JP2004072989A - 携帯電子機器用電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の部品等を必要とすることなく充電を行える携帯電子機器用電池を提供する。
【解決手段】携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池であって、3つの電池セル8を収容してなる。前記電池セル8が1.5〜1.7Vの乾電池型セルであり、該電池セルを直列に接続して出力電圧を4.5〜5.1Vにすることが好ましい。前記電池セル8を収容するケース7に、前記携帯電子機器に嵌合されて電気的に接続される接続コネクタ6を設け、該接続コネクタ6に、当該接続コネクタ6の前記携帯電子機器からの抜出を抑制する抜出抑制部17を一体的に設けることが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池であって、3つの電池セル8を収容してなる。前記電池セル8が1.5〜1.7Vの乾電池型セルであり、該電池セルを直列に接続して出力電圧を4.5〜5.1Vにすることが好ましい。前記電池セル8を収容するケース7に、前記携帯電子機器に嵌合されて電気的に接続される接続コネクタ6を設け、該接続コネクタ6に、当該接続コネクタ6の前記携帯電子機器からの抜出を抑制する抜出抑制部17を一体的に設けることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電子機器例えば携帯電話は、電源としてリチウム電池やニッカド電池などの二次電池である充電可能な電池(バッテリー)を内蔵している。電池切れの場合には、通常、付属している充電器を用いて商用電源(AC電源)等から内蔵電池の充電を行っている。
【0003】
付属等の充電器は、携帯することを前提にするものではなく家庭等の所定の場所に置いて使用するものであり、携帯に適さず、しかも、商用電源がない場所では役に立たない。このため、内蔵電池の残量が少なくなると予め充電器を用いて充電を行なう必要があるが、常に残量を気にするわけではなく、残量が少ない状態や電池切れの状態のまま外出することもあり、外出時、電池切れが起こり携帯電話を使用することができなくなってしまうことがある。特に、近年、内蔵電池は、1回の充電で長時間の使用が可能になってきているので、残量を気にする頻度が少なくなり、電池切れを起こすことが多くなると思われる。
【0004】
このため、外出先でも簡単に内蔵電池の充電を行え、携帯性に優れた携帯電話用充電器が提案されている。
この携帯電話用充電器は、市販の乾電池例えば単4乾電池3本を交換可能に収容する本体と、その本体の開口部を開閉する蓋と、本体に取り付けられ、単4乾電池を直列接続するための連結端子及び直列接続した乾電池のプラス電極とマイナス電極とに接続される2つの接続端子と、携帯電話のインターフェイスコネクタに嵌合される接続コネクタと、その接続コネクタに取り付けられ、携帯電話のインターフェイスコネクタに電気的に接続される接触端子と、その接触端子と接続端子とを接続する接続部材と、を備えたものである。この携帯電話用充電器の本体に単4乾電池3本を収容し、接続コネクタを携帯電話のインターフェイスコネクタに嵌合することにより、単4乾電池と携帯電話の内蔵電池とが電気的に接続されて、乾電池によって携帯電話の内蔵電池が充電される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の携帯電話用充電器は、単4乾電池を3本用いることにより、携帯電話の内蔵電池を充電することができる。しかし、充電を行うには一次電池である単4乾電池を3本必要とすると共に、携帯電話用充電器それ自体がなければならず、つまり、単4乾電池3本だけでは充電を行えず、携帯電話用充電器を常に携帯しなければならないので、携帯品が増えてしまう。
そこで、本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、他の部品等を必要とすることなく充電を行える携帯電子機器用電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の携帯電子機器用電池は、携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池であって、3つの電池セルを収容してなるものである。
【0007】
前記電池セルが1.5〜1.7Vの乾電池型セルであり、該電池セルを直列に接続して出力電圧を4.5〜5.1Vにすることが好ましい。
前記電池セルを収容するケースに、前記携帯電子機器に嵌合されて電気的に接続される接続コネクタを設け、該接続コネクタに、当該接続コネクタの前記携帯電子機器からの抜出を抑制する抜出抑制部を一体的に設けることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2には本発明の携帯電子機器用電池の一例が示されている図である。図1及び図2において、1は携帯電子機器用電池を示し、この携帯電子機器用電池1は、携帯電子機器(携帯電話)2の内蔵電池(図示せず)を充電するものである。
【0009】
携帯電子機器2としては、例えば携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルパソコン等の携帯パソコン、携帯ゲーム機等が挙げられ、好ましくは携帯電話であり、本発明の実施の形態では携帯電話について説明する。
【0010】
携帯電話2には、通信データの送受信や内蔵されている充電可能な内蔵電池(バッテリー)の充電等を行えるようにインターフェイスコネクタ3が設けられている。
インターフェイスコネクタ3は、メス型のコネクタであり、このコネクタ3には、嵌合凹部4内に例えば16個のコネクタ端子を有する端子部5が嵌合凹部4の深さ方向に沿って立設されている。インターフェイスコネクタ3は、未使用時、ゴミ等が入らないようにカバー(図示せず)が装着されている。このインターフェイスコネクタ3に携帯電子機器用電池1の接続コネクタ6が挿入されて嵌合される。
【0011】
携帯電子機器用電池1は、ケース7内に携帯電話2の内蔵電池(図示せず)を充電するための電池セル8が3つ収容されてなる。
電池セル8は、例えば、市販されている006P型(規格番号006P型)の9V乾電池、単1乾電池、単2乾電池、単3乾電池、単4乾電池等に内蔵されている1.5〜1.7Vの電池セルであり、携帯電子機器用電池1が使いきりのいわゆる1次電池である。
【0012】
電池セル8としては、どのようなものを用いてもよいが、好ましくは、006P型乾電池に内蔵される1.5〜1.7Vの電池セルがよい。この電池セルは、単*乾電池とおなじタイプの乾電池型セル(市販はされていないが大きさからいうと単6の乾電池)と、積層型セルとの2種類があり、どちらを用いてもよいが、乾電池型セルを用いることが好ましい。また、1.5〜1.7Vの電池セルとは、例えば006P型乾電池に内蔵されている電池セルであればどのようなものでもよく、通常その内蔵電池セルは電圧が1.5〜1.7Vであるので、1.5〜1.7Vとしたが、これに限定されることはない。
【0013】
電池セル8の数は3つであり、その接続は直列接続である。このとき、そのまま接続し充電することができない場合には、電圧調節部を設けることが好ましい。
電圧調節部は、充電を行う携帯電話2の内蔵電池の許容電圧に調節するものであり、例えば、ダイオード、抵抗、レギュレータ、昇圧回路等により構成される。具体的には例えば、内蔵電池の電圧より出力電圧が高い場合には例えば抵抗とダイオードを接続して出力電圧を内蔵電池の許容電圧にしてもよいし、また、出力電圧が内蔵電池の電圧より低い場合には例えば昇圧回路を用いるようにしてもよい。
【0014】
ケース7は、電池セル8の種類によって形状が異なるが、例えば断面矩形、円形、楕円形、多角形等の箱状に形成されている。例えば、図1及び図2に示すように、ケース7は、3つの乾電池型セル8a、8b、8cを並列に収容し得るようにほぼ矩形の箱状に形成されている。
ケース7の長手方向の一方には、ケース7の長手方向に沿って延在する接続コネクタ6が一体的に設けられているカバー9が取り付けられる。ケース7及び接続コネクタ6の材質は、どのようなものでもよく、絶縁材料、例えばプラスチック等の合成樹脂が用いられる。
【0015】
ケース7内には、具体的には例えば、第1、第2乾電池型セル8a、8bがプラス極が接続コネクタ6側になるように収容されると共に、第3乾電池型セル8cがマイナス極が接続コネクタ6側になるように収容される。
第1乾電池型セル8aのマイナス極と第2乾電池型セル8bのプラス極とが、第1連結端子10によって接続されている。第2乾電池型セル8bのマイナス極と第3乾電池型セル8cのプラス極とが、第2連結端子11によって接続されている。第1乾電池型セル8aのプラス極には、プラス端子13が接続されると共に、第3乾電池型セル8cのマイナス極には、マイナス端子14が接続される。
【0016】
接続コネクタ6は、携帯電話2のインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に挿入されて嵌合されるオス型のコネクタであり、ケース7の長手方向に沿って延在する断面ほぼ細長の矩形状に形成されている。接続コネクタ6には、インターフェイスコネクタ3の端子部5が嵌合される端子凹部12が設けられている。端子凹部12には、プラス、マイナス端子13、14の接続端子部を収容する端子収容部15が設けられており、端子凹部12にインターフェイスコネクタ3の端子部5が嵌合されたとき、端子収容部19に収容された接続端子部と端子部5の内蔵電池の外部出入力端子(給電端子)とが電気的に接続されて、内蔵電池の充電が行えるようになっている。
プラス、マイナス端子16、17の接続端子部には、外部出入力端子との接続が確実に行われるように端子凹部18の内側に突出する突部(図示せず)を設けることが好ましい。
【0017】
接続コネクタ6の壁部であって幅の長い両壁部(両長壁部)16には、嵌合凹部4の長内壁4aとそれぞれ嵌合し得るように溝や突出した部分が複数設けられている。すなわち、接続コネクタ6を嵌合凹部4に挿入して嵌合するとき、長壁部16を逆に挿入しようとしても、挿入できないような形状に両長壁部16が形成されている。
【0018】
接続コネクタ6には、インターフェイスコネクタ3に挿嵌したとき、接続コネクタ6(携帯電子機器用電池1)がインターフェイスコネクタ3から抜けに難くする抜出抑制部17が設けられている。
抜出抑制部17は、どのように構成してもよく、例えば、接続コネクタ6の残りの両壁部(両短壁部)18に、インターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4を形成する内壁と係合して接続コネクタ6を係止する係止部(図示せず)をそれぞれ一体的に設けて構成するようにしてもよい。
【0019】
係止部は、嵌合方向に沿って延在すると共に、短壁部18内に可撓可能に形成される。係止部の外表面には、例えば断面ほぼ半円形状の突部(係合突部)が設けられ、この突部が嵌合凹部の内壁の係合部(図示せず)と係合し、接続コネクタ6(携帯電子機器用電池1)がインターフェイスコネクタ3から抜け難くなっている。
【0020】
抜出抑制部17としては、係止部を設けて構成してもよいが、特に図3に示すように、接続コネクタ6の両短壁部18,18に、接続コネクタ6の延在方向に沿って延在し、端子凹部12に連通されるスリット19を設けて構成することが好ましい。この場合、接続コネクタ6の長壁部16の幅(長壁部の外表面の幅)aは、図4に示すように、対応する嵌合凹部4の長内壁4aの幅bより大きく、好ましくは少し大きく形成されていることがよい。
スリット19は、接続コネクタ6の長壁部16の幅aを弾性変形により短くするものであり、スリット19の幅は、長壁部16の幅aを弾性変形により嵌合凹部4の長内壁20の幅b以下にする範囲から任意に決められる。
【0021】
接続コネクタ6には、嵌合凹部4への挿嵌が容易に行えるように嵌合案内部20を設けることが好ましい。
嵌合案内部20は、どのように構成してもよく、例えば、両長壁部16の先端部(嵌合方向先端部)の側端部に、図3及び図4に示すように、嵌合凹部4内へと案内する傾斜面21をそれぞれ形成して構成するようにしてもよい。傾斜面21の先端部間の幅cは、対応する嵌合凹部4の内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この傾斜面21と共に、両短壁部18,18の先端部の側端部に、ほぼ同様に嵌合凹部4内へと案内する傾斜面をそれぞれ形成するようにしてもよい。
傾斜面21の形状は、例えば、RやC面(平面)状に形成される。
【0022】
また、嵌合案内部20としては、例えば長壁部16の平面部(断面直線状の部分)の形状のみを案内形状に形成して構成するようにしてもよい。すなわち、図5に示すように、長壁部16の平面部の先端部を嵌合方向とほぼ平行に延在する平面状に形成すると共に、残りの部分を先端部にいくに連れてそれぞれ内方に漸次傾斜する傾斜面22として形成して、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。
【0023】
また、図6に示すように、長壁部16の平面部の嵌合方向のほぼ中央部又はほぼ中央部より先端部側に段差23を設けると共に、この段差23の先端部側を先端部側に漸次傾斜させた傾斜面24にして、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。また、長壁部16の平面部に段差を2段以上例えば2段設けて、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。これら段差の位置は、好ましくは、嵌合方向のほぼ中央部から先端部とは反対側である。これらのように、長壁部16の平面部を案内形状に形成した場合には、先端部の長壁部16の幅cは、対応する嵌合凹部4の内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。
【0024】
また、嵌合案内部20としては、両長壁部16、16全体を先端部にいくに連れてそれぞれ内方に傾斜するように形成して構成するようにしてもよい。この長壁部16の先端部間の幅cは、対応する嵌合凹部4の長内壁4a間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この傾斜と共に、両短壁部18、18全体も先端部にいくに連れてそれぞれ内方に傾斜するように形成することが好ましい。
【0025】
また、嵌合案内部20としては、両長壁部16、16に段差(図示せず)を1段又は2段以上設けて構成するようにしてもよい。このように段差を設ける場合には、先端部の長壁部16の幅cは、対応する嵌合凹部4の長内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この段差と共に、両短壁部18、18にも同様に段差を1段又は2段以上設けることが好ましい。
また、段差を設けた場合には、段差が設けられた部分を漸次傾斜させた傾斜面を設けるようにしてもよく、このように傾斜面を設けることにより、段差の部分がスムーズに嵌合凹部4内に挿入されることになる。
【0026】
また、ケース7は、図1に示すように、乾電池型セル8を3つ並列した状態でのみ収容し得る断面ほぼ矩形状の筒体状に形成される金属製のケース本体26と、そのケース本体26の一方の開口部である上部を閉塞すると共に接続コネクタ6を有するほぼ矩形平板状の絶縁性のカバー9と、ケース本体26の他方の開口部である底部を閉塞する絶縁製のほぼ矩形平板状の底板27とからなる。底板27はケース本体26と一体的に形成するようにしてもよい。
【0027】
プラス、マイナス端子13、14は、ケース組立時、カバー9と乾電池型セル8とで挟持されて固定されると共に、各接続端子部が端子収容部19に収容されるようになっている。
【0028】
また、ケース7は、図1に示すように、矩形筒状のケース本体26を用いて構成したが、これに限定されず、例えば、第1ケース(図示せず)と第2ケース(図示せず)とに2分割したものを用いてもよい。
【0029】
具体的には、ケース7は、第1ケースと第2ケースとに2分割に形成されてなる。このとき、接続コネクタ6も、第1コネクタと第2コネクタとに2分割され、第1コネクタは第1ケースに、第2コネクタは第2ケースにそれぞれ一体的に設けられている。
第1ケースと第2ケースとは、ケース7の幅方向のほぼ中央部から2分割してもよいし、他の箇所から2分割してもよいが、好ましくは、一方のケース、例えば第1ケースに乾電池型セル8、プラス、マイナス端子13、14を収容して、これに第2ケースを被せるように形成することが好ましい。
【0030】
また、第1コネクタには、第1コネクタと第2コネクタとを合わせたときスリット19が形成されるようにL状の切欠部を設けることが好ましい。つまり、スリット19を形成する2つのスリット壁部が分割された別々の第1、第2コネクタに形成されるようにすることが好ましい。また、切欠部は、第2コネクタに設けてもよいし、第1、第2コネクタの両方に設けるようにしてもよい。
【0031】
第1、第2ケースの周縁は、ほぼ矩形の枠状に形成され、例えば第1ケースの周縁の内側には、全周にわたってリブが立設されていると共に、第2ケースの周縁の内側には、全周にわたってそのリブが嵌合するリブ嵌合部(図示せず)が設けられており、第1ケースの周縁と第2ケースの周縁とを合わせてケース7が簡単に組み立てられるようになっている。
また、ケース7の組み立てをより簡単に行えるように、例えば第1コネクタに突部挿入穴を設けると共に、第2コネクタにその突部挿入穴に挿入される突部(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0032】
第1ケース(第1コネクタを含む)と第2ケース(第2コネクタ本体を含む)との結合は、どのように構成してもよく、例えば、第1ケースの四隅近傍にねじ溝が螺刻されているネジ孔をそれぞれ設けると共に、第2ケースの四隅近傍に、第1ケースと第2ケースとを合わせてケース7を組み立てたとき、ネジ孔とほぼ同軸上になるネジ部材貫通孔を設けて、ケース組立後、ネジ部材貫通孔に例えばネジを挿入してネジ穴に螺合し、第1、第2ケースを結合してもよい。
【0033】
また、ケース組立後の第1ケースと第2ケースとの周縁部の全体又は2以上の箇所を超音波接合により接合して結合するようにしてもよいし、第1、第2ケースの周縁を接着剤により結合するようにしてもよい。このとき、第1コネクタと第2コネクタとの間も超音波接合や接着剤による結合を行うようにしてもよい。また、第1ケースの四隅や接続コネクタ1側の二隅の近傍に、それぞれ突出部を設けると共に、第2ケースにそれら突出部が挿入される挿入穴を設けるようにしてもよく、これにより、第1ケースと第2ケースとの組立を簡単に行えるようになる。
【0034】
さて、この携帯電子機器用電池1を製造するには、まず、図1に示すように、底板27上に、第1、第2連結端子10、11で接続された3つの乾電池型セル8a、8b、8cを載置する。この乾電池型セル8a、8b、8cの上にカバー9を配置する。このとき、乾電池型セル8a、8b、8cとカバー9とでプラス、マイナス端子13、14が挟持されると共に、プラス端子13及びマイナス端子14の先端部(接続端子部)を接続コネクタ6の端子収容部(図示せず)にそれぞれ収容させる。
【0035】
そして、これら底板27、乾電池型セル8a、8b、8c、プラス端子13、マイナス端子14及びカバー9を順次積層したものの側部(積層方向と直交する部分)をケース本体26となる金属板を巻き付けた後、この金属板の繋ぎ目(合せ目)、カバー9及び底板27の縁部を加締めることにより、図2に示すように、携帯電子機器用電池1が得られる。
【0036】
これらのようにられた携帯電子機器用電池1を用いて携帯電話2の充電を行うには、図2に示すように、携帯電話2のインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に携帯電子機器用電池1の接続コネクタ6をつき合わせて、接続コネクタ6を嵌合凹部4内に挿入して嵌合する。これにより、プラス端子13及びマイナス端子14と端子部5の特定のコネクタ端子(内蔵電池の外部出入力端子(給電端子))とが電気的に接続されて、内蔵電池(バッテリー)の充電が行われる。
【0037】
このとき、抜出抑制部17が接続コネクタ6に一体的に設けられていることにより、接続コネクタ6がインターフェイスコネクタ3から抜け難くなっている。すなわち、抜出抑制部17がスリット19により構成されている場合について説明すると、接続コネクタ6の長壁部16の幅aは、対応する嵌合凹部4の長内壁4aの幅bより大きく形成されているが、スリット19が設けられているので、接続コネクタ6は嵌合凹部4内へと挿入される。
嵌合凹部4内に先端部が挿入された接続コネクタ6を嵌合方向前方に押し込むと、接続コネクタ6は、嵌合凹部4を形成する壁に接触してその押圧力によりスリット19を介して弾性変形しつつ嵌合凹部4内に挿入されて嵌合される。
【0038】
つまり、スリット19の幅が狭く(長壁部16の幅aが狭く)なりながら接続コネクタ6は嵌合凹部4内に挿入されて嵌合されることにより、インターフェイスコネクタ3の端子部5が接続コネクタ6の端子凹部12に挿入されて嵌合し、端子部5の内蔵電池の外部出入力端子とプラス、マイナス端子13、14とが電気的に接続されて、携帯電話2の内蔵電池(バッテリー)の充電が行われる。また、接続コネクタ6に嵌合案内部20が設けられていることにより、接続コネクタ6は嵌合凹部4内へと容易に案内挿入される。よって、簡単な構造で、接続コネクタ6を容易にインターフェイスコネクタ3に嵌合させて電気的に接続させることができる。
【0039】
接続コネクタ6は、嵌合凹部4内で付勢力により元の形状に戻ろうとして、嵌合凹部4を形成する内壁4aに当接しているので、接続コネクタ6がインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に係止される。
従って、板ばね等の係止部材を接続コネクタ6に取り付けることなく、接続コネクタ6をインターフェイスコネクタ3に係止させることができるため、係止部材の取付作業が不要であると共に別途の係止部材を必要とせず、より簡単にかつより低コストで携帯電子機器用電池1を製造することができる。
【0040】
また、嵌合凹部4内で付勢力により元の形状に戻ろうとして、嵌合凹部4の内壁4aに当接する壁部は、長壁部16で面積が大きいため、長壁部16と嵌合凹部4の内壁4aとの摩擦力も大きくなる(短壁部18が接触している場合に比して)ので、接続コネクタ6が嵌合凹部4から一層抜け難くなり、接続コネクタ6をインターフェイスコネクタ3により確実に係止することができる。
【0041】
したがって、本発明の携帯電子機器用電池1は、他の部品等を必要とすることなく例えば携帯電話2の内蔵電池の充電を行えると共に安価に製造することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明により、他の部品等を必要とすることなく充電を行える携帯電子機器用電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話用電池の一例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の携帯電話用電池を携帯電話のインターフェースコネクタに接続させる一例を斜視図である。
【図3】本発明の接続コネクタの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の接続コネクタと嵌合凹部との関係を示す図である。
【図5】本発明の接続コネクタの他の例を示す斜視図である。
【図6】本発明の接続コネクタの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯電子機器用電池
2 携帯電話(携帯電子機器)
6 接続コネクタ
7 ケース
8 電池セル
9 電圧調節部
17 抜出抑制部
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電子機器例えば携帯電話は、電源としてリチウム電池やニッカド電池などの二次電池である充電可能な電池(バッテリー)を内蔵している。電池切れの場合には、通常、付属している充電器を用いて商用電源(AC電源)等から内蔵電池の充電を行っている。
【0003】
付属等の充電器は、携帯することを前提にするものではなく家庭等の所定の場所に置いて使用するものであり、携帯に適さず、しかも、商用電源がない場所では役に立たない。このため、内蔵電池の残量が少なくなると予め充電器を用いて充電を行なう必要があるが、常に残量を気にするわけではなく、残量が少ない状態や電池切れの状態のまま外出することもあり、外出時、電池切れが起こり携帯電話を使用することができなくなってしまうことがある。特に、近年、内蔵電池は、1回の充電で長時間の使用が可能になってきているので、残量を気にする頻度が少なくなり、電池切れを起こすことが多くなると思われる。
【0004】
このため、外出先でも簡単に内蔵電池の充電を行え、携帯性に優れた携帯電話用充電器が提案されている。
この携帯電話用充電器は、市販の乾電池例えば単4乾電池3本を交換可能に収容する本体と、その本体の開口部を開閉する蓋と、本体に取り付けられ、単4乾電池を直列接続するための連結端子及び直列接続した乾電池のプラス電極とマイナス電極とに接続される2つの接続端子と、携帯電話のインターフェイスコネクタに嵌合される接続コネクタと、その接続コネクタに取り付けられ、携帯電話のインターフェイスコネクタに電気的に接続される接触端子と、その接触端子と接続端子とを接続する接続部材と、を備えたものである。この携帯電話用充電器の本体に単4乾電池3本を収容し、接続コネクタを携帯電話のインターフェイスコネクタに嵌合することにより、単4乾電池と携帯電話の内蔵電池とが電気的に接続されて、乾電池によって携帯電話の内蔵電池が充電される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の携帯電話用充電器は、単4乾電池を3本用いることにより、携帯電話の内蔵電池を充電することができる。しかし、充電を行うには一次電池である単4乾電池を3本必要とすると共に、携帯電話用充電器それ自体がなければならず、つまり、単4乾電池3本だけでは充電を行えず、携帯電話用充電器を常に携帯しなければならないので、携帯品が増えてしまう。
そこで、本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、他の部品等を必要とすることなく充電を行える携帯電子機器用電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の携帯電子機器用電池は、携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池であって、3つの電池セルを収容してなるものである。
【0007】
前記電池セルが1.5〜1.7Vの乾電池型セルであり、該電池セルを直列に接続して出力電圧を4.5〜5.1Vにすることが好ましい。
前記電池セルを収容するケースに、前記携帯電子機器に嵌合されて電気的に接続される接続コネクタを設け、該接続コネクタに、当該接続コネクタの前記携帯電子機器からの抜出を抑制する抜出抑制部を一体的に設けることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2には本発明の携帯電子機器用電池の一例が示されている図である。図1及び図2において、1は携帯電子機器用電池を示し、この携帯電子機器用電池1は、携帯電子機器(携帯電話)2の内蔵電池(図示せず)を充電するものである。
【0009】
携帯電子機器2としては、例えば携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルパソコン等の携帯パソコン、携帯ゲーム機等が挙げられ、好ましくは携帯電話であり、本発明の実施の形態では携帯電話について説明する。
【0010】
携帯電話2には、通信データの送受信や内蔵されている充電可能な内蔵電池(バッテリー)の充電等を行えるようにインターフェイスコネクタ3が設けられている。
インターフェイスコネクタ3は、メス型のコネクタであり、このコネクタ3には、嵌合凹部4内に例えば16個のコネクタ端子を有する端子部5が嵌合凹部4の深さ方向に沿って立設されている。インターフェイスコネクタ3は、未使用時、ゴミ等が入らないようにカバー(図示せず)が装着されている。このインターフェイスコネクタ3に携帯電子機器用電池1の接続コネクタ6が挿入されて嵌合される。
【0011】
携帯電子機器用電池1は、ケース7内に携帯電話2の内蔵電池(図示せず)を充電するための電池セル8が3つ収容されてなる。
電池セル8は、例えば、市販されている006P型(規格番号006P型)の9V乾電池、単1乾電池、単2乾電池、単3乾電池、単4乾電池等に内蔵されている1.5〜1.7Vの電池セルであり、携帯電子機器用電池1が使いきりのいわゆる1次電池である。
【0012】
電池セル8としては、どのようなものを用いてもよいが、好ましくは、006P型乾電池に内蔵される1.5〜1.7Vの電池セルがよい。この電池セルは、単*乾電池とおなじタイプの乾電池型セル(市販はされていないが大きさからいうと単6の乾電池)と、積層型セルとの2種類があり、どちらを用いてもよいが、乾電池型セルを用いることが好ましい。また、1.5〜1.7Vの電池セルとは、例えば006P型乾電池に内蔵されている電池セルであればどのようなものでもよく、通常その内蔵電池セルは電圧が1.5〜1.7Vであるので、1.5〜1.7Vとしたが、これに限定されることはない。
【0013】
電池セル8の数は3つであり、その接続は直列接続である。このとき、そのまま接続し充電することができない場合には、電圧調節部を設けることが好ましい。
電圧調節部は、充電を行う携帯電話2の内蔵電池の許容電圧に調節するものであり、例えば、ダイオード、抵抗、レギュレータ、昇圧回路等により構成される。具体的には例えば、内蔵電池の電圧より出力電圧が高い場合には例えば抵抗とダイオードを接続して出力電圧を内蔵電池の許容電圧にしてもよいし、また、出力電圧が内蔵電池の電圧より低い場合には例えば昇圧回路を用いるようにしてもよい。
【0014】
ケース7は、電池セル8の種類によって形状が異なるが、例えば断面矩形、円形、楕円形、多角形等の箱状に形成されている。例えば、図1及び図2に示すように、ケース7は、3つの乾電池型セル8a、8b、8cを並列に収容し得るようにほぼ矩形の箱状に形成されている。
ケース7の長手方向の一方には、ケース7の長手方向に沿って延在する接続コネクタ6が一体的に設けられているカバー9が取り付けられる。ケース7及び接続コネクタ6の材質は、どのようなものでもよく、絶縁材料、例えばプラスチック等の合成樹脂が用いられる。
【0015】
ケース7内には、具体的には例えば、第1、第2乾電池型セル8a、8bがプラス極が接続コネクタ6側になるように収容されると共に、第3乾電池型セル8cがマイナス極が接続コネクタ6側になるように収容される。
第1乾電池型セル8aのマイナス極と第2乾電池型セル8bのプラス極とが、第1連結端子10によって接続されている。第2乾電池型セル8bのマイナス極と第3乾電池型セル8cのプラス極とが、第2連結端子11によって接続されている。第1乾電池型セル8aのプラス極には、プラス端子13が接続されると共に、第3乾電池型セル8cのマイナス極には、マイナス端子14が接続される。
【0016】
接続コネクタ6は、携帯電話2のインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に挿入されて嵌合されるオス型のコネクタであり、ケース7の長手方向に沿って延在する断面ほぼ細長の矩形状に形成されている。接続コネクタ6には、インターフェイスコネクタ3の端子部5が嵌合される端子凹部12が設けられている。端子凹部12には、プラス、マイナス端子13、14の接続端子部を収容する端子収容部15が設けられており、端子凹部12にインターフェイスコネクタ3の端子部5が嵌合されたとき、端子収容部19に収容された接続端子部と端子部5の内蔵電池の外部出入力端子(給電端子)とが電気的に接続されて、内蔵電池の充電が行えるようになっている。
プラス、マイナス端子16、17の接続端子部には、外部出入力端子との接続が確実に行われるように端子凹部18の内側に突出する突部(図示せず)を設けることが好ましい。
【0017】
接続コネクタ6の壁部であって幅の長い両壁部(両長壁部)16には、嵌合凹部4の長内壁4aとそれぞれ嵌合し得るように溝や突出した部分が複数設けられている。すなわち、接続コネクタ6を嵌合凹部4に挿入して嵌合するとき、長壁部16を逆に挿入しようとしても、挿入できないような形状に両長壁部16が形成されている。
【0018】
接続コネクタ6には、インターフェイスコネクタ3に挿嵌したとき、接続コネクタ6(携帯電子機器用電池1)がインターフェイスコネクタ3から抜けに難くする抜出抑制部17が設けられている。
抜出抑制部17は、どのように構成してもよく、例えば、接続コネクタ6の残りの両壁部(両短壁部)18に、インターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4を形成する内壁と係合して接続コネクタ6を係止する係止部(図示せず)をそれぞれ一体的に設けて構成するようにしてもよい。
【0019】
係止部は、嵌合方向に沿って延在すると共に、短壁部18内に可撓可能に形成される。係止部の外表面には、例えば断面ほぼ半円形状の突部(係合突部)が設けられ、この突部が嵌合凹部の内壁の係合部(図示せず)と係合し、接続コネクタ6(携帯電子機器用電池1)がインターフェイスコネクタ3から抜け難くなっている。
【0020】
抜出抑制部17としては、係止部を設けて構成してもよいが、特に図3に示すように、接続コネクタ6の両短壁部18,18に、接続コネクタ6の延在方向に沿って延在し、端子凹部12に連通されるスリット19を設けて構成することが好ましい。この場合、接続コネクタ6の長壁部16の幅(長壁部の外表面の幅)aは、図4に示すように、対応する嵌合凹部4の長内壁4aの幅bより大きく、好ましくは少し大きく形成されていることがよい。
スリット19は、接続コネクタ6の長壁部16の幅aを弾性変形により短くするものであり、スリット19の幅は、長壁部16の幅aを弾性変形により嵌合凹部4の長内壁20の幅b以下にする範囲から任意に決められる。
【0021】
接続コネクタ6には、嵌合凹部4への挿嵌が容易に行えるように嵌合案内部20を設けることが好ましい。
嵌合案内部20は、どのように構成してもよく、例えば、両長壁部16の先端部(嵌合方向先端部)の側端部に、図3及び図4に示すように、嵌合凹部4内へと案内する傾斜面21をそれぞれ形成して構成するようにしてもよい。傾斜面21の先端部間の幅cは、対応する嵌合凹部4の内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この傾斜面21と共に、両短壁部18,18の先端部の側端部に、ほぼ同様に嵌合凹部4内へと案内する傾斜面をそれぞれ形成するようにしてもよい。
傾斜面21の形状は、例えば、RやC面(平面)状に形成される。
【0022】
また、嵌合案内部20としては、例えば長壁部16の平面部(断面直線状の部分)の形状のみを案内形状に形成して構成するようにしてもよい。すなわち、図5に示すように、長壁部16の平面部の先端部を嵌合方向とほぼ平行に延在する平面状に形成すると共に、残りの部分を先端部にいくに連れてそれぞれ内方に漸次傾斜する傾斜面22として形成して、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。
【0023】
また、図6に示すように、長壁部16の平面部の嵌合方向のほぼ中央部又はほぼ中央部より先端部側に段差23を設けると共に、この段差23の先端部側を先端部側に漸次傾斜させた傾斜面24にして、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。また、長壁部16の平面部に段差を2段以上例えば2段設けて、嵌合案内部20を構成するようにしてもよい。これら段差の位置は、好ましくは、嵌合方向のほぼ中央部から先端部とは反対側である。これらのように、長壁部16の平面部を案内形状に形成した場合には、先端部の長壁部16の幅cは、対応する嵌合凹部4の内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。
【0024】
また、嵌合案内部20としては、両長壁部16、16全体を先端部にいくに連れてそれぞれ内方に傾斜するように形成して構成するようにしてもよい。この長壁部16の先端部間の幅cは、対応する嵌合凹部4の長内壁4a間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この傾斜と共に、両短壁部18、18全体も先端部にいくに連れてそれぞれ内方に傾斜するように形成することが好ましい。
【0025】
また、嵌合案内部20としては、両長壁部16、16に段差(図示せず)を1段又は2段以上設けて構成するようにしてもよい。このように段差を設ける場合には、先端部の長壁部16の幅cは、対応する嵌合凹部4の長内壁間の幅(間隔)bより小さく形成するようにする。この段差と共に、両短壁部18、18にも同様に段差を1段又は2段以上設けることが好ましい。
また、段差を設けた場合には、段差が設けられた部分を漸次傾斜させた傾斜面を設けるようにしてもよく、このように傾斜面を設けることにより、段差の部分がスムーズに嵌合凹部4内に挿入されることになる。
【0026】
また、ケース7は、図1に示すように、乾電池型セル8を3つ並列した状態でのみ収容し得る断面ほぼ矩形状の筒体状に形成される金属製のケース本体26と、そのケース本体26の一方の開口部である上部を閉塞すると共に接続コネクタ6を有するほぼ矩形平板状の絶縁性のカバー9と、ケース本体26の他方の開口部である底部を閉塞する絶縁製のほぼ矩形平板状の底板27とからなる。底板27はケース本体26と一体的に形成するようにしてもよい。
【0027】
プラス、マイナス端子13、14は、ケース組立時、カバー9と乾電池型セル8とで挟持されて固定されると共に、各接続端子部が端子収容部19に収容されるようになっている。
【0028】
また、ケース7は、図1に示すように、矩形筒状のケース本体26を用いて構成したが、これに限定されず、例えば、第1ケース(図示せず)と第2ケース(図示せず)とに2分割したものを用いてもよい。
【0029】
具体的には、ケース7は、第1ケースと第2ケースとに2分割に形成されてなる。このとき、接続コネクタ6も、第1コネクタと第2コネクタとに2分割され、第1コネクタは第1ケースに、第2コネクタは第2ケースにそれぞれ一体的に設けられている。
第1ケースと第2ケースとは、ケース7の幅方向のほぼ中央部から2分割してもよいし、他の箇所から2分割してもよいが、好ましくは、一方のケース、例えば第1ケースに乾電池型セル8、プラス、マイナス端子13、14を収容して、これに第2ケースを被せるように形成することが好ましい。
【0030】
また、第1コネクタには、第1コネクタと第2コネクタとを合わせたときスリット19が形成されるようにL状の切欠部を設けることが好ましい。つまり、スリット19を形成する2つのスリット壁部が分割された別々の第1、第2コネクタに形成されるようにすることが好ましい。また、切欠部は、第2コネクタに設けてもよいし、第1、第2コネクタの両方に設けるようにしてもよい。
【0031】
第1、第2ケースの周縁は、ほぼ矩形の枠状に形成され、例えば第1ケースの周縁の内側には、全周にわたってリブが立設されていると共に、第2ケースの周縁の内側には、全周にわたってそのリブが嵌合するリブ嵌合部(図示せず)が設けられており、第1ケースの周縁と第2ケースの周縁とを合わせてケース7が簡単に組み立てられるようになっている。
また、ケース7の組み立てをより簡単に行えるように、例えば第1コネクタに突部挿入穴を設けると共に、第2コネクタにその突部挿入穴に挿入される突部(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0032】
第1ケース(第1コネクタを含む)と第2ケース(第2コネクタ本体を含む)との結合は、どのように構成してもよく、例えば、第1ケースの四隅近傍にねじ溝が螺刻されているネジ孔をそれぞれ設けると共に、第2ケースの四隅近傍に、第1ケースと第2ケースとを合わせてケース7を組み立てたとき、ネジ孔とほぼ同軸上になるネジ部材貫通孔を設けて、ケース組立後、ネジ部材貫通孔に例えばネジを挿入してネジ穴に螺合し、第1、第2ケースを結合してもよい。
【0033】
また、ケース組立後の第1ケースと第2ケースとの周縁部の全体又は2以上の箇所を超音波接合により接合して結合するようにしてもよいし、第1、第2ケースの周縁を接着剤により結合するようにしてもよい。このとき、第1コネクタと第2コネクタとの間も超音波接合や接着剤による結合を行うようにしてもよい。また、第1ケースの四隅や接続コネクタ1側の二隅の近傍に、それぞれ突出部を設けると共に、第2ケースにそれら突出部が挿入される挿入穴を設けるようにしてもよく、これにより、第1ケースと第2ケースとの組立を簡単に行えるようになる。
【0034】
さて、この携帯電子機器用電池1を製造するには、まず、図1に示すように、底板27上に、第1、第2連結端子10、11で接続された3つの乾電池型セル8a、8b、8cを載置する。この乾電池型セル8a、8b、8cの上にカバー9を配置する。このとき、乾電池型セル8a、8b、8cとカバー9とでプラス、マイナス端子13、14が挟持されると共に、プラス端子13及びマイナス端子14の先端部(接続端子部)を接続コネクタ6の端子収容部(図示せず)にそれぞれ収容させる。
【0035】
そして、これら底板27、乾電池型セル8a、8b、8c、プラス端子13、マイナス端子14及びカバー9を順次積層したものの側部(積層方向と直交する部分)をケース本体26となる金属板を巻き付けた後、この金属板の繋ぎ目(合せ目)、カバー9及び底板27の縁部を加締めることにより、図2に示すように、携帯電子機器用電池1が得られる。
【0036】
これらのようにられた携帯電子機器用電池1を用いて携帯電話2の充電を行うには、図2に示すように、携帯電話2のインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に携帯電子機器用電池1の接続コネクタ6をつき合わせて、接続コネクタ6を嵌合凹部4内に挿入して嵌合する。これにより、プラス端子13及びマイナス端子14と端子部5の特定のコネクタ端子(内蔵電池の外部出入力端子(給電端子))とが電気的に接続されて、内蔵電池(バッテリー)の充電が行われる。
【0037】
このとき、抜出抑制部17が接続コネクタ6に一体的に設けられていることにより、接続コネクタ6がインターフェイスコネクタ3から抜け難くなっている。すなわち、抜出抑制部17がスリット19により構成されている場合について説明すると、接続コネクタ6の長壁部16の幅aは、対応する嵌合凹部4の長内壁4aの幅bより大きく形成されているが、スリット19が設けられているので、接続コネクタ6は嵌合凹部4内へと挿入される。
嵌合凹部4内に先端部が挿入された接続コネクタ6を嵌合方向前方に押し込むと、接続コネクタ6は、嵌合凹部4を形成する壁に接触してその押圧力によりスリット19を介して弾性変形しつつ嵌合凹部4内に挿入されて嵌合される。
【0038】
つまり、スリット19の幅が狭く(長壁部16の幅aが狭く)なりながら接続コネクタ6は嵌合凹部4内に挿入されて嵌合されることにより、インターフェイスコネクタ3の端子部5が接続コネクタ6の端子凹部12に挿入されて嵌合し、端子部5の内蔵電池の外部出入力端子とプラス、マイナス端子13、14とが電気的に接続されて、携帯電話2の内蔵電池(バッテリー)の充電が行われる。また、接続コネクタ6に嵌合案内部20が設けられていることにより、接続コネクタ6は嵌合凹部4内へと容易に案内挿入される。よって、簡単な構造で、接続コネクタ6を容易にインターフェイスコネクタ3に嵌合させて電気的に接続させることができる。
【0039】
接続コネクタ6は、嵌合凹部4内で付勢力により元の形状に戻ろうとして、嵌合凹部4を形成する内壁4aに当接しているので、接続コネクタ6がインターフェイスコネクタ3の嵌合凹部4に係止される。
従って、板ばね等の係止部材を接続コネクタ6に取り付けることなく、接続コネクタ6をインターフェイスコネクタ3に係止させることができるため、係止部材の取付作業が不要であると共に別途の係止部材を必要とせず、より簡単にかつより低コストで携帯電子機器用電池1を製造することができる。
【0040】
また、嵌合凹部4内で付勢力により元の形状に戻ろうとして、嵌合凹部4の内壁4aに当接する壁部は、長壁部16で面積が大きいため、長壁部16と嵌合凹部4の内壁4aとの摩擦力も大きくなる(短壁部18が接触している場合に比して)ので、接続コネクタ6が嵌合凹部4から一層抜け難くなり、接続コネクタ6をインターフェイスコネクタ3により確実に係止することができる。
【0041】
したがって、本発明の携帯電子機器用電池1は、他の部品等を必要とすることなく例えば携帯電話2の内蔵電池の充電を行えると共に安価に製造することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明により、他の部品等を必要とすることなく充電を行える携帯電子機器用電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話用電池の一例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の携帯電話用電池を携帯電話のインターフェースコネクタに接続させる一例を斜視図である。
【図3】本発明の接続コネクタの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の接続コネクタと嵌合凹部との関係を示す図である。
【図5】本発明の接続コネクタの他の例を示す斜視図である。
【図6】本発明の接続コネクタの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯電子機器用電池
2 携帯電話(携帯電子機器)
6 接続コネクタ
7 ケース
8 電池セル
9 電圧調節部
17 抜出抑制部
Claims (3)
- 携帯電子機器の内蔵電池を充電する携帯電子機器用電池であって、3つの電池セルを収容してなることを特徴とする携帯電子機器用電池。
- 前記電池セルが1.5〜1.7Vの乾電池型セルであり、該電池セルを直列に接続して出力電圧を4.5〜5.1Vにした請求項1に記載の携帯電子機器用電池。
- 前記電池セルを収容するケースに、前記携帯電子機器に嵌合されて電気的に接続される接続コネクタを設け、該接続コネクタに、当該接続コネクタの前記携帯電子機器からの抜出を抑制する抜出抑制部を一体的に設けた請求項1又は2に記載の携帯電子機器用電池。
Priority Applications (1)
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JP2002264795A JP2004072989A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 携帯電子機器用電池 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007241162A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Mitsui Chemicals Inc | 光導波路素子および光電気混載素子 |
JP2021073638A (ja) * | 2020-12-22 | 2021-05-13 | 株式会社ユピテル | 電源装置 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002264795A patent/JP2004072989A/ja active Pending
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