JP3627345B2 - ミッドモーアの伝動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用トラクタの腹部に装着するミッドモーアの伝動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
四輪駆動走行形態のトラクタ車体の腹部にモーアデッキを昇降自在に装着するミッドモーアにあっては、車体の下側中央部を前後方向に沿って前輪伝動軸が配置されていて、モーアデッキ上の中央部に突出の伝動ギヤケースが、この前輪伝動軸の下側に対向することが多いため、モーアデッキの昇降行程を十分とするスペースが確保できないことが多い。このため、車体に対してモーアデッキを左右に移動させてオフセット形態に装着しても、車輪のトレッドに制限されて、大きく偏位し難いものである。又、モーア作業時に車体の下側から前輪伝動軸を取外すような構成、操作も面倒である。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、車体(4)前部にエンジン(E)を備え、このエンジン(E)後部にクラッチハウジング(15)、ミッションケース(5)をこの順で連結し、前記車体(4)の幅方向中央部の下側に前輪駆動用伝動軸(18)を前後方向に沿わせて設け、前記ミッションケース(5)の下部から取り出した動力を、前記前輪駆動用伝動軸(18)を介して左右の前車輪(9,9)へ伝達すると共に、前記ミッションケース(5)から車体前方へ向ってPTO軸(6)を突設し、このPTO軸(6)の回転をモーア駆動用伝動軸(40)及び自在継手(39)を介して前後車輪(9,11)間に昇降自在に支持したモーアデッキ(1)内のカッターブレードへ伝達するミッドモーアであって、前記モーアデッキ(1)の中央部及び左右両側部の上面に前記カッターブレード(26,27,28)を支持するブレード軸(2,24,25)を突設し、中央部のブレード軸(2)上部と左右のブレード軸(24,25)上部との間にベルト(29)を架け渡して、前記中央部のブレード軸(2)を駆動することにより左右のブレード軸(2)を駆動するミッドモーアの伝動装置において、前記中央部のブレード軸(2)の上端部にヘリカルギヤ(38)を設け、このヘリカルギヤ(38)周囲を前記車体幅中央部に切欠部(C)を形成したギヤケース(3)にて覆うと共に、前記ギヤケース(3)には、前記中央部のブレード軸(2)に対して後方横側に偏位(A)させて、前記ヘリカルギヤ(38)と一体回転させるベベルギヤ(36)と、このベベルギヤ36よりも高位にあってこのベベルギヤ36に動力を伝達する入力軸7とを設け、前記PTO軸(6)と前記入力軸(7)とを前記モーア駆動用伝動軸(40)及び自在継手(39)を介して連動連結すると共に、前記ギヤケース3の前部には検油窓を兼ねる排油穴41を設けたことを特徴とするミッドモーアの伝動装置とする。
【0004】
【発明の作用効果】
四輪駆動走行形態のトラクタ車体(4)の腹部にモーアデッキ(1)を昇降自在にして装着し、車体(4)のミッションケース(5)のPTO軸(6)と、モーアデッキ(1)上のギヤケース(3)の入力軸(7)との間をモーア駆動用伝動軸40で連動する。刈取作業時はモーアデッキ(1)を下降させて、PTO軸(6)から前記モーア駆動用伝動軸(40)及び自在継手(39)、入力軸(7)、ギヤケース(3)内のギヤ伝動を経て中央部のブレード軸(2)を駆動することにより、モーアデッキ(1)下の各ブレードを回転させて刈取を行うことができる。
【0005】
刈取作業時や単なる路上走行時等で、モーアデッキ(1)を上昇させると、これによってモーアデッキ(1)上のギヤケース(3)が、車体(4)の下面に接近するが、このギヤケース(3)の入力軸(7)はこのギヤケース(3)のブレード軸(2)上端部よりも後方且つ横側に偏位(A)されて、高位置にあるため、車体(4)の中央部に位置する前輪駆動用伝動軸(18)に接触しないで、中央部のブレード軸(2)の上端部がこの前輪駆動用伝動軸(18)下側に接近しうるように高く上昇させることができる。しかも、前記ギヤケース(3)の入力軸(7)は、内部のヘリカルギヤ(38)とベベルギヤ(36)によって、中央部のブレード軸(2)に対して後方横側に偏位(A)されると共に中央部のブレード軸(2)上端部よりも高位置に軸装されているので、前記PTO軸(6)とギヤケース入力軸(7)までの距離、即ちモーア駆動用伝動軸(40)を極力短く構成しつつ、このギヤケース(3)の入力軸(7)の高さをできるだけ高く設定して、ミッションケース(5)側のPTO軸(6)との間のモーア駆動用伝動軸(40)の折れ角変化を小さくできる。さらにギヤケース(3)の前部には検油窓を兼ねる排油穴41が設けられているのでモーアデッキ1を前下がり傾斜姿勢にさせることにより排油作業が行ない易く、また検油作業も容易になる。
【0006】
【実施例】
トラクタ車体4は、図4に示すように、ステアリングハンドル8によって自在の前車輪9を有して、前部のボンネット10下に搭載のエンジンEによってこれら前車輪9と後車輪11とを駆動して操向しうる四輪駆動走行形態の構成とする。12はフェンダー、13は操縦席、14は作業機を連結して昇降しうるリフトアームである。エンジンEボデイの後側にクラッチハウジング15を連結し、このクラッチハウジング15の後側に前部、後部のミッションケース5が連結され、内部には、変速装置、後輪差動装置、クラッチ装置等が配置され、ミッションケース5の左右両側部にリヤアクスルハウジング16を設けて、後輪差動装置から伝動される後車輪11の後車軸17を伝動する構成としている。
【0007】
又、このミッションケース5の下部には前車輪9を伝動する前輪伝動クラッチが設けられていて、この前輪伝動クラッチを入れることにより、車体4の幅中央部の下側を前後方向に沿う前輪伝動軸18が回転駆動される。前車輪9を軸装19するフロントアクスルハウジング20が、フロントアクスルブラケット21の幅方向中央部において、センターピボット22回りにローリング自在に設けられ、このセンターピボット22上で前記前輪伝動軸18から伝動される前輪差動装置が設けられて、左右の前車輪9を伝動する構成としている。
【0008】
モーアデッキ1は、車体4の下側で前車輪9と後車輪11との間に位置して、クロスリンク23によって昇降自在に装着され、ワイヤーや油圧アクチュエータ等の操作機構によって昇降することができる。図1と図2に示すように、このモーアデッキ1は、上下方向のブレード軸2,24,25によって、幅方向の中央部と左右両側部とにブレード26,27,28を軸装し、これら各ブレード軸2,24,25間をモーアデッキ1上のベルト29で連動して、中央部のブレード軸2を駆動することにより、各ブレード26,27,28を回転して芝草の刈取を行いうる構成としている。30はゲージホイルである。
【0009】
モーアデッキ1は、一側方に刈取られた芝草を排出する排出口31が設けられる。前記ブレード軸2,24,25は、二等辺三角形状の各項点部に配置される形態で、中央部のブレード軸2がモーアデッキ1における刈取幅方向の中央部に位置し、左右両側部のブレード軸24,25はこのブレード軸2よりも後位に配置される。各ブレード軸2,24,25は、モーアデッキ1の上面において、各々軸受メタル32,33,34で軸受けしている。
【0010】
中央部のブレード軸2の上端部は、このモーアデッキ1上面においてブラケット35を介して取付けられたギヤケース3に軸受けされて、図3に示すように、このギヤケース3内のベベルギヤ36、ギヤ軸37、ヘリカルギヤ38等を介して、後側の入力軸7から連動される。このギヤケース3は、ブレード軸2側ができるだけ低く形成され、入力軸7及びギヤ軸37側が高く形成されて、この入力軸7の位置を前記ブレード軸2の上端部よりも高位置Bに設定している。又、この入力軸7及びギヤ軸37の位置は、ブレード軸2に対して左右いずれか一側寄りに偏位Aさせている。
【0011】
このような構成によって、前記クロスリンク23でモーアデッキ1を車体4の腹部に装着して上昇したとき、前記ギヤケース3のブレード軸2上端部と入力軸7乃至ギヤ軸37部との間に形成される切欠部状のスペースCに、車体4側の前輪伝動軸18が位置しうる関係に設定される。又、ギヤケース3の入力軸7は、後方に向けて突出され、後方のミッションケース5下のPTO軸6と自在継手39や伸縮自在のモーア伝動軸40で連結されている。このミッションケース5におけるPTO軸6も、前輪伝動軸18に対して前記ギヤケース3の入力軸7と同方向へ偏位させて、平面視でこれらモーア伝動軸40と前輪伝動軸18とがほぼ平行状となるように構成されている。
【0012】
図2中の符号41は検油窓を兼ねた排油穴で、前記ギヤケース3の前側で前記前側のゲージホイル30を接地させた状態でモーアデッキ1を前下がり傾斜姿勢にさせることにより排油を行い易い位置に設けられ、かつ、ギヤ軸37部における高位側のギヤケース3内部であるベベルケース部42内の検油をしうる。この排油穴41はキャップ43を有する。44はスペースC部の補強リブである。45はモーアデッキ1の上面に着脱するベルトカバーである。
【図面の簡単な説明】
【図1】モーアデッキの背面図。
【図2】その平面図。
【図3】ギヤケース部の一部展開する背面図。
【図4】トラクタミッドモーアの側面図。
【符号の説明】
1 モーアデッキ
2 ブレード軸
3 ギヤケース
4 車体
5 ミッションケース
6 PTO軸
7 入力軸
9 前車輪
15 クラッチハウジング
18 前輪駆動軸
24 ブレード軸
25 ブレード軸
29 ベルト
36 ベベルギヤ
38 ヘリカルギヤ
39 自在継手
40 モーア駆動用伝動軸
A 偏位
B 高位置
C 切欠部
E エンジン
Claims (1)
- 車体(4)前部にエンジン(E)を備え、このエンジン(E)後部にクラッチハウジング(15)、ミッションケース(5)をこの順で連結し、前記車体(4)の幅方向中央部の下側に前輪駆動用伝動軸(18)を前後方向に沿わせて設け、前記ミッションケース(5)の下部から取り出した動力を、前記前輪駆動用伝動軸(18)を介して左右の前車輪(9,9)へ伝達すると共に、前記ミッションケース(5)から車体前方へ向ってPTO軸(6)を突設し、このPTO軸(6)の回転をモーア駆動用伝動軸(40)及び自在継手(39)を介して前後車輪(9,11)間に昇降自在に支持したモーアデッキ(1)内のカッターブレードへ伝達するミッドモーアであって、前記モーアデッキ(1)の中央部及び左右両側部の上面に前記カッターブレード(26,27,28)を支持するブレード軸(2,24,25)を突設し、中央部のブレード軸(2)上部と左右のブレード軸(24,25)上部との間にベルト(29)を架け渡して、前記中央部のブレード軸(2)を駆動することにより左右のブレード軸(2)を駆動するミッドモーアの伝動装置において、前記中央部のブレード軸(2)の上端部にヘリカルギヤ(38)を設け、このヘリカルギヤ(38)周囲を前記車体幅中央部に切欠部(C)を形成したギヤケース(3)にて覆うと共に、前記ギヤケース(3)には、前記中央部のブレード軸(2)に対して後方横側に偏位(A)させて、前記ヘリカルギヤ(38)と一体回転させるベベルギヤ(36)と、このベベルギヤ36よりも高位にあってこのベベルギヤ36に動力を伝達する入力軸7とを設け、前記PTO軸(6)と前記入力軸(7)とを前記モーア駆動用伝動軸(40)及び自在継手(39)を介して連動連結すると共に、前記ギヤケース3の前部には検油窓を兼ねる排油穴41を設けたことを特徴とするミッドモーアの伝動装置。
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JP02258096A JP3627345B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | ミッドモーアの伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH09205847A JPH09205847A (ja) | 1997-08-12 |
JP3627345B2 true JP3627345B2 (ja) | 2005-03-09 |
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ID=12086807
Family Applications (1)
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JP02258096A Expired - Fee Related JP3627345B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | ミッドモーアの伝動装置 |
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JP (1) | JP3627345B2 (ja) |
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1996
- 1996-02-08 JP JP02258096A patent/JP3627345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09205847A (ja) | 1997-08-12 |
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