JP3640803B2 - 半導体装置の検査装置及びその方法 - Google Patents

半導体装置の検査装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、複数の機能ブロックを有する半導体装置からの出力信号を検査する装置および方法に係り、特に、複数の出力信号を同時に検査するのに好適な半導体装置の検査装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の機能ブロックを有する半導体装置の検査においては、効率化を図るために、各機能ブロックからの出力信号を同時に検査できることが要求されている。これを実現するために、従来、半導体装置の検査においては、機能ブロックからの出力信号を周波数スペクトルに変換して表示するディジタイザを、機能ブロックの数だけテスタに搭載し、それらディジタイザにより、各機能ブロックからの出力信号をそれぞれ別々に検査していた。すなわち、例えば、検査対象となる機能ブロックが3つあるときは、3つのディジタイザをテスタに搭載する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、従来の半導体装置の検査においては、検査対象となる機能ブロックが多数にわたる場合は、多数のディジタイザをテスタに搭載する必要があるため、検査対象となる機能ブロックの数に比例してコストがかかり、また、テスタに搭載できるディジタイザの数には限度があるため、この搭載数を越えた機能ブロックを有する半導体装置については、各機能ブロックからの出力信号を同時に検査することができないという問題があった。さらに、各機能ブロックからの出力信号をそれぞれ別々に検査していたため、検査対象となる機能ブロックが多数にわたる場合は、検査が煩雑となって検査の正確性を損なうおそれがあるという問題もあった。
【0004】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決することを課題としており、コストの面で有利であるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても同時検査が可能となる半導体装置の検査装置およびその方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の半導体装置の検査装置は、複数の機能ブロックを有する半導体装置からの出力信号を検査する装置であって、前記各機能ブロックからの出力信号を所定周期で切換入力して合成する合成手段と、前記合成した信号を処理するディジタイザと、を備え、前記ディジタイザは、前記合成した信号から前記各出力信号成分をそれぞれ抽出する複数の抽出手段と、前記抽出した各出力信号成分をそれぞれ周波数スペクトル変換する変換手段と、を備える。
【0006】
このような構成であれば、各機能ブロックから出力信号が出力されたときは、合成手段により、各出力信号が所定周期で切換入力されて合成されディジタイザにより、合成された信号が処理される。ディジタイザでは、複数の抽出手段により、合成された信号から各出力信号成分がそれぞれ抽出され、変換手段により、抽出された各出力信号成分がそれぞれ周波数スペクトル変換される。
【0008】
ここで、より具体的な構成としては、請求項1記載の半導体装置の検査装置において、前記変換した周波数スペクトルを出力する出力手段を備える。このような構成であれば、変換手段で周波数スペクトル変換されたのちは、出力手段により、その変換された周波数スペクトルが出力される。
【0009】
ここで、出力手段は、例えば、CRT等の表示手段、プリンタ等の印刷手段、FDD等の情報書込手段、若しくはモデム等の通信手段であってもよく、または、これらの手段に、変換した周波数スペクトルを出力するための処理であってもよい。
【0010】
また、より具体的な構成としては、請求項1記載の半導体装置の検査装置において、前記変換した周波数スペクトルに基づいて所定の判定処理を行う判定処理手段を備える。このような構成であれば、変換手段で周波数スペクトル変換されたのちは、判定処理手段により、所定の判定処理が行われる。
【0011】
ここで、判定処理手段による判定処理としては、例えば、変換した周波数スペクトルが、所定値を上回っているか否か、所定値を下回っているか否か等のリミット判定処理、所定の周波数領域に属しているか否か等の領域判定処理が挙げられる。
【0020】
一方、本発明に係る請求項記載の半導体装置の検査方法は、複数の機能ブロックを有する半導体装置からの出力信号を検査する方法であって、前記各機能ブロックからの出力信号を所定周期で切換入力して合成するステップと、前記合成した信号をディジタイザにより処理する処理ステップとを含み、前記処理ステップは、前記合成した信号から前記各出力信号成分をそれぞれ抽出するステップと前記抽出した各出力信号成分をそれぞれ周波数スペクトル変換するステップと、を含む。
【0022】
ここで、より具体的な方法としては、請求項記載の半導体装置の検査方法において、前記変換した周波数スペクトルを出力するステップを含む。このステップは、例えば、CRT等の表示手段、プリンタ等の印刷手段、FDD等の情報書込手段、またはモデム等の通信手段に出力するものである。
【0023】
また、より具体的な方法としては、請求項記載の半導体装置の検査方法において、前記変換した周波数スペクトルに基づいて所定の判定処理を行うステップを含む。このステップによる判定処理としては、上記請求項1記載に同様のものが挙げられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る半導体装置の検査装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0028】
まず、構成を説明すると、図1中、2つの機能ブロック110,120を有する半導体装置100には、各機能ブロック110,120からの出力信号を検査する検査装置200が取り付けられている。なお、発明の理解を容易にするため、機能ブロックを2つしか図示していないが、実際には、さらに複数の機能ブロックが半導体装置100に含まれている。
【0029】
半導体装置100は、ディジタル/アナログコンバータ(DAC)機能を有する機能ブロック110と、ディジタル/アナログコンバータ(DAC)機能を有する機能ブロック120と、機能ブロック110の入力端子112および出力端子114と、機能ブロック120の入力端子122および出力端子124と、で構成されている。
【0030】
検査装置200は、入力端子112,122にそれぞれ所定値のディジタル入力信号を与える入力信号発振器210と、出力端子114からの出力信号と出力端子124からの出力信号とを加算する加算器240と、加算器240で加算された信号を高速フーリエ変換(FFT)により周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、周波数スペクトル変換装置260で変換された周波数スペクトルを表示する表示装置270と、で構成されている。なお、図中、周波数スペクトル変換装置260と、表示装置270と、でディジタイザ300を構成している。また、図示しないが、周波数スペクトル変換装置260は、入力信号の高周波成分を除去するLPF(Low Pass Filter )を有している。
【0031】
次に、上記第1の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。図2は、ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフであって、図2(a)は、周波数スペクトル変換装置260に入力される信号を示すグラフであり、図2(b)は、表示装置270に表示される信号を示すグラフである。
【0032】
まず、半導体装置100の検査を開始するにあたり、入力信号発振器210において、各機能ブロック110,120からそれぞれ異なる周波数の出力信号が得られるように、各機能ブロック110,120に与えるディジタル入力信号の値をそれぞれ設定する。すなわち、機能ブロック110,120の設計仕様から、機能ブロック110に与えるディジタル入力信号の値を、機能ブロック110からの出力信号の周波数が、例えば0.99[kHz]となるような所定値に設定し、機能ブロック110に与えるディジタル入力信号の値を、機能ブロック120からの出力信号の周波数が、例えば1.07[kHz]となるような所定値に設定する。
【0033】
なお、周波数スペクトル変換装置260においては、例えば、サンプリング周波数を88.2[kHz]、サンプリング点数を2048点、図示しないLPFの共振周波数を30[kHz]に設定する。
【0034】
このように入力信号発振器210を設定したのち、半導体装置100の検査を開始すると、機能ブロック110では、入力信号発振器210からのディジタル入力信号を受けて、周波数0.99[kHz]の正弦波からなる出力信号が出力される。一方、機能ブロック120では、同様に、入力信号発振器210からのディジタル入力信号を受けて、周波数1.07[kHz]の正弦波からなる出力信号が出力される。
【0035】
各機能ブロック110,120から出力信号が出力されると、加算器240により、機能ブロック110からの出力信号と、機能ブロック120からの出力信号と、が加算される。すなわち、加算器240からは、図2(a)に示すように、周波数0.99[kHz],1.07[kHz]の正弦波を含んだ信号が出力される。
【0036】
そして、ディジタイザ300では、周波数スペクトル変換装置260により、加算器240からの出力信号が周波数スペクトル変換され、表示装置270により、図2(b)に示すように、変換された周波数スペクトルが表示される。
【0037】
このように各機能ブロック110,120からは、それぞれ異なる周波数の出力信号が出力されるので、表示装置270には、図2(b)に示すように、各機能ブロック110,120からの出力信号が異なる周波数スペクトル(0.99[kHz],1.07[kHz])として表示される。したがって、表示装置270の表示に基づけば、各機能ブロック110,120からの出力信号について、その信号成分、高調波成分、雑音成分等の検査を同時に行うことができる。
【0038】
このようにして、各機能ブロック110,120からの出力信号を加算する加算器240と、加算した信号を周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、を備えたから、多数の機能ブロックを有する半導体装置を検査する場合であっても、ディジタイザ300を増設する必要がないので、従来に比して、コストを削減することができるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても、機能ブロックの数に制限を受けることなく同時検査を行うことができる。
【0039】
また、各機能ブロック110,120からそれぞれ異なる周波数の出力信号が得られるように各機能ブロック110,120に所定の入力信号を与える入力信号発振器210を備えたから、表示装置270において、各機能ブロック110,120からの出力信号を異なる周波数領域で表示することができるので、各出力信号の検査を確実に行うことができる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図3は、本発明に係る半導体装置の検査装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
まず、構成を説明すると、図3中、半導体装置100には、検査装置200が取り付けられている。なお、発明の理解を容易にするため、機能ブロックを2つしか図示していないが、実際には、さらに複数の機能ブロックが半導体装置100に含まれている。
【0042】
半導体装置100は、機能ブロック110と、機能ブロック120と、入力端子112および出力端子114と、入力端子122および出力端子124と、で構成されている。
【0043】
検査装置200は、入力信号発振器210と、出力端子114からの出力信号の高周波雑音を除去するLPF222と、所定周波数のキャリアを出力するキャリア発振器232と、LPF222からの出力信号をキャリア発振器232からのキャリアで周波数変調する変調器234と、出力端子124からの出力信号の高周波雑音を除去するLPF224と、所定周波数のキャリアを出力するキャリア発振器236と、LPF224からの出力信号をキャリア発振器236からのキャリアで周波数変調する変調器238と、変調器234からの出力信号と変調器238からの出力信号とを加算する加算器240と、周波数スペクトル変換装置260と、表示装置270と、で構成されている。なお、図中、周波数スペクトル変換装置260と、表示装置270と、でディジタイザ300を構成している。
【0044】
次に、上記第2の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。図4は、ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフであって、図4(a)は、周波数スペクトル変換装置260に入力される信号を示すグラフであり、図4(b)は、表示装置270に表示される信号を示すグラフである。
【0045】
まず、半導体装置100の検査を開始するにあたり、キャリア発振器232,236において、各機能ブロック110,120からの出力信号を異なる周波数のキャリアで変調するために、キャリアの周波数をそれぞれ設定する。すなわち、キャリア発振器232においては、キャリアの周波数を、例えば44.1[kHz]に設定し、キャリア発振器236においては、キャリアの周波数を、例えば132.3[kHz]に設定する。
【0046】
また、入力信号発振器210においては、各機能ブロック110,120からそれぞれ同一の周波数の出力信号が得られるように、各機能ブロック110,120に与えるディジタル入力信号の値をそれぞれ設定する。すなわち、機能ブロック110,120の設計仕様から、各機能ブロック110,120に与えるディジタル入力信号の値をいずれも、機能ブロック110,120からの出力信号の周波数が、例えば0.99[kHz]となるような所定値に設定する。
【0047】
なお、周波数スペクトル変換装置260においては、例えば、サンプリング周波数を352.8[kHz]、サンプリング点数を8192点、図示しないLPFの共振周波数を300[kHz]に設定する。
【0048】
このようにキャリア発振器232,236および入力信号発振器210を設定したのち、半導体装置100の検査を開始すると、機能ブロック110,120ではいずれも、入力信号発振器210からのディジタル入力信号を受けて、周波数0.99[kHz]の正弦波からなる出力信号が出力される。
【0049】
各機能ブロック110,120から出力信号が出力されると、LPF222により、各機能ブロック110からの出力信号の高調波雑音が除去され、変調器234により、LPF222からの出力信号が周波数44.1[kHz]のキャリアで周波数変調される。一方、LPF224により、各機能ブロック120からの出力信号の高調波雑音が除去され、変調器238により、LPF224からの出力信号が周波数132.3[kHz]のキャリアで周波数変調される。
【0050】
次いで、加算器240により、変調器234からの出力信号と、変調器238からの出力信号と、が加算される。すなわち、加算器240からは、図4(a)に示すように、周波数0.99[kHz]の正弦波からなる変調信号が、周波数44.1[kHz]のキャリアで周波数変調されたものと、周波数0.99[kHz]の正弦波からなる変調信号が、周波数132.3[kHz]のキャリアで周波数変調されたものと、を含んだ信号が出力される。
【0051】
そして、ディジタイザ300では、周波数スペクトル変換装置260により、加算器240からの出力信号が周波数スペクトル変換され、表示装置270により、図4(b)に示すように、変換された周波数スペクトルが表示される。
【0052】
このように変調器234,238では、それぞれ異なる周波数のキャリアで周波数変調されるので、表示装置270には、図4(b)に示すように、各機能ブロック110,120からの出力信号が異なる周波数スペクトルとして表示される。したがって、表示装置270の表示に基づけば、各機能ブロック110,120からの出力信号について、その信号成分、高調波成分、雑音成分等の検査を同時に行うことができる。
【0053】
このようにして、各機能ブロック110,120からの出力信号を加算する加算器240と、加算した信号を周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、を備えたから、多数の機能ブロックを有する半導体装置を検査する場合であっても、ディジタイザ300を増設する必要がないので、従来に比して、コストを削減することができるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても、機能ブロックの数に制限を受けることなく同時検査を行うことができる。
【0054】
また、各機能ブロック110,120からの出力信号をそれぞれ異なる周波数のキャリアで変調する変調器234,238を備えたから、表示装置270において、各機能ブロック110,120からの出力信号を異なる周波数領域で表示することができるので、各出力信号の検査を確実に行うことができる。
【0055】
さらに、変調器234,238は、LPF222,224からの出力信号を周波数変調するようにしたから、表示装置270に表示される出力信号の周波数スペクトルから、各機能ブロック110,120からの出力信号成分を比較的容易に把握することができる。
【0056】
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図5は、本発明に係る半導体装置の検査装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】
まず、構成を説明すると、図5中、半導体装置100には、検査装置200が取り付けられている。なお、発明の理解を容易にするため、機能ブロックを2つしか図示していないが、実際には、さらに複数の機能ブロックが半導体装置100に含まれている。
【0058】
半導体装置100は、機能ブロック110と、機能ブロック120と、入力端子112および出力端子114と、入力端子122および出力端子124と、で構成されている。
【0059】
検査装置200は、入力信号発振器210と、所定周期(例えば、88.2[kHz])の切換パルス信号を出力する切換パルス発振器242と、切換パルス発振器242からの切換パルス信号に基づいて各出力端子114,124からの出力信号を所定周期で切換入力するマルチプレクサ244と、マルチプレクサ244の出力信号から機能ブロック110の出力信号成分を抽出する出力信号抽出装置252と、マルチプレクサ244の出力信号から機能ブロック120の出力信号成分を抽出する出力信号抽出装置254と、出力信号抽出装置252,254からの出力信号を個別に周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、表示装置270と、で構成されている。なお、図中、出力信号抽出装置252,254と、周波数スペクトル変換装置260と、表示装置270と、でディジタイザ300を構成している。また、出力信号抽出装置252,254は、図示しないが、例えば切換パルス発振器242からの切換パルス信号に基づいて、出力信号を抽出するようになっている。
【0060】
次に、上記第3の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。図6は、ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフであって、図6(a)は、マルチプレクサ244から出力される信号を示すグラフであり、図6(b)は、周波数スペクトル変換装置260に入力される信号を示すグラフであり、図6(c)は、表示装置270に表示される信号を示すグラフである。
【0061】
まず、半導体装置100の検査を開始するにあたり、入力信号発振器210において、各機能ブロック110,120からそれぞれ同一の周波数の出力信号が得られるように、各機能ブロック110,120に与えるディジタル入力信号の値をそれぞれ設定する。すなわち、機能ブロック110,120の設計仕様から、各機能ブロック110,120に与えるディジタル入力信号の値をいずれも、機能ブロック110,120からの出力信号の周波数が、例えば0.99[kHz]となるような所定値に設定する。
【0062】
なお、周波数スペクトル変換装置260においては、例えば、サンプリング周波数を176.4[kHz]、サンプリング点数を4096点に設定する。
このように入力信号発振器210を設定したのち、半導体装置100の検査を開始すると、機能ブロック110,120ではいずれも、入力信号発振器210からのディジタル入力信号を受けて、周波数0.99[kHz]の正弦波からなる出力信号が出力される。
【0063】
各機能ブロック110,120から出力信号が出力されると、マルチプレクサ244では、切換パルス発振器242からの切換パルス信号を受けて、各機能ブロック110,120からの出力信号が所定周期で切換入力される。すなわち、切換パルス信号がハイレベルであるときは、機能ブロック110からの出力信号が入力され、切換パルス信号がローレベルであるときは、機能ブロック120からの出力信号が入力されるので、マルチプレクサ244からは、図6(a)に示すような信号が出力される。なお、図中、白丸は機能ブロック110からの出力信号を示し、黒丸は、機能ブロック120からの出力信号を示している。
【0064】
次いで、ディジタイザ300では、図6(b)に示すように、出力信号抽出装置252により、マルチプレクサ244の出力信号から機能ブロック110の出力信号成分が抽出され一方、出力信号抽出装置254により、マルチプレクサ244の出力信号から機能ブロック120の出力信号成分が抽出される。そして、周波数スペクトル変換装置260により、出力信号抽出装置252,254からの出力信号がそれぞれ周波数スペクトル変換され、表示装置270により、図6(c)に示すように、変換された周波数スペクトルがそれぞれ表示される。
【0065】
このように表示装置270には、図6(c)に示すように、各機能ブロック110,120からの出力信号がそれぞれ個別に表示される。したがって、表示装置270の表示に基づけば、各機能ブロック110,120からの出力信号について、その信号成分、高調波成分、雑音成分等の検査を同時に行うことができる。
【0066】
このようにして、各機能ブロック110,120からの出力信号を切換入力するマルチプレクサ244と、切換入力した信号を周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、を備えたから、多数の機能ブロックを有する半導体装置を検査する場合であっても、ディジタイザ300を増設する必要がないので、従来に比して、コストを削減することができるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても、機能ブロックの数に制限を受けることなく同時検査を行うことができる。
【0067】
また、各機能ブロック110,120からの出力信号を所定周期で切換入力するマルチプレクサ244と、切換入力した信号から各出力信号成分を抽出する出力信号抽出装置252,254と、抽出した各出力信号成分をそれぞれ周波数スペクトル変換する周波数スペクトル変換装置260と、を備えたから、表示装置270において、各機能ブロック110,120からの出力信号をそれぞれ個別に表示することができるので、各出力信号の検査を確実に行うことができる。
【0068】
なお、上記第3の実施の形態においては、各機能ブロック110,120からの出力信号を、表示装置270にそれぞれ個別に表示するように構成したが、これに限らず、例えば、入力信号発振器210において、各機能ブロック110,120からそれぞれ異なる周波数の出力信号が得られるように、各機能ブロック110,120に与える入力信号をそれぞれを設定し、周波数スペクトル変換装置260により、出力信号抽出装置252,254からの出力信号をそれぞれ周波数スペクトル変換した後、これらを一の表示画面に表示するように構成してもよい。
【0069】
また、上記第1、第2および第3の実施の形態においては、周波数スペクトル260で変換した周波数スペクトルを単に表示装置270に表示するように構成したが、これに限らず、周波数スペクトル260で変換した周波数スペクトルに基づいて所定の判定処理を行う判定処理装置を設け、判定処理装置により、変換した周波数スペクトルについて、例えばリミット判定処理や領域判定処理等を行い、その結果を表示装置270に表示するように構成してもよい。
【0070】
さらに、上記第1、第2および第3の実施の形態においては、各機能ブロック110,120からの出力信号を合成する手段を、それぞれ独立の構成として示したが、これに限らず、上記第1、第2および第3の実施の形態の構成を適宜組み合わせて構成してもよい。例えば、4つの機能ブロック110〜140がある場合に、機能ブロック110,120からの出力信号は、上記第1の実施の形態に示すように、加算することにより合成し、機能ブロック130,140からの出力信号は、上記第2の実施の形態に示すように、変調加算することにより合成し、さらに、機能ブロック110,120の加算信号と、機能ブロック130,140の変調加算信号とは、上記第3の実施の形態に示すように、所定周期で切換入力することにより合成するような構成とすることもできる。
【0073】
また、上記第3の実施の形態において、マルチプレクサ240は、請求項1記載の合成手段に対応し、出力信号抽出装置252,254は、請求項1記載の抽出手段に対応し、周波数スペクトル変換装置260は、請求項1記載の変換手段に対応している。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る半導体装置の検査装置によれば、従来に比して、コストを削減することができるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても、機能ブロックの数に制限を受けることなく同時検査を行うことができるという効果が得られる。また、各機能ブロックからの出力信号の検査を確実に行うことができるという効果も得られる。
【0076】
一方、本発明に係る半導体装置の検査方法によれば、従来に比して、コストを削減することができるとともに、多数の機能ブロックを有する半導体装置であっても、機能ブロックの数に制限を受けることなく同時検査を行うことができるという効果が得られる。また、各機能ブロックからの出力信号の検査を確実に行うことができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の検査装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフである。
【図3】本発明に係る半導体装置の検査装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフである。
【図5】本発明に係る半導体装置の検査装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】ディジタイザ300に入出力される信号を示すグラフである。
【符号の説明】
100 半導体装置
110,120 機能ブロック
112,122 入力端子
114,124 出力端子
200 検査装置
210 入力信号発振器
222,224 LPF
232,236 キャリア発振器
234,238 変調器
240 加算器
242 切換パルス発振器
244 マルチプレクサ
252,254 出力信号抽出装置
260 周波数スペクトル変換装置
270 表示装置
300 ディジタイザ

Claims (2)

  1. 複数の機能ブロックを有する半導体装置からの出力信号を検査する装置であって、
    前記各機能ブロックからの出力信号を所定周期で切換入力して合成する合成手段と、
    前記合成した信号を処理するディジタイザと、を備え、
    前記ディジタイザは、
    前記合成した信号から前記各出力信号成分をそれぞれ抽出する複数の抽出手段と、
    前記抽出した各出力信号成分をそれぞれ周波数スペクトル変換する変換手段と、を備えることを特徴とする半導体装置の検査装置。
  2. 複数の機能ブロックを有する半導体装置からの出力信号を検査する方法であって、
    前記各機能ブロックからの出力信号を所定周期で切換入力して合成するステップと、
    前記合成した信号をディジタイザにより処理する処理ステップとを含み、
    前記処理ステップは、
    前記合成した信号から前記各出力信号成分をそれぞれ抽出するステップと
    前記抽出した各出力信号成分をそれぞれ周波数スペクトル変換するステップと、を含むことを特徴とする半導体装置の検査方法。
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