - Lifetime
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