JP3637132B2 - 高粘性流体の塗布装置 - Google Patents

高粘性流体の塗布装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の基板への実装に先立ち、基板に接着材やクリーム半田などの高粘性流体を塗布する高粘性流体の塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の塗布装置として、例えば特開昭64−56165号公報に記載のものが知られている。この塗布装置は、電子部品を接着するための接着剤を基板に塗布するものであり、接着剤は、シリンジに充填して供給されると共に、シリンジ内に供給した圧縮空気により、シリンジの先端に設けたノズルから吐出されて、基板に塗布される。この場合、ノズルはシリンジの先端に所定の間隔を存して2本設けられており、1つの電子部品に対して2箇所同時に接着剤を塗布できるようになっている。この塗布装置では、基台(Y軸テーブル)上に昇降装置が載置固定されており、昇降装置から垂下したロッドの下端にシリンジを保持するホルダが取り付けられている。また、基台には、シリンジを水平面内で回転させる回転装置が取り付けられており、シリンジを介してノズルを回転させ、2本のノズルの角度調節ができるようになっている。また、シリンジ内に供給される圧縮空気は、供給源側のエアー供給管とシリンジに接続されたエアーホースとにより供給され、このエアー供給管とエアーホースとは、基台に支持された管継手を介して接続されている。この場合、エアーホースはコイル状に形成されており、シリンジの昇降および回転に対応できるようになっている。
【0003】
このような塗布装置では、先ず、実装する電子部品に応じて水平面内におけるノズルの位置合わせを行った後、回転装置によりシリンジを回転させて一対のノズルの角度を合わせる。次に、シリンジを基板の直近位置まで下降させ、エアーホースを介してシリンジ内に圧縮空気を送り、接着剤を各ノズルの先端から吐出させてこれを基板の表面に塗布する。そして、接着剤の塗布が完了したらシリンジを上昇させる。このようにシリンジを回転させると共に昇降させる動作を繰り返すことにより、実装される多数の電子部品に対応して、基板表面の多数箇所に接着剤が塗布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の塗布装置では、シリンジの昇降および水平面内での回動に伴なって、エアーホースが繰り返し捻り応力を受ける。また、エアーホースが、捻られた状態でセットされるおそれもある。このため、エアーホースの寿命が短くなり、特に、塗布装置の高速化に伴って、エアーホースの交換頻度が増す問題があった。
【0005】
本発明は、圧縮空気の供給系を構成する部材の寿命を長くすることができる高粘性流体の塗布装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の高粘性流体の塗布装置は、高粘性流体を充填したシリンジを下降させた後、シリンジ内に圧縮空気を供給し、シリンジの先端に取り付けたノズルから高粘性流体を吐出させて基板に塗布する高粘性流体の塗布装置において、シリンジを基台に対して昇降自在かつ回転自在に設けると共に、圧縮空気のエアー通路をシリンジを昇降自在かつ回転自在に支持する昇降軸の軸心に形成し、エアー通路は、昇降軸を軸方向に移動自在にかつ回転自在に連結する継手手段を介して圧縮空気のエアー供給管に接続されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、圧縮空気のエアー通路を昇降軸の軸心に形成すると共に、エアー通路を、昇降軸を軸方向に移動自在にかつ回転自在に連結する継手手段を介して圧縮空気のエアー供給管に接続したため、圧縮空気の供給系における固定側と可動側との連結部分に、フレキシブルな構造のエアーホースを用いる必要がなくなる。
【0008】
請求項1の高粘性流体の塗布装置において、基台側からシリンジ側に延びる配線が、更に設けられており、配線の途中には、昇降軸と同軸上に設けたスリップリングが介在していることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、スリップリングにより、電気配線系における固定側と可動側との接続部分に、カールコードなどのフレキシブルな構造のコードを用いる必要がなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る高粘性流体の塗布装置について説明する。この塗布装置は、電子部品を接着するための接着剤を、基板上に塗布するものであり、図1はその側面図である。同図に示すようにこの塗布装置1は、接着剤Aを基板B上に塗布する塗布ユニット2と、塗布ユニット2を昇降させるユニット昇降装置3とで構成されている。図示では省略されているが、このユニット昇降装置3は、XYテーブルに取り付けられており、塗布装置1全体として水平面内で移動可能に構成されている。すなわち、XYテーブルは、塗布ユニット2をX軸方向およびY軸方向に移動させ、ユニット昇降装置3は塗布ユニット2をZ軸方向に移動させる。
【0011】
ユニット昇降装置3は、XYテーブルに取り付けたベース11と、ベース11の上端に下向きに取り付けた昇降モータ12と、塗布ユニット2に係合してこれを昇降させるボールねじ13とを有している。ボールねじ13は、上下両端部をベース11から延びる一対の軸受部14a,14bに回転自在に支持されると共に、上端でカップリング15を介して昇降モータ12に連結されている。ボールねじ13には、後述する塗布ユニット2の取付板31のナット部41が螺合し、またベース11の下部に形成したガイド部16には、取付板31のガイド受け部42が上下方向に摺動自在に係合している。
【0012】
昇降モータ12は正逆回転可能なステッピングモータやサーボモータなどで構成されている。昇降モータ12が回転すると、ボールねじ13が回転して、ガイド部16に案内された取付板31が上下方向に移動し、塗布ユニット2が昇降するようになっている。
【0013】
取付板31の上側には、圧縮空気の吐出バルブ21が取り付けられており、吐出バルブ21の流入側には、コンプレッサ(図示せず)などの供給源に連なる圧縮空気の供給配管22が連結されている。吐出バルブ21は電磁三方弁などで構成されており、塗布ユニット2に圧縮空気を供給する場合と、塗布ユニット2に供給した圧縮空気を大気中に開放する場合とに、切り替え得るようになっている。この場合、吐出バルブ21は、後述する塗布ユニット2のシリンジ34に圧縮空気を供給するものであり、圧縮空気を供給することによりシリンジ34内の接着剤Aを吐出させ、圧縮空気を大気に開放することによりシリンジ34内を減圧して接着剤Aの吐出を停止させる。
【0014】
塗布ユニット2は、ユニット昇降装置3に取り付けた取付板31と、背面を取付板31に固定したブラケット32と、ブラケット32に上下動自在かつ回転自在に支持された昇降軸33と、昇降軸33の下端に取り付けたシリンジ34とを備えており、シリンジ34の下端には接着剤Aを直接吐出するノズル35が装着されている。また、ブラケット32には、シリンジ昇降装置36が取り付けられている。すなわち、シリンジ34、厳密にはシリンジ34、ノズル35および昇降軸33は、ユニット昇降装置3により塗布ユニット2全体として昇降されると共に、このシリンジ昇降装置36によっても昇降されるようになっている。
【0015】
この場合、ユニット昇降装置3は、先ず、基板Bに対してその基板厚に対応した下降端位置にノズル(シリンジ34)35が位置するように、塗布ユニット2を下降または上昇させる。次に、シリンジ昇降装置36は、この位置から接着剤Aを基板Bに塗布する位置までノズル(シリンジ34)35を下降させる。
【0016】
取付板31には、中間部にユニット昇降装置3のボールねじ13に螺合するナット部41が形成され、下部にユニット昇降装置3のガイド部16に摺動自在に係合するガイド受け部42が形成されている。また、取付板31の上部には、吐出バルブ21と昇降軸33とを連結する継手形成部43が形成されている。
【0017】
昇降軸33は、外周面において軸方向の必要箇所に断続的にスプラインが形成されると共に、軸心部分が中空に形成され、この中空部分に圧縮空気のエアー通路33aが構成されている。昇降軸33の上端部は取付板31の継手形成部43に差し込まれるようにして接合しており、この継手形成部43には、上側から吐出バルブ21の吐出管23が連結されている。継手形成部43には、下側から接合溝44が形成され、この接合溝44に上側から継手形成部43を貫通して吐出バルブ21の吐出管23が連通している。また、接合溝44の内周面にはブッシュ45およびシールドリング46が挿入されており、このブッシュ45およびシールドリング46の内側に昇降軸33の上端部が嵌挿されている。すなわち、昇降軸33の上端部は、その外周面においてシールドリング46に気密に接触すると共に、軸方向(上下方向)に摺動自在かつ回転自在に接合されている。これにより、固定側の吐出バルブ21と可動側の昇降軸33との間で、相互のエアー通路33aが気密に連通されている。
【0018】
上記の継手形成部43とブラケット32の上ブラケット部32aとの間に位置して、昇降軸33にはプーリ51が装着されている。プーリ51は、上ブラケット部32aを貫通する上ナット部材52に固定されており、この上ナット部材52は、上ブラケット部32aに回転自在に支持されると共に、昇降軸33に対しスプライン係合している。すなわち、昇降軸33は、プーリ51および上ナット部材52に対して回止め状態で軸方向に摺動自在に係合し、プーリ51および上ナット部材52は、上ブラケット部32aに対して上下動不能でかつ回転自在に係合している。一方、プーリ51には、図外のタイミングベルトとこのタイミングベルトを走行させるモータとが連結されており、プーリ51は、タイミングベルトの走行に伴って、昇降軸33を上下動可能な状態で正逆回転させる。そして、この昇降軸33の正逆回転により、シリンジ34およびノズル35が回転し、ノズル35を構成する一対のノズル本体(後述)35aをノズル35の軸心廻りに基準線から角度θ回転させる。
【0019】
シリンジ昇降装置36は、ブラケット32の上ブラケット部32aおよび下ブラケット部32b間に渡すように取り付けた支持フレーム61と、支持フレーム61に組み込んだモータなどの駆動源62と、駆動源62の出力軸63に固定された板カム64と、板カム64に係合するカムフォロア66を組み込んだ「T」字状の回動アーム65とを備えている。この板カム64とカムフォロア66とはカム機構を構成するものであり、またこの板カム64は、駆動源62の正逆回転により所定の角度範囲内において回動されるようになっている。したがって、板カム64が回動すると、回動アーム65がこれに追従して回動する。板カム64には、いわゆる異形の偏心円板カムなどが用いられ、その変位曲線が、例えばサインカーブ(変形正弦、ユニバーサル曲線などのカム曲線)を描くように形成されている。カムフォロア66は、ローラフォロアで構成されており、回動アーム65の1のアーム端に回転自在に取り付けられている。
【0020】
回動アーム65は、支持フレーム61の下部に回動自在に軸支されており、他の1のアーム端にはローラ67が回転自在に取り付けられている。ローラ67は、上記の昇降軸33に固定したフランジ状の当て板53に下側から当接されている。一方、この当て板53と、上記の上ナット部材52の下側に配設したスペーサ54との間には、昇降軸33に巻回するようにコイルばね55が取り付けられている。すなわち、コイルばね55は、スペーサ54および上ナット部材52を受けとし、当て板53を介して昇降軸33およびローラ67を下側に付勢している。したがって、ローラ67が上方に回動するときには、コイルばね55に抗して昇降軸33が上動され、下方に回動するときには、コイルばね55により昇降軸33が下動される。
【0021】
下ブラケット部32bには、これを貫通するように下ナット部材56が配設されている。下ナット部材56は、下ブラケット部32bに回転自在に支持されると共に、昇降軸33に対しスプライン係合している。すなわち、昇降軸33は、下ナット部材56に対して回止め状態で軸方向に摺動自在に係合し、下ナット部材56は、下ブラケット部32bに対して上下動不能でかつ回転自在に係合している。すなわち、上記の上ナット部材52および昇降軸33に対する上部ブラケット部32a、そしてこの下ナット部材56および昇降軸33に対する下部ブラケット部32bは、それぞれロータリースプラインを構成している。
【0022】
また、下ブラケット部32bの下側には、昇降軸33に取り付けたスリップリング37が配設されている。スリップリング37は、図2に示すように、内輪71および外輪72と、内輪71および外輪72の間の上下2箇所にそれぞれ介在させた一対の軸受73,73とで構成されている。内輪71と外輪72とは、一対の軸受73,73を介して相互に回転自在に係合しており、外輪72にはユニット昇降装置3側から延びる複数本の第1配線74が導入され、各配線74の先端にはブラシ75が設けられている。これに対応して、内輪71にはブラシ75に摺接する電極76と、電極76からシリンジホルダ(後述)38側に延びる複数本の第2配線77が接続されている。これにより、外輪72に対し内輪71が回転し、第1配線74に対し第2配線77が可動状態となっても、第1、第2両配線74,77の導通状態が保持される。
【0023】
内輪71の内側には昇降軸33が貫通し、内輪71は昇降軸33に固定され昇降軸33と共に回転かつ昇降する。一方、外輪72は、その周面に取り付けたピン78を介して、取付板31の下部から延びる回止め片47に係合している。回止め片47には、これに形成した上下方向の長孔に上記のピン78が差し込まれており、これにより回止め片47は、外輪72の回転を阻止すると共に、外輪72の上下方向の移動を許容する。したがって、第1、第2両配線74,77の導通状態が保持されると共に、第1、第2両配線74,77が昇降軸33の回転に伴って捻れたり、スリップリング37に巻き付いたりすることがなくなる。
【0024】
スリップリング37の下側には、シリンジ34を抱え込むようにシリンジホルダ38が配設されている。シリンジホルダ38は、昇降軸33に固定された第1ホルダ81と、第1ホルダ81の下部に取り付けられ、シリンジ34を保持する第2ホルダ82とを有している。第2ホルダ82は、第1ホルダ81に対して上下方向に摺動自在に取り付けられており、また第1ホルダ81と第2ホルダ82との間には圧縮ばね83が介在している。この場合、第2ホルダ82は、図外のストッパにより下動端位置が規制された状態で、圧縮ばね83により下方に付勢されている。この圧縮ばね83により、ノズル35を基板Bに突き当てたときに、圧縮ばね83がわずかに収縮して基板Bへのノズル35の突当て衝撃を吸収できるようになっている。
【0025】
第2ホルダ82の下部には、ノズル35を挟持固定するホルダ部84が形成されており、このホルダ部84により、シリンジ34がノズル35を介して着脱可能に保持されている。また、ホルダ部84にはヒータ85と温度センサ86とが埋め込まれており、ノズル35から吐出する接着剤Aを、塗布に適した温度になるように制御している。この場合、ヒータ85および温度センサ86は、上記の第2配線77に接続されている。
【0026】
ノズル35は、一対のノズル本体35a,35aと、一対のストッパピン(一方のみ図示)35bと、これらノズル本体35aおよびストッパピン35bを保持する保持部35cとで構成されており、保持部35cでシリンジ34の下端部に取り付けらている。一対のノズル本体35aは、保持部35cの中心に対して180度点対称位置に配設され、また一対のストッパピン35bは、ノズル本体35aから90度角度をずらし、保持部35cの中心に対して180度点対称位置に配設されている。すなわち、ノズル本体35aとストッパピン35bとは十字状に配設されている。この場合、一対のノズル本体35aは、1個の電子部品のための接着剤Aを同時に2箇所塗布するものであり、ストッパピン35bは、接着剤Aを基板Bに塗布する際に、ノズル本体35aの先端と基板Bとの間に接着剤Aの吐出空間を構成するものである。したがって、ストッパピン35bはノズル本体35aよりその突出長さが、わずかに長くなっている。
【0027】
一方、基板Bには多数の電子部品が装着され、且つそれらの電子部品は同一部品であっても、異なる向きに装着される場合がある。したがって、2箇所同時に行う接着剤Aの塗布も、縦に並べて2箇所、横に並べて2箇所、斜めに並べて2箇所等、角度を変更できるようにする必要がある。そこで、本実施形態では、上述したように、上記のプーリ51の回転を、昇降軸33、シリンジホルダ38、ノズル35の順に伝達して、適宜ノズル35の角度を変更することができるようになっている。
【0028】
シリンジ34は、接着剤Aを充填する使い捨て形式の容器であり、上部にはキャップ91が装着されると共に、キャップ91と昇降軸33とを接続する継手部材92が設けられている。図3に示すように、シリンジ34は、180度点対称位置にフランジ状に形成した一対の係止片34a,34aを有しており、係止片34aにはキャップ91が抜止め状態で係止されている。キャップ91は、中心部が圧縮空気の通路となっており、下部をシリンジ34に差し込むようにして装着されている。この差込み部分の外周面にはOリング93が取り付けられており、キャップ91はシリンジ34に気密に装着されている。また、キャップ91の上部には、上記の係止片34aと同様に、一対の掛止め片91a,91aがこの係止片34aを抱え込むように配設されている。キャップ91をシリンジ34に装着する場合には、先ず係止片34aと掛止め片91aとを周方向に位置ずれさせておき、差込み部分をシリンジ34内に押し入れてから、掛止め片91aを回転させ、掛止め片91aと係止片34aの周方向の位置を合致させるようにする。
【0029】
一方、キャップ91の中心部に形成した圧縮空気の通路には、雌ねじ91bが螺設されており、この雌ねじ91bに継手部材92が螺合されるようになっている。このため、継手部材92の下部には雄ねじ92aが形成されている。また、継手部材92とキャップ91との間には、Oリング94が介在し、継手部材92とキャップ91とが気密に接合されている。キャップ91と同様に継手部材92にも、その中心部に圧縮空気の通路が形成されており、この通路には昇降軸33の下端部が挿入されている。すなわち、昇降軸33に形成したエアー通路33aが、これらの通路を介してシリンジ34の内部と連通している。
【0030】
継手部材92とこれに挿入された昇降軸33の下端部とは、軸方向に相互に摺動自在に構成されている。また、継手部材92と昇降軸33の下端部との間には、シール部材95が介在され、継手部材92と昇降軸33の下端部とは気密に接合されている。この場合、継手部材92の摺動は、継手部材92をキャップ91に締め付けるときの継手部材92の下方への移動を許容すると共に、ノズル35が基板Bに突き当たったときのシリンジ34の逃げ(上方への移動)を許容する。なお、図中の符号96は抜止めリングであり、この抜止めリング96により、継手部材92は昇降軸33側に抜止め状態で保持されている。すなわち、シリンジ34の交換の際には、昇降軸33側とシリンジ34側とは、キャップ91と継手部材92とのねじ接合の部分で切り離される。
【0031】
ここで、図1を参照して、塗布装置1の一連の作動について、簡単に説明する。塗布装置1の下方に基板Bが導入されると、XYテーブルにより、塗布装置1は、基板Bに対するホームポジションにリセットされる。次に、入力された基板Bの基板厚に基づいて、ユニット昇降装置3が作動し、塗布ユニット2をノズル35の下降端位置が適切な位置になるように下降または上昇させる。次に、XYテーブルが作動して、ノズル35が塗布位置の直上に達するように塗布装置1を移動させる。さらに、入力された電子部品の向きに合わせて、プーリ51を介して昇降軸33が回転し、ノズル35を適合する角度に回転させる。
【0032】
続いて、シリンジ昇降装置36が作動し、シリンジ34およびノズル35を基板Bに向かって下降させてゆく。この時、ノズル35は、基板Bの近傍において、極めて低速で基板Bに突き当たり且つこの状態から極めて低速で上昇して行く。実際には、ノズル35が基板Bに突き当たったところで、圧縮ばね83がわずかに収縮し、その間シリンジ昇降装置36は作動を続行するが、ノズル35は停止した状態になる。このノズル35が停止した状態を含む前後において、吐出バルブ21を介してシリンジ34内に圧宿空気が導入され、ノズル35から基板B上に接着剤Aが塗布される。さらにシリンジ昇降装置36は、ノズル35が上昇端位置に復帰するまで、そのまま作動を続行する。
【0033】
この時点で、1つの電子部品に対する接着剤Aの塗布が完了し、続いて上記と同様に、XYテーブルが作動して、ノズル(塗布装置1)35を次の塗布位置に移動させる。ここで、ノズル35の角度を変更する必要がある場合にはノズル35を回転させるが、その必要がない場合には、シリンジ昇降装置36を作動し、上記と同様の塗布動作を行う。このようにして、塗布動作を繰り返すが、例えば、1の基板Bに段差がある場合には、段差に差し掛かったときに、ユニット昇降装置3により塗布ユニット2の位置が再調節される。そして、1の基板Bに対する接着剤Aの塗布が完了したら、塗布装置1をホームポジションに戻して、作業を完了する。
【0034】
以上のように本実施形態によれば、昇降および回転を頻繁に繰り返すシリンジ34側に対して、圧縮空気供給系では、昇降軸33の内部にエアー通路33aを形成すると共に、取付板31の継手形成部と昇降軸33とを回転自在かつ摺動自在に接合しており、また制御配線系では、第1配線と第2配線とをスリップリング37を介して接続しているため、圧縮空気供給系および制御配線系を構成する部材に無理な力が繰り返し作用することがない。このため、これら圧縮空気供給系および制御配線系の部材の維持管理が格段に楽になり、かつこれに部材の耐久性を格段に向上させることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明の高粘性流体の塗布装置によれば、圧縮空気の供給系における固定側と可動側との連結部分に、エアーホースなどを用いる必要がなくなるため、圧縮空気の供給系を構成する部材の寿命を長くすることができる。また、昇降軸にエアー通路を形成しているため、部品点数を削減することができると共に、シリンジをこの昇降軸で支持することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布装置の側面図である。
【図2】塗布装置に搭載したスリップリングの構造図である。
【図3】シリンジ廻りの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 塗布装置
2 塗布ユニット
3 ユニット昇降装置
21 吐出バルブ
22 供給配管
31 取付板
33 昇降軸
33a エアー通路
34 シリンジ
35 ノズル
36 シリンジ昇降装置
37 スリップリング
43 継手形成部
44 接合溝
46 シールドリング
51 プーリ
62 駆動源
74 第1配線
77 第2配線
A 接着剤
B 基板

Claims (2)

  1. 高粘性流体を充填したシリンジを下降させた後、当該シリンジ内に圧縮空気を供給し、当該シリンジの先端に取り付けたノズルから高粘性流体を吐出させて基板に塗布する高粘性流体の塗布装置において、
    前記シリンジを基台に対して昇降自在かつ回転自在に設けると共に、前記圧縮空気のエアー通路を前記シリンジを昇降自在かつ回転自在に支持する昇降軸の軸心に形成し、
    前記エアー通路は、当該昇降軸を軸方向に移動自在にかつ回転自在に連結する継手手段を介して前記圧縮空気のエアー供給管に接続されていることを特徴とする高粘性流体の塗布装置。
  2. 前記基台側から前記シリンジ側に延びる配線が、更に設けられており、
    当該配線の途中には、前記昇降軸と同軸上に設けたスリップリングが介在していることを特徴とする請求項1に記載の高粘性流体の塗布装置。
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