JP3643175B2 - 熱現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料と受像材料を用いる画像形成装置に適用され感光材料と受像材料を重ね合わせた状態で熱現像処理する熱現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料と受像材料の二種の画像記録材料を用いて画像記録処理を行う画像形成装置には、感光材料と受像材料を重ね合わせた状態で加熱して感光材料から受像材料へ熱現像転写するための熱現像装置が設けられている。
【0003】
このような熱現像装置では、一対の無端ベルトを用いて感光材料及び受像材料を挟持搬送しつつ感光材料及び受像材料を加熱するタイプの熱現像装置が考案されている。
【0004】
すなわち、図7に示されるように、このタイプの熱現像装置300は、互いに圧接した状態で対向配置された一対の無端ベルト302、304を備えている。無端ベルト302は複数の巻掛ローラ306に掛け回されており、所定の方向へ所定の速度V3 で回転可能である。これに対し、無端ベルト304は複数の巻掛ローラ308に掛け回されており、所定の方向へ所定の速度V4 で回転可能である。
【0005】
また、これらの無端ベルト302、304のループの内側には、平板状の加熱板310、312が設けられている。この加熱板310、312は無端ベルト302、304が互いに圧接した部位の近傍に無端ベルト302、304を介して互いに対向する如く配置されている。これらの加熱板310、312の内部には線状のヒータ(図示省略)が収容されており、加熱板310、312の表面を加熱し、更に無端ベルト302、304を介して感光材料314及び受像材料316を加熱できる。
【0006】
すなわち、上記構成の熱現像装置300では、感光材料314と受像材料316が無端ベルト302、304の上流側の端部に位置すると(図7の二点鎖線状態)、無端ベルト302、304が回転し感光材料314と受像材料316が無端ベルト302、304の上端側で重ね合わされ、無端ベルト302、304に挟み込まれた状態で図7の矢印Y3 方向へ搬送される。
【0007】
次いで、感光材料314と受像材料316が無端ベルト302、304を介して加熱板310、312と対向する位置まで搬送されると、双方の無端ベルト302、304の回転が停止される。この状態で予め表面が所定の温度にまで加熱された加熱板310、312によって感光材料314と受像材料316が所定時間加熱される。これにより、熱現像転写が行われ、受像材料316に画像を形成できる。
【0008】
さらに、熱現像転写が終了すると、再度無端ベルト302、304が回転し、これによって、熱現像装置300から感光材料314と受像材料316を排出できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の構成の熱現像装置300では、画像形成溶媒(例えば、水)が塗布された感光材料314が熱現像装置300に搬送されるため、無端ベルト302、304によって感光材料314と受像材料316が搬送されると、加熱板310、312の上流側(すなわち、感光材料314と受像材料316の進入口側)から無端ベルト302、304を介して加熱板310、312が感光材料314によって冷却され、加熱板310、312の表面温度が低下する。この状態では、加熱板310、312の表面は下流側より上流側が低温となるため、感光材料314及び受像材料316の全面を所定の温度まで均一に加熱するための加熱時間が長くなり、しかも、加熱板310、312の表面温度が均一でないため所謂出力画像ムラ(シェーディング)が生じる可能性がある。
【0010】
ここで、熱現像装置300の外側で無端ベルト302、304の感光材料314と受像材料316の進入口近傍に別の予備加熱手段を配置し、無端ベルト302、304に感光材料314と受像材料316が挟み込まれる以前に感光材料314と受像材料316を加熱しておくことによって、加熱板310、312の温度低下を防止する方法が考案されており、例えば、特公平5−7700号公報に予備加熱手段を設けた熱現像転写装置が開示されている。しかしながら、この種の装置においては、感光材料及び受像材料の予備加熱手段が、その構造上、メインの加熱手段から離れた位置に設けられているため、予備加熱後に直ちにメインの加熱を行うことが困難であり、予備加熱後からメイン加熱までの間の感光材料及び受像材料の温度変化が問題となってくる。
【0011】
また、従来の構成の熱現像装置300では、転写ズレ等の不具合を防止するために無端ベルト302の回転速度V3 と無端ベルト304の回転速度V4 の速さを一致させる必要がある。しかしながら、従来の熱現像装置300において、一方の無端ベルト302にのみモータ等(図示省略)の駆動力を与えて回転させ、他方の無端ベルト304を単に一方の無端ベルト302との摩擦によって追従回転させる構成の場合では、無端ベルト302、304の摩擦抵抗の変化等によって他方の無端ベルト304の回転が遅れて双方の無端ベルト302、304に速度差が生じてしまう。
【0012】
これに対し、無端ベルト302、304の各々にモータ等の駆動力を与えて双方の無端ベルト302、304を独自に回転させる構成の場合では、無端ベルト302、304のベルト厚や巻掛ローラ306、308の直径寸法等の寸法誤差によって双方の無端ベルト302、304の回転速度に誤差が生じ、双方の無端ベルト302、304の回転速度を正確に一致させることが困難である。
【0013】
このように、双方の無端ベルト302、304の回転速度V3 、V4 が異なる場合では、搬送中に感光材料314と受像材料316がずれ、転写ズレ等の不具合が生じる可能性がある。
【0014】
本発明は、上記事実を考慮して、出力画像ムラや転写ズレ等の不具合を生じさせることなく短時間で良好に熱現像処理できる熱現像装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の熱現像装置は、複数の巻掛ローラに巻き掛けられて互いに圧接した状態で回転可能に対向配置され、感光材料と受像材料とを挟持搬送する一対の無端ベルトと、前記無端ベルトのループ内に配置され、前記無端ベルトを介して前記感光材料及び前記受像材料を加熱する加熱手段と、を備えた熱現像装置であって、前記無端ベルトによる前記感光材料及び前記受像材料の搬送方向に沿って前記加熱手段よりも上流側で且つ前記無端ベルトのループ内における前記加熱手段の近傍に配置され、表面温度が前記加熱手段の表面温度よりも高く設定されて、前記加熱手段よりも前記搬送方向の上流側で前記無端ベルトを加熱し、前記無端ベルトに付与した熱で前記感光材料及び前記受像材料に所定温度の予熱を付与する予熱付与手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
上記構成の熱現像装置では、先ず、感光材料と受像材料とが重ね合わされた状態で一対の無端ベルトの間に挟み込まれて所定の方向へ搬送される。また、無端ベルトのループ内には予熱付与手段が設けられており、無端ベルトは予熱付与手段により加熱される。このようにして加熱された無端ベルトは上記のように挟み込んだ感光材料及び受像材料を加熱する。これにより、感光材料及び受像材料に所定の温度の予熱が付与される。
さらに、無端ベルトのループ内における予熱付与手段よりも一対の無端ベルトによる感光材料及び受像材料の搬送方向の下流側には、加熱手段が設けられ、この加熱手段によって無端ベルトが加熱される。このように加熱手段に加熱された無端ベルトは、上記のように挟み込んだ感光材料及び受像材料を加熱する。これにより、感光材料から受像材料へ画像が熱現像転写される。
【0017】
ここで、予熱付与手段の表面温度は加熱手段の表面温度よりも高く、これにより、無端ベルトにより挟持搬送される感光材料及び受像材料に対し、無端ベルトを介して十分な予熱が付与される。このように、感光材料及び受像材料は予め予熱が付与された後に、直ちに予熱付与手段に近接して設けられた加熱手段により所定温度の熱が付与されるため、予熱からメインの加熱まで速やかに温度を立ち上げて所定の均一な加熱が可能となる。このため、出力画像ムラ等のない良質な画像を得ることができる。
しかも、予熱付与手段が加熱手段の近傍に配置されるため、感光材料及び受像材料は、予熱付与手段から予熱が付与された後に、直ちに加熱手段によってメインの加熱が行われる。これにより、加熱手段による加熱時間を大幅に短縮できる。
さらに、加熱手段によって感光材料及び受像材料が加熱される際には、感光材料及び受像材料に既に予熱が付与されているため、加熱手段が感光材料及び受像材料によって冷却されることがない。これにより、加熱手段が無端ベルトを介して感光材料及び受像材料を極めて均一に加熱でき、これによっても出力画像ムラの無い極めて良質な画像を形成できる。
さらに、予熱付与手段が加熱手段の近傍に配置されるものの加熱手段とは別体で構成されるため、予熱付与手段の熱と加熱手段の熱とが互いに干渉して、互いの温度に影響を与えることがない。これにより、予熱付与手段と加熱手段とは各々が予め設定された所定温度の熱を確実に感光材料及び受像材料に付与できる。
請求項2記載の熱現像装置は、請求項1に記載の本発明において、前記感光材料及び前記受像材料が前記一対の無端ベルトに挟持されてから、前記感光材料及び前記受像材料が前記加熱手段により加熱される位置に到達するまで前記感光材料及び前記受像材料が前記無端ベルトにより搬送され、前記加熱手段に加熱される位置に前記感光材料及び前記受像材料が到達した状態で前記無端ベルトが一端停止する、ことを特徴としている。
上記構成の熱現像装置によれば、一対の無端ベルトに挟持されて搬送された感光材料及び受像材料は、予熱付与手段に対応する位置を通過しつつ無端ベルトを介して予熱が付与される。予熱付与手段に対応する位置を通過した感光材料及び受像材料が加熱手段に対応した位置に到達すると、無端ベルトが停止する。このように無端ベルトが停止している間に感光材料及び受像材料には加熱手段の熱が無端ベルトを介して付与され、感光材料から受像材料へ画像が熱現像転写される。
請求項3記載の熱現像装置は、複数の巻掛ローラに巻き掛けられて互いに圧接した状態で回転可能に対向配置され、感光材料と受像材料とを挟持搬送する一対の無端ベルトと、前記無端ベルトのループ内に配置され、前記無端ベルトを介して前記感光材料及び前記受像材料を加熱する加熱手段と、前記無端ベルトによる前記感光材料及び前記受像材料の搬送方向に沿って前記加熱手段よりも上流側で且つ前記無端ベルトのループ内における前記加熱手段の近傍に配置され、前記加熱手段よりも前記搬送方向の上流側で前記無端ベルトを加熱し、前記無端ベルトに付与した熱で前記感光材料及び前記受像材料に所定温度の予熱を付与する予熱付与手段と、を備え、前記一対の無端ベルトにて搬送された前記感光材料及び前記受像材料が、前記加熱手段により加熱される位置に到達した状態で、前記無端ベルトを停止させる、ことを特徴としている。
上記構成の熱現像装置では、先ず、感光材料と受像材料とが重ね合わされた状態で一対の無端ベルトの間に挟み込まれて所定の方向へ搬送される。また、無端ベルトのループ内には予熱付与手段が設けられており、無端ベルトは予熱付与手段により加熱される。このようにして加熱された無端ベルトは上記のように挟み込んだ感光材料及び受像材料を加熱する。これにより、感光材料及び受像材料に所定の温度の予熱が付与される。
さらに、無端ベルトのループ内における予熱付与手段よりも一対の無端ベルトによる感光材料及び受像材料の搬送方向の下流側には、加熱手段が設けられ、一対の無端ベルトに挟持された感光材料及び受像材料が、この加熱手段に対応した位置に到達すると、無端ベルトの回転が停止される。無端ベルトは加熱手段によって加熱され、更に、加熱手段に加熱された無端ベルトが感光材料及び受像材料を加熱する。これにより、感光材料から受像 材料へ画像が熱現像転写される。
ここで、本発明に係る熱現像装置では、感光材料及び受像材料は加熱手段に対応する位置に到達する前に、予熱付与手段により加熱された無端ベルトから十分な熱が付与される。このように、感光材料及び受像材料は予め予熱が付与された後に、直ちに予熱付与手段に近接して設けられた加熱手段により所定温度の熱が付与されるため、予熱からメインの加熱まで速やかに温度を立ち上げて所定の均一な加熱が可能となる。このため、出力画像ムラ等のない良質な画像を得ることができる。
しかも、予熱付与手段が加熱手段の近傍に配置されるため、感光材料及び受像材料は、予熱付与手段から予熱が付与された後に、直ちに加熱手段によってメインの加熱が行われる。これにより、加熱手段による加熱時間を大幅に短縮できる。
さらに、加熱手段によって感光材料及び受像材料が加熱される際には、感光材料及び受像材料に既に予熱が付与されているため、加熱手段が感光材料及び受像材料によって冷却されることがない。これにより、加熱手段が無端ベルトを介して感光材料及び受像材料を極めて均一に加熱でき、これによっても出力画像ムラの無い極めて良質な画像を形成できる。
さらに、予熱付与手段が加熱手段の近傍に配置されるものの加熱手段とは別体で構成されるため、予熱付与手段の熱と加熱手段の熱とが互いに干渉して、互いの温度に影響を与えることがない。これにより、予熱付与手段と加熱手段とは各々が予め設定された所定温度の熱を確実に感光材料及び受像材料に付与できる。
【0018】
請求項記載の熱現像装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の熱現像装置において、前記加熱手段及び前記予熱付与手段は、平板状に形成された熱板であることを特徴としている。
【0019】
上記構成の熱現像装置では、加熱手段及び予熱付与手段が平板状の熱板とされているため、加熱手段及び予熱付与手段が表面温度が容易に調節される。このため、加熱板の状態や周辺の温度等の条件に応じて加熱手段及び予熱付与手段の表面温度が適宜調節され、適切な温度の熱を感光材料と受像材料に付与できる。
【0020】
請求項記載の熱現像装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の熱現像装置において、前記予熱付与手段は、円柱状に形成され前記無端ベルトが掛け回されて回転する予熱ローラであることを特徴としている。
【0021】
上記構成の熱現像装置では、無端ベルトによって感光材料と受像材料を搬送する際には予熱ローラが回転し、予熱ローラに掛け回された無端ベルトを介して予熱ローラからの予熱が感光材料と受像材料が付与される。
【0022】
ここで、予熱ローラは回転しつつ無端ベルトに接触するため、予熱ローラと無端ベルトとの接触部分が流動的となり、常に所定の温度に加熱された状態で予熱ローラが無端ベルトに接触する。このため、感光材料及び受像材料に常に所定温度の予熱が付与され、感光材料及び受像材料の全面により一層均一な予熱を付与できる。
【0023】
請求項記載の熱現像装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の熱現像装置において、前記一対の無端ベルトが互いに接触して前記感光材料及び前記受像材料を挟み込む部分よりも前記無端ベルトの回転方向上流側に更に別の予熱付与手段が設けられたことを特徴としている。
【0024】
上記構成の熱現像装置では、一対の無端ベルトが互いに接触する以前に加熱手段に近接配置された側の予熱付与手段とは別の予熱付与手段によって無端ベルトが加熱され、この状態で、感光材料と受像材料とが無端ベルトの間に挟み込まれると、加熱手段に近接配置された側の予熱付与手段によって更に無端ベルトが加熱され、感光材料と受像材料に予熱が付与される。
【0025】
ここで、無端ベルトには、加熱手段に近接配置された側の予熱付与手段とは別の予熱付与手段によって予め加熱されるため、加熱手段に近接配置された側の予熱付与手段によって無端ベルトが加熱されるまでの間の無端ベルトの温度低下が防止される。このため、より早急に感光材料と受像材料に予熱を付与できる。
【0026】
請求項記載の熱現像装置は、駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動ローラと、前記駆動ローラに掛け回されて前記駆動ローラの回転により回転する第1の無端ベルトと、前記第1の無端ベルトに圧接して設けられ、前記第1の無端ベルトに追従して前記第1の無端ベルトと同じ速度で回転し、前記第1の無端ベルトとの間で感光材料及び受像材料を挟み込み所定の方向へ搬送する第2の無端ベルトと、前記駆動ローラに連結されて、前記駆動ローラの回転を受けて回転すると共に、前記第2の無端ベルトが掛け回され、前記駆動ローラの回転を受けた自らの回転を前記第2の無端ベルトに付与可能であると共に、自らの回転を前記第2の無端ベルトに付与した際には前記第2の無端ベルトを前記第1の無端ベルトよりも遅く回転させる従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラの間に介在して前記駆動ローラの前記所定の搬送方向に対応した回転のみを前記従動ローラに伝達可能で、前記駆動ローラの回転を受けた際の速度よりも早い速度で前記従動ローラが回転した際に空転するワンウエイクラッチと、を備えている。
【0027】
上記構成の熱現像装置では、駆動ローラが駆動源からの駆動力をけて回転すると、駆動ローラに掛け回された第1の無端ベルトが回転する。また、第1の無端ベルトには第2の無端ベルトが圧接されているため、第1の無端ベルトが回転すると、第2の無端ベルトが第1の無端ベルトに追従して第1の無端ベルトと同じ速度で回転する。これらの第1無端ベルトと第2の無端ベルトとの間に感光材料と受像材料が重ね合わされた状態で挟み込まれると、第1の無端ベルト及び第2の無端ベルトの回転方向側へ感光材料及び受像材料が搬送されつつ加熱され、感光材料から受像材料へ画像が熱現像転写される。
【0028】
ところで、本発明の熱現像装置では、駆動ローラの回転を受けて回転する従動ローラに第2の無端ベルトが掛け回され、従動ローラの回転で第2の無端ベルトが回転しようとすると、第2の無端ベルトは第1の無端ベルトよりも遅く回転する。但し、上記のように、第2の無端ベルトは第1の無端ベルトに圧接することで第1の無端ベルトに追従して同じ速度で回転しようとし、これにより、第2の無端ベルトが掛け回されている従動ローラは、駆動ローラの回転を受けて回転する際の回転速度よりも早く回転しようとする、
【0029】
ここで、駆動ローラと従動ローラとの間には、ワンウエイクラッチが介在しており、駆動ローラの回転を従動ローラへ伝えて回転させるが、従動ローラが駆動ローラよりも早く回転するとワンウエイクラッチが空転する。これにより、従動ローラが駆動ローラの回転の影響を受けずに第2の無端ベルトの回転に追従して円滑に回転される。これにより、第2の無端ベルトの実質的な回転速度と第1の無端ベルトの回転速度が一致するため、感光材料と受像材料を重ね合わせた状態で良好に搬送でき、常に転写ズレ等のない良質な画像を得ることができる。
【0030】
さらに、本発明の熱現像装置では、単に無端ベルト同士の摩擦力のみで従動側の無端ベルトを追従回転させる従来の熱現像装置とは異なり、双方の無端ベルトの間に生じる摩擦力は、第1の無端ベルトの回転速度と設定上の第2の無端ベルトの回転速度(設定速度)の差(すなわち、上述した摩擦力を無視し、駆動ローラ及び従動ローラのみの力による双方の無端ベルトの回転速度の差)を補えればよい。したがって、従来の構成で双方の無端ベルトの回転速度を一致させるために最低限必要とされていた摩擦力よりも極めて小さい摩擦力で第1の無端ベルトの回転速度と第2の無端ベルトの回転速度が一致され、仮に、摩擦抵抗が磨耗等によって低下した場合でも、双方の回転速度を一致させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図3には、本発明の第1の実施の形態に係る熱現像装置を適用した画像記録装置10の概略全体構成図が示されている。
【0032】
この図に示されるように、画像記録装置10は箱状の機台12を備えている。この機台12の内部には感材マガジン14が配置されており、感光材料16がロール状に巻き取られた状態で収納されている。また、感材マガジン14の感光材料取出し口の近傍には、ニップローラ18及びカッタ20が配置されており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出して切断できる。ここで、カッタ20は、例えば、固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下動させて移動刃と固定刃を噛み合わせることで感光材料16を切断できる。
【0033】
また、機台12の内部には、複数の搬送ローラ24、26、28、30、32、34が順に配置されている。これらの搬送ローラ24乃至34の間にはガイド板(図示省略)が配設されており、感光材料16の搬送路を形成している。
【0034】
搬送ローラ24と搬送ローラ26の間には露光部22が設けられている。この露光部22の左側方(図3の矢印X2 方向側)には、3種のレーザダイオード、レンズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニット(何れも図示省略)を備えた露光装置38が配置されており、光線Cを露光部22へ向けて照射し感光材料16に露光できる。
【0035】
この露光装置38の上方(図3の矢印Y1 方向側)には、Uターン部40が設けられており、感光材料16をU字状に湾曲させつつ搬送ローラ28、30によってUターン部40側方の水塗布部44へ搬送できる。
【0036】
水塗布部44には、噴射タンク48が設けられている。この噴射タンク48は下面に噴射ノズル(図示省略)が設けられており、この下面が感光材料16と対向するように噴射タンク48が配置されている。また、噴射タンク48の左下方には、画像形成溶媒としての水を貯留するための水ボトル50が配置されている。さらに、この水ボトル50の上方にはポンプ52が配置されており、また、ポンプ52の上方にはフィルタ54が配置されている。これらの水ボトル50、ポンプ52、及びフィルタ54は送水パイプ56によって連結されており、水ボトル50に貯留された水をポンプ52によって汲み上げてフィルタ54に送給し、フィルタ54によって濾過できる。
【0037】
また、噴射タンク48の右側方(図3の矢印X1 方向側)にはサブタンク58が配置されている。このサブタンク58は送水パイプ57によってフィルタ54に連結されており、フィルタ54によって濾過された水を所定量貯留できる。さらに、サブタンク58は送水パイプ60によって噴射タンク48に連結されており、サブタンク58に貯留した水を噴射タンク48に送給できる。
【0038】
すなわち、水ボトル50に貯留された水は、フィルタ54によって濾過された後に一旦サブタンク58に貯留され、更に、サブタンク58から噴射タンク48に送給されて噴射タンク48の噴射ノズルから感光材料16に霧状に噴射される。これによって、感光材料16に水を塗布できる。
【0039】
また、噴射タンク48の下方にはトレイ62が配置されており、噴射タンク48より溢れ出した水を集める。また、トレイ62は循環パイプ64によって水ボトル50に連結されており、集めた水を水ボトル50に戻すことができる。さらに、循環パイプ64は水ボトル50とサブタンク58を連結しており、サブタンク58内に溜まった所定量以上の水を水ボトル50に戻すことができる。
【0040】
一方、フィルタ54の左側方には、受材マガジン70が配置されており、受像材料72がロール状に巻き取られた状態で収納されている。また、受材マガジン70の受像材料取出し口の近傍には、ニップローラ74が配置されており、受材マガジン70から受像材料72を引き出すと共にそのニップを解除することができる。ここで、ニップローラ74は、感材マガジン14から引き出された感光材料16の長さよりも受像材料72を短く引き出すように設定されている。
【0041】
このニップローラ74の側方にはカッタ76が配置されている。カッタ76はカッタ20と同様にロータリータイプのカッタとされており、受材マガジン70から引き出された受像材料72を切断できる。
【0042】
カッタ76の側方には、搬送ローラ80、82、84、86及びガイド板(図示省略)が配置されており、受像材料72の搬送路を形成している。
【0043】
また一方、サブタンク58の右下方には、熱現像装置としての熱現像転写部140が設けられている。
【0044】
ここで、図1には熱現像転写部140を拡大した斜視図が示されており、図2には熱現像転写部140を拡大した正面図が示されている。
【0045】
これらの図に示されるように、熱現像転写部140は第1の無端ベルトとしての無端ベルト164と、第2の無端ベルトとしての無端ベルト166と、を備えている。
【0046】
無端ベルト164は駆動ローラ142及び巻掛ローラ146、148、150、152に掛け回されており、無端ベルト166は従動ローラ144及び巻掛ローラ154、156、158、160、162に掛け回されている。ここで、巻掛ローラ150、152にはバネ176、178が取り付けられており、これらのバネ176、178の付勢力によって常に無端ベルト166側(すなわち、図1乃至図3の矢印X2 方向側)へ付勢されている。このため、無端ベルト164、166が巻掛ローラ150、152間及び巻掛ローラ160、162間で互いに対向した状態で圧接している。
【0047】
また、無端ベルト164が掛け回されている駆動ローラ142は、モータ168に接続されており、このモータ168の駆動力を受けて回転して無端ベルト164を回転させる。さらに、駆動ローラ142のモータ168とは逆側にはギヤ170が取り付けられている。
【0048】
これに対し、無端ベルト166が掛け回されている従動ローラ144にはギヤ170と同じ歯数のギヤ172が取り付けられている。このギヤ172はギヤ170と噛合しており、駆動ローラ142が受けた駆動力をギヤ170を介して受け、更にこの駆動力を従動ローラ144へ伝達する。これにより、従動ローラ144が回転して無端ベルト166が回転する。
【0049】
また、ギヤ172は、例えばスプラグ式のワンウエイクラッチ174を介して従動ローラ144に取り付けられている。このワンウエイクラッチ174は、受像材料72の搬送方向(すなわち、図1乃至図3の矢印Y2 方向)に対応するギヤ172の回転は従動ローラ144へ伝えるが、従動ローラ144に対してギヤ172が逆転した場合には空転する。
【0050】
さらに、これらの駆動ローラ142の直径D1 、従動ローラ144の直径D2 、無端ベルト164の厚さT1 、及び無端ベルト166の厚さT2 の各々の寸法関係は、D1 とT1 の和がD2 とT2 の和よりも大(すなわち、D1 +T1 >D2 +T2 )とされており、無端ベルト166の表面の回転速度V2 が無端ベルト164の表面の回転速度V1 よりも遅くなるように(すなわち、V2 <V1 となるように)設定されている。
【0051】
また、熱現像転写部140は平板状の加熱手段の熱板としての加熱板180、182を備えている。
【0052】
加熱板180は無端ベルト164のループ内側の無端ベルト166との接触部分に近接して配置されている。また、加熱板180には複数のバネ188が取り付けられており、常に無端ベルト166側(すなわち、図1乃至図3の矢印X2 方向側)へ付勢されている。これに対し、加熱板182は無端ベルト166のループ内側の無端ベルト164との接触部分に近接して配置されている。これらの加熱板180、182の内部には線状のヒータ(図示省略)が収容されており、ヒータによって加熱板180、182の各々の表面を所定範囲毎に適宜昇温して所望の温度分布に加熱でき、加熱板180と加熱板182の間に搬送された感光材料16及び受像材料72を無端ベルト164、166を介して所定の温度まで加熱できる。
【0053】
さらに、無端ベルト164のループ内で加熱板180と巻掛ローラ150との間には、加熱板180に近接して予熱付与手段の熱板としての予熱板184が配置されている。この予熱板184にはバネ190が取り付けられており、常に無端ベルト166側(すなわち、図1乃至図3の矢印X2 方向側)へ付勢されている。これに対し、無端ベルト166のループ内で加熱板182と巻掛ローラ160との間には、加熱板182に近接して予熱付与手段の熱板としての予熱板186が配置されている。これらの予熱板184、186は、感光材料16及び受像材料72の搬送方向に対応する長さが加熱板180、182よりも短い平板状に形成されている。また、これらの予熱板184、186の内部には、加熱板180、182と同様に線状のヒータ(図示省略)が配置されており、これらのヒータによって予熱板184、186の各々の表面を所定範囲毎に適宜昇温して予熱板184、186の表面温度を所望の温度分布とすることができる。ここで、これらの予熱板184、186の表面温度は、加熱板180、182の表面温度よりも高く設定されており、好ましくは、加熱板180、182の表面温度より5℃乃至30℃高く設定されている。
【0054】
すなわち、感光材料16と受像材料72が加熱板180、182間の所定の位置に達する以前に、無端ベルト164、166を介して予熱板184、186によって所定の温度に加熱できる。
【0055】
また、熱現像転写部140の下方には剥離爪90が配置されている。この剥離爪90は無端ベルト164、166によって搬送され、先端部が熱現像転写部140の下方に突出した感光材料16と受像材料72のうち、感光材料16の先端部にのみ係合して、感光材料16を受像材料72から剥離できる。
【0056】
この剥離爪90の左側方には、感材排出ローラ92が配置されている。この感材排出ローラ92は剥離爪90によって剥離された感光材料16を廃棄感材収容部94へ搬送する。
【0057】
この廃棄感材収容部94は、ドラム96と複数のローラ100を備えている。これらのドラム96と複数のローラ100には無端ベルト98が掛け回されており、ローラ100の回転すると無端ベルト98が回転し、これに伴ってドラム96が回転する。これにより、感材排出ローラ92によって案内された感光材料16をドラム96に巻き取り集積できる。
【0058】
また、熱現像転写部140の下方で機台12の底壁の近傍には、受材排出ローラ102、104、106、108、110が配置されており、感光材料16が剥離された受像材料72を所定の方向へ搬送できる。さらに、最終の受材排出ローラ110の近傍にはトレイ112が配置されており、受材排出ローラ102乃至110によって搬送された受像材料72を集積できる。
【0059】
次に本画像記録装置10の処理工程を通して本実施の形態に係る熱現像装置としての熱現像転写部140の作用について説明する。
【0060】
上記構成の画像記録装置10では、ニップローラ18が作動して感光材料16が感材マガジン14から引き出されると、カッタ20が作動して、感光材料16が所定長さに切断され露光部22へ搬送される。次いで、感光材料16が露光部22を通過する際に露光装置38が作動して露光部22に位置する感光材料16へ光線Cが走査露光される。これによって、感光材料16に潜像(画像)が形成される。
【0061】
光線Cの露光が終了すると、感光材料16が水塗布部44に送られ、噴射タンク48によって感光材料16に霧状の水が塗布される。
【0062】
さらに、水が塗布された感光材料16は、搬送ローラ34によって熱現像転写部140へ搬送される。
【0063】
一方、感光材料16の搬送及び走査露光に同期して、ニップローラ74が作動し、受像材料72が受材マガジン70から引き出されて、カッタ76によって所定の長さに切断される。切断された受像材料72はガイド板によって案内されながら搬送ローラ80乃至86によって搬送される。受像材料72の先端部が搬送ローラ86によって挟持されると、受像材料72は熱現像転写部140の直前で待機状態となる。
【0064】
さらに、感光材料16が搬送ローラ34によって熱現像転写部140へ搬送されると、受像材料72の搬送が再開され受像材料72が感光材料16重ね合わされた状態で無端ベルト164、166の間に送りこまれる。
【0065】
この状態で熱現像転写部140のモータ168が作動すると、駆動ローラ142が回転して無端ベルト164が回転される。更に、モータ168の駆動力がギヤ170、172及びワンウエイクラッチ174を介して従動ローラ144が回転され、無端ベルト166が回転される。
【0066】
ここで、駆動ローラ142、従動ローラ144の各々の直径寸法D1 、D2 及び無端ベルト164、166の各々のベルト厚T1 、T2 の寸法関係から無端ベルト166の設定上の回転速度V2 が無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅いため、モータ168が駆動して無端ベルト164、166の双方が回転すると、無端ベルト164と無端ベルト166の間に速度差が生じ、これにより、無端ベルト164と無端ベルト166の間に摩擦が生じる。この摩擦力によって、無端ベルト166が無端ベルト164に追従して無端ベルト164と同じ回転速度、すなわち、回転速度V2 を上回った速度で回転しようとする。
【0067】
この場合では、無端ベルト166が従動ローラ144を回転させ、従動ローラ144が当初の回転速度(すなわち、無端ベルト166をV2 の速度で回転させるための回転速度)を上回る速度で回転しようとする。ここで、ギヤ172と従動ローラ144の間にはワンウエイクラッチ174が介在しているため、従動ローラ144が当初の回転速度を上回るとワンウエイクラッチ174が空転し、従動ローラ144がギヤ172の影響を受けずに(すなわち、駆動ローラ142の影響を受けずに)無端ベルト166の回転に追従して円滑に回転される。これにより、無端ベルト166の実質的な回転速度が無端ベルト164の回転速度V1 と一致するため、感光材料16と受像材料72を重ね合わせた状態で良好に搬送でき、常に転写ズレ等のない良質な画像を得ることができる。
【0068】
また、単に双方の無端ベルトの間の摩擦抵抗のみで従動側の無端ベルトを追従回転させる従来の熱現像転写部(熱現像装置)とは異なり、無端ベルト164と無端ベルト166の間に生じる摩擦力は、無端ベルト164の回転速度V1 と設定上の無端ベルト166の回転速度V2 の差を補えればよい。したがって、従来の構成で双方の無端ベルトの回転速度を一致させるために最低限必要とされていた摩擦力よりも極めて小さい摩擦力で無端ベルト164の回転速度と実質的な無端ベルト166の回転速度が一致され、仮に、無端ベルト164と無端ベルト166の間の摩擦抵抗が磨耗等によって低下した場合でも、双方の無端ベルト164、166の回転速度を一致させることができる。
【0069】
このようにして無端ベルト164、166に搬送された感光材料16と受像材料72は、先ず、予熱板184、186の間を通過する。ここで、予熱板184、186は、予め所定範囲毎に所定の温度に昇温されているため、感光材料16と受像材料72には無端ベルト164、166を介して予熱板184、186からの所定温度の予熱が付与される。
【0070】
予熱が付与された感光材料16と受像材料72は無端ベルト164、166によって搬送され、加熱板180と加熱板182の間に位置するまで搬送される。感光材料16と受像材料72が加熱板180と加熱板182の間に位置するとモータ168が一旦停止して無端ベルト164、166が停止する。この状態では、加熱板180、182からの熱が無端ベルト164、166を介して感光材料16と受像材料72に付与され、感光材料16から受像材料72へ画像が熱現像転写される。
【0071】
ここで、予熱板184、186が加熱板180、182に近接配置されているため、感光材料16と受像材料72は、予熱板184、186の間を通過して予熱が付与された後に直ちに加熱板180、182によってメインの加熱が行われる。このため、加熱板180、182による加熱時間を大幅に短縮できる。
【0072】
また、感光材料16と受像材料72に予熱が付与されているため、加熱板180、182が感光材料16及び受像材料72によって冷却されることはなく、加熱板180、182は感光材料16及び受像材料72を極めて均一に加熱でき、出力画像ムラの無い極めて良質な画像を形成できる。
【0073】
さらに、予熱板184、186と加熱板180、182が別体とされているため、予熱板184、186の熱と加熱板180、182の熱が互いに干渉し温度に影響を与えることはなく、予熱板184、186と加熱板180、182は予め設定した所定温度の熱を確実に感光材料16及び受像材料72に付与できる。
【0074】
このようにして熱現像転写が終了し、熱現像転写部140から排出された感光材料16と受像材料72は、受像材料72よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪90が係合し、感光材料16の先端部を受像材料72から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出ローラ92によって搬送され、廃棄感材収容部94内に集積される。
【0075】
一方、感光材料16と分離された受像材料72は、受材排出ローラ102乃至110によって搬送され、トレイ112へ排出される。
【0076】
このように、一対の無端ベルト164、166に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成(記録)された受像材料72は、一対の無端ベルト164、166から排出された後に、複数の受材排出ローラ102乃至110によって挟持搬送されて装置外へ取り出される。
【0077】
以上、説明したように、本画像記録装置10では、熱現像転写部140において感光材料16及び受像材料72が予熱板184、186によって予熱がふよされた後に直ちに加熱板180、182にて加熱されるため、加熱板180、182での加熱昇温時間、すなわち、熱現像転写時間を大幅に短縮でき、短時間にて画像を形成できる。
【0078】
また、加熱板180、182によって加熱される以前に感光材料16及び受像材料72には予熱が付与されて所定の温度に昇温されているため、感光材料16及び受像材料72が進入することによる加熱板180、182の冷却が防止でき、出力画像ムラのない極めて均質な画像を形成できる。
【0079】
さらに、予熱板184、186と加熱板180、182を別体としたため、予熱板184、186の熱と加熱板180、182の熱が互いに干渉し温度に影響を与えることはなく、予熱板184、186と加熱板180、182は予め設定した所定温度の熱を確実に感光材料16及び受像材料72に付与できる。
【0080】
また、ワンウエイクラッチ174を介して駆動ローラ142が得た駆動力を従動ローラ144へ伝達すると共に、設定上の無端ベルト166の回転設度V2 を無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅くして、この速度差を無端ベルト164と無端ベルト166の間の摩擦によって補い、無端ベルト164の回転速度と無端ベルト166の回転速度を等しくする構成としたため、無端ベルト164、166、駆動ローラ142、従動ローラ144等に寸法誤差があっても無端ベルト164と無端ベルト166を確実に同じ回転速度で駆動できる。このため、感光材料16と受像材料72のずれを防止でき、転写ズレのない良質な画像を形成できる。
【0081】
さらに、双方の無端ベルト164、166が常に等しく一定の速度で回転するため(換言すれば、感光材料16及び受像材料72が常に一定の速度で搬送されるため)、予熱板184、186や加熱板180、182の温度制御が容易となり、常に良質な画像を得ることができる。
【0082】
なお、本画像記録装置10の熱現像転写部140では、駆動ローラ142、従動ローラ144の各直径D1 、D2 、及び無端ベルト164、166の厚さT1 、T2 の各々の寸法関係によって設定上の無端ベルト166の回転速度V2 を無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅くした構成であったが、例えば、ギヤ170の歯数をギヤ172の歯数より少なく設定することによって設定上の無端ベルト166の回転速度V2 を無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅くしてもよい。また、無端ベルト164、166に表面の摩擦係数が小さい素材を使用しすることによって、設定上の無端ベルト166の回転速度V2 を無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅くしてもよい。さらには、以上のような設定上の無端ベルト166の回転速度V2 を無端ベルト164の回転速度V1 よりも遅くするための構成を適宜組み合わせた構成としてもよい。
【0083】
また、本画像記録装置10の熱現像転写部140では、ギヤ170、172を用いて駆動ローラ142から従動ローラ144へ回転を伝達していたが、従動ローラ144へ回転を伝達するための構成はこれに限るものではなく、ギヤ170、172に代えてベルト伝導等の他の運動伝達機構を適用しても構わない。
【0084】
次に本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態について前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位については、同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0085】
図4には、本発明の第2の実施の形態に係る熱現像装置としての熱現像転写部200の正面図が示されている。
【0086】
この図に示されるように、熱現像転写部200は、前記第1の実施の形態の熱現像転写部140の予熱板184、186及び巻掛ローラ150、160に代えて、予熱ローラ202、204が設けられている。これらの予熱ローラ202、204は、熱現像転写部200の上流側、すなわち、感光材料16及び受像材料72の進入部に配置されおり、他の巻掛ローラと共に無端ベルト164或いは無端ベルト166が掛け回され、無端ベルト164、166の回転に伴って回転する。また、予熱ローラ202には巻掛ローラ150と同様にバネ206が取り付けられており、常に無端ベルト166側(すなわち、図4矢印X2 方向側)へ付勢されている。さらに、これらの予熱ローラ202、204の内部にはヒータ(図示省略)が設けられており、このヒータによって加熱され予熱ローラ202、204の表面が所定の温度に昇温できる。
【0087】
すなわち、本熱現像転写部200は、前記第1の実施の形態に係る熱現像転写部140と同様に、感光材料16及び受像材料72が無端ベルト164と無端ベルト166の間に挟み込まれて搬送されると、先ず、無端ベルト164、166を介して予熱ローラ202、204から所定温度の予熱が付与される。ここで、予熱ローラ202、204は無端ベルト164、166が回転駆動することによって回転しつつ感光材料16及び受像材料72に予熱を付与するため、常に、予熱ローラ202、204の無端ベルト164、166と接触する部位は常に所定の温度が維持され、所定温度の予熱を感光材料16及び受像材料72に付与できる。また、本熱現像転写部200は、予熱付与手段とローラとを一体とした構成であるため、部品点数を削減でき、熱現像転写部200を小型化できる。
【0088】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5には、本発明の第3の実施の形態に係る熱現像装置としての熱現像転写部210の正面図が示されている。
この図に示されるように、熱現像転写部210は、上記第2の実施の形態の熱現像転写部200の予熱ローラ202、204と加熱板180、182の間に前記第1の実施の形態の熱現像転写部210の予熱板184、186と同様の予熱板212、214を配置した構成である。
【0089】
本熱現像転写部210では、感光材料16及び受像材料72が無端ベルト164と無端ベルト166の間に挟み込まれて搬送されると、先ず、無端ベルト164、166を介して予熱ローラ202、204から所定温度の予熱が付与される。次いで、感光材料16及び受像材料72が無端ベルト164と無端ベルト166によって下流側へ搬送されると、無端ベルト164、166を介して予熱板212、214から所定温度の予熱が別途付与される。すなわち、本熱現像転写部210では、予熱ローラ202、204と予熱板212、214によって2段階に分けて予熱が付与されるため、感光材料16及び受像材料72に確実に予熱を付与でき、出力画像ムラのなくより一層均質な画像を形成できる。
【0090】
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
図6には、本発明の第4の実施の形態に係る熱現像装置としての熱現像転写部220の正面図が示されている。
【0091】
この図に示されるように、熱現像転写部220は、基本的に前記第1の実施の形態に係る熱現像転写部140と同様の構成であるが、熱現像転写部140とは異なり別の予熱付与手段としての予熱板222、224、226、228を備えている。予熱板222、224は、無端ベルト164に対応して設けられており、巻掛ローラ146の近傍で無端ベルト166と接触する部分とは逆側に無端ベルト164を挟み込んだ状態で配置されている。
【0092】
一方、予熱板226、228は、無端ベルト166に対応して設けられており、巻掛ローラ158の近傍で無端ベルト164と接触する部分とは逆側に無端ベルト164を挟み込んだ状態で配置されている。
【0093】
本熱現像転写部220では、無端ベルト164と無端ベルト166が感光材料16及び受像材料72を挟み込む以前に、無端ベルト164と無端ベルト166の各々が予熱板222、224、226、228によって予熱が付与され、予熱が付与された状態で無端ベルト164と無端ベルト166が感光材料16及び受像材料72を挟み込み、無端ベルト164、166によって感光材料16及び受像材料72に予熱が付与される。さらに、この状態で、予熱板184、186によって無端ベルト164、166が加熱され、感光材料16及び受像材料72に新たに予熱が付与される。
【0094】
ここで、本熱現像転写部220では、予熱板184、186によって無端ベルト164、166が加熱される以前に予熱板222、224、226、228によって加熱されるため、無端ベルト164、166が感光材料16及び受像材料72を挟み込むことによる無端ベルト164、166の温度低下が防止される。このため、予熱板184、186からの予熱を感光材料16及び受像材料72に早急に付与でき、熱現像転写時間をより一層に短縮できる。
【0095】
また、予熱板222、224、226、228を加熱板180、182とは逆側の位置に配置した構成であるため、感光材料16及び受像材料72の搬送方向の熱現像転写部220の長さを短縮でき、熱現像転写部220を小型化できる。
【0096】
なお、本熱現像転写部220では、無端ベルト164、166を内外から挟み込む状態で予熱板222、224、226、228を設けた構成であったが、少なくとも予熱板224、228が設けられ、無端ベルト164、166の内側から無端ベルト164、166を加熱する構成であればよい。
【0097】
また、上記各実施の形態の熱現像転写部140、200、210、220では、無端ベルト164、166の双方に予熱板180、182や予熱ローラ202、204等の予熱付与手段を設けた構成であったが、感光材料16及び受像材料72の材質や熱現像転写のプロセス、或いは装置のコスト等を考慮したうえで、予熱板180、182や予熱ローラ202、204等の予熱付与手段を無端ベルト164、166のいずれか一方にのみ対応して設けた構成としてもよく、さらには、上述した各予熱付与手段を複数設置した構成であってもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る熱現像装置では、転写ズレや出力画像ムラ等の不具合を生じさせることなく短時間で感光材料から受像材料へ良好に熱現像転写できるという極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る熱現像装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る熱現像装置の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る熱現像装置を適用した画像記録装置の構成の概略を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る熱現像装置の構成を示す正面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る熱現像装置の構成を示す正面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る熱現像装置の構成を示す正面図である。
【図7】一対の無端ベルトを適用した従来の熱現像装置の構成を正面図である。
【符号の説明】
140 熱現像転写部(熱現像装置)
142 駆動ローラ
144 従動ローラ
146 巻掛ローラ
148 巻掛ローラ
150 巻掛ローラ
152 巻掛ローラ
154 巻掛ローラ
156 巻掛ローラ
158 巻掛ローラ
160 巻掛ローラ
162 巻掛ローラ
164 無端ベルト(第1の無端ベルト)
166 無端ベルト(第2の無端ベルト)
170 ギヤ
172 ギヤ
174 ワンウエイクラッチ
180 加熱板
182 加熱板
184 予熱板
186 予熱板
200 熱現像転写部(熱現像装置)
202 予熱ローラ
204 予熱ローラ
210 熱現像転写部(熱現像装置)
212 予熱板
214 予熱板
220 熱現像転写部(熱現像装置)
224 予熱板
228 予熱板

Claims (7)

  1. 複数の巻掛ローラに巻き掛けられて互いに圧接した状態で回転可能に対向配置され、感光材料と受像材料とを挟持搬送する一対の無端ベルトと、
    前記無端ベルトのループ内に配置され、前記無端ベルトを介して前記感光材料及び前記受像材料を加熱する加熱手段と、
    を備えた熱現像装置であって、
    前記無端ベルトによる前記感光材料及び前記受像材料の搬送方向に沿って前記加熱手段よりも上流側で且つ前記無端ベルトのループ内における前記加熱手段の近傍に配置され、表面温度が前記加熱手段の表面温度よりも高く設定されて、前記加熱手段よりも前記搬送方向の上流側で前記無端ベルトを加熱し、前記無端ベルトに付与した熱で前記感光材料及び前記受像材料に所定温度の予熱を付与する予熱付与手段を設けたことを特徴とする熱現像装置。
  2. 前記感光材料及び前記受像材料が前記一対の無端ベルトに挟持されてから、前記感光材料及び前記受像材料が前記加熱手段により加熱される位置に到達するまで前記感光材料及び前記受像材料が前記無端ベルトにより搬送され、前記加熱手段に加熱される位置に前記感光材料及び前記受像材料が到達した状態で前記無端ベルトが一端停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱現像装置。
  3. 複数の巻掛ローラに巻き掛けられて互いに圧接した状態で回転可能に対向配置され、感光材料と受像材料とを挟持搬送する一対の無端ベルトと、
    前記無端ベルトのループ内に配置され、前記無端ベルトを介して前記感光材料及び前記受像材料を加熱する加熱手段と、
    前記無端ベルトによる前記感光材料及び前記受像材料の搬送方向に沿って前記加熱手段よりも上流側で且つ前記無端ベルトのループ内における前記加熱手段の近傍に配置され、前記加熱手段よりも前記搬送方向の上流側で前記無端ベルトを加熱し、前記無端ベルトに付与した熱で前記感光材料及び前記受像材料に所定温度の予熱を付与する予熱付与手段と、
    を備え、前記一対の無端ベルトにて搬送された前記感光材料及び前記受像材料が、前記加熱手段により加熱される位置に到達した状態で、前記無端ベルトを停止させる、
    ことを特徴とする熱現像装置。
  4. 前記加熱手段及び前記予熱付与手段は、平板状に形成された熱板であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の熱現像装置。
  5. 前記予熱付与手段は、円柱状に形成され前記無端ベルトが掛け回されて回転する予熱ローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の熱現像装置。
  6. 前記一対の無端ベルトが互いに接触して前記感光材料及び前記受像材料を挟み込む部分よりも前記無端ベルトの回転方向上流側に更に別の予熱付与手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の熱現像装置。
  7. 駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動ローラと、
    前記駆動ローラに掛け回されて前記駆動ローラの回転により回転する第1の無端ベルトと、
    前記第1の無端ベルトに圧接して設けられ、前記第1の無端ベルトに追従して前記第1の無端ベルトと同じ速度で回転し、前記第1の無端ベルトとの間で感光材料及び受像材料を挟み込み所定の方向へ搬送する第2の無端ベルトと、
    前記駆動ローラに連結されて、前記駆動ローラの回転を受けて回転すると共に、前記第2の無端ベルトが掛け回され、前記駆動ローラの回転を受けた自らの回転を前記第2の無端ベルトに付与可能であると共に、自らの回転を前記第2の無端ベルトに付与した際には前記第2の無端ベルトを前記第1の無端ベルトよりも遅く回転させる従動ローラと、
    前記駆動ローラと前記従動ローラの間に介在して前記駆動ローラの前記所定の搬送方向に対応した回転のみを前記従動ローラに伝達可能で、前記駆動ローラの回転を受けた際の 速度よりも早い速度で前記従動ローラが回転した際に空転するワンウエイクラッチと、
    を備えた熱現像装置。
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