JP3628083B2 - 二次電池の電池パック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話や携帯型パーソナルコンピュータの電源として用いられる二次電池の電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの繰り返し充電可能な電池としての二次電池は、小型軽量化を志向する携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、ビデオカメラ等に代表されるコードレスタイプの民生機器などの電源として多用されている。
【0003】
二次電池をこれらの民生機器の電源とする場合に、単体で使われることは少ない。多くの場合は複数個の電池を保護回路や容量検出回路などの周辺回路と組み合わせて、専用の電池パック内に収納して使用されている。
【0004】
従来の電池パックに用いる筐体は、複数個のプラスチック成形部品を超音波融着法で融着することにより組立てられている。電池パックの組立てに超音波融着法を採用する理由は、第1に接着剤等の付加物が不要になること、第2に融着時間が短いため作業効率がよいこと、第3に自動化しやすく大量生産に向いていること、第4に必要な接合強度が得られること、等の利点があるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、超音波融着法による電池パックの組立ては、プラスチック成形部品の肉厚が大きい場合は融着のための出力パワーが大きくなり、電池パック内の二次電池を劣化させたり、電池パックに内蔵されている電子部品に悪影響を及ぼすことがある。特にリチウムイオン電池は超音波融着法の影響を受けて劣化しやすいので、超音波融着の出力パワーを大きくすることができない。
【0006】
一方、プラスチック成形部品の肉厚が小さい場合は、超音波融着させる接合面を高精度に位置合わせする必要があり、量産立上げ時において超音波融着機のセッティングに時間がかかり過ぎ、多品種少量生産には不向きである。また、超音波融着すべき接合面の位置合わせが不適当であると、全面が融着せず未融着部分が生じて不良品となる場合がある。さらに、薄肉物や位置合わせ不良の接合面を大出力パワーで超音波融着すると、大きなバリを生じて外観不良となるので、その除去工程が増え、生産性が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、超音波融着法を用いることなく短時間で組み立てることができる自動化に適した二次電池の電池パックを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る二次電池の電池パックは、複数個の二次電池に接続される周辺部品を内蔵する二次電池の電池パックであって、
二次電池を収納保持する箱部材と、
この箱部材に被せられる蓋部材と、
蓋部材の側板に形成された第1の厚肉部と、
箱部材の側板に形成された第2の厚肉部と、
第1の厚肉部に形成された第1の貫通孔と、
第2の厚肉部に形成された第2の貫通孔と、
第2の貫通孔に連通するガイド溝と、
頭部と1対の脚部とを備えた押し綴じ金具と、を備え、
押し綴じ金具の脚部が第1及び第2の貫通孔に挿入され、さらに各脚部の先端がガイド溝に沿って曲げられ、これにより蓋部材が箱部材に一体に結合されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る二次電池の電池パックにおいては、押し綴じ金具を打ち込むと、その脚部は第1及び第2の貫通孔を通ってガイド溝に到達し、その先端部がガイド溝に沿って案内されつつ曲げられる。これにより押し綴じ金具は第1及び第2の貫通孔から抜けなくなり、蓋部材と箱部材とは強固に一体化される。また、押し綴じ金具の頭部は蓋部材の主面と面一になり、突起物のないすっきりした外観を保たれる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。この実施例ではリチウムイオン電池用の電池パックの場合について説明する。
【0011】
図1に示すように、蓋部材1及び箱部材2のそれぞれはプラスチック薄板でつくられた矩形状の成形品であり、蓋部材1を箱部材2に被せると両者は一体化して一つのユニット筐体が形成される。このようなユニット筐体としての二次電池の電池パックは例えば4本の二次電池8を収納し得るものであり、その長辺の長さは電池の長さにほぼ相当し、その短辺の長さは電池直径の整数倍にあたる。
【0012】
蓋部材1は主面と4つの側板からなり、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金のような金属薄板及び金属細線をプラスチック薄板内にインサート成形したものである。インサート成形された金属薄板の一部は、蓋部材1の外面側に露出し、複数の充放電用端子(図示せず)を形成している。これらの充放電用端子は各電池(図示せず)を直列に接続した後にプラス極およびマイナス極となる部位にそれぞれ当接し得る箇所に位置している。一方、放電用端子(図示せず)は蓋部材1の主面に設けられ、電池パックをVTR等の機器に取り付けると、その電子回路の端子に当接されるようになっている。
【0013】
箱部材2は底板と4つの側板からなり、電池を収納保持するために比較的強固なプラスチック板でつくられている。箱部材2のなかには1対の仕切と1対のストッパが設けられている。1対の仕切及びストッパは電池をそれぞれ位置決め保持するための部材である。
【0014】
蓋部材1の主面に直交する向きに側板が延び出し、この側板の端部に嵌合凸部1bが形成されている。一方、箱部材2の主面に直交する向きにも側板が延び出し、この側板の端部には嵌合凹部2bが形成されている。なお蓋部材1を箱部材2に被せると、嵌合凸部1bが嵌合凹部2bに嵌まり込むようになっている。
【0015】
押し綴じ金具3は適度の剛性と可撓性とを兼ね備えた0.5mm×0.5mmの正方形断面をもつ金属製ステープル(ホチキス針)からなり、蓋部材1を箱部材2に結合し一体化するために用いられる。押し綴じ金具3は頭部3a及び1対の脚部3bを有する。
【0016】
蓋部材1及び箱部材2の延出側面部には厚肉部4がそれぞれ形成されている。厚肉部4は部材ごとに各長辺に2つずつ合計4つが設けられている。蓋部材1の厚肉部4には1対の貫通孔1a及び凹所1cがそれぞれ形成されている。1対の貫通孔1aは押し綴じ金具3の脚部3bを案内するためのものである。凹所1cは蓋部材1の主面に形成され、押し綴じ金具3の頭部3aを蓋部材1の主面と面一にするためのものである。
【0017】
一方、箱部材2の厚肉部4には1対の貫通孔2a及びガイド溝2cがそれぞれ形成されている。1対の貫通孔2aは押し綴じ金具3の脚部3bを案内するためのものであり、蓋部材1を箱部材2に被せたときに貫通孔2aは貫通孔1aにそれぞれ連通する位置に形成されている。ガイド溝2cはU字状をなし、押し綴じ金具3の脚部3bの先端部3cが曲がるように脚部3bを案内するためのものである。また、ガイド溝2cは箱部材2の内側に表われている。
【0018】
なお、厚肉部4の肉厚は2〜5mmの範囲にあることが望ましい。厚肉部4を除く他の部分の蓋部材1の肉厚は0.5〜1.5mmの範囲にあることが望ましく、とくに薄肉物では0.6mm程度の厚さであることがより好ましい。また、箱部材2の肉厚は1〜2mmの範囲であることが望ましく、とくに薄肉物では1mm程度の厚さであることが好ましい。
【0019】
また、箱部材2及び蓋部材1はABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂又はプラスチックでつくられることが望ましい。これらの材質を用いれば端子及びリードのインサート成形が容易になる。
【0020】
次に、電池パックの組立工程について説明する。
先ず例えばサーモスタットやPTCなどの電子部品が接続された二次電池の組電池を箱部材2内に収納する。蓋部材1に対して箱部材2を位置決めし、箱部材2に蓋部材1を被せ、ユニット筐体とする。各射出ガン(図示せず)に対してユニット筐体を位置決めし、各射出ガンから4つの押し綴じ金具3を厚肉部4にほぼ同時に打ち込む。
【0021】
図2に示すように、押し綴じ金具3の脚部3bは貫通孔1a,2aを通ってガイド溝2cに到達すると、その先端部3cがガイド溝2cに沿って案内されつつ内側に曲げられる。これにより押し綴じ金具3は貫通孔1a,2aから抜けなくなり、蓋部材1と箱部材2とは強固に一体化される。また、押し綴じ金具3の頭部3cは蓋部材1の主面と面一になり、突起物のないすっきりした外観を保つことができる。
【0022】
なお、上記実施例では凸部1bを凹部2bに嵌め込む段差構造の例につき説明したが、本発明はこれのみに限られるものではなく、蓋部材1を平板にしたケースの内側に形成した溝に沿って箱部材2をスライドさせるようなスライド構造を採用してもよい。
【0023】
また、上記実施例では押し綴じ金具3の脚部先端3cを内側に曲げた例につき説明したが、本発明はこれのみに限られるものではなく、脚部先端が外側に曲がるようにガイド溝を形成してもよい。
【0024】
さらに、上記実施例では正方形断面の押し綴じ金具3を用いた例について説明したが、本発明はこれのみに限られるものではなく、この他に円形断面、楕円断面、矩形断面など種々の形状の押し綴じ金具を用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の二次電池の電池パックは、超音波融着法を用いることなく簡易に短時間で組み立てることができ、多品種少量生産にも適しているので、安定した品質の製品を自動化ラインで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る二次電池の電池パックを示す分解斜視図。
【図2】電池パックの蓋部材と箱部材との接続部分を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1…蓋部材、 1a…貫通孔、 1b…嵌合凸部、 1c…凹所、
2…箱部材、 2a…貫通孔、 2b…嵌合凹部、 2c…ガイド溝、
3…押し綴じ金具、 3a…頭部、 3b…脚部、 3c…曲り部、
4…厚肉部。
Claims (4)
- 複数個の二次電池に接続される周辺部品を内蔵する二次電池の電池パックであって、
二次電池を収納保持する箱部材と、
この箱部材に被せられる蓋部材と、
蓋部材の側板に形成された第1の厚肉部と、
箱部材の側板に形成された第2の厚肉部と、
第1の厚肉部に形成された第1の貫通孔と、
第2の厚肉部に形成された第2の貫通孔と、
第2の貫通孔に連通するガイド溝と、
頭部と1対の脚部とを備えた押し綴じ金具と、を備え、
押し綴じ金具の脚部が第1及び第2の貫通孔に挿入され、さらに各脚部の先端がガイド溝に沿って曲げられ、これにより蓋部材が箱部材に一体に結合されていることを特徴とする二次電池の電池パック。 - 前記ガイド溝は押し綴じ金具の脚部先端を内側に曲げるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の二次電池の電池パック。
- 前記蓋部材の側板と前記箱部材の側板とは互いに嵌合し合う凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の二次電池の電池パック。
- 前記蓋部材の主面には凹所が形成され、この凹所に押し綴じ金具の頭部が入り込み、押し綴じ金具の頭部と蓋部材の主面とは面一になることを特徴とする請求項1記載の二次電池の電池パック。
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JP25521295A JP3628083B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 二次電池の電池パック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25521295A JP3628083B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 二次電池の電池パック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0997598A JPH0997598A (ja) | 1997-04-08 |
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1995
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