JP3628915B2 - 体腔内腔確保装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば肛門に発生した痔核等の病変部を診察・治療する際に使用する体腔内腔確保装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、直腸から肛門の内側の間の病変部を観察する場合には大腸スコープや肛門鏡を用いていた。しかし、大腸スコープは挿入部が長いため、特に肛門の内側に位置する病変部を診察・治療する場合には操作性が悪い。また、肛門鏡は単に肛門を押し広げる機能を有するものであるため、病変部が肛門鏡に圧迫されて押し潰された状態になり、圧迫された状態でしか病変部を診察・治療することができなかった。
【0003】
一方、特願平9−272716号において知られる内視鏡用案内管は重ねて嵌合する外シースと内シースを有してなり、両シースの一壁部にそれぞれ開口窓を設けた構造のものである。そして、両シースの開口窓の位置をずらして開口窓を閉じた状態で体腔内に挿入し、挿入後に両方の開口窓の位置を一致させて開口する。シース内にスコープや処置具を差し込み、開口窓を通じて患部の観察や処置を行う。
【0004】
しかし、この内視鏡案内管を使用する場合、シースを保持する持ち手と内視鏡を保持する持ち手が要る。また、スコープや処置具の位置決め手段がなく、病変部に観察窓を合わせるアプローチ作業が面倒であり、手軽に取り扱うことができなかった。また、病変部を取り込む開口部の領域が極端に狭く、病変部を取り込む作業が難しく、病変部の観察や処置を行うに当って制限を受けやすいものであった。
【0005】
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、周囲に大きく開口した診断・治療用空間を確保し、その空間内に極力自然な状態で病変部を取り込み、病変部を診察・治療することができる体腔内腔確保装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、体腔内に挿入されるシースと、このシースの先端側前方に配置され、ガイド手段によって上記シースの軸方向へ進退自在に設けられた先端ヘッド部材と、上記シースの先端面と上記先端ヘッド部材の後端面の間に形成され、上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を軸方向へ進退させることによって開閉される空間と、上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を上記軸方向へ進退させる操作手段と、上記シース或いは上記先端ヘッド部材に設けられ、上記空間内を含む領域を観察する観察手段と、を具備したことを特徴とする体腔内腔確保装置である。
また、請求項2に係る発明は、上記シースの部材内に、上記空間内へ器具を誘導する挿通用チャンネルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の体腔内腔確保装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1乃至図3に基づいて本発明を適用した第1の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。
【0008】
図1で示すように、内視鏡装置は、内視鏡本体1とTVカメラ装置2を備える。内視鏡本体1は体内に挿入するプローブ部分となるシース3を有する。シース3には前後に貫通する軸受孔4とガイド孔5が設けられている。軸受孔4とガイド孔5はシース3の軸方向に沿って平行でかつ上下に配置されている。
【0009】
軸受孔4には硬性の中空パイプから成る連結部材を兼ねた軸部材6が挿通されている。軸部材6の先端には砲弾頭状(紡錘形状)の先端ヘッド部材7が連結されている。軸部材6の後端側部分はシース3の後方へ大きく突き出している。このシース3の後方へ突き出した軸部材6の後端側部分には把持部を兼ねた円盤状の回転規制部材8が固定的に装着されている。回転規制部材8には軸部材6を貫通固定するための孔9が設けられている。また、回転規制部材8にはシース3のガイド孔5に通した中空パイプ状のガイド部材10の後端部も固定的に取り付けられている。
【0010】
シース3と先端ヘッド部材7の回転は上記回転規制部材8とガイド部材10によって構成される回転規制手段によって規制される。また、シース3は軸部材6とガイド部材10をガイド手段として、これのみが先端ヘッド部材7に対して前後に移動することができるように構成されている。
【0011】
上記回転規制部材8には処置具用口部11が設けられている。この処置具用口部11はガイド部材10の中空孔及び上記ガイド孔5によって形成される処置具挿通用チャンネル12に連通している。そして、処置具用口部11からチャンネル12は直線的に形成され、上記処置具用口部11から挿通した処置具を、直線的に導き、上記シース3の先端面13に形成された先端開口14から先方へ突き出せるようになっている。
【0012】
図2で示すように、先端ヘッド部材7の内部は空洞である。先端ヘッド部材7の先端部外周は丸められ、いわゆる紡錘形状に形成されている。先端ヘッド部材7の後端面は上記シース3の軸方向に斜めであり、この斜面15には対物レンズ16と照明用窓17が設けられている。対物レンズ(対物光学系)16は筒状のレンズ枠18によって支持される。筒状のレンズ枠18の内端には対物レンズ16によって結ぶ視野像を撮像するCCD等の撮像素子19が設けられている。
【0013】
また、上記照明用窓17はそのレンズ枠18の周囲に、いわゆるドーナツ状に配置されている。そして、対物レンズ16と照明用窓17によって後方斜め上方を視野中心とする、いわゆる斜視の観察手段が構成される。また、この観察手段の視野中心部分は、軸部材6が位置する部位よりも上側に偏在したチャンネル12の先端開口14に向いている。これにより、いわゆる斜視の内視鏡を構成している。
【0014】
上記シース3の先端面13は上記先端ヘッド部材7の斜面15に対応して同じ向きの斜めに傾斜しており、両面13,15は平行に向き合う。上記シース3を進退させることによりシース3の先端面13が先端ヘッド部材7の斜面15に近接または密に接合する閉じた状態(図2)と、両面13,15が開き、その両面13,15の間に診断または治療を行う空間20を形成する状態(図1)を選択することができる。
【0015】
上記先端ヘッド部材7の内部には支持台21に固定された照明用ランプ22が設けられている。照明用ランプ22が点灯することによりその照明光は上記照明用窓17を通じて外へ出射し、上記両面13,15の間、及びその周辺を照明するようになっている。先端ヘッド部材7の空洞内表面、及び支持台21の表面は光反射面(鏡面)23として形成されている。
【0016】
上記固体撮像素子19で撮像して得た撮像信号は信号ケーブル25を通じて電送される。また、照明用ランプ22には給電ケーブル26を通じて給電される。信号ケーブル25と給電ケーブル26はパイプ状の軸部材6の内孔27に挿通され、さらに軸部材6の後端に接続した軟性のケーブル28内を通じてコネクタ部29に導かれる。
【0017】
上記コネクタ部29はTVカメラ装置2のコネクター受け部31に装着される。TVカメラ装置2の内部にはカメラコントロールユニットや映像処理部、照明用光源の電源等が組み込まれている。
【0018】
次に、この内視鏡装置の使用例を、図3を参照して説明する。まず、上記シース3の先端面13に上記先端ヘッド部材7の斜面15を突き当て接合する閉じた状態で、図3(a)で示すように、先端ヘッド部材7の部分から肛門内に挿入する。上記シース3の先端面13と上記先端ヘッド部材7の斜面15の間が閉じているので、肛門内への挿入時の苦痛が少ない。また、先端ヘッド部材7の先端部分が丸められているので、括約筋を広げて肛門内へ容易に挿入することができる。
【0019】
そして、先端ヘッド部材7の外周面部分が痔核等の病変部33があると思われる部位を越えたところを見計らって、その位置からシース3のみを引き戻し、シース3の先端面13と先端ヘッド部材7の後面からなる斜面15との間に観察作業用空間20を形成する。
【0020】
この空間20内には軸部材6の部分があるのみで空間20が大きく広がり、両面13,15の間の隙間によって形成される空間20は全周囲に開放するように大きく開口する。このため、病変部33がその周囲のいずれに位置していてもその空間20内に入り込める。空間20の周辺部が全周にわたり広いので視野領域が広く、病変部33を見つけ易い。しかも、内視鏡本体1を僅かに回転させるだけで、斜めの空間20から外れて隠れていた部位や見にくい部位までも観察することができる。結局、全周の部位を観察することができるようになる。先端ヘッド部材7の後端に設けた対物レンズ16と照明用窓17を通じて観察するので、肛門の直ぐ裏側に痔核等の病変部があってもその病変部を正面にとらえて観察することが可能である。
【0021】
また、空間20内に病変部33が入り込んで位置するため、病変部33は圧迫されない自然な状態にあり、その自然な状態の病変部33を観察することができる。特に肛門括約筋に目標物があったとしてもそれが対物レンズ16への密着を防止できる。そして、この自然な状態の病変部33を処置することができる。
【0022】
病変部33を処置する場合には処置具挿通用チャンネル12を通じて処置具(図示せず)を挿通し、上記シース3の先端面13にある先端開口14から突き出し、病変部33を切開する。
【0023】
処置具挿通用チャンネル12の先端開口14は観察している病変部33に向いているので、観察している病変部33に向けて処置具を正確に突き出すことができる。また、自然な状態にある病変部33を処置するため、処置性能を高めることができる。切開した病変部33は処置具挿通用チャンネル12内に取り込むことができる。
【0024】
診断・処置後、内視鏡本体1を抜く場合にはそのまま(麻酔の効果があるので無理がない。)、または空間20を閉じてから引き抜く(括約筋の先に位置するので無理なく行うことができる。)。
【0025】
尚、上記構成のものでは照明手段としてランプ22を用いたが、ファイバー束を用いて外部の照明用光源から照明光を取り込む構成としてもよい。この場合、ファイバー束の出射端を対物レンズ16の周囲に配置し、ドーナツ状の照明窓を構成することが考えられる。
【0026】
また、上記実施形態ではシース3と先端ヘッド部材7を手動によって前後へ相対的に移動させる操作手段を用いたが、ノブ等の操作体を操作することによりシース3を移動する操作機構を組み込む操作手段であってもよい。
【0027】
[第2の実施形態]
図4に基づいて本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。ただし、第1の実施形態と同一の構成についての詳細な説明は省略する。
【0028】
この実施形態のものでは照明手段と観察手段を内視鏡本体1に直接に組み込むのではなく、内視鏡本体1に対して着脱自在な観察用プローブ41に組み込むようにしたものである。
【0029】
ここで、先端ヘッド部材7を保持する連結部材は、上記軸受孔4と共に、上記プローブ41の進退をガイドするガイドレール42を構成する。
【0030】
上記プローブ41は外套管43内に、その中心に位置したイメージガイドファイバ束44と、その外側に配置されるライトガイドファイバ束45を設ける。外套管43の先端にはレンズ枠46に保持されたレンズ及びプリズムからなる対物光学系47が設けられている。この対物光学系47の周囲には上記ライトガイドファイバ束45の出射先端面48がドーナツ状に配置されている。プローブ41の先端面49は斜めに形成されており、この先端面49は上記シース3の先端面13及び上記先端ヘッド部材7の斜面15の傾きとは逆向きに傾斜しており、対物光学系47と出射先端面48の向きはその先端面49の向きに一致している。このため、プローブ41はいわゆる斜視タイプの観察用スコープを構成している。
【0031】
上記先端ヘッド部材7の後端面からなる斜面15にはミラー50が配置されている。プローブ41はそのミラー50を通じてミラー50に写る像も観察することができる。
【0032】
上記観察作業用空間20を閉じておく場合には図4で示すように、プローブ41を後退させておける。また、プローブ41を適宜、前進させることにより上記観察作業用空間20の内部及びその周辺の部位を観察することができる。
【0033】
プローブ41を後退させておけると共に上記観察作業用空間20内に肛門括約筋の目標物を位置させることから目標物が対物光学系47の表面に密着することを防止することができる。
【0034】
尚、この実施形態ではガイド孔5の先端部分が閉塞されている。また、シース3のガイド孔5とガイド部材10の部分には処置具挿通用チャンネルを形成しないが、軸受孔4とガイド孔5を避けてシース3に設けるようにしてもよい。また、観察用プローブ41を連結部材に固定的に設置するものであってもよい。
【0035】
[第3の実施形態]
図5に基づいて本発明の第3の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。ただし、第1の実施形態と同一の構成についての詳細な説明は省略する。
【0036】
この実施形態は第2の実施形態のものと同様、照明手段と観察手段を内視鏡本体1に直接組み込むものではなく、上記プローブ41を内視鏡本体1に着脱自在に組み込めるようにしたものである。
【0037】
この第3の実施形態では先端ヘッド部材7に上記プローブ41を挿通するガイド孔55を貫通して設け、上記シース3の先端に先端ヘッド部材7を突き当てて接合する閉じた状態で、ガイド孔55の先端開口56付近に上記プローブ41の先端を臨ませ得るように構成した。上記シース3のガイド孔5は先端が開放されることなく、第1の実施形態の場合と同様、前方へ開口している。上記先端ヘッド部材7の後端面からなる斜面15にはミラー50が配置されている。
【0038】
この内視鏡装置を使用する場合、図5(a)で示すように、上記シース3の先端面13に上記先端ヘッド部材7の斜面15を突き当て接合する空間20を閉じた状態とすると共に、上記ガイド孔55の先端開口56まで、プローブ41を挿入した状態で、先端ヘッド部材7の部分から肛門内に挿入する。そして、先端ヘッド部材7が患部を僅かに越えたと思われる位置まで挿入したところで、上記シース3のみを後退させる。すると、図5(b)で示すように、上記観察作業用空間20が形成される。
【0039】
この際、上記プローブ41の先端が上記シース3の先端近くまで後退させることにより観察作業用空間20が形成される状況、およびこの観察作業用空間20に患部が入り込む状況等を観察することができる。また、ミラー50に写る像も観察できる。さらに処置具挿通用チャンネル12を通じて処置具57を挿入して治療を行う。
【0040】
[第4の実施形態]
図6乃至図10に基づいて本発明の第4の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。
【0041】
図6で示すように、内視鏡装置の内視鏡本体61は体内に挿入する部分となるシース62を有し、このシース62には前後に貫通する軸受孔63と、2つのガイド孔64,65が、そのシース62の軸方向に沿って平行に配置された状態で設けられている。軸受孔63はシース62の中央に配置され、硬性の連結部材を兼ねた硬性の軸部材66がスライド自在に嵌合するように挿通されている。軸受孔63と軸部材66は図8で示す如く、その横断面形状が矩形状の部材である。これらによって、シース62と軸部材66の両者がスライド自在であり、同時に両者の回転が規制される回転規制手段と前後移動のガイド手段を構成している。
【0042】
上記軸部材66の先端には、砲弾頭形状の先端ヘッド部材67が連結されている。また、シース62の後端から後方へ突き出した軸部材66の後端側部分には円盤状の操作部材68が連結されている。そして、操作部材68を前後に移動することによりシース62に対して先端ヘッド部材67を回転させることなく、前後方向にのみ相対的に移動させることができる。
【0043】
上記シース62の先端面62aはそのシース62の軸方向に直角な面として形成されており、上記先端ヘッド部材67の後端面67aもシース62の軸方向に直角な面として形成されている。そして、両面62a,67aは平行に向き合っており、その間に空間70を形成すると共に、上記シース62と上記先端ヘッド部材67を近づけることにより図7で示すように向き合って近接または密に接合し、その両面62a,67aの間に形成されるべき、上記空間70を閉じる。
【0044】
先端ヘッド部材67と操作部材68には一方のガイド孔64の中心に合わせた孔71,72と、他方のガイド孔66の中心に合わせた孔73,74とが形成されている。そして、図7で示すように、一方のガイド孔64と孔71,72の組のものにはヘッド部75に対物光学系76を組み込んだ観察プローブ77が挿入される。また、他方のガイド孔65と孔73,74の組みのものには先端に照明光学系78を組み込んだ照明プローブ79が挿入される。
【0045】
上記観察プローブ77のヘッド部75には対物光学系76により観察する像を撮像するCCD等の固体撮像素子81が設けられている。固体撮像素子81によって得た撮像信号は先端ヘッド75に接続した信号ケーブル82を通じて図示しない信号処理回路に入力される。尚、観察プローブ77のヘッド部75は図6で示すように操作部材68に至る長さのものであっても、図7で示すように上記先端ヘッド部材67から上記シース62の途中に至る短い長さのものであってもよい。
【0046】
上記照明プローブ79はライトガイドファイバー束83により図示しない照明用光源から伝送されてきた照明光を照明光学系78を通じて出射するようになっている。
【0047】
上記観察プローブ77と上記照明プローブ79は先端ヘッド部材67に連動して一緒に移動する。このための駆動機構が、ピニオンラック機構によって構成される。すなわち、図7および図8で示すように、シース62の部材には、軸部材66と観察プローブ77の間に位置して第1のピニオンギア85が設けられている。軸部材66と観察プローブ77にはその第1のピニオンギア85にそれぞれ噛み合う、ラック部86,87が形成されている。
【0048】
さらに、シース62の部材には軸部材66と照明プローブ79の間に位置して第2のピニオンギア88が設けられている。軸部材66と観察プローブ77にはその第2のピニオンギア88にそれぞれ噛み合う、ラック部89,90が形成されている。
【0049】
そこで、シース62の部材に対して、軸部材66を移動すると、上記ピニオンラック機構によって、観察プローブ77と上記照明プローブ79は、先端ヘッド部材67の移動する向きと逆向きに一緒に移動することになる。また、第1のピニオンギア85と第2のピニオンギア88のピッチ径および歯数は等しいため、先端ヘッド部材67と観察プローブ77と照明プローブ79の移動量は等しい。もちろん、必要に応じ、例えば歯車列を用いて、先端ヘッド部材67に対する観察プローブ77と照明プローブ79の移動量が異なるように設定してもよい。
【0050】
図7で示す如く、先端ヘッド部材67がシース62の先端に近接または接合する空間70を閉じた状態において、上記観察プローブ77と上記照明プローブ79の先端部分のいずれもが先端ヘッド部材67の孔71,72内に侵入して位置し、孔71,72の先端開口に臨むようにする。
【0051】
第1のピニオンギア85と第2のピニオンギア88を取り付ける構造は図8で示すようなっている。すなわち、シース62が左右二つ割り構造のものであり、その左右の部材62c,62dには第1のピニオンギア85と第2のピニオンギア88の各軸91,92が架設されている。左右の部材62c,62dはカバー93によって覆われている。
【0052】
一方の部材62aには処置具挿通用チャンネル94が形成されている。また、先端ヘッド部材67および操作部材68にも上記処置具挿通用チャンネル94に対応する位置に同じ径のチャンネル95,96が形成されている。
【0053】
尚、上記先端ヘッド部材67に連結される軸部材66を操作するための操作部材68を設ける代わりに図10で示すように軸部材66の後端部に操作部97を設ける構成のものとしてもよい。図10で示すものではそのシース62の後端に保持用鍔98を設けた。
【0054】
この内視鏡装置を使用する場合は、シース62に対して軸部材66を引き込み後退させて、上記シース62の先端面62aと上記先端ヘッド部材67の後端面67aの間を閉じる状態にする。このとき、上記観察プローブ77と上記照明プローブ79の先端はいずれも先端ヘッド部材67の孔71,72の先端開口に臨む。そして、先端ヘッド部材67の部分から図10(a)で示すように肛門内に挿入し、先端ヘッド部材67が患部80を僅かに越えたと思われる位置まで挿入したところで、上記シース62のみを後退し、図10(b)で示すように上記シース62の先端面62aと上記先端ヘッド部材67の後端面67aの間に観察作業用空間20を形成する。このとき、上記観察プローブ77の先端と上記照明プローブ79の先端はシース62の先端面62aまで後退しているから、その観察作業用空間20が形成される状況およびこの観察作業用空間20内に患部80が入り込む状況等を容易に観察することができる。また、処置具挿通用チャンネル94を通じて処置具等を挿入して患部の治療を行うことができる。
【0055】
[第5の実施形態]
図11に基づいて本発明の第5の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。この実施形態に係る内視鏡装置では前述した第4の実施形態に係る内視鏡装置に比べて以下の点が相違する。すなわち、照明プローブ79が軸部材66の動きに連動させることなく、ガイド孔64と孔71,72の組みのチャンネルの内部に、スライド自在に挿通し、単独で進退させ得るようにしたものである。その他は前述した第4の実施形態のものと同様である。
【0056】
図11(a)は上記シース62の先端面62aと上記先端ヘッド部材67の後端面67aの間が閉じた状態を示す。観察プローブ77の先端は先端ヘッド部材67の先端近くに位置して前方を観察できる。この状態で肛門内に挿入する。
【0057】
次に、図11(b)で示すように、先端ヘッド部材67を残してシース62の方を後退させて、そのシース62の先端面62aと先端ヘッド部材67の後端面67aの間を開き、その間に肛門内で観察作業用空間20を形成する。この時、照明プローブ79はその先端がシース62の先端面62aに位置する後退するポジションに常時置き、観察プローブ77のみを移動させるようにして使用してもよい。
【0058】
尚、先端ヘッド部材67の孔72内に照明用リレーレンズを配設して封止するようにしたものであってもよい。
【0059】
[第6の実施形態]
図12および図13に基づいて本発明の第6の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。この内視鏡装置では前述した第4の実施形態に係る内視鏡装置に比べて以下の点が相違する。観察プローブ77と照明プローブ79が軸部材66の動きに連動させることなく、それぞれが単独で進退させ得るようにしたものである。その他は前述した第4の実施形態のものと同様である。
【0060】
図12(a)は、上記シース62の先端面62aと上記先端ヘッド部材67の後端面67aの間を閉じた状態を示す。そして、この状態で肛門内に挿入する。観察プローブ77の先端は先端ヘッド部材67の先端近くに後退位置して前方を広く観察できるようにする。照明プローブ79はその先端がシース62の先端面62aに位置するまで後退させおき、先端ヘッド部材67の孔71を通じて前方へ照明光を照射する。
【0061】
次に、図12(b)で示すようにシース62を後退し、その先端側に観察作業用空間20を形成する。もちろん、照明プローブ79はその先端がシース62の先端面62aに位置する後退するポジションに常時置き、観察プローブ77のみを移動させるようにして使用するようにしてもよい。
【0062】
尚、図12(b)で示すように使用する場合には、先端ヘッド部材67の孔72内に照明用リレーレンズを配設して封止するようにしたものであってもよい。
【0063】
尚、図13(a)(b)で示す別の使用例は、先端ヘッド部材67の孔71内にまで照明プローブ79を前進させ、その先端を先端ヘッド部材67の先端面近くに位置させて前方を広く効率よく照明するようにしたものである。
【0064】
[第7の実施形態]
図14に基づいて本発明の第7の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。この内視鏡装置では前述した第4の実施形態に係る内視鏡装置に比べて以下の点が相違する。すなわち、これは観察プローブ77が外側へ斜めに向けた照明光学系100を構成したものである。
【0065】
[第8の実施形態]
図15乃至図17に基づいて本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置について説明する。この第8の実施形態では肛門用内視鏡装置に係り、これはスコープ用シース(プローブ)101とトラカール102を備える。シース101の挿入先端部103は先細りの円錐形状に形成され、その縦断面形状は中央部分が緩やかに窪んだ形になっている。挿入先端部103の最先端頭部分104は球状に丸められている。
【0066】
上記挿入先端部103の上面中間部にはその部分を、軸中心まで深く切り欠いて形成される凹部105が設けられている。この凹部105を形成する切欠き部分の先端壁面106と後端壁面107はそれぞれシース101の軸方向に直角な立ち上がり壁によって形成されている。凹部105の底面108はシース101の中心軸に沿って位置する。
【0067】
凹部105の後端壁面107には対物光学系の観察窓111と照明光学系の照明窓112と挿通用チャンネル113の先端開口114が設けられている。そして、凹部105内によって形成される作業用空間115内を照明しながら観察することができると共に挿通用チャンネル113を通じて挿通した処置具(図示せず)を先端開口114から突き出し、作業用空間115内を観察する状態で処置することができるようになっている。
【0068】
上記トラカール102はシース101の挿入先端部103に対して略密に被嵌される。トラカール102の、挿入先端部103に被嵌した部分の形状はその挿入先端部103の先細りの円錐形状にならう形状に形成されている。シース101の挿入先端部103はトラカール102にぴったりと嵌まるマンドリンの形態になっている。そして、トラカール102はシース101の挿入先端部103に被嵌した状態でその軸まわりに回転自在である。
【0069】
トラカール102にはその先端から側部にかけて切り欠かれた窓部121が形成され、窓部121は挿入先端部103の最先端頭部分104と挿入先端部103の一側面部が露出するように形成されている。トラカール102の先端はシース101に被嵌した状態で凹部105の先端壁面106の位置よりも先端側に位置する。窓部121の後端は凹部105の後端壁面107の位置に一致し、あるいはその近傍に位置する。
【0070】
トラカール102の後端には筒状の把持部122が後方へ延出して形成されている。この把持部122を持ってトラカール102を回転操作することができる。トラカール102を回転して図15で示すように切り欠かれた窓部121を凹部105からずらすことによりその凹部105を閉塞する。また、トラカール102を回転して図16で示すように切り欠かれた窓部121をシース101の凹部105に合わせることによりその凹部105を開口することができる。通常、180°毎に回転させることによりその凹部105を開閉する。
【0071】
そして、この肛門用内視鏡装置を使用する場合には図15で示すようにトラカール102でシース101の凹部105を閉じた状態で肛門に挿入する。トラカール102が透明であれば、挿入する部位の状態を観察することができる。
【0072】
肛門に挿入した後、シース101を回転し、切り欠かれた窓部121をシース101の凹部105に合わせることによりその凹部105を開口し、図17で示すように凹部105内に患部125を入り込ませる。そして、対物光学系と照明光学系によりその凹部105内の患部125を照明し、観察して、診断する。また、挿通用チャンネル113を通じて処置具(図示せず)を挿入し、その患部125を処置する。
【0073】
本発明は前述した各実施形態のものに限定されない。また、上記各実施形態の説明によれば少なくとも以下に列記する事項及びその任意の組み合わせの事項のものが得られる。
【0074】
<付記>
1.体腔内に挿入されるシースと、
このシースの先端側前方に配置され、ガイド手段によって上記シースの軸方向に進退自在に設けられた先端ヘッド部材と、
上記シースの先端面と上記先端ヘッド部材の後端面の間に形成され、上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を軸方向へ進退させることによって開閉される空間と、
上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を軸方向へ進退させる操作手段とを具備したことを特徴とする体腔内腔確保装置。
【0075】
2.上記先端ヘッド部材に上記空間内を含む後方の領域を観察できる観察手段を設けたことを特徴とする第1項に記載の体腔内腔確保装置。
【0076】
3.上記シースの部材に上記空間内を含む領域を観察できる観察手段を設けたことを特徴とする第1項に記載の体腔内腔確保装置。
【0077】
4.上記シースの部材に上記空間内にスコープや処置具等の器具を誘導する挿通用チャンネルを設けたことを特徴とする第1項に記載の体腔内腔確保装置。
【0078】
5.上記シースの先端面が斜面であり、上記先端ヘッド部材の後端面が上記シースの先端斜面に平行な斜面であり、上記シースと上記先端ヘッド部材の回転を阻止する回転規制手段を設けたことを特徴とする第1〜4項に記載の体腔内腔確保装置。
【0079】
6.体腔内に挿入されるシースと、
このシースの挿入先端部における側部に開口するように形成された凹部と、
上記シースの挿入先端部に被嵌され、挿入先端部の軸まわりに回転自在なカバーと、
上記カバーの一部に切り欠き形成された窓部とを具備し、
上記シースまわりに上記カバーを回転して上記凹部と上記窓部を合わせて上記凹部を開口することを特徴とする体腔内腔確保装置。
【0080】
7.上記シースの部材に上記凹部内空間を含む領域を観察できる観察手段を設けたことを特徴とする第6項に記載の体腔内腔確保装置。
【0081】
8.上記シースの部材に上記凹部内空間に処置具を誘導する処置具挿通用チャンネルを設けたことを特徴とする第6、7項に記載の体腔内腔確保装置。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、周囲に大きく開口した診断・治療用空間を確保し、その空間内に極力自然な状態で病変部を取り込み、病変部を診察・治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る内視鏡装置の斜視図。
【図2】第1の実施形態に係る内視鏡装置の先端部の縦断面図。
【図3】第1の実施形態に係る内視鏡装置の使用状態の説明図。
【図4】第2の実施形態に係る内視鏡装置の先端部の縦断面図。
【図5】第3の実施形態に係る内視鏡装置の縦断面図。
【図6】第4の実施形態に係る内視鏡装置の斜視図。
【図7】第4の実施形態に係る内視鏡装置の先端部の縦断面図。
【図8】図7中、A−A線に沿う部分の横断面図。
【図9】第4の実施形態に係る内視鏡装置の観察用プローブの断面図。
【図10】第4の実施形態に係る内視鏡装置の変形例の使用状態における縦断面図。
【図11】第5の実施形態に係る内視鏡装置の使用状態における先端部の縦断面図。
【図12】第6の実施形態に係る内視鏡装置の使用状態における先端部の縦断面図。
【図13】第6の実施形態に係る内視鏡装置の他の使用状態における先端部の縦断面図。
【図14】第7の実施形態に係る内視鏡装置における先端部の縦断面図。
【図15】本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置の空間部を閉じた状態での斜視図。
【図16】本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置の空間部を開いた状態での斜視図。
【図17】本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置の使用状態の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡本体、2…TVカメラ装置、3…シース、
4…軸受孔、5…ガイド孔、6…軸部材、7…先端ヘッド部材、
8…回転規制部材、10…ガイド部材、11…処置具用口部、
12…チャンネル、13…先端面、15…斜面、16…対物レンズ、
17…照明用窓、20…診断または治療を行う空間。

Claims (2)

  1. 体腔内に挿入されるシースと、
    このシースの先端側前方に配置され、ガイド手段によって上記シースの軸方向へ進退自在に設けられた先端ヘッド部材と、
    上記シースの先端面と上記先端ヘッド部材の後端面の間に形成され、上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を軸方向へ進退させることによって開閉される空間と、
    上記シースと上記先端ヘッド部材の少なくとも一方を上記軸方向へ進退させる操作手段と、
    上記シース或いは上記先端ヘッド部材に設けられ、上記空間内を含む領域を観察する観察手段と、
    を具備したことを特徴とする体腔内腔確保装置。
  2. 上記シースの部材内に、上記空間内へ器具を誘導する挿通用チャンネルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の体腔内腔確保装置。
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