JP3626658B2 - 警備システム用遠隔操作器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔操作器に関し、特に、警備システムにおいて使用され、操作を確実にし、誤報防止を行った警備システム用遠隔操作器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警備システムにおけるこの種の遠隔操作器は、警備システムの動作モード(警備モードまたは解除モード)を排他的に制御するものであり、動作モードの選択、確定処理が一つの操作(例えば、キー操作)で行なわれていた。そのため、操作者が動作モードを確認しないで、動作モードの切り替え操作を行い、警備モードを解除したつもりで、未だ警備モードにある警備エリアに侵入すると、当該侵入を感知して警報を発報してしまう、逆セットによる誤報が発生することとなっていた。
【0003】
図10は、従来の遠隔操作器の一例の概要構成ブロック図を示し、この遠隔操作器51は、警備システムの遠隔操作に用いられるものであり、キー55Aと後述の制御部54との間のインターフェース動作を行うキーI/F部55と、各種情報、特に、現在の動作モード(警備モードまたは解除モード)を表示する表示部56と、キーI/F部55の状態を監視し遠隔操作器51全体の制御を行う制御部54と、制御装置52との間の通信インターフェース動作を行う通信I/F部53と、制御装置52からの音声データを音声信号に変換してスピーカ57Aに出力すべくインターフェース動作を行う音声I/F部57とを備えて構成されている。
【0004】
図11に示すように、警備システムの動作モードを警備モードから警備を行わない解除モードに切り替える際には、キー55Aを操作すると(ステップS101;Yes)、キーI/F部55の状態が変化し、制御部54は、通信I/F部53を介して、制御装置52に警備モードデータ(解除)を送信し、表示部56の表示を警備解除状態にする。
【0005】
制御装置52は、解除モード信号を受信すると、音声ガイダンスを音声I/F部57に送信し、スピーカから“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流す(ステップS102)。
【0006】
これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内に入館すると(ステップS103)、正常入館として把握される(ステップS104)。
【0007】
尚、警備モードを解除せずに入館をした場合には、不良入館として(ステップS105)、警報の鳴動等の各種処理を行う。
【0008】
図12に従来の解除モードから警備モードへ移行させる際の処理フローチャートを示す。
【0009】
図12に示すように、キー55Aが操作されたか否かを判別し(ステップS111)、警備システムの動作モードを解除モードから警備モードに切り替える際にキー55Aを操作すると(ステップS111;Yes)、キーI/F部55の状態が変化して、制御部54は通信I/F部53を介して、制御装置52に警備モード信号を送信し、表示部56の表示を警備状態にする。
【0010】
制御装置52は、警備モード信号を受信すると、警備エリアのセンサ等の状態が正常であり、所定のループ状態が正常であれば(ステップS112;Yes)、音声ガイダンスを音声I/F部57に送信し、スピーカから“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流す(ステップS113)。
【0011】
また、警備エリアのセンサ等の状態が異常であり、所定のループ状態が異常であれば(ステップS112;No)、“点検して下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS116)、使用者が音声ガイダンスを聞いて再度キー操作を行えば(ステップS117;Yes)、警備モードの切り替えを中止する。
【0012】
以上の説明ように、従来の遠隔操作器では、警備モードの切り替えがキー操作のみであるため、使用者が警備モードを確認しないで操作する(逆セット)が発生し、誤報が多発してしまうという問題点があった。
【0013】
そこで、本発明は上記従来の遠隔操作器における問題点に鑑みてなされたものであって、システムにおける逆セット及び逆セットによる誤報(誤動作)を防止することが可能な遠隔操作器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、警備システムの警備を行う警備モード及び前記警備を行わない解除モードを制御するための警備システム用遠隔操作器において、前記システムの警備を行う警備モード及び前記警備を行わない解除モードの切替先を選択するための切替先動作モード選択部と、該切替先動作モード選択部で選択された動作モードと、該切替先動作モード選択部が操作された時の該システムの実際の動作モードとを比較し、両動作モードが一致する場合には、操作の誤りを告知し、両動作モードが相違する場合には、正しい操作であることを告知する制御部と、前記切替先動作モード選択部で選択された動作モードの切替先を確定するための確定部とを備えたことを特徴とする。
【0015】
そして、請求項1記載の発明によれば、切替先動作モード選択部は、警備システムの警備を行う警備モードまたは前記警備を行わない解除モードのいずれかを動作モードの切替先として選択する。制御部は、切替先動作モード選択部で選択された動作モードと、切替先動作モード選択部が操作された時の該システムの実際の動作モードとを比較し、両動作モードが一致する場合には、操作の誤りを告知し、両動作モードが相違する場合には、正しい操作であることを告知する。確定部は、前記切替先動作モード選択部で選択された動作モードの切替先を確定する。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記動作モードの切替先が選択される前に前記確定部の操作が行われた場合には、その旨を操作者に告知する誤操作告知部を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、誤操作告知部は、動作モードの切替先が選択される前に確定部の操作が行われた場合には、その旨を操作者に告知する。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記告知は、音声により行われることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の作用に加えて、告知は、音声により行われる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の選択操作ボタンが設けられ、操作された前記選択操作ボタンに対応する動作モードを選択することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の選択操作ボタンが設けられ、操作された選択操作ボタンに対応する動作モードを選択する。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の音声パターンを予め記憶した音声パターン記憶部と、入力音声の音声パターンと前記音声パターン記憶部に記憶された音声パターンを比較し、同一の音声パターンとみなせる音声パターンが記憶されている場合に、当該音声パターンに対応する動作モードを選択する音声パターン比較部とを備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、切替先動作モード選択部の音声パターン記憶部は、各々動作モードに対応する複数の音声パターンを予め記憶する。
【0024】
音声パターン比較部と、入力音声の音声パターンと音声パターン記憶部に記憶された音声パターンを比較し、同一の音声パターンとみなせる音声パターンが記憶されている場合に、当該音声パターンに対応する動作モードを選択する。
【0025】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の画像パターンを予め記憶した画像パターン記憶部と、入力画像の画像パターンと前記画像パターン記憶部に記憶された画像パターンを比較し、同一の画像パターンとみなせる画像パターンが記憶されている場合に、当該画像パターンに対応する動作モードを選択する画像パターン比較部とを備えたことを特徴とする。
【0026】
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、切替先動作モード選択部の画像パターン記憶部は、各々動作モードに対応する複数の画像パターンを予め記憶する。
【0027】
画像パターン比較部は、入力画像の画像パターンと画像パターン記憶部に記憶された画像パターンを比較し、同一の画像パターンとみなせる画像パターンが記憶されている場合に、当該画像パターンに対応する動作モードを選択する。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる遠隔操作器の実施の形態の具体例について、図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1は、本発明にかかる遠隔操作器の第1実施例を示し、この遠隔操作器1は、警備システムの遠隔操作に用いられるものであり、キー5Aと後述の制御部4との間のインターフェース動作を行うキーI/F部5と、各種情報、特に現在の動作モード(警備モードまたは解除モード)を表示する表示部6と、操作者が切替先の動作モードを選択するための状態スイッチ部8と、キーI/F部5の状態及び状態スイッチ部8を監視し遠隔操作器1全体の制御を行う制御部4と、制御装置2との間の通信インターフェース動作を行う通信I/F部3と、制御装置2からの音声データを音声信号に変換してスピーカ7Aに出力すべくインターフェース動作を行う音声I/F部7とを備えて構成されている。
【0032】
次に、上記構成を有する遠隔操作器1の概要動作について、図1を参照しながら説明する。
【0033】
この遠隔操作器1は、状態スイッチ部8の押下により、操作者が警備システムの動作モードを警備モードにしたいのか、解除モードにしたいのかを制御部4で監視し、制御部4は現在の動作モードと比較する。
【0034】
比較した結果が間違った操作、すなわち、警備モードにおいて警備モードへの移行操作、または解除モードにおいて解除モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して音声ガイダンス要求信号を制御装置2に送出する。制御装置2は、間違った操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0035】
一方、比較した結果が正しい操作、すなわち、警備モードにおいて解除モードへの移行操作、または解除モードにおいて警備モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、正しい操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0036】
これにより、操作者が音声ガイダンスにより正しい操作であることを認識し、キー5Aを介してキー操作を行う。このキー操作により、キーI/F部5は警備モード切替信号を制御部4に送出する。
【0037】
制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、警備モードが切り替わった旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0038】
次に、上記遠隔操作器1の詳細動作について、図2及び図3を参照しながら明する。尚、以下の説明においては、動作モードの切替には、状態スイッチ部8の操作後にキー5Aの操作が必要であるものとして説明を行う。
【0039】
まず、図2を参照して、警備対象の建物に入館する際に動作モードを警備モードから解除モードに移行する場合の動作について説明する。
【0040】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS1)。
【0041】
ステップS1の判別において、状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンの操作前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS2)。例えば、“解除ボタンを押してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS1に移行する。
【0042】
一方、キー操作がなく状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンが押下されると(ステップS3)、ループ状態か否かを判別する(ステップS4)。
【0043】
ステップS4の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS4;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS5)。
【0044】
そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS7)。
【0045】
ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS8)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替える。
【0046】
これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内に入館すると(ステップS10)、正常入館として把握される(ステップS11)。
【0047】
一方、ステップS4の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS4;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS6)。
【0048】
また、ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前にキー5Aの操作がなされなかった場合には(ステップS7;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“タイムオーバーです。最初から始めて下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS12)、処理をステップS1に移行する。
【0049】
また、キー操作がなく状態スイッチ部8における図示しない警備ボタンが押下されれば(ステップS13)、現在の動作モードは既に警備モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま警備中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS14)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS15)。
【0050】
ステップS15の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS16)、操作者の操作意志は、警備モードへの移行にあり、現在は警備モード中であり警備モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、処理をステップS1に移行する。
【0051】
尚、警備モードを解除せずに入館をした場合には、不良入館として(ステップS18)、警報の鳴動等の各種処理を行う。
【0052】
まず、図3を参照して、動作モードを解除モードから警備モードに移行する場合の動作について説明する。
【0053】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS21)。
【0054】
ステップS21の判別において、状態スイッチ部8における図示しない警備ボタンの操作前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS22)。例えば、“警備ボタンを押してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS21に移行する。
【0055】
一方、キー操作がなく状態スイッチ部8における図示しない警備ボタンが押下されると(ステップS23)、ループ状態か否かを判別する(ステップS24)。
【0056】
ステップS24の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS24;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS25)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS26)。
【0057】
ステップS26の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS26;No)キー5Aの操作があれば(ステップS27)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS28)、正常に動作モードを解除モードから警備モードに切り替える。
【0058】
これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、正常退館として把握される(ステップS30)。
【0059】
一方、ステップS24の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS24;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS32)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS33)。
【0060】
ステップS33の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS33;No)キー5Aの操作があれば(ステップS34)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS35)、操作者に点検を促す。
【0061】
そして、キー5Aの操作があったか否かを判別し(ステップS36)、キー5Aの操作がなされない状態で(ステップS36;No)、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、不良退館として把握される(ステップS37)。
【0062】
また、ステップS36の判別において、キー5Aの操作がなされると(ステップS36;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替え、処理を再びステップS21に移行する。
【0063】
また、キー操作がなく状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンが押下されれば(ステップS39)、現在の動作モードは既に解除モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま解除中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS40)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS41)。
【0064】
ステップS41の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS41;No)キー5Aの操作があれば(ステップS42)、操作者の操作意志は、解除モードへの移行にあり、現在は解除モード中であり解除モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、処理をステップS21に移行する。
【0065】
本第1実施例によれば、予め操作者が動作モードを選択し、選択した動作モードが正しいことを音声ガイダンスで確認して動作モードを確実に警備モードから解除モードまたは解除モードから警備モードに切り替えることができ、操作者の意志に反する逆セットによる誤報の発生を防止することができる。
【0066】
次に、本発明にかかる遠隔操作器の第2実施例について図4を参照しながら説明する。尚、図4において、図1と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
【0067】
遠隔操作器10は、警備システムの遠隔操作に用いられるものであり、キー5Aと後述の制御部4との間のインターフェース動作を行うキーI/F部5と、各種情報、特に、現在の動作モード(警備モードまたは解除モード)を表示する表示部6と、キーI/F部5の状態を監視し遠隔操作器10全体の制御を行う制御部4と、制御装置2との間の通信インターフェース動作を行う通信I/F部3と、制御装置2からの音声データを音声信号に変換してスピーカ7Aに出力すべくインターフェース動作を行う音声I/F部7と、マイク9Aを介して入力された音声と予め記憶した音声パターンを比較する音声パターン比較回路部9とを備えて構成されている。
【0068】
次に、上記構成を有する遠隔操作器10の概要動作について図4を参照しながら説明する。尚、この場合において、予め使用者は警備モードの切り替えに簡単な音声パターンを音声パターン比較回路部9に記憶させておくものとする。
【0069】
本第2実施例の遠隔操作器10において、操作者がマイク9Aに向かって記憶させた音声パターンに対応する音声を発生させると、音声パターン比較回路部9は、操作者の入力音声の音声パターンと予め記憶された音声パターンとを比較し、入力音声の音声パターンが記憶された動作モードの音声パターンと同一であれば、警備モード移行または解除モード移行の信号を制御部4に送信する。これにより、制御部4は現在の動作モードと移行信号に対応する動作モードを比較する。
【0070】
比較した結果が間違った操作、すなわち、警備モードにおいて警備モードへの移行操作、または解除モードにおいて解除モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を制御装置2に送出する。制御装置2は、間違った操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0071】
一方、比較した結果が正しい操作、すなわち、警備モードにおいて解除モードへの移行操作、または解除モードにおいて警備モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、正しい操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0072】
これにより、操作者が音声ガイダンスにより正しい操作であることを認識し、キー5Aを介してキー操作を行う。このキー操作により、キーI/F部5は警備モード切替信号を制御部4に送出する。
【0073】
制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、警備モードが切り替わった旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0074】
次に、上記遠隔操作器10の詳細動作について、図5及び図6を参照しながら説明する。尚、以下の説明においても、動作モードの切替には、状態スイッチ部8の操作にキー5Aの操作が必要であるものとして説明を行う。
【0075】
まず、図5を参照して、警備対象の建物に入館する際に動作モードを警備モードから解除モードに移行する場合の動作について説明する。尚、図5において、図2と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
【0076】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS1)。
【0077】
ステップS1の判別において、状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンの操作前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS72)。例えば、“音声を入力してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS1に移行する。一方、キー操作がない状態で音声入力の有無を判別する(ステップS51)。
【0078】
ステップS51の判別において、所定時間内に音声入力がない場合には(ステップS51;No)、処理を再びステップS1に移行する。
【0079】
ステップS51の判別において、操作者がマイク9Aに向かって記憶させた音声パターンに対応する音声を発生させることにより音声が入力されると(ステップS51;Yes)、音声パターン比較回路部9は入力音声の音声パターンの比較を行い、入力音声の音声パターンが記憶された解除モードの音声パターンと同一であれば(ステップS52)、ループ状態か否かを判別する(ステップS4)。
【0080】
ステップS4の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS4;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS5)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS7)。
【0081】
ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS8)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替える。これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内に入館すると(ステップS10)、正常入館として把握される(ステップS11)。
【0082】
一方、ステップS4の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS4;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS6)。
【0083】
また、ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前にキー5Aの操作がなされなかった場合には(ステップS7;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“タイムオーバーです。最初から始めて下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS12)、処理をステップS1に移行する。
【0084】
また、キー操作がなく入力音声の音声パターンがが記憶された警備モードの音声パターンと同一であれば(ステップS53)、現在の動作モードは既に警備モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま警備中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS14)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS15)。
【0085】
ステップS15の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS16)、操作者の操作意志は、警備モードへの移行にあり、現在は警備モード中であり警備モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、処理をステップS1に移行する。
【0086】
尚、警備モードを解除せずに入館をした場合には、不良入館として(ステップS18)、警報の鳴動等の各種処理を行う。
【0087】
まず、図6を参照して、動作モードを解除モードから警備モードに移行する場合の動作について説明する。
【0088】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS21)。
【0089】
ステップS21の判別において、音声パターン比較回路部9において記憶された解除モードの音声パターンと同一の音声パターンの入力音声が入力される前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS82)。例えば、“音声を入力してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS21に移行する。
【0090】
ステップS21の判別においてキー操作が検出されなかった場合には(ステップS21;No)、音声入力の有無が判別され(ステップS55)、音声入力がなされなかった場合には(ステップS55;No)、処理を再びステップS21に移行する。
【0091】
一方、ステップS55の判別において音声入力がなされることにより(ステップS55;Yes)、キー操作がなく音声パターン比較回路部9において記憶された警備モードの音声パターンと同一の音声パターンの入力音声が入力されると(ステップS56)、ループ状態か否かを判別する(ステップS24)。
【0092】
ステップS24の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS24;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS25)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS26)。
【0093】
ステップS26の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS26;No)キー5Aの操作があれば(ステップS27)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS28)、正常に動作モードを解除モードから警備モードに切り替える。
【0094】
これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、正常退館として把握される(ステップS30)。
【0095】
一方、ステップS24の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS24;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS32)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS33)。
【0096】
ステップS33の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS33;No)キー5Aの操作があれば(ステップS34)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS35)、操作者に点検を促す。
【0097】
そして、キー5Aの操作があったか否かを判別し(ステップS36)、キー5Aの操作がなされない状態で(ステップS36;No)、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、不良退館として把握される(ステップS37)。
【0098】
また、ステップS36の判別において、キー5Aの操作がなされると(ステップS36;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替え、処理を再びステップS21に移行する。
【0099】
また、キー操作がなく状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンが押下されれば(ステップS39)、現在の動作モードは既に解除モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま解除中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS40)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS41)。
【0100】
ステップS41の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS41;No)キー5Aの操作があれば(ステップS42)、操作者の操作意志は、解除モードへの移行にあり、現在は解除モード中であり解除モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、処理をステップS21に移行する。
【0101】
本第2実施例によれば、第1実施例の効果に加えて、音声パターン比較回路部9にキーシリンダ破壊時の音声パターンを記憶させ、同一パターンを検出した場合は、制御装置2に警報送出する構成を採れば、犯罪の防止にも効果が得られる。
【0102】
次に、本発明にかかる遠隔操作器の第3実施例について図7を参照しながら説明する。図4において、図1と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
【0103】
遠隔操作器20は、警備システムの遠隔操作に用いられるものであり、キー5Aと後述の制御部4との間のインターフェース動作を行うキーI/F部5と、各種情報、特に、現在の動作モード(警備モードまたは解除モード)を表示する表示部6と、操作者が切替先の動作モードを選択するための状態スイッチ部8と、キーI/F部5の状態を監視し遠隔操作器1全体の制御を行う制御部4と、制御装置2との間の通信インターフェース動作を行う通信I/F部3と、制御装置2からの音声データを音声信号に変換してスピーカ7Aに出力すべくインターフェース動作を行う音声I/F部7と、カメラ11Aを介して入力された画像と予め記憶した画像パターンを比較する人工網膜パターン比較回路部11とを備える。
【0104】
次に、上記構成を有する遠隔操作器20の概要動作について、図7を参照しながら説明する。尚、この場合において、予め使用者は警備モードの切り替えに簡単な画像パターンを人工網膜パターン比較回路部11に記憶させておくものとする。
【0105】
この遠隔操作器20において、操作者がカメラ11Aに向かって、予め記憶させた画像パターンに対応する画像を入力させると、人工網膜パターン比較回路部11は、操作者の入力画像の画像パターンと予め記憶された画像パターンとを比較し、入力画像の画像パターンが記憶された動作モードの画像パターンと同一であれば、警備モード移行または解除モード移行の信号を制御部4に送信する。これにより、制御部4は現在の動作モードと移行信号に対応する動作モードを比較する。
【0106】
比較した結果が間違った操作、すなわち、警備モードにおいて警備モードへの移行操作、または解除モードにおいて解除モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を制御装置2に送出する。制御装置2は、間違った操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0107】
一方、比較した結果が正しい操作、すなわち、警備モードにおいて解除モードへの移行操作、または解除モードにおいて警備モードへの移行操作であれば、制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、正しい操作である旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。これにより、操作者が音声ガイダンスにより正しい操作であることを認識し、キー5Aを介してキー操作を行う。このキー操作により、キーI/F部5は警備モード切替信号を制御部4に送出する。
【0108】
制御部4は、通信I/F部3を介して制御装置2に、音声ガイダンス要求信号を送出する。制御装置2は、警備モードが切り替わった旨の音声ガイダンスを音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して操作者に告知する。
【0109】
次に、上記遠隔操作器20の詳細動作について、図8及び図9を参照しながら説明する。尚、以下の説明においても、動作モードの切替には、状態スイッチ部8の操作にキー5Aの操作が必要であるものとして説明を行う。
【0110】
まず、図8を参照して、警備対象の建物に入館する際に動作モードを警備モードから解除モードに移行する場合の動作について説明する。尚、図8において、図2と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
【0111】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS1)。
【0112】
ステップS1の判別において、状態スイッチ部8における図示しない解除ボタンの操作前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS92)。例えば、“動作を入力してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS1に移行する。一方、キー操作がない状態で画像入力の有無を判別する(ステップS61)。
【0113】
ステップS61の判別において、所定時間内に音声入力がない場合には(ステップS61;No)、処理を再びステップS1に移行する。
【0114】
ステップS61の判別において、操作者がカメラ11Aに向かって、記憶させた画像パターンに対応する動作を行い画像が入力されると(ステップS61;Yes)、人工網膜パターン比較回路部11は入力画像の画像パターンの比較を行い、入力画像の画像パターンが記憶された解除モードの画像パターンと同一であれば(ステップS62)、ループ状態か否かを判別する(ステップS4)。
【0115】
ステップS4の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS4;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS5)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS7)。
【0116】
ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS8)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替える。これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内に入館すると(ステップS10)、正常入館として把握される(ステップS11)。
【0117】
一方、ステップS4の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS4;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS6)。
【0118】
また、ステップS7の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前にキー5Aの操作がなされなかった場合には(ステップS7;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“タイムオーバーです。最初から始めて下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS12)、処理をステップS1に移行する。
【0119】
また、キー操作がなく入力画像の画像パターンが記憶された警備モードの画像パターンと同一であれば(ステップS63)、現在の動作モードは既に警備モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま警備中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS14)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS15)。
【0120】
ステップS15の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS7;No)キー5Aの操作があれば(ステップS16)、操作者の操作意志は、警備モードへの移行にあり、現在は警備モード中であり警備モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS9)、処理をステップS1に移行する。
【0121】
尚、警備モードを解除せずに入館をした場合には、不良入館として(ステップS18)、警報の鳴動等の各種処理を行う。
【0122】
まず、図9を参照しながら、動作モードを解除モードから警備モードに移行する場合の動作について説明する。
【0123】
制御装置2は、キーI/F部5、制御部4及び通信I/F部3を介して、キー5Aの操作を監視する(ステップS21)。
【0124】
ステップS21の判別において、人工網膜パターン比較回路部11において記憶された解除モードの画像パターン(例えば、開いた手のひら)と同一の画像パターンの入力画像が入力される前にキー5Aの操作があれば、警備切り替えの方法が違うものとして、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して正しい操作方法を音声ガイダンスにより案内する(ステップS22)。例えば、“動作を入力してキー操作願います”のように案内を行い、処理を再びステップS21に移行する。
【0125】
ステップS21の判別においてキー操作が検出されなかった場合には(ステップS21;No)、画像入力の有無が判別され(ステップS65)、画像入力がなされなかった場合には(ステップS65;No)、処理を再びステップS21に移行する。
【0126】
一方、ステップS65の判別において画像入力がなされることにより(ステップS65;Yes)、キー操作がなく人工網膜パターン比較回路部11において記憶された警備モードの画像パターン(例えば、握りこぶしの画像)と同一の画像パターンの入力画像が入力されると(ステップS66)、ループ状態か否かを判別する(ステップS24)。
【0127】
ステップS24の判別においてループ状態が正常に確認された場合には(ステップS24;Yes)、制御装置2は、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“キー操作願います”等の音声ガイダンスを流す(ステップS25)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS26)。
【0128】
ステップS26の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS26;No)キー5Aの操作があれば(ステップS27)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を開始します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS28)、正常に動作モードを解除モードから警備モードに切り替える。これにより、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、正常退館として把握される(ステップS30)。
【0129】
一方、ステップS24の判別においてループ状態を監視した際に、異常が検出されれば(ステップS24;No)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスにより操作者に確認を促す(ステップS32)。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS33)。
【0130】
ステップS33の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS33;No)キー5Aの操作があれば(ステップS34)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“点検して下さい”等の音声ガイダンスを流し(ステップS35)、操作者に点検を促す。
【0131】
そして、キー5Aの操作があったか否かを判別し(ステップS36)、キー5Aの操作がなされない状態で(ステップS36;No)、操作者が警備システムの対象となっている建物内から退館すると(ステップS29)、不良退館として把握される(ステップS37)。
【0132】
また、ステップS36の判別において、キー5Aの操作がなされると(ステップS36;Yes)、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、正常に動作モードを警備モードから解除モードに切り替え、処理を再びステップS21に移行する。
【0133】
また、キー操作がなく人工網膜パターン比較回路部11において、解除動作に対応する画像が入力されたと判別されれば(ステップS67)、現在の動作モードは既に解除モードであるので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“ただいま解除中です”等の音声ガイダンスを流し(ステップS40)、操作者に操作を確認させる。そして、予め定めた一定時間の間キー操作を監視する(ステップS41)。
【0134】
ステップS41の判別において、一定時間内に、すなわち、タイムアウト前に(ステップS41;No)キー5Aの操作があれば(ステップS42)、操作者の操作意志は、解除モードへの移行にあり、現在は解除モード中であり解除モードへ移行したと取り扱うことにも問題はないので、音声I/F部7及びスピーカ7Aを介して“警備を解除します”等の音声ガイダンスを流し(ステップS38)、処理をステップS21に移行する。
【0135】
本第3実施例によれば、第1実施例の効果に加えて、人工網膜パターン比較回路に小動物の動作パターンの特徴を抽出した画像パターンを記憶させ、同一パターンを検出した場合は、小動物の動作パターンであることを認識させて、誤報防止を抑制することができる。
【0136】
【発明の効果】
本発明によれば、予め操作者が警備システムの動作モード選択を確実に行うことができ、逆セットによる誤報の発生を防止することが可能な警備システム用遠隔操作器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる遠隔操作器の第1実施例の概要構成ブロック図である。
【図2】図1の遠隔操作器における警備モードから解除モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図3】図1の遠隔操作器における解除モードから警備モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図4】本発明にかかる遠隔操作器の第2実施例の概要構成ブロック図である。
【図5】図4の遠隔操作器における警備モードから解除モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図6】図4の遠隔操作器における解除モードから警備モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図7】本発明にかかる遠隔操作器の第3実施例の概要構成ブロック図である。
【図8】図7の遠隔操作器における警備モードから解除モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図9】図7の遠隔操作器における解除モードから警備モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図10】従来の遠隔操作器の一例を示す概要構成ブロック図である。
【図11】図10の遠隔操作器の警備モードから解除モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【図12】図10の遠隔操作器の解除モードから警備モードへ移行させる際の処理フローチャートである。
【符号の説明】
1、10、20 遠隔操作器
2 制御装置
3 通信I/F部
4 制御部
5 キーI/F部
5A キー
6 表示部
7 音声I/F部
7A スピーカ
8 状態スイッチ部
9 音声パターン比較回路部
9A マイク
11 人工網膜パターン比較回路部
11A カメラ
Claims (6)
- 警備システムの警備を行う警備モード及び前記警備を行わない解除モードを制御するための警備システム用遠隔操作器において、
前記システムの警備を行う警備モード及び前記警備を行わない解除モードの切替先を選択するための切替先動作モード選択部と、
該切替先動作モード選択部で選択された動作モードと、該切替先動作モード選択部が操作された時の該システムの実際の動作モードとを比較し、両動作モードが一致する場合には、操作の誤りを告知し、両動作モードが相違する場合には、正しい操作であることを告知する制御部と、
前記切替先動作モード選択部で選択された動作モードの切替先を確定するための確定部とを備えたことを特徴とする警備システム用遠隔操作器。 - 前記動作モードの切替先が選択される前に前記確定部の操作が行われた場合には、その旨を操作者に告知する誤操作告知部を備えたことを特徴とする請求項1記載の警備システム用遠隔操作器。
- 前記告知は、音声により行われることを特徴とする請求項2記載の警備システム用遠隔操作器。
- 前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の選択操作ボタンが設けられ、操作された前記選択操作ボタンに対応する動作モードを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の警備システム用遠隔操作器。
- 前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の音声パターンを予め記憶した音声パターン記憶部と、
入力音声の音声パターンと前記音声パターン記憶部に記憶された音声パターンを比較し、同一の音声パターンとみなせる音声パターンが記憶されている場合に、当該音声パターンに対応する動作モードを選択する音声パターン比較部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の警備システム用遠隔操作器。 - 前記切替先動作モード選択部は、各々動作モードに対応する複数の画像パターンを予め記憶した画像パターン記憶部と、
入力画像の画像パターンと前記画像パターン記憶部に記憶された画像パターンを比較し、同一の画像パターンとみなせる画像パターンが記憶されている場合に、当該画像パターンに対応する動作モードを選択する画像パターン比較部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の警備システム用遠隔操作器。
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