JP3638248B2 - 異常箇所検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、弾性表面波を用いて被試験体中の異常箇所の検出を行う異常箇所検出装置に関するもので、特に、弾性表面波を送受信した際の受信信号から被試験体中の異常箇所を検出する異常箇所検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の異常箇所検出装置として、文献[1](宮島他著、“コンクリート探傷における超音波スペクトロスコピーの試み”、非破壊検査、Vol. 37、No. 9A、pp. 869-870、1988)が知られている。
図7は、文献[1]に示された従来の異常箇所検出装置の構成を示すものである。図7において、1は被試験体、2は異常箇所、3は送信子、4は受信子、13は超音波探傷器、14はプリアンプ、14はA/D変換部、15はコンピュータである。
【0003】
次に動作について説明する。
送信子3は、超音波探傷器13から送られた送信信号を電気音響変換して被試験体1に弾性表面波を送信する。受信子4は、被試験体1を伝搬してきた弾性表面波を受信してプリアンプ14に受信子信号を送る。プリアンプ13は、受信子信号を増幅してA/D変換部15に送る。A/D変換部15は、受信子信号をA/D変換してコンピュータ16に送り、コンピュータ16は、受信子信号をフーリエ変換し、周波数スペクトルの中心周波数から異常箇所2の大きさを特定する。このとき、送信信号は、周波数スペクトルから異常箇所2の大きさを特定していることから、ある帯域幅にわたる複数の周波数成分を持つ信号であると考えられる。
【0004】
また、他の異常箇所検出装置として、文献[2](坂田他著、“表面法に基づいた応答スペクトルによるコンクリート構造物の欠陥評価について”、土木学会西支部研究発表会、Vol. 1987、pp. 546-547、1988)が知られている。
文献[2]では、送信信号にスウィープ信号を用いたときの受信信号の周波数スペクトルから異常箇所2の位置および方向の検出を行っている。したがって、送信信号には複数の周波数成分が含まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の異常箇所検出装置においては、異常箇所2の大きさ、位置、および方向を特定するために、送信子3から送信される送信信号に複数の周波数成分を持つ信号が用いられている。
しかし、トンネル等大型構造物の健全性検査においては、異常箇所2の大きさ、位置、および方向を特定することよりも、広い範囲における異常箇所2の有無の2値的情報を一度に検査するものが要求されている。
後述するが、異常箇所2の有無を2値的に検査する場合、送信信号には単一周波数成分のみ含まれていれば十分であり、複数の周波数成分を送信しても、検査に必要な単一の周波数成分以外の周波数成分は無意味な周波数成分となる。従来の異常箇所検出装置は、このような無意味な周波数成分を送信することにより、消費電力が無意味に大きくなるという問題があった。
【0006】
また、広範囲の検査を一度に行うには、送受信子の離間距離を大きくする必要がある。この場合、従来の異常箇所検出装置は、送受信装置が一体となる構成であったため、送受信部と送受信子3,4をつなぐ長いケーブルが必要になり、装置全体のセットアップに時間がかかるという問題があった。
また、広範囲の検査を一度に行うには、大きいパワーの弾性表面波を被試験体1に送信および受信する必要がある。しかし、従来の異常箇所検出装置においては、送信子3および受信子4の数はそれぞれ一つであり、広範囲の検査において十分なパワーの弾性表面波を送受できなかった。
【0007】
この発明は前記事情に鑑みてなされたもので、必要最小限の周波数成分の弾性表面波を送受し、異常箇所の有無の2値的情報を、一度に且つ広範囲に検出することができる異常箇所検出装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る異常箇所検出装置は、被試験体に対して弾性表面波を送信するための送信子と、前記被試験体中を伝播した弾性表面波を受信するための受信子と、送信信号を発生するための信号発生部と、前記信号発生部からの送信信号を増幅して前記送信子に送信するための送信部と、前記受信子により受信した信号を増幅するための受信部と、前記受信部により増幅された信号を信号処理するための信号処理部と、前記信号処理部により処理された結果に基づいて被試験体の異常箇所の有無判定を行うための判定部とを備え、前記信号発生部は、前記送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体表面からの深さをL、被試験体を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、
f=v/L
の単一周波数成分からなる連続波を送信することを特徴とするものである。
【0009】
また、前記信号処理部は、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングすることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記判定部は、被試験体中に異常箇所が存在しない場合における予め設定された受信信号の振幅の最大値をA、前記信号処理部によりアベレージングされた受信信号の振幅の最大値をBとして、AとBの大小関係から異常箇所の有無を判定することを特徴とするものである。
【0011】
また、前記信号処理部は、アベレージングされた受信信号をフーリエ変換して周波数スペクトラムを求めると共に、前記判定部は、被試験体に異常箇所が存在しない場合の周波数スペクトルにおける予め設定された送信信号の周波数成分の絶対値をC、前記信号処理部により求められた周波数スペクトルにおける送信信号の周波数成分の絶対値をDとし、CとDの大小関係から異常箇所の有無を判定することを特徴とするものである。
【0012】
また、前記送信子、前記信号発生部、前記送信部により構成される送信装置と、前記受信子、前記受信部、前記信号処理部、前記判定部により構成される受信装置とは分離されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、前記送信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN倍の間隔で配置されており、前記送信信号を、各送信子に同位相で与えることを特徴とするものである。
【0014】
また、前記送信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されており、前記送信部は、複数の前記送信子のうち、一つおきに選ばれた送信子の組に送信信号を送信する第1の送信部と、残りの送信子に送信信号を送信する第2の送信部とからなり、前記信号発生部と前記第2の送信部との間に、前記信号発生部から送信された送信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
また、前記受信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されており、前記受信部は、複数の前記受信子のうち、一つおきに選ばれた受信子からの受信信号を増幅する第1の受信部と、残りの受信子からの受信信号を増幅する第2の受信部とからなり、前記第2の受信部により増幅された受信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部を備え、前記第1の受信部から信号と前記遅延部からの信号を足し合わせて前記信号処理部に送るようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る異常箇所検出装置について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る異常箇所検出装置を示す構成図である。図1において、1は被試験体、2は被試験体1の異常箇所、3は前記被試験体1に対して弾性表面波を送信するための送信子、4は前記被試験体1中を伝搬した弾性表面波を受信するための受信子、5は単一周波数成分からなる連続波である送信信号を発生させるための信号発生部、6は前記送信信号を増幅して前記送信子3に送信するための送信部、7は前記被試験体1中を伝播した弾性表面波を受信する受信子4による受信信号を増幅するための受信部、8は前記受信部7にて増幅された受信信号を信号処理するための信号処理部、9は前記信号処理部8により処理された結果に基づいて前記被試験体1に異常箇所が存在するかの判定を行うための判定部である。
【0018】
ここで、送信子3は、送信部6に接続されている。また、信号発生部5は、送信部6、受信部7、信号処理部8、判定部9にそれぞれ接続されており、これらに対し送信信号もしくは制御信号を送信してこれらの動作制御を司る。また、受信子4は、受信部7に接続され、受信部7は、信号処理部8に接続されている。信号処理部8は、判定部9に接続されている。
【0019】
また、信号発生部8は、送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体1表面からの深さをL、被試験体1を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、式(1)に示す単一周波数成分からなる連続波を送信する機能を有している。
f=v/L (1)
【0020】
また、送信子3は、被試験体1の表面上に当てて置かれているが、被試験体1に弾性表面波を伝播させられるものであれば良く、この目的が達成できるならば、送信子3が被試験体1に直接接触していなくても構わない。また、図1では、受信子4が被試験体1に直接接触している場合を図示しているが、被試験体1を伝搬してきた弾性表面波を受信できるものであれば良く、この目的が達成できるならば、受信子4が被試験体1に直接接触していなくても構わない。
【0021】
また、被試験体1の異常箇所2は、鋼もしくはコンクリート等の被試験体1中に存在する、クラック、空隙等、内部の音響インピーダンスが被試験体1の音響インピーダンスと異なることにより弾性表面波を反射するものを意味する。
【0022】
また、信号処理部8は、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングするためのアベレージング機能を有している。
また、判定部9は、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をA(Aは予め設定された既知な値)、アベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値をBとし、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をAとアベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値Bとの大小関係から異常箇所の有無を判定する機能を有している。
【0023】
次に、図1に示した異常箇所検出装置の動作について説明する。
まず、信号発生部5に、検査を要する被試験体1表面からの深さをLおよび被試験体1を伝搬する弾性表面波の伝播速度vを入力する。信号発生部5は、これに基づき、式(1)により決まる単一周波数fの連続波を送信すると同時に、送信部6、受信部7、信号処理部8、判定部9に対し、これらが動作するための制御信号を送信する。
【0024】
信号発生部5から発生した送信信号は、送信部6において増幅され、送信子3に送信される。送信子3に送られる送信信号は、電気信号であり、その送信信号は、送信子3により電気音響変換され、被試験体1に弾性表面波として送信される。被試験体1に送信された弾性表面波は、被試験体1中を伝搬し、受信子4により受信される。
【0025】
受信子4により受信された弾性表面波は、電気信号に変換され、受信部7に送られて増幅され、増幅された受信信号は、信号処理部8に送られる。信号処理部8に送られた受信信号は、図示しないA/D変換部においてA/D変換される。次に、この信号処理部8のアベレージング機能により一定時間間隔毎分割された後にアベレージングされる。
【0026】
信号処理部8のアベレージング機能により、受信信号のアベレージングを行うことにより、電気雑音および外来雑音等のランダムノイズを抑圧することが可能になり、受信信号の信号対雑音電力比を向上させる効果が生じる。また、受信信号の信号対雑音電力比が向上することにより、送信子3と受信子4の配置間隔を大きくし、被試験体1の表面に沿った方向に関する検査範囲を大きくすることを可能にするという効果が更に生じる。アベレージングされた受信信号は、判定部9に送られる。
【0027】
ここで、異常箇所2の有無と、受信信号の振幅との関係について説明する。
文献[3](弾性表面波工学、電子情報通信学会発行、1983年、p.47)に開示されているように、弾性表面波は、表面から1波長以内にほとんどのエネルギーを集中させて伝播する。
【0028】
したがって、送信子3から送信された弾性表面波の波長が、被試験体1表面から異常箇所2までの距離以下である場合には、この弾性表面波は異常箇所2により散乱されることはないと近似的に考えられる。このため、受信子4で受信する弾性表面波の振幅の絶対値の最大値は、被試験体1に異常箇所がない場合と比較して同じであると考えられる。
【0029】
他方、送信子3から送信された弾性表面波の波長が、被試験体1表面から異常箇所2までの距離以上である場合には、この弾性表面波は異常箇所2により散乱される。このため、受信子4で受信する弾性表面波の振幅の絶対値の最大値は、被試験体1に異常箇所2がない場合と比較して小さいと考えられる。
【0030】
したがって、信号発生部5において発生する送信信号が単一周波数からなる信号であれば、被試験体1表面からの深さが送信する弾性表面波の波長以下である領域における、異常箇所2の有無を2値的に検出することが可能となる。
また、以上のことから、送信信号の周波数を式(1)により決めることで、被試験体1表面から深さ方向における検査範囲を自在に設定することができるという効果が存在することが分かる。
【0031】
以上に述べた、異常箇所2の有無と、受信信号の振幅との関係を利用し、判定部9は以下の動作を行う。
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値A(設定値)と、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとを比較する。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aは、判定部9内の図示しないメモリに予め保存されている。
【0032】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
異常箇所2の有無の判定においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、B/Aが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、B/Aが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。これにより、単一周波数の連続波を送信信号に用いた場合における、異常箇所2の有無を2値的に検出することが可能になる。
【0033】
なお、異常箇所2の有無の判定は次のように行ってもよい。
信号処理部8を、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換する機能を有する構成にし、信号処理部8において、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換して周波数スペクトルを求めその結果を判定部9に送る。
【0034】
被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける予め設定された送信信号の周波数fの成分の絶対値をCとし、信号処理部8により求められた受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値をDとする。
【0035】
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとが比較される。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cは、図示はしないが、判定部9内のメモリに予め保存されている。
【0036】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値C、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
【0037】
異常箇所2の有無の判定においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、D/Cが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、D/Cが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。
これにより、単一周波数の連続波を送信信号に用いた場合における、異常箇所2の有無を2値的に検出することが可能になる。
【0038】
なお、図1に示した異常箇所検出装置は、送信子3と、信号発生部5と、送信部6とからなる送信装置と、受信子4と、受信部7と、信号処理部8と、判定部9とからなる受信装置とに、分離された構造としてもよい。
図2は、送信装置11と受信装置12とを分離した場合の異常箇所検出装置の構成である。図には示さないが、受信装置12には、受信子4、受信部7、信号処理部8、および判定部9の動作を開始させるためのスイッチを有している。図2のように、送信装置11と受信装置12とを分離することにより、送信部6と送信子3を接続するケーブル、もしくは受信部7と受信子4を接続するケーブルを短くすることができる。
【0039】
これにより、検査を行う範囲が広範囲で、送信子3と受信子4の離間距離が大きい場合において、送信子3と受信子4の離間距離に匹敵する長いケーブルを必要とせず、検査のセットアップを簡易にすると同時にセットアップに要する時間を短くできる。また、前記ケーブルから混入する外来雑音の影響を小さくできるという効果も合わせ持つ。
【0040】
なお、送信信号に、複数の周波数成分を持つパルス信号を用いると、送信装置11から受信装置12に対し、受信装置12の動作を送信装置11と同じタイミングで開始するための制御信号を送らなければならない。しかし、この発明においては、単一周波数からなる連続波を送信信号に用いているので、送信装置11と受信装置12は同じタイミングで動作を開始する必要はない。したがって、異常箇所検出装置を図2の構成にすることができるのは、単一周波数からなる連続波を送信信号に用いていることの効果である。
【0041】
以上述べたように、この発明の実施の形態1における異常箇所検出装置は、検査に必要な単一の周波数からなる連続波を送信信号として用いる。したがって、従来の異常箇所検出装置とは異なり、無意味な周波数成分を送信することなく、装置の低消費電力化が可能になる。
【0042】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る異常箇所検出装置について図3から図5を参照しながら説明する。
図3は、この発明の実施の形態2に係る異常箇所検出装置を示す構成図である。図3において、10は信号発生部5から送信された送信信号を遅延させる遅延部、31は偶の送信子、32は奇の送信子である。また、図3において、61および62は、図1に示した送信部6と同じ送信部である。
【0043】
図3に示す異常箇所検出装置は、送信子3を複数個有している。複数の送信子3は、偶の送信子31および奇の送信子32として識別される。複数の送信子3は、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されている。偶送信子31と奇送信子32は、1つおきに配置されている。
【0044】
また、複数の送信子3の内、偶の送信子は送信部61に接続されており、奇の送信子は送信部62に接続されている。また、送信部62は遅延部10に接続されている。また、信号発生部5は、送信部61、送信部62、受信部7、信号処理部8、判定部9、遅延部10に接続されており、これらに対し送信信号もしくは制御信号を送信して動作を司る。また、受信子4は受信部7に接続され、受信部7は信号処理部8に接続されている。信号処理部8は判定部9に接続されている。
【0045】
また、信号発生部8は、送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体1表面からの深さをL、被試験体1を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、式(1)の単一周波数成分からなる連続波を送信する機能を有している。
また、信号処理部8は、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングするためのアベレージング機能を有している。
【0046】
また、判定部9は、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をA(予め設定された既知な値)とし、アベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値をBとし、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をAとアベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値をBとの大小関係から異常箇所の有無を判定する機能を有している。
また、遅延部10は、信号発生部5から送信された送信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間を遅延させる機能を有する。
【0047】
次に、図3に示した異常箇所検出装置の動作について説明する。
まず、信号発生部5に、検査を要する被試験体1表面からの深さをLおよび被試験体1を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvを入力する。信号発生部5は、式(1)により決まる単一周波数fの連続波を送信すると同時に、送信部61、送信部62、受信部7、信号処理部8、判定部9、遅延部10に対し、これらが動作するための制御信号を送信する。
【0048】
信号発生部5から発生した送信信号は、送信部61において増幅され、偶の送信子31に送信される。また、信号発生部5から発生した送信信号は、これと平行し、遅延部10において送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間だけ遅延させられ、奇の送信部32に送信される。
これら送信子3に送られる送信信号は、電気信号であり、送信子3により電気音響変換され、被試験体1に弾性表面波を送信する。
【0049】
これら送信子3が送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されていることにより、各送信子3から送信された弾性表面波が、送信子3の配置方向に沿って伝搬する成分について同位相で干渉して強め合い、送信子3の配置方向に沿って伝搬する弾性表面波のパワーを大きくし、より広範囲な検査を可能にする効果が生じる。
【0050】
この効果について説明する。
偶の送信子31から奇の送信子32の方向に送信された弾性表面波は、送信周波数のN/2周期に相当する時間後に奇の受信子32に到着する。奇の送信子32から送信される弾性表面波は、偶の送信子31から送信された弾性表面波に対し、送信周波数のN/2周期に相当する時間の遅延を受けた信号である。したがって、偶の送信子31から送信された弾性表面波と、奇の送信子32から送信された弾性表面波とは、同位相で干渉して強め合う。
【0051】
なお、Nが偶数の場合には、N/2周期に相当する時間の遅延が、遅延時間なしと同等となるので、遅延部10を用いなくても、偶の送信子31から送信された弾性表面波と、奇の送信子32から送信された弾性表面波とが、同位相で干渉して強めあう。この場合、遅延部10を取り除けば装置全体を廉価にできるという効果を生じる。
整数Nの値は、偶の送信子31および奇の送信子32の構成、被試験体1表面の状態等の状況により適宜決めればよい。
【0052】
被試験体1に送信された弾性表面波は、被試験体1中を伝搬し、受信子4により受信される。
受信子4により受信された弾性表面波は、受信子4により電気信号に変換され、受信部7に送られて増幅され、増幅された受信信号は、信号処理部8に送られる。
【0053】
信号処理部8に送られた受信信号は、図には示さないがA/D変換部においてA/D変換される。次に、受信信号は、アベレージング機能により一定時間間隔毎分割された後ににアベレージングされる。アベレージングを行うことにより、電気雑音、および外来雑音等のランダムノイズを抑圧することが可能になり、受信信号の信号対雑音電力比を向上させる効果が生じる。また、受信信号の信号対雑音電力比が向上することにより、送信子3と受信子4の配置間隔を大きくし、被試験体1の表面に沿った方向に関する検査範囲を大きくすることを可能にするという効果が更に生じる。アベレージングされた受信信号は、判定部9に送られる。
【0054】
以上に述べた、異常箇所2の有無と、受信信号の振幅との関係を利用し、判定部9は以下の動作を行う。
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとが比較される。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aは、図示はしないが、判定部9内のメモリに予め保存されている。
【0055】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
【0056】
異常箇所2の有無の判定においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、B/Aが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、B/Aが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。
【0057】
なお、異常箇所2の有無の判定は次のように行ってもよい。
信号処理部8を、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換する機能を有する構成にし、信号処理部8において、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換して周波数スペクトルを求めてその結果を判定部9に送る。
【0058】
被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値をC(設定値)とし、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値をDとする。
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとを比較する。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cは、図示はしないが、判定部9内のメモリに予め保存されている。
【0059】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値C、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
異常箇所2の有無の判定においては、周波数スペクトルの送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、D/Cが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、D/Cが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。
これにより、単一周波数の連続波を送信信号に用いた場合における、異常箇所2の有無を2値的に検出することが可能になる。
【0060】
なお、図3に示した異常箇所検出装置は、送信子3と、信号発生部5と、送信部61と、送信部62と、変調部10からなる送信装置と、受信子4と、受信部7と、信号処理部8と、判定部9とからなる受信装置とに、分離された構造としてもよい。
【0061】
図4は、送信装置11と受信装置12とを分離した場合の異常箇所検出装置の構成である。図には示さないが、受信装置12には、受信子4、受信部7、信号処理部8、および判定部9の動作を開始させるためのスイッチを有している。図4のように送信装置11と受信装置12とを分離することにより、送信部61および送信部62と送信子3を接続するケーブル、もしくは受信部7と受信子4を接続するケーブルを短くすることができる。
【0062】
これにより、検査を行う範囲が広範囲で、送信子3と受信子4の離間距離が大きい場合において、送信子3と受信子4の離間距離に匹敵する長いケーブルを必要とせず、検査のセットアップを簡易にすると同時にセットアップに要する時間を短くできる。また、前記ケーブルから混入する外来雑音の影響を小さくできるという効果も合わせ持つ。
【0063】
以上述べたように、この発明の実施の形態2における異常箇所検出装置は、送信子3が送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されていることにより、各送信子3から送信された弾性表面波が、送信子3の配置方向に沿って伝搬する成分について同位相で干渉して強め合い、送信子3の配置方向に沿って伝搬する弾性表面波のパワーを大きくし、より広範囲な検査を可能にすることができる。
【0064】
また、送信子3を複数個有し、これらを各別個に配置するので、被試験体1表面に凹凸がある場合において、例えば文献[4](弾性表面波工学、電子情報通信学会発行、1983年、p.57)に示されているようなくし形トランスデューサを使用する場合と比較して、送信子3を被試験体1に十分な圧力で装着することができ、効率よく弾性表面波を送信することができる。
【0065】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る異常箇所検出装置について図5および図6を参照しながら説明する。
図5は、この発明の実施の形態3に係る異常箇所検出装置を示す構成図である。図5において、101および102は図3に示した遅延部10と同じ遅延部である。41は偶の受信子、42は奇の受信子である。
【0066】
図5に示す異常箇所検出装置は、送信子3を複数個有している。複数の送信子3は、偶の送信子31および奇の送信子32として識別される。複数の送信子3は、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されており、偶送信子31と奇送信子32は、1つおきに配置されている。
【0067】
また、図5に示す異常箇所検出装置は、受信子4を複数個有している。複数の受信子4は、偶の受信子41および奇の受信子42として識別される。複数の送信子3は、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されており、偶の受信子41と奇の受信子42は、1つおきに配置されている。
【0068】
複数の送信子3の内、偶の送信子31は送信部61に接続され、奇の送信子32は送信部62に接続されている。また、送信部62は遅延部101に接続されている。
また、複数の受信子4の内、偶の受信子41は受信部71に接続され、奇の受信子72は受信部72に接続されている。また、受信部72は遅延部102に接続されている。
【0069】
また、信号発生部5は、送信部61、送信部62、受信部71、受信部72、信号処理部8、判定部9、遅延部101、遅延部102に接続されており、これらに対し送信信号もしくは制御信号を送信してこれらの動作を司る。受信部71および遅延部102は信号処理部8に接続されている。信号処理部8は判定部9に接続されている。
【0070】
また、信号発生部8は、送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体1表面からの深さをL、被試験体1を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、式(1)の単一周波数成分からなる連続波を送信する機能を有している。
また、信号処理部8は、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングするためのアベレージング機能を有している。
【0071】
また、判定部9は、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をA(予め設定された既知な値)とし、アベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値をBとし、被試験体1中に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の最大値をAとアベレージングされた前記受信信号の振幅の最大値をBとの大小関係から異常箇所の有無を判定する機能を有している。
【0072】
また、遅延部101は、送信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間を遅延させる機能を有する。
また、遅延部102は、奇の受信子42で受信した受信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間を遅延させる機能を有する。
【0073】
次に、図5に示した異常箇所検出装置の動作について説明する。
まず、信号発生部5に、検査を要する被試験体表面からの深さをLおよび被試験体を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvを入力する。信号発生部5は、式(1)により決まる単一周波数fの連続波を送信すると同時に、送信部61、送信部62、受信部71、受信部72、信号処理部8、判定部9、遅延部101、遅延部102に対し、これらが動作するための制御信号を送信する。
【0074】
信号発生部5から発生した送信信号は、送信部61において増幅され、偶の送信子31に送信される。また、信号発生部5から発生した送信信号は、これと平行し、遅延部101において送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間だけ遅延させられ、奇の送信部32に送信される。
送信子3に送られる送信信号は、電気信号であり、送信子3により電気音響変換され、被試験体1に弾性表面波を送信する。
【0075】
被試験体1に送信された弾性表面波は、被試験体1中を伝搬し、受信子4により受信される。
偶の受信子41により受信された弾性表面波は、受信子41により電気信号に変換され、受信部71に送られて増幅される。奇の受信子42により受信された弾性表面波は、受信子42により電気信号に変換され、受信部72に送られて増幅される。次に、増幅された受信信号は、遅延部102において送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間だけ遅延される。
受信部71からの信号と遅延部102からの信号は足し合わされ、信号処理部8に送られる。
【0076】
受信子4が、送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されていることにより、各受信子4によって受信された弾性表面波が、受信子4の配置方向に沿って伝搬してきた成分については、受信部71からの信号と遅延部102からの信号が足し合わされる段階において同位相で干渉して強め合い、受信子4の配置方向に沿って伝搬してきた弾性表面波に関する受信感度を高くし、より広範囲な検査を可能にする効果が生じる。
【0077】
この効果は、送信子3が送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されていることで、送信子3の配置方向に沿って伝搬する弾性表面波のパワーが大きくなるという効果と、同様の理由により生じる。
【0078】
信号処理部8に送られた受信信号は、図には示さないがA/D変換部においてA/D変換される。次に、受信信号は、アベレージング機能により一定時間間隔毎分割された後ににアベレージングされる。アベレージングを行うことにより、電気雑音、および外来雑音等のランダムノイズを抑圧することが可能になり、受信信号の信号対雑音電力比を向上させる効果が生じる。また、受信信号の信号対雑音電力比が向上することにより、送信子3と受信子4の配置間隔を大きくし、被試験体1の表面に沿った方向に関する検査範囲を大きくすることを可能にするという効果が更に生じる。アベレージングされた受信信号は、判定部9に送られる。
【0079】
以上に述べた、異常箇所2の有無と、受信信号の振幅との関係を利用し、判定部9は以下の動作を行う。
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとを比較する。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aは、図示はしないが、判定部9内のメモリに予め保存されている。
【0080】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
異常箇所2の有無の判定においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合における受信信号の振幅の絶対値の最大値Aと、受信信号の振幅の絶対値の最大値Bとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、B/Aが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、B/Aが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。
【0081】
なお、異常箇所2の有無の判定は次のように行ってもよい。
信号処理部8を、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換する機能を有する構成にし、信号処理部8において、受信信号をアベレージングした後にフーリエ変換して周波数スペクトルを求めてその結果を判定部9に送る。
被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値をCとし、受信信号の周波数スペクトルの送信信号の周波数fの成分の絶対値をDとする。
【0082】
判定部9においては、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとが比較される。被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Cは、図示はしないが、判定部9内のメモリに予め保存されている。
【0083】
次に、被試験体1に異常箇所2が存在しない場合の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値C、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの大小関係から異常箇所2の有無が判定される。
異常箇所2の有無の判定においては、周波数スペクトルの送信信号の周波数fの成分の絶対値Cと、受信信号の周波数スペクトルにおける送信信号の周波数fの成分の絶対値Dとの比に関する閾値Sを予備実験の結果から予め決めておき、D/Cが閾値S以上であれば、異常箇所2は存在しないと判定する。また、D/Cが閾値S以下であれば、異常箇所2が存在すると判定する。これにより、単一周波数の連続波を送信信号に用いた場合における、異常箇所2の有無を2値的に検出することが可能になる。
【0084】
なお、図5に示した異常箇所検出装置は、送信子3と、信号発生部5と、送信部61と、送信部62と、変調部101からなる送信装置と、受信子4と、受信部71と、受信部72と、信号処理部8と、判定部9と、遅延部102とからなる受信装置とに、分離された構造としてもよい。
【0085】
図6は、送信装置11と受信装置12とを分離した場合の異常箇所検出装置の構成である。図には示さないが、受信装置12には、受信子4、受信部7、信号処理部8、および判定部9の動作を開始させるためのスイッチを有している。図6のように送信装置11と受信装置12とを分離することにより、送信部61および送信部62と送信子3を接続するケーブル、もしくは受信部71および受信部72と受信子4を接続するケーブルを短くすることができる。
【0086】
これにより、検査を行う範囲が広範囲で、送信子3と受信子4の離間距離が大きい場合において、送信子3と受信子4の離間距離に匹敵する長いケーブルを必要とせず、検査のセットアップを簡易にすると同時にセットアップに要する時間を短くできる。また、前記ケーブルから混入する外来雑音の影響を小さくできるという効果も合わせ持つ。
【0087】
以上述べたように、この発明の実施の形態3における異常箇所検出装置は、複数個の受信子4が送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2倍の間隔で配置されていることにより、各受信子4によって受信された弾性表面波が、受信子4の配置方向に沿って伝搬してきた成分については、受信部71からの信号と遅延部102からの信号が足し合わされる段階において同位相で干渉して強め合い、受信子4の配置方向に沿って伝搬してきた弾性表面波に関する受信感度を高くし、より広範囲な検査を可能にすることができる。
【0088】
また、受信子4を複数個有し、これらを各別個に配置するので、被試験体1表面に凹凸がある場合において、例えば文献[4](弾性表面波工学、電子情報通信学会発行、1983年、p.57)に示されているようなくし形トランスデューサを使用する場合と比較して、受信子4を被試験体1に十分な圧力で装着することができ、効率よく弾性表面波を受信することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、被試験体に対して弾性表面波を送信するための送信子と、前記被試験体中を伝播した弾性表面波を受信するための受信子と、送信信号を発生するための信号発生部と、前記信号発生部からの送信信号を増幅して前記送信子に送信するための送信部と、前記受信子により受信した信号を増幅するための受信部と、前記受信部により増幅された信号を信号処理するための信号処理部と、前記信号処理部により処理された結果に基づいて被試験体の異常箇所の有無判定を行うための判定部とを備え、前記信号発生部は、前記送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体表面からの深さをL、被試験体を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、
f=v/L
の単一周波数成分からなる連続波を送信するようにしたので、必要最小限の周波数成分の弾性表面波を送受し、異常箇所の有無の2値的情報を、一度に且つ広範囲に検出することができる。
【0090】
また、前記信号処理部により、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングすることにより、電気雑音、および外来雑音等のランダムノイズを抑圧することが可能になり、受信信号の信号対雑音電力比を向上させて、送信子と受信子の配置間隔を大きくし、被試験体の表面に沿った方向に関する検査範囲を大きくすることを可能にする。
【0091】
また、前記判定部により、被試験体中に異常箇所が存在しない場合における予め設定された受信信号の振幅の最大値をA、前記信号処理部によりアベレージングされた受信信号の振幅の最大値をBとして、AとBの大小関係から異常箇所の有無を判定することにより、異常箇所の有無の2値的情報を、一度に且つ広範囲に検出することができる。
【0092】
また、前記信号処理部により、アベレージングされた受信信号をフーリエ変換して周波数スペクトラムを求めると共に、前記判定部により、被試験体に異常箇所が存在しない場合の周波数スペクトルにおける予め設定された送信信号の周波数成分の絶対値をC、前記信号処理部により求められた周波数スペクトルにおける送信信号の周波数成分の絶対値をDとし、CとDの大小関係から異常箇所の有無を判定することにより、異常箇所の有無を2値的に検出することが可能になる。
【0093】
また、前記送信子、前記信号発生部、前記送信部により構成される送信装置と、前記受信子、前記受信部、前記信号処理部、前記判定部により構成される受信装置とを分離することにより、接続ケーブルを短くし、検査のセットアップを簡易かつ短時間にすることができ、ケーブルから混入する外来雑音を小さくすることができる。
【0094】
また、前記送信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されることにより、送信子の配置方向に沿って伝搬する弾性表面波のパワーを大きくし、より広範囲な検査を可能にする効果がある。
【0095】
また、前記信号発生部から送信された送信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部をさらに備えることにより、遅延を受けない弾性表面波との同位相での干渉を強め合うという効果がある。
【0096】
また、前記受信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されることにより、受信子の配置方向に沿って伝搬してきた弾性表面波に関する受信感度を高くし、より広範囲な検査を可能にする。
【0097】
また、前記受信部により増幅された受信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部をさらに備えることにより、遅延を受けない受信信号との同位相での干渉を強め合うという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による異常箇所検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る異常箇所検出装置の変形例による構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による異常箇所検出装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る異常箇所検出装置の変形例による構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による異常箇所検出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る異常箇所検出装置の変形例による構成を示すブロック図である。
【図7】 従来例に係る異常箇所検出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被試験体、2 異常箇所、3 送信子、31 偶の送信子、32 奇の送信子、4 受信子、41 偶の受信子、42 奇の受信子、5 信号発生部、6送信部、11 送信装置、12 受信装置、61 送信部、62 送信部、7受信部、71 受信部、72 受信部、8 信号処理部、9 判定部、10 遅延部、101 遅延部、102 遅延部。

Claims (8)

  1. 被試験体に対して弾性表面波を送信するための送信子と、
    前記被試験体中を伝播した弾性表面波を受信するための受信子と、
    送信信号を発生するための信号発生部と、
    前記信号発生部からの送信信号を増幅して前記送信子に送信するための送信部と、
    前記受信子により受信した信号を増幅するための受信部と、
    前記受信部により増幅された信号を信号処理するための信号処理部と、
    前記信号処理部により処理された結果に基づいて被試験体の異常箇所の有無判定を行うための判定部と
    を備え、
    前記信号発生部は、前記送信信号の周波数をf、検査を要する被試験体表面からの深さをL、被試験体を伝搬する弾性表面波の伝播速度をvとし、
    f=v/L
    の単一周波数成分からなる連続波を送信する
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  2. 請求項1に記載の異常箇所検出装置において、
    前記信号処理部は、前記受信信号を一定時間間隔毎にアベレージングする
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  3. 請求項2に記載の異常箇所検出装置において、
    前記判定部は、被試験体中に異常箇所が存在しない場合における予め設定された受信信号の振幅の最大値をA、前記信号処理部によりアベレージングされた受信信号の振幅の最大値をBとして、AとBの大小関係から異常箇所の有無を判定する
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  4. 請求項2に記載の異常箇所検出装置において、
    前記信号処理部は、アベレージングされた受信信号をフーリエ変換して周波数スペクトラムを求めると共に、
    前記判定部は、被試験体に異常箇所が存在しない場合の周波数スペクトルにおける予め設定された送信信号の周波数成分の絶対値をC、前記信号処理部により求められた周波数スペクトルにおける送信信号の周波数成分の絶対値をDとし、CとDの大小関係から異常箇所の有無を判定する
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の異常箇所検出装置において、
    前記送信子、前記信号発生部、前記送信部により構成される送信装置と、前記受信子、前記受信部、前記信号処理部、前記判定部により構成される受信装置とが分離されている
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の異常箇所検出装置において、
    前記送信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN倍の間隔で配置されており、
    前記送信信号を、各送信子に同位相で与える
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の異常箇所検出装置において、
    前記送信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されており、
    前記送信部は、複数の前記送信子のうち、一つおきに選ばれた送信子の組に送信信号を送信する第1の送信部と、残りの送信子に送信信号を送信する第2の送信部とからなり、
    前記信号発生部と前記第2の送信部との間に、前記信号発生部から送信された送信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部が設けられている
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
  8. 請求項6に記載の異常箇所検出装置において、
    前記受信子は、複数備えられ、Nを正の整数とし、弾性表面波の送信方向に沿って送信信号の周波数における弾性表面波の波長のN/2の間隔で配置されており、
    前記受信部は、複数の前記受信子のうち、一つおきに選ばれた受信子からの受信信号を増幅する第1の受信部と、残りの受信子からの受信信号を増幅する第2の受信部とからなり、
    前記第2の受信部により増幅された受信信号を、送信信号の周波数の周期のN/2倍に相当する時間遅延させる遅延部を備え、
    前記第1の受信部から信号と前記遅延部からの信号を足し合わせて前記信号処理部に送るようにした
    ことを特徴とする異常箇所検出装置。
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