JP3635312B2 - 手挟み防止引手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は引戸扉に使用される引手に関し、より詳しくは引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手指が挟み込まれる危険を防止することのできる引手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による引手は、引戸扉の先端部側面に形成された凹部に嵌着され、これに手指をかけて引戸扉を開閉できるように構成されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の従来技術による引手の場合、これに手指をかけて引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手指が挟み込まれることがあり、危険であった。
【0004】
このため、手指を挟まれないよう、引戸扉が完全に開く前に引手から手を離し、且つその場合であっても完全に引戸扉を開けることができるように勢いをつけた状態で引戸扉を開けて突き放すように操作する傾向があり、引戸が縦枠に衝突する際に衝撃音(騒音)が発生し、また、引戸の木口面および/または縦枠内面を損傷させる原因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消することを目的とし、より具体的には引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手指が挟み込まれる危険を防止することのできる新規な引手構造を提供することを目的としている。
【0006】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明は、引戸扉の先端部の少なくとも一側面に形成された凹部に嵌着される本体と、引戸扉を開けるときに前方となる本体の一側を支軸として回動自在であって本体内に出没可能なカバーと、カバーを常時突出させる方向に回動付勢する付勢手段とを備えてなり、カバーの先端部が本体の底面に向けて折り曲げられており、付勢手段によりカバーが突出している状態において、カバーの先端部と本体の表面との間には実質的に隙間がなく、該カバー先端部の表面に手指をかけて引戸扉を開くことを可能にしていることを特徴とする手挟み防止引手である。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態による引手を示す。図2ないし図4はこの引手を両引きタイプの引戸構造における一つの引戸扉に適用したものを示し、図2は該引手を有する引戸扉を開けようとしている状態、図3は該引戸扉を完全に開けた状態、図4は図3の状態から該引戸扉を閉じようとしている状態を示している。
【0009】
この引手1は、引戸扉Aの先端部の一側面(他方の引戸扉Bに面する側の側面)に形成された凹部(符号なし)に嵌着される本体2と、本体2の開口部の開き方向端(図において左端)近くに設けられる支軸(図示せず)として回動自在であって本体2内に出没可能なカバー3と、カバー3を常時突出させる方向に回動付勢するバネ4とを備えている。
【0010】
引戸扉Aの先端部一側面A1に形成される凹部の形状は任意であり、方形、円形、楕円形等の平面形状を有することができ、また、コの字形、U字形等の断面形状を有することができる。本体2は、この凹部形状に対応した形状を有し、引戸扉Aの側面A1から所定距離後退した位置にある底面2aと、この底面2aから略直交方向に立ち上がる側面2bと、この側面2bの上端から外方に折り曲げ形成されて引戸扉Aの側面A1に係合するフランジ2cとを備えている。
【0011】
カバー3は支軸を中心として回動自在であり、その先端部3aは本体底面2aに向けて略直交方向に折り曲げられている。なお、カバー3は先端部3aを除いて略平板状であるように図示されているが、この形状は必須ではなく、たとえばわずかに山形に湾曲する湾曲面に形成してもよい。
【0012】
バネ4は本体底面2aとカバー3との間に連結され、カバー3を支軸を中心として図において反時計方向に回動させるような付勢力を与えている。したがって、カバー3は、バネ4の付勢力に抗した力が与えられない限り、本体2内には収納されず、引戸扉Aの側面A1から突出した状態(図1)に維持される。
【0013】
上述の構成において、図2に示すように引戸扉Aを矢印方向にスライド移動させて開ける際の作用について説明する。引戸扉Aを開けようとするときは、引戸扉Aの木口面A2を手で押すか、あるいはカバー先端部3aに手指をかけて矢印方向に移動させる。カバー先端部3aは引戸扉Aの側面A1から略直交方向に延長する面を与えているので、引戸扉Aを開けようとするときに手指をかけやすい形状となっている。
【0014】
このようにして引戸扉Aを矢印方向に移動させてゆくと、ある時点で、引戸扉Aの側面A1から突出した状態にあるカバー3が他方の引戸扉Bの側面B1と木口面B2との角部に当たり、さらに矢印方向に移動されることによって、バネ4の付勢力を上回る力がカバー3に作用し、この結果としてカバー3は引戸扉A,B間の隙間内に押し込められ、実質的に本体2内に収納された状態となる(図3)。この状態において、引戸扉Aは完全に開かれる。
【0015】
なお、受けプレート5は引戸扉Bの側面B1の先端近くの領域に亘って必要に応じて貼着され、引戸扉Aの開閉時にカバー3が衝突もしくは圧接することによって該領域に傷が付くことを防止するものである。
【0016】
図3の状態から引戸扉Aを矢印方向にスライド移動させて閉める際には、引戸扉Aをわずかに矢印方向に移動させれば、他方の引戸扉Bの背後に隠れていた引手1が現れるので、図4に示すように、カバー3を本体2内に収納させるように手で押し込み且つその矢印方向前方の本体側面2bに手指をかけることで、引戸扉Aをさらに矢印方向に移動させて閉めることが容易である。
【0017】
なお、図示実施形態では引手1を引戸扉Aの一方の側面A1にのみ設けたが、本発明による構成または従来構成(単なる凹部としたもの)の引手を他方の側面A3にも設けることができる。これにより、図3の完全に開けた状態から引戸扉Aを移動させて閉めるときに、他方側面A3に設けた引手を用いて簡単に操作することが可能となる。
【0018】
また、図示実施形態では本発明の引手が両引きタイプの引戸構造に適用されるものとしたが、片引きタイプの引戸構造にも適用可能であることは言うまでもない。この場合、各図において符号Bは壁を指すものと考えることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手指が挟み込まれる危険を防止することのできる引手が提供される。また、本発明の引手を用いると引戸扉の開閉操作を容易に行うことができる。
【0021】
なお、図示実施形態では引手1を引戸扉Aの一方の側面A1にのみ設けたが、本発明による構成または従来構成(単なる凹部としたもの)の引手を他方の側面A3にも設けることができる。これにより、図3の完全に開けた状態から引戸扉Aを移動させて閉めるときに、他方側面A3に設けた引手を用いて簡単に操作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による引手の構成および作用を示す断面図である。
【図2】両引きタイプの引戸構造においてその一つの引戸扉に図1の引手を適用したものにおいて、該引手を有する引戸扉を開けようとしている状態を示す説明図である。
【図3】該引戸扉を完全に開けた状態を示す説明図である。
【図4】図3の状態から該引戸扉を閉じようとしている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A,B 引戸扉
1 引手
2 本体
3 カバー
4 バネ
5 受けプレート
Claims (1)
- 引戸扉の先端部の少なくとも一側面に形成された凹部に嵌着される本体と、引戸扉を開けるときに前方となる本体の一側を支軸として回動自在であって本体内に出没可能なカバーと、カバーを常時突出させる方向に回動付勢する付勢手段とを備えてなり、カバーの先端部が本体の底面に向けて折り曲げられており、付勢手段によりカバーが突出している状態において、カバーの先端部と本体の表面との間には実質的に隙間がなく、該カバー先端部の表面に手指をかけて引戸扉を開くことを可能にしていることを特徴とする手挟み防止引手。
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JP2000313999A JP3635312B2 (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 手挟み防止引手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000313999A JP3635312B2 (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 手挟み防止引手 |
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Family Applications (1)
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JP2000313999A Expired - Fee Related JP3635312B2 (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 手挟み防止引手 |
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JP (1) | JP3635312B2 (ja) |
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2000
- 2000-10-13 JP JP2000313999A patent/JP3635312B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002121933A (ja) | 2002-04-26 |
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