JP2005265832A - 座標測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転レーザ装置を用いて受光センサ装置の三次元座標位置を求める座標測定システムを提供する。
【解決手段】 回動軸Cが同じで互いに逆方向に回転する一対の回転レーザ装置151a、151bが上下方向に間隔を開けて設けられ、各回転レーザ装置は水平面に対して傾斜する扇状レーザ光を受光センサ装置154に向けて射出する発光部を備え、受光センサ装置154は下側及び上側の各回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光を受光して水平面に対する傾斜角α、βを求め、両傾斜角に基づき受光センサ装置154の高さと回転レーザ装置から受光センサ装置154までの水平方向距離Xとを求める演算部を有し、この演算部は更に互いに逆方向に回転する扇状レーザ光が未知点D2に置かれた受光センサ装置154に受光される時間差に基づき基準方向からの回転角度を測定し、この回転角度と少なくとも二つの既知点の座標とに基づき未知点の座標を演算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転レーザ装置を用いた座標測定システムに関する。
従来から、レーザ光源を回転させながらレーザ光を放射することにより、水平基準面に対して所定角度傾斜する傾斜平面を形成する回転レーザ装置が知られている。また、このレーザ光を受光センサ装置で受光することにより高低角を求める測定システムも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−39755号公報
ところで、本願出願人は、この種の回転レーザ装置を上下に2個設け、この回動軸を一致させて、2個の回転レーザ装置からの扇状のレーザ光を受光センサ装置で受光することにより、その受光センサ装置の高さ位置を測定できる測定方法を提案した(特願2003−354168号)。
本発明は、その特願2003−354168号に開示の発明を改良発展させたもので、回転レーザ装置を用いて受光センサ装置の存在する三次元座標位置を求めることができる座標測定システムを提供することにある。
請求項1に記載の座標測定システムは、回動軸が一致されて互いに逆方向に回転される一対の回転レーザ装置が上下方向に間隔を開けて設けられ、前記各回転レーザ装置は、水平面に対して傾斜する扇状面を形成する扇状レーザ光と該扇状レーザ光を間に挟んで互いに平行な扇状面を形成する扇状レーザ光とを受光センサ装置に向けて射出する発光部を備え、前記受光センサ装置は、下側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光と上側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光とを受光することにより水平面に対する傾斜角をそれぞれ求め、両傾斜角に基づき該受光センサ装置の高さと前記回転レーザ装置から前記受光センサ装置までの水平方向距離とを求める演算部を有し、該演算部は、更に、互いに逆方向に回転する扇状レーザ光が未知点に置かれた前記受光センサ装置に受光される時間差に基づき基準方向からの回転角度を測定すると共に、該回転角度と少なくとも二つの既知点の座標とに基づき前記未知点の座標を演算することを特徴とする。
請求項2に記載の座標測定システムは、前記受光レーザ装置には第1象限から第4象限のいずれに存在しているかを入力する入力キーが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の座標測定システムは、前記扇状レーザ光のうちの一方が変調されていることを特徴とする。
請求項4に記載の座標測定システムは、前記扇状レーザ光のうちの一方が一周期の半分の期間に変調され、前記扇状レーザ光のうちの他方が一周期に渡って変調されていることを特徴とする。
請求項5に記載の座標測定システムは、回動軸が一致されて互いに逆方向に回転される一対の回転レーザ装置が左右方向に間隔を開けて少なくとも一方の回転レーザ装置が基準点に設けられ、前記各回転レーザ装置は、前記回転に直交する垂直面に対して傾斜する扇状面を形成する扇状レーザ光と該扇状レーザ光を間に挟んで互いに平行な扇状面を形成する扇状レーザ光とを受光センサ装置に向けて射出する発光部を備え、前記受光センサ装置は、左右方向一方側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光と左右方向他方側に存在する回転レーザ光とを受光することにより垂直面に対するそれぞれの傾き角と水平からの回転角を求め、基準点に対する前記受光センサ装置の位置を求める演算部を有することを特徴とする。
請求項6に記載の座標測定システムは、前記各回転レーザ装置は前記扇状レーザ光を約半周の間出射するように制御されることを特徴とする。
請求項7に記載の座標測定システムは、前記各回転レーザ装置が水平方向に延びる連結体によって連結されていることを特徴とする。
請求項8に記載の座標測定システムは、前記各回転レーザ装置の間隔調整を可能にするために該各回転レーザ装置が水平方向に延びるレール上に摺動可能に載置されることを特徴とする。
請求項9に記載の座標測定システムは、一対の回転レーザ装置の一方に照準用レーザ光を出射する半導体レーザを設け、一対の回転レーザ装置の他方に両レーザ装置の回転軸心を一致させるための照準手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、回転レーザ装置を用いて検出センサ装置の存在する三次元座標位置を測定できる。
また、基準方向において計時のトリガーをかけることなく、回転レーザ装置の回転中に検出された時間差に基づいて受光センサ装置の存在する方位も測定できる。
とくに、請求項5〜請求項9に記載の座標測定システムによれば、回転レーザ装置を水平方向に配設して、受光センサ装置の三次元座標位置を測定することができ、室内空間の三次元座標位置の測定に便利である。
以下に、本発明に係わる座標測定システムの実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1において、100は測定システムを示す。この測定システム100は回転レーザ装置151a、151bと受光センサ装置154とを含む。受光センサ装置154は両方の回転レーザ装置151a、151bからの扇状レーザ光152a、152b、153を受光する。その扇状レーザ光152a、152b、153については後述する。
回転レーザ装置151aは三脚12のベース13に設けられている。三脚12は地盤11に立脚され、地盤11はグランドレベルGL1を規定する。ベース13にはベース15を有するコ字形状のステー14が固定されている。回転レーザ装置151bはそのステー14のベース15に固定され、回転レーザ装置151aの上方に位置している。
両回転レーザ装置151a、151bは、各発光部としての投光窓131a、131bを有する。扇状のレーザ光152a、152b、153は各投光窓131a、131bから照射される。投光窓131aと投光窓131bとの上下方向間隔はLとする。また、投光窓131aのグランドレベルGL1からの高さはAとする。この上下方向間隔L、高さAは既知である。更に、受光センサ154の受光部156の高さをB、三脚12の垂直線Cからその受光部156までの水平方向距離をXとし、この高さB、水平方向距離Xは未知とする。
その回転レーザ装置151a、151bはその回転中心O1、O2が垂直線Cと同心とされ、水平方向に360度の範囲で同期回転され、回転レーザ装置151a、151bはその回転角速度が同一であるものとする。なお、符号O1、O2は回動軸心の意味でも使用している。
また、この回転レーザ装置151aと回転レーザ装置151bとの回転方向には、同方向に回転する同方向回転モードと、互いに逆方向に回転する逆方向回転モードとがある。この回転方向のモードの制御はこの回転レーザ装置が有する演算制御部(図示を略す)を用いて行う。
ここでは、演算制御部はこの回転レーザ装置151aと回転レーザ装置151bとの回転方向として同方向の回転モードにより測定を実行した後、逆方向の回転モードにより測定を実行するものとする。受光センサ装置154はその受光部156が回転レーザ装置151a、151bからの扇状レーザ光152a、152b、153を受光する方向に向けられている。
この回転レーザ装置151a、151bとを同方向に同期させて等角速度で回転させ、扇状レーザ光152a、152b、153を受光センサ装置154に受光することにより、俯角α、仰角βを測定でき、既知の距離L、高さAを用いて受光部156のグランドレベルG1からの高さHを求めることができる。
ここで、俯角αとは、発光部131bの中心O2を通る水平基準線16と、発光部131bの中心O2と受光部156の中心とを結ぶ直線17との為す傾斜角をいう。仰角βとは、発光部131aの中心O1を通る水平基準線18と、発光部131aの中心O1と受光部156の中心とを結ぶ直線19との為す傾斜角をいう。
この受光部156の高さHを求めるに先だって俯角α、仰角βを求めるための扇状レーザ光の関係図を図2、図3を参照しつつ概略説明する。
図2には、回転レーザ装置151a、151bとしての回転レーザ装置151が模式的に示されている。この回転レーザ装置151は、3つの扇状レーザ光152a、152b、153を射出する。扇状レーザ光152a、152bは、図3(iii)に示すように、発光部131a又は131bを含む水平面(水平基準線18を含む水平面又は水平基準線16を含む水平面)HOに対して垂直な扇状面を形成し、扇状レーザ光153は垂直線Cを含む面に対して(π/2−θ)で傾斜し、扇状レーザ光153は水平面HOに対して角度θで射出される。
この扇状レーザ光153が、水平面HOとの交わりにより形成される交線HOLは図3(i)に示すように、扇状レーザ光152aと扇状レーザ光152bとが為す角度を水平面HOにおいて二等分し、その水平面HOが扇状レーザ光152aの扇状面と交わることによって形成される交線HOL1と交線HOLとの為す角度は、その水平面HOが扇状レーザ光152bの扇状面と交わることによって形成される交線HOL2との為す角度δに等しい。受光センサ装置154の受光部156の中心が水平基準線18又は水平基準線16にあるとき、受光センサ装置154の受光部156の中心は交線HOL上の位置B’又はB”に存在するものであるが、ここでは、位置B’にあるものとする。
扇状レーザ光152a、扇状レーザ光153、扇状レーザ光152bはこの関係を保ちながら一方向に回転するので、扇状レーザ光152a、153、152bは時間的にずれて受光センサ154の受光部156を横切ることになる。
図3(ii)に示すように、受光センサ154の受光部156の中心点(高さBに存在する点)P1と点O1とを結ぶ直線KOLが交線HOLと為す高低角γは、回転レーザ装置151aにより求めたときは仰角βである。一方、回転レーザ装置151bにより求めたときは俯角αである。
この扇状レーザ光152a、153、152bを放射しながら垂直線Cの回りに発光部131a、131bが回転する回転レーザ装置151(151a、151b)の構成について図4を参照しつつ説明する。
回転レーザ装置151は、ケーシング101とレーザ投光器103とを有する。ケーシング101の中央部には切頭円錐形の凹部102が形成されている。レーザ投光器103はこの凹部102を上下方向に貫通している。このレーザ投光器103は球面座104を介して凹部102に支持されている。
レーザ投光器103の頭部には回転部105が設けられ、この回転部105はペンタプリズム109を有する。回転部105は走査モータ106によって駆動ギヤ107、走査ギヤ108を介して回転駆動される。
レーザ投光器103の周囲には二組の傾斜機構が設けられているが、この図4には、一方の傾斜機構のみが図示されている。この傾斜機構110は、傾斜用モータ111と、傾斜用スクリュー112と、傾斜ナット113とを有する。傾斜用モータ111の回転は駆動ギヤ114、傾斜用ギヤ115を介して傾斜用スクリュー112に伝達される。傾斜ナット113はその傾斜用スクリュー112の回転により上下動される。
その傾斜ナット113は、傾斜用アーム116を介してレーザ投光器103に連結されている。レーザ投光器103はその傾斜ナット113の上下動により垂直線Cに対して傾斜される。他方の傾斜機構は、傾斜機構110による傾斜方向と直交する方向に投光器103を傾斜させる。
レーザ投光器103には、傾斜用アーム116が延びる方向と平行方向に延びる固定傾斜センサ118と、この傾斜センサ118と直交する方向に延びる固定傾斜センサ119とが設けられている。
傾斜機構110は固定傾斜センサ118が水平になるように制御し、他方の傾斜機構は固定傾斜センサ119が水平になるように制御する。これらの調整によって、回転部105の回転軸線を垂直線Cに一致させることができる。なお、回動部105の回転軸線を垂直線Cに一致させるには、回転レーザ装置151自体をなるべく水平にして傾斜機構110を作動させるのが良い。
レーザ投光器103には、図5に示すように、レーザ光線投光器132とコリメートレンズ133とを含む投光光学系内蔵されている。そのコリメートレンズ133はレーザ光線投光器132から射出されたレーザ光線を平行光束に変換する。投光光学系から射出されたレーザ光線は、回転部105の回折格子(BOE)134によって、図3(i)〜図3(iii)に示す3つの扇状レーザ光152a、153、152bに分割される。
この扇状レーザ光152a、153、152bはペンタプリズム109に導かれ、このペンタプリズム109によって水平方向に偏向され、発光部としての投光窓131から外部に向けて投光される。
この同方向回転モードでは、回転レーザ装置151aからそれぞれ出射された3つの扇状レーザ光152a、152b、153と回転レーザ装置151bからそれぞれ出射された3つの扇状レーザ光152a、152b、153とが受光センサ装置154に同時に受光されるのを防止するため、回転レーザ装置151aから出射される3つの扇状レーザ光152a、152b、153と回転レーザ装置151bからそれぞれ出射される3つの扇状レーザ光152a、152b、153とは垂直線Cを境にして互いに180度反対方向に射出されるようにセットされる。すなわち、回転レーザ装置のゼロ点位置が互いに180度ずらされる。回転レーザ装置151a、151bにはそのゼロ点位置をセットするためのゼロ点マークQM1、QM2が図1に示すように付されている。
これにより、一周期Tの2分の一毎に回転レーザ装置151aからの扇状レーザ光に基づく検出出力と、回転レーザ装置151bからの扇状レーザ光に基づく検出出力とが得られることになる。すなわち、受光センサ装置154により得られた検出出力が回転レーザ装置151aからの扇状レーザ光によるのか、回転レーザ装置151bからの扇状レーザ光によるのかを識別できる。
受光センサ装置154は、図6に示すように、筐体164を有し、受光部156がその筐体164に取り付けられている。筐体164は、表示部157と、例えばブザーからなる警告部161と、入力キー162と、指標163と、目盛160が付された標尺159とを有する。更に、筐体164には記憶部165、演算部166が内蔵されている。筐体164は、固定ノブ158により、標尺159上に調整可能に位置決めされる。
表示部157には、例えば、レーザ光の回転中心O1、O2と受光部156とを結ぶ直線17又は19と水平基準面HOとの為す角度α、βが表示され、入力キー162の操作によって入力される所定高さデータ値Aが表示され、この入力データ値Aは記憶部165に記憶される。
各回転レーザ装置151(151a、151b)は、垂直線Cを中心に回転するように扇状レーザ光152a、152b、153を射出する。図3(iii)に示すように、扇状レーザ光153は水平面に対して角度θを為して射出される。更に、図3(i)に示すように、扇状レーザ光152aの扇状面と扇状レーザ光152bの扇状面とは角度2δを為している。
各回転レーザ装置151から射出された扇状レーザ光152a、152b、153は上記の関係を保って回転するので、扇状レーザ152a、153、152bの順に時間差をもって受光センサ154の受光部156を横切る。
図2に示すように、受光センサ154の受光部156が位置B’にある場合には、受光センサ装置154が検出する検出出力は図7(a)に示す状態を呈する。これに対して、受光部156が図2に示すように位置B’の垂直上方の位置P1に位置するときには、受光センサ装置154が検出する出力は図7(b)に示すようになる。
受光センサ154の受光部156が位置B’にある場合には、扇状レーザ光152aが受光部156を横切ってから扇状レーザ光153が受光部156を横切るまでの時間tと、扇状レーザ光153が受光部156を横切ってから扇状レーザ光152bが受光部156を横切るまでの時間tとは等しく、扇状レーザ光152aが受光部156を横切ってから扇状レーザ光152bが受光部156を横切るまでの時間をt0とすると、
t0=2t …(1)
また、図2に示すように、受光部156が水平面よりも上の位置P1にある場合には、扇状レーザ光152aが受光部156を横切ってから扇状レーザ光153が受光部156を横切るまでの時間tがt0/2よりも短くなる。
受光部156が水平面から上方に離れるに伴って、時間tは短くなり、図3(ii)に示されているように、受光部156の位置P1と回転中心O1とを結んだ直線と交線HOLとのなす角度γは時間tを用いて、下記の式により求まる。
γ=δ(1−2t/t0)tanθ …(2)
受光部156がその水平面HOよりも下の位置にある場合には、時間tは時間間隔t0の半分よりも長くなる。これにより、受光部156がその水平面HOの上にあるのか下にあるのかを判別することができる。また、式(2)は受光部156がその水平面HOより下にある場合にも適用できる。
受光センサ装置154が一方の回転レーザ装置151aからのレーザ光152a、152b、153を検出すると、演算部166は、式(2)に従って、それらの時間tから図1示す俯角αを算出する。また、受光センサ装置154が他方の回転レーザ装置151bからの扇状レーザ光152a、152b、153を検出すると、演算部166は、式(2)に従って時間tから図1に示す仰角βを算出する。
演算部166は、求められた俯角α、仰角βと、図1に示した既知の寸法A、Lから、受光センサ装置154の受光部156の中心の高さを求める。
俯角(傾斜角)α、仰角(傾斜角)β、水平方向距離X、距離L、高さBとの間には、
tanα=(L−B)/X …(3)
tanβ=B/X …(4)
例えば、(3)式の変数Xに(4)式で求めたXを代入すると、(3)式から水平方向距離Xを除去することができ、(3)式を(5)式に変形することができる。
tanα=(L/B−1)/tanβ …(5)
(5)式によれば、俯角α、仰角βは演算部166により求められ、Lは既知であるので、式(5)を用いて、回転レーザ装置151aの発光部131aを通る水平基準線18から受光部156までの距離Bを算出できる。
必要に応じて、この距離Bの値は表示部157のディスプレイ画面に表示される。また、演算部166は、グランドレベルGL1から発光部131aまでの既知の高さAと求めた距離Bとを加算することにより、グランドレベルGL1から受光センサ装置154の受光部156までの高さH=A+Bを求め、この高さHを表示部157に測定値として表示する。
所望の値Hを入力キー162を操作して記憶部165に設定値として記憶させ、受光センサ装置154を垂直方向に上下動させたときの測定値と、記憶された設定値Hとを演算部166により比較し、測定値と設定値Hとが一致したとき、ブザー161を鳴らせることにより、受光センサ装置154の受光部156が設定値Hにあることを容易に知ることができる。
また、距離Bの値を(3)式又は(4)式に代入すれば、垂直線Cから受光部156までの水平方向距離Xを求めることができるので、演算部166にこの水平方向距離Xを求めるプログラムを組み込んでおけば、この水平方向距離Xも求めることができ、この水平方向距離Xの値も表示部157のディスプレイ画面に表示させることができる。
回転レーザ装置151a、151bの演算制御部は、次に、制御モードを逆方向回転モードにセットする。
まず、三脚台12は、図8に示すように、測量分野では公知の直交座標系の既知点D0(X0、Y0)にセットされているものとする。また、ゼロ点は基準方向Q1に位置するものとし、その基準方向Q1は磁石を用いて例えば磁北Nに向けられているものとする。また、受光センサ装置154は、既知点D1(X1、Y1)に置かれた後、未知点D2(X2、Y2)に置かれるものとする。
既知点D0から既知点D1までの水平方向距離L1(X)は仰角β、俯角αを測定し、これらの角度から演算して求めてもよいし、既知点D0の座標位置(X0、Y0)と既知点D1の座標位置(X1、Y1)とから数学的公式を用いて演算により求めることもできる。既知点D0から未知点までの水平方向距離L2(X)は仰角β、俯角αを測定し、これらの角度から演算して求めることができる。この仰角β、俯角αを測定して水平方向距離Xを求めることができる点については、すでに既述した通りである。
逆方向回転モードに回転レーザ装置151a、151bが設定されると、図9に示すように、二個の回転レーザ装置151の一方、例えば、回転レーザ装置151aが真上から見て右回り方向に回転され、他方の回転レーザ装置151bが左方向に回転される。
このように回転レーザ装置151aと回転レーザ装置151bとが逆方向に回転されると、回転レーザ装置151aの扇状レーザ光の射出方向と回転レーザ装置151bの扇状レーザ光の射出方向とが一致している基準方向Q1から次第に反対方向にずれ、この基準方向Q1とは180度反対方向であるQ2方向において回転レーザ装置151aの扇状レーザ光の射出方向と回転レーザ装置151bの扇状レーザ光の射出方向とが再び一致する。
この図9においては、回転レーザ装置151aから射出される扇状レーザ光の射出方向の回転が実線(右回り)で示され、回転レーザ装置151bから射出される扇状レーザ光の射出方向の回転が破線(左回り)で示されている。
この扇状レーザ光の回転範囲をQ1−Q2方向とこのQ1−Q2方向と直交する方向とによって4分割して、第1象限Iから第4象限IVに区分する。
また、回転レーザ装置151aから射出される扇状レーザー光と回転レーザ装置151bから射出される扇状レーザ光とは、受光センサ装置154により受光したときに識別できるように、例えば、一方の扇状レーザ光は変調されているものとする。すなわち、受光センサ装置154により右回りの扇状レーザ光が受光されているのか、左回りの扇状レーザ光が受光されているのかを区別できるものとする。ここでは、左回りの扇状レーザ光に変調がかけられているものとする。
今、例えば、受光センサ装置154が第3象限に存在しているものとして、かつ、Q1方向で両回転レーザ装置151a、151bから射出される扇状レーザ光が一致した後、回転レーザ装置151aから射出された右回り方向の扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるまでに要する時間は、仮に基準方向Q1で受光センサ装置154にトリガーがかけられ、時間の計測が可能であるとすると、2分のπに相当する時間よりも短い時間t1である。
一方、回転レーザ装置151bから射出された左回り方向の扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるまでに要する時間は2分の3πに相当する時間よりも長いが2πに相当する時間よりも短い時間t2である。
従って、受光センサ装置154が第3象限にあるときには、基準方向Q1を基準にして図10に示すように、右回りの扇状レーザ光に基づく検出出力QM1’が0からπ/2までの間に得られ、これから少なくともπ時間以上経過後に、左回りの扇状レーザ光に基づく検出出力QM2’が得られる。ここでは、この検出出力QM2’は左回りの扇状レーザ光により得られたものであるという意味で破線で示されている。その検出出力QM1’が出力された時点から検出出力QM2’が出力されるまでの時間差t3は、t3=t2−t1であり、この時間差t3は、演算部166の計時回路にその検出出力QM1’が検出された時点でトリガーをかけ、検出出力QM2’が出力された時点で計時を終了することにより測定することができる。
今、受光センサ装置154が第3象限に存在するとき、回転レーザ装置151a、151bを中心としてかつ基準方向Q1を計時基準にして測定したときの基準方向Q1に対する受光センサ装置154の右回り方向の角度θ1は、時間差t3、一周期Tを用いて、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも長い。また、正の値である。
図11に示すように、受光センサ装置154が第2象限に存在するとき、右回りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるのに要する時間t1は2分のπに相当する時間よりも長いがπに相当する時間よりも短い時間である。左回りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるのに要する時間t2はπに相当する時間よりも長いが2分の3πに相当する時間よりも短い時間である。
従って、図12に示すような、検出出力QM1’、QM2’が得られる。
受光センサ装置154がこの第2象限に存在するとき、回転レーザ装置151a、151bを中心としてかつ基準方向Q1を基準にして右回りに測定したときの基準方向Q1に対する受光センサ装置154の角度θ1は、図11から明らかなように、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも短く、正の値である。
同様に、図13に示すように、受光センサ装置154が第1象限に存在するときには、左回りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるまでの時間t2は、2分のπに相当する時間よりも長いがπに相当する時間よりも短い時間であり、右回りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるまでの時間t1は、πに相当する時間よりも長いが2分の3πに相当する時間よりも短い時間であり、この場合には、図14に示すように、左回りの検出出出力QM2’が先に得られ、後から右回りの検出出力QM1’が得られる。
受光センサ装置154がこの第1象限に存在するとき、回転レーザ装置151a、151bを中心としてかつQ1方向を基準にして右回りに測定したときのQ1方向に対する受光センサ装置154の角度θ1は、図13から明らかなように、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも短く、t3は負の値である。
同様に、図面は省略するが、受光センサ装置154が第4象限に存在するとき、回転レーザ装置151a、151bを中心としてかつQ1方向を基準にして右回りに測定したときのQ1方向に対する受光センサ装置154の角度θ1は、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも大きく、t3は負の値である。
一方、図15に示すように、Q2方向を計時基準として測定した場合、受光センサ装置154が第3象限に存在するときには、図16に示すような検出出力QM1’、QM2’が得られ、回転レーザ装置151a、151bを中心として基準方向Q1に対する受光センサ装置154の角度θ1は、時間差t3、一周期Tを用いて、
θ1=π+(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも短く、負の値である。
同様に、受光センサ装置154が第2象限に存在するとき、
θ1=π+(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも長く、負の値である。
同様に、受光センサ装置154が第1象限に存在するとき、
θ1=π+(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも長く、正の値である。
同様に、受光センサ装置154が第4象限に存在するとき、
θ1=π+(π×t3/T)
ただし、t3はπに相当する時間よりも短く、正の値である。
以上のことから式を整理すると、
基準方向Q1を計時基準としたとき、受光センサ装置154の基準方向Q1を基準にしてこれに対する右回り方向の角度θ1は、
一般的に、受光センサ装置154が第1象限から第4象限までのいずれの象限に存在するときでも、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、演算により求めた時間差t3は正・負を含めた値である。
これに対して、Q2方向を計時基準としたとき、受光センサ装置154の基準方向Q1を基準にしてこれに対する右回り方向の角度θ1は、
一般的に、受光センサ装置154が第1象限から第4象限までのいずれの象限に存在するときでも、
θ1=π+(π×t3/T)
ただし、演算により求めた時間差t3は正・負を含めた値である。
このように、Q1方向を計時基準としたときと、Q2方向とを計時基準としたときとで、演算に使用する式が異なることになると共に、時間差t3の絶対値を含めた大小関係が基準方向Q1を計時基準としたときとQ2方向を計時基準としたときとで異なる。
すなわち、第3象限の場合には、時間差t3の絶対値が周期πに相当する時間よりも長いときには、式θ1=π−(π×t3/T)を用い、周期πに相当する時間よりも短いときには、式θ1=π+(π×t3/T)を用いる。
また、第2象限の場合には、時間差t3の絶対値が周期πに相当する時間よりも短いときには、式θ1=π−(π×t3/T)を用い、周期πに相当する時間よりも長いときには、式θ1=π+(π×t3/T)を用いる。
同様に、第1象限の場合には、時間差t3の絶対値が周期πに相当する時間よりも短いときには、式θ1=π−(π×t3/T)を用い、周期πに相当する時間よりも長いときには、式θ1=π+(π×t3/T)を用いる。
更に、第4象限の場合には、時間差t3の絶対値が周期πに相当する時間よりも長いときには、式θ1=π−(π×t3/T)を用い、周期πに相当する時間よりも短いときには、式θ1=π+(π×t3/T)を用いる。
演算部166にこのような判断と演算を行うプログラムを組み込み、測量作業者により受光センサ装置154が第1象限ないし第4象限のいずれに存在するかを入力キー162を用いて入力させることにより、受光センサ装置154の基準方向Q1に対する角度θ1を求めることができる。
従って、図8に示すように、既知点D1(X1、Y1)の基準方向Q1に対する角度θ1、未知点D2(X2、Y2)の基準方向Q1に対する角度θ2を測定して、その角度差θ3=θ2−θ1を求めることにより、未知点(X2、Y2)のXY座標位置を求めることができる。
すなわち、図17に示すように、既知点D0から直交座標系のX軸に向かって垂線を引き、未知点D2を通りかつX軸に平行な直線がこの垂線と交わる点をD5とし、この垂線と点D0と点D2とが結ぶ直線の為す角度をθ4とする。
また、既知点D2を通りX軸に平行な直線がこの垂線と交わる点D6とすると、この垂線と点D0と点D2とを結ぶ直線の為す角度はθ3−θ4である。
このとき、下記の関係式が成り立つ。
X2=X0−L2sinθ4 (6)
Y2=Y0−L2cosθ4 (7)
X1=X0+L1sin(θ3−θ4) (8)
Y1=Y0+L1cos(θ3−θ4) (9)
式(8)、(9)からθ4を求め、この求めたθ4を式(6)、(7)に代入することにより、未知点D2のX方向の座標位置X2と未知点D2のY方向の座標位置Y2とを求めることができる。
なお、高さ方向の位置の測定方法は、仰角β、俯角αを測定することにより求めることができるので、本発明によれば、未知点D2の三次元座標位置(X2、Y2、Z2)を測定することができる。
また、この座標測定システムによれば、角度差θ3が求まれば、未知点D2の座標位置(X2、Y2、Z2)を求めることができるので、基準方向Q1を磁北に合わせて置く必要はない。
以下、一連の測定手順を図18に示すフローチャートに従って説明する。
三脚台12を図8に示す既知点D0(X0、Y0)にセットする。そして、回転レーザ装置151aのゼロ点位置を磁北Nに合わせ、回転レーザ装置151bのゼロ点位置をこの磁北Nと反対方向にセットする。これにより、基準方向Q1、Q2方向が定まる(S.1)。
ついで、受センサ装置154を既知点D1(X1、Y1)にセットする。そして、回転レーザ装置151a、151bから射出される扇状レーザ光を同方向に回転させる(S.2)。
次に、受光センサ装置154によりその扇状レーザ光を受光して、仰角β、俯角αを測定し、所定の演算を行うことにより、既知点D1の高さ方向の位置Z1(P1)を求める。また、水平方向距離L1(X)を求める(S.3)。
ついで、回転レーザ装置151a、151bのゼロ点位置が共に磁北Nを向くようにセットするために、回転レーザ装置151bを回転させてそのゼロ点位置を回転レーザ装置151aのゼロ点位置に一致させる(S4)。
ついで、測量作業者は、受光センサ装置154が第1象限から第4象限のうちのいずれに存在するかを入力する(S.5)。
そして、受光センサ装置154により扇状レーザ光を受光して時間差t3を計時し、基準方向Q1からの角度θ1を求める(S.6)。
ついで、受センサ装置154を未知点D2(X2、Y2)にセットする。一方、回転レーザ装置151bの0点位置をこの磁北Nと反対方向にセットする。これにより、基準方向Q1、Q2方向が定まる(S.7)。
そして、回転レーザ装置151a、151bから射出される扇状レーザ光を同方向に回転させる(S.8)。
次に、受光センサ装置154によりその扇状レーザ光を受光して、仰角β、俯角αを測定し、所定の演算を行うことにより、未知点D2の高さ方向の位置Z2(P1)を求める。また、水平方向距離L2(X)を求める(S.9)。
ついで、回転レーザ装置151bを回転させてそのゼロ点位置を回転レーザ装置151aのゼロ点位置に一致させる(S10)。
ついで、測量作業者は、受光センサ装置154が第1象限から第4象限のうちのいずれに存在するかを入力する(S.11)。
そして、受光センサ装置154により扇状レーザ光を受光して時間差t3を計時し、基準方向Q1からの角度θ2を求める(S.12)。
このようにして、求められた角度θ1、θ2から角度θ3を演算し、この角度θ3、既知点の座標(X0、Y0)、(X1、Y1)、距離L1、L2から、未知点の座標X2、Y2を求める。
なお、未知点の高さ方向の座標Z2は、測定により求まっているので、この発明の実施例によれば、結果として、未知点D2の三次元の座標位置(X2、Y2、Z2)を求めることができる。
なお、逆方向回転モードにても同方向回転モードと同様に距離と高さとを求めることができるが、上下のレーザ光を同時受光するポイントでは、同方向回転モードを必要とする。
(実施例2)
実施例1に係わる座標測定システムでは、受光レーザ装置154が何象限に存在しているかを測量作業者に入力させることにしたが、この実施例2に係わる座標測定システムでは、測量作業者に受光レーザ装置154が何象限に存在しているか否かを入力させることなく、受光レーザ装置154のQ1方向を基準とする右回り方向の角度θ1を求めることができるようにしたものである。
すなわち、受光センサ装置154を図19(a)に示す位置に置いたときには、受光センサ装置154から得られる検出信号QM1’、QM2’は図20(a)に示すようなものとなる。受光センサ装置154を図19(b)に示す位置に置いたときには図20(b)に示すように検出信号QM1’、QM2’の信号関係が図19(a)に受光センサ装置154を置いた場合と逆転する。
一方、受光センサ装置154を図19(c)に示す位置に置いたときには、受光センサ装置154から得られる検出信号QM1’、QM2’は図20(c)に示すようなものとなる。また、受光センサ装置154を図19(d)に示す位置に置いたときには、図20(d)に示すように検出信号QM1’、QM2’の信号関係が図19(c)に受光センサ装置154を置いた場合と逆転する。
検出信号の時間差t3がπに相当する時間よりも小さい場合に着目すると、受光センサ装置154を第1象限に置いた場合と第4象限に置いた場合とでは、検出信号の現れ方が同じになる。また、受光センサ装置154を第3象限に置いた場合と第1象限に置いた場合にも検出信号の現れ方は同じになる。
すなわち、受光センサ装置154で検出される検出出力QM1’、QM2’の第1象限と第3象限との現れ方のパターンは同一、受光センサ装置154で検出される検出出力QM1’、QM2’の第2象限と第4象限との現れ方のパターンは同一である。
そこで、第1象限と第3象限との区別、第2象限と第4象限との区別を行うために、回転レーザ装置154の右回り方向の扇状レーザ光に0点位置を基準時してπ位置を超えた時点で2πまでの間、左回りの扇状レーザ光とは異なる変調を加える。
このように右回りの変調光にπ位置を超えた時点で変調を加えることにすると、図21(a)〜(d)に示す検出信号QM1’、QM2’が得られる。ここで、「×」印は検出信号QM1’に検出信号QM2’とは異なる変調が加えられていることを示している。
従って、異なる二つの変調信号である検出信号QM1’、QM2’が検出されたときには、第1象限又は第4象限にあるものと判断し、変調信号でない検出信号QM1’と変調信号である検出信号QM2’が検出されたとき(一方の検出信号が変調されていないとき)には、第2象限又は第4象限にあるものと判断する。
次に、検出信号QM1’と検出信号QM2’との検出時間差t3がπに相当する時間を超えたか否かを判定する。検出時間差t3がπに相当する時間を超えたときには、ここでは演算を行わないことにする。
検出時間差t3がπに相当する時間以下の演算式を用いて基準方向Q1から右回り方向の角度θ1を演算できるからである。もちろん、検出時間差t3がπに相当する時間を超えたときに、検出時間差t3がπに相当する時間以上の演算式のみを用いて基準方向Q1から右回り方向の角度θ1を求めるようにしても良い。
(1)両検出信号が変調されており、左回りの扇状レーザ光が先に検出されかつ右回りの扇状レーザ光が後に検出されしかも検出時間差t3がπに相当する時間よりも小さいとき。
第1象限に受光センサ装置154が存在するものとして、
θ1=π+(π×t3/T)
(2)両検出信号が変調されており、右回りの扇状レーザ光が先に検出されかつ左回りの扇状レーザ光が後に検出されしかも検出時間差t3がπに相当する時間よりも小さいとき。
第4象限に受光センサ装置154が存在するものとして、
θ1=2π−(π×t3/T)
(3)いずれか一方の検出信号が変調されており、左回りの扇状レーザ光が先に検出されかつ右回りの扇状レーザ光が後に検出されしかも検出時間差t3がπに相当する時間よりも小さいとき。
第3象限に受光センサ装置154が存在するものとして、
θ1=π×t3/T
(4)いずれか一方の検出信号が変調されており、右回りの扇状レーザ光が先に検出されかつ左回りの扇状レーザ光が後に検出されしかも検出時間差t3がπに相当する時間よりも小さいとき。
第2象限に受光センサ装置154が存在するものとして、
θ1=π−(π×t3/T)
ただし、いずれの式においても、t3=t2−t1には絶対値を用いるものとする。また、t3はT/2よりも小さい。
なお、Q1方向、Q2方向については、検出信号Q1’、Q2’のいずれが先に検出されたか判定できないことになるが、この場合には、受光センサ装置154を基準方向Q1、Q2から少しずらせば、検出信号Q1’、Q2’を求めることができるので、Q1’方向であるのか、Q2’方向であるのかの判定をすることができる。
(実施例3)
次に、実施例1、実施例2に係わる座標測定システムでは、一対の回転レーザ装置151a、151bを上下方向に間隔を開けて逆方向に回転させることにより未知点に置かれた受光センサ装置154の三次元座標位置を検出することにしたが、回転レーザ装置151a、151bを左右方向に配設して回動軸を一致させて逆方向に回転させることにより未知点に置かれた受光センサ装置154の三次元座標位置を検出する構成としたものである。
以下、図22〜図30を参照しつつこの実施例3に係わる座標測定システムを説明する。
図22において、170は建物の室内の床面、171、172は立ち壁をそれぞれ示す。床面170には墨出し線173、174が互いに直交するようにして描かれており、符号175はその交点を示している。その墨出し線173、174の一方は立ち壁171、172の一方と平行に描かれている。ここでは、立ち壁172には窓用開口176が形成され、この窓用開口176には受光センサ装置154が設けられる。
回転レーザ装置151a、151bは、図23に示すようにその回転中心O1、O2が合致されて、かつ、互いに反対向きとされて連結棒177により連結されている。この回転レーザ装置151a、151bは図23、図24に示すように脚部178を有し、床面170に設置される。その回転レーザ装置151a、151bの回転中心O1、O2の左右方向間隔L’は既知のものとする。
回転レーザ装置151a、151bの扇状レーザ光152a、152b、153の床面170に対する位置関係は、図25に示すものとなる。この回転レーザ装置151a、151bは床面170に対する未知点の受光センサ装置154のX方向位置、Y方向位置、高さ方向位置Zを求めるのに用いられる。
この回転レーザ装置151a、151bは、互いに逆方向に回転され、図24に示すように、床面170による扇状レーザー光152a、152b、153の反射を避けるため、回転レーザ装置151aについては約0度方向(基準方向Q1の若干手前)から約π方向(その約180度反対方向を若干超えたところ)までの半周の間オンされ、回転レーザ装置151bについては約πから約2πまでの半周の間オンされる。その図24において、実線J1は回転レーザ装置151aの扇状レーザ光152a、152b、153の回転方向を示し、破線J1’は回転レーザ装置151bの扇状レーザ光152a、152b、153の回転方向を示す。
このものによれば、受光センサ装置154が、例えば、図26に示すように第1象限I
に存在するとき、図27に示すように、基準方向Q1を基準にして0からπ/2までの間に左回りの扇状レーザ光に基づく検出出力QM1”が得られ、これから少なくともπ時間以上経過後に、右回りの扇状レーザ光に基づく検出出力QM2”が得られる。ここでは、検出出力QM2”は右回りの扇状レーザ光により得られたものであるという意味で破線で示されている。
その検出出力QM1”が得られた時点から検出出力QM2”が得られる時点までの時間差t3は、t3=t2−t1であり、この時間差t3は既述したように、演算部166の計時回路にその検出出力QM1”が検出された時点でトリガーをかけ、検出出力QM2”が出力された時点で計時を終了することにより測定することができる。
今、受光センサ装置154が第1象限Iに存在するとき、回転レーザ151bを中心と
してかつ基準方向Q1を計時基準にして測定したときの基準方向Q1に対する受光センサ装置154の左回り方向の角度θ1は、時間差t3、一周期Tを用いて、
θ1=π−(π×t3/T)
また、図28に示すように、受光センサ装置154が第2象限IIに存在するとき、左回
りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるのに要する時間t1はπ/2に相当する時間よりも長いがπに相当する時間よりも短い時間である。右回りの扇状レーザ光が受光センサ装置154に受光されるのに要する時間t2はπに相当する時間よりも長いが3π/2に相当する時間よりも短い時間である。
従って、図29に示すような検出出力QM1”、QM2”が得られる。受光センサ装置154がこの第2象限IIに存在するとき、回転レーザ装置151a、151bを中心とし
てかつ基準方向Q1を基準にして左回りに測定したときの基準方向Q1に対する受光センサ装置154の角度θ1も、
θ1=π−(π×t3/T)
第3象限III、第4象限IVでは、検出出力QM1”、QM2”は得られない。というのは、回転レーザ装置151a、151bの扇状レーザ光152a、152b、153の駆動が停止されているからである。
従って、演算部166は上記の公式θ1=π−(π×t3/T)を用いて角度θ1を求めることができる。この角度θ1は仰角βに相当する。
受光センサ装置154の水平座標位置(平面座標位置)X、Yは以下のようにして求める。また、墨出し線173、174の交点175の平面座標位置(Xm、Ym)が既知であれば、高さZを演算により求めることができる。
以下、これを説明する。
ここでは、この平面座標位置(Xm、Ym)は例えば室内空間の角隅O’を基準位置にしたものとする。また、同方向回転モードで回転レーザ装置151a、151bを同期回転させる。
図30に示すように、右方向傾斜角α’は、垂直基準線18’から受光部156の中心までの距離をB1”として、
tan α’=B1”/Y …(10)
また、左方向傾斜角β’は、
tan β’=(L’−B1”)/Y …(11)
この(10)式、(11)式から水平方向距離Yを消去すると、
tan β’={(L’−B1”)・tan α’}/B”…(12)
従って、(12)式を用いて左右方向間隔L’、右方向傾斜角α’、左方向傾斜角β’から距離B1”を求めることができ、距離B1”が求まると、
受光センサ装置154のX方向位置は、下記の(13)式により求まる。
X=X1+B1” …(13)
また、水平方向距離Yは、(10)式を変形して得られた下記の(14)式により求まる。
Y=B1”/tan α’ …(14)
更に、高さZは、下記の(15)式により求まる。
Z=Y・tan θ1 …(15)
このように、この実施例3によれば、室内等の狭い空間でも支障なく未知点の三次元座標位置(X、Y、Z)を測定できる。
この実施例3では角隅O’を基準座標位置(0、0、0)として、演算部166により三次元座標位置(X、Y、Z)を求めることにしたが、墨出し線173、174の交点175を基準座標位置(0、0、0)として、演算部166により三次元座標位置(X、Y、Z)を求めることもできる。
また、この実施例3では、墨出し線173、174の一方を立ち壁171、172と平行に描く構成としたがこれに限られるものではなく、立ち壁171、172と交差する方向に墨出し線173、174を描いて、回転レーザ装置151a、151bの回転中心O1、O2を墨出し線173、174の一方に合致させることにすれば、その交点175を基準座標位置(0、0、0)として、演算部166により三次元座標位置(X、Y、Z)を求めることができる。
(変形例1)
図31(a)、図31(b)に示すように、回転レーザ装置151a、151bを摺動レール179に載置すると共に、その回転中心O1、O2を一致させた状態で、回転レーザ装置151a、151bを摺動レール179に沿ってスライドさせることにより、左右方向間隔L’を適宜変更する構成とすることもできる。
このように構成すると、回転レーザ装置151a、151bから受光センサ装置154までの距離の遠近に応じて柔軟に対応できる。すなわち、回転レーザ装置151a、151bから受光センサ装置154までの距離が遠いときには、左右方向間隔L’を距離が近い場合よりも大きく開けて、測定精度の向上を図ることができる。
また、図32(a)、図32(b)に示すように、回転レーザ装置151a、151bを載置台180に載置し、回転レーザ装置151a、151bの下部と載置台180との間には整準ネジ181を設け、回転レーザ装置151aの上部には軸心合わせ用の半導体レーザ182を設ける一方、回転レーザ装置151bの上部には一対の透明照準板183、184を軸方向に間隔を開けて設ける構成とすることもできる。その透明照準板183、184には十字線185、186が図33に示すように刻設され、回転レーザ装置151aの整準ネジ181、回転レーザ装置151bの整準ネジ181を調整して、図33に示すように、十字線185、186の交点185a、186aに半導体レーザ182のレーザ光lpが当たっているか否かを肉眼観察することにより、回転レーザ装置151a、151bの回転中心の位置合わせを行う構成とすることもできる。
このように回転レーザ装置151a、151bを構成すると、回転レーザ装置151a、151bの設置の自由度が増大する。
(変形例2)
図34は、回転レーザ装置151bの上部に透明照準板183、184を設ける代わりに、回転レーザ装置151bの上部にハーフミラー187、受光センサ188、189を設け、肉眼観察する代わりに自動的に回転中心O1、O2の一致・不一致を検出する構成としたものであり、ハーフミラー187から受光センサ188とハーフミラー187から受光センサ189までの距離が異ならされている。この受光センサ188、189の受光出力は図示を略す演算部に入力され、この演算部は、例えば回転中心O1、O2の一致度が粗許容値内に入ったときに小さなブザー音が発せられるようにブザー(図示を略す)を制御し、精密許容値内に入ったときに大きなブザー音が発せられるようにブザー(図示を略す)を制御する。
このようにハーフミラー187から受光センサ188とハーフミラー187から受光センサ189までの距離を異ならせることにしたのは、等距離に設定すると回転中心O1、O2が不一致であるにも拘わらず、一致していると誤検出することがあるからである。
この構成によれば、回転レーザ装置151a、151bの回転中心O1、O2の一致・不一致を自動的に確認できる。
本発明に係る座標測定システムを用いて高さを測定するための説明図である。 本発明に係る座標測定システムの角度測定の原理を説明するための説明図である。 図3(i)、図3(ii)、図3(iii)はそれぞれ図2の平面図、正面図及び側面図である。 本発明に係る座標測定システムに用いる回転レーザ装置の内部構成を示す断面図である。 図4に示す回転レーザ装置の光学系を示す図である。 図1に示す受光センサ装置の構成を示す図である。 図4に示す回転レーザ装置から出力された扇状レーザ光の検出出力を示す図である。 本発明に係る回転レーザ装置を既知点にセットした状態を示す説明図である。 本発明に係わる受光センサ装置を第3象限に置いた場合であって基準方向Q1に対する扇状レーザ光の回転方向との関係を示す図である。 図9に示す受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 本発明に係わる受光センサ装置を第2象限に置いた場合であって基準方向Q1に対する扇状レーザ光の回転方向との関係を示す図である。 図11に示す受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 本発明に係わる受光センサ装置を第1象限に置いた場合であって基準方向Q1に対する扇状レーザ光の回転方向との関係を示す図である。 図13に示す受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 本発明に係わる受光センサ装置を第3象限に置いた場合であってQ2方向に対する扇状レーザ光の回転方向との関係を示す図である。 図15に示す受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 本発明の座標測定システムを用いて未知点の座標を求めるための原理を説明するための図である。 本発明に係わる座標測定システムによる測量手順を説明するためのフローチャートである。 本発明に係わる座標測定システムに用いる受光センサ装置の存在位置を示す説明図であって、(a)は受光センサ装置を第1象限に置いた状態を示し、(b)は受光センサ装置を第2象限に置いた状態を示し、(c)は受光センサ装置を第3象限に置いた状態を示し、(d)は受光センサ装置を第4象限に置いた状態を示す。 本発明に係わる座標測定システムに用いる受光センサ装置を各象限に置いたときの検出信号の出力状態を示し、(a)は第1象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(b)は第2象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(c)は第3象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(d)は第4象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示す。 本発明に係わる座標測定システムに用いる受光センサ装置を各象限に置いたときであってπ位置から2π位置までの間に両信号に変調信号を加えたときの検出信号の出力状態を示し、(a)は第1象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(b)は第2象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(c)は第3象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示し、(d)は第4象限に受光センサ装置を置いたときの検出信号の出力を示す。 本発明の実施例3に係わる座標測定システムの回転レーザ装置の配設状態を示す斜視図である。 図22に示す回転レーザ装置の連結状態を示す側面図である。 図23に示す回転レーザ装置の扇形状レーザビームの旋回方向を説明するための図である。 図24に示す扇形状レーザビームの投光関係を示す説明図である。 第1象限に存在する受光センサ装置の基準方向からの角度を求めるための説明図である。 第1象限に存在する受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 第2象限に存在する受光センサ装置の基準方向からの角度を求めるための説明図である。 第2象限に存在する受光センサ装置の検出出力を説明するための図である。 本発明に係わる座標測定システムを用いて受光センサの座標位置(X、Y、Z)を求めるための説明図である。 実施例3に係わる座標測定システムの変形例1の説明図であって、(a)は回転レーザ装置の側面図、(b)は(a)に示す回転レーザ装置の正面図である。 実施例3係わる座標測定システムの変形例2の説明図であって、(a)は回転レーザ装置の側面図、(b)は(a)に示す回転レーザ装置の正面図である。 図32の回転レーザ装置に設けられた透明照準板を説明するための斜視図である。 図32の回転レーザ装置に受光センサを設けた例を説明するための平面図である。
符号の説明
151a、151b…回転レーザ装置
154…受光センサ装置
C…回動軸
D2…未知点
X…水平方向距離
β…仰角
α…俯角

Claims (9)

  1. 回動軸が一致されて互いに逆方向に回転される一対の回転レーザ装置が上下方向に間隔を開けて設けられ、前記各回転レーザ装置は、水平面に対して傾斜する扇状面を形成する扇状レーザ光と該扇状レーザ光を間に挟んで互いに平行な扇状面を形成する扇状レーザ光とを受光センサ装置に向けて射出する発光部を備え、前記受光センサ装置は、下側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光と上側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光とを受光することにより水平面に対する傾斜角をそれぞれ求め、両傾斜角に基づき該受光センサ装置の高さと前記回転レーザ装置から前記受光センサ装置までの水平方向距離とを求める演算部を有し、該演算部は、更に、互いに逆方向に回転する扇状レーザ光が未知点に置かれた前記受光センサ装置に受光される時間差に基づき基準方向からの回転角度を測定すると共に、該回転角度と少なくとも二つの既知点の座標とに基づき前記未知点の座標を演算することを特徴とする座標測定システム。
  2. 前記受光レーザ装置には第1象限から第4象限のいずれに存在しているかを入力する入力キーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の座標測定システム。
  3. 前記扇状レーザ光のうちの一方が変調されていることを特徴とする請求項1に記載の座標測定システム。
  4. 前記扇状レーザ光のうちの一方が一周期の半分の期間に変調され、前記扇状レーザ光のうちの他方が一周期に渡って変調されていることを特徴とする請求項1に記載の座標測定システム。
  5. 回動軸が一致されて互いに逆方向に回転される一対の回転レーザ装置が左右方向に間隔を開けて少なくとも一方の回転レーザ装置が基準点に設けられ、前記各回転レーザ装置は、前記回転に直交する垂直面に対して傾斜する扇状面を形成する扇状レーザ光と該扇状レーザ光を間に挟んで互いに平行な扇状面を形成する扇状レーザ光とを受光センサ装置に向けて射出する発光部を備え、前記受光センサ装置は、左右方向一方側に存在する回転レーザ装置から射出された扇状レーザ光と左右方向他方側に存在する回転レーザ光とを受光することにより垂直面に対するそれぞれの傾き角と水平からの回転角を求め、基準点に対する前記受光センサ装置の位置を求める演算部を有することを特徴とする座標測定システム。
  6. 前記各回転レーザ装置は前記扇状レーザ光を約半周の間出射するように制御されることを特徴とする請求項5に記載の座標測定システム。
  7. 前記各回転レーザ装置が水平方向に延びる連結体によって連結されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の座標測定システム。
  8. 前記各回転レーザ装置の間隔調整を可能にするために該各回転レーザ装置が水平方向に延びるレール上に摺動可能に載置されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の座標測定システム。
  9. 一対の回転レーザ装置の一方に照準用レーザ光を出射する半導体レーザを設け、一対の回転レーザ装置の他方に両レーザ装置の回転軸心を一致させるための照準手段を設けたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の座標測定システム。
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