JP3629980B2 - 積層体製造用積層ブロックの作製方法及びその装置 - Google Patents

積層体製造用積層ブロックの作製方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板やICカード等を作製するための積層体を製造するための積層体製造用積層ブロックの作製方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からプリント配線板やICカード等を作製するための積層体を製造するための積層体製造用積層ブロックの作製装置が特表平8−508691号により知られている。この従来例はリールに巻かれた長尺帯状の金属バンドをリールから引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中間板を交互に重ねながら金属バンドを折り返して金属バンドとシート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを多段に積層した積層ブロックを作製するものであるが、連続したリールから供給される金属バンド2を絶縁性中間板3の面端で折り返す際に金属バンド2が厚い場合にはその張力で図44、図45に示すように折り返し部が膨れる(図44、図45において90は膨れ部分を示している)ことが多いという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、金属バンドが折り返し部において膨れるのを防止することができる積層体製造用積層ブロックの作製方法及びその装置を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の積層体製造用積層ブロックの作製方法は、リール1に巻かれた長尺帯状の金属バンド2をリール1から引き出し、シート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3とを交互に重ねながら金属バンド2を折り返し屈曲して金属バンド2間にシート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3を交互に挟み込み、この金属バンド2とシート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3とを多段に積層した積層ブロック4を作製するに当って、リール1から引き出される金属バンド2絶縁性中間板3の端部で折り返す工程で、テンションをかけた状態で絶縁性中間板3の端部で金属バンド2を折り返して折り返し部を形成した後、前記折り返し部を押圧部材6aにより押さえ付けて金属バンド2に折り目癖をつけることを特徴とするものである。このような方法を採用することで、リール1から金属バンド2を連続して引き出して絶縁性中間板3の端部で折り返す際に金属バンド2に折り目癖をつけることで折り返し部分において金属バンド2が膨れるのを防止できるものである。
【0005】
また、本発明の積層体製造用積層ブロックの作製装置は、リール1に巻かれた長尺帯状の金属バンド2をリール1から引き出し、シート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3を交互に重ねながら金属バンド2を折り返し屈曲して金属バンド2間にシート状合成樹脂材5を交互に挟み込み、この金属バンド2とシート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3とを多段に積層した積層ブロック4を作製する積層体製造用積層ブロックの作成装置であって、テンションをかけた状態で絶縁性中間板3の端部で金属バンド2を折り返して折り返し部を形成する手段と、前記折り返し部を押さえ付けて金属バンド2に折り目癖を付ける押圧部材6aを設けて成ることを特徴とするものであり、このような構成とすることで、リール1から金属バンド2を連続して引き出して絶縁性中間板3の端部において折り返す際に押圧部材6aにより金属バンド2に折り目癖をつけることができて折り返し部分において金属バンド2が膨れるのを防止できる装置とすることができるものである。
【0006】
また、金属バンド2の両側に形成される折り返し部の夫々を押さえ付けて折り目癖をつける押圧部材6aを別々に独立して設けることが好ましい。このような構成とすることで、金属バンド2を右から左に折り返す場合と、左から右に折り返す場合との両方に対応させることができることになる。
【0007】
また、押圧部材6aが一方側及び他方側において交互に折り目癖付けができるように往復移動できる機構を設けることが好ましい。このような構成とすることで、共通の押圧部材6aを用いて金属バンド2を右から左に折り返す場合と、左から右に折り返す場合との両方に対応させることができるものである。
【0008】
また、積層位置に絶縁性中間板3を搬送して積み重ねるための絶縁性中間板移送手段に押圧部材6aを取り付けることが好ましい。このような構成とすることで、絶縁性中間板3を絶縁性中間板移送手段により搬送して積層した際に絶縁性中間板移送手段に取り付けた押圧部材6aで金属バンド2に折り目癖を付けることができるものである。
【0009】
また、積層位置にシート状合成樹脂材5を搬送して積層するためのシート状合成樹脂材移送手段に押圧部材6aを取り付けることが好ましい。このような構成とすることでシート状合成樹脂材5をシート状合成樹脂材移送手段により搬送して積層した際にシート状合成樹脂材移送手段に取り付けた押圧部材6aで金属バンド2に折り目癖を付けることができるものである。
【0010】
また、押圧部材6aの金属バンド2への当接部が弾性体であることが好ましい。このような構成とすることで、折り目癖を付ける際の打痕を無くすことができるものである。
【0011】
また、金属バンド2の厚みにより押圧部材6aの作動、非作動を切換えるための切換え手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、厚みが厚い時のみに折り目癖を付けることができるものである。
【0012】
また、金属バンド2にテンションをかけた時に、折り返し端部の膨らみ量を検知するセンサ30の値によって折り目癖を付けるかどうかを判断し、膨らみ量が設定された量以上の場合に折り目癖を付けることを特徴とすることが好ましい。このような方法とすることで、折り返し部に膨れが生じている場合にのみ折り目癖付けを付けて膨らみを防止することができて、折り目癖付けが不要な場合に折り目癖付け動作をする必要がないものである。
【0013】
また、金属バンド2に折り目癖を付ける際に、積層移動中に金属バンドに常時かけられるテンションの大きさよりも大きなテンションをかけ、金属バンドの折り返し面での膨れを無くすことが好ましい。このような方法とすることで、金属バンド2の厚さに関係なく、簡単方法で所定の折り曲げ位置に折り目癖を付けることができるものである。
【0014】
また、金属バンド2に折り目癖を付ける際に、折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖を付けることが好ましい。このような方法とすることで、折り目癖付けを確実に付けることができるものである。
【0015】
また、押圧部材6aに金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31を取付けて成ることが好ましい。このような構成とすることで、折り目癖付け時に補助治具31により金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支えて確実に折り目癖を付けることができるものである。
【0016】
また、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31が長尺状の金属バンドの側方に配設され、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える際に金属バンド2の両側方のうち少なくとも一側方から補助治具31が金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込み自在となっていることが好ましい。このような構成とすることで、補助治具31を金属バンド2に邪魔されることなく、簡単に金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込むことができるものである。
【0017】
また、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31が金属バンド2の折り曲げ部を中心にして折り曲げ方向を前方とした場合に折り曲げ部よりも後方に配置し、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える際に後方から前方に向けて補助治具31が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっていることが好ましい。このような構成とすることで、補助治具31の移動量を少なくして折り曲げ部の略全長にわたって支持することができるものである。
【0018】
また、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31の先端部に先程薄くなるようにテーパが形成してあることが好ましい。このような構成とすることで、補助治具31の差込みをテーパによりガイドしながらスムーズに行うことができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
図1には本発明の装置を示す概略全体斜視図が示してある。基台10の長手方向の中央部に作業台9が設けてあり、基台10の長手方向の両側にそれぞれ絶縁性中間板供給装置11a、11bが設けてあり、基台10の長手方向に沿った幅方向の片側または両側に走行レール55が設けてあり、一方の絶縁性中間板供給装置11a上の絶縁性中間板3を作業台9上に移送するための絶縁性中間板移送装置12aが上記走行レール55に沿って一方の絶縁性中間板供給装置11の上方と作業台9の上方との間で移動自在となっており、また、他方の絶縁性中間板供給装置11b上の絶縁性中間板3を作業台9上に移送するための絶縁性中間板移送装置12bが上記走行レール55に沿って他方の絶縁性中間板供給装置11bの上方と作業台9の上方との間で移動自在となっている。
【0021】
両側の絶縁性中間板供給装置11の上方の絶縁性中間板移送装置12の移動軌跡よりも更に上方位置にはそれぞれリール収容装置13a、13bが設けてあり、両側のリール収容装置13a、13bに収容した各リール1にそれぞれ長尺帯状の金属バンド2が巻いてある。両リール収容装置13a、13b間には別のレール56(図2に示している)が設けてあって、このレール56に沿って2つの金属バンド走行部14a、14bが走行自在に取り付けてある。一方の金属バンド走行部14aは一方のリール1から金属バンド2を引き出して金属バンド2が作業台9の上を横切ることができるように往復走行するものであり、また、他方の金属バンド走行部14bは他方のリール1から金属バンド2を引き出して金属バンド2が作業台9の上を横切ることができるように往復走行するものである。金属バンド走行部14a、14bにはそれぞれ、ダンサーロール18、補助走行ロール19が設けてあって金属バンド2を掛け回してあり、補助走行ロール19は上下方向に移動自在となっている。
【0022】
基台10の長手方向の中央部の作業台9の側方の隣りにシート状合成樹脂材供給装置15が配設してあり、このシート状合成樹脂材供給装置15の側部に沿って基台10の長手方向に直角にレール16が配設してあり、このレール16に沿ってシート状合成樹脂材移送装置17が移動自在に取り付けてあり、シート状合成樹脂材供給装置15上のシート状合成樹脂材5を作業台9の上に移送するようになっている。
【0023】
作業台9の四隅部分には支柱50が立設してあり、一方のリール収容装置13a側に近い方の一対の支柱50間及び他方のリール収容装置13b側に近い方の一対の支柱50間にそれぞれ折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aを設けた上下移動体51が上下方向に移動自在に配設してある。上下移動体51を支柱50に設けたガイドレーレール52に沿って上下移動するもので、モータ53により回転するベルト54に上下移動体51が固定してあり、モータ53を回転することで、上下移動体51が上下するようになっている。ここで、走行レール55とレール56とは図2に示すように支柱50よりも内側において最上段の絶縁性中間板3の両側で且つ最上段の絶縁性中間板3よりも下方に位置しているので、上下移動体51がガイドレール52に沿って上下移動して後述のように折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aを下降させて折り目癖付けをする際に、走行レール55やレール56に邪魔されることなく上下移動体51の移動ができるものであり、また、走行レール55に沿って絶縁性中間板移送装置12a、12bが移動する際やレール56に沿って金属バンド走行部14a、14bが走行する際には上下移動体51を上方に移動させておくことで支障なく移動できるようにしてある。
【0024】
上記のような装置を用いてプリント配線板やICカード等を作製するための積層体を製造するための積層体製造用積層ブロックを作製するのである。すなわち、本発明においては、リール1に巻かれた長尺帯状の金属バンド2をリール1から引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中間板3を交互に重ねながら金属バンド2を折り返して金属バンド2とシート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3とを多段に積層した積層ブロック4を作製するに当って、リール1から引き出される金属バンド2が絶縁性中間板3の端部で折り返す工程で、テンションをかけながら絶縁性中間板3の端部において金属バンド2に折り目癖をつけて金属バンド2の折り返し部分において膨れるのを防止しながら積層していくものである。
【0025】
図1に示す装置を用いて積層ブロック4を製作する順序につき以下図3乃至図9に基づいて説明する。なお、図3乃至図9においては、作図の都合上絶縁性中間板移送装置12a、12bを省略した図面となっている。
【0026】
まず、両金属バンド走行部14a、14bをいずれも他方のリール収容装置13b側に片寄せて配置した状態で、作業台9上において最上部の金属バンド2上に一方の絶縁性中間板供給装置11a上の絶縁性中間板3を一方の絶縁性中間板移送装置12aにより移送して載置し、この状態で、図3に示すように、一方の金属バンド走行部14aの補助走行ロール19を上昇させ、更に、一方のリール収容装置13bのリール1から供給される金属バンド2にダンサーロール18によりテンションをかけつつ一方の金属バンド走行部14aを一方のリール収容装置13a側(図において左側)に向けて移動を開始する。この場合、突出自在な衝撃緩和装置20を設け、衝撃緩和装置20を突出させて金属バンド2を当てることで、テンションを掛ける際における衝撃を緩和するようにしてもよい。そして、衝撃緩和装置20を設けて上記のようにテンションを掛ける際における衝撃を緩和した後は衝撃緩和装置20を後退させて金属バンド2の移動に支障がないようにする。
【0027】
上記のようにして金属バンド2にテンションを掛けた状態でさらに図4に示すように金属バンド走行部14aを一方のリール収容装置13a側(図において左側)に移動させることで最上段の絶縁性中間板3の一方の側端部で一方の金属バンド2を折り返し、次に図5(a)に示すように一方の金属バンド走行部14aの補助走行ローラ19を下降させ、この時、図5(b)に示すように、上下移動体51を下降させて上下移動体51に設けた折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aにより一方の金属バンド2の折り返し部(図5において右側の端部の折り返し部)を押さえ付けて折り返し部が膨らまないように押し付けて折り目癖を付ける。
【0028】
次に、上下移動体51を上昇させて一方の金属バンド2の上方を解放した状態で、図6に示すように、シート状合成樹脂材供給装置15上のシート状合成樹脂材5をシート状合成樹脂材移送装置17により作業台9の上に移送して最上段の金属バンド2の上面に載置する。
【0029】
次に、図7(a)に示すように、他方の金属バンド走行部14bを前述の図3乃至図5において説明した一方の金属バンド走行部14aと同じ動きをして一方のリール収容装置13a側(図において左側)に移動させ、図7(b)に示すように、上下移動体51を下降させて上下移動体51に設けた折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aにより他方の金属バンド2の折り返し部(図5において右側の端部の折り返し部)を押さえ付けて折り返し部が膨らまないように押し付けて折り目癖を付ける。
【0030】
次に、上下移動体51を上昇させて他方の金属バンド2の上方を解放した状態で、図8→図9に示すように、上記他方の金属バンド2の上に他方の絶縁性中間板供給装置11b上の絶縁性中間板3を他方の絶縁性中間板移送装置12bにより移送して載置する。図9においては両金属バンド走行部14a、14bが左側に位置しているので、次は、上記とは逆に、まず他方の金属バンド走行部14bが右側に移動し、他方の金属バンド2の左側の折り返し部を折り目癖付け手段6により押して折り目癖を付け、次に、シート状合成樹脂材5を載置し、次に、一方の金属バンド走行部14aを右側に移動し、一方の金属バンド2の左側の折り返し部を折り目癖付け手段6により押して折り目癖を付け、その後、一方の絶縁性中間板供給装置11a上の絶縁性中間板3を一方の絶縁性中間板移送装置12aにより移送して載置する。これが図3の状態である。以後上記の繰り返しを行いながら、積層体製造用積層ブロック4を作製するものである。
【0031】
このように、リール1から引き出される金属バンド2が絶縁性中間板3の端部で折り返す工程で、テンションをかけながら絶縁性中間板3の端部で金属バンド2に折り目癖をつけることで、金属バンド2の折り返し部分が膨れるのを防止することができ、正確に積層体製造用積層ブロック4を積層することができるものである。上記のように積層した積層体製造用積層ブロック4は、その後、金属バンド2に電流を流すと共に加圧することで、各層においてシート状合成樹脂材5の両面に金属バンド2を密着一体化するものである。そして、絶縁性中間板3を取り外した後に、積層体製造用積層ブロック4の端部を切断して、シート状合成樹脂材5よりなる合成樹脂層の上下両面に金属バンド2よりなる金属層を積層した積層体を形成するものである。
【0032】
次に、本発明の装置の各実施形態につき説明する。
【0033】
本発明の積層体製造用積層ブロックの作製装置は、すでに述べたように、リール1に巻かれた長尺帯状の金属バンド2をリール1から引き出し、シート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3を交互に重ねながら金属バンド2を折り返して金属バンド2とシート状合成樹脂材5と絶縁性中間板3とを多段に積層した積層ブロック4を作製するに当って、リール1から引き出される金属バンド2が絶縁性中間板3の端部で折り返す工程で、テンションをかけながら絶縁性中間板3の端部において金属バンド2に折り目癖をつけるための折り目癖付け手段6を設けた構成となっている。
【0034】
ここで、金属バンド2の折り返し部分は左右両側にあるので、左右両側の折り返し部分において折り目癖付けをする必要がある。
【0035】
図1に示す実施形態においては、複数の折り目癖付け手段6を設けて金属バンド2の左右両側の折り返し部分を別々の独立した折り目癖付け手段6により癖付けするように構成したものである。この左右両側にそれぞれ折り目癖付け手段6を設けた場合における動作順序を図10乃至図13に示している。図10は一方の金属バンド2を右から左に引っ張ってテンションを掛けながら折り返す場合で、右の折り目癖付け手段6により一方の金属バンド2の右の端部の折り返し部分を押して折り目癖を付ける段階を示している。次に、図11は他方の金属バンド2を右から左に引っ張ってテンションを掛けながら折り返す場合で、右の折り目癖付け手段6により他方の金属バンド2の右の端部の折り返し部分を押して折り目癖を付ける段階を示している。次に、図12は他方の金属バンド2を左から右に引っ張ってテンションを掛けながら折り返す場合で、左の折り目癖付け手段6により他方の金属バンド2の左の端部の折り返し部分を押して折り目癖を付ける段階を示している。次に、図13は一方の金属バンド2を左から右に引っ張ってテンションを掛けながら折り返す場合で、左の折り目癖付け手段6により一方の金属バンド2の左の端部の折り返し部分を押して折り目癖を付ける段階を示している。
【0036】
上記実施形態では、金属バンド2の左右の折り返し部分をそれぞれ別々の折り目癖付け手段6により折り目癖を付けるようにした例を示したが、折り目癖付け手段6が一方側及び他方側において交互に折り目癖付けができるように往復移動できる機構としたものであってもよい。図14乃至図20には折り目癖付け手段6を往復移動できる機構とした場合の実施形態が示してある。
【0037】
図14、図15に示すように、二対の支柱50のうち一対の支柱50間にのみ上下移動体51を上下移動自在に配設し、この上下移動体51に上下移動体51に対して直角に支持枠60を突設形成し、支持枠60にモータ61により回転するタイミングベルト62を取り付け、このタイミングベルト62の下面側に下方に向けて折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aを突設してある。そして、モータ53を駆動することで、上下移動体51を上下移動し、モータ61を駆動することで、折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aを左側や右側に移動するものであり、このようにモータ53、モータ61を駆動することで、金属バンド2の左側の折り返し部分を折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aで押して折り目癖付けをしたり、あるいは、金属バンド2の右側の折り返し部分を折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aで押して折り目癖付けをしたりするものである。図16には折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6a移動を示す説明図である。
【0038】
図14、図15に示す装置を用いて積層ブロック4を製作する順序につき以下図17乃至図20に基づいて説明する。なお、図17乃至図20においては、作図の都合上絶縁性中間板移送装置12a、12bを省略した図面となっている。
【0039】
図17は金属バンド走行部14aが一方のリール収容装置13a側(左側)に片寄せて配置した状態で、他方の金属バンド走行部14bを一方のリール収容装置13a側(左側)に移動させてテンションをかけながら他方の金属バンド2を左から右に折り返すと共に、折り目癖付け手段6により他方の金属バンド2の右側の折り返し部分に折り目癖付けをしている段階である。右側の折り返し部に折り目癖を付けた後、折り目癖付け手段6を上昇させて金属バンド2の上方を開放させる。この状態で、図18に示すように、作業台9上において最上部の金属バンド2上に他方の絶縁性中間板供給装置11b上の絶縁性中間板3を他方の絶縁性中間板移送装置12bにより移送して載置する。次に、図19→図20に示すように、折り目癖付け手段6を左から右に移動する。そして、図20の状態となると、他方の金属バンド走行部14bを左から右に移動して他方の金属バンド2を引っ張りながらテンションをかけて左から右に折り返すと共に、折り目癖付け手段6により他方の金属バンド2の左側の折り返し部分に折り目癖を付けるものである。次に、図示を省略しているが、シート状合成樹脂材5を積載し、その後、一方の金属バンド走行部14bを左から右に移動して一方の金属バンド2を引っ張りながらテンションをかけて左から右に折り返すと共に、折り目癖付け手段6により一方の金属バンド2の左側の折り返し部分に折り目癖を付けるものである。以後、同様の動作を次々と繰り返して積層体製造用積層ブロック4を作製するものである。
【0040】
次に、本発明の装置の他の実施形態を図21乃至図26に基づいて説明する。本実施形態においては、積層位置に絶縁性中間板3を搬送して積み重ねるための絶縁性中間板移送手段に折り目癖付け手段6を取り付けてある。すなわち図21に示すように、絶縁性中間板移送手段を構成する絶縁性中間板移送装置12a、12bには絶縁性中間板3を吸着するための吸着パット70と、折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aが設けてある。折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aはシリンダ71により上下移動自在となっている。そして、図22に示すように絶縁性中間板移送装置12a(12b)により絶縁性中間板供給装置11a(又は11b)上の絶縁性中間板3を吸着して作業台9上に移送して積載するものであり、上記絶縁性中間板3の吸着、移送の段階では折り目癖付け手段6を上昇させておき、絶縁性中間板3の積載時に折り目癖付け手段6を下降させて金属バンド2の折り返し部を押して折り目癖を付けるものである。
【0041】
図21に示す装置を用いて折り目癖付けする順序につき以下図23乃至図26に基づいて説明する。なお、図23乃至図26においては、作図の都合上絶縁性中間板移送装置12a、12bを省略した図面となっている。
【0042】
図23は一方の金属バンド走行部14aを一方のリール収容装置13a側(左側)に片寄せて配置し、また、他方の金属バンド走行部14bを他方のリール収容装置13b側(右側)に片寄せて配置し、この状態で、シート状合成樹脂材5を供給している段階である。
【0043】
次に、図24に示すように、他方の金属ハンド走行部14bを右から左に移動させて他方の金属バンド2を右から左に折り返す。次に、図25→図26に示すように他方の絶縁性中間板供給装置11b上の絶縁性中間板3を他方の絶縁性中間板移送装置12bにより移送して積載すると共に、他方の絶縁性中間板移送装置12bに設けた折り目癖付け手段6により他方の金属バンド2の右側の端部の折り返し部分に折り目癖を付けるものである。
【0044】
上記のようにして他方の絶縁性中間板供給装置12bに設けた折り目癖付け手段6により折り目癖を付ける場合につき説明したが、同様にして一方の絶縁性中間板移送装置12aにより絶縁性中間板3を移送して積載する際にも一方の絶縁性中間板移送装置12bに設けた折り目癖付け手段6により金属バンド2の左側の端部の折り返し部に折り目癖を付けるものである。
【0045】
次に、本発明の装置の他の実施形態を図27乃至図33に基づいて説明する。本実施形態においては、積層位置にシート状合成樹脂材5を搬送して積層するためのシート状合成樹脂材移送手段に折り目癖付け手段6を取り付けてある。すなわち図27に示すように、シート状合成樹脂材移送手段を構成するシート状合成樹脂材移送装置17にはシート状合成樹脂材5を吸着するための吸着パット80と、折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aが設けてある。折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aはシリンダ81により上下移動自在となっている。そして、図28に示すようにシート状合成樹脂材移送装置17によりシート状合成樹脂材供給装置16上のシート状合成樹脂材5を吸着して作業台9上に移送して積載するものであり、上記シート状合成樹脂材5の吸着、移送の段階では折り目癖付け手段6を上昇させておき、シート状合成樹脂材5の積載時に折り目癖付け手段6を下降させて金属バンド2の折り返し部を押して折り目癖を付けるものである。
【0046】
図27に示す装置を用いて折り目癖付け順序につき以下図29乃至図33に基づいて説明する。なお、図29乃至図33においては、作図の都合上絶縁性中間板移送装置12a、12bを省略した図面となっている。
【0047】
まず、両金属バンド走行部14a、14bをいずれも他方のリール収容装置13b側に片寄せて配置した状態で、作業台9上において最上部の金属バンド2上に一方の絶縁性中間板供給装置11a上の絶縁性中間板3を一方の絶縁性中間板移送装置12aにより移送して載置し、この状態で、図29示すように、一方の金属バンド走行部14aの補助走行ロール19を上昇させ、更に、一方のリール収容装置13bのリール1から供給される金属バンド2にダンサーロール18によりテンションをかけつつ一方の金属バンド走行部14aを一方のリール収容装置13a側(図において左側)に向けて移動を開始する。この場合、突出自在な衝撃緩和装置20を設け、衝撃緩和装置20を突出させて金属バンド2を当てることで、テンションを掛ける際における衝撃を緩和するようにしてもよい。そして、衝撃緩和装置20を設けて上記のようにテンションを掛ける際における衝撃を緩和した後は衝撃緩和装置20を後退させて金属バンド2の移動に支障がないようにする。
【0048】
上記のようにして金属バンド2にテンションを掛けた状態でさらに図30に示すように金属バンド走行部14aを一方のリール収容装置13a側(図において左側)に移動させることで最上段の絶縁性中間板3の一方の側端部で一方の金属バンド2を折り返す。次に図31に示すように一方の金属バンド走行部14aの補助走行ローラ19を下降させる。次に、図32→図33に示すようにシート状合成樹脂供給装置16上のシート状合成樹脂材5をシート状合成樹脂材移送装置17により移送して作業台9上の一方の金属バンド2上に積載すると共に、シート状合成樹脂材移送装置17に設けた折り目癖付け手段6により一方の金属バンド2の右側の端部の折り返し部分を押して折り目癖を付ける。同様にしてシート状合成樹脂材移送装置17によりシート状合成樹脂材5を積層する際に折り目癖付け手段6により金属バンド2の折り返し部分に折り目癖を付けるものである。
【0049】
ところで、上記したいずれの実施形態においても、折り目癖付け手段6の金属バンド2への当接部分を弾性体により構成することが好ましい。つまり、折り目癖付け手段6を構成する押圧部材6aの全部又は金属バンド2への当接部分である下面部を弾性体により構成するものである。これにより、折り目癖付け手段6により金属バンド2の折り返し部分に折り目癖を付ける際に打痕を無くすことができるものである。
【0050】
また、金属バンド2の厚みにより折り目癖付け手段6の作動、非作動を切換えるための切換え手段を設けるようにしてもよい。つまり、金属バンド2の品種により厚みが厚い場合(例えば金属バンド2の厚みが35μm、70μmの場合)には折り目癖付け手段6による折り目癖付け機構が作動するように制御し、金属バンド2の厚みが薄い場合(例えば金属バンド2の厚みが12μm、18μmの場合)には折り目癖付け手段6による折り目癖付け機構が作動しないように制御する。このように金属バンド2の厚みが薄い場合には折り目癖付け手段6による折り目癖付け機構が作動せず、金属バンド2の厚みが厚い場合に折り目癖付け手段6による折り目癖付け機構が作動するような切換え装置を設けることで、金属バンド2が厚い場合にのみ折り目癖付け機構が作動して折り目癖付けを行うことができるものである。つまり、金属バンド2は厚みが厚い場合に折り返し部分に膨らみが生じるものであり、このため、厚みが厚い場合に折り目癖付け機構を作動させるのである。
【0051】
次に、図34、図35に基づいて本発明の他の実施形態につき説明する。すなわち、本実施形態においては金属バンド2にテンションをかけた時に、折り返し端部の膨らみ量を検知するセンサ30の値によって折り目癖を付けるかどうかを判断し、膨らみ量が設定された量以上の場合に折り目癖を付けるように制御するようになっている。折り返し部の端部の膨らみ量を検知する方法としては、積層体を積載した作業台9の上下移動動作とは独立した例えば支柱50や梁等により枠組みされた本体装置の架台33に上記センサ30を取付けるものであり、図34に示すように、金属バンド2の折り返し部分の高さを検知するための距離検知センサを2個(つまり両側の折り返し部分の上方にそれぞれ1個ずつ合計2個)設けるものである。ここで、積層体の最上面を常に一定の高さを保つように作業台9の上下移動を制御するように設定しておけば、センサ30が検出する値はほぼ一定値H0を示すものである。一方、架台33に取付けられた2個のセンサ30のうち一方のセンサ30aと他方のセンサ30bの両方の高さレベルを整合させておけば、金属バンド2g折り返し部分において膨らみが無く水平面であればセンサ30aが検出する値をH1、センサ30bが検出する値をH2とすると、H1=H2の関係が成立する。ここでは、センサ30a、センサ30bを同じ高さに設置する例を掲げたが、もちろん、センサ30a、センサ30bの取付け高さが異なっていても、距離の違う分だけ補正項を加えて処理を行ってもよいものである。
【0052】
しかして、絶縁性中間板3の端面で金属バンド2を折り曲げた折り曲げ部分において膨らみがある場合には、膨らみのある方を検知している側のセンサ30が検出する値は、他方のセンサ30が検出する値に比べて距離が短くなっている。
【0053】
これを式で表すと、
センサ30aで検出する側において金属バンド2の折り曲げ部に膨らみがある場合は、H1<H0,H2=H0となり、
センサ30bで検出する側において金属バンド2の折り曲げ部に膨らみがある場合は、H1=H0,H2<H0となる関係が成立する。
【0054】
ここで、H0−H1=A1,H0−H2=A2と定義すると、距離検知センサよりなるセンサ30の検知誤差分A0を想定した場合、値差値A1,A2がA0と比較して大きい場合、金属バンド2の膨らみがあると判断し、折り目癖付け動作を行うように制御するのである。図35にこの場合のフローチャートを示している。図35において、センサ30aは高さ検知センサ1、センサ30bは高さ検知センサ2として表記している。
【0055】
なお、一般に折り返す金属バンド2の厚みが大きければ、金属バンドの膨らみも大きくなり、また、金属バンド2にかけるテンションの大きさが小さいと所定の位置に折り癖が付きにくいものである。
【0056】
次に、図36、図37に基づいて本発明の更に他の実施形態につき説明する。すなわち、本実施形態においては、、金属バンド2に折り目癖を付ける際に、積層移動中に金属バンド2に常時かけられるテンションの大きさよりも大きなテンションをかけ、金属バンド2の折り返し面での膨れを無くすように制御することに特徴がある。すなわち、金属バンド2を引き出しながら金属バンド走行移動部14が移動する際に、金属バンド2には一般的にしわやよれがないように一定のテンションがかけられている。この時のテンション値をT1とする。一方、このテンション値T1が大きいと絶縁性中間板3で折り返す際に金属バンド2に切れ、破れが生じ易くなってしまう(ちょうど金属バンド走行移動部14が絶縁性中間板3を通過する時が切れ易い)。この原因により、積層移動中に金属バンドには引き出される金属バンド2の切れ、破れが起こらない程度の弱いテンションをかけているのが普通である。
【0057】
一般に、金属バンド2の厚さが厚い場合、より大きなテンションをかけないと所定の位置でたるみ無く折ることは困難である。そこで、金属バンド2のテンション不足による金属バンド2の折り返し部分の弛みを無くすため、折り目癖付けを行う直前に金属バンド2にかかるテンション値T2を金属バンド2が切れない程度で大きくするのである。この時テンション値T2はT1<T2の関係となっている。折り目癖付けが終了して再び金属バンド走行移動部14が動作する時には金属バンド2にかかるテンションはT1の値に戻すように制御するものである。
【0058】
上記のように折り目癖を付ける直前にテンションを増大するに当たっては、例えば図37に示すようにダンサーロール34を用いて行うものである。すなわち、すでに述べたように金属バンド走行移動部14(14a、14b)にはダンサーロール18が設けてあるが、本実施形態においてはこのダンサーロール18とは別に更に金属バンド走行移動部14にダンサーロール34を設けるものである。そして、ダンサーロール18は常時金属バンド2の上に接した状態であり、金属バンド2に一定のテンションを与えている。別のダンサーロール34は金属バンド走行移動部14の走行中には図37(a)のように金属バンド2の上方に位置して金属バンド2に接していない。したがって、図37(a)の金属バンド走行移動部14の走行中にはダンサーロール18の自重によるテンションのみが金属バンド2にかかっている。一方、折り目癖を付ける直前には図37(b)に示すように、上記ダンサーロール18の自重によるテンションの付与に加え、更に別のダンサーロール34が下降して金属バンド2上に乗って金属バンド2にテンションを付与するように制御される。このため図37(b)の折り目癖を付ける直前にはダンサーロール18とダンサーロール34との2個分のテンションが金属バンド2にかかることになる。折り目癖付けが完了したら、再びダンサーロール34が上方に移動して金属バンド2から離れるように制御され、これにより金属バンド2にはダンサーロール18のみにより付与されるテンションがかかることになる。
【0059】
次に、図38に基づいて本発明の更に他の実施形態につき説明する。すなわち、本実施形態においては、金属バンド2に折り目癖を付ける際に、折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖を付けるようにしたことに特徴がある。シート状合成樹脂材5の厚さが厚い場合、上方から折り目癖付け手段6により押さえて折り目癖を行おうとしても、絶縁性中間板3の下側に隙間(図38(b)のB部分)が生じるためきちんと押さえることができなくなる。これは上からの押さえ付けに対して絶縁性中間板3が負けてしまうために起こる現象である。このため、本実施形態においては、絶縁性中間板3の強度を上げられない場合、金属バンド2に折り目癖を付ける際に、図38(a)に示すように、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支えるために補助治具31を金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込んで、折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖を付けることで、厚さが厚いシート状合成樹脂材5を間に入れて積層する際も確実に折り目癖付けが可能となるものである。
【0060】
ここで、図39、図40に示す装置においては、折り目癖付け手段6に金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31を取付けた例が示してある。すなわち図39に示すように、折り目癖付け手段6が上下移動自在な上下移動体51に押圧部材6aを取付て構成してあり、この折り目付け手段6の上下移動体51の下部に補助治具31が設けてある。ここで、上下移動体51は既に述べたように支柱50等に対してシリンダー装置(図示せず)などによる駆動で上下方向に移動自在に取付てあり、押圧部材6aが上下移動体51に対してシリンダー装置(図示せず)などによる駆動で上下移動自在に取付けてある。また、補助治具31は押圧部材6aよりも下方に位置しており、上下移動体51に対して直交する方向で且つ金属バンド2の長手方向(前後方向)にシリンダー装置(図示せず)などにより移動自在となっている。しかして、本実施形態において折り目癖を付けるには図40(a)のように押圧部材6aを上下移動体51の上部に位置させ且つ補助治具31を上下移動体51の後方に後退させて位置させた状態で矢印のように下降させ、次に、図40(b)のように補助治具31が折り目癖を付けようとする金属バンド2の折り曲げ部の下方位置まで下降した状態で上下移動体51の下降を停止し、次に、補助治具3を前方に移動して金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込んで金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支え、次に、図40(d)のように上下移動体51に対して押圧部材6aを下降させ、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3の下部を補助治具3で支えながら押圧部材6aにより上方から折り目癖を付けるのである。本実施形態のように、折り目癖付け手段6に補助治具31を取付けることで、折り目癖付け手段6と補助治具31とを一つのユニットとして構成できて、上下移動体51の移動により折り目癖付け手段6と補助治具31とを同時に折り目癖付け位置に移動することができ、装置の簡略化が可能となるものである。
【0061】
図41には本発明の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31が長尺状の金属バンド2の一側方または両側方に配設してある(図41(a)には両側方に配置した例が示してある)。そして、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える際に金属バンド2の両側方のうち少なくとも一側方(図41(a)においては両側方)から補助治具31を図41(a)の矢印方向に移動して図41(b)のように金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込むようになっており、この状態で、折り目癖付け手段6を下降して金属バンド2の折り曲げ部を押圧して折り目癖を付けるのである。折り目癖付けが終わると、補助治具31を図41(a)の位置まで移動させ、次の積層を再開するのである。この場合、補助治具31が長尺状の金属バンド2の一側方または両側方に配設してあるので、次の積層工程において金属バンド2を補助治具31に邪魔されることなく折り込むことができる。また、次の積層工程において折り目癖を付ける際に、補助治具31を金属バンド2に邪魔されることなく、上記と同様にして簡単に金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込むことができるものである。
【0062】
図42には本発明の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31が金属バンド2の折り曲げ部を中心にして折り曲げ方向を前方とした場合に折り曲げ部よりも後方に配置し、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える際に後方から前方に向けて補助治具31が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっている。そして、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える際に図42(a)の実線の位置から(つまり後方位置)から矢印のように移動し(つまり前方に移動し)、図42(b)のように金属バンド2の折り曲げ部の下方に差し込むようになっており、この状態で、折り目癖付け手段6を下降して金属バンド2の折り曲げ部を押圧して折り目癖を付けるのである。この実施形態にあっては図42(a)においてLで示す補助治具31の挿入移動距離が短くてすむので、金属バンド2の折り返し部及び絶縁性中間板3の幅方向の略全長にわたって支持することができるものである。なお、この実施形態においては次の積層工程において金属バンド2を折り曲げる際に補助治具31が折り曲げの邪魔になるので、前述の図39、図40に示す実施形態のように、折り目癖付け手段6に補助治具31を取付けて折り目癖付け手段6と補助治具31とを一つのユニットとして構成し、上下移動体51の移動により折り目癖付け手段6と補助治具31とを同時に折り目癖付け位置に移動するようにすることで、金属バンド2の折り曲げの邪魔にならないようにできるものである。
【0063】
なお、上記した補助治具31を用いる各実施形態において、金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31の先端部に先程薄くなるようにテーパを形成すると、補助治具31の差込みをテーパによりガイドしながらスムーズに行うことができるものである。ここで、図43(b)は図43(a)においてBで示す部分において金属バンド2の折り曲げ部及び絶縁性中間板3を下から支える補助治具31の先端部を示す説明のための断面図であり、補助治具31は図43(a)に示すように上面がフラット面となっており、下面にテーパが形成してあって傾斜面35となっている。図43(a)において矢印の方向が補助治具31の挿入方向である。
【0064】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、リールから引き出される金属バンドが絶縁性中間板の端部で折り返す工程で、テンションをかけた状態で絶縁性中間板の端部で金属バンドを折り返して折り返し部を形成した後、前記折り返し部を押圧部材により押さえ付けて金属バンドに折り目癖をつけるので、リールから金属バンドを連続して引き出して絶縁性中間板の端部で折り返す際に金属バンドに折り目癖をつけることで折り返し部分において金属バンドが膨れるのを防止でき、この結果、簡単且つ正確に積層体製造用積層ブロックを作製することができるものである。
【0065】
また、請求項2記載の発明にあっては、テンションをかけた状態で絶縁性中間板の端部で金属バンドを折り返して折り返し部を形成する手段と、前記折り返し部を押さえ付けて金属バンドに折り目癖をつける押圧部材を設けので、簡単な構成でリールから金属バンドを連続して引き出して絶縁性中間板の端部で折り返す際に金属バンドに折り目癖をつけることで折り返し部分において金属バンドが膨れるのを防止できる装置を提供できるものである。
【0066】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、金属バンドの両側に形成される折り返し部の夫々を押さえ付けて折り目癖をつける押圧部材を別々に独立して設けたので、金属バンドを左から右に張って折り返す場合と、右から左に張って折り返す場合との両方に対応できるものである。
【0067】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、押圧部材が一方側及び他方側において交互に折り目癖付けができるように往復移動できる機構を設けてあるので、簡単な構成の装置で、共通の押圧部材を用いて金属バンドを右から左に折り返す場合と、左から右に折り返す場合との両方に対応させることができるものである。
【0068】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、積層位置に絶縁性中間板を搬送して積み重ねるための絶縁性中間板移送手段に押圧部材を取り付けてあるので、絶縁性中間板移送手段に押圧部材を取り付けるという簡単な構成の装置で、絶縁性中間板を絶縁性中間板移送手段により搬送して積層した際に絶縁性中間板移送手段に取り付けた押圧部材で金属バンドに折り目癖を付けることができるものである。
【0069】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、積層位置にシート状合成樹脂材を搬送して積層するためのシート状合成樹脂材移送手段に押圧部材を取り付けてあるので、シート状合成樹脂材移送手段に押圧部材を取り付けという簡単な構成の装置で、シート状合成樹脂材をシート状合成樹脂材移送手段により搬送して積層した際にシート状合成樹脂材移送手段に取り付けた押圧部材で金属バンドに折り目癖を付けることができるものである。
【0070】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、押圧部材の金属バンドへの当接部が弾性体であるので、折り目癖を付ける際の打痕を無くすことができるものである。
【0071】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、金属バンドの厚みにより押圧部材の作動、非作動を切換えるための切換え手段を設けてあるので、厚みが厚い時のみに折り目癖を付けることができるものである。
【0072】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、金属バンドにテンションをかけた時に、折り返し端部の膨らみ量を検知するセンサの値によって折り目癖を付けるかどうかを判断し、膨らみ量が設定された量以上の場合に折り目癖を付けるので、折り目癖を付ける必要があるもののみに押圧部材により折り目癖を付ける動作を行い、折り目癖を付ける必要がない場合には押圧部材による折り目癖付け動作を行う必要がなく、この結果、生産サイクルが向上し、また、金属バンドの折り目癖の信頼度が向上するものである。
【0073】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、金属バンドに折り目癖を付ける際に、積層移動中に金属バンドに常時かけられるテンションの大きさよりも大きなテンションをかけ、金属バンドの折り返し面での膨れを無くすので、厚さの厚い金属バンドでも弛むこと無く所定の位置に折り目癖を付けることができるものであり、この結果、簡単な方法で金属バンドの厚さに関係なく、所定の折り曲げ位置に折り目癖を付けることが可能となるものである。
【0074】
また、請求項11記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて金属バンドに折り目癖を付ける際に、折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖を付けるので、厚さの厚いシート状合成樹脂材を間に入れて積層する際にも確実に折り目癖を付けることができるものである。
【0075】
また、請求項12記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、押圧部材に金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具を取付けてあるので、押圧部材と補助治具とを一つのユニットとして構成できて、押圧部材と補助治具とを同時に折り目癖付け位置に移動することができ、装置の簡略化が可能となるものである。
【0076】
また、請求項13記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具が長尺状の金属バンドの側方に配設され、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える際に金属バンドの両側方のうち少なくとも一側方から補助治具が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっているので、金属バンドに邪魔されることなく側方から補助治具の差し込み、引き抜きが動作ができ、また、金属バンドの折り曲げ工程においては補助治具に邪魔されることなく折り曲げができるものである。
【0077】
また、請求項14記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具が金属バンドの折り曲げ部を中心にして折り曲げ方向を前方とした場合に折り曲げ部よりも後方に配置し、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える際に後方から前方に向けて補助治具が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっているので、補助治具の差し込み距離(挿入距離)が短くてすみ、この結果、折り曲げ部及び絶縁性中間板の幅方向の略全長にわたって下部を支持することが可能となるものである。
【0078】
また、請求項15記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具の先端部に先程薄くなるようにテーパが形成してあるので、テーパをガイドとして補助治具を金属バンドの折り曲げ部の下方に簡単に差し込んで挿入することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の概略全体斜視図である。
【図2】同上の走行レール、レール、上下移動体の位置関係を示す側面図である。
【図3】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンドの関係を示す説明図である。
【図4】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンドの関係を示す説明図である。
【図5】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンド、折り目癖付け手段の関係を示す説明図である。
【図6】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンド、シート状合成の関係を示す説明図である。
【図7】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンド、折り目癖付け手段の関係を示す説明図である。
【図8】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンドの関係を示す説明図である。
【図9】本発明における方法の順序を示す説明図で、(a)は一部省略概略正面図であり、(b)は絶縁性中間板、金属バンドの関係を示す説明図である。
【図10】本発明において両側に折り目癖付け手段を設けた場合の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】本発明の他の実施形態の全体斜視図である。
【図15】同上の要部斜視図である。
【図16】同上の折り目癖付け手段の作用説明図である。
【図17】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図18】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図19】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図20】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図21】本発明の絶縁性中間板移送装置に折り目癖付け手段を設けた例を示す斜視図である。
【図22】同上の折り目癖付け手段を設けた絶縁性中間板移送装置の作用説明図である。
【図23】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図24】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図25】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図26】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図27】本発明のシート状合成樹脂材移送装置に折り目癖付け手段を設けた例を示す斜視図である。
【図28】同上の折り目癖付け手段を設けたシート状合成樹脂材移送装置の作用説明図である。
【図29】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図30】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図31】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図32】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図33】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図34】本発明の他の実施形態を示し、折り返し部の膨らみの量を検出するためのセンサを設けた実施形態を示す概略説明図である。
【図35】同上のフローチャートである。
【図36】同上の更に他の実施形態を示し、(a)は金属バンドを引き出しながら金属バンド走行移動部が移動する際に金属バンドにかかるテンションを示す説明図であり、(b)は折り目癖付けを行う直前に金属バンドにかけるテンションを示す説明図である。
【図37】同上の具体例を示し、(a)は金属バンドを引き出しながら金属バンド走行移動部が移動する際に金属バンドにテンションをかけている状態を示す具体例の説明図であり、(b)は折り目癖付けを行う直前に金属バンドにテンションをかけている状態を示す具体例の説明図である。
【図38】同上の更に他の実施形態を示し、(a)は補助治具で折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖付けを行っている状態を示す説明図であり、(b)は厚さの厚いシート状合成樹脂材を間に入れて積層する際に折り曲げ部の下方に隙間が生じるのを説明するための説明図である。
【図39】同上の更に他の実施形態を示す説明図である。
【図40】(a)乃至(d)は同上の動作説明図である。
【図41】同上の更に他の実施形態を示し、(a)は概略平面図であり、(b)は概略側面説明図である。
【図42】同上の更に他の実施形態を示し、(a)は概略平面図であり、(b)は概略側面説明図である。
【図43】同上の更に他の実施形態を示し、(a)は補助治具による支持を示し、(b)は(a)のB部に使用する補助治具の先端部の断面図である。
【図44】従来例において金属バンドの折り返し部分に膨れが生じるのを示す斜視図である。
【図45】従来例において金属バンドの折り返し部分に膨れが生じるのを示す断面図である。
【符号の説明】
1 リール
2 金属バンド
3 絶縁性中間板
4 積層ブロック
5 シート状合成樹脂材
6 折り目癖付け手段

Claims (15)

  1. リールに巻かれた長尺帯状の金属バンドをリールから引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを交互に重ねながら金属バンドを折り返し屈曲して金属バンド間にシート状合成樹脂材と絶縁性中間板を交互に挟み込み、この金属バンドとシート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを多段に積層した積層ブロックを作製するに当って、リールから引き出される金属バンド絶縁性中間板の端部で折り返す工程で、テンションをかけた状態で絶縁性中間板の端部で金属バンドを折り返して折り返し部を形成した後、前記折り返し部を押圧部材により押さえ付けて金属バンドに折り目癖をつけることを特徴とする積層体製造用積層ブロックの作製方法。
  2. リールに巻かれた長尺帯状の金属バンドをリールから引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中間板を交互に重ねながら金属バンドを折り返し屈曲して金属バンド間にシート状合成樹脂材を交互に挟み込み、この金属バンドとシート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを多段に積層した積層ブロックを作製する積層体製造用積層ブロックの作成装置であって、テンションをかけた状態で絶縁性中間板の端部で金属バンドを折り返して折り返し部を形成する手段と、前記折り返し部を押さえ付けて金属バンドに折り目癖をつける押圧部材を設けたことを特徴とする積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  3. 金属バンドの両側に形成される折り返し部の夫々を押さえ付けて折り目癖をつける押圧部材を別々に独立して設けたことを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  4. 押圧部材が一方側及び他方側において交互に折り目癖付けができるように往復移動できる機構を設けたことを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  5. 積層位置に絶縁性中間板を搬送して積み重ねるための絶縁性中間板移送手段に押圧部材を取り付けて成ることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  6. 積層位置にシート状合成樹脂材を搬送して積層するためのシート状合成樹脂材移送手段に押圧部材を取り付けて成ることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  7. 押圧部材の金属バンドへの当接部が弾性体であることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  8. 金属バンドの厚みにより押圧部材の作動、非作動を切換えるための切換え手段を設けて成ることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  9. 金属バンドにテンションをかけた時に、折り返し端部の膨らみ量を検知するセンサの値によって折り目癖を付けるかどうかを判断し、膨らみ量が設定された量以上の場合に折り目癖を付けることを特徴とする請求項1記載の積層体製造用積層ブロックの作製方法。
  10. 金属バンドに折り目癖を付ける際に、積層移動中に金属バンドに常時かけられるテンションの大きさよりも大きなテンションをかけ、金属バンドの折り返し面での膨れを無くすことを特徴とする請求項1記載の積層体製造用積層ブロックの作製方法。
  11. 金属バンドに折り目癖を付ける際に、折り曲げ部の下部を支えながら折り目癖を付けることを特徴とする請求項1記載の積層体製造用積層ブロックの作製方法。
  12. 押圧部材に金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具を取付けて成ることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  13. 金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具が長尺状の金属バンドの側方に配設され、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える際に金属バンドの両側方のうち少なくとも一側方から補助治具が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっていることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  14. 金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具が金属バンドの折り曲げ部を中心にして折り曲げ方向を前方とした場合に折り曲げ部よりも後方に配置し、金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える際に後方から前方に向けて補助治具が金属バンドの折り曲げ部の下方に差し込み自在となっていることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  15. 金属バンドの折り曲げ部及び絶縁性中間板を下から支える補助治具の先端部に先程薄くなるようにテーパが形成してあることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
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