JP3634778B2 - 画像配信システム、画像配信装置、およびプログラム - Google Patents
画像配信システム、画像配信装置、およびプログラム Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、画像表示装置毎に異なるコンテンツを配信できる画像配信システム、コンテンツ配信システム、サーバ装置およびプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
街頭の広告パネルや列車やバスなどの中吊り広告などといった広告では、従来、紙媒体あるいは樹脂等に印刷されたものが主流であった。このような広告媒体は、印刷により作成されるため、作成に相当の費用を要する。また、列車内の中吊り広告などは、定期的に交換する必要があり、その都度費用がかかることとなる。
【０００３】
また、従来の紙媒体等による広告では、動画や音声を表示・再生することができず、表現上制限があり、多彩な広告表現ができなかった。
【０００４】
このような紙媒体等の広告に対し、電子的な画像表示装置を広告媒体として用いる手法（いわゆる、電子ペーパ）が確立している。すなわち、例えば、液晶表示装置などで構成された画像表示装置を、人が多く通行する場所、例えば、列車やバスなどの公共交通機関の車内、駅構内、ビルのロビーやエレベータ内、街頭、などに設置し、所定の情報（例えば、ニュースなど）を表示させるとともに、広告画像を表示することで、広告媒体として機能させている。このような広告媒体によれば、表示させる広告画像を容易に変更できるので、上述のような印刷や交換が必要なく、広告掲出にかかるコストを削減することができる。また、動画像や音声の表示・再生も可能である。
【０００５】
しかしながら、このような画像配信サービスでは、通常、サービス提供者が設置する複数の画像表示装置には同一のコンテンツが提供される。すなわち、従来は、ブロードキャスティング方式により同報されるため、同一時間に同一内容のコンテンツが提供されていた。よって、画像表示装置の設置場所が様々であっても、その場所に合わせたコンテンツや広告を表示させることはできなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、画像表示装置それぞれに異なる画像情報を容易に配信することができる画像配信システム、コンテンツ配信システム、サーバ装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第１の観点にかかる画像配信システムは、
サーバから複数の画像表示装置に画像情報と広告情報とを配信する画像配信システムであって、
前記画像表示装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と、該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備え、
前記サーバは、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とする。
【０００８】
上記画像配信システムにおいて、前記特徴情報は、例えば、前記画像表示装置の設置場所について、該設置場所に時間帯毎に多く通行するターゲット又は集まるターゲットを設定した情報である。
【０００９】
上記目的を達成するため、本発明の第２の観点にかかるコンテンツ配信システムは、
サーバから複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するコンテンツ配信システムであって、
前記端末装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置を備え、
前記サーバは、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明の第３の観点にかかるサーバ装置は、
固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１１】
上記目的を達成するため、この発明の第４の観点にかかるサーバ装置は、
固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
前記サーバ装置は、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１２】
上記目的を達成するため、本発明の第５の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段、
として機能させることを特徴とする。
【００１３】
上記目的を達成するため、本発明の第６の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを、固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段、
として機能させる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００２１】
（第１の実施の形態）
図１は、本発明の第１の実施の形態にかかる画像配信システム１の構成を示す図である。
【００２２】
図示するように、本実施の形態にかかる画像配信システム１は、画像配信サーバ１００、インターネット１０、第１のゲートウェイ装置２０、第２のゲートウェイ装置３０、キャリアセンタ２００、キャリア回線網２１０、複数の基地局２２０−１〜２２０−ｎ、複数の移動体通信装置３００−１〜３００−ｎ、および複数の画像表示装置３１０−１〜３１０−ｎ、から構成される。本実施の形態では、画像配信サーバ１００が複数の画像表示装置３１０に対し、例えば、環境映像、ニュース画像などのコンテンツ画像を配信するとともに、それらのコンテンツを提供する広告主の広告画像を配信するものとする。各構成の詳細を以下に説明する。
【００２３】
画像配信サーバ１００は、本画像配信システム１で画像受信部３００に画像情報を配信するためのサーバであり、例えば、メインフレームやワークステーションなどの情報処理装置から構成される。画像配信サーバ１００の構成を図２を参照して説明する。
【００２４】
図示するように、画像配信サーバ１００は、制御部１１０、通信制御部１２０、配信設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０、コンテンツ情報データベース１５０、入力部１６０、出力部１７０、から構成される。
【００２５】
制御部１１０は、例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ：中央演算処理装置）などから構成され、画像配信サーバ１００の各部を制御するとともに、所定のプログラムを実行することで後述する各処理を実現する。
【００２６】
通信制御部１２０は、例えば、ルータなどの通信装置から構成され、画像配信サーバ１００と第１のゲートウェイ装置２０とを接続する。
【００２７】
第１のゲートウェイ装置２０は、例えば、ＩＳＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ：プロバイダ）やＩＸ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｅＸｃｈａｎｇｅ：インターネットエクスチェンジ）などのインターネット接続ポイントに設置される、例えば、ルータなどから構成される接続装置であって、画像配信サーバ１００をインターネット１０に接続する。ここで、画像配信サーバ１００と第１のゲートウェイ装置２０とを接続する通信媒体は任意であり、例えば、専用線、公衆回線網、ケーブルテレビ（ＣＡＴＶ）網、無線通信網、有線放送網、などを採用することができる。すなわち、第１のゲートウェイ装置２０は、これらの通信媒体に対応した通信プロトコルとＴＣＰ／ＩＰ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）とを相互に変換することで、画像配信サーバ１００から送信された情報をインターネット１０に伝送する。
【００２８】
配信設定情報データベース１３０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する画像情報の各設定を示す情報を蓄積する。図３に配信設定情報データベース１３０に蓄積される設定情報の例を示す。
【００２９】
図示するように、配信設定情報データベース１３０には、配信スケジュールテーブルが記録される。配信スケジュールテーブルは配信先Ｎｏ．毎に作成されており、各配信先に配信すべきコンテンツを指定する情報（コンテンツＮｏ．）とそれらの配信時間とが関連づけられて記録されている。なお、ここでの配信スケジュールテーブルは１日の配信スケジュールを示すものであり、よって、配信スケジュールテーブルは各日毎に作成されるものとする。
【００３０】
配信先情報データベース１４０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する画像情報の配信先を示す情報を蓄積する。図４に配信先情報データベース１４０に蓄積される情報の例を示す。
【００３１】
図４は、配信先情報データベース１４０に記録される配信先指定テーブルを示す図である。図示するように、配信先指定テーブルには、配信先、すなわち、移動体通信装置３００（詳細後述）に割り当てられた配信先Ｎｏ．毎に、その移動体通信装置３００を指定する情報（端末指定情報）が対応付けられて登録されている。ここで、端末指定情報として、移動体通信装置３００に一意に割り当てられている電話番号を用いることとする。
【００３２】
コンテンツ情報データベース１５０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する各種画像情報を蓄積するとともに、これらの画像情報を管理するための情報を蓄積している。図５に、コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される情報の例を示す。
【００３３】
図５（ａ）は、コンテンツ情報データベース１５０に記録されるコンテンツ指定テーブルの例を示す図であり、（ｂ）は、広告指定テーブルの例を示す図であり、（ｃ）は、コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される画像ファイルを説明するための図である。
【００３４】
図５（ａ）に示すように、コンテンツ指定テーブルには、各コンテンツ毎に割り当てられたコンテンツＮｏ．毎に、当該コンテンツを構成する画像ファイル（コンテンツ画像ファイル）を指定する情報（ファイル名）、当該コンテンツの広告主を指定する情報（広告主Ｎｏ．）、当該コンテンツ配信中に挿入される広告画像の挿入回数を示す情報（広告挿入回数）、コンテンツ配信開始後、何分間隔で広告画像を挿入するかを示す情報（広告挿入タイミング）、などが登録されている。
【００３５】
図５（ｂ）に示すように、広告指定テーブルには、画像配信サーバ１００から配信されるコンテンツ画像を提供する広告主（スポンサー）に割り当てられた広告主Ｎｏ．毎に、当該広告主の社名を示す情報（企業名）、当該広告主が提供するコンテンツを指定する情報（コンテンツＮｏ．）、当該コンテンツ配信中に挿入される広告画像を示す広告画像ファイルを指定する情報（広告ファイル名）、などが登録されている。
【００３６】
また、図５（ｃ）に示すように、コンテンツ情報データベース１５０には、各コンテンツを示すコンテンツ画像ファイルおよび広告画像を示す広告画像ファイルが所定の領域に蓄積されている。なお、本実施の形態では、画像配信サーバ１００は、コンテンツ画像および広告画像を所定のストリーミング方式で配信するものとする。したがって、コンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルは、当該ストリーミング方式に対応したフォーマットで作成されているものとする。
【００３７】
入力部１６０は、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置から構成され、配信設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０およびコンテンツ情報データベース１５０に蓄積されている情報の追加、更新などに用いられる。
【００３８】
出力部１７０は、例えば、ディスプレイ装置やプリンタなどの出力装置から構成され、制御部１１０による処理結果などを出力する。
【００３９】
キャリアセンタ２００は、後述する移動体通信装置３００での通信サービスを提供する通信事業者（キャリア）のサーバであり、例えば、メインフレームなどの情報処理装置から構成される。キャリアセンタ２００では、当該キャリアに対応する移動体通信装置それぞれの電話番号やメールアドレスなどを管理し、当該移動体通信装置による通話・通信サービスを提供する。本実施の形態では、画像配信サーバ１００により画像配信サービスを提供する事業体とキャリアとが予め契約することにより本実施の形態にかかる画像配信サービスを行うものとする。したがって、本実施の形態における移動体通信装置３００は、当該キャリアが提供する移動体通信装置である。
【００４０】
当該キャリアは、移動体通信装置３００とのワイヤレス通信を行うための基地局２２０−１〜２２０−ｎを各地に設置している。これらの基地局２２０は、キャリアセンタ２００とキャリア回線網で接続されている。すなわち、キャリアセンタ２００と各基地局２２０間は有線での通信が行われ、各基地局２２０と移動体通信装置３００間はワイヤレス通信が行われる。
【００４１】
移動体通信装置３００は、上記キャリアが提供する、例えば、携帯電話やＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）などの移動体通信装置であり、基地局２２０およびキャリアセンタ２００を介して、他の端末（他の移動体通信装置、固定電話機、情報処理装置など）との通信を行う。移動体通信装置３００は、最寄りの基地局２２０を選択して通信を行う。このため、移動体通信装置３００は、所定期間毎に自身の位置情報を発信するものとする。
【００４２】
画像表示装置３１０−１〜３１０−ｎは、例えば、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ：陰極線管）ディスプレイ、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ：液晶ディスプレイ）、ＰＤＰ（Ｐｌａｓｍａ Ｄｉｓｐｌａｙ Ｐａｎｅｌ：プラズマディスプレイパネル）などの任意の形式の表示装置から構成され、それぞれ移動体通信装置３００−１〜３００−ｎと接続されている。各画像表示装置３１０は、対応する移動体通信端末３００が受信した、画像配信サーバ１００が配信するコンテンツ画像および広告画像を表示する。また、画像表示装置３１０は、スピーカなどの報音装置を備えており、画像配信サーバ１００が配信する画像情報に付随する音声情報を再生して報音する。
【００４３】
画像表示装置３１０は、屋内外の各所に、不特定多数への情報提供を目的に設置される。画像配信サーバ１００が配信する広告画像の広告効果を上げるため、画像表示装置３１０は、多くの人の目に触れる場所に設置されることが望ましい。したがって、画像表示装置３１０は、例えば、ビルのロビー、エレベータ内、電車・バスなどの公共交通機関の車内、駅構内、街頭、などに設置されるものとする。
【００４４】
つぎに、本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００の動作を図面を参照して説明する。
【００４５】
図６は、本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００による画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【００４６】
まず、画像配信サーバ１００の制御部１１０は、配信設定情報データベース１３０にアクセスし、配信スケジュールテーブルを参照する（ステップＳ１０１）。
【００４７】
制御部１１０は、配信スケジュールテーブルに基づいて、所定時間後に配信開始となるコンテンツがあるか否か判別し（ステップＳ１０２）、ある場合（ステップＳ１０２：Ｙｅｓ）は、ステップＳ１０４に進み、コンテンツ配信準備を行う。
【００４８】
一方、所定時間後に配信開始となるコンテンツがない場合（ステップＳ１０２：Ｎｏ）は、制御部１１０はさらに、当日のすべての配信が終了したか否かを判別する（ステップＳ１０３）。すべての判別が終了していない場合（ステップＳ１０３：Ｎｏ）は、ステップＳ１０１に戻り、次の配信対象の検出をおこなう。
【００４９】
また、当日の配信がすべて終了している場合（ステップＳ１０３：Ｙｅｓ）は、処理を終了する。
【００５０】
ステップＳ１０２で配信対象があると判別された場合（ステップＳ１０２：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、対象となるコンテンツＮｏ．配信先Ｎｏ．、および配信時刻を示す情報を配信スケジュールテーブルから取得し、メモリなどに一時的に保持する。制御部１１０は、コンテンツ情報データベース１５０にアクセスしてコンテンツ指定テーブルを参照し、取得したコンテンツＮｏ．に対応するコンテンツ画像ファイル名を取得する。制御部１１０は、取得したファイル名のコンテンツ画像ファイルをコンテンツ情報データベース１５０から取得し、メモリなどに保持する（ステップＳ１０４）。また、制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、取得した配信先Ｎｏ．に対応する電話番号情報を取得して保持する。
【００５１】
制御部１１０は、例えばタイマ回路などから、現在時刻を示す情報を取得し、ステップＳ１０４で取得したコンテンツ画像ファイルの配信開始時刻となったか否かを判別する（ステップＳ１０５）。
【００５２】
まだ配信時刻とならない場合は、引き続き、取得したコンテンツ画像ファイルを保持する（ステップＳ１０５：Ｎｏ）。配信開始時刻となった場合（ステップＳ１０５：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、保持していたコンテンツ画像ファイルを通信制御部１２０に引き渡し、取得した端末指定情報（すなわち、移動体通信装置３００の電話番号）宛に送信する（ステップＳ１０６）。
【００５３】
制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信開始と同時に、経過時間の計時を開始するとともに、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから、当該コンテンツの広告挿入回数および広告挿入タイミングを示す情報を取得する。
【００５４】
制御部１００はまた、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから広告主Ｎｏ．を取得し、さらに広告指定テーブルに登録されている広告画像ファイル名に対応する広告画像ファイルを取得して、保持する。
【００５５】
広告挿入タイミングになると（ステップＳ１０７：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、保持している広告画像ファイルを通信制御部１２０に引き渡し（ステップＳ１０８）、コンテンツ画像ファイルの配信を中断して、広告画像ファイルの配信を開始する（ステップＳ１０９）。
【００５６】
本実施の形態における画像配信では、広告主は、コンテンツの配信時間枠毎にスポンサー契約するものとする。このため、広告画像ファイルは、コンテンツ配信期間中、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルに登録されている広告挿入タイミングで、設定された回数配信されるものとする。
【００５７】
広告画像ファイルの配信が終了すると、制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信を再開する（ステップＳ１１０）。なお、本実施の形態におけるコンテンツ画像および広告画像は、所定のストリーミング形式で配信されるものとする。このため、コンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルは、所定のストリーミングフォーマットで作成されるとともに、通信制御部１２０は、例えば、ＵＤＰ（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＲＴＳＰ（Ｒｅａｌ Ｔｉｍｅ Ｓｔｒｅａｍｉｎｇ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などのストリーミング配信に適した通信プロトコルでこれらのファイルを送信するものとする。
【００５８】
ここで、このようなストリーミング形式で配信されるコンテンツ画像および広告画像は、音声情報を含んだ動画像情報とすることができる。すなわち、画像配信サーバ１００がコンテンツ画像ファイルあるいは広告画像ファイルを所定の移動体通信装置３００宛に順次送信し、移動体通信装置３００が、これを受信しながら再生して画像表示装置３１０に表示する。また、音声情報に対応する音声が、画像表示装置３１０の報音装置から再生される。
【００５９】
なお、１つのコンテンツが複数の画像情報から構成されていてもよい。この場合、例えば、１つのコンテンツ配信時間枠内で複数種類の画像情報（例えば、ニュース情報、エンタテインメント情報、環境映像など）を順次切り替えて提供することができる。この場合、制御部１１０は、例えば、複数種類の画像情報の配信順がランダムとなるよう通信制御部１２０を制御してもよい。
【００６０】
ここで、ニュース情報など即時性が要求されるコンテンツを示すコンテンツ画像ファイルは、入力部１６０などにより随時更新される。この場合、更新がなされる度に、例えば、割り込み信号などを発生させるものとする。制御部１１０は、この割り込み信号に基づいて、当該コンテンツ画像ファイルを再度取得して配信することで、更新されたコンテンツを配信することができる。
【００６１】
また、広告画像を複数の素材画像データから構成し、これらを、例えば、レンダリング処理などにより加工することで、広告画像配信時に随時広告画像を生成するようにしてもよい。この場合、複数の素材画像データとして、例えば、企業名を示すロゴを示す情報、背景画像を示す情報、などを用意し、これらをレンダリング処理することで、例えば、配信毎に異なる広告画像を生成して配信することができる。
【００６２】
上記コンテンツ画像情報および広告画像情報の配信処理は、配信スケジュールテーブルに基づく配信時間中繰り返しおこなわれる（ステップＳ１１１：Ｎｏ）。
【００６３】
一方、配信時間枠が終了すると（ステップＳ１１１：Ｙｅｓ）、当該コンテンツ情報の配信を終了し（ステップＳ１１２）、ステップＳ１０１に戻り、次の時間枠のコンテンツ配信準備および配信処理を行い、当該日に配信すべき対象がない場合は処理を終了する。
【００６４】
以上説明したように、上記第１の実施の形態にかかる画像配信システム１によれば、画像表示装置３１０の通信装置として移動体通信装置３００を用いているので、各移動体通信装置３００に一意に割り当てられている情報（電話番号）を宛先として指定して画像情報を配信できるので、画像表示装置３１０に対し、個別に異なる画像情報を配信することができる。したがって、広告効果が得られるような配信スケジュールを、画像表示装置３１０の設置場所や時間帯を考慮して組むことができる。
【００６５】
また、画像表示装置３１０の通信装置として移動体通信装置３００を用いているので、例えば、移動体通信装置３００が接続可能であれば、従来の画像配信システムに用いていた画像表示装置に改変を施すことなく本実施の形態にかかる画像配信システム１を実現することができる。
【００６６】
（第２の実施の形態）
上記第１の実施の形態では、予め作成された配信スケジュールに基づいて、広告画像の配信を行う場合を説明したが、画像配信サーバ１００で広告配信のスケジュールを即時的且つ動的に作成してもよい。この場合の例を第２の実施の形態として以下に説明する。
【００６７】
なお、本実施の形態では、画像配信サーバ１００の画像設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０、およびコンテンツ情報データベース１５０に記録される情報が、上記第１の実施の形態の場合と異なる。以下に、その例を図面を参照して説明する。
【００６８】
図７は、配信設定情報データベース１３０に記録される情報の例を示す図である。配信設定情報データベース１３０には、図３に示す配信スケジュールテーブルの他に、図７に示すような広告条件設定テーブルが記録される。
【００６９】
この広告条件設定テーブルは、コンテンツを指定するコンテンツＮｏ．毎に、そのコンテンツのスポンサーである広告主を示す情報、当該広告主が当該コンテンツの配信時に配信を希望する広告画像の種類を示す情報（広告Ｎｏ．）、各広告の種類毎に、訴求効果を期待するターゲット層を示す情報（ターゲット情報）が対応付けられて記録されている。ここでは、広告主が、所望するターゲット層に合わせた複数種類の広告画像を用意しているものとする。
【００７０】
なお、「ターゲット情報」に示される「総合」とは、特にターゲットを絞らない広告を示すものであり、各コンテンツ毎に必ず用意されるものである。
【００７１】
図８は、配信先情報データベース１４０に蓄積される情報の例を示す図である。配信先情報データベース１４０には、図４に示す配信先指定テーブルの他、図８（ａ）に示すような設置場所指定テーブル、および図８（ｂ）に示すようなターゲット−適合場所対応テーブルが記録されている。
【００７２】
「設置場所指定テーブル」には、移動体通信装置３００と画像表示装置３１０の各組毎に割り当てられた設置場所Ｎｏ．毎に、設置場所を示す情報（場所名）、乗り物などの移動体に設置されている場合の現在位置を示す情報、対応する移動体通信装置３００を指定する情報（配信先Ｎｏ．）、およびその設置場所の地理的条件に基づく人の流れに注目した特徴を示す情報（特徴情報）、などが対応付けられて記録されている。
【００７３】
ここで、設置場所が鉄道などの公共交通機関の車内に設置されている場合、車両の移動に伴い、設置場所が随時変化する。したがって、場所名として当該交通機関を指定する情報（例えば、当該交通機関の運行管理で用いられている識別情報など）が登録される。
【００７４】
また、移動に伴う現在位置情報の取得方法は任意である。例えば、移動体通信装置３００としてＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）を用いている場合、ＰＨＳの持つ位置情報取得機能を用いて自身の現在位置情報を取得し、画像配信サーバ１００に通知することができる。また、例えば、各交通機関の運行予定を示す情報を記録したデータベースなどから対象車両の運行予定情報を取得し、これに基づいて現在位置を割り出したり、交通機関の運行管理システムと連動させて現在位置情報を取得するようにしてもよい。あるいは、移動体通信装置３００がＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ：全地球測位システム）を備えている場合、移動体通信装置３００が取得した緯度・経度情報に基づいて現在位置を割り出すようにしてもよい。
【００７５】
「特徴情報」には、上述の広告条件設定テーブルで設定されるターゲット情報と連関する地理的条件に基づく特徴が示される。例えば、設置場所がオフィスビルであれば、サラリーマンやＯＬが連関され、近隣に学校がある駅であれば、学生が連関される。
【００７６】
「ターゲット−適合場所対応テーブル」には、上記広告条件設定テーブルで設定されるターゲット層毎に、当該ターゲットが多く集まるであろう場所が時間帯毎に記録されている。例えば、「サラリーマン」をターゲットとした場合、午前７時から８時などの朝の時間帯は通勤時間帯であるため、電車内や駅構内が条件に適合した場所となる。また、午後６時から７時など夕方の時間帯では、退社時間帯であるため、オフィスビルやオフィス街の街頭などが条件に適合した場所となる。
【００７７】
コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される情報は、図５に示す第１の実施の形態の場合と、「広告指定テーブル」の構成が異なる。図９に本実施の形態にかかる「広告指定テーブル」の構成を示す。
【００７８】
図示するように、「広告指定テーブル」には、広告主毎に、広告種類を指定する情報（広告Ｎｏ．）と対応する広告画像ファイルを指定する情報（ファイル名）とが対応付けられて記録されている。
【００７９】
次に、図１０のフローチャートを参照して本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００の動作を説明する。
【００８０】
図１０に示すフローチャートのステップＳ２０１〜Ｓ２０６までの処理は、図６に示すフローチャートのステップＳ１０１〜Ｓ１０６に対応する。すなわち、配信スケジュールテーブルに示される配信スケジュールに合わせてコンテンツ画像ファイルがストリーミング配信されるまでの処理は第１の実施の形態と同一である。したがって、ステップＳ２０１〜Ｓ２０６の説明は省略する。
【００８１】
ステップＳ２０６でコンテンツ画像ファイルの配信が開始されると、上記第１の実施の形態と同様に、制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信開始と同時に、経過時間の計時を開始するとともに、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから、当該コンテンツの広告挿入回数および広告挿入タイミングを示す情報を取得する。
【００８２】
広告挿入タイミング情報と計時時間に基づいて、制御部１１０が、広告挿入タイミングの所定時間前であると判別すると（ステップＳ２０７：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、最適広告画像選択・配信処理（ステップＳ３００）を実行する。この最適広告画像選択・配信処理を図１１のフローチャートを参照して説明する。
【００８３】
制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、設置場所指定テーブルを参照する。そしてコンテンツ画像の配信先に対応する設置場所の特徴情報を取得する（ステップＳ３０１）。
【００８４】
制御部１１０は、例えば、タイマ回路などから現在時刻を示す情報を取得する（ステップＳ３０２）。
【００８５】
制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、ステップＳ３０１で取得した特徴情報とステップＳ３０２で取得した現在時刻情報とに基づいて、「ターゲット−適合場所対応テーブル」から対応するターゲット層を特定する（ステップＳ３０３）。
【００８６】
制御部１１０は、配信設置情報データベース１３０にアクセスし、現在配信中のコンテンツを示すコンテンツＮｏ．とステップＳ３０３で特定したターゲット層を示す情報とに基づいて、「広告条件設定テーブル」に対応する広告Ｎｏ．があるか否かを判別する（ステップＳ３０４）。
【００８７】
制御部１１０は、コンテンツ情報データベース１５０にアクセスし、「広告指定テーブル」に基づいて、特定されたターゲットに対応する広告がある場合（ステップＳ３０４：Ｙｅｓ）は、当該広告Ｎｏ．に対応する広告画像ファイルを取得する（ステップＳ３０５）。また、特定されたターゲットに対応する広告がない場合（ステップＳ３０４：Ｎｏ）は、配信設定情報データベース１３０の「広告条件設定テーブル」から当該広告主に対応する「総合」広告を示す広告Ｎｏ．を取得し、コンテンツ情報データベース１５０から対応する広告画像ファイルを取得する（ステップＳ３０６）。
【００８８】
制御部１１０は、ステップＳ３０５またはＳ３０６で取得した広告画像ファイルを、メモリなどに保持する。
【００８９】
制御部１１０はさらに、広告挿入タイミング情報と計時時間に基づいて広告画像ファイルの配信開始タイミングであると判別すると（ステップＳ３０７：Ｙｅｓ）、保持している広告画像ファイルをストリーミング配信し（ステップＳ３０８）、図１０に示す画像配信処理のフローに戻る。
【００９０】
ステップＳ３０８での広告画像ファイルの配信が終了すると、コンテンツ画像ファイルの配信を再開する（ステップＳ２０８）。
【００９１】
以降の処理、すなわち、ステップＳ２０９，２１０およびステップＳ２０１〜Ｓ２０３の処理は、図６に示す第１の実施の形態でのステップＳ１１１，１１２およびステップＳ１０１〜１０３の処理と同様である。
【００９２】
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像表示装置３１０の設置場所に応じて、その場所と時間から最も訴求効果が高い広告画像を選択して個別に配信することができる。
【００９３】
上記第２の実施の形態では、広告主の所望する条件（ターゲット層指定）に基づいて、画像表示装置３１０の設置場所および時間帯毎に異なる広告画像を配信する場合の例を示したが、例えば、コンテンツ画像の内容に応じてターゲット層を設定し、上記と同様の処理により、コンテンツ画像の配信対象となる移動体通信装置３００を選択して、個別に異なるコンテンツ画像を配信するようにしてもよい。
【００９４】
上記実施の形態では、移動体通信装置３００の電話番号を宛先としてコンテンツ画像および広告画像の配信を行ったが、移動体通信装置３００のそれぞれを一意に指定できる情報であれば電話番号以外でもよい。例えば、移動体通信装置３００に固定的に割り当てられたＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスなどを宛先とすることもできる。また、移動体通信装置３００が、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂなどの無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）規格に準拠した無線通信方式を採用している場合、当該移動体通信装置３００に一意に割り当てられる、例えば、ＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）アドレスなどＩＤ情報を宛先情報として指定してもよい。
【００９５】
上記実施の形態における移動体通信装置３００と画像表示装置３１０との接続方式は任意である。例えば、専用規格や汎用ＬＡＮ規格などに準拠した有線接続の他、ＩｒＤＡ（Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）規格の赤外線通信、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂなどの無線ＬＡＮ規格に準拠した無線ＬＡＮ接続、ＢｌｕｅｔｏｏｔｈやＨｏｍｅＲＦ（Ｈｏｍｅ Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）などの無線通信規格に準拠した無線通信、などのワイヤレス接続などを採用してもよい。
【００９６】
上記実施の形態では、移動体通信装置３００として、携帯電話などの電話機の形態を採用した場合を例に説明したが、移動体通信装置３００の形態はこれらに限られない、例えば、ＰＣＭＣＩＡやＣａｒｄＢｕｓなどの規格に準拠した、いわゆるＰＣカードなどの形態であってもよい。このような形態の場合、移動体通信装置としての機能と、たとえば、ＬＡＮ接続用のＮＩＣ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ Ｃａｒｄ：ネットワークカード）としての機能とを複合させる形態も採りうる。この場合、当該ＮＩＣに割り当てられたＭＡＣアドレスなどの一意のＩＤ情報を画像配信の際の宛先情報として指定してもよい。
【００９７】
なお、本発明の実施の形態にかかる画像配信サーバ１００は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、汎用コンピュータに、上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した媒体（フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭなど）から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する画像配信サーバ１００を構成することができる。
【００９８】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手段は任意である。例えば通信回線、通信ネットワーク、通信システムなどを介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板（ＢＢＳ）に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して配信する。そして、このプログラムを起動し、ＯＳの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【００９９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の画像表示装置に対し、個別に異なる画像情報を配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかる画像配信システムの構成を示す図である。
【図２】図１に示す画像配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態にかかる配信設定情報データベースに記録される配信スケジュールテーブルの例を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態にかかる配信先情報データベースに記録される配信先指定テーブルの例を示す図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態にかかるコンテンツ情報データベースに記録される情報の例を示す図であり、（ａ）はコンテンツ指定テーブルの例を示し、（ｂ）は広告指定テーブルの例を示し、（ｃ）は蓄積されるコンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルの概念を示す図である。
【図６】本発明の第１の実施の形態にかかる画像配信サーバによる画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【図７】本発明の第２の実施の形態にかかる配信設定情報データベースに記録される広告条件設定テーブルの例を示す図である。
【図８】本発明の第２の実施の形態にかかる配信先情報データベースに記録される情報の例を示す図であり、（ａ）は設置場所指定テーブルの例を示し、（ｂ）はターゲット−適合場所対応テーブルの例を示す。
【図９】本発明の第２の実施の形態にかかるコンテンツ情報データベースに記録される広告指定テーブルの例を示す図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態にかかる画像配信サーバによる画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【図１１】図１０に示す画像配信処理にて実行される最適広告画像選択・配信処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ 画像配信システム
１０ インターネット
１００ 画像配信サーバ
１３０ 配信設定情報データベース
１４０ 配信先情報データベース
１５０ コンテンツ情報データベース
２００ キャリアセンタ
３００−１〜３００−ｎ 移動体通信装置
３１０−１〜３１０−ｎ 画像表示装置
【発明が属する技術分野】
本発明は、画像表示装置毎に異なるコンテンツを配信できる画像配信システム、コンテンツ配信システム、サーバ装置およびプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
街頭の広告パネルや列車やバスなどの中吊り広告などといった広告では、従来、紙媒体あるいは樹脂等に印刷されたものが主流であった。このような広告媒体は、印刷により作成されるため、作成に相当の費用を要する。また、列車内の中吊り広告などは、定期的に交換する必要があり、その都度費用がかかることとなる。
【０００３】
また、従来の紙媒体等による広告では、動画や音声を表示・再生することができず、表現上制限があり、多彩な広告表現ができなかった。
【０００４】
このような紙媒体等の広告に対し、電子的な画像表示装置を広告媒体として用いる手法（いわゆる、電子ペーパ）が確立している。すなわち、例えば、液晶表示装置などで構成された画像表示装置を、人が多く通行する場所、例えば、列車やバスなどの公共交通機関の車内、駅構内、ビルのロビーやエレベータ内、街頭、などに設置し、所定の情報（例えば、ニュースなど）を表示させるとともに、広告画像を表示することで、広告媒体として機能させている。このような広告媒体によれば、表示させる広告画像を容易に変更できるので、上述のような印刷や交換が必要なく、広告掲出にかかるコストを削減することができる。また、動画像や音声の表示・再生も可能である。
【０００５】
しかしながら、このような画像配信サービスでは、通常、サービス提供者が設置する複数の画像表示装置には同一のコンテンツが提供される。すなわち、従来は、ブロードキャスティング方式により同報されるため、同一時間に同一内容のコンテンツが提供されていた。よって、画像表示装置の設置場所が様々であっても、その場所に合わせたコンテンツや広告を表示させることはできなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、画像表示装置それぞれに異なる画像情報を容易に配信することができる画像配信システム、コンテンツ配信システム、サーバ装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第１の観点にかかる画像配信システムは、
サーバから複数の画像表示装置に画像情報と広告情報とを配信する画像配信システムであって、
前記画像表示装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と、該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備え、
前記サーバは、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とする。
【０００８】
上記画像配信システムにおいて、前記特徴情報は、例えば、前記画像表示装置の設置場所について、該設置場所に時間帯毎に多く通行するターゲット又は集まるターゲットを設定した情報である。
【０００９】
上記目的を達成するため、本発明の第２の観点にかかるコンテンツ配信システムは、
サーバから複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するコンテンツ配信システムであって、
前記端末装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置を備え、
前記サーバは、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明の第３の観点にかかるサーバ装置は、
固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１１】
上記目的を達成するため、この発明の第４の観点にかかるサーバ装置は、
固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
前記サーバ装置は、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１２】
上記目的を達成するため、本発明の第５の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段、
として機能させることを特徴とする。
【００１３】
上記目的を達成するため、本発明の第６の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを、固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段、
として機能させる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００２１】
（第１の実施の形態）
図１は、本発明の第１の実施の形態にかかる画像配信システム１の構成を示す図である。
【００２２】
図示するように、本実施の形態にかかる画像配信システム１は、画像配信サーバ１００、インターネット１０、第１のゲートウェイ装置２０、第２のゲートウェイ装置３０、キャリアセンタ２００、キャリア回線網２１０、複数の基地局２２０−１〜２２０−ｎ、複数の移動体通信装置３００−１〜３００−ｎ、および複数の画像表示装置３１０−１〜３１０−ｎ、から構成される。本実施の形態では、画像配信サーバ１００が複数の画像表示装置３１０に対し、例えば、環境映像、ニュース画像などのコンテンツ画像を配信するとともに、それらのコンテンツを提供する広告主の広告画像を配信するものとする。各構成の詳細を以下に説明する。
【００２３】
画像配信サーバ１００は、本画像配信システム１で画像受信部３００に画像情報を配信するためのサーバであり、例えば、メインフレームやワークステーションなどの情報処理装置から構成される。画像配信サーバ１００の構成を図２を参照して説明する。
【００２４】
図示するように、画像配信サーバ１００は、制御部１１０、通信制御部１２０、配信設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０、コンテンツ情報データベース１５０、入力部１６０、出力部１７０、から構成される。
【００２５】
制御部１１０は、例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ：中央演算処理装置）などから構成され、画像配信サーバ１００の各部を制御するとともに、所定のプログラムを実行することで後述する各処理を実現する。
【００２６】
通信制御部１２０は、例えば、ルータなどの通信装置から構成され、画像配信サーバ１００と第１のゲートウェイ装置２０とを接続する。
【００２７】
第１のゲートウェイ装置２０は、例えば、ＩＳＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ：プロバイダ）やＩＸ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｅＸｃｈａｎｇｅ：インターネットエクスチェンジ）などのインターネット接続ポイントに設置される、例えば、ルータなどから構成される接続装置であって、画像配信サーバ１００をインターネット１０に接続する。ここで、画像配信サーバ１００と第１のゲートウェイ装置２０とを接続する通信媒体は任意であり、例えば、専用線、公衆回線網、ケーブルテレビ（ＣＡＴＶ）網、無線通信網、有線放送網、などを採用することができる。すなわち、第１のゲートウェイ装置２０は、これらの通信媒体に対応した通信プロトコルとＴＣＰ／ＩＰ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）とを相互に変換することで、画像配信サーバ１００から送信された情報をインターネット１０に伝送する。
【００２８】
配信設定情報データベース１３０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する画像情報の各設定を示す情報を蓄積する。図３に配信設定情報データベース１３０に蓄積される設定情報の例を示す。
【００２９】
図示するように、配信設定情報データベース１３０には、配信スケジュールテーブルが記録される。配信スケジュールテーブルは配信先Ｎｏ．毎に作成されており、各配信先に配信すべきコンテンツを指定する情報（コンテンツＮｏ．）とそれらの配信時間とが関連づけられて記録されている。なお、ここでの配信スケジュールテーブルは１日の配信スケジュールを示すものであり、よって、配信スケジュールテーブルは各日毎に作成されるものとする。
【００３０】
配信先情報データベース１４０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する画像情報の配信先を示す情報を蓄積する。図４に配信先情報データベース１４０に蓄積される情報の例を示す。
【００３１】
図４は、配信先情報データベース１４０に記録される配信先指定テーブルを示す図である。図示するように、配信先指定テーブルには、配信先、すなわち、移動体通信装置３００（詳細後述）に割り当てられた配信先Ｎｏ．毎に、その移動体通信装置３００を指定する情報（端末指定情報）が対応付けられて登録されている。ここで、端末指定情報として、移動体通信装置３００に一意に割り当てられている電話番号を用いることとする。
【００３２】
コンテンツ情報データベース１５０は、例えば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成され、画像配信サーバ１００が配信する各種画像情報を蓄積するとともに、これらの画像情報を管理するための情報を蓄積している。図５に、コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される情報の例を示す。
【００３３】
図５（ａ）は、コンテンツ情報データベース１５０に記録されるコンテンツ指定テーブルの例を示す図であり、（ｂ）は、広告指定テーブルの例を示す図であり、（ｃ）は、コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される画像ファイルを説明するための図である。
【００３４】
図５（ａ）に示すように、コンテンツ指定テーブルには、各コンテンツ毎に割り当てられたコンテンツＮｏ．毎に、当該コンテンツを構成する画像ファイル（コンテンツ画像ファイル）を指定する情報（ファイル名）、当該コンテンツの広告主を指定する情報（広告主Ｎｏ．）、当該コンテンツ配信中に挿入される広告画像の挿入回数を示す情報（広告挿入回数）、コンテンツ配信開始後、何分間隔で広告画像を挿入するかを示す情報（広告挿入タイミング）、などが登録されている。
【００３５】
図５（ｂ）に示すように、広告指定テーブルには、画像配信サーバ１００から配信されるコンテンツ画像を提供する広告主（スポンサー）に割り当てられた広告主Ｎｏ．毎に、当該広告主の社名を示す情報（企業名）、当該広告主が提供するコンテンツを指定する情報（コンテンツＮｏ．）、当該コンテンツ配信中に挿入される広告画像を示す広告画像ファイルを指定する情報（広告ファイル名）、などが登録されている。
【００３６】
また、図５（ｃ）に示すように、コンテンツ情報データベース１５０には、各コンテンツを示すコンテンツ画像ファイルおよび広告画像を示す広告画像ファイルが所定の領域に蓄積されている。なお、本実施の形態では、画像配信サーバ１００は、コンテンツ画像および広告画像を所定のストリーミング方式で配信するものとする。したがって、コンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルは、当該ストリーミング方式に対応したフォーマットで作成されているものとする。
【００３７】
入力部１６０は、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置から構成され、配信設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０およびコンテンツ情報データベース１５０に蓄積されている情報の追加、更新などに用いられる。
【００３８】
出力部１７０は、例えば、ディスプレイ装置やプリンタなどの出力装置から構成され、制御部１１０による処理結果などを出力する。
【００３９】
キャリアセンタ２００は、後述する移動体通信装置３００での通信サービスを提供する通信事業者（キャリア）のサーバであり、例えば、メインフレームなどの情報処理装置から構成される。キャリアセンタ２００では、当該キャリアに対応する移動体通信装置それぞれの電話番号やメールアドレスなどを管理し、当該移動体通信装置による通話・通信サービスを提供する。本実施の形態では、画像配信サーバ１００により画像配信サービスを提供する事業体とキャリアとが予め契約することにより本実施の形態にかかる画像配信サービスを行うものとする。したがって、本実施の形態における移動体通信装置３００は、当該キャリアが提供する移動体通信装置である。
【００４０】
当該キャリアは、移動体通信装置３００とのワイヤレス通信を行うための基地局２２０−１〜２２０−ｎを各地に設置している。これらの基地局２２０は、キャリアセンタ２００とキャリア回線網で接続されている。すなわち、キャリアセンタ２００と各基地局２２０間は有線での通信が行われ、各基地局２２０と移動体通信装置３００間はワイヤレス通信が行われる。
【００４１】
移動体通信装置３００は、上記キャリアが提供する、例えば、携帯電話やＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）などの移動体通信装置であり、基地局２２０およびキャリアセンタ２００を介して、他の端末（他の移動体通信装置、固定電話機、情報処理装置など）との通信を行う。移動体通信装置３００は、最寄りの基地局２２０を選択して通信を行う。このため、移動体通信装置３００は、所定期間毎に自身の位置情報を発信するものとする。
【００４２】
画像表示装置３１０−１〜３１０−ｎは、例えば、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ：陰極線管）ディスプレイ、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ：液晶ディスプレイ）、ＰＤＰ（Ｐｌａｓｍａ Ｄｉｓｐｌａｙ Ｐａｎｅｌ：プラズマディスプレイパネル）などの任意の形式の表示装置から構成され、それぞれ移動体通信装置３００−１〜３００−ｎと接続されている。各画像表示装置３１０は、対応する移動体通信端末３００が受信した、画像配信サーバ１００が配信するコンテンツ画像および広告画像を表示する。また、画像表示装置３１０は、スピーカなどの報音装置を備えており、画像配信サーバ１００が配信する画像情報に付随する音声情報を再生して報音する。
【００４３】
画像表示装置３１０は、屋内外の各所に、不特定多数への情報提供を目的に設置される。画像配信サーバ１００が配信する広告画像の広告効果を上げるため、画像表示装置３１０は、多くの人の目に触れる場所に設置されることが望ましい。したがって、画像表示装置３１０は、例えば、ビルのロビー、エレベータ内、電車・バスなどの公共交通機関の車内、駅構内、街頭、などに設置されるものとする。
【００４４】
つぎに、本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００の動作を図面を参照して説明する。
【００４５】
図６は、本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００による画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【００４６】
まず、画像配信サーバ１００の制御部１１０は、配信設定情報データベース１３０にアクセスし、配信スケジュールテーブルを参照する（ステップＳ１０１）。
【００４７】
制御部１１０は、配信スケジュールテーブルに基づいて、所定時間後に配信開始となるコンテンツがあるか否か判別し（ステップＳ１０２）、ある場合（ステップＳ１０２：Ｙｅｓ）は、ステップＳ１０４に進み、コンテンツ配信準備を行う。
【００４８】
一方、所定時間後に配信開始となるコンテンツがない場合（ステップＳ１０２：Ｎｏ）は、制御部１１０はさらに、当日のすべての配信が終了したか否かを判別する（ステップＳ１０３）。すべての判別が終了していない場合（ステップＳ１０３：Ｎｏ）は、ステップＳ１０１に戻り、次の配信対象の検出をおこなう。
【００４９】
また、当日の配信がすべて終了している場合（ステップＳ１０３：Ｙｅｓ）は、処理を終了する。
【００５０】
ステップＳ１０２で配信対象があると判別された場合（ステップＳ１０２：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、対象となるコンテンツＮｏ．配信先Ｎｏ．、および配信時刻を示す情報を配信スケジュールテーブルから取得し、メモリなどに一時的に保持する。制御部１１０は、コンテンツ情報データベース１５０にアクセスしてコンテンツ指定テーブルを参照し、取得したコンテンツＮｏ．に対応するコンテンツ画像ファイル名を取得する。制御部１１０は、取得したファイル名のコンテンツ画像ファイルをコンテンツ情報データベース１５０から取得し、メモリなどに保持する（ステップＳ１０４）。また、制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、取得した配信先Ｎｏ．に対応する電話番号情報を取得して保持する。
【００５１】
制御部１１０は、例えばタイマ回路などから、現在時刻を示す情報を取得し、ステップＳ１０４で取得したコンテンツ画像ファイルの配信開始時刻となったか否かを判別する（ステップＳ１０５）。
【００５２】
まだ配信時刻とならない場合は、引き続き、取得したコンテンツ画像ファイルを保持する（ステップＳ１０５：Ｎｏ）。配信開始時刻となった場合（ステップＳ１０５：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、保持していたコンテンツ画像ファイルを通信制御部１２０に引き渡し、取得した端末指定情報（すなわち、移動体通信装置３００の電話番号）宛に送信する（ステップＳ１０６）。
【００５３】
制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信開始と同時に、経過時間の計時を開始するとともに、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから、当該コンテンツの広告挿入回数および広告挿入タイミングを示す情報を取得する。
【００５４】
制御部１００はまた、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから広告主Ｎｏ．を取得し、さらに広告指定テーブルに登録されている広告画像ファイル名に対応する広告画像ファイルを取得して、保持する。
【００５５】
広告挿入タイミングになると（ステップＳ１０７：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、保持している広告画像ファイルを通信制御部１２０に引き渡し（ステップＳ１０８）、コンテンツ画像ファイルの配信を中断して、広告画像ファイルの配信を開始する（ステップＳ１０９）。
【００５６】
本実施の形態における画像配信では、広告主は、コンテンツの配信時間枠毎にスポンサー契約するものとする。このため、広告画像ファイルは、コンテンツ配信期間中、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルに登録されている広告挿入タイミングで、設定された回数配信されるものとする。
【００５７】
広告画像ファイルの配信が終了すると、制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信を再開する（ステップＳ１１０）。なお、本実施の形態におけるコンテンツ画像および広告画像は、所定のストリーミング形式で配信されるものとする。このため、コンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルは、所定のストリーミングフォーマットで作成されるとともに、通信制御部１２０は、例えば、ＵＤＰ（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＲＴＳＰ（Ｒｅａｌ Ｔｉｍｅ Ｓｔｒｅａｍｉｎｇ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などのストリーミング配信に適した通信プロトコルでこれらのファイルを送信するものとする。
【００５８】
ここで、このようなストリーミング形式で配信されるコンテンツ画像および広告画像は、音声情報を含んだ動画像情報とすることができる。すなわち、画像配信サーバ１００がコンテンツ画像ファイルあるいは広告画像ファイルを所定の移動体通信装置３００宛に順次送信し、移動体通信装置３００が、これを受信しながら再生して画像表示装置３１０に表示する。また、音声情報に対応する音声が、画像表示装置３１０の報音装置から再生される。
【００５９】
なお、１つのコンテンツが複数の画像情報から構成されていてもよい。この場合、例えば、１つのコンテンツ配信時間枠内で複数種類の画像情報（例えば、ニュース情報、エンタテインメント情報、環境映像など）を順次切り替えて提供することができる。この場合、制御部１１０は、例えば、複数種類の画像情報の配信順がランダムとなるよう通信制御部１２０を制御してもよい。
【００６０】
ここで、ニュース情報など即時性が要求されるコンテンツを示すコンテンツ画像ファイルは、入力部１６０などにより随時更新される。この場合、更新がなされる度に、例えば、割り込み信号などを発生させるものとする。制御部１１０は、この割り込み信号に基づいて、当該コンテンツ画像ファイルを再度取得して配信することで、更新されたコンテンツを配信することができる。
【００６１】
また、広告画像を複数の素材画像データから構成し、これらを、例えば、レンダリング処理などにより加工することで、広告画像配信時に随時広告画像を生成するようにしてもよい。この場合、複数の素材画像データとして、例えば、企業名を示すロゴを示す情報、背景画像を示す情報、などを用意し、これらをレンダリング処理することで、例えば、配信毎に異なる広告画像を生成して配信することができる。
【００６２】
上記コンテンツ画像情報および広告画像情報の配信処理は、配信スケジュールテーブルに基づく配信時間中繰り返しおこなわれる（ステップＳ１１１：Ｎｏ）。
【００６３】
一方、配信時間枠が終了すると（ステップＳ１１１：Ｙｅｓ）、当該コンテンツ情報の配信を終了し（ステップＳ１１２）、ステップＳ１０１に戻り、次の時間枠のコンテンツ配信準備および配信処理を行い、当該日に配信すべき対象がない場合は処理を終了する。
【００６４】
以上説明したように、上記第１の実施の形態にかかる画像配信システム１によれば、画像表示装置３１０の通信装置として移動体通信装置３００を用いているので、各移動体通信装置３００に一意に割り当てられている情報（電話番号）を宛先として指定して画像情報を配信できるので、画像表示装置３１０に対し、個別に異なる画像情報を配信することができる。したがって、広告効果が得られるような配信スケジュールを、画像表示装置３１０の設置場所や時間帯を考慮して組むことができる。
【００６５】
また、画像表示装置３１０の通信装置として移動体通信装置３００を用いているので、例えば、移動体通信装置３００が接続可能であれば、従来の画像配信システムに用いていた画像表示装置に改変を施すことなく本実施の形態にかかる画像配信システム１を実現することができる。
【００６６】
（第２の実施の形態）
上記第１の実施の形態では、予め作成された配信スケジュールに基づいて、広告画像の配信を行う場合を説明したが、画像配信サーバ１００で広告配信のスケジュールを即時的且つ動的に作成してもよい。この場合の例を第２の実施の形態として以下に説明する。
【００６７】
なお、本実施の形態では、画像配信サーバ１００の画像設定情報データベース１３０、配信先情報データベース１４０、およびコンテンツ情報データベース１５０に記録される情報が、上記第１の実施の形態の場合と異なる。以下に、その例を図面を参照して説明する。
【００６８】
図７は、配信設定情報データベース１３０に記録される情報の例を示す図である。配信設定情報データベース１３０には、図３に示す配信スケジュールテーブルの他に、図７に示すような広告条件設定テーブルが記録される。
【００６９】
この広告条件設定テーブルは、コンテンツを指定するコンテンツＮｏ．毎に、そのコンテンツのスポンサーである広告主を示す情報、当該広告主が当該コンテンツの配信時に配信を希望する広告画像の種類を示す情報（広告Ｎｏ．）、各広告の種類毎に、訴求効果を期待するターゲット層を示す情報（ターゲット情報）が対応付けられて記録されている。ここでは、広告主が、所望するターゲット層に合わせた複数種類の広告画像を用意しているものとする。
【００７０】
なお、「ターゲット情報」に示される「総合」とは、特にターゲットを絞らない広告を示すものであり、各コンテンツ毎に必ず用意されるものである。
【００７１】
図８は、配信先情報データベース１４０に蓄積される情報の例を示す図である。配信先情報データベース１４０には、図４に示す配信先指定テーブルの他、図８（ａ）に示すような設置場所指定テーブル、および図８（ｂ）に示すようなターゲット−適合場所対応テーブルが記録されている。
【００７２】
「設置場所指定テーブル」には、移動体通信装置３００と画像表示装置３１０の各組毎に割り当てられた設置場所Ｎｏ．毎に、設置場所を示す情報（場所名）、乗り物などの移動体に設置されている場合の現在位置を示す情報、対応する移動体通信装置３００を指定する情報（配信先Ｎｏ．）、およびその設置場所の地理的条件に基づく人の流れに注目した特徴を示す情報（特徴情報）、などが対応付けられて記録されている。
【００７３】
ここで、設置場所が鉄道などの公共交通機関の車内に設置されている場合、車両の移動に伴い、設置場所が随時変化する。したがって、場所名として当該交通機関を指定する情報（例えば、当該交通機関の運行管理で用いられている識別情報など）が登録される。
【００７４】
また、移動に伴う現在位置情報の取得方法は任意である。例えば、移動体通信装置３００としてＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）を用いている場合、ＰＨＳの持つ位置情報取得機能を用いて自身の現在位置情報を取得し、画像配信サーバ１００に通知することができる。また、例えば、各交通機関の運行予定を示す情報を記録したデータベースなどから対象車両の運行予定情報を取得し、これに基づいて現在位置を割り出したり、交通機関の運行管理システムと連動させて現在位置情報を取得するようにしてもよい。あるいは、移動体通信装置３００がＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ：全地球測位システム）を備えている場合、移動体通信装置３００が取得した緯度・経度情報に基づいて現在位置を割り出すようにしてもよい。
【００７５】
「特徴情報」には、上述の広告条件設定テーブルで設定されるターゲット情報と連関する地理的条件に基づく特徴が示される。例えば、設置場所がオフィスビルであれば、サラリーマンやＯＬが連関され、近隣に学校がある駅であれば、学生が連関される。
【００７６】
「ターゲット−適合場所対応テーブル」には、上記広告条件設定テーブルで設定されるターゲット層毎に、当該ターゲットが多く集まるであろう場所が時間帯毎に記録されている。例えば、「サラリーマン」をターゲットとした場合、午前７時から８時などの朝の時間帯は通勤時間帯であるため、電車内や駅構内が条件に適合した場所となる。また、午後６時から７時など夕方の時間帯では、退社時間帯であるため、オフィスビルやオフィス街の街頭などが条件に適合した場所となる。
【００７７】
コンテンツ情報データベース１５０に蓄積される情報は、図５に示す第１の実施の形態の場合と、「広告指定テーブル」の構成が異なる。図９に本実施の形態にかかる「広告指定テーブル」の構成を示す。
【００７８】
図示するように、「広告指定テーブル」には、広告主毎に、広告種類を指定する情報（広告Ｎｏ．）と対応する広告画像ファイルを指定する情報（ファイル名）とが対応付けられて記録されている。
【００７９】
次に、図１０のフローチャートを参照して本実施の形態にかかる画像配信サーバ１００の動作を説明する。
【００８０】
図１０に示すフローチャートのステップＳ２０１〜Ｓ２０６までの処理は、図６に示すフローチャートのステップＳ１０１〜Ｓ１０６に対応する。すなわち、配信スケジュールテーブルに示される配信スケジュールに合わせてコンテンツ画像ファイルがストリーミング配信されるまでの処理は第１の実施の形態と同一である。したがって、ステップＳ２０１〜Ｓ２０６の説明は省略する。
【００８１】
ステップＳ２０６でコンテンツ画像ファイルの配信が開始されると、上記第１の実施の形態と同様に、制御部１１０は、コンテンツ画像ファイルの配信開始と同時に、経過時間の計時を開始するとともに、コンテンツ情報データベース１５０のコンテンツ指定テーブルから、当該コンテンツの広告挿入回数および広告挿入タイミングを示す情報を取得する。
【００８２】
広告挿入タイミング情報と計時時間に基づいて、制御部１１０が、広告挿入タイミングの所定時間前であると判別すると（ステップＳ２０７：Ｙｅｓ）、制御部１１０は、最適広告画像選択・配信処理（ステップＳ３００）を実行する。この最適広告画像選択・配信処理を図１１のフローチャートを参照して説明する。
【００８３】
制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、設置場所指定テーブルを参照する。そしてコンテンツ画像の配信先に対応する設置場所の特徴情報を取得する（ステップＳ３０１）。
【００８４】
制御部１１０は、例えば、タイマ回路などから現在時刻を示す情報を取得する（ステップＳ３０２）。
【００８５】
制御部１１０は、配信先情報データベース１４０にアクセスし、ステップＳ３０１で取得した特徴情報とステップＳ３０２で取得した現在時刻情報とに基づいて、「ターゲット−適合場所対応テーブル」から対応するターゲット層を特定する（ステップＳ３０３）。
【００８６】
制御部１１０は、配信設置情報データベース１３０にアクセスし、現在配信中のコンテンツを示すコンテンツＮｏ．とステップＳ３０３で特定したターゲット層を示す情報とに基づいて、「広告条件設定テーブル」に対応する広告Ｎｏ．があるか否かを判別する（ステップＳ３０４）。
【００８７】
制御部１１０は、コンテンツ情報データベース１５０にアクセスし、「広告指定テーブル」に基づいて、特定されたターゲットに対応する広告がある場合（ステップＳ３０４：Ｙｅｓ）は、当該広告Ｎｏ．に対応する広告画像ファイルを取得する（ステップＳ３０５）。また、特定されたターゲットに対応する広告がない場合（ステップＳ３０４：Ｎｏ）は、配信設定情報データベース１３０の「広告条件設定テーブル」から当該広告主に対応する「総合」広告を示す広告Ｎｏ．を取得し、コンテンツ情報データベース１５０から対応する広告画像ファイルを取得する（ステップＳ３０６）。
【００８８】
制御部１１０は、ステップＳ３０５またはＳ３０６で取得した広告画像ファイルを、メモリなどに保持する。
【００８９】
制御部１１０はさらに、広告挿入タイミング情報と計時時間に基づいて広告画像ファイルの配信開始タイミングであると判別すると（ステップＳ３０７：Ｙｅｓ）、保持している広告画像ファイルをストリーミング配信し（ステップＳ３０８）、図１０に示す画像配信処理のフローに戻る。
【００９０】
ステップＳ３０８での広告画像ファイルの配信が終了すると、コンテンツ画像ファイルの配信を再開する（ステップＳ２０８）。
【００９１】
以降の処理、すなわち、ステップＳ２０９，２１０およびステップＳ２０１〜Ｓ２０３の処理は、図６に示す第１の実施の形態でのステップＳ１１１，１１２およびステップＳ１０１〜１０３の処理と同様である。
【００９２】
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像表示装置３１０の設置場所に応じて、その場所と時間から最も訴求効果が高い広告画像を選択して個別に配信することができる。
【００９３】
上記第２の実施の形態では、広告主の所望する条件（ターゲット層指定）に基づいて、画像表示装置３１０の設置場所および時間帯毎に異なる広告画像を配信する場合の例を示したが、例えば、コンテンツ画像の内容に応じてターゲット層を設定し、上記と同様の処理により、コンテンツ画像の配信対象となる移動体通信装置３００を選択して、個別に異なるコンテンツ画像を配信するようにしてもよい。
【００９４】
上記実施の形態では、移動体通信装置３００の電話番号を宛先としてコンテンツ画像および広告画像の配信を行ったが、移動体通信装置３００のそれぞれを一意に指定できる情報であれば電話番号以外でもよい。例えば、移動体通信装置３００に固定的に割り当てられたＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスなどを宛先とすることもできる。また、移動体通信装置３００が、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂなどの無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）規格に準拠した無線通信方式を採用している場合、当該移動体通信装置３００に一意に割り当てられる、例えば、ＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）アドレスなどＩＤ情報を宛先情報として指定してもよい。
【００９５】
上記実施の形態における移動体通信装置３００と画像表示装置３１０との接続方式は任意である。例えば、専用規格や汎用ＬＡＮ規格などに準拠した有線接続の他、ＩｒＤＡ（Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）規格の赤外線通信、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂなどの無線ＬＡＮ規格に準拠した無線ＬＡＮ接続、ＢｌｕｅｔｏｏｔｈやＨｏｍｅＲＦ（Ｈｏｍｅ Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）などの無線通信規格に準拠した無線通信、などのワイヤレス接続などを採用してもよい。
【００９６】
上記実施の形態では、移動体通信装置３００として、携帯電話などの電話機の形態を採用した場合を例に説明したが、移動体通信装置３００の形態はこれらに限られない、例えば、ＰＣＭＣＩＡやＣａｒｄＢｕｓなどの規格に準拠した、いわゆるＰＣカードなどの形態であってもよい。このような形態の場合、移動体通信装置としての機能と、たとえば、ＬＡＮ接続用のＮＩＣ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ Ｃａｒｄ：ネットワークカード）としての機能とを複合させる形態も採りうる。この場合、当該ＮＩＣに割り当てられたＭＡＣアドレスなどの一意のＩＤ情報を画像配信の際の宛先情報として指定してもよい。
【００９７】
なお、本発明の実施の形態にかかる画像配信サーバ１００は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、汎用コンピュータに、上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した媒体（フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭなど）から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する画像配信サーバ１００を構成することができる。
【００９８】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手段は任意である。例えば通信回線、通信ネットワーク、通信システムなどを介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板（ＢＢＳ）に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して配信する。そして、このプログラムを起動し、ＯＳの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【００９９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の画像表示装置に対し、個別に異なる画像情報を配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかる画像配信システムの構成を示す図である。
【図２】図１に示す画像配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態にかかる配信設定情報データベースに記録される配信スケジュールテーブルの例を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態にかかる配信先情報データベースに記録される配信先指定テーブルの例を示す図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態にかかるコンテンツ情報データベースに記録される情報の例を示す図であり、（ａ）はコンテンツ指定テーブルの例を示し、（ｂ）は広告指定テーブルの例を示し、（ｃ）は蓄積されるコンテンツ画像ファイルおよび広告画像ファイルの概念を示す図である。
【図６】本発明の第１の実施の形態にかかる画像配信サーバによる画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【図７】本発明の第２の実施の形態にかかる配信設定情報データベースに記録される広告条件設定テーブルの例を示す図である。
【図８】本発明の第２の実施の形態にかかる配信先情報データベースに記録される情報の例を示す図であり、（ａ）は設置場所指定テーブルの例を示し、（ｂ）はターゲット−適合場所対応テーブルの例を示す。
【図９】本発明の第２の実施の形態にかかるコンテンツ情報データベースに記録される広告指定テーブルの例を示す図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態にかかる画像配信サーバによる画像配信処理を説明するためのフローチャートである。
【図１１】図１０に示す画像配信処理にて実行される最適広告画像選択・配信処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ 画像配信システム
１０ インターネット
１００ 画像配信サーバ
１３０ 配信設定情報データベース
１４０ 配信先情報データベース
１５０ コンテンツ情報データベース
２００ キャリアセンタ
３００−１〜３００−ｎ 移動体通信装置
３１０−１〜３１０−ｎ 画像表示装置
Claims (7)
- サーバから複数の画像表示装置に画像情報と広告情報とを配信する画像配信システムであって、
前記画像表示装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と、該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備え、
前記サーバは、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とする画像配信システム。 - 前記特徴情報は、前記画像表示装置の設置場所について、該設置場所に時間帯毎に多く通行するターゲット又は集まるターゲットを設定した情報であることを特徴とする請求項１記載の画像配信システム。
- サーバから複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するコンテンツ配信システムであって、
前記端末装置のそれぞれは、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置を備え、
前記サーバは、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所 定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置であって、
前記サーバ装置は、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するターゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - コンピュータを、固有の指定情報が割り当てられた移動体通信装置と該移動体通信装置が受信した画像情報と広告情報とを表示する表示部とを備える画像表示装置に、画像情報と広告情報とを配信するサーバ装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
画像毎に、広告を特定する広告番号と当該広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積すると共に、前記画像表示装置毎に画像情報の配信スケジュール情報を蓄積する配信設定情報蓄積部と、
前記画像表示装置に対応する前記移動体通信装置の前記指定情報に対応付けられた配信先番号と、当該移動体通信装置の位置の地理的条件に基づく特徴を示す特徴情報と、前記各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信 先情報を蓄積する配信先情報蓄積部と、
画像番号、当該画像への広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報、画像情報、及び広告情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記配信設定情報蓄積部に蓄積されている配信スケジュール情報を参照して、所定時間後に配信開始となる画像情報の画像番号、配信先番号及び配信時刻を示す情報を取得する配信開始情報取得手段と、
前記配信開始情報取得手段が取得した画像番号に対応する画像情報を前記画像情報蓄積部から取得すると共に前記配信開始情報取得手段が取得した配信先番号に対応する指定情報を前記配信先情報蓄積部から取得する配信情報取得手段と、
現在時刻が前記配信開始情報取得手段が取得した画像情報の配信開始時刻になっている場合に、前記配信情報取得手段が取得した指定情報が割り当てられている移動体通信装置に前記配信情報取得手段が取得した画像情報の送信を開始すると共に、経過時間の計時を開始する配信手段と、
前記配信手段が配信している画像情報に関して、前記画像情報蓄積部から前記広告情報の挿入タイミングを特定する広告挿入情報を取得する広告挿入情報取得手段と、
前記広告挿入情報取得手段が取得した広告挿入情報が特定する広告の挿入タイミングと前記画像情報の配信開始からの計時時間に基づいて、前記広告情報の挿入タイミングの所定時間前であるか否かを判別する手段と、
前記配信先情報蓄積部から当該画像情報の配信先に対応する特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報蓄積部に蓄積されているターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記画像情報を配信している移動体通信装置毎に、その移動体通信装置の位置に対応するターゲットを特定するターゲット情報特定手段と、
配信中の画像情報の画像番号と、前記特定したターゲット情報に基づき、前記配信設定情報蓄積部に対応する広告番号があるか否かを判別し、前記画像情報蓄積部から対応する広告情報を取得する手段と、
前記広告情報の挿入タイミングと計時時間に基づき、広告情報の配信開始タイミングであると判別すると、該当する移動体通信装置に広告情報を配信する手段、
として動作させるコンピュータプログラム。 - コンピュータを、固有の指定番号が割り当てられた移動体通信装置を備える複数の端末装置にコンテンツ情報と広告情報とを配信するサーバ装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
配信対象のコンテンツ情報と、該コンテンツ情報に挿入される１又は複数の広告情報と、各広告の訴求対象であるターゲットを特定するターゲット情報とを対応付けて蓄積するコンテンツ記憶手段と、
前記端末装置毎にコンテンツの配信スケジュール情報を蓄積する配信スケジュール情報記憶手段と、
前記端末装置と、当該端末装置の所在位置の特徴を示す特徴情報と、前記ターゲット情報で特定される各ターゲットの時間帯毎の適合場所を示すターゲット適合場所情報と、を対応付けた配信先情報を蓄積する配信先情報記憶手段と、
各端末装置に、前記配信スケジュール情報記憶手段に記憶された配信スケジュール情報に基づいて、コンテンツ情報を配信するコンテンツ配信手段と、
前記配信先情報記憶手段から前記コンテンツ配信手段がコンテンツを配信する前記端末装置の特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、
前記特徴情報取得手段が取得した特徴情報と、前記配信先情報記憶手段に記憶されている前記ターゲット適合場所情報と、現在時刻とに基づき、前記コンテンツの配信先の端末装置毎に、その端末装置の位置に対応するターゲットを示すターゲット情報を特定するタ ーゲット情報特定手段と、
前記配信手段が配信しているコンテンツ情報に対応する広告情報で、さらに、前記ターゲット情報特定手段が特定したターゲット情報が示すターゲット用の広告情報を、前記配信手段が配信中のコンテンツ情報に挿入して該当する端末装置に配信する広告配信手段、
として機能させるためのコンピュータプログラム。
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