JP3634985B2 - 光学的表面検査機構及び光学的表面検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光計測分野で利用される光学的表面検査機構及びそれを用いた光学的表面検査装置に関し、特に被測定物の表面にある傷の深さも検査することができる光学的表面検査機構及びそれを用いた光学的表面検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、検査対象である被測定物の表面状態を検査する装置としては、図10に示すように平行光として表面に照射されるライン光源とラインセンサにより得られる正反射光や散乱光の検出光量の変化をベースに、様々な信号処理技術により、被測定物の欠陥や色むら等の表面状態の検査を行うものがあった。そのような技術では、ラインセンサを使用することで高速な処理が可能であり、また傷や欠陥等の形状不良に対して、その大きさの情報を得ることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の検査装置によれば、傷や欠陥等の形状不良に対して、深さ方向の情報を得ることは困難であった。また、散乱光量が、非常に微量である浅い傷や媒体等のうねり状態等の検出が困難であった。
【0004】
そこで本発明は、傷の深さが把握できると共に、浅い傷やうねり状態の把握が可能な光学的表面検査機構及び表面検査装置を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による光学的表面検査機構は、例えば図1に示すように、被測定物4の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において; 光源1からの光を略平行な光束にする光源光学系2と;光源光学系2で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を被測定物4の表面に焦線5を生じさせるように投射する第1の光学系3と;前記光束を投射された被測定物4の表面から反射された光束を直線状に収束させる第2の光学系6、8と;第2の光学系6、8で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、第2の光学系6、8により焦線5と共焦点の関係に置かれるラインセンサ9とを備え、前記第2の光学系は、焦線5に垂直な方向に第1の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第1の屈折力よりも小さい第2の屈折力を有する第1のシリンドリカルレンズ系6、8と、前記焦線方向に第3の屈折力を有し、また焦線5に垂直な方向に前記第3の屈折力よりも小さい第4の屈折力を有する第2のシリンドリカルレンズ系であって焦線5とラインセンサ9とを焦線5の方向に共役な関係におく第2のシリンドリカルレンズ系7を有する。
【0007】
光源1は、光源光学系と一体であってもよいし、別途用意してもよい。第1の光学系は、好ましくはレンズであり、さらに好ましくはシリンドリカルレンズである。また例えばホログラムレンズであってもよい。またシリンドリカルレンズは、フレネルレンズのように平坦に形成されたものであってもよい。第2の光学系は、例えば凸レンズのような結像レンズであってもよいが、2つのシリンドリカルレンズの組合せとするのが好ましい。
【0008】
このように構成すると、第1の光学系を備えるので、被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射できる。焦線は典型的には直線状に生じる。したがって、被測定物の表面状態により、照射状態が変化する。とくに表面の凹凸の深さにより、照射状態が顕著に変わる。第2の光学系を備えるので、このように直線状に生じ、また表面状態の情報を含んだ焦線をラインセンサ上に収束させることになる。
【0009】
また、典型的には第2の屈折力はゼロである。
【0010】
このように構成すると、特に被測定物4の表面が鏡面状態であるとき、その上に存在する傷を明瞭に検出することができる。特に図1(b)に示すように、Y方向に大きい屈折力を有し、X方向の屈折力が小さい(典型的にはゼロの)ときは、鏡面状態の被測定物を検査するのに適する。
【0011】
ここで典型的には第4の屈折力はゼロとする。
【0012】
このように構成すると、焦線5の方向と焦線5に垂直な方向に散乱される光がラインセンサ上に結像され、この2方向以外の方向に散乱される光は、ラインセンサ上で明瞭に結像されない。
【0013】
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の光学的表面検査機構では、第1のシリンドリカルレンズ系は、少なくとも2つの部分6、8に分割され、2つの部分6、8の間で、光束は焦線5に垂直な方向に略平行にされるようにしてもよい。ここで、第2のシリンドリカルレンズ系7は、2つの部分6、8の間に配置されるようにするのが好ましい。
【0014】
前記目的を達成するために、請求項3に係る発明による光学的表面検査機構は、例えば図5に示すように、被測定物4の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;光源1からの光を略平行な光束にする光源光学系2と;光源光学系2で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を被測定物4の表面に焦線5を生じさせるように投射する第1の光学系3と;光源光学系2と第1の光学系3との間に配置された第1のビームスプリッタ21と;前記焦線に垂直な方向に第5の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第5の屈折力よりも小さい第6の屈折力を有する第3のシリンドリカルレンズ系を有し、前記光束を投射された被測定物4の表面から反射され、第1の光学系3を介して第1のビームスプリッタ21で反射された光束を直線状に収束させる第3の光学系7、8と;第3の光学系7、8で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、第1の光学系3と第3の光学系7、8により焦線5と共焦点の関係に置かれるラインセンサ9とを備え;前記第3の光学系は、焦線5の方向に第7の屈折力を有し、焦線5に垂直な方向に前記第7の屈折力よりも小さい第8の屈折力を有する第4のシリンドリカルレンズ系であって前記焦線と前記ラインセンサとを前記焦線の方向に共役な関係におく第4のシリンドリカルレンズ系を有する;
【0015】
第3の光学系7、8は、第1の光学系3と協働して、第2の光学系と同様な作用を奏する。第1の光学系3は非点収差を与えられた光を被測定物4の表面にほぼ垂直に投射するのが好ましい。
【0016】
ここで典型的には第6の屈折力はゼロとする。さらに、第8の屈折力は、典型的にはゼロとする。
【0017】
前記目的を達成するために、請求項4に係る発明による光学的表面検査機構は、例えば図6に示すように、被測定物4の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;光源1からの光を略平行な光束にする光源光学系2と;光源光学系2で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を被測定物4の表面に焦線5を生じさせるように投射する第1の光学系3と;被測定物4の位置と第1の光学系3との間に配置された第2のビームスプリッタ22と;前記光束を投射された被測定物4の表面から反射され、第2のビームスプリッタ22で反射された光束を収束させる第2の光学系6、7、8と;第2の光学系6、7、8で収束された光束を検出するラインセンサ9であって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、第2の光学系6、7、8により焦線5と共焦点の関係に置かれるラインセンサ9とを備え、前記第2の光学系は、焦線5に垂直な方向に第1の屈折力を有し、また焦線5の方向に前記第1の屈折力よりも小さい第2の屈折力を有する第1のシリンドリカルレンズ系6、8と、焦線5の方向に第3の屈折力を有し、また焦線5に垂直な方向に前記第3の屈折力よりも小さい第4の屈折力を有する第2のシリンドリカルレンズ系であって焦線5とラインセンサ9とを焦線5の方向に共役な関係におく第2のシリンドリカルレンズ系7を有する。
【0018】
第1の光学系は、非点収差を与えられた光束を、被測定物の表面にほぼ垂直に投射するのが好ましい。
【0019】
また請求項7に記載のように、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学的表面検査機構では、光源1は、コヒーレント光を発生する光源であるのが好ましい。
【0020】
コヒーレント光とすると、単色光であるので、焦線の結ばれる位置が一義的に定まる。コヒーレント光にするには、レーザー光源としてもよいし、単色光源とそこから発生する光を収束させるレンズと、該レンズの焦点位置に配置したピンホールを用いてもよい。
【0021】
さらに請求項6に記載のように、例えば図4(f)に示すが、ラインセンサ9の前面側に、前記複数の光学検出素子の各々に対応して配置されたピンホール10を備えるようにしてもよい。
【0022】
このように構成すると、ピンホールを備えるので、合焦の場合の光量とピンぼけの場合の光量に大きな差をつけることができる。
【0023】
前記目的を達成するために、請求項8に係る発明による光学的表面検査装置は、例えば図7示すように、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光学的表面検査機構と;被測定物4と前記光学的表面検査機構とを、前記表面に平行に且つ焦線5に垂直な方向に相対的に移動させる、第1の移動手段31と;被測定物4と焦線5とを、前記表面の法線方向(Z方向)に相対的に移動させる第2の移動手段32と;第2の移動手段32による前記表面の法線方向の相対的移動位置と該相対的移動位置に対応するラインセンサ9の出力とを記録する手段41とを備える。
【0024】
このように構成すると、第1の移動手段を備えるので、表面全体を検査することができる。第2の移動手段を備え、また記録する手段を備えるので、表面に垂直な方向の深さを有する傷等を、深さを含めて検出することができる。第1の移動手段は、検査機構を固定して被測定物を移動させてもよいし、被測定物を固定して検査機構を移動させてもよい。第2の移動手段も同様に、検査機構と被測定物のいずれか一方を固定し、他方を移動させるように構成すればよい。また第2の移動手段は、第1の移動手段に、別の移動手段を付与して構成してもよい。また第2の移動手段を、光学的表面検査機構自体を保持する保持機構と、その保持機構を相対的に移動させるように構成してもよい。前記表面の法線方向の移動位置と該移動位置に対応する前記ラインセンサの出力とを記録する手段は、例えば、前記被測定物と前記焦線とが前記第2の移動手段で相対的に移動される前後の、前記ラインセンサの出力同士を比較する比較手段を含んでいてもよい。
【0025】
また請求項9に記載のように、請求項8に記載の光学的表面検査装置では、第2の移動手段32は、被測定物4と第1の光学系3とを相対的に移動させるように構成されてもよい。
【0026】
このように構成すると、第1の光学系が移動するので、表面に対して焦線の法線方向位置が変わる。したがって、例えば深い凹部があるとき、凹部の底に焦線が結ばれるときと、凹部の周囲の表面に焦線が結ばれるときとで、凹部からの反射光の強度が変化する。
【0027】
さらに請求項10に記載のように、請求項8または請求項9に記載の光学的表面検査装置では、記録する手段41は、前記複数の光検出素子の各々について、出力の最大検出値を与えた、前記第2の移動手段による相対的移動位置を記憶する記憶手段を備えるようにしてもよい。ここで、最大検出値の他に最小検出値を与える位置を記憶してもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0029】
図1は、本発明による第1の実施の形態である表面検査機構を、光源光学系及び第1の光学系を示す斜視図(a)、第2の光学系及びラインセンサを示す斜視図(b)とに分けて描いたものである。
【0030】
図1(a)を参照して、先ず第1の実施の形態の照射光学系を説明する。図中、単色光を発生する光源1と、光源1からの光を平行光線にする光源光学系としての、コリメータレンズである凸レンズ2、そして被測定物4の検査すべき表面に焦線を生じさせる、第1の光学系としてのシリンドリカルレンズ3がこの順番で配置されている。光源光学系と第1の光学系とを含んで照射光学系が構成されている。
【0031】
ここで、被測定物の法線方向をZ方向、Z方向に直角で互いに直角な方向をX方向、Y方向とする。この実施の形態では、凸レンズ2の光軸はZ方向に向けられている。また、シリンドリカルレンズ3は、図中X方向の屈折率はゼロであり、Xに直角なY方向に正の屈折率を有する。X方向の屈折率はゼロに限らず、Y方向の屈折率より小さければよい。
【0032】
このような光学系では、光源1からの光は凸レンズ2で平行光線にされて、凸レンズ2の光軸方向に配置されたシリンドリカルレンズ3に入射する。シリンドリカルレンズ3は、入射した平行光線をY方向に収束して、被測定物4の表面に焦線5を生じさせる。
【0033】
図3を参照して、被測定物4の表面上の照射状態を説明する。図3(a)は、図1(a)のX方向側面図であり、図3(b)(c)(d)は、図3(a)の焦線近傍を拡大して示した図である。先ず被測定物4の表面に傷が無い場合は、(b)に示すように表面に焦線が結ばれる。一方被測定物4の表面に例えば凹部(あるいは凸部(不図示))があるときは、(c)に示すように照射光は、凹部の底から浮いた箇所(凸部の内部に入り込んだ仮想位置)に焦線が結ばれ、凹部の底(凸部の頂点)には拡散した光が投射される。
【0034】
しかしながら、被測定物4と照射光学系2、3を相対的に被測定物4の表面の法線方向(Z方向)に移動すれば、被測定物4の表面の凹部の底に焦線を結ばせることができる。このとき相対的な移動量を、後述のラインセンサの検出光量と関係付けて記録しておけば、どれだけZ方向に移動して合焦したかを判断することができる。
【0035】
次に図1(b)を参照して、第1のシリンドリカルレンズ系6、8を含んで構成される第2の光学系としての検出光学系6、8を説明する。便宜上照射光学系2、3と検出光学系6、8を分けて示しているが、実際は、図1(a)と(b)の被測定物4、焦線5は共通である。また、図1(a)に示すように、照射光はZ方向に照射するのが最も好ましいが、検出光は、必ずしも図1(b)に示すようにZ方向への光の検出に限らず、焦線を軸にして、検出光学系の光軸を傾斜させてもよい。このように、照射光学系及び検出光学系の光軸の双方、又はいずれか一方をZ方向に対して傾斜させてもよい。
【0036】
図中、焦線5からの散乱光をY方向に平行な光束にするように、Y方向に正の屈折率を有し、X方向の屈折率はゼロであるシリンドリカルレンズ6、シリンドリカルレンズ6で平行にされた光を、焦線5と平行に配置されたラインセンサ9に収束させる、Y方向に正の屈折率を有し、X方向の屈折率はゼロであるシリンドリカルレンズ8、そしてラインセンサ9がこの順番に配置されている。ここで、シリンドリカルレンズ6と8を2枚のレンズとして示したが、Y方向に第1の屈折力としての正の屈折率を有し、X方向に第1の屈折力としてゼロの屈折率を有する1枚のシリンドリカルレンズとしてもよい。
【0037】
このような光学系では、焦線5で反射された散乱光は、先ずシリンドリカルレンズ6に入射する。ここに入射した光は、X方向には屈折されず、Y方向に屈折されY方向に平行な光束になる。この光束は、Y方向には平行なまま、シリンドリカルレンズ8に入射する。ここでは、X方向には屈折されず、Y方向に屈折され、焦線5と共焦点の関係になる位置に配置されたラインセンサ9上に投射される。
【0038】
このとき、被測定物の表面が鏡面であると、焦線5部分で反射された光は、X方向にも平行なまま、ラインセンサ9に入射する。
【0039】
次に図4を参照して、検出光学系6、8の作用を説明する。図4(a)に示されるように、焦線5からの光は、シリンドリカルレンズ6で平行光束にされる。この平行光束は、シリンドリカルレンズ8に到り、ここで収束されラインセンサ9上に焦線5からの光を収束させる。すなわちX方向矢視では、焦線5とラインセンサ9とは、シリンドリカルレンズ6と8の組合せに関して共役関係にある。
【0040】
図4(b)に、Y方向矢視を示す。シリンドリカルレンズ6と8は、X方向の屈折率はゼロであるので、Y方向矢視では、光束はそのまま通過する(平板としての作用は有する)。このとき被測定物4の表面が鏡面であると、傷のない箇所からの光は、そのまま焦線5と対応するラインセンサ9の箇所に投射されるが、焦線5が被測定物4の表面の傷Fに重なった箇所からの光は、散乱するので、対応するラインセンサ9にそのまま投射されず、全体に拡散する。ラインセンサ9上の各点上に散乱光は拡散するため、傷Fに対応するラインセンサ9の箇所には、焦線上の光はほとんど投射されないことになる。したがって、傷Fはラインセンサ9により明瞭に検出できる。
【0041】
次に図2を参照して、本発明の第2の実施の形態である光学的表面検査機構を説明する。図2(a)に示す照射光学系は、図1(a)に示すものと同じであるので説明を省略する。
【0042】
図2(b)を参照して、第2の実施の形態に含まれる、第1のシリンドリカルレンズ系6、8と第2のシリンドリカルレンズ系7を含んで構成される第2の光学系としての検出光学系6、7、8を説明する。図2(a)と(b)の被測定物4、焦線5が共通であるのは、図1(a)(b)の場合と同様である。また、照射光学系及び検出光学系の光軸の双方、又はいずれか一方をZ方向に対して傾斜させてもよい点も、第1の実施の形態と同様である。
【0043】
図中、焦線5からの散乱光をY方向に平行な光束にするように、Y方向に正の屈折率を有し、X方向の屈折率はゼロであるシリンドリカルレンズ6、焦線5をX方向に収束させるシリンドリカルレンズ7、シリンドリカルレンズ6で平行にされた光を、焦線5と平行に配置されたラインセンサ9に収束させるシリンドリカルレンズ8、そしてラインセンサ9がこの順番に配置されている。シリンドリカルレンズ7は、X方向に第3の屈折力としての正の屈折率を有し、第4の屈折力としてのY方向の屈折率はゼロである。
【0044】
このような光学系では、焦線5で反射された散乱光は、先ずシリンドリカルレンズ6に入射する。ここに入射した光は、Y方向に屈折されY方向に平行な光束になる。この光束は、シリンドリカルズ7に入射し、Y方向には平行なまま、X方向に屈折されてシリンドリカルレンンズ8に入射する。ここでは、X方向には屈折されず、Y方向に屈折され、焦線5と共焦点の関係になる位置に配置されたラインセンサ9上に投射される。
【0045】
シリンドリカルレンズ6とシリンドリカルレンズ8との組合せでは、焦線5からの光は、先ずシリンドリカルレンズ6でY方向に平行な光とされ、ついでシリンドリカルレンズ8でY方向に収束され、ラインセンサ9上に収束する。シリンドリカルレンズ7では、焦線5からの光は、X方向に収束され、ラインセンサ9上に収束する。
【0046】
次に再度図4を参照して、検出光学系6、7、8の作用を説明する。図4(c)に示されるように、焦線5からの光は、シリンドリカルレンズ6で平行光束にされる。この平行光束はシリンドリカルレンズ7を通過する。シリンドリカルレンズ7は、Y方向の屈折率はゼロであるので、図中X方向矢視では、平行光束はそのままシリンドリカルレンズ7を通過する。そしてシリンドリカルレンズ8に到り、ここで収束されラインセンサ9上に焦線5を結像する。すなわちX方向矢視では、焦線5とラインセンサ9とは、シリンドリカルレンズ6と8の組合せに関して共役関係にある。
【0047】
図4(d)に、(c)のY方向矢視を示す。シリンドリカルレンズ6と8は、X方向の屈折率はゼロであるので、Y方向矢視では、光束はそのまま通過する(平板としての作用は有する)。Y方向矢視では、焦線5とラインセンサ9とは、シリンドリカルレンズ7に関して、共役関係にあるので、焦線5の1点はラインセンサ9上の対応する検出素子上に像(この実施の形態では倒立像)を結ぶ。
【0048】
図4(e)に示すように、ラインセンサ9を構成する、直線状に配列された検出素子それぞれに対応させて、ラインセンサ9の前面にピンホール10を配置してもよい。図4(f)にピンホール10と検出素子9の拡大図を示す。▲1▼は、光束がピンホール10の手前側に収束した場合を示す。このときはかなりの光量がピンホールを通過できず遮光される。▲2▼は、光束が丁度ピンホール10に収束した場合であり、このときはほとんどの光量がピンホールを通過して検出素子に到る。▲3▼は、光束がピンホール10よりも検出素子側に収束する場合であり、このときもかなりの光量がピンホールを通過できず遮光される。
【0049】
以上説明したような第2の実施の形態の光学的表面検査機構によれば、焦線5の位置にある被測定物4と、焦線5の方向に垂直な方向ではラインセンサ9の各画素が共焦点の位置関係となり、また、ライン方向に対しては、被測定物4上で平行光束が入射され、ラインセンサ9のセンサが並んでいる方向に該被測定物4からの平行反射光が入射される。したがって、焦線方向と垂直な方向では、ラインセンサの大きさのピンホールが存在するのと同等となるので共焦点光学系となり、ライン方向に対しては、魔鏡的な光学系となる。
【0050】
この様な光学系単独で、被測定物4上にある傷や反射率のむらは、傷によって、照射された光量が散乱されたり、反射率が変動するので、対応するラインセンサ9の画素の出力変動で検出することができる。この時、被測定物4に対して、焦線5の位置で、ライン照射しているので、輝度が高い。この為に、傷に対する感度を高くすることができる。
【0051】
ここで、第2の実施の形態では検出光学系としては2系統のシリンドリカルレンズ6、8及び7を用いたが、1系統の結像光学系例えば球面レンズである凸レンズを用いてもよい。このときは、焦線5とラインセンサ9とは完全に共役関係とすることができ、照射光学系で傷の深さに応じて、Y方向の合焦状態を変えたことと相まって、深さをラインセンサ9で検出することができる(球面レンズを用いる場合は、図8、図9を参照して、後で説明する)。
【0052】
しかしながら、前述のように、2系統のシリンドリカルレンズを用いれば、共焦点状態にはなっても、必ずしも共役状態になっているとは言えず、焦線5と角度をもったラインは検出状態が不鮮明になり、逆に言えば、焦線5を鮮明に検出することができ都合がよい。すなわち焦線5の方向とそれに垂直な方向に散乱される光以外は、ラインセンサ9上に結像されない。したがって、散乱光が微量であっても被測定物4の表面状態を鮮明に検出することができる。
【0053】
図5を参照して、第3の実施の形態である光学的表面検査機構を説明する。図中、コリメータレンズ2とシリンドリカルレンズ3は、図1で説明したものと同様である。X方向矢視においては、コリメータレンズ2とシリンドリカルレンズ3の間では、光源1からの光は平行光束になっている。この両レンズ間に、ビームスプリッタ21を、X方向矢視において、焦線5からの光がほぼ直角に反射されるように挿入配置してある。焦線5からの光がビームスプリッタ21で反射される方向にシリンドリカルレンズ7が配置されている。このシリンドリカルレンズ7は、図1で説明したように、第8の屈折力としてのY方向の屈折率はゼロで、X方向に第7の屈折力としての正の屈折率を有する。さらにシリンドリカルレンズ8とラインセンサ9とがこの順番に配置されている。シリンドリカルレンズ7、8をもって、第3の光学系が構成されている。
【0054】
ここでは、ビームスプリッタ21が介在している点と、シリンドリカルレンズ3がシリンドリカルレンズ6の代わりに共用されている点を除けば、焦線5とラインセンサ9との関係は、図2(b)で説明した通りである。このように構成すると、照射光学系2、3で被測定物4を照射する方向と、検出光学系3、7、8で焦線5を検出する方向とを同一にできる。特に被測定物4の表面を垂直方向に照射し、垂直方向に検出することができるので、表面のプロファイルデータ(後述)が得られやすい。
【0055】
図6を参照して、第4の実施の形態を説明する。この実施の形態では、ビームスプリッタ22が、図2で説明した照射光学系2、3のシリンドリカルレンズ3と被測定物4との間に挿入配置されている。そして、焦線5からの光がビームスプリッタ22で反射される方向に、図2(b)で説明した第2の光学系6、7、8及びラインセンサ9が配置されている。作用は、第3の実施の形態と同様である。シリンドリカルレンズ6、7、8をもって、第4の光学系が構成されている。
【0056】
図4(c)で説明した、ピンホール10は、第3または第4の実施の形態にも適用できることは言うまでもない。
【0057】
また光源1としては、レーザー光のようなコヒーレント光源を用いるのが好ましい。Z方向の焦線5の位置が一義的に決まるからである。また、所定の光源の光束を収束させるレンズと該レンズの焦点位置にピンホール(不図示)を配置し、該ピンホールを光源1としてもよい。
【0058】
次に図7を参照して、第5の実施の形態である光学的表面検査装置を説明する。この実施の形態では、光学的表面検査機構としては、図5で説明した第3の実施の形態を用いているが、もちろん第1、第2または第4の実施の形態を用いてもよい。
【0059】
図中、被測定物4を載置する載置台30の鉛直方向上方に第3の実施の形態である光学的表面検査機構が、焦線5を生じさせる光束を被検査物の表面に、その法線方向(Z方向)に照射するように配置されている。載置台30には、焦線5に直角な方向(Y方向)に、載置台30を移動させる、第1の移動手段としての移動機構31が接続されている。また載置台30を、被測定物4の表面の法線方向に移動させる、第2の移動手段としての移動機構32が接続されている。さらに、載置台30を焦線5の方向(X方向)に移動させる、第3の移動手段33が、載置台30に接続されている。
【0060】
またラインセンサ9には、ラインセンサ9の各検出素子(画素)からの光量検出値と、各移動機構31、32、33による移動量とを関係付けて記憶するメモリー41が接続されている。
【0061】
この光学的表面検査装置では、載置台30を移動機構31で焦線5に直角なY方向、移動機構33により、焦線5と同じX方向の所定の位置に設定して、その位置で移動機構32により載置台30をZ方向に少しずつ移動させ、各Z方向位置に対するラインセンサ9による光量検出値をメモリー41に記憶させる。メモリー41では、検出値を各Z方向位置に対して全て記憶し、後でそれぞれを比較し、最大光量を与えるZ方向位置を、その最大光量の値と共にX方向、Y方向に対応させて記憶してもよいし、Z方向に移動させつつ各Z方向位置における光量を、Z方向に移動させる前後で比較し、大きい方の光量を与えるZ方向位置を次々に記憶することにより、最終的に最大光量を与えるZ方向位置を記憶するようにしてもよい。
【0062】
Z方向に所定量移動させた後、移動機構31により載置台30をY方向に移動させる。またX方向に移動させる。このようにして、被測定物4の検査すべき表面全域をカバーする。以上の移動検出は、一連の動作として連続的に行うのが好ましい。
【0063】
図7では、移動機構は載置台30を移動させるものとして説明したが、逆に載置台30を固定して、光学的表面検査機構の方を移動させるように構成してもよい。要は、被測定物4と光学的表面検査機構を相対的に移動させればよいからである。また両者を共に移動できるようにしてもよい。例えば、X方向とY方向には載置台を移動させ、Z方向には光学的検査機構を移動させるようにする。
【0064】
また移動機構31として、載置台30の1点、特に焦線5の延長上に位置する点を通るZ方向の軸線を中心にして載置台30を回転させるようにしてもよい。要はXに直角な方向に走査できればよく、このように構成すると円形の被測定物を検査するのに都合がよい。
【0065】
光学的表面検査機構を、Z方向に移動させる場合、第1のレンズ自体を移動させるように構成してもよい。例えば図3で分かるように、第1のレンズであるシリンドリカルレンズ3をZ方向に移動すると、焦線5の被測定物4に対するZ方向位置が変わる。
【0066】
このようにしても、例えば図5の第3の実施の形態において、シリンドリカルレンズ3をZ方向に移動するときは、図4で言えばシリンドリカルレンズ6を移動することになるが、シリンドリカルレンズ3とシリンドリカルレンズ8との間では、光束はY方向に平行なので、焦線5とラインセンサ9との共焦点関係は変わらない。
【0067】
移動機構31、32、33を、光学的表面検査機構を移動する手段とする場合、光学的表面検査機構自体を保持する保持機構を備え、その保持機構を移動させるように構成するのが好ましい。
【0068】
以上説明したように、本発明の実施の形態による光学的表面検査機構乃至は検査装置では、焦線5の方向と垂直な方向(Y方向)では、被測定物4の合焦点位置で、対応したラインセンサ9の光出力が一番大きくなる。被測定物4とラインセンサ9の相対位置を変化させ、各ラインセンサ9の検出素子(画素)出力をメモリー41に貯え、ラインセンサ9の最大出力の位置情報を検出すれば、共焦点顕微鏡と同様な原理により、対応した被測定物4のプロファイルデーターとなる。
【0069】
一方、焦線5の方向と同一の方向(X方向)に被測定物4がうねり等により緩い曲率を有する場合には、平行照射された光束は、緩い曲率に合った球面波となるので、ラインセンサ9のライン方向に拡散光、或いは、収束光となる。この方向に集光させるレンズを設けることにより、ライン方向に集光させる。
【0070】
このとき、凸の曲率を有する場合と凹の曲率を有する場合があるので、ビームスプリッターを介して、それぞれ別々のレンズで集光させる。この様にすれば、、ラインセンサの方向には、うねりの情報が反映されたセンサー出力を得ることができる。
【0071】
このとき、上記プロファイルデータ中のうねり情報を局所的な情報と区別するには、以下のようにする。即ち、画素出力の最大値が被測定物の反射率等を考慮に入れた閾値よりもかなり大きい出力値であれば、うねり情報とすることができる。なぜならば、被測定物4が照射ライン方向で完全にフラットであれば、被測定物4に対して対応する画素出力は、被測定物4の反射率に対応した出力以上にはならないが、照射ライン方向に緩い曲率を有すれば、被測定物4から反射された光量がラインセンサ9に集光されるので、ラインセンサ9の画素出力は、大きくなるからである。
【0072】
焦線5に照射される光量、また焦線5から反射されラインセンサ9に入射する光量は、被測定物の表面状態が一様であっても、光学系の不均一性のために、不均一になることがある。特に焦線方向に沿って山形あるいは谷型に均一性を欠いた光量分布となる。そのような不均一を補正するために、光源光学系2、第1の光学系3、第2の光学系6、7、8のいずれかの位置に、逆フィルタ(不図示)を挿入配置してもよい。またその代わりに、あるいは併用してもよいが、メモリー41中に、信号として(例えば電気的に)前記不均一性を補正するフィルタ、即ち補償機能を備えてもよい。
【0073】
以上、光源光学系、第1、第2、第3の光学系は、レンズを用いた屈折光学系として説明したが、反射光学系としてもよい。
【0074】
また以上の実施の形態では、第2の光学系または第3の光学系は、シリンドリカルレンズをもって構成されるものとして説明したが、これに限らず球面レンズをもって構成してもよい。
【0075】
図8は、第2の光学系である検出光学系が凸レンズ15で構成されている第6の実施の形態である。ここでは1枚の凸レンズで示されているが、もちろん複数のレンズで構成された組合せレンズ系であってもよい。この場合、焦線5はラインセンサ9の検出面と、検出光学系15に関して共役関係にある。
【0076】
先に説明した、検出光学系をシリンドリカルレンズ系で構成した場合は、鏡面の出ているもの(Si基板、ハードディスク等)の傷等を検査するのに適しているが、図8に示すように検出光学系を球面レンズ系で構成した装置は、例えば電子回路、IC回路などのパターン像を得るのに適している。
【0077】
図9に、図8の実施の形態と同様な効果を有する第7の実施の形態を示す。この実施の形態では、図6の場合の第4の光学系である検出光学系6、7、8を、凸レンズ15に置き換えたものである。
【0078】
図8、図9に示した光学的表面検査機構を、図7の光学的表面検査装置中の光学的表面検査機構に置き換えて用いることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、第1の光学系を備えるので、被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射できる。したがって、被測定物の表面状態により、照射状態が変化する。とくに表面の凹凸の深さにより、照射状態が顕著に変わるのを利用して、表面の凹凸の深さをも検査できる光学的表面検査機構を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光学的表面検査機構の概念的斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である光学的表面検査機構の概念的斜視図である。
【図3】図1の照射光学系による被測定物の照射状態を説明する概念図である。
【図4】図1の検出光学系による検出状態を説明する概念図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である光学的表面検査機構の概念的側面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である光学的表面検査機構の概念的側面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である光学的表面検査装置の概念的斜視図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態である光学的表面検査装置の概念的斜視図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態である光学的表面検査装置の概念的斜視図である。
【図10】従来の光学的表面検査機構の検査状態を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 光源
2 光源光学系(コリメータレンズ)
3 第1の光学系(シリンドリカルレンズ)
4 被測定物
5 焦線
6、7、8 シリンドリカルレンズ
9 ラインセンサ
10 ピンホール
15 球面レンズ
21、22 ビームスプリッタ
31、32、33 移動機構
41 メモリー
Claims (10)
- 被測定物の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;
光源からの光を略平行な光束にする光源光学系と;
該光源光学系で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を前記被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射する第1の光学系と;
前記光束を投射された被測定物の表面から反射された光束を直線状に収束させる第2の光学系と;
前記第2の光学系で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、前記第2の光学系により前記焦線と共焦点の関係に置かれるラインセンサとを備え;
前記第2の光学系は、前記焦線に垂直な方向に第1の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第1の屈折力よりも小さい第2の屈折力を有する第1のシリンドリカルレンズ系と、
前記焦線方向に第3の屈折力を有し、また前記焦線に垂直な方向に前記第3の屈折力よりも小さい第4の屈折力を有する第2のシリンドリカルレンズ系であって前記焦線と前記ラインセンサとを前記焦線の方向に共役な関係におく第2のシリンドリカルレンズ系を有する;
光学的表面検査機構。 - 前記第1のシリンドリカルレンズ系は、少なくとも2つの部分に分割され、前記2つの部分の間で、光束は焦線に垂直な方向に略平行にされる、請求項1に記載の光学的表面検査機構。
- 被測定物の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;
光源からの光を略平行な光束にする光源光学系と;
該光源光学系で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を前記被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射する第1の光学系と;
前記光源光学系と前記第1の光学系との間に配置された第1のビームスプリッタと;
前記焦線に垂直な方向に第5の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第5の屈折力よりも小さい第6の屈折力を有する第3のシリンドリカルレンズ系を有し、
前記光束を投射された被測定物の表面から反射され、前記第1の光学系を介して前記第1のビームスプリッタで反射された光束を直線状に収束させる第3の光学系と;
前記第3の光学系で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、前記第1の光学系と第3の光学系により前記焦線と共焦点の関係に置かれるラインセンサとを備え;
前記第3の光学系は、前記焦線の方向に第7の屈折力を有し、前記焦線に垂直な方向に前記第7の屈折力よりも小さい第8の屈折力を有する第4のシリンドリカルレンズ系であって前記焦線と前記ラインセンサとを前記焦線の方向に共役な関係におく第4のシリンドリカルレンズ系を有する;
光学的表面検査機構。 - 被測定物の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;
光源からの光を略平行な光束にする光源光学系と;
該光源光学系で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を前記被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射する第1の光学系と;
前記被測定物の位置と前記第1の光学系との間に配置された第2のビームスプリッタと;
前記光束を投射された被測定物の表面から反射され、前記第2のビームスプリッタで反射された光束を収束させる第2の光学系と;
前記第2の光学系で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、前記第2の光学系により前記焦線と共焦点の関係に置かれるラインセンサとを備え;
前記第2の光学系は、前記焦線に垂直な方向に第1の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第1の屈折力よりも小さい第2の屈折力を有する第1のシリンドリカルレンズ系と、
前記焦線方向に第3の屈折力を有し、また前記焦線に垂直な方向に前記第3の屈折力よりも小さい第4の屈折力を有する第2のシリンドリカルレンズ系であって前記焦線と前記ラインセンサとを前記焦線の方向に共役な関係におく第2のシリンドリカルレンズ系を有する;
光学的表面検査機構。 - 前記ラインセンサの前面側に、前記複数の光学検出素子の各々に対応して配置されたピンホールを備える、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の記載の光学的表面検査機構。
- 被測定物の表面状態を光学的に検査する光学的表面検査機構において;
光源からの光を略平行な光束にする光源光学系と;
該光源光学系で平行にされた光束に非点収差を与えて、該非点収差を与えられた光束を前記被測定物の表面に焦線を生じさせるように投射する第1の光学系と;
前記焦線に垂直な方向に第1の屈折力を有し、また前記焦線方向に前記第1の屈折力よりも小さい第2の屈折力を有する第1のシリンドリカルレンズ系を有し、前記光束を投射された被測定物の表面から反射された光束を直線状に収束させる第2の光学系と;
前記第2の光学系で収束された光束を検出するラインセンサであって、直線状に配置された複数の光検出素子を有し、前記第2の光学系により前記焦線と共焦点の関係に置かれるラインセンサと;
前記ラインセンサの前面側に、前記複数の光学検出素子の各々に対応して配置されたピンホールとを備える;
光学的表面検査機構。 - 前記光源は、コヒーレント光を発生する光源である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学的表面検査機構。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光学的表面検査機構と;
前記被測定物と前記光学的表面検査機構とを、前記表面に平行に且つ前記焦線に垂直な方向に相対的に移動させる、第1の移動手段と;
前記被測定物と前記焦線とを、前記表面の法線方向に相対的に移動させる第2の移動手段と;
前記第2の移動手段による前記表面の法線方向の相対的移動位置と該相対的移動位置に対応する前記ラインセンサの出力とを記録する手段とを備える;
光学的表面検査装置。 - 前記第2の移動手段は、前記被測定物と前記第1の光学系とを相対的に移動させるように構成される、請求項8に記載の光学的表面検査装置。
- 前記記録する手段は、前記複数の光検出素子の各々について、出力の最大検出値を与えた、前記第2の移動手段による相対的移動位置を記憶する記憶手段を備える、請求項8または請求項9に記載の光学的表面検査装置。
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