JP3638927B2 - 巻線機におけるテンション装置とテンション付与方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスの巻線や各種ボビンへの巻線を行う巻線機における線材へのテンション(張力)装置とテンション付与方法に関し、特に、簡単な構成で幅広いテンション値の設定が行えるようにした巻線機におけるテンション装置とテンション付与方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トランスの巻線や各種ボビンへの巻線を行う巻線機においては、線材に一定のテンション(張力)を与えるテンション装置が用いられている。こういったテンション付与を行う装置としては、例えば特許文献1に、エアーシリンダによるテンション付与部とこれに連結され、張力の変動を検出するダンサーロールとからなり、テンションの変動によりダンサーロールの位置が上下した場合に繰り出しドラムの回転数を調整し、ダンサーロールの位置を元に戻すように制御して線材に一定のテンションを与えるようにした装置が示されている。
【0003】
また、このようなエアーシリンダとダンサーロールを用いる代わりに特許文献2には、一端を回動自在に、一端に線材のガイドを設けたテンションアームとそのテンションアームの中間に接続したスプリングとからなり、スプリングの張力によって線材に一定のテンションを付与すると共にテンションが変化したとき、アームの回動角度を検出し、線材の繰り出しモータの繰り出し速度を制御してアーム角度が基の角度に戻るようにしてテンションを一定にするようにした装置が示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−292379号公報(図1)
【特許文献2】
特開2000−128433公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記特許文献1に示された装置は、テンション値の設定をエアーシリンダのエアー圧を調整する絞り弁の調整でおこなっているため微妙なテンション設定が難しく、また特許文献2に示された装置は、テンションの設定範囲がスプリングの伸張範囲によって決まってしまうため、線材へのテンション設定範囲が限られると共にテンション値の設定範囲を大きく変えたい場合、スプリングを交換する必要があって非常に面倒である。
【0006】
またこれら特許文献1、2に示された装置では、テンションが変動した場合、ダンサーロールの変位を検出したり、テンションアームの角度の変化を検出して変位を元に戻すよう制御しているが、ダンサーロールやテンションアームの応答が機械的なものであるため、応答遅れによるオーバーシュートやハンチングが発生しやすい。また、これらの装置においては、エアーシリンダやエア源、及びテンション調整モータなどが必要で複雑な構成であり、当然高価にならざるを得ない。
【0007】
そのため本発明においては、簡単、安価な構成で、幅広いテンション値の設定が行えるようにした巻線機におけるテンション装置とテンション付与方法を提供することが課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明における請求項8は方法発明であって、
線材の繰り出し手段と巻き取り手段の間に掛け渡した線材へテンションを与える方法であって、
円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に設けられ、先端部に線材ガイドを配したアームを一体に取り付けた導体板とを有し、前記回転手段で非磁性板を回転させて電磁誘導作用で前記導体板に磁界を生じさせ、該磁界と前記永久磁石との間に生じたトルクで前記導体板とアームを回動させて線材にテンションを付与することを特徴とする。
【0009】
また、この方法発明を実施する装置発明である請求項1は、
巻線機における線材の繰り出し手段と巻き取り手段の間に位置し、前記線材にテンションを与える巻線機におけるテンション装置であって、
円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に構成され、前記非磁性板の回転による電磁誘導作用で生じた磁界と前記非磁性板に設けた永久磁石との間に生じるトルクで回動する導体板と、線材ガイドを配して前記導体板と一体に回動するアームとで構成され、前記非磁性板の回転によって回動する導体板と一体に回動するアームで線材にテンションを付与することを特徴とする。
【0010】
またこのようなテンション装置を備えた巻線機は、請求項7に記載したように、
線材の繰り出し手段と、該繰り出し手段から繰り出された線材にテンションを与えるテンション装置と、線材の巻き取り手段とを有する巻線機において、
前記テンション装置を、円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に構成され、前記非磁性板の回転による電磁誘導作用で生じた磁界と前記非磁性板に設けた永久磁石との間に生じるトルクで回動する導体板と、線材ガイドを配して前記導体板と一体に回動するアームとで構成し、前記非磁性板の回転によって回動する導体板と一体に回動するアームで線材にテンションを付与するようにしたことを特徴とする。
【0011】
このようにテンション付与方法とテンション装置、及び巻線機とを構成することにより、線材へのテンションは、回転手段の回転速度、または非磁性板と導体板との間隔の調整で可能となる。すなわち、非磁性板の回転によって非磁性板に設けた永久磁石の電磁誘導作用で導体板には磁界が生じ、その磁界と非磁性板に配した永久磁石との間に近づいてくる磁石を遠ざけるように、遠ざかる磁石は近づけるよう作用するトルクが発生する。そのため導体板は非磁性板と同じ方向に回転し、さらにこのトルクは、永久磁石を設けた非磁性板の回転速度(交番磁界の周波数)、及び非磁性板と導体板の間隔(磁気回路の磁気抵抗)に比例するから、導体板と一体に回動するアームによって線材にテンションを付与すると共に、前記したように回転手段の回転速度、または非磁性板と導体板との間隔を調整することで、線材に与えるテンションを調整することができる。そのため本発明に係る巻線機におけるテンション装置とテンション付与方法は、永久磁石を配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に設けられ、先端部に線材ガイドを配したアームを一体に回動可能に取り付けた導体板という非常に簡単、安価な構成にもかかわらず、連続的に広い範囲にわたってテンションを設定可能であり、かつ、そのテンションの調整も、非磁性板と導体板が非接触で機械的な結合が無く、応答性に優れたテンション装置とテンション付与方法を提供することができる。
【0012】
そしてこのテンション装置は請求項2に記載したように、
前記非磁性板に磁性板を接合して磁気回路のヨークとしたことを特徴とする。
【0013】
このようにすることにより、非磁性板に配した永久磁石が作る磁気回路の磁力を大きくでき、導体板に誘起する磁界を大きくして導体板に大きなトルクを生じさせることができるから、広範囲にわたるテンションを付与できるテンション装置を提供できる。
【0014】
そして請求項3に記載した発明は、
前記導体板が磁性体であることを特徴とする。
【0015】
このように導体板を構成することにより、導体板に誘起される磁界が大きくなり、導体板に大きなトルクを生じさせることができて広範囲にわたるテンションを付与できるテンション装置を提供できる。
【0016】
そして請求項4に記載した発明は、
前記非磁性板と導体板の間隔を調整する調整手段を設けたことを特徴とする。
【0017】
このようにすることにより、非磁性板の回転速度だけでなく、非磁性板と導体板の間隔を調整することでテンションを調整することができ、テンションの付与範囲をより大きく設定できるテンション装置を提供できる。
【0018】
そして請求項5に記載した発明は、
前記導体板の回動角度検出手段を設けたことを特徴とする。
【0019】
このようにすることにより、線材に与えているテンションの変動は、この導体板の回動角度検出手段が検出した角度で検出することができ、それによって容易にテンションの変動に対処可能なテンション装置を提供できる。
【0020】
そして請求項6に記載した発明は、
前記導体板の回動角度検出手段により導体板の回動角度変動を検出したとき、線材繰り出し速度を変更して導体板の回動角度を元に戻すよう制御するコントロール手段を設けたことを特徴とする。
【0021】
このようにすることにより、導体板の回動角度検出手段により検出されたテンションの変動は、コントロール手段によって変更される線材繰り出し速度によって容易に調整することができ、それによって容易にテンションの変動に対処可能なテンション装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0023】
図1は本発明の実施の形態を示した装置の概略構成図、図2は本発明の実施の形態を示した装置の概略側面図、図3は本発明におけるテンション付与方法を説明するための図、図4は本発明のテンション付与装置を備えた巻線機の概略構成と制御方法を説明するための図である。
【0024】
図中1はアルミなどの非磁性体で構成し、円周方向に永久磁石の例えばN極2とS極3を交互に配列した円盤状の非磁性板、4はこの非磁性板1と同径に形成して非磁性板1に接合し、非磁性板1上の磁極2、3が作る磁気回路のヨークとする鉄などの磁性体、5は接合した非磁性板1と磁性体4を回転させるためのモータ、6は鉄やアルミなどで構成し、非磁性板1と所定間隔を有して回動可能に設けた導体板、7はこの導体板6と一体に回動して先端部に線材ガイド8、9を設けたアーム、10は線材、11は導体板6と一体に回動する歯車、12は歯車11と噛み合う歯車、13はアーム7の回動角を検出するためのエンコーダ、14は導電板の中心軸、16はモータ5の軸、17は中心軸14の軸受け、18はテンション装置の筐体、19は軸にボールネジ20などを有し、モータ5の支持部材21を図示していないガイドレールに添って左右に移動させて非磁性板1と導体板6の間隔を変更するためのモータ、40は本発明のテンション装置のコントローラ、41は繰り出しモータ、42は線材の繰り出しドラム、43は巻き取りモータ、44は巻き取りドラムである。
【0025】
まず図1、図2に基づき、本発明に係るテンション装置の概略を簡単に説明すると、アルミなどの非磁性体で構成され、円周方向に永久磁石の例えばN極2とS極3を交互に配列した円盤状の非磁性板1と、この非磁性板1と同径として非磁性板1に接合され、非磁性板1上の磁極2、3が作る磁気回路のヨークとする鉄などの磁性体4とを、支持部材21で支持されたモータ5の軸16に取り付けて回転できるようにする。そして、鉄やアルミなどの導体で構成した導体板6の中心軸14を筐体18に設けた軸受17で支持して前記非磁性板1と所定間隔を設けて対向させ、さらにその中心軸14に線材ガイド8、9を有するアーム7と歯車11を取り付ける。また歯車11には、エンコーダ13の軸に取り付けた歯車12を噛み合わせてアーム7の回転角を検出できるようにし、またモータ5の支持部材21は、ボールネジ20などを軸に取り付けたモータ19を回転させることで、図示していないガイドレールに添って左右に移動可能にし、非磁性板1と導体板6の間隔を変更できるようにしてある。
【0026】
最初に本発明のテンション装置の原理を図3により簡単に説明すると、永久磁石2、3を円周方向に交互に配列した非磁性板1をモータ5で回転させ、その非磁性板1と一定間隔で対向させて導体板6を回動自在に設けると、非磁性板1に設けた永久磁石2、3の電磁誘導作用と非磁性板1の回転によって導体板6に交番磁界が発生する。そしてこの交番磁界によって渦電流が生じ、今図3(A)のように永久磁石N極2、S極3が位置しているとすると、その渦電流Iにより導体板6には非磁性板1側にN極が、その逆側にS極となる磁界が生じる。そして非磁性板1が回転して逆に図3(B)のように永久磁石N極2、S極3が位置したとすると、その渦電流Iにより非磁性板1側にS極が、その逆側の導体板6にN極となる磁界が生じる。そのためこれら生じた磁界は、近づいてくる磁石を遠ざけるように、遠ざかる磁石は近づけるよう作用するため、非磁性板1と導体板6の間にはトルクが発生し、導体板6は非磁性板1と同じ方向に回転しようとする。そしてこのトルクは、永久磁石2、3を設けた非磁性板1の回転速度(交番磁界の周波数)、及び非磁性板1と導体板6の間隔(磁気回路の磁気抵抗)に比例する。そのため本発明においては、このトルクをテンションとして使用し、さらに線材10のテンションを検出する検出器を設け、テンションが変動した場合は非磁性板1の回転速度、または非磁性板1と導体板6の間隔を調節し、容易に一定のテンションを線材10に掛けることができるようにしたものである。
【0027】
以下図1、図2、図4を用いて更に詳細に本発明を説明すると、モータ5を回転させていない状態で図4に示したように、巻線機における繰り出しドラム42からアーム7に設けた線材ガイド8、9を介し、線材10を適当なテンションをかけて巻き取りドラム44に掛け渡す。この状態ではモータ5が回転していないので、導体板6を回転させる方向のトルクは発生せず、アーム7は線材10に引っ張られて水平になっている。そして準備が完了すると、コントローラ40から信号がモータ5に送られてモータ5が回転し、永久磁石2、3を配した非磁性板1の回転によって前記したように導体板6に交番磁界が発生する。そしてこの交番磁界によって渦電流が生じ、導体板6には近づいてくる磁石を遠ざけるように、また遠ざかる磁石を近づけるように作用する磁界が生じる。そのため非磁性板1と導体板6の間には、導体板6を非磁性板1の回転方向と同一方向に回転させるトルクが発生して導体板6が回転する。そして導体板6と一体となったアーム7が、図1に示したように水平方向から導体板6の回転方向に回転し、線材10にかけられたテンションとトルクが一致したところで停止する。
【0028】
そのためコントローラ40は、アーム7の回動角度を歯車11、12によって回転したエンコーダ13の回転角によって捉え、それによって繰り出しドラム42と巻き取りドラム44によって線材10に与えられたテンションとして記憶する。そして次に巻線機におけるコントローラ40は、線材ガイド8、9に掛け回した線材10の上流側にある繰り出しモータ41と下流側にある巻き取りモータ43とを回転させ、繰り出しドラム42から線材10を繰り出すと共に同期して巻き取りドラム44側で線材10を巻き取る。そして、このような状態で運転しながらこの線材10にかかっているテンションを図示していないテンション測定装置で測定し、要求されたテンション値に合うようモータ5の回転速度、または図2に示したモータ19を回転させて非磁性板1と導体板6の間隔を調整する。
【0029】
すなわちテンション値が小さい場合、モータ5の回転数を上昇させるか図2に示したモータ19を回転させて非磁性板1と導体板6の間隔を狭くする。例えばモータ5の回転数を上昇させた場合、導体板6に生じる交番磁界の周波数が上昇するが、この交番磁界によって発生する渦電流は周波数に比例するから、渦電流によって発生する磁界も比例して大きくなり、非磁性板1の永久磁石2、3との間で作用するトルクが上昇する。そのためアーム7がテンションを増加させる方向に回転する。また非磁性板1と導体板6の間隔を狭くした場合、エアギャップが狭められ、磁気回路の磁気抵抗が小さくなってその分磁界が強くなる。従って作用するトルクが増大し、アーム7がテンションを増加させる方向に回転する。またテンション値が大きすぎる場合、全く逆にモータ5の回転数を減少させるか図2に示したモータ19を回転させて非磁性板1と導体板6の間隔を広くする。すると前記と逆に磁界が小さくなり、トルクが減少してアーム7がテンションを減少させる方向に回転する。
【0030】
すると、このアーム7の回転によって歯車11、12を介してエンコーダ13が回転するから、コントローラ40がそれを検出して例えば線材10にかけるテンションを増加させる場合、繰り出しモータ41の回転数を減少させるように指示を送る。そのため線材10の繰り出し速度が遅くなり、巻き取りモータ43の回転数が一定の場合は線材10へのテンションが増加し、アーム7は繰り出しモータ41と巻き取りモータ43を回転させる前の回動角度に戻る。逆にテンションを減少させる場合、コントローラ40は繰り出しモータ41の回転数を増加させ、そのため線材10の繰り出し速度が早くなってテンションが減少し、やはりアーム7は同様にして元の角度に戻る。
【0031】
このようにして巻き線作業を行うわけであるが、巻き線作業中も何らかの原因でテンションが変動することがあるが、この場合も全く同様にしてアーム7の角度変化をエンコーダ13で検出することにより、前記と同様な動作によって線材のテンション値を即座に設定値に戻すことが可能である。
【0032】
このように巻線機におけるテンション付与方法とテンション装置とを構成することにより、線材へのテンションは、モータ5の回転速度、または非磁性板1と導体板6との間隔の調整で可能となり、非常に簡単、安価な構成にもかかわらず、連続的に広い範囲にわたってテンションが設定可能となる。またそのテンションの調整も、非磁性板と導体板が非接触で機械的な結合が無く、応答性に優れたテンション装置とテンション付与方法を提供することができる。
【0033】
なお、以上の説明では、磁性体4を接合した非磁性板1をモータ5に直結して回転させるよう説明したが、これは歯車などを用いて間接的2回転駆動するようにしても良く、また同じくアーム7も、導体板6の軸14から歯車などを介して回動するように構成しても良い。また、非磁性板1と導体板6の間隔の調整手段を、モータ19とボールネジ20などを用いてモータ5の支持部材21を移動させる構成としたが、導体板6を移動させるように構成しても良いことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項8及び1、さらに請求項7に記載した本発明によれば、線材へのテンションは、回転手段の回転速度、または非磁性板と導体板との間隔の調整で可能となり、非常に簡単、安価な構成にもかかわらず、連続的に広い範囲にわたってテンションが設定可能である。またそのテンションの調整も、非磁性板と導体板が非接触で機械的な結合が無く、応答性に優れたテンション装置とテンション付与方法を提供することができる。
【0035】
そして請求項2に記載した本発明によれば、非磁性板に配した永久磁石が作る磁気回路の磁力を大きくでき、導体板に誘起する磁界を大きくして導体板に大きなトルクを生じさせることができるから、広範囲にわたるテンションを付与できるテンション装置を提供できる。
【0036】
そして請求項3に記載した本発明によれば、導体板を磁性体で構成することにより、導体板に誘起される磁界が大きくなり、導体板に大きなトルクを生じさせることができて広範囲にわたるテンションを付与できるテンション装置を提供できる。
【0037】
そして請求項4に記載した本発明によれば、非磁性板と導体板の間隔を調整する調整手段を設けたことにより、非磁性板の回転速度だけでなく、非磁性板と導体板の間隔を調整することでテンションを調整することができ、テンションの付与範囲をより大きく設定できるテンション装置を提供できる。
【0038】
そして請求項5に記載した本発明によれば、導体板の回動角度検出手段を設けたことにより、線材に与えているテンションの変動は、この導体板の回動角度検出手段が検出した角度で検出することができ、それによって容易にテンションの変動に対処可能なテンション装置を提供できる。
【0039】
そして請求項6に記載した本発明によれば、導体板の回動角度検出手段により検出されたテンションの変動は、コントロール手段によって変更される線材繰り出し速度によって容易に調整することができ、それによって容易にテンションの変動に対処可能なテンション装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示した装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示した装置の概略側面図である。
【図3】 本発明におけるテンション付与方法を説明するための図である。
【図4】 本発明のテンション付与装置を備えた巻線機の概略構成と制御方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 非磁性板
2 N極
3 S極
4 磁性体
5 モータ
6 導体板
7 アーム
8、9 線材ガイド
10 線材
11、12 歯車
13 エンコーダ
14 中心軸
16 軸
Claims (8)
- 巻線機における線材の繰り出し手段と巻き取り手段の間に位置し、前記線材にテンションを与える巻線機におけるテンション装置であって、円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に構成され、前記非磁性板の回転による電磁誘導作用で生じた磁界と前記非磁性板に設けた永久磁石との間に生じるトルクで回動する導体板と、線材ガイドを配して前記導体板と一体に回動するアームとで構成され、前記非磁性板の回転によって回動する導体板と一体に回動するアームで線材にテンションを付与することを特徴とする巻線機におけるテンション装置。
- 前記非磁性板に磁性板を接合して磁気回路のヨークとしたことを特徴とする請求項1に記載した巻線機におけるテンション装置。
- 前記導体板が磁性体であることを特徴とする請求項1に記載した巻線機におけるテンション装置。
- 前記非磁性板と導体板の間隔を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した巻線機におけるテンション装置。
- 前記導体板の回動角度検出手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した巻線機におけるテンション装置。
- 前記導体板の回動角度検出手段により導体板の回動角度変動を検出したとき、線材繰り出し速度を変更して導体板の回動角度を元に戻すよう制御するコントロール手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載した巻線機におけるテンション装置。
- 線材の繰り出し手段と、該繰り出し手段から繰り出された線材にテンションを与えるテンション装置と、線材の巻き取り手段とを有する巻線機において、
前記テンション装置を、円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に構成され、前記非磁性板の回転による電磁誘導作用で生じた磁界と前記非磁性板に設けた永久磁石との間に生じるトルクで回動する導体板と、線材ガイドを配して前記導体板と一体に回動するアームとで構成し、前記非磁性板の回転によって回動する導体板と一体に回動するアームで線材にテンションを付与するようにしたことを特徴とする巻線機。 - 線材の繰り出し手段と巻き取り手段の間に掛け渡した線材へテンションを与える方法であって、
円周方向に永久磁石のNS極を交互に配して回転手段に接続した非磁性板と、該非磁性板と所定間隔を有して回動可能に設けられ、先端部に線材ガイドを配したアームを一体に取り付けた導体板とを有し、前記回転手段で非磁性板を回転させて電磁誘導作用で前記導体板に磁界を生じさせ、該磁界と前記永久磁石との間に生じたトルクで前記導体板とアームを回動させて線材にテンションを付与することを特徴とするテンション付与方法。
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