JP3634270B2 - モータ駆動回路 - Google Patents

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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/22Current control, e.g. using a current control loop

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、d軸制御とq軸制御を独立して行える非干渉化を行うモータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モータの制御として、ベクトル制御が知られており、このベクトル制御では、モータ駆動電流を励磁電流成分であるd軸電流とトルク電流であるq軸電流に分けて制御を行う。
【0003】
さらに、モータの回転制御において、モータの出力電流を検出し、これをフィードバック制御することが行われており、この制御の際に出力電流と、モータへの入力電圧とを非干渉化する非干渉化器が設けられる。
【0004】
すなわち、従来のモータの制御回路においては、図4に示すように、モータ20の出力電流が電流検出器22において検出される。モータ20は三相の永久磁石モータであり、ステータの三相コイルに三相交流電流が供給され回転される。電流検出器22は、各相のコイルの電流を検出し、これをロータの永久磁石が作る磁束と同期して回転しかつ磁束と同一方向をd軸と、このd軸に直交する方向をq軸としたd−q軸座標系における電流に変換する。このd軸電流(励磁電流成分)をid、q軸電流(トルク電流成分)をiqとする。
【0005】
検出したd軸電流id、q軸電流iqは、演算器10に供給される。この演算器10には、d軸及びq軸の電流指令値が供給されており、ここでd軸及びq軸の検出電流と、指令値の偏差が演算器10で求められる。
【0006】
そして、この偏差に基づいて電流制御器12が電圧制御値を発生する。この電圧制御値はd軸及びq軸についてのものであり、電流指令と検出電流値の偏差を解消するためのものである。
【0007】
一方、モータの検出電流id、iqは、非干渉化器14にも供給される、非干渉化器14は所定の演算を行い、d、q軸電圧に相当する電圧vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)を出力する。そして、これらvd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)が演算器16に供給され、電流制御器12からの偏差分の電圧指令値ud、uqと加算され、電圧指令値は、d、q軸に関して非干渉化されている。なお、非干渉化器は後述する式(4)で示される。
【0008】
そして、演算器16で得られたd、q軸の電圧指令値は3相変換器24においてUVWの3相の交流電圧指令値に変換され、これがインバータ18に供給される。インバータ18では、交流電圧指令値と搬送波(三角波)に基づいて、PWM制御により、スイッチングトランジスタを制御し、モータ20の各相の端子電圧を決定する。
【0009】
ここで、モータ20は、式(3)、非干渉化器14は、式(4)で表される。
【0010】
【数3】
Figure 0003634270
ここで、id:d軸電流、iq:q軸電流、vd:d軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、vq:q軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、Ld:d軸インダクタンス、Lq:q軸インダクタンス、R:抵抗値、ω:ロータ角速度、Φ:磁石による鎖交磁束数である。
【0011】
【数4】
Figure 0003634270
電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)をUVWの3相に変換したuu、uv、uwの大きさが、インバータが与えられる電圧の大きさ以内なら、一般に電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)と実際にモータに供給される電圧値vd、vqとは等しいと見なすことができ、電圧指令値ud、uqを入力と考えた非干渉化器、モータとインバータなどからなるシステムは式(5)で表すことができる。
【0012】
【数5】
Figure 0003634270
このように、非干渉化器14によって得られるud、uqは、それぞれid、iqに依存するがiq、idには依存しない。すなわち、モータの駆動制御として、d軸制御とq軸制御を独立して行えることになる。
【0013】
モータの制御において、速度起電力に対応する項が干渉項となっており、非干渉化器14は、その速度起電力をうち消すための処理を行うものである。
【0014】
このようにして、非干渉化器14を用いることで、電圧指令において非干渉化が行える。特に、この非干渉化方法によれば、非干渉化項がないことにより、1入力1出力システムとして制御対象を扱え、制御系設計が容易になる。また、モータでは、干渉項によりモータ回転周波数近傍に共振が生じているが、非干渉化により共振を除去でき、共振周波数以外で制御性能を向上できるというメリットも得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この非干渉化器は上述のように、電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)をUVWの3相に変換したuu、uv、uwの大きさが、インバータが与えられる電圧の大きさ以内という前提条件においてなされている。
【0016】
一方、現実のモータにおいてはインバータが与えられる電圧は、インバータに電圧を供給する電源に制約される。特に電気自動車では、電源にバッテリーを利用しており、バッテリ電圧で、インバータが与えられる電圧が決まる。そのため、電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)の大きさが大きくなり、これらをUVWの3相に変換したuu、uv、uwの大きさが電源電圧(大きさをVmax)以上になると、瞬時瞬時で電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)と等しい実際にモータに供給される電圧値vd、vqを実現することはできず、なにがしかの非線形補償が必要となる。たとえば、その非線形補償をvd=fd(vd(アッパーバー),Vmax),Vq=fq(vq(アッパーバー),Vmax)とする。
【0017】
この場合、前述の前提条件が満たされず、電圧指令値vd(アッパーバー),vq(アッパーバー)と実際にモータに供給される電圧値vd、vqとは等しいと見なすことができず、電圧指令値ud、uqを入力と考えた非干渉化器、モータとインバータなどからなるシステムは、前述の非干渉化器では、従来例(式(5))のような非干渉化されたシステムとして考えることができない。図5に、従来例において、前述の非干渉化の条件を満たさないときの、id、iqの例を示す。このように、モータ電流id、iqは、干渉項の存在により振動してしまう。
【0018】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、電圧値Vmaxが電圧指令値uu、uv、uwを下回る状況が生じても、非干渉化を実質的に行うことができるモータ駆動回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力される電圧指令値に応じて、永久磁石モータへの供給電流を生成するインバータと、モータの駆動電流を検出するモータ駆動電流検出手段と、検出したモータ駆動電流から励磁電流成分であるd軸電流と、トルク成分であるq軸成分を検出する電流検出手段と、検出したd軸電流と、q軸電流と、これらd軸電流とq軸電流の指令値とのd軸電流偏差と、q軸電流偏差を算出する電流偏差算出手段と、得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する非干渉手段と、得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるd軸電圧指令値、q軸電圧指令値を算出し、得られたd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値について、インバータに入力される最大入力電圧の制限を考慮して、インバータの制御信号を作成し、インバータを制御する制御手段と、を有し、前記非干渉手段を前記制御手段の前段に直列して配置することで、前記非干渉手段においては、前記制御手段におけるインバータに入力される最大入力電圧についての制限を考慮不要としたことを特徴とする。
【0020】
また、前記非干渉手段は、後述する式(6)、(7)に応じて算出したxdをd軸偏差信号、xqをq軸偏差信号として出力することが好適である。
【0021】
このように、本発明によれば、非干渉化手段によって、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けず、d軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、d軸入力電圧からの影響を受けず、q軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する。従って、モータへの実際の入力電圧と、非干渉化手段の出力の間が非干渉化されるため、従来のような電圧指令値vd(アッパーバー)、vq(アッパーバー)をUVWの3相に変換したuu、uv、uwの大きさが、インバータが与えられる電圧の大きさ以内という仮定が不要となり、この条件が成立しない範囲でも非干渉が行える。
【0022】
また、本発明は、入力される電圧指令値に応じて、永久磁石モータへの供給電流を生成するインバータと、モータの駆動電流を検出するモータ駆動電流検出手段と、検出したモータ駆動電流から励磁電流成分であるd軸電流と、トルク成分であるq軸成分を検出する電流検出手段と、検出したd軸電流と、q軸電流と、これらd軸電流とq軸電流の指令値とのd軸電流偏差と、q軸電流偏差を算出する電流偏差算出手段と、得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、低周波領域において、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する非干渉手段と、得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるようにインバータを制御する制御手段と、を有し、得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるd軸電圧指令値、q軸電圧指令値を算出し、得られたd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値について、インバータに入力される最大入力電圧の制限を考慮して、インバータの制御信号を作成し、インバータを制御する制御手段と、を有し、前記非干渉手段を前記制御手段の前段に直列して配置することで、前記非干渉手段においては、前記制御手段におけるインバータに入力される最大入力電圧についての制限を考慮不要としたことを特徴とする。
【0023】
また、前記非干渉手段は、後述する式(12)に応じて算出したxdをd軸偏差信号、xqをq軸偏差信号として出力することが好適である。
【0024】
このように、非干渉化手段は、得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、低周波領域において、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する。従って、低周波領域という限定はつくが、比較的容易な計算により実質的な非干渉化が行える。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、実施形態の構成を示すブロック図である。モータ20の各相のモータ電流は、id:d軸電流、iq:q軸電流として検出され、演算器10に供給される。演算器10は、外部のマイコンなどから供給される電流指令idr、iqrが供給されており、この電流指令idr、iqrと、検出モータ電流値id、iqの偏差(idr−id)、(iqr−iq)を算出する。そして、この偏差が非干渉化器30に供給される。そして、非干渉化器30は、供給される偏差に基づき、非干渉化したd軸電流に相当する偏差出力xdと、q軸電流に相当する偏差出力xqを算出出力する。
【0027】
そして、この非干渉化器30の偏差出力xd、xqは電流制御器32に供給され、この電流制御器32は、この偏差出力xd、xqが0になるように、電圧指令値vd(−)、vq(−)を演算算出し、3相変換器24で3相の指令に変換した後インバータ18に供給する。これによって、インバータ18が偏差出力xd、xqが0になるように制御される。すなわち、インバータ18内のスイッチングトランジスタのオンオフを制御して、所定の電流が三相のモータ20の各相に順次供給されるようにする。そして、モータ端子電圧は、インバータのスイッチングトランジスタのデューティー比を電流制御器32からの制御信号と前述の非線形関数に応じて制御するPWM制御により達成される。
【0028】
このようにして、インバータ18からの駆動電流がモータ20に供給され、モータ20が入力された電流指令idr、iqrに基づいて制御される。特に、本実施形態においては、電流偏差について非干渉化器30において、非干渉化し、偏差出力xd、xqを得る。このxd、xqは互いに独立(干渉しない)であり、それぞれ独立に制御することができる。
【0029】
「第1実施形態」
ここで、非干渉化器30の内容について説明する。非干渉化器30は、次の式(6)(7)で表される処理を行う。
【0030】
【数6】
Figure 0003634270
【数7】
Figure 0003634270
ここで、id:d軸電流、iq:q軸電流、idr:d軸電流指令値、iqr:q軸電流指令値、vd:d軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、vq:q軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、Ld:d軸インダクタンス、Lq:q軸インダクタンス、R:抵抗値、ω:ロータ角速度、Φ:磁石による鎖交磁束数、xd:非干渉化器のd軸偏差出力、xq:非干渉化器のq軸偏差出力、jd:非干渉化器のd軸状態量、jq:非干渉化器のq軸状態量、ωd:係数である。
【0031】
このような式(6)及び式(7)により、電流偏差(idr−id)、(iqr−iq)が偏差出力xd、xqに変換される。
【0032】
この偏差出力xd、xqを上述の式(3)のモータの式に当てはめることによって、偏差出力xd、xqが非干渉化されていることがわかる。これについて以下に説明する。
【0033】
まず、式(3)のモータの式をラプラス変換すると、式(8)となる。なお、式(3)の右辺第3項は、除いてある。
【0034】
【数8】
Figure 0003634270
一方、非干渉化器の式(4)をラプラス変換すると、式(9)となる。
【0035】
【数9】
Figure 0003634270
なお、idr、iqrは、非干渉化には関係ないため、0とした。
【0036】
式(8)、式(9)から式(10)が導かれる。
【0037】
【数10】
Figure 0003634270
式(10)を整理すると、式(11)のようになる。
【0038】
【数11】
Figure 0003634270
このように、X(−)とV間が非干渉化されている。すなわち、xd、xqはそれぞれvd,vqに依存するが、vq、vdには依存しない。
【0039】
図2は、本実施形態において、電圧飽和領域(電圧指令が最大電圧以上となる領域)において、制御を行った例である。このように、非干渉化が行えているため、モータ電流id、iqが指令に追従して制御されることがわかる。なお、図中破線が指令電流値であり実線が実際のモータ電流値である。
【0040】
「第2実施形態」
また、非干渉化器30として、次の式(12)の構成をとることもできる。
【0041】
【数12】
Figure 0003634270
このように、第2実施形態においては、干渉項は残っている。しかし、xd=R(idr−id)+ωLq(iqr−iq)、xq=−ωLd(idr−id)+R(iqr−iq)であり、同軸の電流偏差については抵抗Rが乗算され、他軸の電流偏差については角速度及びインダクタンスが乗算されている。従って、低周波数については、他軸の電流偏差の影響が小さくなる。
【0042】
そして、一般的なモータ22の物理諸元、ロータ回転速度を勘案すると、実質的な非干渉化を達成することができる。
【0043】
図3に、第1及び第2実施形態の装置において、制御した場合における周波数依存性を示す。図中実線が第1実施形態、破線が第2実施形態を示しており、左図は縦軸はVd,VqからXd間での伝達関数の大きさ(単位:dB)、右図縦軸はVd,VqからXqまでの伝達関数の大きさ(単位:dB)を示している。このように、100Hz以下の領域では、第1実施形態及び第2実施形態とも好適な制御が行えることがわかる。
【0044】
なお、図3には、干渉項の周波数依存性についても併せて破線で示しており、100Hz以上の領域において、第2実施形態では、干渉項の影響が生じていることが分かる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、非干渉化手段によって、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けず、d軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、d軸入力電圧からの影響を受けず、q軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する。従って、モータへの実際の入力電圧と、非干渉化手段の出力の間が非干渉化されるため、入力電圧が飽和するような条件でも非干渉化が行える。
【0046】
また、非干渉化手段は、得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、低周波領域において、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出することで、低周波領域という限定はつくが、比較的容易な計算により実質的な非干渉化が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のd軸電流id、q軸電流iqの特性を示す図である。
【図3】第1及び第2実施形態における非干渉化の特性を示す図である。
【図4】従来例の構成を示すブロック図である。
【図5】従来例のd軸電流id、q軸電流の特性を示す図である。
【符号の説明】
10 演算器、30 非干渉化器、32 電流制御器、18 インバータ、20 モータ、22 電流検出器。

Claims (4)

  1. 入力される電圧指令値に応じて、永久磁石モータへの供給電流を生成するインバータと、
    モータの駆動電流を検出するモータ駆動電流検出手段と、
    検出したモータ駆動電流から励磁電流成分であるd軸電流と、トルク成分であるq軸成分を検出する電流検出手段と、
    検出したd軸電流と、q軸電流と、これらd軸電流とq軸電流の指令値とのd軸電流偏差と、q軸電流偏差を算出する電流偏差算出手段と、
    得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する非干渉手段と、
    得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるd軸電圧指令値、q軸電圧指令値を算出し、得られたd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値について、インバータに入力される最大入力電圧の制限を考慮して、インバータの制御信号を作成し、インバータを制御する制御手段と、
    を有し、
    前記非干渉手段を前記制御手段の前段に直列して配置することで、前記非干渉手段においては、前記制御手段におけるインバータに入力される最大入力電圧についての制限を考慮不要としたことを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 入力される電圧指令値に応じて、永久磁石モータへの供給電流を生成するインバータと、
    モータの駆動電流を検出するモータ駆動電流検出手段と、
    検出したモータ駆動電流から励磁電流成分であるd軸電流と、トルク成分であるq軸成分を検出する電流検出手段と、
    検出したd軸電流と、q軸電流と、これらd軸電流とq軸電流の指令値とのd軸電流偏差と、q軸電流偏差を算出する電流偏差算出手段と、
    得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する非干渉手段と、
    得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるようにインバータを制御する制御手段と、
    を有し、
    前記非干渉手段は、下式に応じて算出したxdをd軸偏差信号、xqをq軸偏差信号として出力することを特徴とするモータ駆動回路。
    Figure 0003634270
    ここで、id:d軸電流、iq:q軸電流、idr:d軸電流指令値、iqr:q軸電流指令値、vd:d軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、vq:q軸電圧(モータに実際に加わる電圧)、Ld:モータのd軸インダクタンス、Lq:モータのq軸インダクタンス、R:モータの抵抗値、ω:モータのロータ角速度、Φ:モータの永久磁石による鎖交磁束数、xd:非干渉化器のd軸偏差出力、xq:非干渉化器のq軸偏差出力、jd:非干渉化器のd軸状態量、jq:非干渉化器のq軸状態量、ωd:係数である。
  3. 入力される電圧指令値に応じて、永久磁石モータへの供給電流を生成するインバータと、
    モータの駆動電流を検出するモータ駆動電流検出手段と、
    検出したモータ駆動電流から励磁電流成分であるd軸電流と、トルク成分であるq軸成分を検出する電流検出手段と、
    検出したd軸電流と、q軸電流と、これらd軸電流とq軸電流の指令値とのd軸電流偏差と、q軸電流偏差を算出する電流偏差算出手段と、
    得られたd軸電流偏差と、q軸電流偏差とに基づいて、低周波領域において、モータへのq軸入力電圧からの影響を受けずd軸入力電圧の影響を受けるd軸偏差信号と、モータへのd軸入力電圧からの影響を受けずq軸入力電圧の影響を受けるq軸偏差信号を算出する非干渉手段と、
    得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるようにインバータを制御する制御手段と、
    を有し、
    得られたd軸偏差信号と、q軸偏差信号に基づいて、これらd軸偏差信号、q軸偏差信号が0になるd軸電圧指令値、q軸電圧指令値を算出し、得られたd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値について、インバータに入力される最大入力電圧の制限を考慮して、インバータの制御信号を作成し、インバータを制御する制御手段と、
    を有し、
    前記非干渉手段を前記制御手段の前段に直列して配置することで、前記非干渉手段においては、前記制御手段におけるインバータに入力される最大入力電圧についての制限を考慮不要としたことを特徴とするモータ駆動回路。
  4. 請求項3に記載の回路において、
    前記非干渉手段は、下式に応じて算出したxdをd軸偏差信号、xqをq軸偏差信号として出力することを特徴とするモータ駆動回路。
    Figure 0003634270
    ここで、id:d軸電流、iq:q軸電流、idr:d軸電流指令値、iqr:q軸電流指令値、Ld:モータのd軸インダクタンス、Lq:モータのq軸インダクタンス、R:モータの抵抗値、ω:モータのロータ角速度、xd:非干渉化器のd軸偏差出力、xq:非干渉化器のq軸偏差出力である。
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