JP2005296379A - 内視鏡用処置具及び内視鏡用処置具システム - Google Patents

内視鏡用処置具及び内視鏡用処置具システム Download PDF

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Abstract

【課題】 内視鏡観察下で処置を行うあたり、処置具と目的部位との位置合わせを容易に行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】 処置具システムは、処置具10と、処置具10に接続される光源とを備える。処置具10は、挿入部12内に送液用ルーメン14を有する。また、挿入部12の長さ方向に沿って、光ファイババンドル17が挿通されている。光ファイババンドル17の射出端面は出射部18内に配設されており、出射部18内には、レンズ19が設けられている。光ファイババンドル17で出射部18に導かれたレーザ光は、レンズ19を通った後、ガイド光として出射される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内視鏡のチャンネルに挿通させて用いられる内視鏡用処置具及び内視鏡用処置具を含む内視鏡用処置具システムに関する。
体腔内に挿入して、消化管内の検査などを行う手段としては、内視鏡が知られている。内視鏡は、可撓性の挿入部を有し、その先端には、CCD(電荷結合素子)や、照明部が設けられており、体腔内の観察ができるようになっている。また、内視鏡には、先端側から基端(体外)側にかけて貫通する処置具チャンネルが設けられており、この処置具チャンネルに、鉗子などの内視鏡用の処置具(内視鏡用処置具)を挿通させると、様々な処置が行えるようになっている。
ここで、処置具で目的部位に対して処置を行う際には、処置具の先端部と目的部位とを小型カメラで撮像し、この像を確認しながら操作をする。ところが、目的部位が照明部による照明エリアから外れたり、照明部と目的部位との間に処置具が入ったりすると、目的部位の像が暗くなり、処置具の位置調整が困難になる。このため、目的部位の全体を明るく照らすための技術が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。なお、各特許文献についてその概略を記すと以下のようになる。
特許文献1に開示されている処置具は、可撓性のチューブが同心状の2重構造になっており、この層間に多数本の照明用光ファイバが配設されている。照明用光ファイバからの光は、処置具の先端から放射されるので、照明部からの照明光と一緒になって、体腔内、及び患部がより明るく照らされるようになる。
特許文献2には、照明補助装置が開示されている。照明補助装置は、処置具チャンネルに挿通されるライトガイドバンドルを有し、ライトガイドバンドル内には、処置具を挿通させる挿通路が設けられている。照明部から放射される照明光に、ライトガイドバンドルからの補助照明光を加えた明るい照明下で、観察等が行えるようになる。
特許文献3に開示されている処置具は、生検鉗子の可撓性のコイルの外周に、ライトガイドが一重に配置されている。ライトガイドの先端は、リンク機構と干渉しないように180度対称な位置に束ねられている。鉗子片が開いた状態でもライトガイドの射出端面の前方が遮られないので、患部が明るく照らされ、良好な内視鏡観察下で処置が行えるようになる。
特開2000‐245740号公報 特開2003‐116787号公報 特開2003‐199753号公報
しかしながら、これらの従来技術は、内視鏡の照明を補助することを目的とするものなので、目的部位を明るく、均等に照らすことはできるが、処置具と目的部位との位置合わせは、内視鏡下で手元操作によって行われるため、視野全体が明るくなるだけでは、そのような位置合わせは依然として困難であり、熟練を要するものであった。
この発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡観察下で処置を行うあたり、処置具と目的部位との位置合わせを容易に行えるようにすることである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、目的部位に対して処置を行う処置部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部とを備える内視鏡用処置具において、前記処置部に、目的部位に対する前記処置部の位置決め用のガイド光を出射する出射部を設け、前記操作部に、ガイド光を発生させる光源を設け、前記光源から前記出射部までガイド光を導く導光手段を前記挿入部に沿って設けたことを特徴とする内視鏡用処置具とした。
この内視鏡用処置具は、光源を備え、この光源から導光手段を用いて導入した光をガイド光として出射することで、目的部位又はその周辺に所定径のビームスポットを形成させる。内視鏡操作者は、ビームスポットの位置を内視鏡下で観察し、この位置と、目的部位との位置とが一致するように処置部の位置を調整する。このようにしてガイド光を用いて処置部の位置決めをした状態で内視鏡用処置具を前進させると、目的部位の処置が行えるようになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内視鏡用処置具において、前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、前記導光手段から出射されるガイド光を収束光又は平行光として出射させる光学素子を備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、光学素子によってガイド光が収束光又は平行光となるので、目的部位又はその周囲に形成されるビームスポットの径が大きくなりすぎることがなくなる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具において、前記光源は、レーザ光源であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、光源をレーザ光源としたので、ガイド光が発散し難くなるので、ビームスポットの径を小さく収めることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具において、前記処置部の軸線回りに前記出射部を複数備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、出射部を複数備えるので、ガイド光によって目的部位又はその周囲に複数のビームスポットが形成されることになる。さらに、出射部が処置部の軸線回りに形成されているので、複数のビームスポットの位置から処置部の位置合わせが容易に、かつ確実に行えるようになる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具において、前記処置部の軸線上に前記出射部を備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、出射部が処置部の軸線上にあるので、ガイド光によって目的部位又はその周囲に形成されるビームスポットの位置を目的部位の位置に一致させるようにすると、そのまま処置部の位置決めができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の内視鏡用処置具において、前記導光手段は、前記処置部及び前記挿入部に対して挿抜自在に構成されていることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、導光手段が挿抜自在に構成されているので、導光手段のみを回収することができる。また、導光手段のみを体内に残して処置部及び挿入部を抜去すると、導光手段をガイドとして他の処置部及び挿入部を挿通させることができる。
請求項7に係る発明は、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具において、前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、スリットを設けたことを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、スリットを設けることによって、ビームスポットを所定形状にすることができる。これにより、処置部の位置合わせがさらに容易になる。
請求項8に係る発明は、内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部を有し、前記挿入部の先端に目的部位に対して処置を行う処置部を備え、前記挿入部の基端に操作部を備える内視鏡用処置具と、前記挿入部に沿って設けられた導光手段にガイド光を導入し、前記処置部の先端に設けられた出射部から位置決め用のガイド光を出射させる光源と、
を備えることを特徴とする内視鏡用処置具システムとした。
この内視鏡用処置具システムは、内視鏡用処置具とは別体の光源を備え、この光源から導光手段を用いて導いた光をガイド光として出射させ、目的部位又はその周辺に所定径のビームスポットを形成させる。内視鏡操作者は、ビームスポットの位置を内視鏡下で観察し、この位置と、目的部位との位置とが一致するように処置部の位置を調整する。このようにしてガイド光を用いて処置部の位置決めをした状態で内視鏡用処置具を前進させると、目的部位の処置が行えるようになる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、前記導光手段から出射されるガイド光を収束光又は平行光として出射させる光学素子を備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムは、光学素子によってガイド光が収束光又は平行光となるので、目的部位又はその周囲に形成されるビームスポットの径が大きくなりすぎることがなくなる。
請求項10に係る発明は、請求項8又は請求項9に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記光源は、レーザ光源であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムは、光源をレーザ光源としたので、ガイド光が発散し難くなるので、ビームスポットの径を小さく収めることができる。
請求項11に係る発明は、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記処置部の軸線回りに前記出射部を複数備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、出射部を複数備えるので、ガイド光によって目的部位又はその周囲に複数のビームスポットが形成されることになる。さらに、出射部が処置部の軸線回りに形成されているので、複数のビームスポットの位置から処置部の位置合わせが容易に、かつ確実に行えるようになる。
請求項12に係る発明は、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記処置部の軸線上に前記出射部を備えることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、出射部が処置部の軸線上にあるので、ガイド光によって目的部位又はその周囲に形成されるビームスポットの位置を目的部位の位置に一致させるようにすると、そのまま処置部の位置決めができる。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記導光手段は、前記処置部及び前記挿入部に対して挿抜自在に構成されていることを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムは、導光手段が挿抜自在に構成されているので、導光手段のみを回収することができる。また、導光手段のみを体内に残して処置部及び挿入部を抜去すると、導光手段をガイドとして他の処置部及び挿入部を挿通させることができる。
請求項14に係る発明は、請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、スリットを設けたことを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、スリットを設けることによって、ビームスポットを所定形状にすることができる。これにより、処置部の位置合わせがさらに容易になる。
請求項15に係る発明は、内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、目的部位に対して処置を行う処置部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部とを備える内視鏡用処置具において、前記処置部の先端部に、目的部位に対する前記処置部の位置決め用のガイド光を出射する光源を有することを特徴とする内視鏡用処置具とした。
この内視鏡用処置具は、処置部の先端部に光源を有し、ここからガイド光を出射させる。ガイド光は、目的部位又はその周辺に所定径のビームスポットを形成するので、このビームスポットの位置を内視鏡下で観察することで処置部の位置を調整できる。
この発明によれば、光源から導光手段を用いて処置部の先端まで導いた光を、処置部の位置決めのためのガイド光として出射部から出射するようにしたので、ガイド光によって目的部位又はその周囲に形成されるビームスポットの位置を確認しながら、処置部の位置合わせが行えるようになる。したがって、処置部の位置合わせが楽になり、手技を容易に行うことができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、図1には第1の実施の形態における内視鏡用処置具システムと、内視鏡との概略構成が示されている。
図1に示すように、内視鏡1は、生体内に挿入される可撓性の挿入部2と、挿入部2の基端(体外)側に接続された操作部3と、ユニバーサルコード4とを備えている。
挿入部2の先端には、角度変向が可能な湾曲部5が設けられている。さらに、湾曲部5の先端には、先端カバー6が接続されており、ここに体内を観察する撮像部と、照明光を照射する照射部などが内蔵されている。先端カバー6の先端面には、処置具チャンネル7の開口が形成されている。ここで、処置具チャンネル7は、操作部2側に鉗子口7aを有しており、体外と体内とを連通させている。
操作部3は、前記挿入口7aの他に、複数のスイッチ8と、複数の操作ノブ9とを備えている。スイッチ8としては、撮像部で撮影した画像の記録を行うスイッチや、送気・送液や、吸引を行うスイッチなどがある。各スイッチ8の内、電気的なスイッチは、その信号がユニバーサルコード4を介して制御装置(不図示)に送られるようになっている。また、操作ノブ9としては、湾曲部を所定の方向に変向させるノブなどがある。なお、内視鏡本体は、内視鏡1で撮像した画像の処理及び表示をする装置や、撮像のための照明用光源などが設けられている。
この内視鏡1の処置具チャンネル7には、内視鏡用処置具(以下、処置具とする)10が挿通される。処置具10は、これに接続される光源11とともに、内視鏡用処置具システムを構成している。
図2及び図3には、処置具10の一例として、造影チューブが図示されている。この処置具10は、処置具チャンネル7に挿通される可撓性の挿入部12を有しており、挿入部12の基端には、内視鏡操作者などが操作をする操作部13が設けられている。なお、この実施の形態では、処置具10の先端部、つまり挿入部12において、胆管などに挿入される先端部分が処置部12aとなる。
図3に示すように、挿入部12は、その軸線上に、かつ軸線に沿って送液用ルーメン14が設けられている。送液用ルーメン14の先端は、挿入部12の先端面に開口15を形成している。この開口15の周囲は、先端に向かって縮径するテーパ部16になっている。また、挿入部12には、送液用ルーメン14と平行に、光ファイババンドル17が挿通されている。この光ファイババンドル17は、導光手段を構成するもので、その射出端面は、挿入部12の先端(処置部12a)に設けられた出射部18内に位置している。出射部18は、送液用ルーメン14と平行に設けられた孔で、その内部には、光ファイババンドル17から射出される光を集光などする光学素子であるレンズ(凸レンズ)19が固定されている。出射部18の開口は、テーパ面16に形成されている。図4に示すように、出射部18は、送液用ルーメン14よりも外側で、かつ処置部12aの軸線回りに等間隔に三つ設けられている。つまり、この処置具10には、送液用ルーメン14を中心にして、三組の光ファイババンドル17と、レンズ19とが配設されている。
図2に示すように、操作部13は、操作部本体21を有している。操作部本体21は、先端が挿入部12に固定されており、基端には接続コネクタ22が設けられている。このコネクタ22には、接続コード23が着脱自在になっている。接続コード23は、光源に接続されている。また、操作部本体21の先端から基端に至る間には、送液口金24が設けられている。この送液口金24には、造影剤などを貯溜させたシリンジ(不図示)が接続される。このため、操作部本体21内には、送液口金24と挿入部12の送液用ルーメン14とを連通させる管路(不図示)が形成されている。さらに、操作部本体21内には、前記した光ファイババンドル17(図3参照)が挿通させられており、接続コード23内の光ファイババンドルと結合できるようになっている。
光源11は、可視光レーザを出射するレーザ光源である。光源11のスイッチ25を入れると、例えば、1mW未満の出力でレーザ光が出射される。光源11の例としては、アルミニウム、ガリウム、インジウム、リンなどの半導体からなるレーザダイオード(LD)を備える装置があげられる。このようなレーザダイオードを備える光源11からは、波長が例えば650nmの赤色光が得られる。
この内視鏡用処置具システムの作用について、処置具10の処置部12aを十二指腸乳頭W1から胆管に挿入する場合を例にして説明する。
まず、図1に示す内視鏡1の挿入部2を、十二指腸内に挿入する。先端カバー6の開口部6aを十二指腸乳頭W1に臨む位置に向け、処置具起上台(不図示)を起こして処置具10の処置部12aを十二指腸乳頭W1の近くに向ける。
この状態で、光源11のスイッチを入れ、レーザ光を出射させる。レーザ光は、接続コード23を通り、図3に示す処置具10内の光ファイババンドル17内に導かれる。光ファイババンドル17の射出端面から出射したレーザ光は、出射部18内のレンズ19を通り、ガイド光として出射部18から出射する。そして、図5に示すように、ガイド光L1,L2,L3は、十二指腸の内壁W2に三つのビームスポットS1,S2,S3を形成する。内視鏡操作者は、内視鏡1の先端に設けられた撮像部で三つのビームスポットS1〜S3と処置部12aとを撮像し、その像を確認しながら、三つのビームスポットS1〜S3から想定される三角形の中心に十二指腸乳頭W1が来るように内視鏡1や処置具10の向きを調整しつつ、挿入部12を前進させる。
ここで、このガイド光L1〜L3は、十二指腸の壁面W2を広い範囲で均一に照明するものではないので、ガイド光L1〜L3のビーム径は、壁面W2に形成されるビームスポットS1〜S3によって処置部12aの位置が確認できる程度の大きさであれば良い。このため、レンズ19は、光ファイババンドル17の射出端面から出射されるガイド光L1〜L3が発散するような場合でも、少なくとも各出射部18からの各ガイド光L1〜L3が重ならない程度に集光するように設計されている。より好ましくは、光ファイババンドル17の射出端面から出射されるレーザ光を平行光にするレンズ、又は射出端面よりもビームスポットS1〜S3を小径にするような集光レンズにすると良い。このような集光レンズを用いる場合には、その焦点距離が十二指腸の径と同程度か、それよりも長いものを用いると良い。
そして、図6に示すように、三つのビームスポットS1〜S3と十二指腸乳頭W1とが重るように、内視鏡1を操作しながら、挿入部12をさらに前進させる。図7に示すように、十二指腸乳頭W1から胆管内に挿入部12の先端、つまり処置部12aを挿入する。その後、シリンジから造影剤を送り込むと、操作部13内と、挿入部12の送液用ルーメン14とを通って、造影剤が胆管内に注入される。
造影剤の注入が終了したら、挿入部12を後退させて処置部12aを十二指腸乳頭W1から引き出した後に、内視鏡1を生体から抜き取る。
この実施の形態では、処置具10の先端からガイド光L1〜L3を出射するようにしたので、各ガイド光L1〜L3が十二指腸の壁面W2などに形成するビームスポットS1〜S3を観察することで処置具10の位置を確認し易くなる。特に、処置部12aの先端面に設けた三つの出射部18からガイド光L1〜L3を出射するようにして、十二指腸の壁面W2に三つのビームポットS1〜S3を形成するようにしたので、処置具10の先端の位置を確認し易くなり、十二指腸乳頭W1への処置具10の挿入などの手技が容易になる。
なお、図8に示すように、挿入部12の先端に、略円筒状の枠体26を固定し、この枠体26内にレンズ19を固定しても良い。このようにすると、レンズ19の固定が容易になる。また、枠体26をステンレスや、白金などの金属で製造すると、X線用のマーカとして用いることができる。処置具10の先端に別途のマーカを設けずとも、X線撮影により処置具10の先端位置の確認ができるようになる。この場合の導光手段は、挿入部12と、枠体26と、レンズ19とから構成される。
また、処置部12aの軸線回りに設けられる出射部18は、一つでも良く、複数でも良い。出射部18を複数設ける場合には、等間隔に設けることが望ましい。
(第2の実施の形態)
以下に本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記第1の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
内視鏡用処置具システムは、光源11(図1参照)と、図9に示すような処置具30とからなる。処置具30は、造影チューブであって、その挿入部12内には、送液用ルーメン14が、挿入部12の軸線上で、かつ軸線に沿って設けられている。また、挿入部12内には、送液用ルーメン14に平行に、複数の貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、送液用ルーメン14よりも外側で、かつ挿入部12の軸線周りに等間隔に三つ設けられている。貫通孔31は、挿入部12の基端側と、挿入部12のテーパ面16とのそれぞれに開口を有し、先端部分が出射部18になっている。この出射部18は、挿入部12の先端部分、つまり処置部12aに位置し、その内部には環状のストッパ32が、例えば、圧入などの技術を用いて挿入されている。
このような貫通孔31のそれぞれには、導光手段33が挿抜自在に一組ずつ挿入されている。導光手段33は、光ファイババンドル34を有している。光ファイババンドル34の外径は、貫通孔31の径より小さい。射出端面の周縁部には、円筒形の枠体35が固定されている。枠体35の内径は、光ファイババンドル34の外径に略等しく、枠体35の外径は、貫通孔31の径より小さく、ストッパ32と係合可能な大きさになっている。さらに、枠体35内には、レンズ36が固定されている。レンズ36は、第1の実施の形態と同様の機能を有し、レーザ光を少なくとも他の出射部18からのガイド光と重ならない程度にビーム径を変形させるように設計されている。
この内視鏡用処置具システムでは、予め処置具30の各貫通孔31に導光手段33を挿通させておく。導光手段33は、先端の枠体35がストッパ32に当たるまで挿入させる。
次に、内視鏡1の処置具チャンネル7に処置具30の挿入部12に挿通させる。その後は、前記第1の実施の形態と同様にして、光源11から三つの光ファイババンドル34に導入されるレーザ光を三つのガイド光L1〜L3として出射させ、各ガイド光L1〜L3が十二指腸の壁面W2に形成する三つのビームスポットS1〜S3(図5参照)の位置を確認しつつ、処置部12aの位置決めを行う。ここで、各導光手段33の軸線方向の位置は、ストッパ32によって略均一になっている。したがって、光ファイババンドル34の射出端面の位置や、レンズ36の位置も略均一となり、壁面W2に形成される三つのビームスポットS1〜S3の径は、処置具30の先端から壁面W2までの距離が同じであれば略均一になる。
そして、処置が終了したら、挿入部12を処置具チャンネル7から抜去し、導光手段33を挿入部12から抜去する。
この実施の形態では、処置具30の先端からガイド光L1〜L3を出射するようにしたので、ビームスポットS1〜S3を観察すれば、処置具30の先端の位置を容易に確認できる。
また、処置具30の挿入部12に対して導光手段33を挿入したり、抜き出したりすることができるので、挿入部12及び操作部13(図1参照)を使い捨てにするような場合に、導光手段33を再利用することができる。
さらに、導光手段33を三つ挿通させること、及びストッパ32で各導光手段33の位置を略均一にすることで、目的部位に対する処置具30の位置決めを確実に行うことができる。
(第3の実施の形態)
以下に本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図10に示すように、処置具40は、造影チューブであって、その挿入部41内には、送液用ルーメン42が、挿入部41の軸線上で、かつその軸線に沿って設けられている。挿入部41は、送液用ルーメン42の外周部に光ファイババンドルを挿通させない他は、前記実施の形態と同様の構成になっており、挿入部41の先端部分が処置部41aとなる。
処置部41aの先端に形成される送液用ルーメン42の開口部43内には、環状のストッパ44が固定されている。ストッパ44の内径は、造影剤の注入に必要な流路面積を確保できる大きさである。
この送液用ルーメン42には、導光手段45が挿通されている。導光手段45は、光ファイババンドル46を有している。光ファイババンドル46は、挿入部41よりも長く、その基端は、接続コード23(図1参照)を介して光源11に接続されるようになっている。また、光ファイババンドル46の先端部には、円筒上の枠体47が固定されている。この枠体47内には、光学素子であるレンズ48が固定されている。また、枠体47は、ストッパ44に当接可能な外径及び内径を有している。なお、レンズ48は、光ファイババンドル46から出射されるレーザ光を、所定の径、例えば、挿入部41の外径よりも小さい径に変形させるように設計されている。より好ましくは、レーザ光を平行光にしたり、ビームスポットの径が光ファイババンドル46よりも小さくなるように集光したりするように設計される。
この内視鏡用処置具システムの作用について説明する。図11に示すように、処置具40を内視鏡1の処置具チャンネル7に挿通させた状態で、送液口金24(図1参照)から、図10に示すような導光手段45を送液用ルーメン42内に挿通させる。そして、枠体47がストッパ44に当接したら、スイッチ25を操作して光源11からレーザ光を出射させる。
レーザ光は、光ファイババンドル46の射出端面からレンズ48を通り、開口部43の先端から、図11に示す十二指腸の壁面W2に向かってガイド光L4として出射される。なお、このことから、この内視鏡用処置具システムでは、処置部41aに形成された送液用ルーメン42の開口部43が出射部になる。
ガイド光L4は、十二指腸の壁面W2に所定径のビームスポットS4を形成する。内視鏡操作者は、このビームスポットS4の位置を内視鏡下で観察し、ビームスポットS4と十二指腸乳頭W1の中心とが一致するように挿入部41の先端部の位置を調整しながら、処置具40を前進させる。
挿入部41を十二指腸乳頭W1から胆管内に挿入したら、送液用ルーメン42から導光手段45を抜去し、その後に送液口金24にシリンジを接続し、造影剤を注入する。
この実施の形態によれば、処置具40の先端からガイド光L4を出射するようにしたので、ビームスポットS4の位置を観察すれば、処置具40の位置を容易に確認できる。特に、一つのビームスポットS4の中心に目的位置が来るように処置具40の位置を調整すれば良いので、位置合わせが容易である。
また、処置具40に対して導光手段45を挿入したり、抜き出したりできる。このため、挿入部41及び操作部13(図1参照)を使い捨てにするような場合に、導光手段45を再利用することができる。
さらに、このような挿入部41は、導光手段45を挿通させる管路を形成する必要がないので、小径化ができる。また、処置具40の構成を簡略化でき、製造コストを低減させることができる。そして、挿入部41に大径の送液用ルーメン42を設けることができるので、導光手段45の挿抜が容易になる。
ここで、図12に示すように、枠体47内に、スリット板49を設けても良い。スリット板49は、レンズ48よりも先端側に固定され、図13に示すように十字のスリット49aが形成されている。この内視鏡用処置具システムでは、レンズ48でビーム径が調整された後にスリット板49を通過した光が、ガイド光として送液用ルーメン42の開口部43から出射される。図14に示すように、このときのガイド光L5は、十二指腸の壁面W2などに十字形のビームスポットS5を形成する。内視鏡操作者は、ビームスポットS5の位置を内視鏡下で確認しながら、十字形状の中心(交差点)と目的部位(図14において十二指腸乳頭W1)とが重なるように操作する。このような内視鏡用処置具システムを用いると、ビームスポットS5の中心を精度良く確認することができるので、目的部位との位置合わせがさらに容易になり、処置具40の位置合わせを迅速に行うことが可能になる。なお、導光手段45は、レンズ48を有さずに、スリット板49のみを枠体47に設けても良い。
(第4の実施の形態)
以下に本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図15に示すように、処置具50は、造影チューブであって、その挿入部41内には、送液用ルーメン42が設けられている。送液用ルーメン42の開口は、挿入部41の先端の処置部41aに形成されている。
導光手段51は、送液用ルーメン42内に挿通される光ファイババンドル52を有している。光ファイババンドル52は、外径が異なる他は、前記実施の形態と同じ構成になっている。光ファイババンドル52の先端部には、円筒上の枠体53が固定されている。枠体53内には、光学素子であるレンズ54が固定されている。レンズ54は、第3の実施の形態と同様に設計されている。さらに、光ファイババンドル52と、枠体53のそれぞれの外周面は、可撓性のシース55で覆われている。このように構成される導光手段51の長さは、処置具50の挿入部41の全長よりも十分に長い。また、導光手段51の外径、つまりシース55の外径は、送液用ルーメン42の径よりも小さく、送液用ルーメン42に挿通された状態で造影剤の注入の妨げとならない大きさになっている。
この内視鏡システムの作用について、胆管の処置を行う場合を例にして説明する。
まず、処置具チャンネル7(図1参照)に処置具50を挿通した後に、送液口金24から送液用ルーメン42内に導光手段51を挿入する。さらに、図5及び図6と同様にして、ガイド光により十二指腸の壁面W2に形成されるビームスポットと十二指腸乳頭W1の位置とを一致させるように、処置部41aの位置を調整しつつ、図16に示すように、処置部41aを十二指腸乳頭W1から胆管内に挿入させる。そして、導光手段51を挿通させたままで、シリンジから造影剤を送液用ルーメン42内に送り込んで、胆管内に造影剤を注入する。
造影剤の注入が終了したら、図17に示すように、導光手段51の先端部を胆管内に残したまま、挿入部41のみを十二指腸乳頭W1及び処置具チャンネル7から抜去する。その後に、図18に示すように、他の処置具の挿入部56を、導光手段51をガイドとして、十二指腸乳頭W1及び胆管内に挿入させる。導光手段51をガイドとして挿入される他の処置具とは、切開用の処置具や、把持鉗子、止血用の処置具などがあげられる。なお、図18には、処置具の一例として、パピロトーム(切開用ナイフ)が図示されている。このパピロトームは、挿入部56に対して進退自在に挿通された処置具本体57を有している。処置具本体57は、その内部に導光手段51を挿通させる貫通孔を有すると共に、その先端に切開用ワイヤ58が弓状に張られている。
そして、他の処置具によって必要な処置が全て終了したら、他の処置具及び導光手段51を十二指腸乳頭W1から抜き出し、内視鏡1ごと体外に引き抜く。
この実施の形態では、光源11から導光手段51に導入されたレーザ光を、処置具50の先端からガイド光として出射するようにしたので、このガイド光のビームスポットの位置を内視鏡下で確認しながら処置具50の位置合わせをすることが可能になる。
また、導光手段51を体内に残した状態で、挿入部41を抜去できるように処置具50を構成したので、連続して複数の処置具を使用する場合に、導光手段51をガイドとして処置具の挿入や、位置合わせが行えるようになり、手技が容易になる。また、施術時間を短縮できる。
(第5の実施の形態)
以下に本発明の第5の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図19に示すように、内視鏡用処置具システムは、生検鉗子である処置具60と、処置具60に接続される光源11とを備えている。
処置具60は、内視鏡操作者などが操作する操作部61を有し、操作部61の先端には処置具チャンネル7に挿通される可撓性の挿入部62が設けられている。さらに、挿入部62の先端には、生体組織を把持する処置部63が設けられている。
操作部61は、指かけリング64を備える操作部本体65と、操作部本体65に対して摺動自在なスライダ66とから構成されている。操作部本体65には、接続コード23を装着するアダプタ67が突設されている。
図20に示すように、挿入部62は、可撓性の密巻きコイルからなるシース68を有し、その内部には、一対の操作ワイヤ69a,69bと、導光手段70が挿通されている。操作ワイヤ69a,69bは、その基端が操作部61のスライダ66(図19参照)に接続されている。導光手段70は、光ファイババンドル72を有している。光ファイババンドル72の基端は光源11に連結されている。また、光ファイババンドル72の先端には、枠体73が固定されている。枠体73は円筒形状を有し、その内部にはレンズ74が固定されている。なお、レンズ74は、第3の実施の形態と同様に設計されている。
図19及び図20に示すように、処置部63は、挿入部62の先端に固定される先端カバー(支持部材)75を有し、先端カバー75には、一対の鉗子部76aと鉗子部76bとが、それぞれピン77a及びピン77bにより回動自在に支持されている。なお、ピン77bは、ピン77aと同軸線上に配置されている。
一対の鉗子部76a,76bは、対向配置され、ピン77a,77bよりも先端側にカップが設けられ、ピン77a,77bよりも基端側が各操作ワイヤ69a,69bに連結されている。つまり、一対の鉗子部76a,76bは、操作ワイヤ69a,69bを前進させると開き、操作ワイヤ69a,69bを後退させると閉じるようになっている。そして、先端カバー75の軸線方向の中心には、出射部78が凹設され、ここに導光手段70の先端部分が挿通され、固定されている。
この内視鏡用処置具システムで生体組織を採取する際には、処置具60を処置具チャンネル7に挿通させた後に、図19に示すスライダ66を前進させ、一対の鉗子部76a,76bを開かせる。さらに、スイッチ25を操作して光源11からのレーザ光を、導光手段70を介して処置部63に導き、このレーザ光をガイド光として出射させる。図21に示すように、ガイド光L6は、生体組織上に所定径のビームスポットS6を形成する。ビームスポットS6の径は、挿入部62の外径と同程度か、それ以下である。内視鏡操作者は、ビームスポットS6が、目的部位W3の中心と一致するように処置部63の位置を調整しつつ、処置具60を前進させる。そして、ビームスポットS6と目的部位W3の中心とが一致したところで、処置部63の先端を目的部位W3に押し付けるようにして前進させてから、スライダ66を戻して一対の鉗子部76a,76bを閉じさせ、目的部位W3を把持させる。その後、処置具60を後退させると、目的部位W3の把持されている部分が引きちぎられるので、この検体を処置具60ごと体外に引き出して回収する。
この実施の形態では、生検鉗子のような処置具60において、導光手段70で導入したレーザ光を、処置具60の先端からガイド光L6として出射するようにしたので、このガイド光L6のビームスポットS6の位置を確認しながら処置具60の位置合わせをすることが可能になる。また、処置部63の中心からガイド光L6を出射するので、一対の把持部76a,76bを開いた状態でも、ビームスポットS6を生体組織上に形成することができる。
なお、前記第3の実施の形態のように、導光手段70を処置部63及び挿入部62に対して進退自在に構成しても良い。この場合には、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第6の実施の形態)
以下に本発明の第6の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図22に示すように、内視鏡用処置具システムは、注射針である処置具80と、処置具80に接続される光源11とを備えている。
処置具80は、内視鏡操作者などが操作する操作部81を有している。操作部81は、操作部本体82と、操作部本体82に対して摺動自在なスライダ83とを有している。スライダ83は、内部が中空になっており、その基端には送液口金84が設けられている。この送液口金84には、不図示のシリンジが接続される。また、操作部本体82には、光源11からの接続コード23が装着されるアダプタ85が突設されている。
図23に示すように、操作部81の先端に接続される挿入部86は、可撓性の外シース87を有している。外シース87には、その長さ方向に沿ってルーメン88が形成されており、ここに内シース89が進退自在に挿通されている。内シース89は、中空のチューブからなり、その基端は、操作部81のスライダ83内の管路に連通している。また、内シース89の先端には、内シース側ストッパ90を介して穿刺針91が取り付けられている。一方、ルーメン88側には、内シース側ストッパ90と係合する外シース側ストッパ92が環状に設けられている。
さらに、外シース87には、その長さ方向に沿って導光手段93が挿通されている。導光手段93は、光ファイババンドル94を有している。光ファイババンドル94の基端は、光源11側の接続コード23に連結される。また、光ファイババンドル94の先端部には、枠体95が設けられている。枠体95は、円筒形状を有し、その内部にはレンズ96が固定されている。レンズ96は、前記各実施の形態と同様にして設計されている。そして、このような枠体95が挿入される孔が出射部97となる。
ここで、挿入部86において、出射部97が形成され、穿刺針91が収容される先端部分が、処置部86aとなる。
このような処置具80は、例えば、粘膜切除の際に、切除しようとする部分の回りに穿刺され、生体組織内に生理食塩水などを注入するために用いられる。
すなわち、最初に、穿刺針91を外シース87内に収容した状態で、出射部97からガイド光を出射させ、このガイド光が粘膜上に形成するビームスポットの位置が穿刺位置に近づくように、処置部86aの位置を内視鏡下で調整しつつ、挿入部86を粘膜に向かって前進させる。そして、処置部86aの位置合わせが済んだら、スライダ83を前進させ、穿刺針91を粘膜に穿刺させる。このとき穿刺針91は、内シース側ストッパ90と外シース側ストッパ92とが係合するまで前進する。次に、生理食塩水をシリンジから内シース89に送り込み、穿刺針91の先端開口から生体組織に注入する。その後、スライダ83を後退させて穿刺針91を粘膜から引き抜いてから、処置具80を抜去する。
この実施の形態によれば、注射針のような処置具80において、導光手段93で導入したレーザ光を、処置具80の先端からガイド光として出射するようにしたので、このガイド光のビームスポットの位置を確認しながら処置具80の位置合わせをすることが可能になる。
なお、前記第4の実施の形態のように、導光手段93を挿入部86に対して進退自在に構成し、操作部81側から挿入した導光手段93を出射部97側から抜き出せるようにしても良い。導光手段93をガイドとして、複数の処置具で連続した処置を行えるようになる。
また、出射部97は、処置部86aの軸線回り、つまり穿刺針91を雄心に複数設けても良い。この場合には、等間隔に配設することが望ましい。
(第7の実施の形態)
以下に本発明の第7の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図24に示すように、処置具100は、造影チューブであり、挿入部12の基端に操作部101が設けられている。この操作部101には、シリンジを接続する送液口金102が突設されている。また、操作部101の基端側には、レーザ光源部103が固定されている。レーザ光源部103は、導光手段である光ファイババンドルにレーザ光を供給するもので、例えば、赤色レーザダイオード(LD)から構成されている。なお、レーザ光源部103は、電源としての電池を内臓しても良いし、外部電源に接続するための電源コードを備えても良い。
この実施の形態における導光手段は、前記第1の実施の形態から前記第4の実施の形態いずれかのものが用いられている。
この処置具100によれば、前記第1の実施の形態から前記第4の実施の形態いずれかの効果が得られる。また、操作部101がレーザ光源部103を一体的に備え、処置具100とレーザ光源部103とを接続するコードが不要になるので、処置具100の取り扱いが容易になる。
また、図25に示す処置具110のように、操作部111に対して、レーザ光源部112を着脱自在に構成しても良い。すなわち、操作部111の基端には、レーザ光源部112を固定するコネクタ113が設けられている。この処置具110のその他の構成は、図23と同じである。
この処置具110では、前記の処置具100と同様に効果が得られる。さらに、レーザ光源部112を取り外すことができるので、レーザ光源部112に対して挿入部12及び操作部111を取り替えることが可能になる。したがって、挿入部12及び操作部111が使い捨てられるような場合に、装置のランニングコストを低減させることができる。
(第8の実施の形態)
以下に本発明の第8の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図26に示すように、処置具120は、造影チューブであって、その挿入部121内には、送液用ルーメン14が、挿入部121の軸線上で、かつ軸線に沿って設けられている。また、挿入部121内には、送液用ルーメン14に平行に、複数の貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、送液用ルーメン14よりも外側で、かつ挿入部121の軸線周りに等間隔に三つ設けられている。貫通孔31は、挿入部121の基端側と、挿入部121のテーパ面16とのそれぞれに開口を有し、先端部分が出射部18になっている。この出射部18は、挿入部121の先端部分、つまり処置部121aに位置しており、その内部に光学素子であるレンズ19が固定されている。
このような貫通孔31のそれぞれには、導光手段122が挿抜自在に一組ずつ挿入されている。導光手段122は、LED(発光ダイオード)などの光源123と、光源123に電力を供給するケーブル124とを有している。光源123及びケーブル124のそれぞれの外径は、貫通孔31の径より小さい。
この処置具120では、不図示の電源からの電力をケーブル124を通じて電源123に供給し、電源123を発光させる。電源123からの光は、レンズ19を通り、出射部18の先端から、例えば、図5に示すようなガイド光L1〜L3として出射する。この場合に、各出射部18からのガイド光L1〜L3は、十二指腸の壁面W2に形成する三つのビームスポットS1〜S3を形成するので、これらの位置を確認しつつ、処置部121aの位置決めを行う。
この実施の形態によれば、処置部121aの先端からガイド光L1〜L3を出射するようにしたので、ビームスポットS1〜S3を観察すれば、処置具120の先端の位置を容易に確認できる。
また、光源123が処置具120の先端に設けられているので、光ファイババンドルなどを用いる必要がなくなる。
なお、本発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、処置具10,30,40,50,60,80,100,110は、十二指腸乳頭W1に挿入して処置を行う場合に限定されずに、他の部位に対して処置を行う場合にも使用することができる。
導光手段は、複数の光ファイバを束ねる代わりに、一本の光ファイバでも良い。
図13に示すようなスリット49aを備えたスリット板49を、各実施の形態における処置具10,30,40,50,60,80,100,110に設けても良い。この場合に、処置具10,30,60,80においては、出射部18,78,89内に固定しても同様の効果が得られる。
また、第4の実施の形態から、第7の実施の形態において、枠体53,73,95をステンレスや、白金などの金属から製造すると、X線用のマーカとして用いることができる。同様に、第2の実施の形態及び第3の実施の形態では、枠体35,47とストッパ32,44との少なくとも一方を金属から製造すると、X線用のマーカとして用いることができる。
第5の実施の形態又は第6の実施の形態における内視鏡用処置具システムを、図24又は図25に示すような、レーザ光源部103,112が一体となった処置具としても良い。この場合には、これらの処置具においても、一体化による効果や、着脱自在にした場合の効果が得られる。
本発明の実施の形態における内視鏡用処置具システムが内視鏡に挿通された状態を示す図である。 処置具の構成を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 図3のA矢視図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、ガイド光を出射した状態を示す図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、ガイド光のビームスポットの位置と十二指腸乳頭の位置とが一致した状態を示す図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、挿入部の先端を十二指腸乳頭から胆管内に挿入させた状態を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 処置具の先端部分の断面図である。 処置具の先端部分の断面図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、ガイド光を出射した状態を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 スリット板の正面図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、ガイド光を出射した状態を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、挿入部の先端を十二指腸乳頭から胆管内に挿入させた状態を示す図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、挿入部を抜去する際の動作を示す図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、他の処置具の挿入部を挿通させる際の動作を示す図である。 本発明の実施の形態における内視鏡用処置具システムの構成を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 内視鏡用処置具システムの動作を説明する図であって、ガイド光を出射した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における内視鏡用処置具システムの構成を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。 本発明の実施の形態における処置具の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における処置具の構成を示す図である。 処置具の先端部分の断面図である。
符号の説明
1 内視鏡
10,30,40,50,60,80,100,110,120 処置具(内視鏡用処置具)
11 光源
12,41,62,86 挿入部
12a,41a,63,86a 処置部
13,61,81,101,111 操作部
14,42 送液用ルーメン
17,34,46,52,72,94 光ファイババンドル
18,78,97 出射部
19,36,48,54,74,96 レンズ(光学素子)
26,35,47,53,73,95 枠体
32,44 ストッパ
33,45,51,70,93 導光手段
43 開口部(出射部)
49a スリット
55 シース
103,112 レーザ光源部(光源)
L1,L2,L3,L4,L5,L6 ガイド光
S1,S2,S3,S4,S5,S6 ビームスポット

Claims (15)

  1. 内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、目的部位に対して処置を行う処置部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部とを備える内視鏡用処置具において、
    前記処置部に、目的部位に対する前記処置部の位置決め用のガイド光を出射する出射部を設け、前記操作部に、ガイド光を発生させる光源を設け、前記光源から前記出射部までガイド光を導く導光手段を前記挿入部に沿って設けたことを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、前記導光手段から出射されるガイド光を収束光又は平行光として出射させる光学素子を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記光源は、レーザ光源であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記処置部の軸線回りに前記出射部を複数備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具。
  5. 前記処置部の軸線上に前記出射部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具。
  6. 前記導光手段は、前記処置部及び前記挿入部に対して挿抜自在に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用処置具。
  7. 前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、スリットを設けたことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具。
  8. 内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部を有し、前記挿入部の先端に目的部位に対して処置を行う処置部を備え、前記挿入部の基端に操作部を備える内視鏡用処置具と、
    前記挿入部に沿って設けられた導光手段にガイド光を導入し、前記処置部の先端に設けられた出射部から位置決め用のガイド光を出射させる光源と、
    を備えることを特徴とする内視鏡用処置具システム。
  9. 前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、前記導光手段から出射されるガイド光を収束光又は平行光として出射させる光学素子を備えることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用処置具システム。
  10. 前記光源は、レーザ光源であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の内視鏡用処置具システム。
  11. 前記処置部の軸線回りに前記出射部を複数備えることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システム。
  12. 前記処置部の軸線上に前記出射部を備えることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システム。
  13. 前記導光手段は、前記処置部及び前記挿入部に対して挿抜自在に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の内視鏡用処置具システム。
  14. 前記出射部と前記導光手段との少なくとも一方に、スリットを設けたことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具システム。
  15. 内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、目的部位に対して処置を行う処置部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部とを備える内視鏡用処置具において、
    前記処置部の先端部に、目的部位に対する前記処置部の位置決め用のガイド光を出射する光源を有することを特徴とする内視鏡用処置具。

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