JP3639379B2 - 光学ピックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体レーザからの光を光記録媒体に照射して、情報の再生や記録を行うための光学ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光学ピックアップ装置として、例えば、特開平6−124477号公報には、レーザ光源と対物レンズとの間の平行光路中に、リング状電極を有する液晶フィルタおよび偏光ビームスプリッタを配置し、液晶フィルタによりそのリング状電極部分を透過するレーザ光の偏光状態を選択的に変化させて、その部分の透過光を偏光ビームスプリッタで反射させることにより、偏光ビームスプリッタを経て対物レンズに入射する光束径、すなわち開口数を制御して、対物レンズによる集光スポット径を、高密度記録されたディスクに対しては小さく、低密度記録されたディスクに対しては大きくするようにしたものが提案されている。
【0003】
また、特開平6−295467号公報には、レーザ光源と対物レンズとの間の平行光路中に、屈折率可変材を透明な基板電極で挟持した環状基板を配置し、この環状基板の内半径r1および外半径r2を通る光線が、それぞれ対物レンズを通る開口数NA1およびNA2の光線となるように設定して、その屈折率あるいは厚さを変化させることにより、レーザ光の一部に位相差を生じさせて、光ディスク基板の厚さ誤差による対物レンズ収差を抑えるようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の光学ピックアップ装置においては、装置の小型・軽量化を図ることから、半導体レーザおよび光検出器をチップ状態でステム上に実装して、キャップで気密封止するようにしている(例えば、特開平4−74333号公報参照)。このようにすれば、装置の小型・軽量化が図れると同時に、半導体レーザおよび光検出器の環境温度変化に対する安定性を向上できると共に、埃等の付着も有効に防止でき、また、ステムに配線用のリード端子を設けることにより、配線処理も容易にできる利点がある。
【0005】
しかしながら、このように半導体レーザおよび光検出器を、気密封止したキャップ内に実装したものと、上記の特開平6−124477号公報や、特開平6−295467号公報に開示されている液晶フィルタや環状基板とを単に組み合わせて、対物レンズの開口数や収差等の光学特性を制御しようとすると、液晶フィルタや環状基板を、半導体レーザおよび光検出器を内蔵するキャップの外に配置することになる。
【0006】
このため、液晶フィルタや環状基板に埃等が付着して、所望の光学特性が得られなくなるという問題があると共に、液晶フィルタや環状基板に対するリード線の配線処理を含めて、組み立てが面倒となってコストアップになるという問題がある。
【0007】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、集光光学系を所望の光学特性に安定して制御し得ると共に、リード線等の電気的配線処理を含めて容易に組み立てでき、したがって安価にできるよう適切に構成した光学ピックアップ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、半導体レーザと、この半導体レーザから出射した光ビームを光記録媒体上にスポットとして集光する集光光学系と、該集光光学系と前記半導体レーザとの間に配置され、前記光記録媒体で反射されて前記集光光学系を経て入射する光ビームを前記半導体レーザから出射した光ビームと分離して光検出器上に入射させる分離光学素子と、該分離光学素子と前記集光光学系との間に配置された1/4波長板とを有し、前記半導体レーザおよび光検出器を光ビーム入出射用のガラス基板を有するキャップ内に気密封止して実装した光学ピックアップ装置において、
前記ガラス基板を平行平板ガラスとして、
該平行平板ガラスの前記半導体レーザ側の表面で、前記半導体レーザからの光ビームが入射する位置に、該光ビームの周辺部の光の偏光状態を選択的に変更する液晶セルを設け、
前記平行平板ガラスの前記液晶セルを設けた表面とは反対側の表面に、前記分離光学素子を構成する回折効率が偏光依存性を有する透過型の偏光性ホログラム素子を設け、
前記半導体レーザから出射された光ビームを、前記液晶セル、前記平行平板ガラスおよび前記偏光性ホログラム素子を経て有効径を選択的に制御して前記1/4波長板を経て前記集光光学系に導き、前記光記録媒体で反射された光ビームを、前記集光光学系および前記1/4波長板を経て前記偏光性ホログラム素子で前記半導体レーザから出射された光ビームと分離して、前記液晶セルを透過させることなく前記光検出器上に入射させるように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施形態を示すものである。この実施形態では、半導体レーザ1の前面から出射した直線偏光の光ビームを、液晶セル2およびガラス基板3を経て、分離光学素子である偏光性ホログラム素子4に入射させ、半導体レーザ1の後面から出射した光ビームを、モニタ用光検出器5で受光して、その出力に基づいて半導体レーザ1の出力を制御するようにする。
【0010】
半導体レーザ1は、電気的接続部を有するステム6a上に固定したステム6bの垂直面にチップ状態で取り付けて、そのリード線(図示せず)をステム6a上の対応するランド部に接続し、モニタ用光検出器5は、半導体レーザ1の後面から出射される光ビームを受光し得るように、ステム6a上にチップ状態で取り付けて、そのリード線(図示せず)を同様にステム6a上の対応するランド部に接続する。また、ガラス基板3は、平行平板ガラスをもって構成し、その半導体レーザ1と対向する面に液晶セル2を設け、反対側の面に偏光性ホログラム素子4を設ける。
【0011】
図2に詳細に示すように、液晶セル2は、ガラス基板3上に環座7を介して設けたガラス基板8と、ガラス基板3、環座7およびガラス基板8で囲まれる部分に収容したネマティック液晶9と、環座7の内側で、ガラス基板3上設けた円状の透明電極10およびガラス基板8上設けた中心部に開口を有する透明なリング状電極11とを有する。なお、環座7の内径は、ガラス基板3に入射する半導体レーザ1からの光ビームの有効径よりも大きくし、リング状電極11の内径は前記光ビームの有効径よりも小さくする。
【0012】
透明電極10のリード線10aおよびリング状電極11のリード線11aは、それぞれステム6a上の対応するランド部に接続し、これらリード線10a,11aを介して透明電極10およびリング状電極11間のネマティック液晶9に選択的に電圧を印加して、印加電圧がオンの状態で半導体レーザ1からの光ビームの偏光方向(例えば、紙面内方向)を中央部では90°回転させ(例えば、紙面に垂直方向)、周辺部では変えずにそのまま透過させ、印加電圧がオフの状態では、中央部および周辺部ともに偏光方向を90°変えて透過させる。
【0013】
また、偏光性ホログラム素子4は、1次回折効率が入射光の直線偏光の方向に依存するように、平行平板状のニオブ酸リチウム基板15の一方の面上に、プロトン交換領域16および誘電体膜17からなる二層の回折格子18を形成し、このニオブ酸リチウム基板15の他方の面をガラス基板3上に接合して設ける。回折格子18は、図3に詳細に示すように、光ビームをその中心光線を通る分割線19で瞳分割するように、分割線19に対する格子線の角度が互いに等しく、向きが反対方向の二つのホログラム領域18a,18bをもって構成する。
【0014】
図1において、偏光性ホログラム素子4を0次光で透過した半導体レーザ1からの光ビームは、コリメータレンズ21で平行光束とした後、1/4波長板22で円偏光に変換して、集光光学系を構成する対物レンズ23を経て光記録媒体24の記録面にスポット状に照射させる。なお、液晶セル2がオン状態にあるときは、前述したように、半導体レーザ1からの光ビームは、中央部では偏光方向が90°回転され、周辺部では偏光方向が回転されることなく液晶セル2を透過して偏光性ホログラム素子4に入射する。この周辺部の光束は、偏光性ホログラム素子4で回折され、その回折された光ビームはコリメータレンズ21に入射されず、液晶セル2によって偏光方向が変えられた中央部の光束のみがコリメータレンズ21に入射されることになる。これに対し、液晶セル2がオフ状態にあるときは、入射する光ビームは、その中央部および周辺部ともに偏光方向が90°回転されて出射するので、全ての光束が偏光性ホログラム素子4を経てコリメータレンズ21に入射する。したがって、液晶セル2および偏光性ホログラム素子4により、半導体レーザ1からの光ビームの有効径を制御すれば、対物レンズ23の開口数が変わることになる。
【0015】
光記録媒体24で反射される戻り光は、対物レンズ23、1/4波長板22およびコリメータレンズ21を経て偏光性ホログラム素子4に入射させる。ここで、偏光性ホログラム素子4に入射する戻り光は、往路と復路とで1/4波長板22を二回透過するので、往路において偏光性ホログラム素子4に入射する光ビームの直線偏光と直交する方向の直線偏光となる。この偏光性ホログラム素子4のホログラム領域18a,18b(図3参照)で回折される1次回折光は、ガラス基板3を経てそれぞれ光検出器25,26で受光する。
【0016】
光検出器25,26は、図3に示すように、それぞれ2分割した受光領域25a,25b、26a,26bをもって構成する。これら光検出器25,26は、図1に示すように、ステム6a上に固定したステム6cの表面にそれぞれチップ状態で取り付けて、それらのリード線(図示せず)をステム6a上の対応するランド部に接続する。
【0017】
このようにして、光記録媒体24からの戻り光を、偏光性ホログラム素子4で往路から分離して光検出器25,26で受光し、これら光検出器25,26の出力に基づいて、例えば特開平6−195727号公報に開示されているように、光記録媒体24に記録されている情報信号、および光記録媒体24と対物レンズ23との相対的位置ずれを表すサーボ信号、例えば、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を検出するようにする。
【0018】
すなわち、光検出器25の受光領域25a,25bの出力をS25a ,S25b 、光検出器26の受光領域26a,26bの出力をS26a ,S26b とするとき、情報信号SRF、フォーカスエラー信号Sf およびトラッキングエラー信号St を、それぞれ下記の演算に基づいて検出する。
[数1]
SRF=S25a +S25b +S26a +S26b
Sf =(S25a −S25b )+(S26b −S26a )
St =(S25a +S25b )−(S26a +S26b )
【0019】
図1において、ステム6aには、ステム6b,6cを囲むようにキャップ27を取り付け、このキャップ27にガラス基板3を取り付けて、ガラス基板3、ステム6aおよびキャップ27によって、半導体レーザ1、液晶セル2、モニタ用光検出器5および光検出器25,26を気密封止する。
【0020】
この実施形態の光学ピックアップ装置は、例えば、光記録媒体24として、カバーガラス厚さが0.6mmのDVDおよびカバーガラス厚さが1.2mmのCDを選択的に再生するディスク装置に適用し、このディスク装置に設けられた図示しないディスク識別手段からの装填されたディスクの種類を表す識別信号に基づいて、液晶セル2への電圧の印加を制御すると共に、対物レンズ23のフォーカス方向の位置を制御する。
【0021】
例えば、装填されたディスクが厚さの薄いDVDの場合には、液晶セル2への電圧の印加をオフとして、対物レンズ23の開口数を大きくすると共に、フォーカスエラー信号に、対物レンズ23がディスク面から離れる方向の所定のオフセット信号を与える。これに対して、装填されたディスクが厚さの厚いCDの場合には、液晶セル2への電圧の印加をオンとして、対物レンズ23の開口数を小さく、すなわち焦点深度を深くすると共に、フォーカスエラー信号に、対物レンズ23がディスク面に近づく方向の所定のオフセット信号を与える。なお、対物レンズ23のオフセット量は相対的なもので、例えば、厚さの薄いDVDに対する対物レンズ23の位置を基準位置とする場合には、CDが装填された場合に、対物レンズ23が基準位置から所定量ディスク面に近づくようにオフセット信号を与えればよい。
【0022】
このようにすれば、1つのディスク装置で、厚さの異なる光記録媒体を、それぞれ収差が最も小さくなる状態で、選択的に読み取ることができる。なお、以上は光記録媒体の再生動作について説明したが、半導体レーザのパワーを記録パワーとして、その光ビームを記録すべき情報に応じて変調して光記録媒体に照射すれば、記録動作を行うことができるので、厚さの異なる光記録媒体に対して選択的に情報を記録することもできる。
【0023】
以上のように、この実施形態によれば、半導体レーザ1、モニタ用の光検出器5、情報信号およびサーボ信号用の光検出器25,26を気密封止したキャップ27内に、半導体レーザ1からの光ビームの偏光状態を制御する液晶セル2を配置したので、液晶セル2に埃等が付着することがなく、したがって対物レンズ23の開口数を安定して制御することができる。また、液晶セル2をキャップ27内に配置することから、そのリード線を接続する電気的接続部を有するステム6aとの距離が短くなり、したがってリード線の電気的配線処理を含めて、組み立てが容易となり、安価にできる。
【0024】
また、液晶セル2をガラス基板3上に設けるようにしたので、液晶セル2の歪み等を有効に防止でき、その光学的特性を安定して維持できると共に、ガラス基板3を平行平板ガラスとして、液晶セル2を設けた面とは反対側の面に分離光学素子である偏光性ホログラム素子4を設けたので、小型・軽量化を容易に達成することができる。
【0025】
図4は、この発明とともに開発した光学ピックアップ装置の第1参考例を示すものである。この参考例は、光磁気記録媒体に対して情報の記録・再生を行うもので、半導体レーザ31から出射される光ビームを、液晶セル36を経て分離光学素子である複合プリズム32に入射させる。複合プリズム32は、ガラスプリズム33とよび複屈折性プリズム34を誘電体膜35を介して貼り合わせて構成する。液晶セル36は、図2と同様に構成して、複合プリズム32を構成するガラスプリズム33の半導体レーザ31と対向する面に設ける。
【0026】
ここで、複屈折性プリズム34は、その常光および異常光の屈折率差が、例えば、0.03以上で、かつ、ガラスプリズム33の屈折率と、複屈折性プリズム34の常光および異常光の少なくとも一方の屈折率との差が0.15以上となるようにする。また、誘電体膜35は、例えば、P偏光成分をほぼ100%透過し、S偏光成分は70%以上反射、30%未満を透過するようにする。なお、図4では、複屈折性プリズム34の常光の屈折率を1.54、異常光の屈折率を常光の屈折率よりも0.03大きい1.57とし、ガラスプリズム33の屈折率を複屈折性プリズム40の異常光の屈折率よりも0.15小さい1.42とする。
【0027】
半導体レーザ31から出射される光ビームは、発散光束として液晶セル36に入射する。この液晶セル36を透過した光ビームは、複合プリズム32のガラスプリズム33側から入射して、誘電体膜35に入射する。例えば、半導体レーザ31から出射された光ビームの偏光方向が誘電体膜35に対してP偏光である場合には、液晶セル36でS偏光に変換された光束の70%が誘電体膜35で反射されることになる。
【0028】
ここで、液晶セル36がオフ状態の場合には、液晶セル36に入射された光ビームは、その偏光方向が90°変えら、複合プリズム32のガラスプリズム33側から誘電体膜35にS偏光で入射する。そして、その70%の光ビームが反射されてガラスプリズム33から出射される。
【0029】
これに対し、液晶セル36がオン状態の場合には、半導体レーザ31から出射された光ビームは、その周辺部の偏光方向がP偏光のまま誘電体膜35に入射する。誘電体膜35は、P偏光を100%透過するから、光ビームの周辺部は誘電体膜35を透過し、中央部のS偏光に変換された光束の70%が誘電体膜35で反射されてガラスプリズム33から出射されることになる。
【0030】
このように、液晶セル36の印加電圧制御および誘電体膜35の膜特性によって、ガラスプリズム33から出射する半導体レーザ31からの発散光束の有効径を制御するようにする。ガラスプリズム33から出射された光ビームは、カバーガラス37および集光光学系としての対物レンズ38を経て光磁気記録媒体39の記録面にスポット状に照射させる。
【0031】
また、光磁気記録媒体39で反射される戻り光は、対物レンズ38およびカバーガラス37を経て複合プリズム32に収束光として、そのガラスプリズム33側から入射させる。ここで、複合プリズム32に入射する戻り光は、光磁気記録媒体39で反射される際に、磁気カー効果により偏光方向が±θk度回転しているので、P偏光成分を含んでいる。したがって、戻り光のP偏光成分は、そのほぼ100%が誘電体膜35を透過し、S偏光成分は、30%未満が誘電体膜35を透過することになる。この誘電体膜35を透過した戻り光を、複屈折性プリズム34により偏光面が直交する常光および異常光に分離して、それぞれ光検出器40および41で受光する。
【0032】
図4において、半導体レーザ31、液晶セル36を設けた複合プリズム32、光検出器40,41は、同一の基板42に実装し、これらをカバーガラス37およびキャップ43により気密封止する。
【0033】
このようにして、光検出器40,41の出力に基づいて、光磁気記録媒体39に記録されている情報信号を得る。また、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、常光および異常光のいずれか一方または双方のスポットの光量分布に基づいて検出することができるが、異常光は複屈折性プリズム32を透過する際、光線毎に屈折率が異なり、その収差量が常光のそれよりも大きくなって、光検出器40上に形成される常光のスポットに対して、光検出器41上に形成される異常光のスポットが回転したりするため、好ましくは、常光のスポットを用いて検出する。
【0034】
このため、常光を受光する光検出器40を、4つの受光領域に分割し、それぞれの領域の出力をS40a 〜S40d 、光検出器41の出力をS41とするとき、情報信号SRFは、光検出器40,41の出力差により、フォーカスエラー信号Sf は、非点収差およびコマ収差の変化を検出する方法により、また、トラッキングエラー信号St は、プッシュプル法により、それぞれ下記の信号処理を行って検出する。
[数2]
SRF=S40a +S40b +S40c +S40d −S41
Sf =S40a −S40b +S40c −S40d
St =S40a +S40b −S40c −S40d
【0035】
この参考例の光学ピックアップ装置は、例えば、光磁気記録媒体39として、カバーガラス厚さが0.6mmのDVD用RAMディスクおよびカバーガラス厚さが1.2mmの通常のRAMディスクを選択的に再生する光磁気ディスク装置に適用し、光磁気ディスク装置に設けられた図示しないディスク識別手段からの装填されたディスクの種類を表す識別信号に基づいて、第1実施形態の場合と同様にして、液晶セル36への電圧の印加を制御すると共に、対物レンズ38のフォーカス方向の位置を制御する。したがって、第1実施形態と同様に、1つの光磁気ディスク装置で、厚さの異なる光磁気記録媒体を、それぞれ収差が最も小さくなる状態で、選択的に読み取ることができる。
【0036】
以上のように、この参考例によれば、半導体レーザ31、複合プリズム32および光検出器40,41を同一基板42に実装して気密封止したキャップ43内で、複合プリズム32を構成するガラスプリズム33上に、半導体レーザ31からの光ビームの偏光状態を制御する液晶セル36を設けたので、液晶セル36への埃等の付着や、歪み等を有効に防止でき、したがって、第1実施形態と同様に、対物レンズ38の開口数を安定して制御することができる。また、基板42に各リード線の接続部を設けることにより、電気的配線処理を含めて、組み立てが容易となり、安価にできる。
【0037】
図5は、この発明の第2実施形態を示すものである。図5において、第1実施形態で説明したものと同一作用をなすものには同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。この実施形態では、第1実施形態において、半導体レーザ1、モニタ用光検出器5および光検出器25,26を同一の基板51に実装して、これらを液晶セル2とともに、ガラス基板3およびキャップ27により気密封止する。また、対物レンズ23を保持するレンズ枠52には、その光記録媒体24側の端部と反対側の端部に反射面52aを形成し、該反射面52aにおいて、液晶セル2への電圧印加がオフの状態で、半導体レーザ1から、液晶セル2、ガラス基板3、偏光性ホログラム素子4、コリメータレンズ21および1/4波長板22を経て入射する光束の一部を反射させ、その反射光を1/4波長板22、コリメータレンズ21および偏光性ホログラム素子4に入射させて、その回折光をガラス基板3を経てモニタ用光検出器5で受光するようにする。
【0038】
モニタ用光検出器5の出力は、スイッチ回路55を経て、半導体レーザ1を駆動制御するレーザドライブ回路56に供給する。スイッチ回路55は、ディスクの識別信号に基づいて、コントロール回路57により制御する。また、光検出器25,26の各受光領域25a;25b,26a;26b(図3参照)の出力は、演算回路58に供給し、ここで上述した演算により情報信号SRF、フォーカスエラー信号Sf およびトラッキングエラー信号St を検出する。
【0039】
演算回路58から得られるフォーカスエラー信号Sf は、差動増幅器59の非反転入力端子に供給する。この差動増幅器59の反転入力端子には、ディスクの識別信号に基づいて、コントロール回路57から所定のオフセット信号を供給し、この差動増幅器59の出力をフォーカスドライブ回路60を経てフォーカスコイル61に供給することにより、対物レンズ23をフォーカス制御するようにする。なお、この実施形態では、対物レンズ23のフォーカス方向の基準位置を、厚さの厚いCDに対して設定する。演算回路58から得られる情報信号SRFおよびトラッキングエラー信号St については、公知のように処理する。
【0040】
この実施形態では、識別信号により、光記録媒体24として、厚さt1の薄いDVDが装填されたことが識別された場合には、液晶セル2への電圧の印加をオフ、スイッチ回路55をオンとすると共に、差動増幅器59の反転入力端子に所定のオフセット信号を供給する。このようにして、コリメータレンズ21に入射する半導体レーザ1からの光ビームの有効径を大きくして、対物レンズ23の開口数を大きくすると共に、対物レンズ23側に導かれた光束の一部をレンズ枠52の反射面52aで反射させ、この反射面52aでの反射光を受光するモニタ用光検出器5の出力を、スイッチ回路55を経てレーザドライブ回路56に供給して、半導体レーザ1の出力を制御する。また、コントロール回路57からは、差動増幅器59の反転入力端子に所定のオフセット信号を供給し、これにより対物レンズ23をディスク面から離れる方向に所定量オフセットして、フォーカス制御を行わせる。
【0041】
これに対し、識別信号によって、厚さt2の厚いCDが装填されたことが識別された場合には、液晶セル2への電圧の印加をオン、スイッチ回路55をオフとすると共に、差動増幅器59の反転入力端子へのオフセット信号の供給を停止する。このようにして、コリメータレンズ21に入射する半導体レーザ1からの光ビームの有効径を小さくして、対物レンズ23の開口数を小さくすると共に、対物レンズ23をフォーカスオフセットすることなく、基準位置でフォーカス制御を行わせる。なお、この場合、対物レンズ23に入射する光ビームの有効径が小さいので、レンズ枠52の反射面52aで光束の一部が反射されることはないが、モニタ用光検出器5には、キャップ27内での迷光が入射することもある。しかし、スイッチ回路55をオフとしているので、迷光によって半導体レーザ1の出力が制御されることはない。
【0042】
この実施形態においても、半導体レーザ1、モニタ用光検出器5および光検出器25,26を同一の基板51に実装して、これらを液晶セル2とともに、ガラス基板3およびキャップ27により気密封止するようにしたので、第1実施形態で説明したと同様の効果を得ることができる。
【0043】
図6は、この発明とともに開発した光学ピックアップ装置の第2参考例を示すものである。この参考例では、樹脂または金属からなる下板部材64に埋め込まれた半導体よりなる基板65に光検出器66を形成すると共に、該基板65上にチップ状の半導体レーザ67および立ち上げミラー68を実装して、半導体レーザ67から下板部材64および基板65と平行な方向に光ビームを放射させ、その光ビームを立ち上げミラー68により基板65の法線方向に反射させるようにする。また、下板部材64には、その周辺部に、該部材面と平行な方向に延在して複数本のリード端子69を設け、半導体レーザ67のリード線67aおよび光検出器66のリード線(図示せず)をそれぞれ所定のリード端子69に接続する。
【0044】
さらに、下板部材64には、基板65に実装された半導体レーザ67、立ち上げミラー68および光検出器66を、気密に封止するように光学部材70を設ける。この光学部材70には、基板65と対向する側に球面凹レンズ71を形成する。球面凹レンズ71には、その表面の中央部、すなわち立ち上げミラー68で反射された光ビームが入射する部分に液晶セル72を設け、周辺部には光検出器66と対応する部分(開口部分)73を除いて反射膜74を設ける。液晶セル72は、第1実施形態と同様に、光記録媒体24の識別信号に基づいて選択的に電圧を印加することにより、該液晶セル72を透過する光ビームの周辺部の偏光方向を中央部の偏光方向と直交させるよう構成し、そのリード線72aは所定のリード端子69の気密封止される部分に接続する。
【0045】
また、光学部材70の球面凹レンズ71を形成した面とは反対側の面には、球面凹レンズ71の光軸を含む中央部分75を除いて分離光学素子である反射型ホログラムパターン76を形成する。この反射型ホログラムパターン76は、図2に示したような偏光性ホログラム素子に、さらに、球面凹レンズ71の球面収差を補正すると共に、光記録媒体24からの戻り光を開口部分73を経て光検出器66に導く機能を有するようにする。
【0046】
このようにして、半導体レーザ67から出射される発散光束の光ビームを、立ち上げミラー68で反射させて、液晶セル72を経て光学部材70に入射させ、該光学部材70において反射型ホログラムパターン76および反射膜74で順次反射させた後、中央部分75を経て光記録媒体24の記録面にスポット状に照射させる。また、光記録媒体24で反射される戻り光は、光学部材70に、その中央部分75から入射させ、該光学部材70において、反射膜74および反射型ホログラムパターン76で順次反射させた後、開口部分73を経て光検出器66で受光するようにする。
【0047】
なお、光検出器66は、例えば、特開平7−176070号公報に開示されているように、光記録媒体24のトラック方向と直交する方向に4分割した受光領域をもって構成し、それらの出力に基づいて、情報信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出するようにする。
【0048】
したがって、この参考例においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、この参考例では、半導体レーザ67を、下板部材64および基板65と平行な方向に光ビームを放射するように実装すると共に、下板部材64の周辺部に、該部材面と平行な方向に延在して複数本のリード端子69を設けて、半導体レーザ67、光検出器66および液晶セル72のリード線を接続するようにしたので、光学ピックアップ装置の薄型化を図ることができる。
【0049】
なお、第1、第2実施形態および第2参考例では、液晶セルと偏光性ホログラム素子との作用により、対物レンズの開口数を制御するようにしたが、液晶セルと、これを取り付ける基板(第1および2実施形態ではガラス基板3、第2参考例では光学部材70)との間に偏光膜を設けて、液晶セルの中央部を透過した偏光はそのまま透過させ、液晶セルの周辺部(リング状電極を有する部分)を透過した偏光は、液晶セルがオフ状態では透過、オン状態では遮光させるようにすることもできる。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、半導体レーザと、この半導体レーザから出射した光ビームを光記録媒体上にスポットとして集光する集光光学系と、該集光光学系と前記半導体レーザとの間に配置され、前記光記録媒体で反射されて前記集光光学系を経て入射する光ビームを前記半導体レーザから出射した光ビームと分離して光検出器上に入射させる分離光学素子と、該分離光学素子と前記集光光学系との間に配置された1/4波長板とを有し、前記半導体レーザおよび光検出器を光ビーム入出射用のガラス基板を有するキャップ内に気密封止して実装した光学ピックアップ装置において、前記ガラス基板を平行平板ガラスとして、該平行平板ガラスの前記半導体レーザ側の表面で、前記半導体レーザからの光ビームが入射する位置に、該光ビームの周辺部の光の偏光状態を選択的に変更する液晶セルを設け、前記平行平板ガラスの前記液晶セルを設けた表面とは反対側の表面に、前記分離光学素子を構成する回折効率が偏光依存性を有する透過型の偏光性ホログラム素子を設け、前記半導体レーザから出射された光ビームを、前記液晶セル、前記平行平板ガラスおよび前記偏光性ホログラム素子を経て有効径を選択的に制御して前記1/4波長板を経て前記集光光学系に導き、前記光記録媒体で反射された光ビームを、前記集光光学系および前記1/4波長板を経て前記偏光性ホログラム素子で前記半導体レーザから出射された光ビームと分離して、前記液晶セルを透過させることなく前記光検出器上に入射させるように構成したので、液晶セルへの埃等の付着を有効に防止でき、集光光学系を所望の光学特性に安定して制御できると共に、リード線等の電気的配線処理を含めて容易に組み立てでき、安価に、しかも小型・軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】 図1の部分詳細図である。
【図3】 同じく、図1の部分詳細図である。
【図4】 この発明とともに開発した光学ピックアップ装置の第1参考例を示す図である。
【図5】 この発明の第2実施形態を示す図である。
【図6】 この発明とともに開発した光学ピックアップ装置の第2参考例を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 液晶セル
3 ガラス基板
4 偏光性ホログラム素子
5 モニタ用光検出器
6a,6b,6c ステム
7 環座
8 ガラス基板
9 ネマティック液晶
10 透明電極
11 リング状電極
15 ニオブ酸リチウム基板
16 プロトン交換領域
17 誘電体膜
18 回折格子
18a,18b ホログラム領域
19 分割線
21 コリメータレンズ
22 1/4波長板
23 対物レンズ
24 光記録媒体
25,26 光検出器
Claims (1)
- 半導体レーザと、この半導体レーザから出射した光ビームを光記録媒体上にスポットとして集光する集光光学系と、該集光光学系と前記半導体レーザとの間に配置され、前記光記録媒体で反射されて前記集光光学系を経て入射する光ビームを前記半導体レーザから出射した光ビームと分離して光検出器上に入射させる分離光学素子と、該分離光学素子と前記集光光学系との間に配置された1/4波長板とを有し、前記半導体レーザおよび光検出器を光ビーム入出射用のガラス基板を有するキャップ内に気密封止して実装した光学ピックアップ装置において、
前記ガラス基板を平行平板ガラスとして、
該平行平板ガラスの前記半導体レーザ側の表面で、前記半導体レーザからの光ビームが入射する位置に、該光ビームの周辺部の光の偏光状態を選択的に変更する液晶セルを設け、
前記平行平板ガラスの前記液晶セルを設けた表面とは反対側の表面に、前記分離光学素子を構成する回折効率が偏光依存性を有する透過型の偏光性ホログラム素子を設け、
前記半導体レーザから出射された光ビームを、前記液晶セル、前記平行平板ガラスおよび前記偏光性ホログラム素子を経て有効径を選択的に制御して前記1/4波長板を経て前記集光光学系に導き、前記光記録媒体で反射された光ビームを、前記集光光学系および前記1/4波長板を経て前記偏光性ホログラム素子で前記半導体レーザから出射された光ビームと分離して、前記液晶セルを透過させることなく前記光検出器上に入射させるように構成したことを特徴とする光学ピックアップ装置。
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