JP3629610B2 - 解体方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不発弾等の解体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
砲弾等はいわゆる不発弾(遺棄された砲弾)として、土中等に放置されている場合があり、このような場合、この不発弾を土中から掘り出して、内部の爆薬等の内容物を回収する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、土中等に長期間にわたって埋設されていれば、この砲弾の外装体は金属であるので、外装体表面が腐蝕している場合が多い。そのため、内容物を回収するための解体工場等までの搬送中や、解体工場における解体洗浄時のハンドリング中等に、外装体が破損するおそれがあり危険であった。特に、砲弾が化学砲弾(内容物が有害化学物質)であれば、爆発したり、有毒ガスや有毒廃棄物が発生したりしてその危険性はきわめて高いものであった。
【0004】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、金属外装体と、この金属外装体に収納される爆発物等の内容物とを備えた被解体物を解体工場等まで安全に搬送することができ、しかも解体作業を安全かつ確実に行って爆発物等の内容物を回収することができる解体方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の解体方法は、金属外装体1と、この金属外装体1に収納される爆発物等の内容物とを備えた被解体物Sを解体する解体方法であって、上記被解体物Sを樹脂Pにて被覆する被覆工程を行った後、位置検出手段21による上記樹脂内の被解体物Sの位置検出工程を行い、この検出された位置に基づいて上記樹脂被覆体Aを切断して上記被解体物Sの上記内容物を回収する回収工程を行うことを特徴としている。
【0006】
上記請求項1の解体方法では、被解体物Sを樹脂にて被覆するので、この金属外装体1を保護することができ、この被解体物Sの金属外装体1が腐蝕していたとしても、この状態を維持して破損を防止することができる。これによって、被覆工程にて形成された樹脂被覆体Aを、内容物を外部へ流出させることなく、安定した状態にて、回収工程を行う解体工場等へ搬送したり、解体したりすることができる。しかもこの解体方法では、位置検出手段21にて、樹脂被覆体A内部の被解体物の位置を検出(検出)するようにしているので、回収工程の切断作業時に、内容物を取出すための開口部を形成する切断をより正確に行うことができる。
【0009】
請求項2の解体方法は、上記位置検出手段21が、放射線を用いる方法、超音波を用いる方法、温度変化を用いる方法、打撃を用いる方法、電磁誘導を用いる方法のいずれかであることを特徴としている。
【0010】
上記請求項2の解体方法では、位置検出手段21として、種々の方法を用いることができる。これにより、解体すべき被解体物や解体場所等に対応した最適な方法にて被解体物の位置を検出することができる。
【0011】
請求項3の解体方法は、上記回収工程における上記樹脂被覆体Aの切断をウォータジェット装置26、27、34にて行うことを特徴としている。
【0012】
上記請求項3の解体方法では、内容物が爆発物である被解体物Sの場合、この爆発物(火薬)にウォータジェット装置26、27、34から噴出される水が接触しても、爆発等の危険性がなく、安全に切断作業を行うことができる。また、ウォータジェット装置26にて内部の洗浄を行うことができる。
【0013】
請求項4の解体方法は、上記被解体物Sの表面に塗料を塗布した後、この被解体物Sを上記樹脂Pにて被覆することを特徴としている。
【0014】
上記請求項4の解体方法では、上記被解体物Sの表面に塗料を塗布することによって、この被解体物Sの表面が腐蝕していたとしても、被解体物Sの輪郭の明瞭化を図ることができる。これにより、位置検出手段21にて樹脂被覆体A内部の被解体物Sの位置を検出する場合、輪郭が明瞭化されているので、被解体物Sの位置検出をより正確に行うことができる。
【0015】
請求項5の解体方法は、上記位置検出手段21が放射線を用いる方法である場合に、鉛等のX線透過率の小さい材料が含有された塗料8を使用することを特徴としている。
【0016】
上記請求項5の解体方法では、この塗料8が塗布されている被解体物Sの表面はX線が透過しにくくなり、X線を用いる位置検出手段21による被解体物Sの位置検出を正確に行うことができる。
【0017】
請求項6の解体方法は、上記被解体物Sが、土中等に長期間放置された化学砲弾であることを特徴としている。ここで、長期間とは、戦争等にて使用されて遺棄状態となって、表面が腐蝕するおそれがある期間をいう。
【0018】
上記請求項6の解体方法では、土中等から掘り出したままの状態を維持して、この被解体物Sを樹脂にて被覆することができる。このため、土中等に長期間放置されたことによって、この化学砲弾の表面が腐蝕していたとしても、金属外装体1の破損を防止して、内容物(有害化学物質)を外部へ流出させることなく、安定した状態にて、回収工程を行う解体工場等へ搬送したり、解体したりすることができる。
【0019】
請求項7の解体方法は、土中等に長期間放置された化学砲弾を解体する解体方法であって、土中等から掘り出した上記化学砲弾を容器13に収納し、その後、この容器13内に樹脂を充填して樹脂被覆体Aを形成し、次に、位置検出手段21にてこの樹脂被覆体Aの上記化学砲弾の位置を検出し、この検出した位置に基づいてこの樹脂被覆体Aの一部をウォータジェット装置26、27にて切断して、この化学砲弾の内容物を回収することを特徴としている。
【0020】
上記請求項7の解体方法では、土中等から掘り出した上記化学砲弾を容器13に収納して、この容器13内に樹脂を充填することによって、樹脂被覆体Aを形成するものであるので、この化学砲弾は樹脂Pにて保護され、外部から何らかの衝撃が付与されても損傷乃至損壊等を回避することができる。しかも、樹脂被覆体Aの形成作業を安定して行うことができる。また、樹脂被覆体Aを切断することによって、化学砲弾内の有害化学物質である内容物を流出させることができる。この際、位置検出手段21にてこの樹脂被覆体Aの化学砲弾の位置を検出するので、樹脂被覆体Aを切断する際には、樹脂被覆体A内の化学砲弾の位置を把握することができる。これにより、化学砲弾内の有害化学物質である内容物を流出させるべき開口部を正確に形成することができる。また、切断手段としては、ウォータジェット装置26、27、34にて切断するので、化学砲弾内の爆発物(火薬)にウォータジェット装置26、27、34から噴出される水が接触しても、爆発の危険性がなく、安全に切断作業を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明の解体方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は解体方法の簡略図である。この解体方法は、図4に示すような被解体物Sを解体するものである。被解体物Sは、金属外装体1と、この金属外装体に収納される爆発物等の内容物(図示省略)とを備えるものであり、この場合、内容物が爆発物と有害化学物質との2種類を有する化学砲弾である。
【0022】
被解体物S(化学砲弾)の金属外装体1は、外筒2と、内筒3とを備え、内筒3内に爆発物(例えばTNT火薬等の炸薬)が収納され、外筒2と内筒3との間の隙間4に有害化学物質(例えばマスタード等)が収納されている。また、外筒2の先端部には、信管5と伝火薬部6とを有している。そして、外筒2の基端には、羽根部材7が連設されている。このため、爆発物を回収する場合、外筒2の先端部において、例えば。イ、ロの2点鎖線で示す範囲内を刳り貫いたり、ハの仮想線に沿って切断したりして、外筒2の先端部に開口部を形成する必要がある。この際、イ、ロの切断線が上記隙間4に達しないようにする必要がある。これは、イ、ロの切断線で切断した際に、有害化学物質が収納させて隙間4が開口して、この有害化学物質が流出して、上記爆発物と混ざらないようにするためである。このため、有害化学物質を回収する場合、イ、ロとは相違する例えばニの仮想線に沿って切断して、外筒2の基端側に、上記隙間4が開口する開口部を形成する必要がある。
【0023】
次に、図1と図2と図3とを使用して、本発明の解体方法を説明する。この解体方法は、上記被解体物Sを樹脂Pにて被覆する被覆工程を行った後、この被覆工程にて形成された樹脂被覆体Aを切断して上記被解体物Sの上記内容物を回収する回収工程を行うものである。具体的には、まず、放置されている被解体物Sを掘り起こす。そして、この掘り起こした被解体物Sの表面に塗料8を、図1(a)に示すように、塗布する。これは、土中等に長期間放置されていれば、図5に示すように、腐蝕して表面に凹凸部9が形成されて、この表面が不明瞭となっておそれがあるので、この被解体物Sの表面の輪郭を明瞭とするためである。また、塗料8は、図1(a)に示すように、塗料噴付器10のノズル11から噴射され、この被解体物S全体の表面に塗布される。この場合の塗料8としては、鉛等のX線透過率の小さい材料が含有されたものであり、この塗料8が塗布されてなる外被層12(図5参照)はX線を透過させにくくなっている。なお、塗料8を塗布する場合、図例のようないわゆるスプレー式に限るものではなく、刷毛にて行ってもよい。しかしながら、表面が激しく腐蝕している場合に、刷毛によって直接の塗布すれば、金属外装部材が破損するおそれがあり、好ましくない。これに対して、スプレーによる非接触の塗布では、金属外装部材が破損するのを有効に回避することができる。
【0024】
この塗料8を塗布する塗布工程終了後は、図1(b)に示すように、この被解体物Sを容器13に収納する。ここで、容器13は、例えば、プラスチック容器であり、本体14と、この本体14の上方開口部を塞ぐ蓋体15とからなる。すなわち、本体14にその上方開口部から化学砲弾である被解体物Sを挿入するものである。次に、この容器13内に樹脂Pを、図1(c)のように、充填する。この場合の樹脂Pとしては、例えば、ABS、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン等の発泡プラスチックを使用する。すなわち、この容器13内にガスを注入しながら成形したり、成形材料に発泡剤を混合させて成形したりすることができる。この際、図1(c)に示すように、被解体物Sの先端を容器13の底面に接触させないようにする。なお、被解体物Sを容器13の底面から浮かせる方法としては、例えば、被解体物Sを挿入する前に、その浮かす分の樹脂Pを容器13内に充填しておけばよい。
【0025】
このように、被解体物Sと、これを被覆する樹脂Pと、これらを包囲する容器13とでもって、樹脂被覆体Aが形成される。この場合、この樹脂被覆体Aを、図1(d)の仮想線で示すように、外装容器16に収納するのが好ましい。この外装容器16は、例えば、ステンレス等の金属からなり、樹脂被覆体Aを保護するものであって、搬送時等に使用する。これにより、上記被覆工程が終了する。なお、樹脂被覆体Aとして、容器13を含まないものであってもよく、この場合、図1(c)の状態において、容器13を取り除けばよい。
【0026】
次に、図1(d)の状態の樹脂被覆体Aを回収工場に搬送して、この樹脂被覆体Aを図2に示すような回収装置20にて切断する上記回収工程を行うが、この回収工程前において、外装容器16から樹脂被覆体Aが取出され、図6に示すような位置検出手段21にて被解体物Sの位置が検出される。これは、被解体物Sが樹脂被覆体Aのどの位置に配置されているかは不明であるからである。位置検出手段21としては、例えば、この図6に示すCTスキャン(X線スキャン)22を使用することができる。X線スキャン22は、X線を放射するX線管23と、このX線を受ける検出器24とを備え、これらの間に被検出体である樹脂被覆体Aを介在させ、この樹脂被覆体Aの周りをX線管23と検出器24とが回転する。すなわち、図7に示すように、X線管23と検出器24とが回転することによって、全周から樹脂被覆体Aに向けてX線を照射し、このX線の透過量を検出するものであって、検出した各方向のX線量のデータをコンピュータにて処理して、断面の画像にする。これによって、内部の被解体物Sの位置を確認することができる。
【0027】
ところで、この位置検出手段21としては、このX線スキャン以外にも、各種の装置を使用することができる。次に、他の位置検出手段21について説明する。すなわち、位置検出手段21には、上記X線スキャンのようにX線を用いる方法、超音波を用いる方法、温度変化を用いる方法等がある。
【0028】
X線を使用するものには、上記X線スキャンのように全周からX線を照射せずに、少なくとも2方向からのX線画像処理を行う簡易X線スキャンがあり、さらには、X線を照射し、発生する後方散乱線を計測することによって、反射源(被解体物S)の材質を特定する後方散乱方式等がある。
【0029】
超音波を使用するものには、全周から超音波を樹脂被覆体Aに入射させ、この超音波の透過量から被解体物Sの断面画像を求める超音波スキャンがあり、また、一点から超音波を樹脂被覆体Aに入射させ、この樹脂被覆体Aの外周に配置させた複数のセンサでこの超音波を受け、この超音波信号を解析(信号強度、到達時間、周波数変化等の解析)することによって、被解体物Sの位置を特定するもの(いわゆるマルチセンサ方式)があり、樹脂被覆体Aに向けて超音波を照射して、被解体物Sの表面の反射波を検出し、その反射の音圧又は反射時間から被解体物Sの位置を特定するもの(反射法▲1▼)があり、さらには、樹脂被覆体Aの相対向する樹脂面の反射波を検出して、その音圧及び/又は伝播時間から被解体物Sの位置を特定するもの(反射法▲2▼)や、対向する位置に送受の探触子をそれぞれ配置し、これらを対向する樹脂面に沿ってスキャンさせながら超音波の透過量を測定し、その透過量の変化から位置を特定する透過方式等がある。
【0030】
温度を検出するものには、樹脂被覆体Aを冷却して、その冷却時の温度変化を検出するもの(温度計測方式▲1▼)があり、また、樹脂被覆体Aの一面を加熱して、これと相対向する反対面の温度変化を赤外線カメラで計測して、樹脂Pと被解体物Sの熱伝導差から生じる温度分布を検出するもの(温度計測方式▲2▼)があり、さらには、樹脂被覆体Aを高周波加熱することで、被解体物S(金属部分)を加熱し、その温度を樹脂表面から計測することで被解体物Sの位置を特定するもの(温度計測方式▲3▼)等がある。
【0031】
さらに、上記の方式以外に、打撃で生じる音から位置を特定する打撃法や、電磁誘導による位置変化及び信号強度変化を検出する電磁誘導法等がある。すなわち、打撃法は、樹脂被覆体Aを一定のピッチで一定の打撃力で打撃を加え、その際、発生する音を分析することで、被解体物Sの位置を特定するものである。また、電磁誘導法には、一定のピッチで電磁誘導試験を実施し、検出信号の位置変化及び信号強度変化から被解体物Sの位置を特定するもの(電磁誘導法▲1▼)があり、この電磁誘導法▲1▼で、複数のセンサを用いて、多点計測を行うことで精度を向上させるもの(電磁誘導法▲2▼)もある。
【0032】
上記X線スキャンや超音波CTを使用すれば、装置全体が大掛かりとなるが、正確な被解体物Sの位置の特定が可能であり、簡易X線スキャンを使用すれば、位置検出の精度が低いが、大掛かりな装置が不要である利点がある。また、上記反射法▲1▼▲2▼では装置が簡易である。さらに、上記透過方式では、探触子が配置される対向面が平行であれば、正確な被解体物Sの位置の特定が可能である。
【0033】
また、上記温度計測方式▲1▼▲2▼では、樹脂の厚さが薄い場合に精度よく測定することができ、上記温度計測方式▲3▼では、温度計測方式▲1▼▲2▼よりも精度の向上を達成できる利点がある。また、上記打撃法では検出方法として簡易であり、上記電磁誘導法▲1▼▲2▼では、比較的高精度に検出できる利点がある。
【0034】
このように、位置検出手段21として種々の方法を用いることができ、被解体物Sや解体場所等に対応した最適な方法にて被解体物の位置を検出することができる。特に、X線スキャン22等のX線を用いる位置検出手段21を使用する場合、図5に示すように、被解体物Sの表面に、鉛等のX線透過率の小さい材料が含有された塗料8を塗布すれば、この塗料8にて形成された外被層12はX線が透過しにくいものとなる。このため、この外被層12にて形成される被解体物Sの輪郭を正確に検出することができ、より高精度に被解体物Sの位置を検出(特定)することができる。この場合、X線の危険性を考慮して、X線が外部に漏れない検出室内で無人にてこの検出を行えるようにすればよい。
【0035】
位置検出手段21にて被解体物Sの位置を検出した後は、図2と図3に示す回収装置20にて、内容物がこの樹脂被覆体A内の被解体物Sから取出される。この回収装置20は、図2の第1ステージと、図3に示す第2ステージとを備え、第1ステージでは上記爆発物を回収し、第2ステージでは上記有害化学物質を回収する。
【0036】
このため、第1ステージは樹脂被覆体Aを切断する切断手段25を備える。この場合、切断手段25は、第1のウォータジェット装置26と、第2のウォータジェット装置27とを有する。すなわち、この第1ステージは、内容物を回収するための回収ダクト28と、樹脂被覆体Aを保持する図示省略の保持機構とを備え。第1のウォータジェット装置26のノズル26aがこの回収ダクト28内に収納されている。また、第2のウォータジェット装置27のノズル27aは、上記保持機構を支持する支持台30上に配置されている。
【0037】
そして、第1のウォータジェット装置26はそのノズル26aが上下方向(鉛直方向)に沿って配置され、矢印Bのように、図示省略の移動機構にて水平方向に移動自在とさせる。また。第2のウォータジェット装置27はそのノズル27aが水平方向に沿って配置される。
【0038】
また、図示省略の上記保持機構は、樹脂被覆体Aをその軸心線が上下方向に沿って配設されるように、保持し、その保持状態での樹脂被覆体Aの回転を可能としている。ところで、樹脂被覆体Aの保持位置は、上記位置検出手段21にて検知された被解体物Sの位置に基づいて決定され、上記ノズル26aにて、図4のイ、ロの仮想線に沿った切断が可能とされ、上記ノズル27aにて、図4のハの仮想線に沿った切断が可能とされる。すなわち、樹脂被覆体Aの上下高さ位置は、被解体物Sの上下高さ位置(軸心方向位置)に応じて設定することによって、上記ノズル27aによる切断部位を図4のハの仮想線に沿ったものとすることができる。また、樹脂被覆体Aの上記B方向位置は、被解体物SのB方向位置に応じてノズル26aをB方向に調整することによって対応することができ、樹脂被覆体Aの紙面に直交する方向の位置は、被解体物Sの紙面に直交する方向の位置に応じて設定することができる。なお、樹脂被覆体Aの位置調整として、上記のような調整に限るものではなく、樹脂被覆体A側のみを調整することによって行っても、ウォータジェット装置26、27側のみを調整することによって行ってもよい。
【0039】
このように、被解体物Sの位置に基づいて、樹脂被覆体Aの保持位置等を設定し、この状態で、この被解体物Sをその軸心L廻りに回転させながら、例えば、ノズル26aからウォータを噴出させることによって、図4のイ、ロの仮想線に沿った切断(刳り貫き)を行う。このため、この図2に示すように、樹脂被覆体Aの軸心L1に対して被解体物Sの軸心Lがずれていても、内筒3内の爆発物等の内容物を排出するために開口部を形成することができ、開口部から回収ダクト28へ内容物を流出させることができる。そして、この開口部からの内容物の回収作業が終了した後は、この第1のウォータジェット装置26のノズル26aから噴出されるウォータにて被解体物Sの内部の洗浄を行う。これによって、この被解体物Sの内筒3内の内容物の回収から洗浄まで連続して行うことができる。
【0040】
また、樹脂被覆体Aを回転させながら、第2のウォータジェット装置27のノズル27aからウォータを噴出させることによって、図4のハの仮想線に沿った切断(刳り貫き)を行うことができ、この場合も、この切断でもって形成される開口部から、内筒3内の爆発物等の内容物を、回収ダクト28へ流出させることができる。このため、第1・第2のウォータジェット装置26、27のうち少なくともどちらか一方のみをもって、爆発物等の内容物を回収ダクト28へ流出させて回収するようにすることも可能である。この第2のウォータジェット装置27を使用して切断した場合、第1のウォータジェット装置26を洗浄用のみに使用することもできる。ウォータジェット装置26、27による切断には、金属外装体1の一部を切り取ることなく、スリット孔を設ける場合も含める。これは、形成されるスリット孔からも内容物を外部へ排出(流出)させることが可能であるからである。なお、スリット孔を形成する場合、ウォータジェット装置26、27から高圧水を噴射しているときに、樹脂被覆体Aを回転させる必要がない。
【0041】
ところで、被解体物Sの有害化学物質からなる内容物は、図4に示すように、隙間5に収納されているので、図4に示す状態から上下逆にすることによって、ニの仮想線に沿って切断すれば、この内容物を流出させることができる。すなわち、図3の第2ステージにおいて、この切断を行うものである。この第2ステージは第1ステージと同様に、内容物を回収するための回収ダクト31と、樹脂被覆体Aを保持する図示省略の保持機構とを備える。そして、切断手段25としては、上記保持機構を支持する支持台33上に配置されているウォータジェット装置34から構成する。また、洗浄水を噴射させる洗浄装置(ウォータジェット装置にて構成することができる)を回収ダクト31に配置する。
【0042】
この場合も、位置検出手段21にて検出された被解体物Sの位置に基づいて、樹脂被覆体Aの保持位置等が決定され、ウォータジェット装置34にて、図4に示すニの仮想線に沿った切断が可能とされる。このため、樹脂被覆体Aを回転させながら、ウォータジェット装置34のノズル34aからウォータを噴射(噴出)させれば、このニの仮想線に沿って切断することができ、この切断にて形成された開口部からこの有害化学物質からなる内容物を回収ダクト31に流出させて回収することができる。そして、有害化学物質を流出させた後は、上記洗浄装置にれこの有害化学物質が収納されていた隙間4を洗浄する。これによって、隙間4内の内容物の回収から洗浄まで連続して行うことができる。
【0043】
このように、上記解体方法によれば、被解体物Sは樹脂Pにて被覆され、しかもこの形成された樹脂被覆体Aを外装容器16に収納することも可能であるので、発掘現場等から回収工場まで破損させることなくこの被解体物Sを搬送することができる。このため、搬送中等に被解体物S内の内容物が流出したり、被解体物S自体が爆発したりすることがなくなる。また、樹脂被覆体A内での被解体物Sの位置を位置検出手段21にて検出することができ、しかも、この位置検出手段21にて検出された被解体物Sの位置に基づいて、樹脂被覆体Aを切断するので、内容物を回収するための切断箇所を正確に切断することができ、図2に示すように、被解体物Sの軸心Lが樹脂被覆体Aの軸心L1に対して平行にずれている場合はもちろん、傾斜するようにずれていても完全かつ確実に内容物を回収することができる。さらに、爆発物と有害化学物質とを分離して回収することができ、より安全性が向上する。すなわち、爆発物と有害化学物質とが混合すれば、有毒ガスや有毒廃棄物が発生するおそれがあるからである。
【0044】
ところで、上記被覆工程において、樹脂Pに透明樹脂を使用すると共に、容器13も透明容器とすることも可能であり、このような場合、外部から内部の被解体物Sの肉眼による観察が可能となり、位置検出手段21を使用することなく、内部の被解体物Sの位置を検出することができる。そのため、この検出した位置に基づいて樹脂被覆体Aを切断すれば、内容物を回収するための開口部を形成する切断箇所を切断することができる。このように、樹脂P等に透明樹脂を使用すれば、上記X線や超音波等を用いる位置検出手段21を省略することができ、作業の簡略化を図ることができると共に、設備費の低減にも寄与する。なお、形成される樹脂被覆体Aとして、容器13を除去したり、樹脂Pにて被覆する際に発生する熱等で容器13がなくなったりする場合は、この容器13を透明とする必要がない。
【0045】
また、樹脂Pに透明樹脂を使用して、外部からの被解体物Sの観察を可能とする場合においても塗料8を塗布することによって、外被層12を形成するも好ましい。この場合、鉛等のX線透過率の小さい材料が含有された塗料を使用する必要がなく、その代わりに原色等の目立つ色の塗料とするのが好ましい。すなわち、外部からの被解体物Sの観察を可能とするものであるので、目立つ色の塗料を使用すれば、外部からの被解体物Sの観察が容易となるからである。なお、樹脂Pに透明樹脂を使用して、外部からの被解体物Sの観察が可能とされたものであっても、上記位置検出手段21にて被解体物Sの位置を検出して、この位置検出と外部観察による位置検出とを併用してもよい。
【0046】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、被解体物Sとして、内容物が火薬等の爆発物のみである砲弾であっても、さらには、砲弾以外のものであってもよい。また、被覆工程において、塗料8を塗布しない場合であっても、外装容器16を使用しない場合であってもよい。さらに、被解体物Sが図4に示すような金属外装体1である場合において、羽根部材7が螺着されてこの羽根部材7のみの取外が可能であれは、被覆工程前にこの羽根部材7を取外しておいてもよい(もちろん、すでにこの羽根部材7が外れている場合もあり、被解体物Sとして初めから羽根部材7を有さないものもある)。そして、羽根部材7を取外しておけば、容器13の容量を小さくでき、これにともなって樹脂Pの使用量の少なくすることができる。このため、樹脂被覆体Aのコンパクト化を図ることができ、搬送し易くなる利点がある。しかも、取外された羽根部材7は爆発したりするおそれがなく安全である。
【0047】
また、この容器13として、本体14は図例では四角筒体を使用したが、もちろん、円筒体乃至楕円筒体、三角筒体、五角形以上の多角筒体等から構成してもよく、さらにて、樹脂Pを被覆した後、容器13を取り除く場合等においては、金属製であってもよい。そして、樹脂Pの厚さ寸法としても、薄すぎて搬送中に被解体物Sが破損したりせず、逆に厚すぎて位置検出手段21を使用する場合にこの位置検出手段21にて内部の被解体物Sの位置が検出できなかったり、透明樹脂を使用する場合に外部からの被解体物Sが観察できなかったりしない範囲で変更可能である。さらに、使用する樹脂Pとしては、発泡プラスチックに限るものではなく、各種のプラスチックを使用することができる。
【0048】
切断手段25として、ウォータジェット装置26、27、34を使用することなく、鋼切断用のカッタやソー等を使用してもよい。ウォータジェット装置26、27、34を使用する場合、噴射させる高圧水に研磨剤が添加されるものであってもよい。また、被解体物Sの内部を洗浄する場合、ウォータジェット装置を使用せずに、水等の洗浄液が噴射される他の洗浄装置を使用してもよい。回収装置20として、第1ステージが第2ステージを兼ねるものであってもよい。すなわち、図2に示す第1ステージにおいて、有害化学物質である内容物を回収するためにハの切断線に沿って樹脂被覆体Aを切断することも可能である。なお、内容物が炸薬等の爆発物のみであれば、どちらか一方のステージがあればよい。さらに、切断部位としては、図4のイ、ロ、ハ、ニに限るものではなく、爆発物を回収する場合、内筒3の一部に、爆発物を回収でき、しかも、隙間4を開口させない開口部が形成できればよく、有害化学物質を回収する場合、隙間4に、有害化学物質を回収でき、しかも、内筒3を開口させない開口部が形成できればよい。
【0049】
さらに、上記実施の形態では、まず、炸薬等の爆発物を回収した後、有害化学物質を回収するものであるが、先に有害化学物質を回収した後、爆発物を回収するようにしてもよい。また、上記実施の形態の回収工程においては、樹脂被覆体Aが立てられた状態にてその作業を行っているが、横倒し状態としてその作業を行ってもよい。
【0050】
ところで、被覆工程にて形成された樹脂被覆体を解体する解体装置(回収装置)20として、もちろん上記図2と図3に示すものに限るものではなく、例えば、特開2000−193400号公報に記載の有害危険物質を含む砲弾の解体方法と装置や、特開2000−258100号公報に記載の爆発物連続処理設備等を使用することができる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1の解体方法によれば、被覆工程にて形成された樹脂被覆体を、内容物を外部へ流出させることなく、安定した状態にて、回収工程を行う解体工場等へ搬送することができる。すなわち、搬送途中や解体工場での解体作業時のハンドリング作業中等における内容物の爆発や有毒ガス等の発生を防止(回避)することができ、安全な回収作業を行うことができると共に、環境破壊を有効に防止することができる。しかも、位置検出手段にて、樹脂被覆体内部の被解体物の位置を検出(検出)することができ、回収工程の切断作業時に、内容物を取出すための開口部を形成する切断をより正確に行うことができる。これにより、内容物の回収作業を安定して行うことができる。
【0053】
請求項2の解体方法によれば、解体すべき被解体物や解体場所等に対応した最適な方法にて被解体物の位置を検出することができるので、被解体物に対する位置検出が安定して、内容物の回収作業をより安定かつ確実に行うことができる。
【0054】
請求項3の解体方法によれば、爆発の危険性がなく、切断作業を安全にしかも確実に行うことができる。また、ウォータジェット装置にて内部の洗浄を行うことができ、解体から洗浄まで迅速に行うことができる。
【0055】
請求項4の解体方法によれば、位置検出手段にて樹脂被覆体内部の被解体物の位置を検出する場合、輪郭が明瞭化されているので、被解体物の位置検出を正確に行うことができる。このため、内容物の回収作業の信頼性が向上する。
【0056】
請求項5の解体方法によれば、この塗料が塗布されている被解体物の表面はX線が透過しにくくなり、X線を用いる位置検出手段による被解体物の位置検出を正確に行うことができる。これにより、内容物の回収作業をより安定して行うことが可能となる。
【0057】
請求項6の解体方法によれば、土中等に長期間放置されたことによって、この化学砲弾の表面が腐蝕していたとしても、内容物(有害化学物質)が外部へ流出することなく、安定した状態にて、回収工程を行う解体工場等へ搬送したり、解体工場での解体洗浄作業を行ったりすることができる。
【0058】
請求項7の解体方法によれば、土中等から掘り出した化学砲弾は樹脂にて保護され、外部から何らかの衝撃が付与されてもこの化学砲弾の損傷乃至損壊等を回避することができる。このため、形成された樹脂被覆体を搬送したり、解体時においてハンドリング作業を行ったりしても、爆発したり、有害ガスや有害廃棄物が発生したりせず、安全である。しかも、樹脂被覆体の形成作業を安定して行うことができる。また、樹脂被覆体を切断することによって、化学砲弾内の有害化学物質である内容物を流出させることができる。この際、位置検出手段にてこの樹脂被覆体の化学砲弾の位置を検出するので、樹脂被覆体を切断する際には、樹脂被覆体内の化学砲弾の位置を把握することができる。これにより、化学砲弾内の有害化学物質等である内容物を流出させるべき開口部を正確に形成することができて、内容物を外部へ確実に排出することができ、回収作業が安定する。また、切断手段としては、ウォータジェット装置にて切断するので、化学砲弾内の爆発物(火薬)にウォータジェット装置から噴出される水が接触しても、爆発の危険性がなく、安全に切断作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の解体方法の実施形態を示す簡略図である。
【図2】上記解体方法の回収工程を行う回収装置の簡略図である。
【図3】上記回収装置の他の部位の簡略図である。
【図4】上記解体方法にて解体される被解体物の要部断面正面図である。
【図5】上記解体方法にて解体される被解体物の要部拡大断面図である。
【図6】上記解体方法に使用される位置検出手段の簡略図である。
【図7】上記解体方法に使用される位置検出手段の原理説明図である。
【符号の説明】
1 金属外装体
8 塗料
13 容器
21 位置検出手段
22 X線スキャン
26 ウォータジェット装置
27 ウォータジェット装置
34 ウォータジェット装置
A 樹脂被覆体
P 樹脂
S 被解体物
Claims (7)
- 金属外装体(1)と、この金属外装体(1)に収納される爆発物等の内容物とを備えた被解体物(S)を解体する解体方法であって、上記被解体物(S)を樹脂(P)にて被覆する被覆工程を行った後、位置検出手段(21)による上記樹脂(P)内の被解体物(S)の位置検出工程を行い、この検出された位置に基づいて上記樹脂被覆体(A)を切断して上記被解体物(S)の上記内容物を回収する回収工程を行うことを特徴とする解体方法。
- 上記位置検出手段(21)が、放射線を用いる方法、超音波を用いる方法、温度変化を用いる方法、打撃を用いる方法、電磁誘導を用いる方法のいずれかであることを特徴とする請求項1の解体方法。
- 上記回収工程における上記樹脂被覆体(A)の切断をウォータジェット装置(26)(27)(34)にて行うことを特徴とする請求項1又は請求項2の解体方法。
- 上記被解体物(S)の表面に塗料(8)を塗布した後、この被解体物(S)を上記樹脂(P)にて被覆することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの解体方法。
- 上記位置検出手段(21)が放射線を用いる方法である場合に、鉛等のX線透過率の小さい材料が含有された塗料(8)を使用することを特徴とする請求項4の解体方法。
- 上記被解体物(S)が、土中等に長期間放置された化学砲弾であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの解体方法。
- 土中等に長期間放置された化学砲弾を解体する解体方法であって、土中等から掘り出した上記化学砲弾を容器(13)に収納し、その後、この容器(13)内に樹脂(P)を充填して樹脂被覆体(A)を形成し、次に、位置検出手段(21)にてこの樹脂被覆体(A)の上記化学砲弾の位置を検出し、この検出した位置に基づいてこの樹脂被覆体(A)の一部をウォータジェット装置(26)(27)(34)にて切断して、この化学砲弾の内容物を回収することを特徴とする解体方法。
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