JP3629301B2 - レーザーマーキング用スキャニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、トンネル掘削工事で、掘削するトンネルの断面形状や発破装填用の穿孔位置などのトンネル施工情報をレーザー光線で切羽面に照射表示するレーザーマーキング用スキャニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
山岳トンネルの工事現場では、掘削されたトンネル断面の形状や方向などが、設計図面と一致しているかどうかを確認したり、あるいは、その後に掘削すべき方向,範囲を指示するためや発破装填用の穿孔位置を指示するために、切羽面にトンネルの断面形状や発破装填用の穿孔パターンなどのトンネル施工情報をレーザー光線で照射表示することが行なわれている。
【0003】
このようなレーザーマーキング装置は、例えば、特開平2−210213号公報にその一例が開示されている。この公報に開示されているレーザーマーキング装置は、切羽面にトンネル断面形状や穿孔位置を照射するレーザー自動発射手段と、光波距離計と測角儀とを備えている。これらの各部材が設けられた装置本体は、切羽の前方の既知座標点に設置される。
【0004】
また、装置本体と切羽面との間の2箇所の既知座標点に基準点が設けられ、各基準点には、それぞれ反射ターゲットが設置される。装置本体には、制御装置が接続されていて、この制御装置は、トンネルの路線線形データ,断面線形データ,発破装填穿孔パターンデータなどのトンネル設計データを記憶する記憶手段と、測定点の条件を入力する入力手段とを有している。
【0005】
切羽面にトンネルの断面形状を照射表示する際には、まず、装置本体に設けられている光波距離計で基準点の反射ターゲットを視準して、装置本体と反射ターゲットとの間の距離と方向とを測定し、装置本体の設置されている座標値を確認して、次に、切羽面に設置される測点ターゲットを視準して、装置本体と切羽面との間の距離を求める。この距離が求められると、装置本体の設置されている位置の座標が既知なので、現在の切羽面の位置が求められる。
【0006】
現在の切羽面の位置が特定されると、記憶手段に記憶されているトンネルの路線線形データと断面線形データとから、この切羽面に対する設計上のトンネル断面形状が特定され、特定された設計上のトンネル断面形状や穿孔位置などがレーザー自動発射手段により切羽面に照射表示される。
レーザー自動発射手段は、回転自在に支持された反射鏡が設けられ、2軸方向にレーザー光線を走査させる一対のガルバノメータで構成されたスキャニング走査部を有していて、このガルバノメータの反射鏡を回転させることで、レーザー光線を所望の方向に走査させる。
【0007】
ところが、このような構成のレーザーマーキング装置の、特に、スキャニング走査部には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上述したようなレーザーマーキング装置では、レーザ光線で穿孔位置などの照射表示を行なう際には、目の残像効果を利用して行なうため、スキャニング走査部に、高い位置決め精度と高速動作とが要求されていた。ところが、ガルバノメータで構成したスキャニング走査部は、ガルバノメータがいわゆる電流計であって、この電流計に供給する電流で重量が重い反射鏡を回転させるので、停止時のオーバーシュートや、立ち上がり時の時間遅れが大きく、高い位置決め精度が得られないという問題があった。
【0009】
また、切羽面に対するレーザー光線の走査を一対のガルバノメータでカバーしようとすると、反射鏡の回転角度が大きくなり、広い振り角度で反射鏡を高速動作をさせると、反射鏡の慣性力が大きくなって、一層位置決め精度の制御が難しくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、高速動作が高い位置決め精度の下に行なえるレーザーマーキング用スキャニング装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、装置本体と反射ターゲットと制御装置とを備えて、掘削するトンネルの断面形状や発破装填用の穿孔位置などのトンネル施工情報をレーザー光線で切羽面に照射表示するレーザーマーキングシステムにおける、前記装置本体に内蔵されたレーザーマーキング用のスキャニング装置において、前記切羽面を複数のエリアに分割するとともに、前記スキャニング装置に、前記エリア内で前記レーザー光線を2軸方向に走査させる分割数に対応した複数のスキャニング走査部を設け、かつ、この複数のスキャニング走査部の走査範囲を前記エリアの隣接部分で相互にオーバラップするようにしたことを特徴とする。
前記スキャニング走査部は、前記レーザー光線の透過を遮断するシャッターと、このシャッターの後方に設置され、反射鏡の回転により前記レーザー光線をX軸またはY軸方向に走査させる一対のガルバノメータとで構成することができる。
また、前記スキャニング走査部は、前記レーザー光線の透過を遮断するシャッターと、このシャッターの後方に設置され、超音波の印加により前記レーザー光線をX軸またはY軸方向に走査させる一対の音響光学素子とで構成することができる。
【0011】
【作用】
上記構成のレーザーマーキング用スキャニング装置によれば、切羽面を複数のエリアに分割するとともに、スキャニング装置に、エリア内でレーザー光線を2軸方向に走査させる分割数に対応した複数のスキャニング走査部を設け、かつ、この複数のスキャニング走査部の走査範囲をエリアの隣接部分で相互にオーバラップするようにしたので、各スキャニング走査部の走査範囲が分割数に対応して小さくなり、この結果、各エリアにおいて必要とされるレーザー光線の最大振り角度が小さくなり、例えば、スキャニング走査部にガルバノメータを採用した場合には、反射鏡を小形,軽量化することができる。
また、各エリアにおいて必要とされるレーザー光線の最大振り角度が小さくなるので、例えば、レーザー光線の振り角度が小さい音響光学素子を採用することもでき、スキャニング走査部に音響光学素子を採用すると、反射鏡の回転によりレーザー光線を振る機械式のガルバノメータよりも遙に高速で走査することができる。
【0012】
【実施例】
以下本発明の好適な実施例について添附図面を参照して詳細に説明する。図1から図7は、本発明にかかるレーザーマーキング用スキャニング装置の一実施例を示している。図1は、本発明にかかるスキャニング装置を使用したレーザーマーキングシステムの全体配置を示しており、レーザーマーキングシステムは、装置本体10と、切羽面12と装置本体10との間に設置される2個の反射ターゲット14と、制御装置16とを備えている。
【0013】
装置本体10は、例えば、掘削されるトンネル18の入口地点を原点とした直交座標系上の既知座標点(x1,1,)に設置される。2個の反射ターゲット14の内、一方は、切羽面12の直前に設置して、切羽面12の現在位置を測定するためのものであり、他方は既知座標点(x2,2,)に設置される基準用のものである。
【0014】
装置本体10は、図2に示すように、整準台10aと、回転軸部10bと、ヨーク部10cと、ケース10dとから構成されている。ケース10dには、赤外光出射口10eと、レーザー光出射口10fが4つ設けられている。なお、このレーザー光出射口10fは、レーザーマーキング部からの4本のレーザー光が出射できれば1つの円形窓状の孔として構成してもよい。また、ケース10dの上部には、照射方向に対して気泡管10gが配設され、この気泡管10gを見ながら鉛直微動つまみ10hを回すことで、ケース10dに内蔵されている光波距離計(図示省略)の光軸を水平にすることができる。
【0015】
さらに、整準台10aには、円形気泡管10iが配設され、この円形気泡管10iを見ながら整準ねじ10jを回すことにより、装置本体10の回転軸部10bを鉛直にすることができる。光波距離計には、測距用の光軸と同軸となるよう視準光学系が設けられている。符号10mは、視準光学系の接眼レンズ部である。さらに、ケース10dには、図3にその光路を示すようにスキャニング装置20が内蔵されている。
【0016】
同図に示すスキャニング装置20は、所定波長のレーザー光線Lを発射するレーザーチューブ22と、コリメータ24と、第1〜第4スキャニング走査部26,28,30,32とから概略構成されている。レーザーチューブ22から発射されたレーザー光線Lは、2個の三角プリズム34により180°回転させてコリメータ24に入射する。
【0017】
コリメータ24の水平方向に延びる光軸中心上には、第1ハーフミラー36と三角プリズム38とが間隔をおいて設けられ、コリメータ24から出射したレーザー光線Lが第1ハーフミラー36で2方向に分光され、第1ハーフミラー36で反射した一方のレーザー光線Lと、第1ハーフミラー36を透過して三角プリズム38で反射したレーザー光線Lとが略平行になるように構成されている。
【0018】
また、第1ハーフミラー36の鉛直方向の光軸上には、第2ハーフミラー40と三角プリズム42とが設けられていて、第2ハーフミラー40で反射したレーザー光線Lと、第2ハーフミラー40を透過して三角プリズム42で反射したレーザー光線Lとが略平行になるように構成されている。
さらに、三角プリズム38の鉛直方向の光軸上には、第3ハーフミラー44と三角プリズム46とが設けられていて、第3ハーフミラー44で反射したレーザー光線Lと、第3ハーフミラー44を透過して三角プリズム46で反射したレーザー光線Lとが略平行になるように構成されている。
【0019】
第1〜第4スキャニング走査部26,28,30,32は、上述したハーフミラーなどの光学系により4つに分けられたレーザー光線L〜Lをそれぞれ2軸(X,Y軸)方向に走査させるものであって、各レーザー光線L〜Lの発射方向に沿って配置されている。
第1〜第4スキャニング走査部26,28,30,32は、この実施例では、同一構成のものが用いられており、シャツター26a,28a,30a,32aと、各シャッター26a,28a,30a,32aの後方に設置されたX軸ガルバノメータ26b,28b,30b,32bおよびY軸ガルバノメータ26c,28c,30c,32cとから構成されている。
【0020】
各シャッター26a,28a,30a,32aは、本実施例では、同一構造の液晶式シャッターが採用されており、所定の電圧を印加することにより、その透光率が変化し、各レーザー光線L〜Lの透過ないしは不透過が制御される。なお、シャッター26a,28a,30a,32aは、レーザー光線L〜Lの高速走査には、上述した液晶式のものが望ましいが、必ずしもこの方式に限ることはなく、例えば、機械式のシャッターであってもよい。
【0021】
X軸およびY軸ガルバノメータ26b〜32b,26c〜32cは、この実施例では、同一構造のものが用いられており、図4に第1スキャニング走査部26のX軸ガルバノメータ26bの詳細を示している。同図に示すガルバノメータ26bは、回転駆動部261bと、反射鏡262bとを有している。
回転駆動部261bは、永久磁石で構成されたステータ263bと、ステータ263bの中心に回転可能に設けられ、263bの磁力線と鎖交するように設置された界磁コイル264bを有するロータ265bとから構成されている。
【0022】
反射鏡262bは、ロータ265bの中心に延設されたロッド266bに固設されている。このように構成されたガルバノメータ26bでは、回転駆動部261bの界磁コイル264bに通電することにより、その通電電流の大きさに比例して、ロータ265bが回転して、反射鏡262bの反射角度が異なるようになっている。
【0023】
すなわち、ガルバノメータ26bは、いわゆる直流電流計と同一構造のものであって、電流計の指針部に反射鏡262bが固設されていて、励磁コイル264bへの通電電流の大きさで、反射鏡262bの回転角度が判るようになっている。
以上のように構成されたスキャニング装置20の4個のスキャニング走査部26,28,30,32は、各スキャニング走査部26,28,30,32の走査エリアが図5に示すように設定されている。
【0024】
同図に示した例では、略半円状の切羽面12を中心から縦横に4分割し、第1〜第4象限のエリア▲1▼〜▲4▼に分け、第1象限のエリア▲1▼内で第1スキャニング走査部26を走査させ、同第2象限のエリア▲2▼内で第2スキャニング走査部28を、また、第3象限のエリア▲3▼内で第3スキャニング走査部30を、さらに、第4象限のエリア▲4▼内で第4スキャニング走査部32をそれぞれ走査させる。
【0025】
また、各エリア▲1▼〜▲4▼が相互に隣接する部分(図5にハッチング部分で示している)、例えば、エリア▲1▼と同エリア▲2▼とが隣接する第1および第2象限の境界部分では、第1および第2スキャニング走査部26,28のどちらでも走査できるように、オーバーラップさせている。
制御装置16は、いわゆるパーソナルコンピュータを主体に構成されていて、この制御装置16には、トンネルの路線線形データ,断面線形データ,発破装填穿孔パターンデータなどのトンネル設計データや、制御手順が予め格納記憶される記憶手段と、表示器と、キーボードなどが設けられている。
【0026】
切羽面12にレーザーマーキングを行なう際には、まず、光波距離計を用いて基準用反射ターゲットを測距して、装置本体10の位置の座標値を確認する。このときの測距方法は、レーザー光線L〜Lが全て平行になるように、かつ、光波距離計の光軸とも平行になるように照射する。この状態は、予め制御装置16内の記憶手段に測距パターンとして記憶させておくことができる。
【0027】
反射ターゲットは、反射プリズムとターゲット板とで構成されており、ターゲット板には、4つのポイントが印されている。この反射プリズムと4つのポイントとの位置関係は、装置本体10の4つのレーザー光の照射口と光波距離計の光軸中心との位置関係に対応している。従って、ターゲット板の4つのポイントに4つのレーザ光のスポットが一致するように装置本体10の水平,垂直微動ねじを動かして、装置本体10の位置合わせを行なえば、反射ターゲットと光波距離計との正対がとれたことになり、測距が可能になる。
【0028】
なお、この方法を用いずに視準光学系10mを利用して反射ターゲットを視準する方法であっても構わない。同様にして、切羽面12の直前に設けられた反射ターゲット14を測距して現在の切羽面12の位置座標値を求める。
現在の切羽面12の座標値が求まると、記憶手段に格納されているトンネルの路線線形データ,断面線形データ,発破装填穿孔パターンデータから、現在位置におけるトンネルの設計断面形状や発破装填穿孔パターンが演算される。
【0029】
この演算が終了すると、スキャニング装置20の第1〜第4スキャニング走査部26,28,30,32のガルバノメータ26b〜32b,26c〜32cを駆動して、トンネルの設計断面形状や発破装填穿孔パターンがレーザー光線L〜Lの照射により表示される。
このとき、本実施例の第1〜第4スキャニング走査部26,28,30,32では、例えば、第1象限のエリア▲1▼内でレーザー光線Lを走査させる際には、第2〜第4スキャニング走査部28,30,32の各シャッター28a,30a,32aが駆動され、レーザー光線L〜Lの照射が遮断される。
【0030】
また、各象限の境界でエリア▲1▼〜▲4▼が隣接した部分に設定されたオーバーラップ部分の照射では、いずれか一方のスキャニング走査部26,28,30,32を優先させるようにしておく。
さて、以上のように構成されたレーザーマーキング用スキャニング装置20によると、切羽面12を複数のエリア▲1▼〜▲4▼に分割するとともに、スキャニング装置20に、エリア▲1▼〜▲4▼内でレーザー光線L〜Lを2軸方向に走査させる分割数に対応した複数のスキャニング走査部26,28,30,32を設け、かつ、この複数のスキャニング走査部26,28,30,32の走査範囲をエリア▲1▼〜▲4▼の隣接部分で相互にオーバラップするようにしたので、各スキャニング走査部26,28,30,32の走査範囲が分割数に対応して小さくなる。
【0031】
このため、各エリア▲1▼〜▲4▼において必要とされるレーザー光線L〜Lの最大振り角度が小さくなり、スキャニング走査部26,28,30,32のガルバノメータ26b〜32b,26c〜32cは、反射鏡262bを小形,軽量化することができる。
ガルバノメータ26b〜32b,26c〜32cの反射鏡262bが小形,軽量化されると、反射鏡262bの停止時のオーバーシュートや、始動時の時間遅れが非常に少なくなり、反射鏡262bの位置決め精度が向上するとともに、反射鏡262bを高速回転させても、その慣性力が余り大きくならないので、正確に位置決めをすることができる。
【0032】
また、このようにして高速移動と高精度の位置決めが可能になると、残像として正確に照射位置が確認できるとともに、例えば、穿孔位置の数などを文字で照射表示することもできる。さらに、上記実施例のスキャニング装置20では、1つのレーザーチューブ22から発射したレーザー光線Lを分光して、各スキャニング走査部26,28,30,32に配分するので、スキャニング装置20の大型化も避けられる。
【0033】
また、従来のように切羽面12の全面を1つのスキャニング走査部でカバーする場合には、1つのポイントを余り長くレーザー光線で照射することが困難なので、残像の明度が不足がちになっていたが、本実施例の場合には、切羽面12を4分割し、各分割されたエリア▲1▼〜▲4▼にそれぞれ対応してスキャニング走査部26,28,30,32を配置しているので、従来の場合よりも1つのポイントを比較的長くレーザー光線で照射することができ、残像の明度も向上する。
【0034】
図6は、本発明にかかるレーザーマーキング用スキャニング装置20’の第2実施例を示しており、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示したスキャニング装置20’は、上記実施例と同様に、ハーフミラーと三角プリズムとで分光されたレーザー光線L〜Lに対して、これらをエリア▲1▼〜▲4▼でそれぞれ走査させる4個のスキャニング走査部26’,28’,30’,32’を有している。
【0035】
各スキャニング走査部26’,28’,30’,32’は、同一構成のものが用いられており、液晶式のシャツター26a’,28a’,30a’,32a’と、各シャッター26a’,28a’,30a’,32a’の後方に設置されたX軸音響光学素子26b’,28b’,30b’,32b’およびY軸音響光学素子26c’,28c’,30c’,32c’とから構成されている。
【0036】
音響光学素子26a’,28a’,30a’,32a’,26c’,28c’,30c’,32c’は、物質中を超音波が伝播すると、光弾性効果によって物質の屈折率が変化することを利用するものであって、例えば、二酸化テルルやモリブデン酸鉛の単結晶に所定の周波数fの超音波を加えることにより、超音波の印加方向およびその大きさを制御することにより、結晶中を伝播するレーザー光線L〜L軸方向に振らせることができる。
【0037】
このように構成されたスキャニング装置20’によっても上記第1実施例と同等の作用効果が得られるとともに、この実施例の場合には、各エリア▲1▼〜▲4▼において必要とされるレーザー光線L〜Lの最大振り角度が小さくなるので、レーザー光線L〜Lの振り角度が小さい音響光学素子26a’,28a’,30a’,32a’,26c’,28c’,30c’,32c’を採用しても十分にマーキング表示することができる。
【0038】
しかも、スキャニング走査部26’,28’,30’,32’に音響光学素子26a’,28a’,30a’,32a’,26c’,28c’,30c’,32c’を採用すると、反射鏡の回転によりレーザー光線を振る機械式のガルバノメータよりも遙に高速で走査することができ、位置決め精度がより一層向上する。
【0039】
図7は、本発明にかかるスキャニング装置における切羽面12を分割する際の他の態様を示しており、同図では、略半円状の切羽面12は、その中心から等角度間隔に放射状に4分割された4つのエリアに分けられていて、各エリアか隣接する部分にオーバーラップ部が設けられている。
このように分割した場合には、例えば、図2に示した4個のスキャニング走査部26,28,30,32をコリメータ24から出射するレーザー光線Lに沿って並列配置すればよい。
なお、上記実施例では、切羽面12を4分割した場合を例示したが、本発明の実施はこれに限定されることはなく、例えば、2以上の分割数に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかるレーザーマーキング用スキャニング装置によれば、切羽面を複数に分割し、この分割数に対応して複数のスキャニング走査部を設けたので、高速動作が高い位置決め精度の下に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザーマーキング用スキャニング装置の使用状態での全体構成図である。
【図2】同装置の装置本体の正面図と側面図である。
【図3】同スキャニング装置の光学系の斜視図である。
【図4】図スキャニング装置のガルバノメータの説明図である。
【図5】同スキャニング装置のスキャニング走査部の走査範囲の説明図である。
【図6】本発明にかかるレーザーマーキング用スキャニング装置の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明にかかるスキャニング装置のスキャニング走査部の走査範囲の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 装置本体
12 切羽面
14 反射ターゲット
16 制御装置
20 スキャニング装置
22 レーザーチューブ
24 コリメータ
26 第1スキャニング走査部
26a シャッター
26b X軸ガルバノメータ
26c Y軸ガルバノメータ
28 第2スキャニング走査部
28a シャッター
28b X軸ガルバノメータ
28c Y軸ガルバノメータ
30 第3スキャニング走査部
30a シャッター
30b X軸ガルバノメータ
30c Y軸ガルバノメータ
32 第4スキャニング走査部
32a シャッター
32b X軸ガルバノメータ
32c Y軸ガルバノメータ

Claims (3)

  1. 装置本体と反射ターゲットと制御装置とを備えて、掘削するトンネルの断面形状や発破装填用の穿孔位置などのトンネル施工情報をレーザー光線で切羽面に照射表示するレーザーマーキングシステムにおける、前記装置本体に内蔵されたレーザーマーキング用のスキャニング装置において、
    前記切羽面を複数のエリアに分割するとともに、前記スキャニング装置に、前記エリア内で前記レーザー光線を2軸方向に走査させる分割数に対応した複数のスキャニング走査部を設け、かつ、この複数のスキャニング走査部の走査範囲を前記エリアの隣接部分で相互にオーバラップするようにしたことを特徴とするレーザーマーキング用スキャニング装置。
  2. 前記スキャニング走査部は、前記レーザー光線の透過を遮断するシャッターと、このシャッターの後方に設置され、反射鏡の回転により前記レーザー光線をX軸またはY軸方向に走査させる一対のガルバノメータとを有することを特徴とする請求項1記載のレーザーマーキング用スキャニング装置。
  3. 前記スキャニング走査部は、前記レーザー光線の透過を遮断するシャッターと、このシャッターの後方に設置され、超音波の印加により前記レーザー光線をX軸またはY軸方向に走査させる一対の音響光学素子とを有することを特徴とする請求項1記載のレーザーマーキング用スキャニング装置。
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