JP3644097B2 - 水処理用通水型フレキシブルコンテナ - Google Patents

水処理用通水型フレキシブルコンテナ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒状活性炭等の濾過剤ないし吸着剤あるいはイオン交換樹脂等の水処理材を充填して、水処理に使用する通水型フレキシブルコンテナに属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、粉粒体等の輸送には、フレキシブルコンテナ(「フレコンバック」とも呼ばれる)が広く用いられている。
フレキシブルコンテナに充填された、粉粒体等の内容物は、使用する場所において、フレキシブルコンテナから、ホッパーやシュートを介したり、あるいは、直接払い出されて、原料として使用されたり、何らかの装置に送り込まれて使用されている。
そして、工場における、製造過程や水処理設備等において、粒状活性炭等の濾過剤ないし吸着剤を使用する場合にも、フレキシブルコンテナは用いられており、活性炭メーカー等で、フレキシブルコンテナに充填された、粒状活性炭等が、使用場所において、フレキシブルコンテナから払い出され、活性炭吸着塔に充填されたり、あるいは、カートリッジ等の容器に詰められてから使用されている。
図6は、前記のような、フレキシブルコンテナを吸着剤等の輸送に用いた、水処理技術のフローを示す図である。同図に示すように、工程A1で、活性炭メーカー等で粒状の吸着剤等がフレキシブルコンテナへ充填される。
前記フレキシブルコンテナは、工程A2で、使用する場所へ輸送されたり、また、必要に応じて貯蔵される。
そして、工程A3で、使用場所のホッパー等の受け入れ設備にフレキシブルコンテナ内の吸着剤等が払い出される。前記吸着剤等は、工程A4で、活性炭吸着塔やカートリッジ内へ充填され、工程A5で、水の処理のために使用される。
使用済みの吸着剤等は、工程A6で、前記活性炭吸着塔やカートリッジ内から払い出されたり、抜き取られる。そして、前記使用済みの吸着剤等は、工程A7でフレキシブルコンテナに充填され、工程A8で活性炭メーカーや、再生工場へ輸送される。そして、工程A1に戻り、ここで、フレキシブルコンテナ内に新しい吸着剤等が充填され、以下、前記各工程が繰り返される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、環境保護が問題にされ、各種工事、工場等から排出される排水が問題視されている。工事現場等での廃水処理は、一般に仮設設備で行われるため、製造工場などと異なり、低コストで、かつ、高い性能が要求される。特に、土壌汚染修復工事等、重金属などの有害物質が関係する場合や、トリクロロエチレンなどの発ガン物質が含まれる地下水が排出される場合には、高度な水処理が必須である。
ところが、前述したような、フレキシブルコンテナを輸送に用いて行う水処理技術では、吸着剤等を使用する場所で、フレキシブルコンテナから粒状活性炭等の吸着剤等を払い出して、活性炭吸着塔や、カートリッジ容器等に充填する工程を必要とし、また、使用済みの吸着剤等を、前記活性炭吸着塔や、カートリッジ容器から取り出す工程を必要としているため、土壌処理の浸出水等の廃水処理を行う場合には、設備が大がかりとなり、水処理のコストが高くなる問題があった。さらに、フレキシブルコンテナからの吸着剤等の払い出しや、使用済みの吸着剤等をフレキシブルコンテナへ充填する際には、それらの粉塵が発生するため、現場の作業員の安全や、健康への影響が問題となり、粉塵対策を行う必要があった。
そこで、本発明は、前述したような、従来の水処理技術における問題点を解決し、簡単な設備で低コストに実施でき、作業が容易で、作業員の安全や健康を確保することのできる水処理技術の提供を目的とし、その技術実施のために好適なフレキシブルコンテナ、すなわち吸着剤等を充填したまま水処理に使用可能とし、使用後はそのまま再生工場へ輸送してその吸着剤等の払い出し又は充填を可能とした水処理用通水型フレキシブルコンテナを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナに求められる機能は、まず(1)通水できること:使用する場合、水又は液体が流通し、充填された吸着剤、イオン交換樹脂等の水処理材である内容物と十分に接触して、その機能を果せることであり、また(2)内容物の充填ができること:一般的なフレキシブルコンテナと同じであるが、メーカー等で中身を充填する場合に、上部の口を開いて内容物を受け入れられること、(3)内容物が払い出しできること:使用後、下部の口を開くことにより、内容物を払出しできること、である。
さらに、水処理技術の構造改善のために、本発明のフレキシブルコンテナに求められる機能は、図5のように水処理に使用中は吸着剤等の受払い、充填、抜き出し、フレコン充填の手間及び設備を省略し、フレキシブルコンテナに詰めたまま、その機能を発揮させ使用後は、そのままメーカー又は再生工場へ輸送できること等である。
【0005】
本発明者はかかる観点から鋭意研究の結果、下記のごとく構成された本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナを提供するに至った。
(1)吸着剤、イオン交換樹脂等の水処理材が充填される遮水性の胴部の両端に網目状の布で作られた通水性の上部と下部がそれぞれ延設されてなる水処理用通水型フレキシブルコンテナであって、前記上部と下部には、吸着剤、イオン交換樹脂等の水処理材の充填又は払い出しを行うための開閉自在の開口部が形成されてなり、該フレキシブルコンテナ内に、前記水処理材を充填すると共に前記開口部を密閉して水処理用水槽の通水経路に直接設置し、被処理水を前記上部から下部、又は、下部から上部へフレキシブルコンテナ内を通過させて水処理を可能としたことを特徴とする水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
(2)フレキシブルコンテナの胴部に縦設された複数本の吊りベルトの下端が、下部の外周に隣接して周設された複数枚の通水性の押えカバーに固着され、かつ各押えカバーの下端には押えロープが環状に挿通されてなり、水処理材の充填時に、該押えロープを締め付け、各押えカバーを中心側に屈曲させてフレキシブルコンテナの通水性の底部を形成し、開口部を閉止した下部を下から受支可能としてなることを特徴とする(1)項に記載の水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
(3)水処理用通水型フレキシブルコンテナの端部に、各種口径の穴を有する遮水材料製キャップを被包・固定してなり、通水型フレキシブルコンテナ内への通水流量を調整可能としたことを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
(4)水処理材が充填された遮水性の胴部の両端が通水性の端面を有し、かつ前記端面に異なる口径の穴を有する遮水材料製キャップを固定して通水量を調整可能とした通水型フレキシブルコンテナであって、水処理用の通水経路に直接設置し、被処理水を前記通水性の一端面側から通水性の他端面側へ前記胴部内を通過させて水処理を可能としたことを特徴とする水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
なお、本発明で用いられる「水処理材」とは、活性炭、シリカゲル、ゼオライト等の吸着剤、陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂等のイオン交換樹脂、砂、ケイソウ土、セラミック細粒等の濾過材等の水処理用材料を意味する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナの側面図であって、その上部及び下部の縛りテープを外し、締め付けロープを緩めて解放すると共に、最上端の充填用フックを介して全体を吊り下げた状態を示す。
図2はその上面図であるが、その充填側開口部をテープで縛って密閉した状態を示す。
また図3はその下面図であるが、その払い出し側開口部をテープで縛って密閉すると共に、押えカバーの下端のロープを締め付けて下部の受け底を形成した状態を示し、図4は図3のC〜C線に沿った要部拡大断面図である。
さらに図5は本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナを使用した水処理のフローを示す図である。
図7は、通水型フレキシブルコンテナ内への通水流量を調整可能とするための各種口径の穴を有する遮水材料製キャップの斜視図を示し、図8は同キャップを通水型フレキシブルコンテナ端部に被包・固定した状態の断面説明図である。
図において、1はフレキシブルコンテナ、2は胴部、3は上部、4は下部、5は上部の充填側開口部、7は上部開口部縛りテープ、11は吊りベルト、12は保護ロープ、13は下部開口部縛りテープ、14は下部の払い出し側開口部、15は押えロープ、16、17はスライダー管、18は押えカバー、20は環部である。また、24は遮水材料製キャップ、25は穴、26はゴムベルトである。
【0007】
これらの図に示すように、フレキシブルコンテナ1は、胴部2と上部3と下部4から構成されており、胴部2は、筒状に形成されており、その材料には、遮水性で可撓性の材料、すなわち、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル等の合成樹脂製のシート材や、耐水性のゴム引き布等のような材料が用いられる。
胴体2の上下両端には、テーパー筒状の上部3と開放状態時に直筒状に垂下する下部4とが延設されている。またその下部4の外周には、図1、図3及び図4に図示のごとく、90°毎に4分割された逆台形状の押えカバー18を隣接して周設させている。上部3、下部4及び押えカバー18は、それぞれ網目状の布で作られており、通水性を有している。
テーパー筒状の上部3の上端部には、充填側開口部5が形成されており、フレキシブルコンテナ1内にここから、粒状活性炭等の粉粒体状の吸着剤や、イオン交換樹脂等のばら物の水処理材を充填することができる。前記充填側開口部5の周縁部は、三つ巻されて補強されている。充填側開口部5の周囲には、充填時に充填側開口部5を開口した状態に保持しておくための充填フック6が90°ピッチで4箇所に取り付けられている。前記充填側開口部5は、充填用開口部縛りテープ7で充填側開口部5の周囲を縛ることによって、密閉される構造になっている。なお、19は押えロープ7を上部3に取着するための保持布である。
【0008】
また、フレキシブルコンテナ1を吊り下げて支持するために、4本の吊りベルト11が胴部2に縦設されているが、各吊りベルト11の上端部は胴部2の上部外周面に固着された当て布10に接着され、さらにその上にラップ補強ベルト9が貼り着けられて補強されている。また4本の吊りベルト11の下端部の環部20は下方の4枚の押えカバー18にそれぞれ固着されている。
また各押えカバー18の下端は折り曲げられて、押えロープ15の挿通部22が形成されている。そしてその4箇所の挿通部22には1本の押えロープ15が環状に挿通されていて、その両端は重ねてスライダー管17に挿通され、締め付けたり緩めたり可能となっている。また押えロープ15を限界まで締め付けたときは、4枚の押えカバー18は中心側直角に屈曲され、かつその4枚の下端は正方形状に連結固定され(図3、図4)、下部4に対する通水性の受け底が形成される。 また該吊りベルト11の上下両端は折り曲げられて連結用の環部20が形成されているが、各上端4箇所の環部20の各2箇所の環部の間には、その両端に前記の環部と連結する環を形成した2本の吊りロープ8、8が繋設され、該2本の吊りロープ8、8を介してフレキシブルコンテナ1を吊り下げて支持可能となっている。
また吊りベルト11の各下端4箇所の環部20は押えカバー18に固着されているが、その4箇所の環部20には1本の保護ロープ12が環状に挿通され、その両端は重ねてスライダー管16に挿通され、締め付けたり緩めたり可能となっている。
また前記スライダー管16から、保護ロープ12の両端部を引き出すことによって、それぞれの吊りベルト11の下端側が下部4の中心側へ屈曲されるが、保護ロープ12を限界まで締め付けたときは4箇所の環部20の間で正方形状に引張され(図3)、環部20を固着した4枚の押えカバー18を中心側に引張し、前記の押えロープ15の限界締め付けにより中心側に屈曲させて形成された押えカバー18による受け底を下から当てがって補強するごとくなる。
【0009】
また直筒状の下部4の下端は払い出し側開口部14を形成しており、フレキシブルコンテナ1内に充填されている吸着剤等の水処理材21は、ここから払い出すことができる。前記払い出し側開口部14の周縁部は、充填側開口部5の周縁部と同様に、三つ巻されて補強されている。そして水処理材21の充填のため払い出し側開口部14を密閉するときは、払い出し側開口部14の近くに保持布19を介し取着された、払い出し側開口部縛りテープ13で払い出し側開口部14の周囲を縛り、それによって下部4が絞られ、払い出し側開口部14が密閉される構造になっている。
従って、水処理材21を充填するときは、充填側開口部5に対しては、押えロープ7を緩めて充填側開口部5を開口し、該充填側開口部5の周囲の4個の充填フック6を周囲からロープ等で引っ張って、その開口状態を保持させる。また払い出し側開口部14に対しては、まず押えロープ13を締め付けて下部4を中心側へ絞り込むと共に払い出し側開口部14を密閉し、次にその密閉された下部4を包み込むように押えロープ15を正方形状の限界まで締め付け、4枚の押えカバー18を中心側に屈曲させて押えカバー18による受け底を形成させると共に、保護ロープ12を正方形状の限界まで締め付け、吊りベルト11の下端部を中心側へ屈曲させ、押えカバー18による受け底を下から当てがって補強し、もって前記の密閉された下部4を下から受け支えるごとくにして、水処理材21を充填してでも、その重量に十分に耐える強さの通水性の底部23を締め付け形成する。
水処理材21の充填後に、充填側開口部5は縛りテープ7で縛り付けられて密閉され、水処理現場で使用可能の状態となる。
さらに、本発明の通水型フレキシブルコンテナ1内へ流入する被処理水の流量又は通水型フレキシブルコンテナ1から流出する処理済水の流量を調整したい場合には、例えば、その通水性の上部3又は/及び下部4に、図7に示す各種穴25を有する遮水材料製キャップ24を被包・固定する。
該キャップ24内側を通水性フレキシブルコンテナ胴体端部の外周面に密接して被包・固定すると、通水性の上部3又は下部4の通水面の面積は、穴25の面積となるため、穴25の大きさ及び数を変化させることによって通水面積の調整、すなわち流入又は流出する流量を適宜に調整することができる。
穴25は、図7、図8に示す形状、個数、配置に限られるものではなく、例えば四角形状、楕円形状、三角形状等の各種形状、個数は単数に限らず複数個、配置も中央部に限らずランダム配置、放射状配置等であってよい。
なお、通水型フレキシブルコンテナ1端部に被包されたキャップ24の固定は、例えばゴムベルト26で巻回することにより行うことができる。あるいは、ベルクロファスナーを使用して固定することもできる。
【0010】
次に、再生工場で使用可能状態にある本発明の通水性フレキシブルコンテナ1を水処理現場で使用するときのフローを図5に基づき説明する。
工程B1では、活性炭メーカーや再生工場等で水処理材21を本発明の通水型フレキシブルコンテナ1へ充填する。
次に工程B2で、水処理材等が充填されたフレキシブルコンテナ1は、水処理を行う現場へ輸送されたり、また、必要に応じて一時的に貯蔵される。
【0011】
工程B3では、水処理を行う現場に、前記工程B2で運ばれてきたフレキシブルコンテナ1を、水処理設備の通水経路内に直接設置して使用する。前記通水経路内を通過する処理水は、フレキシブルコンテナ1の通水性のある下部4から内部へ入り、水処理材の間を通過する間に濾過・吸着等が行われる。
水処理材を収容しているフレキシブルコンテナ1の胴部2は、遮水性であるので、吸着・濾過等により水処理された処理水は、胴部2側方へは流出しないで、通水性のある上部3を通って、フレキシブルコンテナ1から排出される。
また長期間使用して、フレキシブルコンテナ1内の水処理材の機能が低下してきた場合には、前記水処理設備の通水経路から取り外され、工程B4で、使用済みのフレキシブルコンテナ1は、活性炭メーカー等や、水処理材の再生工場に輸送される。
その後、工程B1から繰り返されるが、工程B4の後に行われる工程B1には、フレキシブルコンテナ1から、使用済みの吸着剤等を払い出す工程が含まれる。
【0012】
前述したごとく、フレキシブルコンテナ1は、使用済みの吸着剤等を払い出しした後、新しい吸着剤等を再び充填して、再利用できるようにしている。
吸着剤等の払い出しは、フレキシブルコンテナ1を吊りロープ8で吊した状態で、充填側開口部縛りテープ7と払い出し側開口部縛りテープ13とを外し、充填側開口部5と、払い出し側開口部14とを開く。そして、押さえロープ15と、保護ロープ12とを緩めることによって、フレキシブルコンテナ1内の使用済みの吸着剤等は、自重によって、払い出し側開口部14から下方へ払い出される。
この際、充填側開口部5を開放しておくことによって、上方からフレキシブルコンテナ1内に空気が入り込んで吸着剤等と置き換わり、吸着剤等を速やかにフレキシブルコンテナ1の外部に払い出すことができる。そして、吸着剤等の払い出しが完了したら、再び、払い出し側開口部14を、払い出し側開口部縛りテープ13によって密閉した後、さらに、保護ロープ12と押さえロープ15とを締め付けて下部4を下から受支する通水性の底部23を形成してから、新しい吸着剤を前述した要領で、再び充填する。最後に、充填側開口部5を充填側開口部縛りテープ7によって密閉する。
【0013】
前述のごとき本発明の通水型フレキシブルコンテナ1は、遮水性の胴部2の両端に通水性の上部3と下部4がそれぞれ延設され、その上部3と下部4に吸着剤等の水処理材内容物の充填、又は払い出しを行うための開口部5、14が開閉自在に形成されているが、本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナでは、前記上部3と下部4のいずれか一方にだけ開口部を設け、そこから内容物の充填又は払い出しを行うようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナは、その内部に粒状活性炭等の吸着剤等の水処理材を充填した状態のフレキシブルコンテナを、水処理設備の通水経路内に直接設置して、通水性の一端部から他端部へ被処理水を通過させて水処理を行うことができ、さらに、水処理材を詰め替えて再使用することができる。
特に、フレキシブルコンテナの上部と下部とに開閉可能な開口部を設けたものにあっては、上部の開口部からは、水処理材の充填を行い、下部の開口部からは、使用済みの水処理材の払い出しを行うことが可能となり、水処理材の充填や詰め替えを行う作業が容易となる。
また、本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナによれば、水処理を行う現場において、フレキシブルコンテナから、活性炭吸着塔やカートリッジ容器へ粒状活性炭等の水処理材を移し替える必要がなく、また、使用済みの水処理材を前記活性炭吸着塔やカートリッジ容器から、フレキシブルコンテナへ充填する必要がないので、水処理のために必要な設備が簡略化され、水処理のためのコストを下げることができる。
そして、濾過剤等の水処理材を、フレキシブルコンテナに詰めたままの状態で使用することができるので、使用済みの水処理材を新しいものと交換する作業が容易になり、また、粒状活性炭等の、粉粒体状の水処理材を交換する際に、粉塵等が発生しないので、作業員の安全や、健康を確保することができる。さらに、使用済み水処理材が入っているフレキシブルコンテナは、開口部を開いて、前記濾過剤等を払い出した後、新しい水処理材を再充填して再利用することができるから、資源を有効に利用でき、環境の保護にも貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナの実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナの実施の形態を示す上面図である。
【図3】本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナの実施の形態を示す下面図である。
【図4】図3のC〜C線に沿った要部拡大断面図であって、フレキシブルコンテナの底部の形成を示す断面図である
【図5】本発明の水処理用通水型フレキシブルコンテナを使用した水処理技術のフローを示す図である。
【図6】従来の水処理技術のフローを示す図である。
【図7】通水型フレキシブルコンテナ内への通水流量を調整可能とするための遮水材料製キャップの斜視図である。
【図8】遮水材料製キャップを通水型フレキシブルコンテナ端部に被包・固定した状態の断面説明図である。
【符号の説明】
1:フレキシブルコンテナ
2:胴部
3:上部
4:下部
5:充填側開口部
6:充填用フック
7:充填側開口部縛りテープ
8:吊りロープ
9:ラップ補強ベルト
10:当て布
11:吊りベルト
12:保護ロープ
13:払い出し側開口部縛りテープ
14:払い出し側開口部
15:押さえロープ
16、17:スライダー管
18:押えカバー
19:保持布
20:環部
21:吸着剤等の水処理材
22:挿通部
23:底部
24:遮水材料製キャップ
25:穴
26:ゴムベルト

Claims (4)

  1. 吸着剤、イオン交換樹脂等の水処理材が充填される遮水性の胴部の両端に網目状の布で作られた通水性の上部と下部がそれぞれ延設されてなる水処理用通水型フレキシブルコンテナであって、前記上部と下部には、吸着剤、イオン交換樹脂等の水処理材の充填又は払い出しを行うための開閉自在の開口部が形成されてなり、該フレキシブルコンテナ内に、前記水処理材を充填すると共に前記開口部を密閉して水処理用水槽の通水経路に直接設置し、被処理水を前記上部から下部、又は、下部から上部へフレキシブルコンテナ内を通過させて水処理を可能としたことを特徴とする水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
  2. フレキシブルコンテナの胴部に縦設された複数本の吊りベルトの下端が、下部の外周に隣接して周設された複数枚の通水性の押えカバーに固着され、かつ各押えカバーの下端には押えロープが環状に挿通されてなり、水処理材の充填時に、該押えロープを締め付け、各押えカバーを中心側に屈曲させてフレキシブルコンテナの通水性の底部を形成し、開口部を閉止した下部を下から受支可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
  3. 水処理用通水型フレキシブルコンテナの端部に、各種口径の穴を有する遮水材料製キャップを被包・固定してなり、通水型フレキシブルコンテナ内への通水流量を調整可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
  4. 水処理材が充填された遮水性の胴部の両端が通水性の端面を有し、かつ前記端面に異なる口径の穴を有する遮水材料製キャップを固定して通水量を調整可能とした通水型フレキシブルコンテナであって、水処理用の通水経路に直接設置し、被処理水を前記通水性の一端面側から通水性の他端面側へ前記胴部内を通過させて水処理を可能としたことを特徴とする水処理用通水型フレキシブルコンテナ。
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