JP3640587B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイスバンク式冷却機構を有する飲料ディスペンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷却負荷の小さいときには冷却水により飲料を冷却し、冷却負荷の大きな場合にはそれまでに形成された氷の潜熱をも利用して、飲料の冷却を行うことができる、いわゆるアイスバンク式冷却機構を有する飲料ディスペンサがある。
【0003】
図5に従来のアイスバンク式冷却機構を備えた飲料ディスペンサの縦断面を示す。飲料ディスペンサ1は、冷凍装置3やモータ5などを収容する機械室7を本体下部に備え、更にその機械室7の上方に水槽9を備えている。水槽9の内部には、顧客に提供するための飲料を貯えておくための飲料冷却タンク11を備えている。飲料冷却タンク11の外面と水槽9の内面との間には、環状の冷却水室13が画定されており、その冷却水室13には、冷却媒体と機能する冷却水15が満たされている。さらに、冷却水室13の水槽9内面近傍には、冷却水15を冷却するための冷却パイプ17が設けられている。水槽の底部には、モータ5により回転されるプロペラ19が配設されている。また、飲料冷却タンク11の底部には注出口21に続く供給管が接続されている。以上のような構成の飲料ディスペンサにおいては、プロペラ19の回転により飲料冷却タンク11の周囲の冷却水15を攪拌し、冷却水15が飲料冷却タンク11内の飲料から熱を奪って飲料の冷却を行っていた。また、冷却負荷の小さいとき冷却パイプ17の周囲には氷23が形成されており、冷却負荷が大きくなると冷却水15だけでなくその氷23の潜熱をも利用して、飲料の冷却を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなアイスバンク式冷却機構を備えた飲料ディスペンサにおいては、冷却水15の攪拌効率によって飲料の冷却特性が決まってしまう。しかしながら、従来の飲料ディスペンサにおいては、氷23がまだ形成されていない状態と、完氷状態すなわち氷23が最大に形成された状態とでは、冷却水15の量が異なるため冷却効率が変化し、特に、冷却水15の量が少ない場合には飲料冷却タンク11側方における冷却水15の循環が十分でなく、攪拌効率すなわち冷却効率が良好でないという問題がある。
【0005】
また、このため、従来は水槽9内において氷23よりも冷却水15を多くしておく必要が有り、必然的に水槽9を大型化しなければならないといった問題もあった。また、プロペラ13は水槽9の下部にあり、冷却水15は、プロペラ13の回転により、図中矢印に示されるように、プロペラ中心に向かって吸い込まれ且つプロペラ半径方向外側へほぼ放射状に送り出されるように流れる。そのため、プロペラ13と飲料冷却タンク11との間にはある程度大きな空間を確保しなければならないため、冷却水室の小型化、すなわち装置の小型化が図りにくかった。
【0006】
従って、本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、少ない冷却水で飲料を好適に冷却できるアイスバンク式冷却機構を有する飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の飲料ディスペンサは、飲料を収容する飲料冷却タンクと、前記飲料冷却タンクを包囲し、該飲料冷却タンクとの間に冷却水を収容する冷却水室を画定する水槽と、前記飲料冷却タンクの周囲に配設され、前記冷却水を冷却するための冷却手段と、前記冷却手段により形成された氷と前記飲料冷却タンクとの間に形成された空間に向けて、前記冷却水を上方に吐出する吐出し口を有する冷却水循環手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態に係るアイスバンク式冷却機構を備えた飲料ディスペンサを添付図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係る飲料ディスペンサの縦断面図である。飲料ディスペンサ31は、冷凍装置33などを収容する機械室37を本体下部に備え、更にその機械室37の上方に水槽39を備えている。水槽39の内部には、飲料冷却タンク41を備えている。飲料冷却ディスペンサ41は、ほぼ円筒状の部材からなり、その内部には顧客に提供するための飲料を貯えられる。飲料冷却タンク41の外面と水槽39の内面との間には、環状の冷却水室43が画定されており、その冷却水室43には、冷却媒体と機能する冷却水45が満たされている。また、冷却水室43には、冷却水45を冷却するための冷却手段として冷却パイプ47が設けられている。冷却パイプ47は、飲料冷却タンク41を取り囲むように螺旋状に延びており、図2にも示されるように、その平面形状がほぼ四角い環状を形成するように延びている。かかる冷却パイプ47は、冷却水45を冷却することによって、冷却水室43内に、飲料冷却タンク41を取り囲むように横断面がほぼ四角形の筒状の氷48を形成することができる。
【0009】
また、水槽39の底部には、冷却水室43内の冷却水45を攪拌及び循環するための冷却水循環手段49が設けられている。冷却水循環手段49は、機械室37内に設けられたポンプ51とそのポンプ51に接続された循環パイプ53とを備える。循環パイプ53は、ポンプ51の吸入側に接続された吸入経路部53aと、ポンプ51の吐出側に接続された吐出経路部53bとを備えている。吸入経路部53aにおける吸込み口55は水槽39の底壁部であって飲料冷却タンク39の下方に開口している。また、吐出経路部53bは、図2及び図3によく示されているように、その平面形状がほぼH字形となるよう下流側が4つに分岐しており、4つの吐出し口57を備えている。各吐出し口57は、飲料冷却タンク41の外側に対称的に配置されている。より詳細には以下のような態様となる。すなわち、上述したように氷48の横断面がほぼ四角形の筒状に形成され、且つ、飲料冷却ディスペンサ41の横断面がほぼ円形の筒状であることから、氷48が最大に成長したときに飲料冷却タンク41の外側には、氷48の四隅の内面と飲料冷却ディスペンサ41の外面との間に4つの空間Bが形成される。そして、各吐出し口57は、対応する各空間Bの下方に配置され、それぞれ該空間Bに冷却水45を吐出することができるように上方に向けられている。
【0010】
次に以上のように構成された飲料ディスペンサの作用について説明する。冷却水室43内の冷却水45は、ポンプ51の作用により、循環パイプ53の吸込み口55より吸引され、4つの吐出し口57から吐出される。このとき、冷却パイプ47の周囲に氷が形成されていない無氷状態では、冷却水45の量は十分であるため、冷却水室47の全体が好適に攪拌される。一方、冷却パイプ47を流通する冷媒により冷却パイプ47の周囲に氷48が形成され、氷48が最大に成長した完氷状態になると、冷却水室47内の冷却水45の量は、4つの空間B及び飲料冷却タンク41の底壁と水槽39の底壁との間の空間C(図1参照)を占めるだけの量まで減少するが、冷却水45は空間Cより吸込まれ各空間Bに直接吐出されるため、空間B及びCだけで好適に攪拌され無氷状態とほぼ変わらない攪拌効率を得ることができる。また、複数の空間B及び複数の吐出し口57により冷却水45による熱交換のための循環経路(サイクル)が複数存在するようになっている。このような良好な攪拌効率や複数の循環経路により、完氷状態の場合のように少ない冷却水の量でも飲料を効率よく冷却することができる。
【0011】
また、本実施の形態では、冷却水45が少なくても所望の冷却性能が維持できるため、冷却水室47内における氷48の量の割合を従来よりも増加させることができ、氷48の潜熱を利用した冷却性能も向上している。さらに、冷却水45が少なくてもよいため、冷却水室43を小型化することが可能であり、水槽39すなわち装置全体の小型化を図ったり、また、水槽39に対して飲料冷却タンク41を相対的に大きくし、冷却できる飲料の量を増やし冷却能力の向上を図ることも容易となっている。
【0012】
以上に説明した本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、例えば以下のような改変を施して実施することも可能である。すなわち、循環パイプは常に分岐する態様でなくてもよく、図4に示されるように環状な循環パイプ153を備え、この循環パイプ153の上面に複数の吐出し口157を直接穿設して、各空間Bに少なくとも一つの吐出し口157が向き冷却水を吐出できるようにしてもよい。
また、循環パイプの吐出し口の数は4つでなくてもよい。すなわち、上記の実施の形態においては、氷48はその横断面がほぼ四角形の筒状体として、また、飲料冷却ディスペンサ41はその横断面がほぼ円形の筒状体として形成される態様であったが、これに代えて、冷却パイプの平面形状を三角形又は五角以上の多角形となるようにし、氷もまたその横断面が三角形又は五角以上の多角形となるような筒状体に形成させ、氷と飲料冷却タンク41との間に生じる空間の数だけ吐出し口を設けてあればよい。また、氷と飲料冷却タンクとの間に生じる空間毎に少なくとも一つの吐出し口が設けられていれば、当該空間毎に複数ずつ吐出し口が設けられていても良い。さらに、飲料冷却タンクはその横断面がほぼ円形である筒状体に限定されるものではなく、例えば、図1乃至3に示した実施の形態の場合と氷及び飲料冷却タンクの関係を入れ替えるよう、飲料冷却タンクはその横断面がほぼ四角形の筒状体であり、冷却パイプをその平面形状がほぼ円形となるようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアイスバンク式冷却機構を備えた飲料ディスペンサによれば、冷却水室に形成された氷と飲料冷却タンクとの間の空間に冷却水を直接吐出するため、冷却水が少なくても好適な冷却性能が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る飲料ディスペンサの縦断面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う横断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る飲料ディスペンサの循環パイプの形状を説明するための斜視図である。
【図4】 本発明の別の実施の形態に係る飲料ディスペンサの循環パイプの形状を説明するための斜視図である。
【図5】 従来の飲料ディスペンサの縦断面図である。
【符号の説明】
39…水槽、41…飲料冷却タンク、43…冷却水室、45…冷却水、47…冷却パイプ(冷却手段)、51…ポンプ(冷却水循環手段)、53…循環パイプ(冷却水循環手段)、57…吐出し口。
Claims (1)
- 飲料を収容する飲料冷却タンクと、
前記飲料冷却タンクを包囲し、該飲料冷却タンクとの間に冷却水を収容する冷却水室を画定する水槽と、
前記飲料冷却タンクの周囲に配設され、前記冷却水を冷却するための冷却手段と、
前記冷却手段により形成された氷と前記飲料冷却タンクとの間に形成された空間に向けて、前記冷却水を上方に吐出する吐出し口を有する冷却水循環手段と
を備えることを特徴とする飲料ディスペンサ。
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