JP3633754B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に対して加熱または冷却処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板の処理工程では、例えばレジスト膜が形成された基板を所定の温度に加熱する基板加熱装置および加熱後の基板を所定温度にまで冷却する基板冷却装置が用いられる。
【0003】
図6は、従来の基板加熱装置の主要部の構成を示す模式図である。図6において、基板加熱装置は、基板Wを所定の温度に加熱するための加熱プレート1を備える。加熱プレート1の内部にはヒータ等の発熱手段が埋め込まれている。また、加熱プレート1の上面には基板Wの下面を支持するスペーサ5が配置されている。
【0004】
スペーサ5は球状体からなり、略下半分が加熱プレート1の内部に埋設されている。スペーサ5は加熱プレート1の上面に正三角形状に3個配置されている。この3個のスペーサ5により、基板Wは加熱プレート1の上方に微小な隙間をもって支持される。
【0005】
加熱プレート1の下方には、3本の昇降ピン3およびこれらに連結された昇降フレーム6が配置されている。昇降フレーム6の一端にはシリンダ7が連結されている。シリンダ7のロッドの伸縮動作に応じて昇降フレーム6が昇降し、さらに3本の昇降ピン3が加熱プレート1に形成された貫通孔を通して昇降移動する。これにより、基板Wをスペーサ5上に載置した位置と加熱プレート1の上方の待機位置との間を移動させる。
【0006】
3個のスペーサ5上に基板Wを載置すると、加熱プレート1の上面からの輻射熱により基板Wが加熱される。これにより、基板Wが所定の温度に設定される。基板Wの温度の立ち上がり状態や基板Wの平面内の温度分布は基板Wと加熱プレート1との隙間の大小に影響される。このため、加熱プレート1の上方に所定の隙間を持って基板Wを支持しうるように、スペーサ5の加熱プレート1内への埋込量が調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
現在、一般的に用いられている外径200mm以下の基板(ウエハ)では、3個のスペーサ5により支持した場合の基板Wの自重による撓みは微小であった。このため、基板Wと加熱プレート1との微小な隙間は基板Wの平面内においてほぼ均等に保たれており、基板Wの熱処理が不均一となるような事態は生じなかった。
【0008】
しかしながら、近年では、生産効率の向上を目指して基板が大径化しつつあり、外径が300mmを越える基板の使用が実現されつつある。大径の基板では、厚みに比べて平面積が増大し、基板全体の剛性が低下する。このため、基板加熱装置の3個のスペーサ5により大径の基板Wを支持すると、自重により基板が撓み、基板Wと加熱プレート1の上面との微小な隙間が不均一となる。その結果、加熱プレート1から受ける輻射熱の影響が基板Wの平面内で不均一となり、基板Wの温度処理にばらつきが生じるおそれがある。
【0009】
本発明の目的は、基板に撓みを生じさせることなく支持して基板に温度処理を行う基板処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明に係る基板処理装置は、加熱要素または冷却要素を備えた板状体の上方に基板を微小間隔を保って支持する複数の支持体が板状体の上面に設けられてなる基板処理装置において、複数の支持体が、第1の円周上に配置された少なくとも3個の第1の支持体と、第1の円周よりも大きな直径を有しかつ第1の円周と同心の第2の円周上に配置された少なくとも1個の第2の支持体とからなり、第1の支持体と第2の支持体とは第1および第2の円周の中心に関して異なる角度位置に配置され、第1の円周の直径は200mmよりも小さく、第2の円周の直径は200mmより大きいものである。
【0011】
第1の発明に係る基板処理装置においては、第1の円周上に配置された少なくとも3個の第1の支持体が比較的小径の基板を支持する。小径の基板は自重による撓みが微小である。このため、少なくとも3個の第1の支持体を設けることにより撓みを生じることなく基板を安定して支持することができる。これにより板状体の上方に小径の基板を一定の微小間隔を保って支持することができる。
【0012】
また、第2の円周上に配置された少なくとも1個の第2の支持体は比較的大径の基板の外周側を支持する。大径の基板は自重による撓みが生じやすい。このため、基板の中心側に設けられた第1の支持体のみで支持すると、大径の基板の外周側に撓みが生じる。そこで、第2の支持体により大径の基板の外周側の撓みを矯正する。これにより、大径の基板を板状体の上方に均一な微小間隔を保って支持することができる。
【0013】
さらに、第1の支持体と第2の支持体とが第1および第2の円周の中心に関して異なる角度位置に配置されているので、大径の基板は互いに異なる角度位置に配置された第1の支持体と第2の支持体とによりその下面が支持される。このため、大径の基板は第1および第2の支持体により均等に支持され、板状体の上方に均一な微小間隔をもって支持される。
また、自重による撓みの微小な直径ほぼ200mm以下の基板は第1の支持体により安定に支持される。また、自重による撓みの大きい直径が200mmを越える基板は第1の支持体と第2の支持体とにより支持される。
【0014】
このように、第1の支持体と第2の支持体とを設けることにより、基板の直径の大小に係わらず、板状体の上方に基板を均一な微小間隔を保って支持することができ、これにより、基板に対して均一な温度調整処理を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例による基板加熱装置の断面図であり、図2は基板加熱装置の加熱プレートの部分拡大断面図である。
【0021】
基板加熱装置は、筐体10の内部に基板Wを加熱する加熱プレート1を備える。加熱プレート1は放熱板1aおよび伝熱部材1bから構成される。伝熱部材1bの内部にはヒータ16等の加熱要素が埋め込まれている。放熱板1aの上面には、複数のスペーサ受入孔15が形成されている。スペーサ受入孔15の内部にはアルミナ、マテアタイト等の非伝熱材料の球状体からなるスペーサ5が挿入されている。スペーサ受入孔15は、スペーサ5が放熱板1aの上面から所定の高さだけ突出しうるようにその深さが設定されている。これにより、基板Wをスペーサ5上に載置すると、基板Wが放熱板1aの上面から微小隙間dをもって保持される。
【0022】
加熱プレート1には基板Wを昇降移動させる3本の昇降ピン3を通過させるための3つの貫通孔4が形成されている。また、加熱プレート1の上方には加熱プレート1の上面を覆う上部カバー2が筐体10の上面内側に取り付けられている。
【0023】
さらに、加熱プレート1の下部には、基板Wの下面を支持して昇降移動する3本の昇降ピン3およびこれに連結される昇降プレート6が配置されている。昇降プレート6の一端にはシリンダ7が筐体10の外部において連結されている。そして、シリンダ7のロッドの伸縮により昇降プレート6および昇降ピン3が昇降移動する。昇降プレート6および昇降ピン3が上昇した際に、基板Wが加熱プレート1の上方の待機位置に保持され、下降した際に、基板Wが加熱プレート1上のスペーサ5上に支持される。
【0024】
ここで、本実施例における加熱プレート1が本発明の板状体に相当し、スペーサ5が支持体に相当する。
【0025】
図3は加熱プレートの平面図である。図3の加熱プレートを備えた基板加熱装置は、外径が200mm以下の基板W1とこれよりも大径、例えば外径が300mmの基板W2の双方の処理が可能である。小径の基板W1は自重による撓みが生じにくい。また、大径の基板W2は自重による撓みが生じやすい。このため、いずれの基板W1,W2に対しても撓みを生じさせることなく水平に保持するために、4個以上のスペーサが配置されている。
【0026】
図3(a)〜(c)に示す第1〜第3の例による配置形態では、小径の基板W1に対して3個の第1のスペーサ(第1の支持体)5aが配置されている。第1および第2の例では、3個の第1のスペーサ5aは基板W1の内方位置に正三角形状に配置されている。また、第3の例では、3個の第1のスペーサ5aは二等辺三角形状に配置されている。小径の基板W1は自重による撓みが微小であるため、3個の第1のスペーサ5aにより撓みを生じることなく安定に支持することができる。
【0027】
また、小径の基板W1の外方側には少なくとも1個の第2のスペーサ(第2の支持体)5bが配置されている。第2のスペーサ5bは、大径の基板W2の自重による撓みを矯正しうる位置に配置される。ここで、大径の基板W2の自重による撓みの状態を説明する。図5は、外径300mmの基板の撓み量を示す図である。図5に示す撓み量は、基板W2の下面を正三角形状に配置した3個の第1のスペーサ5aにより支持した際の基板の中心位置P0および外縁位置P1,P2における撓み量(鉛直下方への変位量)を計算により求めたものである。
【0028】
図5から明らかなように、3個の第1のスペーサ5aが配置される円周の半径Rが小さくなるにつれて基板W2の外周縁位置P1,P2の変位量が大きくなり、また円周の半径Rが大きくなるにつれて基板W2の中心位置P0の変位量が大きくなることがわかる。このように、第1のスペーサ5aの支持位置を適宜変化させて基板W2の各位置での変位量を算出することにより、基板W2の自重による撓みの状態を把握することができる。そして、その結果に基づいて第1および第2のスペーサ5a,bの配置位置を決定することができる。
【0029】
例えば、図3(a)の第1の例では、3個の第2のスペーサ5bが正三角形状にかつ3個の第1のスペーサ5aと位相が180度異なる位置に配置されている。また、図3(b)の第2の例では、第2のスペーサ5bを4個均等な位置に配置している。さらに、図3(c)の第3の例では、2個の第2のスペーサ5bが配置されている。
【0030】
なお、上記第1〜第3の例は例示にすぎず、小径の基板W1の支持用として3個以上の第1のスペーサ5aを基板W1の周内方側に配置し、基板W1の外方側に1個以上の第2のスペーサ5bを配置して大径の基板W2の撓みを矯正しうるものであれば他の配置形態でも構わない。
【0031】
図4は、大径の基板用の加熱プレートの平面図である。図4の加熱プレートを備えた基板加熱装置は、大径の基板W2、例えば外径300mm以上の基板に対して加熱処理が可能である。大径の基板W2は、上述のように自重による撓みが大きい。そこで、少なくとも4個のスペーサ5cにより基板W2の下面を支持して自重による撓みを矯正する。例えば、図4に示すように、基板W2の外周近傍に3個の第3のスペーサ(支持体)5cを正三角形状に配置するとともに、中心にさらに1個の第3のスペーサ5cを配置する。これにより、基板W2の外周近傍および中央部分の撓みを抑制し、基板W2の下面を水平に支持することができる。
【0032】
なお、上記実施例においては、基板加熱装置を例に説明したが、第1〜第3のスペーサ5a〜5cの配置形態は冷却要素としてペルチェ素子等を備えた基板冷却装置に対しても適用することができる。
【0033】
また、スペーサ5,5a〜5cの形状および設置形態は図2に示すものに限定されることなく、他の形状のスペーサおよびその保持構造を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による基板加熱装置の断面図である。
【図2】加熱プレートの部分拡大断面図である。
【図3】加熱プレートの平面図である。
【図4】大径の基板用の加熱プレートの平面図である。
【図5】基板の自重による撓み状態を示す図である。
【図6】従来の基板加熱装置の断面図である。
【符号の説明】
1 加熱プレート
1a 放熱板
1b 伝熱部材
5 スペーサ
5a 第1のスペーサ
5b 第2のスペーサ
5c 第3のスペーサ
Claims (1)
- 加熱要素または冷却要素を備えた板状体の上方に基板を微小間隔を保って支持する複数の支持体が前記板状体の上面に設けられてなる基板処理装置において、
前記複数の支持体は、第1の円周上に配置された少なくとも3個の第1の支持体と、前記第1の円周よりも大きな直径を有しかつ第1の円周と同心の第2の円周上に配置された少なくとも1個の第2の支持体とからなり、
前記第1の支持体と前記第2の支持体とは前記第1および第2の円周の中心に関して異なる角度位置に配置され、
前記第1の円周の直径は200mmよりも小さく、前記第2の円周の直径は200mmより大きいことを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15696197A JP3633754B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 基板処理装置 |
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JP15696197A JP3633754B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 基板処理装置 |
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JPH118173A JPH118173A (ja) | 1999-01-12 |
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ID=15639109
Family Applications (1)
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JP15696197A Expired - Fee Related JP3633754B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 基板処理装置 |
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---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-06-13 JP JP15696197A patent/JP3633754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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