JP3632102B2 - 高温加圧装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被処理物を高温で加圧加工する高温加圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種高温加圧装置としては、搬送台にのせられた被処理物を、箱型の装置内に搬送して被処理物を装置内のプレス機にセットし、プレス機を昇温させて処理物を加圧加工した後、降温する箱型高温加圧装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置では被処理物をセットする度にプレス機を昇温して加圧加工した後に降温しているため、連続処理ができないという問題がある。また、昇降温を繰り返しているため熱エネルギが無駄になるという問題がある。そのうえ、搬送台が連続してつながっており、搬送台を搬送路から離すことができず、搬送路上で加圧加工を行わなければならならないため、安定した加圧加工を行うことが困難であり、加工後の製品の信頼性が低くなるという問題がある。
【0004】
この発明の目的は上記問題を解決した高温加圧装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明による高温加圧装置は、被処理物を加熱する加熱装置と、加熱された被処理物を加圧加工する加圧部が加熱装置内に設けられたプレス装置と、加圧加工された被処理物を冷却する冷却装置と、加熱装置および冷却装置内部に被処理物の搬送路を形成した搬送装置とを備え、搬送路の下方に位置した可動プレス板および可動プレス板の上方に位置した固定プレス板によりプレス装置の加圧部を構成し、可動プレス板が上方に移動して被処理物を持ち上げて可動プレス板と固定プレス板により被処理物を加圧加工するものである。
【0006】
搬送装置に、被処理物が載置された搬送台の両端が載せられる一対のチェーンを設け、プレス装置の可動プレス板がチェーン間を昇降するようしてもよい。
【0007】
また、搬送装置にセラミック製のチェーンを用いてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の1実施形態について図1および図2を参照して説明する。
【0009】
なお、以下の説明において、図1の右側を前、左側を後というものとし、左右は被処理物が前進するときの左右をいうものとする。
【0010】
高温加圧装置(1) は前後にのびて前面および後面に開口が形成された筒状の金属製のマッフル(2) を備えている。マッフル(2) 内部は一定の還元雰囲気に保たれている。マッフル(2) の外周面の後端部近傍から中央やや前部までは筒状の断熱体(3) により覆われている。マッフル(2) と断熱体(3) との間には遠赤外線ヒータ等からなる複数の加熱源(4) が設けられ、断熱体(3) および加熱源(4) により加熱装置(5) が形成されている。それぞれの加熱源(4) は図示しない制御装置により制御されており、加熱装置(5) 内は所定の温度分布に保たれている。
【0011】
マッフル(2) の内部に左右一対のセラミック製の無端チェーン(6) の一部が左右に所定の間隔をおいて前後方向に挿通されており、両無端チェーン(6) によりマッフル(2) 内部に被処理物の搬送路(6a)が前後方向に形成されている。それぞれのチェーンの内周の前部および後部の上下にそれぞれ大径のスプロケット(7) および小径のスプロケット(8) が設けられ、チェーン(6) およびスプロケット(7)(8)により搬送装置(9) が構成されている。大径のスプロケット(7) の一方は図示しない駆動装置により、図1に示した矢印方向にチェーン(6) が間欠的に回転するように駆動される。マッフル(2) の外周面の断熱体(3) 前方は筒状の水冷チャンバー(10)により覆われている。水冷チャンバー(10)内部には冷却水が充填されている。
【0012】
マッフル(2) の下方にはプレス装置(11)の駆動部(12)が設置されており、駆動部(12)の上面には垂直方向にのびた可動ロッド(13)が設けられている。可動ロッド(13)は駆動部(12)により上下に移動させられる。可動ロッド(13)は断熱体(3) およびマッフル(2) を貫通し、その上端が搬送路(6a)の下方に位置している。可動ロッド(13)がマッフル(2) を貫通する部分はマッフル(2) 内の還元雰囲気が漏れないようにシールが施されている。可動ロッド(13)の上端には水平な可動プレス板(14)が取り付けられている。可動プレス板(14)の左右方向の長さはチェーン(6) 間の距離より小さくなっている。可動プレス板(14)の上方には下端が可動ロッド(13)の上端に対向し、その下端に水平な固定プレス板(15)が取り付けられた垂直方向の固定ロッド(16)が設けられている。固定ロッド(16)は断熱体(3) およびマッフル(2) を貫通し、その上端は断熱体(3) 外部に位置している。固定ロッド(16)がマッフル(2) を貫通する部分はマッフル(2) 内の還元雰囲気が漏れないようにシールが施されている。固定ロッド(16)の上端は、高温加圧装置(1) が設置された工場の上壁面等に強固に固定されている。
【0013】
そして、上記高温加圧装置(1) において被処理物(P) は次のようにして処理されていく。例えば、2枚の板状の被処理物(P) を加圧接着する場合、高温加圧装置(1) 後方に設置された図示しない搬送台載置装置により上面に2枚の被処理物(P) が重ねて置かれた板状の搬送台(17)の両端がそれぞれ左右のチェーン(6) に載置される。この時、搬送台(17)は前後に位置した搬送台(17)との間隔が等ピッチになるように載置される。搬送台(17)はチェーン(6) の回転にともない、1ピッチ分ずつ間欠的に前進してマッフル(2) 内部に被処理物(P) が搬送される。マッフル(2) 内に搬送された被処理物(P) はさらに、1ピッチ分ずつ前進しながら加熱装置(5) により所定の温度に加熱されて可動プレス板(14)の上方で停止する。この後、可動ロッド(13)が上方に移動して可動プレス板(14)が搬送台(17)の中央部下面に当接する。可動ロッド(13)はさらに上方に移動して搬送台(17)の両端をチェーン(6) から離れさせ、搬送台(17)はチェーン(6) から持ち上げられる。そして、搬送台(17)上の被処理物(P) が固定プレス板(15)に当接して可動プレス板(14)と固定プレス板(15)により加圧され、2枚の被処理物(P) が圧着される。
【0014】
2枚の被処理物(P) が圧着された後に可動ロッド(13)が下方に移動し、搬送台(17)の両端が再び左右のチェーン(6) に載置される。チェーン(6) に載置された搬送台(17)はマッフル(2) 内を間欠的に前進して水冷チャンバー(10)により被処理物(P) が冷却された後、マッフル(2) 内部から外部に搬送され、高温加圧装置(1) の前方に設けられた図示しない搬送台取出装置により圧着された被処理物(P) と搬送台(17)とが取り出される。そして、順次、被処理物(P) が載置された搬送台(17)がマッフル(2) 内に搬送され、上記の処理が連続して行われる。
【0015】
なお、本発明の加熱装置(5) に用いられる加熱源(4) は遠赤外線ヒータに限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】
この発明の高温加圧装置によれば、被処理物の加熱、加圧および冷却を連続的に行うことができる。さらに、昇降温を繰り返す必要が無いため、熱エネルギを無駄にすることがない。
【0017】
そのうえ、可動プレス板が上方に移動して被処理物を持ち上げて可動プレス板と固定プレス板により被処理物を加圧加工するようになされているため、被処理物ごとに安定した加圧加工を行うことができ、製品の信頼性が向上する。
【0018】
また、被処理物が載置された搬送台の両端が載せられる一対のチェーンを備えた搬送装置を用い、可動プレス板がチェーン間を昇降するようにすれば、装置を簡便にすることができる。
【0019】
さらに、セラミック製のチェーンを用いれば、発塵や振動を押さえることができ、製品の品質を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高温加圧装置の1実施形態の右側面図である。
【図2】図1の一部の拡大平面図である。
【符号の説明】
(1) …高温加圧装置
(5) …加熱装置
(6) …無端チェーン(セラミック製のチェーン)
(6a)…搬送路
(9) …搬送装置
(10)…水冷チャンバー(冷却装置)
(11)…プレス装置
(14)…可動プレス板
(15)…固定プレス板
(17)…搬送台
Claims (2)
- 被処理物を加熱する加熱装置と、加熱された被処理物を加圧するプレス装置と、加圧加熱された被処理物を冷却する冷却装置と、加熱装置および冷却装置内部に被処理物の搬送路を形成した搬送装置とを備え、
加熱装置が、内側に加熱源が設けられている前後方向にのびた筒状断熱体を備えており、
プレス装置が、断熱体底部を貫通して上端が断熱体内に位置させられている垂直可動ロッドと、可動ロッドの上端に取付られている可動プレス板と、可動プレス板の上方に位置した固定プレス板と、下端に固定プレス板が取付られかつ断熱体頂部を貫通して上端が断熱体外に位置している垂直固定ロッドとを備えており、
搬送装置が、左右に所定間隔をおいて断熱体内に前後方向に挿通されて搬送路を形成している左右一対のチェーンと、両チェーンに両端が載置されかつ被処理物が置かれる搬送台とを備えており、
可動プレス板が上方に移動して被処理物とともに搬送台を持ち上げて可動プレス板と固定プレス板により被処理物を加圧加工するようになされている、
高温加圧装置。 - 搬送装置のチェーンがセラミック製である請求項1の高温加圧装置。
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