JP2003229618A - ダブルクラッドファイバ及びダブルクラッドファイバの製造方法 - Google Patents

ダブルクラッドファイバ及びダブルクラッドファイバの製造方法

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JP2003229618A JP2002028013A JP2002028013A JP2003229618A JP 2003229618 A JP2003229618 A JP 2003229618A JP 2002028013 A JP2002028013 A JP 2002028013A JP 2002028013 A JP2002028013 A JP 2002028013A JP 2003229618 A JP2003229618 A JP 2003229618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルクラッドファイバ1の励起効率をさら
に向上させると共に、その信頼性を高める。 【解決手段】 第1クラッド12に、コア11に対する
周方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて
配設された、第1クラッド12とは異なる屈折率を有す
る散乱部14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバ中心軸方
向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッド
と、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有す
るダブルクラッドファイバ、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファイバレーザやファイバア
ンプに用いられる光ファイバとして、ダブルクラッドフ
ァイバが知られている。このダブルクラッドファイバ
は、例えば励起光活性物質である希土類元素がドープさ
れた石英(SiO2)製コアと、このコアの周囲を覆う
同じくSiO2製の第1クラッドと、この第1クラッド
の周囲を覆う、例えば紫外線硬化型樹脂製の第2クラッ
ドとから構成されている。このダブルクラッドファイバ
においては、信号光を上記コア内で伝播させる一方、こ
の信号光を励起させる励起光を、上記コア内及び第1ク
ラッド内で伝播させることにより、上記励起光がコアを
横切る度に上記希土類元素が活性化されて、その結果、
上記信号光が増幅されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファイバ横
断面における上記第1クラッドと第2クラッドとの界面
形状を、コアと同心の円形状に構成した場合は、励起光
の中にコアの周りを周回する成分、いわゆるスキュー成
分が発生する。このスキュー成分の光はコアを通過する
ことがほとんどないためコアの希土類元素を活性化しな
い。このため、スキュー成分が多くなるとコア内を伝播
する信号光を大きく増幅することができないという問題
がある。
【0004】そこで、例えば特開平11−52162号
公報には、ダブルクラッドファイバの第1クラッド内
に、励起光のスキュー成分を散乱させる散乱部を形成す
ることが提案されている。すなわち、このものでは、散
乱部を、第1クラッドとは異なる屈折率を有するものと
して、ファイバ横断面における所定の位置にファイバ長
手方向に延びて配設している。こうすることで、スキュ
ー成分の光が上記散乱部を横切るときにその通過方向が
変化することになるため、コアを通過する確率が高くな
り、その結果、励起効率を高めることができるようにな
っている。
【0005】ところが、上記公報記載のダブルクラッド
ファイバでは、所定の位置に設けられた散乱部を避けな
がら安定して周回する(第1及び第2クラッドの界面で
の反射位置を変えることなく周回する)スキュー成分が
発生し得る。このため、励起効率をさらに向上させるた
め、改善の余地がある。
【0006】また、第1クラッドと散乱部との屈折率は
互いに異なることから、両者の組成は互いに異なるが、
散乱部をファイバ横断面における所定の位置にファイバ
長手方向に延びて配設することで、応力の不均一や歪み
の発生を招き、ファイバの信頼性が低下してしまう虞も
ある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ダブルクラッ
ドファイバの励起効率をさらに向上させると共に、その
信頼性を高めることにあり、さらに、こうしたダブルク
ラッドファイバを容易に製造可能な製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ダブルクラッドファイバの第1クラッド
内に、この第1クラッドとは異なる屈折率を有する散乱
部が設けると共に、この散乱部を、コアに対する周方向
位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設す
ることとした。
【0009】具体的に、第1の発明は、ファイバ中心軸
方向に延びるコアと、該コアの周囲を覆う第1クラッド
と、該第1クラッドの周囲を覆う第2クラッドとを有す
るダブルクラッドファイバを対象とする。
【0010】そして、上記第1クラッドに、該第1クラ
ッドとは異なる屈折率を有する散乱部を設け、上記散乱
部を、上記コアに対する周方向位置を変位させながらフ
ァイバ長手方向に延びて配設することを特定事項とする
ものである。
【0011】このように、ダブルクラッドファイバにお
ける第1クラッドに、この第1クラッドとは異なる屈折
率を有する散乱部を設けることで、励起光のスキュー成
分は、この散乱部を横切るときにその通過方向を変化さ
せる。これにより、この励起光がコアを通過する確率が
高くなり、よって励起効率を高めることができる。
【0012】また、例えば従来公報に記載されているよ
うに、散乱部をファイバの所定の位置にだけ設けた場合
には、この散乱部を避けつつ安定して周回するスキュー
成分が発生し得るのに対し、本発明では、散乱部はコア
に対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方向
に延びて配設することで、スキュー成分は、いずれは散
乱部を通過することになる。こうして、励起光がコアを
横切る確率がより一層高まり、励起効率がより一層向上
する。
【0013】さらに、こうして散乱部の周方向位置を変
位させながら配設することで、ファイバ中心軸に対する
対称性が高まる。このため、応力が略均一になりかつ、
歪みが小さくなる。これにより、ファイバの信頼性を向
上させることができる。
【0014】また、第1クラッドに散乱部を設けること
によって、例えば第1クラッドと第2クラッドとの界面
形状が円形状であっても、スキュー成分を抑制する作用
・効果が得られる。このため、上記第1クラッドと第2
クラッドとの界面形状を円形状とすることで、このダブ
ルクラッドファイバと、コア・クラッドからなる通常の
光ファイバとの接続を容易に行うことができる。
【0015】上記散乱部は、コアの周りを周回しながら
ファイバ長手方向に延びるらせん状に配設してもよい。
【0016】こうすることで、励起光がコアを通過する
確率が高くなり、よって励起効率を高めることができる
と共に、ファイバ中心軸に対する対称性が高まるため、
ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0017】ここで、散乱部は、第1クラッドと第2ク
ラッドとの界面近傍に配設することが好ましい。
【0018】つまり、散乱部よりも径方向外方の位置で
周回するスキュー成分は、この散乱部を通過することが
ない。このため、散乱部は、第1クラッドにおいてでき
るだけ径方向外方の位置に配設することが好ましい。従
って、散乱部は、第1クラッドと第2クラッドとの界面
近傍に配設することが好ましく、こうすることで、励起
効率のより一層の向上が図られる。
【0019】上記散乱部の屈折率としては、第1クラッ
ドの屈折率よりも高く設定してもよいが、ダブルクラッ
ドファイバと、通常の光ファイバとを接続する際のコア
の調心を容易にする観点からは、散乱部の屈折率は、第
1クラッドの屈折率よりも低く設定することが好まし
い。
【0020】つまり、ファイバ同士を接続する際には、
コアの軸合せをしなければならないが、このときに、フ
ァイバの側方から光をあてると、コアとクラッドとの屈
折率差によってコアを透過した光のみが中心に集まるこ
とを利用してコアの位置を確認する、コア直視法を採用
することがある。
【0021】ここで、例えば散乱部の屈折率が第1クラ
ッドの屈折率よりも高いときには、コアを透過した光だ
けでなく、散乱部を透過した光も集まるようになる。こ
のため、コアの位置と散乱部の位置とを混同してしまう
虞がある。これに対し、散乱部の屈折率が第1クラッド
の屈折率よりも低いときには、散乱部を透過した光が集
まらなくなり、コアを透過した光だけを区別することが
できる。こうして、ダブルクラッドファイバと、通常の
光ファイバとを接続する際のコアの調心が容易になる。
【0022】尚、散乱部の屈折率を第1クラッドよりも
高めるときは、この第1クラッドが純粋なSiO2によ
り構成されているときには、屈折率を高めるドーパント
(例えばAl,Ge)をドープしたSiO2により散乱
部を構成すればよい。また、散乱部の屈折率を第1クラ
ッドよりも低下させるときは、この第1クラッドが純粋
なSiO2により構成されているときには、屈折率を低
下させるドーパント(例えばB,F)をドープしたSi
2により散乱部を構成してもよいし、例えば散乱部を
中空にしてもよい。
【0023】第1クラッドに、散乱部を複数設け、この
各散乱部を、コアに対する周方向位置を変位しながらフ
ァイバ長手方向に延びて配設してもよい。
【0024】散乱部が複数設けられていることで、スキ
ュー成分が、散乱部を通過する確率がより高まり、これ
により、スキュー成分をより早く減少させることが可能
になる。
【0025】こうして散乱部を複数設けるときには、こ
の複数の散乱部は、ファイバ横断面において、ファイバ
中心軸に対し対称となるように配設することが好まし
い。
【0026】こうすることで、散乱部がファイバ全体に
略均一に配設されるようになり、スキュー成分がより効
果的に減少される。
【0027】また、ファイバ中心軸に対する対称性が高
まることで、応力が略均一になると共に、歪みが小さく
なり、ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0028】また、複数の散乱部は、その径方向位置を
互いに異ならせて配設してもよい。
【0029】こうすることで、スキュー成分が散乱部を
通過する確率が高まり、励起効率の向上が図られる。
【0030】また、複数の散乱部のうちの少なくとも一
つは、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に配設
するのがよい。
【0031】こうすることで、上述したように、散乱部
を通過することがないスキュー成分(散乱部よりも径方
向外方の位置で周回するスキュー成分)が低減する。
【0032】第2の発明は、ダブルクラッドファイバの
製造方法を対象とし、具体的には、上記ダブルクラッド
ファイバにおけるコアを構成するコア部を中心に配しか
つ、上記ダブルクラッドファイバにおける第1クラッド
を構成する第1クラッド部を上記コア部の周囲を覆うよ
うに配した柱状の基材に対し、上記第1クラッド部とは
異なる屈折率を有する散乱材を、上記第1クラッド部内
の所定位置に上記コア部に沿って内挿することによりフ
ァイバ母材を作製する工程と、上記作製したファイバ母
材を、その中心軸回りに回転しながら加熱・延伸するこ
とで、ファイバ状に線引きする工程と、上記線引きした
ファイバの周囲に樹脂を被覆することで、上記ダブルク
ラッドファイバにおける第2クラッドを形成する工程と
を備えるものである。
【0033】こうすることで、先ず、ファイバ母材は、
コア部及び第1クラッド部からなる基材に対し、上記第
1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って散乱材
を配設することで作製される。これにより、ファイバ母
材は、第1クラッド部の中心位置にコア部が配設される
と共に、このコア部に並んで散乱材が配設された構造を
有する。
【0034】ここで、散乱材の配設位置によって、ダブ
ルクラッドファイバにおける散乱部の径方向位置が設定
される。従って、ファイバ母材における散乱材の配設位
置は適宜設定すればよい。
【0035】そして、上記のファイバ母材を加熱・延伸
してファイバ状に線引きするが、このとき、上記ファイ
バ母材をその中心軸回りに回転させながら、線引きを行
う。ここで、上記ファイバ母材は、その中心軸回りに一
方向に回転させながら線引きを行ってもよいし、その中
心軸回りに回転方向を反転させながら線引きを行っても
よい。
【0036】こうすることで、ファイバ母材を一方向に
回転させながら線引きを行ったときには、コア部は、フ
ァイバ母材の回転中心軸と同軸であるのに対し、散乱材
は、この回転中心軸に対してオフセットした位置に位置
しているため、その線引きされたファイバにおいては、
そのファイバ中心にコア(コア部が線引きされたもの)
が形成されると共に、散乱部(散乱材が線引きされたも
の)が、上記コアの周りを周回しながらファイバ長手方
向に延びるらせん状に形成される。
【0037】一方、ファイバ母材を回転方向を反転させ
ながら線引きを行ったときには、線引きされたファイバ
においては、そのファイバ中心にコアが形成されると共
に、散乱部が、コアに対する周方向位置を変位させなが
らファイバ長手方向に延びて(具体的には、散乱部が、
コアの周りを交互に向きを変えて回りながらファイバ長
手方向に延びて)形成される。
【0038】こうして、線引きされたファイバに対し
て、樹脂被覆を施して、ダブルクラッドファイバが製造
される。
【0039】このように、ファイバ母材における第1ク
ラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って散乱材を配
設すると共に、このファイバ母材を回転させながらファ
イバ状に線引きすることだけで、第1クラッド内に、コ
アに対する周方向位置を変位させながらファイバ長手方
向に延びて配設された散乱部を有するダブルクラッドフ
ァイバを容易に製造することができる。
【0040】第3の発明は、中空の散乱部を有するダブ
ルクラッドファイバを製造する方法であって、具体的に
は、上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成す
るコア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイ
バにおける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上
記コア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、
貫通孔を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア
部に沿って形成することによりファイバ母材を作製する
工程と、上記作製したファイバ母材を、その中心軸回り
に回転しながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線
引きする工程と、上記線引きしたファイバの周囲に樹脂
を被覆することで、上記ダブルクラッドファイバにおけ
る第2クラッドを形成する工程とを備えるものである。
【0041】こうすることで、ファイバ母材は、第1ク
ラッド部の中心位置にコア部が配設されると共に、この
コア部に並んで貫通孔が配設された構造を有する。そし
て、このファイバ母材を回転させながら線引きを行うこ
とで、コア部は、ファイバ母材の回転中心軸と同軸であ
るのに対し、貫通孔は、この回転中心軸に対してオフセ
ットした位置に位置していることで、その線引きされた
ファイバにおいては、そのファイバ中心にコア(コア部
が線引きされたもの)が形成されると共に、散乱部(貫
通孔が線引きされた空間)が、コアに対する周方向位置
を変位させながらファイバ長手方向に延びて形成され
る。
【0042】こうして、線引きされたファイバに対して
樹脂被覆を施せば、ダブルクラッドファイバを製造する
ことができるため、第1クラッド内に、コアに対する周
方向位置を変位させながらファイバ長手方向に延びて配
設された、中空の散乱部を有するダブルクラッドファイ
バを容易に製造することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるダ
ブルクラッドファイバによれば、ダブルクラッドファイ
バにおける第1クラッドに、この第1クラッドとは異な
る屈折率を有する散乱部が設けられているため、励起光
がコアを通過する確率が高くなり、よって励起効率を高
めることができる。
【0044】特に、散乱部を、コアに対する周方向位置
を変位させながらファイバ長手方向に延びて配設するこ
とで、スキュー成分は、いずれは散乱部を通過すること
になり、励起光がコアを横切る確率がより一層高まり、
励起効率をより一層向上させることができる。
【0045】また、こうして散乱部の周方向位置を変位
させることで、ファイバ中心軸に対する対称性が高まる
ため、応力が略均一になると共に、歪みが小さくなり、
ファイバの信頼性を向上させることができる。
【0046】さらに、第1クラッドに散乱部を設けるこ
とによって、例えば第1クラッドと第2クラッドとの界
面形状が円形状であっても、スキュー成分を抑制する作
用・効果が得られるため、このダブルクラッドファイバ
と、コア・クラッドからなる通常の光ファイバとの接続
を容易に行うことができる。
【0047】一方、本発明におけるダブルクラッドファ
イバの製造方法によれば、ファイバ母材における第1ク
ラッド部内の所定位置に、コア部に沿って散乱材又は貫
通孔を配設すると共に、このファイバ母材を回転させな
がらファイバ状に線引きすることだけで、第1クラッド
内に、コアに対する周方向位置を変位させながらファイ
バ長手方向に延びて配設された散乱部を有するダブルク
ラッドファイバを容易に製造することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0049】<第1実施形態>図1及び図2は、第1実
施形態に係るダブルクラッドファイバ1を示しており、
このものは、信号光が伝播するコア11と、このコア1
1の周囲を覆いかつ信号光を励起させる励起光が伝播す
る第1クラッド12と、この第1クラッド12の周囲を
覆う第2クラッド13とを備えている。
【0050】上記コア11はSiO2製のシングルモー
ドコア又は略シングルモードのコアであって、ファイバ
略中心でファイバ中心軸方向に延びるように配設されて
いる。このコア11には、上記第1クラッド12よりも
屈折率が高くなるようにGeがドープされていると共
に、上記第1クラッド12を伝播する励起光によって上
記コア11内を伝播する信号光が増幅されるように、希
土類元素(例えばEr、Yb及びNd等)がドープされ
ている。
【0051】上記第1クラッド12は、上記コア11の
周囲を覆いファイバ中心軸方向に延びて配設されてい
る。この第1クラッド12は純粋なSiO2により構成
されている。
【0052】上記第2クラッド13は、上記第1クラッ
ド12の外周囲を覆いながらファイバ中心軸方向に延び
て配設されており、この第2クラッド13は、上記第1
クラッド12よりも屈折率が低くなるように、屈折率を
低下させる例えばフッ素(F)がドープされたアクリル
系の紫外線硬化型樹脂によって形成されている。尚、上
記第2クラッド13は紫外線硬化型樹脂に限らず、その
他の樹脂等の低屈折率材料によって形成してもよい。
【0053】尚、上記第1クラッド12と第2クラッド
13との界面の径は、コア・クラッドからなる通常の光
ファイバの径(φ125μm)と略同じに設定されてい
る。
【0054】そして、上記第1クラッド12内には、こ
の第1クラッド12とは異なる屈折率を有する散乱部1
4が設けられている。
【0055】この散乱部14は、その径方向位置が、第
1及び第2クラッド12,13の界面近傍に設定されて
いると共に、コア11の周りを周回しながらファイバ長
手方向に延びるらせん状に配設されている。
【0056】この散乱部14は、例えばSiO2製とす
ればよく、例えばAlやGeをドープすることで、第1
クラッド12よりも屈折率を高めたり、B(ボロン)や
フッ素をドープすることで、第1クラッド12よりも屈
折率を低下させたりして構成する。こうしてSiO2
ドーパントをドープすることで、散乱部14と第1クラ
ッド12との屈折率差を設ける場合は、散乱部14の屈
折率を、第1クラッド12(純粋なSiO2)よりも高
めるようにした方が、その屈折率差を大きくすることが
容易である。
【0057】また、図示は省略するが、上記散乱部を中
空に形成することで、第1クラッド12よりも屈折率を
低下させるようにしてもよい。
【0058】尚、散乱部14の屈折率を第1クラッド1
2の屈折率よりも低く設定した場合には、ダブルクラッ
ドファイバ1と、通常の光ファイバとを接続する際のコ
アの調心が容易になる。
【0059】つまり、ファイバ同士を接続する際のコア
の軸合せに、コア直視法を採用した場合、もし、散乱部
14の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも高めた
場合は、コア11を透過した光だけでなく、散乱部14
を透過した光も集まるようになる。このため、コア11
の位置と散乱部14の位置とを混同してしまう虞があ
る。これに対し、散乱部14の屈折率を第1クラッド1
2の屈折率よりも低下させた場合は、散乱部14を透過
した光は集まらなくなり、コア11を透過した光だけを
区別することができる。こうした理由から、散乱部14
の屈折率を第1クラッド12の屈折率よりも低下させた
方が、ダブルクラッドファイバ1と通常の光ファイバと
を接続する際のコアの調心が容易になる。
【0060】また、上記散乱部14の径は、コア径と同
じか、又はコア径よりも若干大きくすればよい。つま
り、散乱部14の径が小さすぎるときは、励起光(スキ
ュー成分)が通過する確率が低下し、励起効率の向上が
図れない。一方、散乱部14の径が大きすぎる場合に
は、第1クラッド12と散乱部14との組成が異なるこ
とから、ファイバ断面において応力の不均一が生じる虞
があるためである。
【0061】そして、このように第1クラッド12内
に、この第1クラッド12とは異なる屈折率を有する散
乱部14を設けることで、第1クラッド12内を伝播す
る励起光のスキュー成分は、散乱部14を横切るときに
その通過方向を変化させる。これにより、この励起光が
コア11を通過する確率が高くなり、よって励起効率を
高めることができる。
【0062】また、散乱部14がらせん状に配設されて
いることで、例えば第1及び第2クラッド12,13の
界面での反射位置を変えることなく安定して周回するス
キュー成分が存在しても、このスキュー成分は、いずれ
は散乱部14を通過することになる。こうして、励起光
がコアを横切る確率がより一層高まり、励起効率をより
一層向上させることができる。
【0063】さらに、上記散乱部14を第1クラッド1
2と第2クラッド13との界面近傍に配設することで、
この散乱部14を通過することがないスキュー成分(散
乱部14よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成
分)が少なくなるため、励起効率の向上を図ることがで
きる。尚、散乱部14は、コア11と第1及び第2クラ
ッド12,13の界面との中間位置よりも、少なくとも
界面側の位置に設定すればよい。
【0064】加えて、こうして散乱部14をらせん状に
配設することで、ファイバ中心軸に対する対称性が高ま
るため、応力が略均一になると共に、歪みが小さくな
る。これにより、ダブルクラッドファイバ1の信頼性を
向上させることができる。
【0065】また、第1クラッド12に散乱部14を設
けることによって、例えば第1クラッド12と第2クラ
ッド13との界面形状が円形状であっても、スキュー成
分を抑制する作用・効果が得られる。しかも、上記ダブ
ルクラッドファイバ1における第1及び第2クラッド1
2,13の界面の径が、通常の光ファイバの径と略同じ
であるため、このダブルクラッドファイバ1と、通常の
光ファイバとの接続を容易に行うことができる。
【0066】次に、ダブルクラッドファイバ1の製造方
法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
【0067】先ず、図3に示すように、ダブルクラッド
ファイバ1においてコア11及び第1クラッド12とな
る柱状の基材26を用意する。この基材26は、その中
心に位置するコア部21と、該コア部21を覆う第1ク
ラッド部22とから構成されている。コア部21はファ
イバ化してコア11となる部分であり、比較的高濃度の
Ge及び希土類元素をドープしたSiO2で形成する。
また、上記第1クラッド部22はファイバ化して第1ク
ラッド12となる部分であって、この部分は、純粋なS
iO2で形成する。こうした基材26は、例えばCVD
法(Chemical Vapor Deposition method)、OVD法
(Outside Vapor Deposition method)、VAD法(Vap
or-phase Axial Deposition method)又はロッドインチ
ューブ法等により作製すればよい。
【0068】次に、この基材26における第1クラッド
部22の所定位置、具体的には、この基材26の外周縁
近傍の位置に、コア部21に沿った貫通孔24aを設
け、この貫通孔24a内に、ダブルクラッドファイバ1
において散乱部14となる散乱材24を内挿する。この
散乱材24は、例えばAlやGeをドープしたSiO2
製の棒材や、BやFをドープしたSiO2製の棒材とす
る。
【0069】こうして、第1クラッド部22の中心位置
にコア部21が配設されると共に、このコア部21に並
んで散乱材24が配設された構造のファイバ母材2が作
製される。
【0070】次に、このファイバ母材2を加熱・延伸し
て、ファイバ状に線引きする。このとき、基材26と散
乱材24とが一体化する。また、この線引きは、図4に
示すように、このファイバ母材2をその中心軸回りに、
一方向に回転させながら行う。こうすることで、コア部
21は、ファイバ母材2の回転中心軸と同軸であるのに
対し、散乱材24は、この回転中心軸に対してオフセッ
トした位置に位置しているため、その線引きされたファ
イバ1aにおいては、その中心位置にコア11(コア部
21が線引きされたもの)が形成されると共に、散乱部
14(散乱材24が線引きされたもの)が、上記コア1
1の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせ
ん状に形成される。
【0071】尚、ファイバ母材2を線引きするときに
は、真空状態で線引きをすることが好ましい。こうする
ことで、ファイバ母材2における貫通孔24aと、散乱
材24との間に存在する空気が、ダブルクラッドファイ
バ1において気泡として残留することを防止することが
できる。
【0072】こうして、線引きされたファイバ1aの外
周囲に、例えばFを含んだ紫外線硬化型樹脂液を塗布す
ると共に、紫外線を照射することでこれを硬化して、第
2クラッド13を形成する。尚、この工程は、第2クラ
ッド13を構成する材料に応じて適宜変更すればよい。
【0073】こうして、コア11と、第1及び第2クラ
ッド12,13とを有しかつ、第1クラッド12内に、
散乱部14が設けられたダブルクラッドファイバ1であ
って、この散乱部14が、上記コア11の周りを周回し
ながらファイバ長手方向に延びるらせん状に形成された
ダブルクラッドファイバ1が製造される。
【0074】このように、ファイバ母材2における第1
クラッド部22内の所定位置に、コア部21に沿って散
乱材24を配設すると共に、このファイバ母材2を回転
させながらファイバ状に線引きすることだけで、第1ク
ラッド13内に、上記コア11の周りを周回しながらフ
ァイバ長手方向に延びるらせん状に形成された散乱部1
4を有するダブルクラッドファイバ1を容易に製造する
ことができる。
【0075】尚、散乱部が中空にされたダブルクラッド
ファイバ1を製造するには、上記ファイバ母材2を作製
するときに、基材26の第1クラッド部22の所定位置
に、コア部21に沿って設けた貫通孔24a内に散乱材
24を内挿しなければよい。これにより、その中心位置
にコア部21が配設されると共に、このコア部21に並
んで貫通孔24aが形成されたファイバ母材が作製され
るが、このファイバ母材を、上述したように、その中心
軸回りに回転させながら線引きすることで、その線引き
されたファイバにおいては、その中心位置にコア11
(コア部21が線引きされたもの)が形成されると共
に、中空の散乱部(貫通孔24aが線引きされた空間)
が、上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方
向に延びるらせん状に形成される。
【0076】そして、この線引きされたファイバの外周
囲に樹脂被覆を施して、第2クラッド13を形成するこ
とで、中空の散乱部が形成されたダブルクラッドファイ
バが製造される。
【0077】(変形例)上記実施形態では、ファイバ母
材2を、その中心軸回りに一方向に回転させながら線引
きを行うことで、らせん状に形成された散乱部14を有
するダブルクラッドファイバ1を製造している。
【0078】ここで、上記ファイバ母材2を、その中心
軸回りに回転方向を反転させながら線引きするようにす
れば、中心位置にコア11が形成されると共に、散乱部
14が、コア11の周りを交互に向きを変えて回りなが
らファイバ長手方向に延びて配設されたファイバが作製
される。そして、この線引きされたファイバに対して、
樹脂被覆を施せば、ダブルクラッドファイバが製造され
る。
【0079】こうして製造されたダブルクラッドファイ
バも、その図示は省略するが、散乱部14が、第1クラ
ッド12内を、コア11に対する周方向位置を変位させ
ながらファイバ長手方向に延びて配設されるため、スキ
ュー成分を抑制して、励起効率を高めることができるの
は勿論のこと、安定して周回するスキュー成分が存在し
ても、このスキュー成分は、必ず散乱部14を通過する
ことになるため、励起効率をより一層向上させることが
できる。
【0080】また、こうした場合でも、ファイバ中心軸
に対する対称性が高まるため、応力の均一化、及び歪み
が極小化が図られ、ダブルクラッドファイバ1の信頼性
を向上させることができる。
【0081】<第2実施形態>図5及び図6は、第2実
施形態に係るダブルクラッドファイバ3を示しており、
このものは、第1実施形態のダブルクラッドファイバ1
とは異なり、散乱部が複数(図例では2つ)設けられて
いる。
【0082】尚、上記第1実施形態と同じ部材について
は同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0083】上記複数の散乱部(第1及び第2散乱部1
4,15)は、ファイバ横断面において、ファイバ中心
軸に対して対称となるように配設されていると共に、そ
の径方向位置が、互いに異なる位置に配設されている。
つまり、第1散乱部14は、第1クラッド12と第2ク
ラッド13との界面近傍に配設されているのに対し、第
2散乱部15は、コア11の近傍に配設されている。
【0084】そして、上記第1及び第2の各散乱部1
4,15は、コア11の周りを周回しながらファイバ長
手方向に延びるらせん状に配設されている。
【0085】尚、この各散乱部14,15の屈折率は、
第1クラッド12の屈折率と異なるのであれば、この第
1クラッド12の屈折率よりも高くてもよいし、低くて
もよい。また、例えばこの第1及び第2散乱部14,1
5の屈折率は、互いに同じ屈折率でも、互いに異なる屈
折率でもよい。
【0086】このように、第2実施形態に係るダブルク
ラッドファイバ3は、散乱部14,15が複数設けられ
ていることで、スキュー成分が、この散乱部14,15
を通過する確率がより高まり、これにより、スキュー成
分をより早く減少させることが可能になる。
【0087】また、第1及び第2散乱部14,15が、
ファイバ横断面において、ファイバ中心軸に対し対称と
なるように配設されていることで、散乱部14,15が
ファイバの全体に略均一に配設される。これにより、ス
キュー成分をより効果的に減少させることができる。ま
た、ファイバ中心軸に対する対称性が高まることで、応
力の均一化、及び歪みの極小化が図られ、ダブルクラッ
ドファイバ3の信頼性を向上させることができる。
【0088】さらに、第1及び第2散乱部14,15
が、ファイバ横断面において、互いに異なる径方向位置
に配設されていることで、スキュー成分が各散乱部を通
過する確率が高まり、励起効率の向上を図ることができ
る。また、第1散乱部14が、第1クラッド12と第2
クラッド13との界面近傍に配設されていることで、散
乱部14を通過することがないスキュー成分(散乱部1
4よりも径方向外方の位置で周回するスキュー成分)を
低減させることができる。尚、散乱部14,15の径方
向に対する配設位置を、2つの散乱部14,15で異な
らせることは、必ずしも必要でなく、これら2つの散乱
部14,15の配設位置は、同じ位置(コア11に対し
て同じ間隔となる位置)であってもよい。例えば、第1
及び第2散乱部14,15を共に、第1及び第2クラッ
ド12,13の界面近傍に配設してもよい。
【0089】次に、上記ダブルクラッドファイバ3の製
造方法について、図7を参照しながら説明すると、先
ず、ダブルクラッドファイバ3においてコア11及び第
1クラッド12となる柱状の基材26を用意し、コア部
21を挟んだ径方向の両側位置であって、基材26の外
周縁近傍の位置と、コア部21の近傍位置とのそれぞれ
に、このコア部21に沿った貫通孔24a,25aを設
ける。そして、この各貫通孔24a,25a内に、ダブ
ルクラッドファイバ1において第1及び第2散乱部1
4,15となる第1及び第2散乱材24,25を内挿す
る。
【0090】こうして、第1クラッド部22の中心位置
にコア部21が配設されると共に、このコア部21を挟
んだ径方向両側位置に第1及び第2散乱材24,25が
それぞれ配設された構成のファイバ母材4が作製され
る。尚、第1及び第2散乱材24,25の配設位置は、
適宜設定すればよい。
【0091】次に、このファイバ母材4を、その中心軸
回りに一方向に回転させながら加熱・延伸して、ファイ
バ状に線引きする。こうすることで、コア部21は、フ
ァイバ母材2の回転中心軸と同軸であるのに対し、第1
及び第2散乱材24,25はそれぞれ、この回転中心軸
に対してオフセットした位置に位置しているため、その
線引きされたファイバにおいては、その中心位置にコア
11(コア部21が線引きされたもの)が形成されると
共に、第1及び第2散乱部14,15(第1及び第2散
乱材24,25が線引きされたもの)が、上記コア11
の周りを周回しながらファイバ長手方向に延びるらせん
状に形成される。
【0092】そして、線引きされたファイバの外周囲に
樹脂被覆を施して、第2クラッド13を形成する。
【0093】こうして、コア11と、第1及び第2クラ
ッド12,13とを有しかつ、第1クラッド12内に、
第1及び第2散乱部14,15が設けられたダブルクラ
ッドファイバ1であって、この各散乱部14,15が、
上記コア11の周りを周回しながらファイバ長手方向に
延びるらせん状に形成されたダブルクラッドファイバ3
が製造される。
【0094】尚、ファイバ母材4に設けた各貫通孔24
a,25aに散乱材24,25を内挿せずに、これを線
引きして、中空の散乱部を設けるようにしてもよい。
【0095】また、この場合も、ファイバ母材4を、そ
の中心軸回りに回転方向を反転させながら線引きするよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバの
横断面図である。
【図2】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバの
斜視説明図である。
【図3】第1実施形態に係るダブルクラッドファイバの
ファイバ母材を示す斜視図である。
【図4】ファイバ母材を線引きしている状態を示す斜視
図である。
【図5】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバの
横断面図である。
【図6】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバの
斜視説明図である。
【図7】第2実施形態に係るダブルクラッドファイバの
ファイバ母材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,3 ダブルクラッドファイバ 11 コア 12 第1クラッド 13 第2クラッド 14,15 散乱部 2,4 ファイバ母材 21 コア部 22 第1クラッド部 24,25 散乱材 24a,25a 貫通孔 26 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼田 実 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 平野 嘉仁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社 (72)発明者 柳澤 隆行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社 (72)発明者 小矢田 康晴 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社 Fターム(参考) 2H050 AA01 AB05X AB07X AB09Y AB10Y AB18X AB42Y AC13 AC36 AC62 AC84 AD00 4G021 BA00 5F072 AB07 AK06 YY17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該
    コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周
    囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイ
    バであって、 上記第1クラッドには、該第1クラッドとは異なる屈折
    率を有する散乱部が設けられており、 上記散乱部は、上記コアに対する周方向位置を変位させ
    ながらファイバ長手方向に延びて配設されていることを
    特徴とするダブルクラッドファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 散乱部は、コアの周りを周回しながらファイバ長手方向
    に延びるらせん状に配設されていることを特徴とするダ
    ブルクラッドファイバ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 散乱部は、第1クラッドと第2クラッドとの界面近傍に
    配設されていることを特徴とするダブルクラッドファイ
    バ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 散乱部の屈折率は、第1クラッドの屈折率よりも低く設
    定されていることを特徴とするダブルクラッドファイ
    バ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 第1クラッドには、散乱部が複数設けられており、 上記各散乱部は、コアに対する周方向位置を変位させな
    がらファイバ長手方向に延びて配設されていることを特
    徴とするダブルクラッドファイバ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 複数の散乱部は、ファイバ横断面において、ファイバ中
    心軸に対し対称となるように配設されていることを特徴
    とするダブルクラッドファイバ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 複数の散乱部は、その径方向位置を互いに異ならせて配
    設されていることを特徴とするダブルクラッドファイ
    バ。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 複数の散乱部のうちの少なくとも一つは、第1クラッド
    と第2クラッドとの界面近傍に配設されていることを特
    徴とするダブルクラッドファイバ。
  9. 【請求項9】 ファイバ中心軸方向に延びるコアと、該
    コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの周
    囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファイ
    バの製造方法であって、 上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコ
    ア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバに
    おける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コ
    ア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、上記
    第1クラッド部とは異なる屈折率を有する散乱材を、上
    記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に沿って内
    挿することによりファイバ母材を作製する工程と、 上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転し
    ながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする
    工程と、 上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆すること
    で、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッド
    を形成する工程とを備えたことを特徴とするダブルクラ
    ッドファイバの製造方法。
  10. 【請求項10】 ファイバ中心軸方向に延びるコアと、
    該コアの周囲を覆う第1クラッドと、該第1クラッドの
    周囲を覆う第2クラッドとを有するダブルクラッドファ
    イバの製造方法であって、 上記ダブルクラッドファイバにおけるコアを構成するコ
    ア部を中心に配しかつ、上記ダブルクラッドファイバに
    おける第1クラッドを構成する第1クラッド部を上記コ
    ア部の周囲を覆うように配した柱状の基材に対し、貫通
    孔を、上記第1クラッド部内の所定位置に上記コア部に
    沿って形成することによりファイバ母材を作製する工程
    と、 上記作製したファイバ母材を、その中心軸回りに回転し
    ながら加熱・延伸することで、ファイバ状に線引きする
    工程と、 上記線引きしたファイバの周囲に樹脂を被覆すること
    で、上記ダブルクラッドファイバにおける第2クラッド
    を形成する工程とを備えたことを特徴とするダブルクラ
    ッドファイバの製造方法。
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