JP3626844B2 - 原子炉用半径方向中性子反射体 - Google Patents

原子炉用半径方向中性子反射体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉の内部構造に関し、特に炉心を半径方向に取り囲んで設けられる中性子反射体に関する。
【0002】
【従来の技術】
新しい形式の軽水冷却型原子炉では図5及び図6に示すような中性子反射体の使用が提案されている。図を参照してその中性子反射体10の構造を概説すると、最下段中性子反射部材1,複数の中段中性子反射部材3及び最上段中性子反射部材5が順次積み上げられて構成されている。これらの中性子反射部材1,3,5は、特に図5に明らかなようにほぼ環状の形状をなし、図示しない原子炉炉心の周側面を取り囲む開口を内部に形成し、外側は2点鎖線で示す炉心槽に囲まれている。
これらの中性子反射部材1,3,5の積重組み立ての容易化を図るため、これらの外周面には鉛直方向に整列するキー溝が等円周間隔で削成されていて、これに位置決めキー7が嵌合されている。特に図6に明らかなように、その下端及び上端がボルト9,11により最下段中性子反射部材1及び最上段中性子反射部材5にそれぞれ固定される。そして、炉心槽の中に設置されるときは、下部炉心板13に固定され、上方に突出した下部位置決めピン15に中性子反射体1のピン穴が嵌合して中性子反射体10の適切な位置決めが確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来構造の中性子反射体10は、一体板物構造の機械加工品として形成された中性子反射部材1,3,5を使用しているので、相当の重量物になり取り扱いが不便である。更に厚物構造であるので、原子炉運転時の過度の温度上昇を避けるため、多数の冷却材流路穴1a,3a,5aを形成する必要があるが、その形成には高精度の機械加工を要し、全体として製作コストが高いという問題がある。
従って、本発明の課題は、組み立て時等の取り扱い性が良く、機械加工も容易で製作コストの小さい原子炉用半径方向中性子反射体を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
如上の課題を解決するため、本発明によれば、炉心槽の内部に支持され並置された多数の燃料集合体から形成される炉心とその炉心槽との間に設けられる原子炉用半径方向中性子反射体は、炉心の前記燃料集合体外側面に近接対向する複数の鉛直板から形成されたバッフル板、そのバッフル板と前記炉心槽の内面との間に鉛直方向に間隔をおいてほぼ水平に延びると共に冷却材貫流口を備える、前記バッフル板の外側に配設される複数のバッフル取付板、及びこのバッフル取付板の間において前記バッフル板の外面を覆い、半径方向に間隔を開けて周囲に冷却材が流れるようにした複層構造の中性子反射板を有して構成される。複層構造の前記中性子反射板はスペーサを介して重ね合わされていて、位置決めピンを介して前記バッフル取付板に位置決めされるのが好適であり、中性子反射板の上端面と隣接するバッフル取付板の下面との間に熱膨張吸収用隙間を形成し、原子炉運転時の各部材の熱膨張差を吸収するのが又好適である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず図1を参照するに、本発明による中性子反射体20は、全体としては内部に後述の原子炉炉心を受け入れる空間を持つ概して円筒形の構造体である。原子炉炉心を構成する図示しない燃料集合体の外側面に狭い間隔で接近するバッフル板30の水平断面は、直交する水平2軸に対して対称であるから、その1象限の構造について説明すると、広い鉛直板31の端部に狭い幅の鉛直板33,35,37が階段状の構造で接続され、全体として矩形筒のようにバッフル板30が構成されている。
【0006】
このようなバッフル板30を後述する炉心槽の内面に取付けるバッフル取付板40は、鉛直方向に間隔をおいてバッフル板30の外側に複数個配設されている。即ちその内面はバッフル板30を構成する鉛直板31,33,35,37の外面に固定され、外周面は炉心槽の内面に合わせて円形に形成されている。図示の実施形態においては、バッフル取付板40は、9個使用されているが、これは限定的ではなく、適宜全体的なバランス、使用条件などを考慮して増減できるものと理解すべきである。又、バッフル取付板40は、1枚の板からなる一体構造部材ではなく、複数の水平な円弧板41,43から形成されるがその数や形状をどうするかも、具体的な使用条件を考慮して設定される。尚、水平な円弧板41,43には、後述するように原子炉冷却材が通る流路穴が穿設されている。
【0007】
バッフル取付板40の間には、図2及び図3を参照して説明するように、バッフル板30の外面を覆う形で複数の中性子反射板51が設けられている。図2及び図3を参照するに、バッフル取付板40の円弧板41には、複数の流路穴41aが分布して穿設され、バッフル板30の鉛直板31に炉心側から挿通された締結ボルト45により鉛直板31に固定されている。この締結ボルト45は所定のピッチで複数設けられている。前述の流路穴41aの径及び数は、原子炉運転時に所定の冷却材流量及び分布が得られるように設定されている。
【0008】
同様な固定ボルト53が、特に図2に示されるように、鉛直板31に炉心側から挿通されて外側に延出している。そして、その固定ボルト53が中性子反射板51並びに中性子反射板51間及び鉛直板31と中性子反射板51との間のスペーサ55に挿通され、先端に螺合した丸ナット57によって締結されている。このような中性子反射板51は円周方向に複数に分割されていると共に、他の鉛直板33,35,37の部分ではその幅に見合った幅の別の中性子反射板が同様の態様で取り付けられている。
更に、中性子反射板51は特に図3に示されるように上端及び下端に位置決めピン51aが形成されていて、これは円弧板41のピン穴41bに嵌合され、適切に位置決めされているが、中性子反射板51の上端面と円弧板41の下面との間には、若干の隙間が組み立て時に形成され、運転時の熱膨張差を吸収できるようになっている。
【0009】
以上説明したような中性子反射体20は、図4に示すような加圧水型原子炉60にその一部として組み込まれて使用される。加圧水型原子炉60の構造を概説すれば、原子炉容器61は図示しない冷却材配管に連絡する入口ノズル63及び出口ノズル65を有し、更に下部は半球殻状に形成されて鏡板67となっている。原子炉容器61内には、円筒形の炉心槽69が垂下支持され、下方に多孔の下部炉心支持板71と下部炉心板73が設けられている。その下部炉心板73の上に多数の燃料集合体75(1体のみ示す。)が並べられて炉心80を形成する。この炉心80を取り囲んで本発明による中性子反射体20が設置される。
一方、原子炉容器61の上部は上蓋77で閉じられ、これには多数の制御棒駆動機構79が林設されている。この制御棒駆動機構79は、1体のみ示す制御棒クラスタ81をそれぞれ鉛直方向に駆動して炉心80の燃料集合体75に挿脱し、これにより炉心80内の核反応を制御するものである。炉心槽69内の上部には、制御棒クラスタ81を案内する制御棒クラスタ案内管83や上部炉心板、上部炉心支持板などを含む上部炉心構造体85が設けられる。
【0010】
以上のような加圧水型原子炉60において、原子炉運転時には図示しない冷却材ポンプにより駆動された原子炉冷却材が矢印に示すように、入口ノズル63を通って原子炉容器61内に入り、環状下降流路即ちダウンカマー部87を下向きに流れて下部プレナム89に至る。冷却材はここで反転した後、炉心80内を上向きに流れ、その際核反応熱を吸収して昇温しつつ上部プレナム89に至り、ここで横方向に向きを変えて流れ、出口ノズル65から図示しない蒸気発生器に向かう。前述のように冷却材の主流は炉心80内を流れるが、冷却材の一部は下部炉心板73を通って中性子反射体20のバッフル板30と炉心槽69との間に流れ込む。そして、バッフル取付板40の円弧板41等の流路穴41aを通り上昇していくが、バッフル取付板40の間では、中性子反射板51の外面に沿ってこれから熱を奪い、所定の温度以下に保持する。炉心80内の核分裂反応は、冷却材中に含まれる硼素や挿脱される制御棒クラスタ81の制御棒により中性子を適度に吸収することにより制御されるが、炉心80から半径方向に飛び出した中性子は、中性子反射板51により反射され、炉心80内の中性子密度は適切に保持される。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バッフル板の外側に配設された複層の中性子反射板により中性子が反射されるので、その周囲を間断無く流れる冷却材に適切に冷却される上に、中性子反射板は相対的に薄い板材で形成されているから取り扱いが至便であると共に小さい冷却材流路を中性子反射板に加工する必要が無いので製作コストを低く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中性子反射体の全体斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分立断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う部分立断面図である。
【図4】前記実施形態の使用状況を示す加圧水型原子炉の立断面図である。
【図5】従来の中性子反射体の全体斜視図である。
【図6】図5の中性子反射体の立断面図である。
【符号の説明】
20 中性子反射体
30 バッフル板
31,33,35,37 鉛直板
40 バッフル取付板
41,43 円弧板
41a 流路穴
41b ピン穴
45 取付ボルト
51 中性子反射板
53 固定ボルト
55 スペーサ
57 丸ナット
69 炉心槽
75 燃料集合体
80 炉心

Claims (3)

  1. 炉心槽の内部に支持され並置された多数の燃料集合体から形成される炉心と前記炉心槽との間に設けられる中性子反射体であって、
    前記炉心の前記燃料集合体外側面に近接対向する複数の鉛直板から形成されたバッフル板、
    同バッフル板と前記炉心槽の内面との間に鉛直方向に間隔をおいてほぼ水平に延びると共に冷却材貫流口を備える、前記バッフル板の外側に配設される複数のバッフル取付板、及び
    前記バッフル取付板の間において前記バッフル板の外面を覆い、半径方向に間隔を開けて周囲に冷却材が流れるようにした複層構造の中性子反射板
    を有してなる原子炉用半径方向中性子反射体。
  2. 前記中性子反射板は位置決めピンを介して前記バッフル取付板に位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の原子炉用半径方向中性子反射体。
  3. 前記中性子反射板の上端面と隣接するバッフル取付板の下面との間に熱膨張吸収用隙間を形成していることを特徴とする請求項1記載の原子炉用半径方向中性子反射体。
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