JP3635321B2 - コンテクスト把握システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS(Blobal Positioning System)やいわゆる「展示ガイドシステム」などのように、コンピュータを利用して、ネットワーク上もしくは相互接続された複数のネットワーク間を移動するユーザの位置情報等、ユーザを取り巻く状況(コンテクスト)を示す情報(コンテクスト情報)に基づき、ユーザの要求に最適なマルチメディア通信サービスを提供する技術に係り、特に、ユーザの満足度を高めるコンテクスト情報の収集を行うのに好適なコンテクスト把握システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、GPSなどのように、ネットワークを介して、移動するユーザの位置検出を行ない、その位置情報をユーザに提供するサービス等、一つのネットワーク上、もしくは、相互接続された複数のネットワーク間を移動するユーザに対して、種々の通信サービスを提供するコンピュータを用いたネットワークサービス技術が開発されている。
【0003】
例えば、このようなネットワークサービスを提供するシステムとして、「Abowd, G.D., Atkenson, C.G., Hong, J., Long, S., Kooper, R. and Pinkerton, M.: Cyberguide: A mobile context-aware tour guide, Wireless Networks, Vil.3, No.5, pp.421-433 (1997)」に記載の「Cyberguide」がある。この技術では、携帯端末に表示した展示会場地図上に、ユーザの位置に依存した情報提供を行なうことができる。
【0004】
さらに、このような展示会を例としたネットワークサービスシステムにおいて、ユーザの満足度を可能な限り高めることのできるサービスを実現するために、ネットワーク上を移動するユーザに対し、「ユーザの位置情報」だけでなく、「ユーザの個人的興味」までを、いわゆる「コンテクスト」(ユーザを取り巻く状況)として把握して活用する従来技術が、例えば、「角 康之、江谷 為之、シドニーフェルス、ニコラ シモネ、小林 薫、間瀬 健二:“C−MAP:Context−awareな展示ガイドシステムの試作”、情報処理学会論文誌、vol.39、No.10,pp.2886-2877(Oct.1998)」などにおいて提案されている。
【0005】
この技術では、展示会などにおいてユーザの位置と興味(「コンテクスト」)を把握し、それらの情報に応じたガイドサービスを提供することができる。
この展示会でのガイドシステムのように、1つのネットワーク上あるいは相互接続された複数のネットワークを移動するユーザに対して、その場その時に最適なサービスを提供するためには、ユーザを取り巻く状況(「コンテクスト」)を、複数のネットワークを介して効率的に把握する必要がある。
【0006】
しかし、この従来技術(「C−MAP:Context−awareな展示ガイドシステムの試作」)において、コンテクスト情報を活用したサービスを提供しようとする場合には、アプリケーションが、コンテクスト情報の元となるデータの取得から、コンテクスト情報の活用までを一貫して直接制御することが必要となる。
【0007】
また、そこで用いられているコンテクスト情報の元となるデータの取得・管理技術では、センサなどによる位置検出による情報を管理する位置管理サーバや、ユーザの興味を蓄積したデータべースなどが用いられている。例えば、カーナビゲーションシステムにおけるGPS位置管理サーバなどである。このように、従来のコンテクスト把握技術では、予めサーバに登録されたセンサや参照すべきデータべースだけを対象にするものである。
【0008】
また、コンテクストを活用するアプリケーションの開発を支援するための技術が、例えば、「Daniel Salber, Anind K.Dey and Gregory D. Abowd, "The Context Toolkit: Aiding the Development of Context-Enabled Applications", CTTI'99, to appear, Pittsburgh, PA, May 15-20,1999」において提案されている。しかし、この技術では、扱うコンテクスト情報がユーザの位置のみであり、またユーザがある場所にいればある決まったサービスが起動されるというように、ユーザの状況によって提供されるサービスが一意に決まるものである。
【0009】
このように、従来の技術では、状況の変化に応じた柔軟な対応ができない。例えば、センサなど、コンテクスト情報の元となるデータを収集するための手段が故障すると、サービス提供が不可能になる。また、従来の技術では、あるサービスにおいて参照されるコンテクスト情報は、そのサービスのシステム固有の形式で蓄積・活用されるので、コンテクスト情報をアプリケーションから独立に切り離して扱うことができず、同じコンテクスト情報を用いた新たなアプリケーションの開発が困難である。
このため、従来の技術では、アプリケーション(ユーザ)側が重視したい精度やコストに関する要求を反映したコンテクスト情報を提供することができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、アプリケーション(ユーザ)側が重視したい精度やコストに関する要求を反映したコンテクスト情報を生成することができない点である。
【0011】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、ユーザの満足度を高めるコンテクスト情報の生成を行うことを可能とするコンテクスト把握システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のコンテクスト把握システムと方法は、ネットワークを介して、アプリケーションから要求された、管理対象を取り巻く状況(コンテクスト)を示す情報(コンテクスト情報)を生成してアプリケーションに渡すコンピュータシステムであって、予め、一つのコンテクスト情報の識別情報に、このコンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの識別情報とこのコンテクストデータの特性を指定する一以上の属性情報とからなるコンテクストデータユニット情報を一以上対応付けて情報・データユニット対応テーブルに登録し、また、予め、コンテクストデータユニット情報と、このコンテクストデータユニット情報の識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適した資源(コンテクストデータソース)とを対応付けてデータユニット・ソース対応テーブルに登録しておき、アプリケーションから要求された管理対象に関するコンテクスト情報の生成に適した特性のコンテクストデータを有する一以上のコンテクストデータユニット情報を、情報・データユニット対応テーブルを参照して特定すると共に、特定したコンテクストデータユニット情報の識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適したコンテクストデータソースを、データユニット・ソース対応テーブルを参照して特定し、ここで特定したコンテクストデータソースからコンテクストデータを取得し、取得したコンテクストデータを用いて、アプリケーションから要求されたコンテクスト情報を生成して出力する。
【0013】
また、例えば、アプリケーションから要求される精度やコストなどの重要視する優先度に応じてコンテクスト情報とコンテクストデータあるいはコンテクストデータソースとの対応付けを変更して、コンテクスト情報を生成する。
【0014】
また、コンテクスト情報を要求するアプリケーションに対し、コンテクスト情報を参照するためのAPI(Application Programming Interface)を規定して、この規定に基づきコンテクスト情報をアプリケーションに提供することにより、このコンテクスト情報の生成部分をアプリケーションから隠蔽する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明のコンテクスト把握システムの本発明に係る構成の一例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるコンテクスト把握システムを設けたネットワークの構成例を示すブロック図、図3は、図1におけるコンテクスト把握システムを実装するコンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。
【0016】
図3において、31はCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置、32はキーボードやマウス等からなる入力装置、33はハードディスクドライブ等からなる外部記憶装置、34はCPU(Central Processing Unit)34aや主メモリ(主記憶装置)34b等を有し蓄積プログラム方式によるコンピュータ処理を行なう情報処理装置、35は本発明に係る処理プログラムやデータ等を記録した光ディスク、36は光ディスク35の読み取り動作を行なう駆動装置、37は通信回線を介して他のコンテクスト等との通信制御を行う通信装置である。
【0017】
光ディスク35に記録された処理プログラムやデータをインストールして主メモリ34bに読み込みCPU34aで処理することにより、情報処理装置34内に、図1に示すコンテクスト把握システムの各部が実装される。
【0018】
図2に示すように、本例のコンテクスト把握システム21は、1以上のネットワーク22,22nに接続され、また、各ネットワーク22,22nを介して、プロバイダ23,23m、ユーザ24,24iに接続される。そして、ユーザ24,24iの位置や興味・知識を含むユーザを取り巻く状況、すなわち、コンテクストを表わすデータ(「コンテクストデータ」)を、センサやデータベース(DB)等からなるソース群25を介して収集する。
【0019】
尚、「コンテクスト」とは、詳細には、感情や意思および明示的な要求など、ユーザからの働きかけが必要なものを含まず、物理的なセンサなどによるモニタリングやデータべース参照などの外的な手段により把握することのできる、ユーザの位置や興味・知識を含むユーザを取り巻く状況をいう。
【0020】
また、このコンテクストを把握して利用することにより、よりユーザの状況に適応し、ユーザの満足度を高めることが可能なサービスを「コンテクストアウェアサービス」といい、この「コンテクストアウェアサービス」を記述するソフトウェアを「コンテクストアウェアなアプリケーション」という。
【0021】
また、コンテクストを、アプリケーションが利用できる表現形式にしたものを「コンテクスト情報」という。さらに、センサ等から得られる生データや、データべース参照により得られるデータ等、「コンテクスト情報」の元となる1つのネットワーク上あるいは相互接続された複数のネットワークを介して取得できる情報を「コンテクストデータ」といい、さらに、この「コンテクストデータ」を提供するセンサやデータべースなどの情報源を「コンテクストデータソース」という。
【0022】
さらに、あるコンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの名称等の識別情報とこのコンテクストデータの精度などの特性を指定する属性情報との組からなる情報を、コンテクストデータユニット情報という。
【0023】
以下、図1に示す本例のコンテクスト把握システムの詳細を説明する。
図1において、1はコンテクスト把握システム、2はアプリケーション、3はコンテクストデータソース群であり、コンテクスト把握システム1は、コンテクスト情報要求入出力部120、コンテクスト情報生成・出力部130、コンテクストデータユニット特定部140、コンテクストデータソース特定部150、対応付情報登録部160を有している。
【0024】
コンテクスト情報要求入出力部120、コンテクスト情報生成・出力部130、コンテクストデータユニット特定部140、コンテクストデータソース特定部150は、いずれもメモリに格納されたソフトウェアモジュールを示し、これらのソフトウェアは処理装置であるCPUにより読み出されて実行されることにより、それぞれの機能を遂行する。
【0025】
また、対応付情報登録部160はHDD等の記憶装置に格納され、情報・データユニット対応テーブル161とデータユニット・ソース対応テーブル162を有している。情報・データユニット対応テーブル161には、予め、一つのコンテクスト情報の識別情報に、このコンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの識別情報とこのコンテクストデータの特性を指定する一以上の属性情報とからなるコンテクストデータユニット情報が一以上対応付けて登録されている。また、データユニット・ソース対応テーブル162には、予め、コンテクストデータユニット情報と、このコンテクストデータユニット情報の識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適した資源(コンテクストデータソース)とが対応付けて登録されている。
【0026】
このような構成において、本例のコンテクスト把握システム1では、アプリケーション2とのやり取りを、予め規定されたAPI(Application Programming Interface)に基づき行なう。例えば、あるプロバイダが看護サービスを提供するシステムを例とした場合、アプリケーションから要求するコンテクスト情報としては、ユーザ(患者)の「位置情報」や「健康状態」、「ユーザ嗜好性」、「リソース状況(使用状況、負荷情報)などが考えられる。
【0027】
もし、コンテクスト情報が「健康状態」であれば、アプリケーション2は、総合的な判断だけのレベルや、個々の要素(心機能、肺機能、筋力など)での「健康状態」を要求する場合があり、各レベルにおけるAPIを規定する。
【0028】
また、「位置情報」のコンテクスト情報においては、同じ「位置情報」でも、「経度緯度」や「住所」、「ランドマーク」等で表す(表記する)場合がある。そして、そのぞれの表記では、その精度が異なる。例えば、「経度緯度」との表記では、「度」、「分」、「秒」等の異なる精度があり、また、「住所」との表記では、「国」、「都市」、「町」、「丁目」、「番地」等の異なる精度が、さらに、「ランドマーク」との表記では、「建物」、「階」、「部屋」、「座席」等の異なる精度がある。
【0029】
このような精度において、どの精度を必要とするかを、アプリケーション側で指定できることがサービス品質の向上につながる。そのため、アプリケーションが要求するコンテクスト情報を、アプリケーションが満足する内容で提供するために、そのようなアプリケーションが指定してくる精度(品質やコスト)等に対応したコンテクストデータの収集できる技術が必要である。本例のコンテクスト把握システムでは、このような精度等を、コンテクストデータの特性を指定する属性情報として用いて、コンテクストデータユニット情報を構成し、情報・データユニット対応テーブル161に登録する。
【0030】
図4は、図1における情報・データユニット対応テーブルの構成例を示す説明図である。
本例の情報・データユニット対応テーブル161においては、コンテクスト情報(図中「CI」と記載)の表記が「ランドマーク」であり、その精度が「建物」のテーブル内容を示しており、「1」〜「4」の番号が付与された4つのコンテクストデータユニット情報(図中「CDU」と記載)が登録されている。
【0031】
各コンテクストデータユニット情報においては、コンテクストデータユニット情報を構成する「条件」として、コンテクストデータの識別情報(図中「CD表記」と記載)と共に、「精度」、「リアルタイム性」等、当該コンテクストデータの特性を指定する属性情報が設けられている。
【0032】
例えば、番号「1」のコンテクストデータユニット情報は、「CD表記」が「緯度経度」、「精度」が「度」、「リアルタイム性」が「realtime」となっており、また、番号「2」のコンテクストデータユニット情報は、「CD表記」が「住所」、「精度」が「丁目」、「リアルタイム性」が「realtime」、また、番号「3」のコンテクストデータユニット情報は、「CD表記」が「***」、「精度」が「建物」、「リアルタイム性」が「realtime」、さらに、番号「4」のコンテクストデータユニット情報は、「CD表記」が「***」、「精度」が「<20m」、「リアルタイム性」が「realtime」となっている。
【0033】
尚、番号「3」と番号「4」のコンテクストデータユニット情報における、「CD表記」の「***」は、任意の値を許容するものであることを示す(「ワイルドカード」)。
また、「リアルタイム性」の「realtime」は、コンテクスト情報がリアルタイム性を必要としている場合である。
【0034】
この「リアルタイム性」に関しても、コンテクスト情報が、アプリケーションからの要求時のコンテクストデータに基づき生成されたものであるとのコンテクストデータの特性、例えば、信頼性を指定するものである。すなわち、コンテクストデータが「リアルタイム」に取得されたものであるか、あるいは、スケジュールデータベース等に格納された過去のものであるかにより、コンテクストデータの信頼性が異なる。それに伴い、コンテクストデータにより生成されるコンテクスト情報の信頼性も異なってくる。
【0035】
本例のコンテクスト把握システム1では、このような「精度」や「リアルタイム性」などの属性情報を管理しており、アプリケーション2とのAPI(Application Programming Interface)に基づくやり取りにおいて、アプリケーションは、このような「精度」や「リアルタイム性」などを要求することができる。
【0036】
以下、アプリケーション2からのコンテクスト情報の要求に基づく動作を説明する。
規定のAPIに基づき、アプリケーション2がコンテクスト情報の要求を出すと、本例のコンテクスト把握システム1は、そのコンテクスト情報の要求をコンテクスト情報要求入出力部120により受けとり、その要求を、コンテクスト情報要求入出力部120からコンテクストデータユニット特定部140に渡す。
【0037】
要求が渡されたコンテクストデータユニット特定部140は、対応付情報登録部160の情報・データユニット対応テーブル161を参照して、当該コンテクスト情報に対応付けられたコンテクストデータユニット情報を(一つもしくは複数)特定し、特定したコンテクストデータユニット情報を、コンテクストデータソース特定部150に渡す。
【0038】
コンテクストデータユニット情報を受け取ったコンテクストデータソース特定部150は、対応付情報登録部160のデータユニット・ソース対応テーブル162を参照して、複数のネットワーク上に存在する当該コンテクストデータの取得に用いるセンサ(固定電話、GPS、PHS、赤外線ビーコン、)やデータべース(個人スケジュールDB、予約センタDB)などの情報源情報、すなわち、コンテクストデータソース情報を読み出し、コンテクスト情報生成・出力部130に渡す。
【0039】
コンテクストデータソース情報を受け取ったコンテクスト情報生成・出力部130は、対応するコンテクストデータソースを、コンテクストデータソース群3から選択・特定し、当該コンテクストデータの収集を要求する。
【0040】
コンテクストデータソース群3から選択・特定されたコンテクストデータソースは、コンテクスト情報生成・出力部130から要求されたコンテクストデータを収集して、コンテクスト情報生成・出力部130に渡す。
【0041】
コンテクスト情報生成・出力部130は、コンテクストデータソース群3から取得したコンテクストデータを用いて、コンテクスト情報を生成して、コンテクスト情報要求入出力部120に渡し、コンテクスト情報要求入出力部120は、コンテクスト情報生成・出力部130からのコンテクスト情報を規定のAPIを用いてアプリケーション2に提供する。
【0042】
図5は、図1におけるコンテクスト情報要求入出力部の構成例を示すブロック図である。
本図5に示すように、コンテクスト情報要求入出力部120は、アプリケーション2からの要求を規定のAPIを用いて受け付けるためのコンテクスト情報要求受信部1201と、生成されたコンテクスト情報を規定のAPIを用いてアプリケーション2に提供するためのコンテクスト情報提供部1202とから構成される。
【0043】
また、図中の矢印で示すように、コンテクスト情報要求入出力部120には、コンテクストデータユニット特定部140への出力線とコンテクスト情報生成・出力部130からの入力線が設けられている。
尚、コンテクスト情報要求入出力部120を構成するこれらの各手段(コンテクスト情報要求受信部1201、コンテクスト情報提供部1202)は、それぞれソフトウェアモジュールの一部を構成するサブルーチンである。
【0044】
図6は、図1におけるコンテクストデータユニット特定部の構成例を示すブロック図である。
本図6に示すように、コンテクストデータユニット特定部140は、コンテクスト情報要求入出力部120から渡されたコンテクスト情報要求を受信するコンテクスト情報要求受信部1401と、受信したコンテクスト情報要求に対応して一つもしくは複数のコンテクストデータユニット情報を特定するコンテクストデータユニット探索・特定部1403と、このコンテクストデータユニット探索・特定部1403によるコンテクストデータユニット情報の特定動作に優先順位を付けるために、情報・データユニット対応テーブル162における各コンテクストデータユニット情報に、例えば、「精度」等の属性情報に基づく優先順位情報を付与するコンテクストデータユニット条件順位付け部1402と、コンテクストデータユニット探索・特定部1403により特定されたコンテクストデータユニット情報に対応するコンテクストデータソースの取得をコンテクストデータソース特定部150に要求するためのコンテクストデータソース要求部1404とから構成される。
【0045】
また、図中の矢印で示すように、コンテクストデータユニット特定部140には、コンテクスト情報要求入出力部120からの入力線と、コンテクストデータソース特定部150への出力線、および、対応付情報登録部160との入出力線が設けられている。
尚、コンテクストデータユニット特定部140を構成するこれらの各手段(コンテクスト情報要求受信部1401、コンテクストデータユニット条件順位付け部1402、コンテクストデータユニット探索・特定部1403、コンテクストデータソース要求部1404)は、それぞれソフトウェアモジュールの一部を構成するサブルーチンである。
【0046】
図7は、図1におけるコンテクストデータソース特定部の構成例を示すブロック図である。
本図7に示すように、コンテクストデータソース特定部150は、コンテクストデータユニット特定部140から入力されるコンテクストデータソース要求を受信するためのコンテクストデータソース要求受信部1501と、受信したコンテクストデータソース要求に対応してコンテクストデータソースを特定するコンテクストデータソース特定部1502と、特定したコンテクストデータソースの識別情報をコンテクスト情報生成・出力部130に送出するコンテクストデータソース通知部1503とから構成される。
【0047】
また、図中の矢印で示すように、コンテクストデータソース特定部150には、コンテクストデータユニット特定部140からの入力線と、コンテクスト情報生成・出力部130への出力線、および、対応付情報登録部160との入出力線がそれぞれ設けられている。
尚、コンテクストデータソース特定部150を構成するこれらの各手段(コンテクストデータソース要求受信部1501、コンテクストデータソース特定部1502、コンテクストデータソース通知部1503)は、それぞれソフトウェアモジュールの一部を構成するサブルーチンである。
【0048】
図8は、図1におけるコンテクスト情報生成・出力部の構成例を示すブロック図である。
本図8に示すように、コンテクスト情報生成・出力部130は、コンテクストデータソース特定部150から渡されたコンテクストデータソースの識別情報を受信するコンテクストデータソース情報受信部1301と、受信した識別情報で特定されるコンテクストデータソース群3のコンテクストデータソースに対してコンテクストデータの収集を要求するコンテクストデータ要求部1302と、コンテクストデータソース群3から収集したコンテクストデータを用いてコンテクスト情報を生成するコンテクスト情報生成部1303と、生成したコンテクスト情報を、コンテクスト情報要求入出力部120に送出するコンテクスト情報出力部1304により構成される。
【0049】
また、図中の矢印で示すように、コンテクスト情報生成・出力部130には、コンテクスト情報要求入出力部120との入出力線と、コンテクストデータソース特定部150からの入力線、および、コンテクストデータソース群3との入出力線が設けられている。
尚、コンテクスト情報生成・出力部130を構成するこれらの各手段(コンテクストデータソース情報受信部1301、コンテクストデータ要求部1302、コンテクスト情報生成部1303、コンテクスト情報出力部1304)は、それぞれソフトウェアモジュールの一部を構成するサブルーチンである。
【0050】
このような構成からなるコンテクスト把握システムの具体的な適応例として、上述の看護サービスを取り上げ説明する。
看護サービスを提供するプロバイダ(サービス提供者)が、あるユーザの「健康状態」というコンテクスト情報を本コンテクスト把握システムに要求する。
【0051】
この要求に対応して、コンテクスト把握システムは、「健康状態」というコンテクスト情報を生成するために必要となる、血圧や体温などの生体情報と、ユーザの位置(歩行速度)などの活動記録情報といったコンテクストデータを特定し、このコンテクストデータを取得するために用いるソース、例えば、ユーザの歩行をモニタリングするセンサや、ユーザが身につけている測定機器などを特定し、特定したソースから、当該ユーザの必要なデータ(コンテクストデータ)を取得する。
【0052】
そして、このようにして得られたコンテクストデ-タから、コンテクスト情報生成・出力部130において、コンテクスト情報、すなわち、ユーザの健康状態が良いのか悪いのか、そしてまたどこが悪いのかという情報を生成し、コンテクスト情報要求入出力部120を介して規定のAPIによりサービスプロバイダに提供する。
【0053】
図9は、図1におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、本発明のコンテクスト把握方法に係る処理例であり、アプリケーションからコンテクスト情報要求が入力されてからコンテクスト情報を提供するまでの一連の処理を示している。
【0054】
以下、図1、および、図5〜図8で説明したコンテクスト把握システムの構成例を用いて、図9の各ステップでの処理動作を説明する。
アプリケーション2よりコンテクスト情報の生成が依頼されると、処理が開始される。すなわち、コンテクスト情報要求入出力部120は、コンテクスト情報要求受信部1201により、コンテクスト情報要求を受信し(ステップ2010)、コンテクストデータユニット特定部140にコンテクスト情報の生成に必要なコンテクストデータユニット情報の特定を依頼する。
【0055】
コンテクストデータユニット特定部140は、受信したコンテクスト情報要求に対し、対応付情報登録部160の情報・データユニット対応テーブル161を参照して、まず、コンテクストデータユニット条件順位付け部1402により、コンテクスト情報に対応した一以上のコンテクストデータユニット情報の優先順位付けを行う(ステップ2011)。
【0056】
例えば、コンテクストデータユニット条件順位付け部1402は、図4に示す情報・データユニット対応テーブル161においては、その「精度」に基づき、「CDU No.」が「3」のコンテクストデータユニット情報(「CD表記=***」、「精度=建物」、「リアルタイム性=realtime」を最も高い優先度「1」とし、以下、「CDU No.」=「4」のコンテクストデータユニット情報(「CD表記=***」、「精度≦20m」、「リアルタイム性=realtime」)を優先度「2」、「CDU No.」=「2」のコンテクストデータユニット情報(「CD表記=住所」、「精度=丁目」、「リアルタイム性=raltime」)を優先度「3」、「CDU No.」=「1」のコンテクストデータユニット情報(「CD表記=緯度経度」、「精度=度」、「リアルタイム性=realtime」)を優先度「4」と順位付けする。
【0057】
次に、コンテクストデータユニット探索・特定部1403により、優先順位に基づき情報・データユニット対応テーブル161の各コンテクストデータユニット情報を探索してコンテクスト情報に対応する一以上の候補を抽出し(ステップ2012)、候補として挙がった一以上のコンテクストデータユニット情報の中から、コンテクスト情報を取得するためのコンテクストデータユニット情報を特定する(ステップ2013)。
【0058】
さらに、コンテクストデータソース要求部1404により、特定したコンテクストデータユニット情報に対応するコンテクストデータを収集するコンテクストデータソースの特定を、コンテクストデータソース特定部150に要求する(ステップ2014)。
【0059】
コンテクストデータソース特定部150は、コンテクストデータソース要求受信部1501により、コンテクストデータユニット特定部140からのコンテクストデータソース要求を受信し、コンテクストデータソース特定部1502により、対応付情報登録部160のデータユニット・ソース対応テーブル162を参照して、要求に合ったコンテクストデータを提供するためのコンテクストデータソースを特定し(ステップ2015)、コンテクストデータソース通知部1503からコンテクスト情報生成・出力部130に対して、特定したコンテクストデータソースからのコンテクストデータの収集とコンテクスト情報の生成を要求する。
【0060】
コンテクスト情報生成・出力部130は、コンテクストデータソース情報受信部1301で、コンテクストデータソース特定部150からのコンテクストデータの収集・生成要求を受け、コンテクストデータ要求部1302により、要求されるコンテクストデータを、当該コンテクストデータソースに依頼して取得する(ステップ2016)。
【0061】
コンテクスト情報生成・出力部130は、このようにしてコンテクストデータを取得すると、取得したコンテクストデータを用いてコンテクスト情報生成部1303により、コンテクスト情報を生成し(ステップ2017)、コンテクスト情報出力部1304からコンテクスト情報要求入出力部120に渡す。
【0062】
コンテクスト情報要求入出力部120では、コンテクスト情報生成・出力部130で生成されたコンテクスト情報をアプリケーション2に提供し(ステップ2018)、処理を終了する。
【0063】
尚、ステップ2106において、コンテクスト情報生成・出力部130によるコンテクストデータの取得に失敗した場合は、その結果をコンテクストデータソース特定部150に返し処理を終了する。
あるいは、後述の図14で説明する例のようにして、代替のコンテクストデータを取得する。
【0064】
次に、本発明のコンテクスト把握システムの他の実施例を説明する。
図10は、図1におけるコンテクストデータユニット特定部の他の構成例を示すブロック図であり、図11は、図10におけるコンテクストデータユニット特定部を設けたコンテクスト把握システムの動作例を示すフローチャートである。
【0065】
図10におけるコンテクストデータユニット特定部140aは、図1,6におけるコンテクストデータユニット特定部140に、コンテクストデータユニット優先情報要求受信部1405を新たに設けたものである。
【0066】
コンテクストデータユニット優先情報要求受信部1405は、アプリケーションからのコンテクストデータユニット情報の優先度要求を受け付けるものであり、このコンテクストデータユニット優先情報要求受信部1405を新たに設けることにより、本例のコンテクストデータユニット特定部140aでは、コンテクストデータユニット条件順位付け部1402において、アプリケーションからのコンテクストデータユニット情報の優先度要求に基づいてコンテクストデータユニット情報の順位付けを行う。
【0067】
このように、コンテクストデータユニット優先情報要求受信部1405を新たにコンテクストデータユニット特定部140aに設けることにより、図11に示すように、本例のコンテクスト把握システムでは、図9におけるステップ2010でのアプリケーションからのコンテクスト情報要求の受信処理の後に、同アプリケーションからのコンテクストデータユニット条件優先度要求を受信し(ステップ3001)、そのコンテクストデータユニット条件優先度要求に基づき、図9におけるステップ2011でのコンテクストデータユニット情報の順位付けを行う。
【0068】
このような、アプリケーションからの優先度の要求は、コンテクストデータユニットだけではなく、次に説明するようにして、コンテクストデータソースに関しても行うことができる。
【0069】
図12は、図1におけるコンテクストデータソース特定部の他の構成例を示すブロック図であり、図13は、図12におけるコンテクストデータソース特定部を設けたコンテクスト把握システムの動作例を示すフローチャートである。
【0070】
図12におけるコンテクストデータソース特定部150aは、図1,7におけるコンテクストデータソース特定部150に、コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504を新たに設けたものである。
【0071】
コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504は、アプリケーションからのコンテクストデータソースの優先度要求を受け付けるものであり、このコンテクストデータソース優先情報要求受信部1504を新たに設けることにより、本例のコンテクストデータソース特定部150aでは、コンテクストデータユニット特定部140からのコンテクストデータソースの特定要求に対応してコンテクストデータソースを特定する際に、コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504で受信した、アプリケーションからのコンテクストデータソース情報の優先度要求に基づいて、その優先度の高いコンテクストデータソースの特定を行う。
【0072】
このように、コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504を新たにコンテクストデータソース特定部150aに設けることにより、図13に示すように、本例のコンテクスト把握システムでは、図9におけるステップ2014において、コンテクストデータユニット特定部140からコンテクストデータソース特定部150aに、コンテクストデータソースの特定要求がなされると、コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504で受信したアプリケーションからのコンテクストデータソース情報の優先度要求を入力し(ステップ3010)、その優先度要求に基づいて、図9におけるステップ2015でのコンテクストデータソースの特定を行う。
【0073】
次に、図9のフローチャートでの説明で取り上げた、ステップ2106におけるコンテクスト情報生成・出力部130によるコンテクストデータの取得に失敗した場合の、代替のコンテクストデータの取得に関する説明を行う。
【0074】
すなわち、図5に示すコンテクストデータユニット特定部140の構成の、コンテクストデータユニット探索・特定部1403の処理内容を変更し、このコンテクストデータユニット探索・特定部1403では、コンテクストデータユニット情報の候補を複数、代替コンテクストデータユニット情報として選択しておき、コンテクスト情報生成・出力部130のコンテクストデータ要求部1302で取得を試みたコンテクストデータが取得不可能な場合に、代替コンテクストデータユニット情報でのコンテクストデータソースの選択をコンテクストデータソース特定部150に要求する。
【0075】
このような処理動作の具体的な適応例として、先に適応例として挙げた看護サービスを取り上げ説明する。
看護サービスにおいて、血庄センサが故障して生体情報が取得不可能な場合、血圧に変わる生体情報として予め選択しておいたコンテクストデータユニット情報の複数の候補(脈拍や心電図)をコンテクストデータソース特定部150に渡し、これらから特定したコンテクストデータソースから取得できたコンテクストデータを用いて、コンテクスト情報生成・出力部130において健康状態を判断する。
【0076】
このような処理動作例を図14を用いて説明する。
図14は、図1におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る他の処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、本発明のコンテクスト把握方法に係る他の処理例であり、図9に示した処理例のステップ2016において、コンテクストデータの取得が不可能な場合に、代替コンテクストデータユニット情報を取得するための処理(ステップ2110)を追加したものである。
【0077】
すなわち、本例では、図5に示すコンテクストデータユニット特定部140の構成の、コンテクストデータユニット探索・特定部1403の処理内容が変更されており、コンテクスト情報要求があれば(ステップ2010)、コンテクストデータユニット探索・特定部1403では、コンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータユニット情報の候補を複数選択しておく(ステップ2013a)。
【0078】
そして、ステップ2014,2015でのコンテクストデータソースの要求とコンテクストデータソースの特定を行い、さらに、特定したコンテクストデータソースからのコンテクストデータの取得を行なう場合に、取得を試みたコンテクストデータが取得不可能な場合には(ステップ2016a)、コンテクストデータユニット特定部140は、コンテクストデータユニット探索・特定部1403により用意しておいた複数のコンテクストデータユニット情報の中から、代替コンテクストデータユニット情報を選択し(ステップ2110)、再度、コンテクストデータソース特定部150に対し、コンテクストデータソース要求部1404により、コンテクストデータソース要求の処理を行う(ステップ2014)。
【0079】
次に、図15および図16を用いて、本発明の他の例の説明を行なう。
図15は、図1におけるコンテクスト情報生成・出力部の他の構成例を示すブロック図、図16は、図15におけるコンテクスト情報生成・出力部の処理動作例を示すフローチャートである。
【0080】
図15に示すコンテクスト情報生成・出力部130aは、図8に示すコンテクスト情報生成・出力部130の構成に、コンテクストデータ評価部1305を追加したものである。
このコンテクストデータ評価部1305は、コンテクストデータに基づいて、情報の信頼度などの付加情報を算出するためのものである。
【0081】
このように、コンテクストデータ評価部1305を追加したコンテクスト情報生成・出力部130aの動作を、先に具体的な適応例として挙げた看護サービスを取り上げ説明する
図14の例で説明したように、代替コンテクストデータユニット情報を用いてコンテクスト情報「健康状態」を生成した際、アプリケーションに提供する情報の信頼性を示すことで、よりユーザの状況を的確に把握することが可能になる。
【0082】
すなわち、生体情報を取得する場合、精度の高いセンサで取得したコンテクストデータを用いると、より限定したコンテクスト情報が提供可能となり、誤差のあるコンテクストデ-タを用いると、提供するコンテクスト情報に多少幅を持たせることでユーザの現実の健康状態に対し、的外れにならない情報を提供できる。
【0083】
図16を用いてその処理動作例を説明する。
本図16の例は、コンテクストの付加情報を算出する処理、すなわち、コンテクスト情報が生成されてから、コンテクスト付加情報を算出するまでの一連の処理を示しており、コンテクスト情報が、図14におけるステップ2017で生成されると、コンテクストデータ評価部1305により、コンテクストデータを評価し(ステップ3100)、評価に基づきコンテクスト付加情報を算出し(ステップ3111)、コンテクスト情報をステップ2018で提供する際に共に提供する。
【0084】
次に、図17〜図20を用いて本発明の他の実施例を説明する。
図17は、本発明のコンテクスト把握システムの本発明に係る構成の他の例を示すブロック図であり、図18は、図17におけるコンテクスト情報生成・出力部の構成例を示すブロック図、図19は、図17におけるコンテクスト履歴管理部の構成例を示すブロック図である。
【0085】
図17に示すコンテクスト把握システム1aは、図1で示したコンテクスト把握システムに、コンテクスト履歴管理部131を追加した構成となっている。このようなコンテクスト履歴管理部131を追加し、コンテクストデータやコンテクスト情報の履歴を管理する構成とすることにより、コンテクスト情報を取得する際に、必要となるコンテクストデータの収得がいかなる手段を用いても不可能な場合に、コンテクストデータを推定し、要求されるコンテクスト情報を生成する、もしくは、該コンテクスト情報そのものを推定することができる。
【0086】
このコンテクスト履歴管理部131を利用するために、コンテクスト情報生成・出力部130bには、図18で示すように、図8,15に示すコンテクスト情報生成・出力部130,130aの構成に、さらに、コンテクストデータ参照・推定部1306とコンテクスト情報参照・推定部1307を追加している。
【0087】
コンテクストデータ参照・推定部1306は、コンテクスト情報を取得する際に、必要となるコンテクストデータの取得がいかなる手段を用いても不可能な場合に、コンテクスト履歴管理部131における履歴情報を参照することによりコンテクストデータを推定し、要求されるコンテクスト情報を生成する。
【0088】
また、コンテクスト情報参照・推定部1307は、コンテクストデータの推定も不可能な場合に、このコンテクスト情報を推定し、要求されるコンテクスト情報を生成する。
尚、図中の矢印で示すように、コンテクスト情報生成・出力部130bには、コンテクスト履歴管理部131への入出力線が追加されている。
【0089】
このコンテクスト履歴管理部131は、図19に示すように、コンテクスト情報生成・出力部130bから参照されるコンテクストデータ履歴を管理するためのコンテクストデータ履歴管理部1311と、同様にコンテクスト情報履歴を管理するためのコンテクスト情報履歴管理部1312とから構成される。
【0090】
尚、図中の矢印で示すように、コンテクスト履歴管理部131には、コンテクスト情報生成・出力部130bからの入出力線が設けられている。
また、コンテクスト履歴管理部131を構成するこれらの各手段(コンテクストデータ履歴管理部1311、コンテクスト情報履歴管理部1312)は、それぞれソフトウェアモジュールの一部を構成するサブルーチンである。
【0091】
このような構成の具体的な適応例として、先に挙げた看護サービスを取り上げて説明する。
先に説明した、代替コンテクストデータを用いてコンテクスト情報「健康状態」を生成する際、複数のコンテクストデータの候補がいずれも取得不可能な場合は、生体情報が得られないので、健康状態が判断できなくなる。
【0092】
この場合、活動情報を参照して、コンテクスト履歴管理部131の中で管理されている当該ユーザの健康状態履歴の中で最も近い活動情報の記録を用いて、生体情報を推定し、要求されるコンテクスト情報「健康状態」を推定する。同時に、図15および図16において挙げた付加情報を提供し、それほど信頼度の高くないコンテクスト情報であることをアプリケーションに通知する。
【0093】
このような処理動作例を図20のフローチャートを用いて説明する。
図20は、図17におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、図18で示すコンテクストデータ、コンテクスト情報を推定する機能を備えて、アプリケーションからコンテクスト情報要求が入力されてからコンテクスト情報を提供するまでの一連の処理を示している。
【0094】
すなわち、図14で示すフローに、コンテクストデータの取得がいかなる手段を用いても不可能な場合に、要求されるコンテクスト情報を提供するためにコンテクストデータもしくはコンテクスト情報を推定するためのステップ(ステップ2210〜ステップ2211)を追加したものである。
【0095】
以下、図17〜図19の構成での、図20に追加された部分のフローのステップを説明する。
コンテクストデータユニットの代替え変更に対し、いかなるコンテクストデータユニットの取得も不可能な場合(ステップ2110a)、コンテクスト情報生成・出力部130bは、コンテクストデータ参照・推定部1306により、コンテクスト履歴管理部131のコンテクストデータ履歴管理部1311で管理されている当該コンテクストデータ履歴を参照し、コンテクストデータを推定し(ステップ2210)、コンテクスト情報生成部1303により、コンテクスト情報を生成する(ステップ2107)。
【0096】
しかし、ステップ2210において、要求するコンテクストデータ履歴が参照できない場合、コンテクスト情報生成・出力部130bは、コンテクスト情報参照・推定部1307によりコンテクスト履歴管理部131のコンテクスト情報履歴管理部1312で管理されている当該コンテクスト情報履歴を参照して、コンテクスト情報を推定し(ステップ2211)、要求されるコンテクスト情報生成の処理を行うステップ2107)。
【0097】
以上、図1〜図20を用いて説明したように、本例のコンテクスト把握システムと方法では、情報・データユニット対応テーブル161において、コンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの特性を指定する属性情報を含めて登録しておくことにより、アプリケーション2から要求された管理対象に関するコンテクスト情報の生成に、より適した特性のコンテクストデータを収集可能なコンテクストデータソースを容易に特定でき、ユーザにとって満足度の高いコンテクスト情報を生成して提供することができる。
【0098】
また、コンテクストデータユニット条件順位付け部1402や、コンテクストデータユニット優先情報要求受信部1405、コンテクストデータソース優先情報要求受信部1504等を設けることにより、例えば、アプリケーション2から要求される精度やコストなどの重要視する優先度に応じてコンテクスト情報とコンテクストデータあるいはコンテクストデータソースとの対応付けを変更して、コンテクスト情報を生成することにより、アプリケーション2の要求に適したコンテクストデータソースの選択やコンテクストデータの取得を、迅速に行うことが可能となる。
【0099】
また、本例のコンテクスト把握システムと方法では、アプリケーションからのコンテクスト情報要求に対し、コンテクスト情報を参照するためのAPIを規定し、このAPIに基づき、コンテクスト情報の要求の受け付けと、生成したコンテクスト情報の提供を行なう構成とし、コンテクスト情報の生成過程をアプリケーションから隠蔽する。
【0100】
すなわち、アプリケーションから要求されたコンテクスト情報の生成に必要なコンテクストデータの特定と、このコンテクストデータを得るためのコンテクストデータソースの特定、および、特定したコンテクストデータソースから取得したコンテクストデータを用いたコンテクスト情報の生成過程をアプリケーションから隠蔽し、アプリケーションに対し、コンテクスト情報の参照手順を汎用的にする。
【0101】
これにより、アプリケーションは、ネットワーク内部の構造やコンテクストデータソースの種類などを意識せず、本例におけるコンテクスト把握システムおよび方法で規定したAPIの関数を呼び出すための引数のみを指定すればいいので、新たなアプリケーションの容易な開発・構築が可能となる。
【0102】
また、本例のコンテクスト把握システムと方法では、一つのコンテクスト情報に対し、複数のネットワークを介して取得できる、コンテクスト情報の元となるコンテクストデータユニット情報や、コンテクストデータを提供する情報源であるコンテクストデータソースを複数用意しておき、アプリケーションや状況に応じてコンテクスト情報との対応付けを設定し直し、取得するコンテクストデータを変更し、アプリケーションが要求するコンテクスト情報を生成する。
【0103】
例えば、コンテクストデータソースの故障などによりコンテクストデータの取得が不可能な場合に、他のコンテクストデータソースから取得できるコンテクストデータで代替する。このことにより、例えば、ユーザの位置情報をPHSから得ていた場合に、PHSの電源が切られたといったユーザの動的な状況変化があっても、取得手段をGPSに変更する等して、サービスの実行・継続が可能となる。
【0104】
また、本例のコンテクスト把握システムと方法では、コンテクスト情報をアプリケーションに提供する際に、情報の信頼度などの付加情報を提供する。このことにより、アプリケーション側では、情報の信頼性などを考慮することが容易にでき、ユーザの状況を的確に判断してサービスを提供することが可能となる。
【0105】
また、本例のコンテクスト把握システムと方法では、コンテクスト情報をアプリケーションに提供する際に、必要となるコンテクストデータの取得がいかなる手段を用いても不可能な場合には、コンテクストデータを推定してコンテクスト情報を生成し、あるいは、コンテクスト情報そのものを推定してアプリケーションに提供する。
【0106】
このようにして、本例のコンテクスト把握システムと方法によれば、ネットワーク自身が、複数のネットワーク上に存在する多種多様なコンテクストデータソースを結合し管理することで、故障などによるコンテクストデータソースの変化や、ユーザの動的な状況変化にも対応し、その場その時に最適なサービスの実現を支援するためのコンテクストを把握することができ、ユーザがどこにいてもどんな状況でも、ユーザはその場その時に自分の要求や状況にマッチした、すなわち、ユーザの満足度を可能な限り高めたサービスを享受することが可能になる。
【0107】
尚、本発明は、図1〜図20を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、図17〜図20で説明した例のコンテクスト把握システムと方法では、図15と図16で説明したコンテクスト情報の評価を行なう構成のコンテクスト把握システムを基にした構成で説明しているが、図1〜図13で説明したコンテクスト情報の評価を行なわない構成のコンテクスト把握システムを基にする構成であっても良い。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、アプリケーション(ユーザ)側が重視したい精度やコストに関する要求を反映したコンテクスト情報を、迅速に生成することができ、ユーザの満足度を高めるコンテクスト情報の生成を行うことを可能となり、また、コンテクスト情報をアプリケーションから独立に切り離して扱うことができ、同じコンテクスト情報を用いた新たなアプリケーションの開発を容易とすることが可能となり、また、コンテクスト情報の元となるデータを収集するためのセンサ手段等が故障した場合などにも、この代替となるものを探し出して、故障したセンサの代用をすることができ、動的な状況変化にも柔軟に対応してコンテクストの収集を行ない、サービス提供を継続することができる。
また、コンテクスト情報の信頼度などの付加情報をアプリケーションに提供することで、ユーザの状況を的確に判断してサービスを提供することができ、ユーザの満足度をより高めるサービス提供が可能となり、このようなコンテクスト情報を用いたサービスを提供するシステムの性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテクスト把握システムの本発明に係る構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるコンテクスト把握システムを設けたネットワークの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるコンテクスト把握システムを実装するコンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図1における情報・データユニット対応テーブルの構成例を示す説明図である。
【図5】図1におけるコンテクスト情報要求入出力部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1におけるコンテクストデータユニット特定部の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1におけるコンテクストデータソース特定部の構成例を示すブロック図である。
【図8】図1におけるコンテクスト情報生成・出力部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図1におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
【図10】図1におけるコンテクストデータユニット特定部の他の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10におけるコンテクストデータユニット特定部を設けたコンテクスト把握システムの動作例を示すフローチャートである。
【図12】図1におけるコンテクストデータソース特定部の他の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12におけるコンテクストデータソース特定部を設けたコンテクスト把握システムの動作例を示すフローチャートである。
【図14】図1におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る他の処理動作例を示すフローチャートである。
【図15】図1におけるコンテクスト情報生成・出力部の他の構成例を示すブロック図である。
【図16】図15におけるコンテクスト情報生成・出力部の処理動作例を示すフローチャートである。
【図17】本発明のコンテクスト把握システムの本発明に係る構成の他の例を示すブロック図である。
【図18】図17におけるコンテクスト情報生成・出力部の構成例を示すブロック図である。
【図19】図17におけるコンテクスト履歴管理部の構成例を示すブロック図である。
【図20】図17におけるコンテクスト把握システムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a:コンテクスト把握システム、2,2a:アプリケーション、3,3a:コンテクストデータソース群、21:コンテクスト把握システム、22,22n:ネットワーク、23,23m:プロバイダ、24,24i:ユーザ、25:ソース群、31:表示装置、32:入力装置、33:外部記憶装置、34:情報処理装置、34a:CPU、34b:主メモリ(主記憶装置)、35:光ディスク、36:駆動装置、37:通信装置、120:コンテクスト情報要求入出力部、130,130a,130b:コンテクスト情報生成・出力部、131:コンテクスト履歴管理部、140,140a:コンテクストデータユニット特定部、150,150a:コンテクストデータソース特定部、160:対応付情報登録部、161:情報・データユニット対応テーブル、162:データユニット・ソース対応テーブル、1201:コンテクスト情報要求受信部、1202:コンテクスト情報提供部、1301:コンテクストデータソース情報受信部、1302:コンテクストデータ要求部、1303:コンテクスト情報生成部、1304:コンテクスト情報出力部、1305:コンテクストデータ評価部、1306:コンテクストデータ参照・推定部、1307:コンテクスト情報参照・推定部、1311:コンテクストデータ履歴管理部、1312:コンテクスト情報履歴管理部、1401:コンテクスト情報要求受信部、1402:コンテクストデータユニット条件順位付け部、1403:コンテクストデータユニット探索・特定部、1404:コンテクストデータソース要求部、1405:コンテクストデータユニット優先情報要求受信部、1501:コンテクストデータソース要求受信部、1502:コンテクストデータソース探索・特定部、1503:コンテクストデータソース通知部、1504:コンテクストデータソース優先情報要求受信部。
Claims (11)
- ネットワークを介して、アプリケーションから要求された、管理対象を取り巻く状況(コンテクスト)を示す情報(コンテクスト情報)を生成して上記アプリケーションに渡すコンピュータシステムであって、
該コンピュータシステムは、情報・データユニット対応付登録手段とデータユニット・ソース対応付登録手段とデータユニット特定手段とソース特定手段とコンテクスト情報生成・出力手段とを有し、
上記情報・データユニット対応付登録手段は、予め、一つの上記コンテクスト情報の識別情報に、該コンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの識別情報と該コンテクストデータの特性を指定する一以上の属性情報とからなるコンテクストデータユニット情報を一以上対応付けて登録し、
上記データユニット・ソース対応付登録手段は、予め、上記コンテクストデータユニット情報と、該コンテクストデータユニット情報の上記識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適した資源(コンテクストデータソース)とを対応付けて登録し、
上記データユニット特定手段は、上記アプリケーションから要求された上記管理対象に関するコンテクスト情報の生成に適した特性のコンテクストデータを有する一以上のコンテクストデータユニット情報を、上記情報・データユニット対応付登録手段での登録内容を参照して特定し、
上記ソース特定手段は、該データユニット特定手段で特定したコンテクストデータユニット情報の上記識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適したコンテクストデータソースを、上記データユニット・ソース対応付登録手段での登録内容を参照して特定し、
上記コンテクスト情報生成・出力手段は、該ソース特定手段で特定したコンテクストデータソースから上記コンテクストデータを取得し、該取得したコンテクストデータを用いて上記アプリケーションから要求されたコンテクスト情報を生成する
ことを特徴とするコンテクスト把握システム。 - 請求項1に記載のコンテクスト把握システムであって、
上記アプリケーションからの予め規定されたApplication Programming Interfaceを用いた上記管理対象に関するコンテクスト情報の要求を受信すると共に、上記コンテクスト情報生成・出力手段で生成した上記コンテクスト情報を、上記Application Programming Interfaceを用いて上記アプリケーションに送出する情報入出力手段を有することを特徴とするコンテクスト把握システム。 - 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載のコンテクスト把握システムであって、
上記情報・データユニット対応付登録手段において上記一つのコンテクスト情報の識別情報に対応付けて登録された各コンテクストデータユニット情報に、上記属性情報に基づく精度に関する優先順位情報を付与する順位付け手段を有し、
上記データユニット特定手段は、上記順位付け手段により付与された精度に関する優先順位情報に基づき、上記特定すべきコンテクストデータユニット情報を選択することを特徴とするコンテクスト把握システム。 - 請求項3に記載のコンテクスト把握システムであって、
上記順位付け手段により上記各コンテクストデータユニット情報に付与するための上記精度以外の属性情報に基づく優先順位情報を、上記アプリケーションから受信して上記順位付け手段に渡す優先要求受信手段を有することを特徴とするコンテクスト把握システム。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンテクスト把握システムであって、
上記アプリケーションから、上記コンテクストデータソースの特定のための精度以外の優先順位情報を受信して上記ソース特定手段に渡すソース優先要求受信手段を有し、
上記ソース特定手段は、上記ソース優先要求受信手段で受信した上記コンテクストデータソースの特定のための優先順位情報に基づき、順次に、特定すべき上記コンテクストデータソースを選択することを特徴とするコンテクスト把握システム。 - ネットワークを介して、アプリケーションから要求された、管理対象を取り巻く状況(コンテクスト)を示す情報(コンテクスト情報)を生成して上記アプリケーションに渡すコンピュータシステムにおけるコンテクスト把握方法であって、
予め、一つの上記コンテクスト情報の識別情報に、該コンテクスト情報の生成に用いるコンテクストデータの識別情報と該コンテクストデータの特性を指定する一以上の属性情報とからなるコンテクストデータユニット情報を一以上対応付けて情報・データユニット対応付登録手段に登録する第1のステップと、
予め、上記コンテクストデータユニット情報と、該コンテクストデータユニット情報の上記識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適した資源(コンテクストデータソース)とを対応付けてデータユニット・ソース対応付登録手段に登録する第2のステップと、
上記アプリケーションから要求された上記管理対象に関するコンテクスト情報の生成に適した特性のコンテクストデータを有する一以上のコンテクストデータユニット情報を、上記情報・データユニット対応付登録手段での登録内容を参照して特定する第3のステップと、
該第3のステップで特定したコンテクストデータユニット情報の上記識別情報で識別されるコンテクストデータの取得に適したコンテクストデータソースを、上記データユニット・ソース対応付登録手段での登録内容を参照して特定する第4のステップと、
該第4のステップで特定したコンテクストデータソースから上記コンテクストデータを取得し、該取得したコンテクストデータを用いて上記アプリケーションから要求されたコンテクスト情報を生成する第5のステップと
を有することを特徴とするコンテクスト把握方法。 - 請求項6に記載のコンテクスト把握方法であって、
上記アプリケーションからの予め規定されたApplication Programming Interfaceを用いた上記管理対象に関するコンテクスト情報の要求を受信すると共に、上記第5のステップで生成した上記コンテクスト情報を、上記Application Programming Interfaceを用いて上記アプリケーションに送出するステップを有することを特徴とするコンテクスト把握方法。 - 請求項6、もしくは、請求項7のいずれかに記載のコンテクスト把握方法であって、
上記情報・データユニット対応付登録手段において上記一つのコンテクスト情報の識別情報に基づく精度に関する優先順位情報を付与する第6のステップを有し、
上記第3のステップでは、上記第6のステップで付与された精度に関する優先順位情報に基づき、上記特定すべきコンテクストデータユニット情報を選択することを特徴とするコンテクスト把握方法。 - 請求項8に記載のコンテクスト把握方法であって、
上記第6のステップで上記各コンテクストデータユニット情報に付与する精度以外の上記優先順位情報を、上記アプリケーションから受信する第7のステップを有することを特徴とするコンテクスト把握方法。 - 請求項6から請求項9のいずれかに記載のコンテクスト把握方法であって、
上記アプリケーションから、上記第4のステップで特定する上記コンテクストデータソースの特定のための精度以外の優先順位情報を受信する第8のステップを有し、
上記第4のステップでは、上記第8のステップで受信した上記コンテクストデータソースの特定のための精度以外の優先順位情報に基づき、順次、特定すべき上記コンテクストデータソースを選択することを特徴とするコンテクスト把握方法。 - ネットワークを介して、アプリケーションから要求された、管理対象を取り巻く状況(コンテクスト)を示す情報(コンテクスト情報)を生成した上記アプリケーションに渡すコンピュータシステムによるコンテクスト把握方法の処理手順プログラムを記録する記録媒体であって、
請求項6から請求項10のいずれかに記載のコンテクスト把握方法での各手順を、上記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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