JP3628299B2 - ダブルクラッドファイバ及びダブルクラッドファイバの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバ、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ファイバレーザやファイバアンプに用いられる光ファイバとして、ダブルクラッドファイバが知られている。このダブルクラッドファイバは、例えば励起光活性物質である希土類元素がドープされた石英(SiO2)製コアと、このコアの周囲を覆う同じくSiO2製の第1クラッドと、この第1クラッドの周囲を覆う、例えば紫外線硬化型樹脂製の第2クラッドとから構成されている。このダブルクラッドファイバにおいては、信号光を上記コア内で伝播させる一方、この信号光を励起させる励起光を、上記コア内及び第1クラッド内で伝播させることにより、上記励起光がコアを横切る度に上記希土類元素が活性化されて、その結果、上記信号光が増幅されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ファイバ横断面における上記第1クラッドと第2クラッドとの界面形状を、コアと同心の円形状に構成した場合は、励起光の中にコアの周りを周回する成分、いわゆるスキュー成分が発生する。このスキュー成分の光はコアを通過することがほとんどないためコアの希土類元素を活性化しない。このため、スキュー成分が多くなるとコア内を伝播する信号光を大きく増幅することができないという問題がある。
【0004】
そこで、例えば特開平11−52162号公報には、ダブルクラッドファイバの第1クラッド内に、励起光のスキュー成分を散乱させる散乱部を形成することが提案されている。すなわち、このものでは、散乱部を、第1クラッドとは異なる屈折率を有するものとして、ファイバ横断面における所定の位置にファイバ長手方向に延びて配設している。こうすることで、スキュー成分の光が上記散乱部を横切るときにその通過方向が変化することになるため、コアを通過する確率が高くなり、その結果、励起効率を高めることができるようになっている。
【0005】
ところが、上記公報記載のダブルクラッドファイバでは、所定の位置に設けられた散乱部を避けながら安定して周回する(第1及び第2クラッドの界面での反射位置を変えることなく周回する)スキュー成分が発生し得る。このため、励起効率をさらに向上させるため、改善の余地がある。
【0006】
また、第1クラッドと散乱部との屈折率は互いに異なることから、両者の組成は互いに異なるが、散乱部をファイバ横断面における所定の位置にファイバ長手方向に延びて配設することで、応力の不均一や歪みの発生を招き、ファイバの信頼性が低下してしまう虞もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダブルクラッドファイバの励起効率をさらに向上させると共に、その信頼性を高めることにあり、さらに、こうしたダブルクラッドファイバを容易に製造可能な製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ダブルクラッドファイバの第1クラッド内に、この第1クラッドとは異なる屈折率を有する散乱部が設けると共に、この散乱部を、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設することとした。
【0009】
具体的に、第1の発明は、ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバを対象とする。
【0010】
そして、上記第1クラッドに、該第1クラッドとは異なる屈折率を有する散乱部を設け、上記散乱部を、上記コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設することを特定事項とするものである。
【0011】
このように、ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドに、この第1クラッドとは異なる屈折率を有する散乱部を設けることで、励起光のスキュー成分は、この散乱部を横切るときにその通過方向を変化させる。これにより、この励起光がコアを通過する確率が高くなり、よって励起効率を高めることができる。
【0012】
また、例えば従来公報に記載されているように、散乱部をファイバの所定の位置にだけ設けた場合には、この散乱部を避けつつ安定して周回するスキュー成分が発生し得るのに対し、本発明では、散乱部はコアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設することで、スキュー成分は、いずれは散乱部を通過することになる。こうして、励起光がコアを横切る確率がより一層高まり、励起効率がより一層向上する。
【0013】
さらに、こうして散乱部の周方向位置を変位させながら配設することで、ファイバ中心軸に対する対称性が高まる。このため、応力が略均一になりかつ、歪みが小さくなる。これにより、ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0014】
また、第1クラッドに散乱部を設けることによって、例えば第1クラッドと第2クラッドとの界面形状が円形状であっても、スキュー成分を抑制する作用・効果が得られる。このため、上記第1クラッドと第2クラッドとの界面形状を円形状とすることで、このダブルクラッドファイバと、コア・クラッドからなる通常の光ファイバとの接続を容易に行うことができる。
【0015】
上記散乱部は、コアの周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に配設してもよい。
【0016】
こうすることで、励起光がコアを通過する確率が高くなり、よって励起効率を高めることができると共に、ファイバ中心軸に対する対称性が高まるため、ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0017】
ここで、散乱部は、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設することが好ましい。
【0018】
つまり、散乱部よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成分は、この散乱部を通過することがない。このため、散乱部は、第1クラッドにおいてできるだけ径方向外方の位置に配設することが好ましい。従って、散乱部は、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設することが好ましく、こうすることで、励起効率のより一層の向上が図られる。
【0019】
上記散乱部の屈折率としては、第1クラッドの屈折率よりも高く設定してもよいが、ダブルクラッドファイバと、通常の光ファイバとを接続する際のコアの調心を容易にする観点からは、散乱部の屈折率は、第1クラッドの屈折率よりも低く設定することが好ましい。
【0020】
つまり、ファイバ同士を接続する際には、コアの軸合せをしなければならないが、このときに、ファイバの側方から光をあてると、コアとクラッドとの屈折率差によってコアを透過した光のみが中心に集まることを利用してコアの位置を確認する、コア直視法を採用することがある。
【0021】
ここで、例えば散乱部の屈折率が第1クラッドの屈折率よりも高いときには、コアを透過した光だけでなく、散乱部を透過した光も集まるようになる。このため、コアの位置と散乱部の位置とを混同してしまう虞がある。これに対し、散乱部の屈折率が第1クラッドの屈折率よりも低いときには、散乱部を透過した光が集まらなくなり、コアを透過した光だけを区別することができる。こうして、ダブルクラッドファイバと、通常の光ファイバとを接続する際のコアの調心が容易になる。
【0022】
尚、散乱部の屈折率を第1クラッドよりも高めるときは、この第1クラッドが純粋なSiO2により構成されているときには、屈折率を高めるドーパント(例えばAl,Ge)をドープしたSiO2により散乱部を構成すればよい。また、散乱部の屈折率を第1クラッドよりも低下させるときは、この第1クラッドが純粋なSiO2により構成されているときには、屈折率を低下させるドーパント(例えばB,F)をドープしたSiO2により散乱部を構成してもよいし、例えば散乱部を中空にしてもよい。
【0023】
第1クラッドに、散乱部を複数設け、この各散乱部を、コアに対する周方向位置を変位しながらファイバ長手方向に延びて配設してもよい。
【0024】
散乱部が複数設けられていることで、スキュー成分が、散乱部を通過する確率がより高まり、これにより、スキュー成分をより早く減少させることが可能になる。
【0025】
こうして散乱部を複数設けるときには、この複数の散乱部は、ファイバ横断面において、ファイバ中心軸に対し対称となるように配設することが好ましい。
【0026】
こうすることで、散乱部がファイバ全体に略均一に配設されるようになり、スキュー成分がより効果的に減少される。
【0027】
また、ファイバ中心軸に対する対称性が高まることで、応力が略均一になると共に、歪みが小さくなり、ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0028】
また、複数の散乱部は、その径方向位置を互いに異ならせて配設してもよい。
【0029】
こうすることで、スキュー成分が散乱部を通過する確率が高まり、励起効率の向上が図られる。
【0030】
また、複数の散乱部のうちの少なくとも一つは、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設するのがよい。
【0031】
こうすることで、上述したように、散乱部を通過することがないスキュー成分(散乱部よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成分)が低減する。
【0032】
第2の発明は、ダブルクラッドファイバの製造方法を対象とし、具体的には、上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、上記第1クラッド部とは異なる屈折率を有する散乱材を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って内挿することによりファイバ母材を作製する工程と、上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転しながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする工程と、上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆することで、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッドを形成する工程とを備えるものである。
【0033】
こうすることで、先ず、ファイバ母材は、コア部及び第1クラッド部からなる基材に対し、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って散乱材を配設することで作製される。これにより、ファイバ母材は、第1クラッド部の中心位置にコア部が配設されると共に、このコア部に並んで散乱材が配設された構造を有する。
【0034】
ここで、散乱材の配設位置によって、ダブルクラッドファイバにおける散乱部の径方向位置が設定される。従って、ファイバ母材における散乱材の配設位置は適宜設定すればよい。
【0035】
そして、上記のファイバ母材を加熱・延伸してファイバ状に線引きするが、このとき、上記ファイバ母材をその中心軸回りに回転させながら、線引きを行う。ここで、上記ファイバ母材は、その中心軸回りに一方向に回転させながら線引きを行ってもよいし、その中心軸回りに回転方向を反転させながら線引きを行ってもよい。
【0036】
こうすることで、ファイバ母材を一方向に回転させながら線引きを行ったときには、コア部は、ファイバ母材の回転中心軸と同軸であるのに対し、散乱材は、この回転中心軸に対してオフセットした位置に位置しているため、その線引きされたファイバにおいては、そのファイバ中心にコア(コア部が線引きされたもの)が形成されると共に、散乱部(散乱材が線引きされたもの)が、上記コアの周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成される。
【0037】
一方、ファイバ母材を回転方向を反転させながら線引きを行ったときには、線引きされたファイバにおいては、そのファイバ中心にコアが形成されると共に、散乱部が、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて(具体的には、散乱部が、コアの周りを交互に向きを変えて回りながらファイバ長手方向に延びて)形成される。
【0038】
こうして、線引きされたファイバに対して、樹脂被覆を施して、ダブルクラッドファイバが製造される。
【0039】
このように、ファイバ母材における第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って散乱材を配設すると共に、このファイバ母材を回転させながらファイバ状に線引きすることだけで、第1クラッド内に、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設された散乱部を有するダブルクラッドファイバを容易に製造することができる。
【0040】
第3の発明は、中空の散乱部を有するダブルクラッドファイバを製造する方法であって、具体的には、上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、貫通孔を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って形成することによりファイバ母材を作製する工程と、上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転しながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする工程と、上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆することで、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッドを形成する工程とを備えるものである。
【0041】
こうすることで、ファイバ母材は、第1クラッド部の中心位置にコア部が配設されると共に、このコア部に並んで貫通孔が配設された構造を有する。そして、このファイバ母材を回転させながら線引きを行うことで、コア部は、ファイバ母材の回転中心軸と同軸であるのに対し、貫通孔は、この回転中心軸に対してオフセットした位置に位置していることで、その線引きされたファイバにおいては、そのファイバ中心にコア(コア部が線引きされたもの)が形成されると共に、散乱部(貫通孔が線引きされた空間)が、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて形成される。
【0042】
こうして、線引きされたファイバに対して樹脂被覆を施せば、ダブルクラッドファイバを製造することができるため、第1クラッド内に、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設された、中空の散乱部を有するダブルクラッドファイバを容易に製造することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるダブルクラッドファイバによれば、ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドに、この第1クラッドとは異なる屈折率を有する散乱部が設けられているため、励起光がコアを通過する確率が高くなり、よって励起効率を高めることができる。
【0044】
特に、散乱部を、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設することで、スキュー成分は、いずれは散乱部を通過することになり、励起光がコアを横切る確率がより一層高まり、励起効率をより一層向上させることができる。
【0045】
また、こうして散乱部の周方向位置を変位させることで、ファイバ中心軸に対する対称性が高まるため、応力が略均一になると共に、歪みが小さくなり、ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0046】
さらに、第1クラッドに散乱部を設けることによって、例えば第1クラッドと第2クラッドとの界面形状が円形状であっても、スキュー成分を抑制する作用・効果が得られるため、このダブルクラッドファイバと、コア・クラッドからなる通常の光ファイバとの接続を容易に行うことができる。
【0047】
一方、本発明におけるダブルクラッドファイバの製造方法によれば、ファイバ母材における第1クラッド部内の所定位置に、コア部に沿って散乱材又は貫通孔を配設すると共に、このファイバ母材を回転させながらファイバ状に線引きすることだけで、第1クラッド内に、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設された散乱部を有するダブルクラッドファイバを容易に製造することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0049】
<第1実施形態>
図1及び図2は、第1実施形態に係るダブルクラッドファイバ1を示しており、このものは、信号光が伝播するコア11と、このコア11の周囲を覆いかつ信号光を励起させる励起光が伝播する第1クラッド12と、この第1クラッド12の周囲を覆う第2クラッド13とを備えている。
【0050】
上記コア11はSiO2製のシングルモードコア又は略シングルモードのコアであって、ファイバ略中心でファイバ中心軸方向に延びるように配設されている。このコア11には、上記第1クラッド12よりも屈折率が高くなるようにGeがドープされていると共に、上記第1クラッド12を伝播する励起光によって上記コア11内を伝播する信号光が増幅されるように、希土類元素(例えばEr、Yb及びNd等)がドープされている。
【0051】
上記第1クラッド12は、上記コア11の周囲を覆いファイバ中心軸方向に延びて配設されている。この第1クラッド12は純粋なSiO2により構成されている。
【0052】
上記第2クラッド13は、上記第1クラッド12の外周囲を覆いながらファイバ中心軸方向に延びて配設されており、この第2クラッド13は、上記第1クラッド12よりも屈折率が低くなるように、屈折率を低下させる例えばフッ素(F)がドープされたアクリル系の紫外線硬化型樹脂によって形成されている。尚、上記第2クラッド13は紫外線硬化型樹脂に限らず、その他の樹脂等の低屈折率材料によって形成してもよい。
【0053】
尚、上記第1クラッド12と第2クラッド13との界面の径は、コア・クラッドからなる通常の光ファイバの径(φ125μm)と略同じに設定されている。
【0054】
そして、上記第1クラッド12内には、この第1クラッド12とは異なる屈折率を有する散乱部14が設けられている。
【0055】
この散乱部14は、その径方向位置が、第1及び第2クラッド12,13の界面近傍に設定されていると共に、コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に配設されている。
【0056】
この散乱部14は、例えばSiO2製とすればよく、例えばAlやGeをドープすることで、第1クラッド12よりも屈折率を高めたり、B(ボロン)やフッ素をドープすることで、第1クラッド12よりも屈折率を低下させたりして構成する。こうしてSiO2にドーパントをドープすることで、散乱部14と第1クラッド12との屈折率差を設ける場合は、散乱部14の屈折率を、第1クラッド12(純粋なSiO2)よりも高めるようにした方が、その屈折率差を大きくすることが容易である。
【0057】
また、図示は省略するが、上記散乱部を中空に形成することで、第1クラッド12よりも屈折率を低下させるようにしてもよい。
【0058】
尚、散乱部14の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも低く設定した場合には、ダブルクラッドファイバ1と、通常の光ファイバとを接続する際のコアの調心が容易になる。
【0059】
つまり、ファイバ同士を接続する際のコアの軸合せに、コア直視法を採用した場合、もし、散乱部14の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも高めた場合は、コア11を透過した光だけでなく、散乱部14を透過した光も集まるようになる。このため、コア11の位置と散乱部14の位置とを混同してしまう虞がある。これに対し、散乱部14の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも低下させた場合は、散乱部14を透過した光は集まらなくなり、コア11を透過した光だけを区別することができる。こうした理由から、散乱部14の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも低下させた方が、ダブルクラッドファイバ1と通常の光ファイバとを接続する際のコアの調心が容易になる。
【0060】
また、上記散乱部14の径は、コア径と同じか、又はコア径よりも若干大きくすればよい。つまり、散乱部14の径が小さすぎるときは、励起光(スキュー成分)が通過する確率が低下し、励起効率の向上が図れない。一方、散乱部14の径が大きすぎる場合には、第1クラッド12と散乱部14との組成が異なることから、ファイバ断面において応力の不均一が生じる虞があるためである。
【0061】
そして、このように第1クラッド12内に、この第1クラッド12とは異なる屈折率を有する散乱部14を設けることで、第1クラッド12内を伝播する励起光のスキュー成分は、散乱部14を横切るときにその通過方向を変化させる。これにより、この励起光がコア11を通過する確率が高くなり、よって励起効率を高めることができる。
【0062】
また、散乱部14がらせん状に配設されていることで、例えば第1及び第2クラッド12,13の界面での反射位置を変えることなく安定して周回するスキュー成分が存在しても、このスキュー成分は、いずれは散乱部14を通過することになる。こうして、励起光がコアを横切る確率がより一層高まり、励起効率をより一層向上させることができる。
【0063】
さらに、上記散乱部14を第1クラッド12と第2クラッド13との界面近傍に配設することで、この散乱部14を通過することがないスキュー成分(散乱部14よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成分)が少なくなるため、励起効率の向上を図ることができる。尚、散乱部14は、コア11と第1及び第2クラッド12,13の界面との中間位置よりも、少なくとも界面側の位置に設定すればよい。
【0064】
加えて、こうして散乱部14をらせん状に配設することで、ファイバ中心軸に対する対称性が高まるため、応力が略均一になると共に、歪みが小さくなる。これにより、ダブルクラッドファイバ1の信頼性を向上させることができる。
【0065】
また、第1クラッド12に散乱部14を設けることによって、例えば第1クラッド12と第2クラッド13との界面形状が円形状であっても、スキュー成分を抑制する作用・効果が得られる。しかも、上記ダブルクラッドファイバ1における第1及び第2クラッド12,13の界面の径が、通常の光ファイバの径と略同じであるため、このダブルクラッドファイバ1と、通常の光ファイバとの接続を容易に行うことができる。
【0066】
次に、ダブルクラッドファイバ1の製造方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
【0067】
先ず、図3に示すように、ダブルクラッドファイバ1においてコア11及び第1クラッド12となる柱状の基材26を用意する。この基材26は、その中心に位置するコア部21と、該コア部21を覆う第1クラッド部22とから構成されている。コア部21はファイバ化してコア11となる部分であり、比較的高濃度のGe及び希土類元素をドープしたSiO2で形成する。また、上記第1クラッド部22はファイバ化して第1クラッド12となる部分であって、この部分は、純粋なSiO2で形成する。こうした基材26は、例えばCVD法(Chemical Vapor Deposition method)、OVD法(Outside Vapor Deposition method)、VAD法(Vapor−phase Axial Deposition method)又はロッドインチューブ法等により作製すればよい。
【0068】
次に、この基材26における第1クラッド部22の所定位置、具体的には、この基材26の外周縁近傍の位置に、コア部21に沿った貫通孔24aを設け、この貫通孔24a内に、ダブルクラッドファイバ1において散乱部14となる散乱材24を内挿する。この散乱材24は、例えばAlやGeをドープしたSiO2製の棒材や、BやFをドープしたSiO2製の棒材とする。
【0069】
こうして、第1クラッド部22の中心位置にコア部21が配設されると共に、このコア部21に並んで散乱材24が配設された構造のファイバ母材2が作製される。
【0070】
次に、このファイバ母材2を加熱・延伸して、ファイバ状に線引きする。このとき、基材26と散乱材24とが一体化する。また、この線引きは、図4に示すように、このファイバ母材2をその中心軸回りに、一方向に回転させながら行う。こうすることで、コア部21は、ファイバ母材2の回転中心軸と同軸であるのに対し、散乱材24は、この回転中心軸に対してオフセットした位置に位置しているため、その線引きされたファイバ1aにおいては、その中心位置にコア11(コア部21が線引きされたもの)が形成されると共に、散乱部14(散乱材24が線引きされたもの)が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成される。
【0071】
尚、ファイバ母材2を線引きするときには、真空状態で線引きをすることが好ましい。こうすることで、ファイバ母材2における貫通孔24aと、散乱材24との間に存在する空気が、ダブルクラッドファイバ1において気泡として残留することを防止することができる。
【0072】
こうして、線引きされたファイバ1aの外周囲に、例えばFを含んだ紫外線硬化型樹脂液を塗布すると共に、紫外線を照射することでこれを硬化して、第2クラッド13を形成する。尚、この工程は、第2クラッド13を構成する材料に応じて適宜変更すればよい。
【0073】
こうして、コア11と、第1及び第2クラッド12,13とを有しかつ、第1クラッド12内に、散乱部14が設けられたダブルクラッドファイバ1であって、この散乱部14が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成されたダブルクラッドファイバ1が製造される。
【0074】
このように、ファイバ母材2における第1クラッド部22内の所定位置に、コア部21に沿って散乱材24を配設すると共に、このファイバ母材2を回転させながらファイバ状に線引きすることだけで、第1クラッド13内に、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成された散乱部14を有するダブルクラッドファイバ1を容易に製造することができる。
【0075】
尚、散乱部が中空にされたダブルクラッドファイバ1を製造するには、上記ファイバ母材2を作製するときに、基材26の第1クラッド部22の所定位置に、コア部21に沿って設けた貫通孔24a内に散乱材24を内挿しなければよい。これにより、その中心位置にコア部21が配設されると共に、このコア部21に並んで貫通孔24aが形成されたファイバ母材が作製されるが、このファイバ母材を、上述したように、その中心軸回りに回転させながら線引きすることで、その線引きされたファイバにおいては、その中心位置にコア11(コア部21が線引きされたもの)が形成されると共に、中空の散乱部(貫通孔24aが線引きされた空間)が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成される。
【0076】
そして、この線引きされたファイバの外周囲に樹脂被覆を施して、第2クラッド13を形成することで、中空の散乱部が形成されたダブルクラッドファイバが製造される。
【0077】
(変形例)
上記実施形態では、ファイバ母材2を、その中心軸回りに一方向に回転させながら線引きを行うことで、らせん状に形成された散乱部14を有するダブルクラッドファイバ1を製造している。
【0078】
ここで、上記ファイバ母材2を、その中心軸回りに回転方向を反転させながら線引きするようにすれば、中心位置にコア11が形成されると共に、散乱部14が、コア11の周りを交互に向きを変えて回りながらファイバ長手方向に延びて配設されたファイバが作製される。そして、この線引きされたファイバに対して、樹脂被覆を施せば、ダブルクラッドファイバが製造される。
【0079】
こうして製造されたダブルクラッドファイバも、その図示は省略するが、散乱部14が、第1クラッド12内を、コア11に対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設されるため、スキュー成分を抑制して、励起効率を高めることができるのは勿論のこと、安定して周回するスキュー成分が存在しても、このスキュー成分は、必ず散乱部14を通過することになるため、励起効率をより一層向上させることができる。
【0080】
また、こうした場合でも、ファイバ中心軸に対する対称性が高まるため、応力の均一化、及び歪みが極小化が図られ、ダブルクラッドファイバ1の信頼性を向上させることができる。
【0081】
<第2実施形態>
図5及び図6は、第2実施形態に係るダブルクラッドファイバ3を示しており、このものは、第1実施形態のダブルクラッドファイバ1とは異なり、散乱部が複数(図例では2つ)設けられている。
【0082】
尚、上記第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0083】
上記複数の散乱部(第1及び第2散乱部14,15)は、ファイバ横断面において、ファイバ中心軸に対して対称となるように配設されていると共に、その径方向位置が、互いに異なる位置に配設されている。つまり、第1散乱部14は、第1クラッド12と第2クラッド13との界面近傍に配設されているのに対し、第2散乱部15は、コア11の近傍に配設されている。
【0084】
そして、上記第1及び第2の各散乱部14,15は、コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に配設されている。
【0085】
尚、この各散乱部14,15の屈折率は、第1クラッド12の屈折率と異なるのであれば、この第1クラッド12の屈折率よりも高くてもよいし、低くてもよい。また、例えばこの第1及び第2散乱部14,15の屈折率は、互いに同じ屈折率でも、互いに異なる屈折率でもよい。
【0086】
このように、第2実施形態に係るダブルクラッドファイバ3は、散乱部14,15が複数設けられていることで、スキュー成分が、この散乱部14,15を通過する確率がより高まり、これにより、スキュー成分をより早く減少させることが可能になる。
【0087】
また、第1及び第2散乱部14,15が、ファイバ横断面において、ファイバ中心軸に対し対称となるように配設されていることで、散乱部14,15がファイバの全体に略均一に配設される。これにより、スキュー成分をより効果的に減少させることができる。また、ファイバ中心軸に対する対称性が高まることで、応力の均一化、及び歪みの極小化が図られ、ダブルクラッドファイバ3の信頼性を向上させることができる。
【0088】
さらに、第1及び第2散乱部14,15が、ファイバ横断面において、互いに異なる径方向位置に配設されていることで、スキュー成分が各散乱部を通過する確率が高まり、励起効率の向上を図ることができる。また、第1散乱部14が、第1クラッド12と第2クラッド13との界面近傍に配設されていることで、散乱部14を通過することがないスキュー成分(散乱部14よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成分)を低減させることができる。尚、散乱部14,15の径方向に対する配設位置を、2つの散乱部14,15で異ならせることは、必ずしも必要でなく、これら2つの散乱部14,15の配設位置は、同じ位置(コア11に対して同じ間隔となる位置)であってもよい。例えば、第1及び第2散乱部14,15を共に、第1及び第2クラッド12,13の界面近傍に配設してもよい。
【0089】
次に、上記ダブルクラッドファイバ3の製造方法について、図7を参照しながら説明すると、先ず、ダブルクラッドファイバ3においてコア11及び第1クラッド12となる柱状の基材26を用意し、コア部21を挟んだ径方向の両側位置であって、基材26の外周縁近傍の位置と、コア部21の近傍位置とのそれぞれに、このコア部21に沿った貫通孔24a,25aを設ける。そして、この各貫通孔24a,25a内に、ダブルクラッドファイバ1において第1及び第2散乱部14,15となる第1及び第2散乱材24,25を内挿する。
【0090】
こうして、第1クラッド部22の中心位置にコア部21が配設されると共に、このコア部21を挟んだ径方向両側位置に第1及び第2散乱材24,25がそれぞれ配設された構成のファイバ母材4が作製される。尚、第1及び第2散乱材24,25の配設位置は、適宜設定すればよい。
【0091】
次に、このファイバ母材4を、その中心軸回りに一方向に回転させながら加熱・延伸して、ファイバ状に線引きする。こうすることで、コア部21は、ファイバ母材2の回転中心軸と同軸であるのに対し、第1及び第2散乱材24,25はそれぞれ、この回転中心軸に対してオフセットした位置に位置しているため、その線引きされたファイバにおいては、その中心位置にコア11(コア部21が線引きされたもの)が形成されると共に、第1及び第2散乱部14,15(第1及び第2散乱材24,25が線引きされたもの)が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成される。
【0092】
そして、線引きされたファイバの外周囲に樹脂被覆を施して、第2クラッド13を形成する。
【0093】
こうして、コア11と、第1及び第2クラッド12,13とを有しかつ、第1クラッド12内に、第1及び第2散乱部14,15が設けられたダブルクラッドファイバ1であって、この各散乱部14,15が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成されたダブルクラッドファイバ3が製造される。
【0094】
尚、ファイバ母材4に設けた各貫通孔24a,25aに散乱材24,25を内挿せずに、これを線引きして、中空の散乱部を設けるようにしてもよい。
【0095】
また、この場合も、ファイバ母材4を、その中心軸回りに回転方向を反転させながら線引きするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバの横断面図である。
【図2】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバの斜視説明図である。
【図3】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバのファイバ母材を示す斜視図である。
【図4】ファイバ母材を線引きしている状態を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバの横断面図である。
【図6】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバの斜視説明図である。
【図7】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバのファイバ母材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,3 ダブルクラッドファイバ
11 コア
12 第1クラッド
13 第2クラッド
14,15 散乱部
2,4 ファイバ母材
21 コア部
22 第1クラッド部
24,25 散乱材
24a,25a 貫通孔
26 基材
Claims (10)
- ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバであって、
上記第1クラッドには、中空の散乱部が設けられており、
上記散乱部は、上記コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項1において、
散乱部は、コアの周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん状に配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項1において、
散乱部は、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項1において、
第1クラッドには、散乱部が複数設けられており、
上記各散乱部は、コアに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項4において、
複数の散乱部は、ファイバ横断面において、ファイバ中心軸に対し対称となるように配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項4において、
複数の散乱部は、その径方向位置を互いに異ならせて配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - 請求項4において、
複数の散乱部のうちの少なくとも一つは、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設されている
ことを特徴とするダブルクラッドファイバ。 - ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバの製造方法であって、
上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、上記第1クラッド部とは異なる屈折率を有する散乱材を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って内挿することによりファイバ母材を作製する工程と、
上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転しながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする工程と、
上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆することで、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッドを形成する工程とを備えた
ことを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。 - ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバの製造方法であって、
上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバにおける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、貫通孔を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って形成することによりファイバ母材を作製する工程と、
上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転しながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする工程と、
上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆することで、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッドを形成する工程とを備えた
ことを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。 - 請求項8又は9において、
上記線引き工程は、上記ファイバ母材を、その中心軸回りに一方向に回転しながら、又は回転方向を反転させながら加熱・延伸する工程である
ことを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。
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