JP3626595B2 - バンプ形成方法及びバンプ形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ上にバンプを形成するためのバンプ形成装置、及び該バンプ形成装置にて実行されるバンプ形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、例えば携帯電話のように電子部品が取り付けられる機器が非常に小型化するのに伴い上記電子部品も小型化している。よって、半導体ウエハ上に形成された個々の回路形成部分を上記半導体ウエハから切り出すことなく上記半導体ウエハ上のそれぞれの上記回路形成部分における電極部分にバンプを形成するバンプ形成装置が存在する。このようなバンプ形成装置には、バンプ形成前の半導体ウエハを収納する第1収納容器から上記バンプ形成前ウエハを取り出す搬入装置と、上記バンプが形成されたバンプ形成後ウエハを収納する第2収納容器と、上記バンプ形成前ウエハを載置して上記電極部分とバンプとの接合のために上記半導体ウエハを通常250℃から270℃程度まで加熱するボンディングステージと、上記バンプ形成後ウエハを上記第2収納容器へ収納する搬出装置と、上記搬入装置から上記ボンディングステージへ、及び上記ボンディングステージから上記搬出装置へ上記ウエハの移載を行う移載装置とが備わる。
又、上記携帯電話等に使用されるSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを形成する半導体ウエハのように、その基盤が従来のシリコンではなく、水晶からなる場合や、リチウムタンタルや、リチウムニオブや、ガリウムヒ素等からなるいわゆる化合物半導体ウエハがある。このような化合物半導体ウエハにおいても、上記バンプを形成するときには最大150℃程度まで加熱されるが、従来のシリコンウエハに比べて加熱及び冷却の速度を遅くする必要がある。特に冷却をゆっくり行わないときには、上記化合物半導体ウエハに焦電効果が生じ回路の破壊を起こす場合や、ウエハの熱変形によりウエハが割れる場合もある。
このように、化合物半導体ウエハにバンプを形成するバンプ形成装置では、シリコンウエハにバンプを形成する従来のバンプ形成装置における温度コントロールとは異なる温度コントロールを行う必要がある。
本発明は、半導体ウエハのバンプ形成前後において、従来とは異なる温度制御を行うバンプ形成装置、及び該バンプ形成装置にて実行されるバンプ形成方法を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様におけるバンプ形成方法は、温度変化に敏感な半導体ウエハに形成された回路の電極上にバンプを形成するバンプ形成方法であって、
バンプ形成のために行う上記半導体ウエハの本加熱後における上記半導体ウエハへのバンプボンディング後、当該半導体ウエハを収納容器へ収納する前に、上記半導体ウエハに対して上記半導体ウエハの温度降下を制御したアフタークーリング動作を行い、
上記アフタークーリング動作は、上記半導体ウエハ上の回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要な上記本加熱におけるバンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱するボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに非接触な状態にて上記半導体ウエハを配置し、さらに、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージに非接触な状態にて上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより上記温度降下を制御してなされることを特徴とする。
【0004】
又、本発明の第2態様のバンプ形成方法では、上記第1態様のバンプ形成方法に加えてさらに、上記本加熱の実行前に、上記半導体ウエハを予めプリヒート動作を行うようにしてもよい。
【0005】
又、本発明の第5態様のバンプ形成方法では、上記第1態様のバンプ形成方法に加えてさらに、上記本加熱におけるバンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱するボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側における温度との温度差を、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御するようにしてもよい。
【0006】
本発明の第3態様におけるバンプ形成装置は、温度変化に敏感な半導体ウエハを載置するとともに該半導体ウエハの回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを本加熱するボンディングステージと、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記電極上に上記バンプを形成するバンプ形成ヘッドと、上記ボンディングステージに対して上記半導体ウエハの着脱を行う移載装置と、を備えたバンプ形成装置であって、
上記本加熱された上記半導体ウエハへのバンプのボンディングの後、上記半導体ウエハに対して温度降下制御に基づいて上記半導体ウエハの冷却を行うアフタークーリング装置であって、上記ボンディングステージと、上記移載装置と、第1制御装置とを備え、上記ボンディングステージの熱を利用して上記半導体ウエハのアフタークーリング動作を行う装置であり、上記第1制御装置は、上記バンプボンディング用温度に加熱されている上記ボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに上記半導体ウエハが非接触な位置に上記半導体ウエハを保持した上記移載装置を配置させ、かつ、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージの上方に上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより上記半導体ウエハにおける上記アフタークーリング動作における温度降下を制御する、アフタークーリング装置を備えたことを特徴とする。
【0007】
又、本発明の第4態様のバンプ形成装置では、上記第3態様のバンプ形成装置に加えてさらに、上記ボンディングステージへ上記半導体ウエハを載置して上記バンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを加熱する前に上記半導体ウエハのプリヒート動作を行うプリヒート装置を備えるように構成してもよい。
【0008】
又、本発明の第6態様のバンプ形成装置では、上記第3態様のバンプ形成装置に加えてさらに、上記ボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側における温度との温度差を、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御するウエハ温度制御装置を備えるように構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1実施形態;
本発明の実施形態であるバンプ形成装置及び該バンプ形成装置にて実行されるバンプ形成方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、図1に示す、本実施形態のバンプ形成装置101は、上記化合物半導体ウエハを処理するのに適しており、以下の説明でも上記化合物半導体ウエハにバンプを形成する場合を例に採るが、処理対象を上記化合物半導体に限定するものではなく従来のシリコンウエハももちろん処理可能である。尚、その場合、バンプを形成するときのウエハの温度を上述のように約250℃〜約270℃まで加熱することになる。又、上記バンプ形成装置101は、バンプ形成前の化合物半導体ウエハ201を層状に収納した第1収納容器205と、バンプ形成後の化合物半導体ウエハ202を層状に収納する第2収納容器206との両方を備えた、いわゆる両マガジンタイプであるが、該タイプに限定されるものではなく、上記バンプ形成前化合物半導体ウエハ201及び上記バンプ形成後化合物半導体ウエハ202を一つの収納容器に収納するいわゆる片マガジンタイプを構成することもできる。
【0010】
上記バンプ形成装置101の基本的な構成は従来のバンプ形成装置の構成と変わるものではない。即ち、該バンプ形成装置101は、大別して、一つのボンディングステージ110と、一つのバンプ形成ヘッド120と、搬送装置130と、一つの移載装置140と、上記収納容器205,206についてそれぞれ設けられそれぞれの収納容器205,206を昇降させる昇降装置150と、制御装置180とを備える。しかしながら、当該バンプ形成装置101では、後述の動作説明に示すように、特に上記化合物半導体ウエハを取り扱うとき上述のようなウエハの割れ等を当該化合物半導体ウエハに発生させない温度制御が可能なように、上記制御装置180の制御による動作を実行する点が従来のバンプ形成装置とは大きく相違する。以下に、上述の各構成部分について説明する。
【0011】
上記ボンディングステージ110は、上記バンプ形成前の化合物半導体ウエハ(以下、単に「バンプ形成前ウエハ」と記す)201を載置するとともに、該バンプ形成前ウエハ201上に形成されている回路における電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度までバンプ形成前ウエハ201を加熱する。
上記バンプ形成ヘッド120は、上記ボンディングステージ110に載置され上記バンプボンディング用温度に加熱されたバンプ形成前ウエハ201の上記電極にバンプを形成するための公知の装置であり、バンプの材料となる金線を供給するワイヤ供給部121の他、上記金線を溶融してボールを形成し該溶融ボールを上記電極に押圧するバンプ作製部、上記押圧時にバンプに超音波を作用させる超音波発生部等を備える。又、このように構成されるバンプ形成ヘッド120は、例えばボールねじ構造を有し平面上で互いに直交するX,Y方向に移動可能なX,Yテーブル122上に設置されており、固定されている上記バンプ形成前ウエハ201の各上記電極にバンプを形成可能なように上記X,Yテーブル122によって上記X,Y方向に移動される。
【0012】
当該バンプ形成装置101では、上記搬送装置130として2種類設けられ、その一つである搬入装置131は、上記第1収納容器205から上記バンプ形成前ウエハ201を取り出す装置であり、他の一つである搬出装置132は、バンプ形成後の化合物半導体ウエハ(以下、単に「バンプ形成後ウエハ」と記す)202を上記第2収納容器206へ搬送し収納する装置である。詳しくは図2に示すように、上記搬入装置131及び上記搬出装置132は上記X方向に沿って並設され、フレーム133に固定されたロッドレスシリンダ134の可動部134aにより、それぞれ独立して、又、上記フレーム133に固定された案内部材135に案内されながらX方向に移動する。尚、図1に示すように搬入装置131と搬出装置132との間には、上記ボンディングステージ110が配置されることから、搬入装置131は上記第1収納容器205とボンディングステージ110との間で移動し、搬出装置132はボンディングステージ110と上記第2収納容器206との間で移動する。
【0013】
上記搬入装置131は、図2に示すように、支持部材1314に取り付けられた可動側挟持部材1311と固定側挟持部材1312とを有し、上記可動側挟持部材1311上には上記バンプ形成前ウエハ201が載置可能である。又、上記支持部材1314に取り付けられた、エアーシリンダを有する駆動部1313にて、上記可動側挟持部材1311は、バンプ形成前ウエハ201の直径方向に移動可能である。尚、上記駆動部1313は、可動側挟持部材1311を固定側挟持部材1312から離れる方向、つまり開方向へ移動させるもので、固定側挟持部材1312に近付く方向、つまり閉方向への可動側挟持部材1311の移動は例えばスプリング等の弾性部材による付勢力により行われる。このように構成される搬入装置131を、上記開方向へ可動側挟持部材1311を移動させて上記ロッドレスシリンダ134の可動部134aにて上記第1収納容器205内のバンプ形成前ウエハ201に対応する位置まで移動し、該移動後、上記可動側挟持部材1311を上記閉方向へ移動させることで、可動側挟持部材1311に設けた位置決めローラ1315と、固定側挟持部材1312に設けた位置規制ローラ1316とによって上記バンプ形成前ウエハ201を挟持する。尚、第1収納容器205は上記昇降装置150を構成する第1昇降装置151に載置され、該第1昇降装置151は、上記バンプ形成前ウエハ201が上記搬入装置131によって取り出し可能な位置に配置されるように、上記第1収納容器205を昇降する。又、搬入装置131にて第1収納容器205から取り出されたバンプ形成前ウエハ201は、上記移載装置140にて挟持される。尚、搬入装置131の上述した動作は、制御装置180にて制御される。
【0014】
上記搬出装置132には、移載装置140から移載される上記バンプ形成後ウエハ202を載置する載置部材1321が備わる。該載置部材1321には、バンプ形成後ウエハ202を吸着保持するために複数の吸引孔1322が、載置されるバンプ形成後ウエハ202のほぼ中央部分に対応して列状に形成され、これらの吸引孔1322は、制御装置180にて動作制御される吸引装置1323に接続されている。さらに、搬出装置132には、本実施形態の特徴の一つとして、バンプ形成後ウエハ202の冷却制御用の気体を噴出するための複数の送気孔1324が上記吸引孔1322に隣接して形成されている。これらの送気孔1324は、制御装置180にて動作制御される送風装置1325に接続されている。よって、送風装置1325にて送気孔1324から噴出される温度制御された気体により、本実施形態の場合には温度制御された空気により載置部材1321に載置されているバンプ形成後ウエハ202の冷却を自然冷却の場合に比べてゆっくり行うことができる。又、送気孔1324から噴出した空気は、載置部材1321に形成された排気用溝1326を通って載置部材1321の外部へ排出される。尚、上記送気孔1324は、上記排気用溝1326に開口し、一方、上記吸引孔1322は、バンプ形成後ウエハ202が接触する載置部材1321の表面1321aに開口する。よって、送気孔1324から噴出する空気は排気用溝1326を通ることから、上記噴出した空気によりバンプ形成後ウエハ202が載置部材1321から吹き飛ばされるようなことは生じない。又、送気孔1324、排気用溝1326、及び吸引孔1322の数は、図示するものに限定されるものではない。
又、上記送気孔1324、送風装置1325、及び排気用溝1326は、上述の搬入装置131においてウエハ201が載置される部材、本実施形態の場合には可動側挟持部材1311にもさらに設けることができる。
【0015】
移載装置140は、上述の搬入装置131から上記ボンディングステージ110へ上記バンプ形成前ウエハ201を移載し、かつボンディングステージ110から上記搬出装置132へ上記バンプ形成後ウエハ202を移載する装置であり、図3に示すように、本実施形態ではウエハ201,202を保持する一つの保持部141と、該保持部141を上記X方向に沿って移動させるボールねじ構造を有しモータ1421にて駆動される駆動部142と、保持したウエハ201,202の厚み方向へ上記保持部141を昇降させる移動部143とを備える。上記保持部141は、上記ボンディングステージ110、並びに上記搬入装置131の可動側挟持部材1311及び固定側挟持部材1312、並びに上記搬出装置132における載置部材1321のそれぞれの真上に位置するように配置され、上述のように移動部143による昇降にて上記ボンディングステージ110、上記搬入装置131、及び上記搬出装置132間で上記ウエハ201,202の移載を行う。このように構成される移載装置140は、制御装置180にて動作制御される。又、図3に示すように、移載装置140には、挟持している上記ウエハ201,202の温度を非接触な状態にて測定可能で測定結果を制御装置180へ送出する温度測定器1419を設けることもできる。
【0016】
図3及び図5に示すように、上記保持部141は、本実施形態の特徴の一つとして、上記ウエハ201,202の平面上にて互いに直交する2方向から上記ウエハ201,202を挟持するそれぞれ一対のクランプ部材からなる第1クランプ部材1411−1,1411−2(総称して第1クランプ部材1411と記す場合もある)及び第2クランプ部材1412−1,1412−2(総称して第2クランプ部材1412と記す場合もある)を有し、さらにこれら第1クランプ部材1411−1,1411−2及び第2クランプ部材1412−1,1412−2の接近離間を行う駆動機構1413を有する。上記第1クランプ部材1411では第1クランプ部材1411−1と第1クランプ部材1411−2との間にて互いに対向する位置に2組の、及び第2クランプ部材1412では第2クランプ部材1412−1と第2クランプ部材1412−2との間にて互いに対向する位置に1組のクランプ機構1414がそれぞれ設けられている。これらのクランプ機構1414は、図6に示すように、ハウジング1415と、上記第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412をその厚み方向に貫通し軸方向に沿ってハウジング1415内を滑動可能に移動するピン1416と、該ピン1416の軸回り方向に回転自在な状態で上記ピン1416の端部に取り付けられ上記ウエハ201,202の落下防止用鍔1418を有する保持金具1417と、上記ハウジング1415内に設けられ上記ピン1416をその軸方向に付勢するスプリング1418とを有する。このようなクランプ機構1414は、上記第1クランプ部材1411と第2クランプ部材1412とで挟持される上記ウエハ201,202の周囲に沿ってほぼ均等な間隔にて6箇所に配置され、よって上記保持金具1417は上記6箇所にて上記ウエハ201,202を保持する。
【0017】
本実施形態では、このように第1クランプ部材1411のみならず第2クランプ部材1412を備えることで、上述のように上記ほぼ均等な間隔の6箇所にて上記ウエハ201,202を挟持することから、上記ウエハ201,202に力学的に偏った応力を与えることがなく、さらに、熱的に偏った温度分布を与えることがない。つまり、上記保持金具1417は上記ウエハ201,202の周囲に接触して該ウエハ201,202を挟持するので、特に加熱状態にあるバンプ形成後ウエハ202の場合、該バンプ形成後ウエハ202から上記保持金具1417へ熱伝達が生じる。しかしながら、ほぼ均等な間隔で6箇所にて保持金具1417が配置されているので、特にバンプ形成後ウエハ202を挟持する場合であっても、上記保持金具1417がウエハ202に熱的に偏った温度分布を与えることはない。よって、上述のように第1クランプ部材1411のみならず第2クランプ部材1412を備え、かつほぼ均等な間隔で6箇所にてウエハ201,202を保持する、本実施形態の構成は、特にバンプ形成後の冷却をシリコンウエハの場合に比べてゆっくり行う必要のある、温度変化に敏感な化合物半導体ウエハに対して上述の割れ等の不具合の発生を防止するのに有効である。
【0018】
さらに又、上記ピン1416がその軸方向に沿って移動可能なことから、上記保持金具1417も上記軸方向に沿って移動可能である。例えば上記ボンディングステージ110からバンプ形成後ウエハ202を保持するとき、加熱されたバンプ形成後ウエハ202は熱により反りが生じているときがある。このように反ったバンプ形成後ウエハ202を上記保持金具1417にて挟持したとき、バンプ形成後ウエハ202は冷却されるに従い上記反った状態から元の平坦な状態に戻る。このようなバンプ形成後ウエハ202の復元に応じて上記保持金具1417も上記軸方向に移動可能であることから、クランプ機構1414は上記ウエハ202に応力を発生させない。
【0019】
上述した第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412の接近離間を行う駆動機構1413は、駆動源であるシリンダ14131と、上記クランプ部材1411−2の移動に同期して第2クランプ部材1412−1,1412−2を移動させる第2クランプ部材移動機構14132とを有する。第2クランプ部材移動機構14132は、一端が上記第1クランプ部材1411−2に連結された第1部材14133と、回転中心軸14134の軸回り方向に回動可能な第2部材14135とが関節部14136を介して連結された構造であり、第1クランプ部材1411−2のX方向への移動に伴い上記第1部材14133が移動しこれに伴い第2部材14135が回動して上記第2クランプ部材1412をY方向へ移動させる。
【0020】
該駆動機構1413は以下のように動作する。上記ウエハ201,202を挟持するため第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412をそれぞれ離間させる場合、シリンダ14131が動作しその出力軸14137が上記X方向へ伸び該出力軸14137に連結されている上記第1クランプ部材1411−1がストッパに当接するまでX方向へまず移動し、上記ストッパにより第1クランプ部材1411−1の移動が停止することで次に第1クランプ部材1411−2がX方向に移動する。該第1クランプ部材1411−2の移動に伴い、上述のように第2クランプ部材移動機構14132の動作により第2クランプ部材1412がY方向に移動する。このように第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412をそれぞれ離間させる場合には、まず第1クランプ部材1411−1が移動し、次に第1クランプ部材1411−2及び第2クランプ部材1412が同時に移動する。これとは逆に、ウエハ201,202を挟持するために第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412をそれぞれ接近させるときには、上記シリンダ14131の動作により、まず第1クランプ部材1411−2及び第2クランプ部材1412が同時に移動し、次に第1クランプ部材1411−1が移動する。
このように第1クランプ部材1411−2及び第2クランプ部材1412と、第1クランプ部材1411−1との間で、動作タイミングに時間的ずれを設けることで、特にウエハ201,202を挟持するときに、ウエハ201,202に一時に力が作用するのを防ぐことができる。
【0021】
尚、本実施形態では、上述したボンディングステージ110、移載装置140、及び制御装置180にて、バンプ形成前ウエハ201に対するプリヒート装置及びアフタークーリング装置を構成している。尚、本実施形態では、上述のように一つの制御装置180にて上記プリヒート装置及びアフタークーリング装置の動作制御を行うが、上記プリヒート装置及びアフタークーリング装置のそれぞれに対応してこれら装置の動作制御を行う第2制御装置180−2及び第1制御装置180−1を設けてもよい。さらに又、本実施形態のように載置部材1321に設けた送気孔3124から送風装置1325にて温度制御された気体が噴出される搬出装置132や、後述の図11から図13に示す変形例のように載置部材に断熱材を設けた搬出装置は、上記アフタークーリング装置に含めることができる。
これに対し、ボンディングステージ110、移載装置140、及び制御装置180をそれぞれ1セットずつ設け、それぞれのセットを上記プリヒート装置、上記アフタークーリング装置として構成することもできる。尚、該構成においてプリヒート装置及びアフタークーリング装置に備わる各制御装置を一つに統合することもできる。又、該構成においてもアフタークーリング装置に、上述の、温度制御された気体が噴出される搬出装置132や、断熱材を設けた搬出装置を含めることもできる。
【0022】
以上説明したように構成される本実施形態のバンプ形成装置101の動作を以下に説明する。又、該動作は制御装置180にて制御され、該制御装置180は、本実施形態にて特徴的な動作であり詳細後述するように、上記ボンディングステージ110にてバンプを形成した後、第2収納容器206へバンプ形成後ウエハ202を収納する前に温度制御しながらバンプ形成後ウエハ202を冷却するアフタークーリング動作を少なくとも実行する。又、以下の説明において、ウエハ201,202は、3インチの化合物半導体ウエハを例に採るが、その種類及び大きさはもちろんこれに限定されるものではない。
【0023】
第1収納容器205から上記搬入装置131にて取り出し可能な取り出し位置にバンプ形成前ウエハ201が配置されるように、第1昇降装置151が動作し、第1収納容器205を昇降する。以下、図7に示すように、ステップ(図内では「S」にて示す)1において、搬入装置131を第1収納容器205へ移動し、搬入装置131の可動側挟持部材1311及び固定側挟持部材1312により上記バンプ形成前ウエハ201を保持する。次のステップ2では、保持したウエハ201を第1収納容器205から取り出し搬送する。次のステップ3では、搬入装置131に保持されているバンプ形成前ウエハ201の上方へ移載装置140の保持部141を移動し、移載装置140の移動部143を駆動して保持部141を降下するとともに、保持部141のシリンダ14131を駆動して第1クランプ部材1411を離間させ及び第2クランプ部材1412を離間させる。次に、上記シリンダ14131の動作により第1クランプ部材1411を接近させ及び第2クランプ部材1412を接近させて上記バンプ形成前ウエハ201を保持する。次のステップ4では、保持部141を上昇させかつ駆動部142にて保持部141を上記ボンディングステージ110の上方へ移動する。
【0024】
本実施形態では、ボンディングステージ110上へバンプ形成前ウエハ201載置する前に、ステップ5において本実施形態の特徴の一つとして、保持部141にてバンプ形成前ウエハ201を保持した状態でバンプ形成前ウエハ201のプリヒートを行う。これは、常温にあるバンプ形成前ウエハ201を直ちにボンディングステージ110上に載置して最高約150℃のバンプボンディング用温度まで加熱すると、温度変化に敏感な化合物半導体ウエハの場合には、上記焦電効果による回路破壊や上記割れ等が生じる可能性があり、これを回避するため、ウエハ201を予熱するものである。
上記プリヒートの具体的な方法として、本実施形態では、既に上記バンプボンディング用温度程度に加熱されているボンディングステージ110の上方にてボンディングステージ110に対向し非接触な状態にて、保持部141に保持されているバンプ形成前ウエハ201を配置し、ボンディングステージ110からの放射熱にて加熱する方法を採る。このようなプリヒート方法におけるバンプ形成前ウエハ201の温度上昇制御は、ボンディングステージ110とバンプ形成前ウエハ201との隙間寸法、及びその位置におけるバンプ形成前ウエハ201の配置時間の少なくとも一方を制御することによって行うことができ、又、上記隙間寸法と上記配置時間との組み合わせにより、図8及び図9に示すように種々の上記温度上昇制御が可能である。図8には、プリヒート動作中、上記隙間寸法及び上記配置時間を変えない場合であり、バンプ形成前ウエハ201の温度が平衡状態となった時点でバンプ形成前ウエハ201をボンディングステージ110上に載置して上記バンプボンディング用温度まで加熱する、1段プリヒートタイプにおける温度上昇カーブを示している。一方、図9には、プリヒート動作中、上記隙間寸法及び上記配置時間を変化させる場合であり、複数段プリヒートタイプにおける温度上昇カーブを示している。尚、図8及び図9に示す、t1,t2,t3,t4,t5はプリヒートに用いた時間であり、T1,T2,T3,T4はプリヒート動作における上記平衡状態における温度であり、Tは、上記バンプボンディング用温度を示す。又、符号1001にて示す温度上昇カーブは本実施形態の場合を示し、上記隙間寸法は4mmで、80℃に到達するまでに約90秒を要する温度上昇率にて、その状態で1〜2分保持した後、ボンディングステージ110上に載置した。
【0025】
このような種々の温度上昇制御の中から適切な制御を選択するための条件は、例えばシリコンウエハや化合物半導体ウエハ、さらに該化合物の種類という半導体ウエハの材質と、半導体ウエハの厚み寸法との少なくとも一方に基づき選択される。
又、上述の種々の温度上昇制御パターンを予め制御装置180に備わる記憶部にプリヒート用プログラムとして記憶しておき、入力された半導体ウエハの上記材質及び厚み寸法の少なくとも一方に基づき、制御装置180が自動的にプリヒートに適切な温度上昇制御を選択するように構成することもでき、又、保持部141に設けた上記温度測定器1419から制御装置180へ供給される、バンプ形成前ウエハ201の実際の温度情報に基づいて温度上昇制御を行うこともできる。
又、本実施形態では、ボンディングステージ110の熱を利用して上記プリヒートを行うが、これに限定されるものではなく、別途、プリヒート用の加熱装置を備えても良い。
尚、本実施形態ではステップ5を実行するがこれに限定されるものではなく、上記ステップ4から以下に説明するステップ6へ移行してもよい。
【0026】
ステップ6では、従来のバンプ形成装置と同様に、上記移載装置140が、加熱されているボンディングステージ110上にバンプ形成前ウエハ201を載置し、バンプ形成前ウエハ201は上記バンプボンディング用温度に加熱される。その後、上記X,Yテーブル122にてそれぞれのバンプ形成箇所へ上記バンプ形成ヘッド120を移動させながら、バンプ形成ヘッド120にて上記ウエハ201上にバンプを形成していく。
【0027】
必要箇所のすべてにバンプを形成した後、ステップ7では、移載装置140にてボンディングステージ110上から上記バンプ形成後ウエハ202を保持する。ステップ7の次には、ステップ8叉はステップ9のいずれかにて本実施形態における特徴の一つであるアフタークーリングが実行される。これは、上記バンプボンディング用温度にあるバンプ形成後ウエハ202を直ちに搬出装置132の常温の載置部材1321上に載置すると、バンプ形成後ウエハ202から載置部材1321への熱伝達により温度変化に敏感な化合物半導体ウエハの場合には、上記割れ等が生じる可能性があり、これを回避するため、温度降下を制御してウエハ202の冷却を行うものである。上記アフタークーリングの方法としては、本実施形態では、ステップ8にて実行され、上述したプリヒートと同様に移載装置140にてボンディングステージ110の上方にバンプ形成後ウエハ202を配置する方法と、ステップ9にて実行され移載装置140にてバンプ形成後ウエハ202をボンディングステージ110の上方以外の冷却位置、例えば搬出装置132の載置部材1321の上方等に配置する方法とがある。いずれの方法も、バンプ形成後、バンプ形成後ウエハ202が常温の上記載置部材1321に直ちに接触するのを避けバンプ形成後ウエハ202の温度降下を遅延させる。尚、アフタークーリングの方法は、これらに限定されるものではなく、後述するような種々の方法が考えられる。
【0028】
ステップ8にて実行されるアフタークーリング動作では、上述のステップ5におけるプリヒート動作と同様に上記隙間寸法及び上記配置時間の少なくとも一方、好ましくは両方を変化させることによって、例えば図10に示すように上記図8及び図9に示す温度上昇カーブとはほぼ逆の温度降下カーブを描く温度降下制御が行われる。尚、符号1002にて示す温度降下カーブは、上記1段プリヒートタイプと同様に、アフタークーリング動作中、上記隙間寸法及び上記配置時間を変化させない場合のグラフであり、符号1003にて示す温度降下カーブは、上記複数段プリヒートタイプと同様に、アフタークーリング動作中、上記隙間寸法及び上記配置時間を変化させる場合のグラフである。又、t6,t7はアフタークーリングに用いた時間であり、T5,T6はアフタークーリング動作での平衡状態における温度であり、T0は、常温を示す。尚、上記時間t6,t7の経過時点で、バンプ形成後ウエハ202は搬出装置132の載置部材1321に移載される。
又、種々の温度降下制御の選択は、上述のプリヒート動作の場合と同様に、ウエハ201,202の材質及び厚み寸法の少なくとも一方に基づいてなされる。
又、上述のプリヒート動作の場合と同様に、上述の種々の温度降下制御パターンを予め制御装置180に備わる記憶部にアフタークーリング用プログラムとして記憶しておき、入力された半導体ウエハの上記材質及び厚み寸法の少なくとも一方に基づき、制御装置180が自動的にアフタークーリングに適切な温度降下制御を選択するように構成することもでき、又、保持部141に設けた上記温度測定器1419から制御装置180へ供給される、バンプ形成後ウエハ202の実際の温度情報に基づいて温度降下制御を行うこともできる。
又、本実施形態では、ボンディングステージ110の熱を利用して上記アフタークーリング動作を行うが、これに限定されるものではなく、別途、アフタークーリング用の加熱装置を備えても良い。
【0029】
ステップ9にて実行されるアフタークーリング動作では、上述のステップ8の場合とは異なり、ボンディングステージ110から発散される熱が作用しないので、上記ステップ8の場合に比べてバンプ形成後ウエハ202の温度降下速度は速い。しかしながら、バンプ形成後直ちに上記載置部材1321に移載する場合に比べて移載部材1321への熱伝達がない分、冷却速度は遅く、上記化合物半導体ウエハの場合においても上記割れ等の不具合が発生することはない。
【0030】
ここで、上述したプリヒート動作及びアフタークーリング動作における温度上昇速度及び温度降下速度と、半導体ウエハの材質及び板厚との関係について説明する。
シリコン及び水晶の半導体ウエハでは、下記の材質の場合に比べて比較的急加熱、急冷却が可能である。リチウムタンタル及びリチウムニオブの化合物半導体ウエハでは、加熱及び冷却の場合ともに、上記割れに対しては50℃/分以下の速度、電気回路動作を確実に保障するレベルでは3℃/分以下の速度が好ましい。尚、上記3℃/分を超える速度であっても十分に電気回路動作は保障される。又、温度上昇速度では、50℃/10秒程度の速度でよい場合もあり、温度降下制御の方が制御条件は厳しい。又、現状では未確定であるが、ガリウムヒ素の半導体ウエハにおいても上述したリチウムタンタル及びリチウムニオブの半導体ウエハの場合に準じると考えられる。
又、上記板厚と、上記温度上昇速度及び温度降下速度との明確な関係は現在のところ確認されていない。但し、上述のように移載装置の保持部にて挟持されるとき、板厚が薄い方が上記保持部による挟持力により反りが発生し易いため、不利といえる。
【0031】
尚、ステップ8又はステップ9のいずれかが、本実施形態ではステップ9が実行されるが、これに限定されるものではない。即ち、上記材質及び板厚によっては上記ステップ8及びステップ9をステップ8の次にステップ9の順に実行してもよい。さらに、本実施形態の載置部材1321では、上述したように送風装置1325にて温度制御された空気を送出可能であるので、上記空気により、載置部材1321の温度を常温以上に予め上昇させておいたり、叉は、載置部材1321に載置されたバンプ形成後ウエハ202の温度降下を遅延させることができる。よってこのような構造を採るときには、半導体ウエハの上記材質や上記厚みによっては上記ステップ7から以下に説明するステップ10へ移行してもよい。
又、上述の温度制御された空気を載置部材1321から送出する構成からも上記化合物半導体ウエハにおける割れ等の不具合の発生を防止することができる。
又、上述のように温度制御された空気を送出してウエハ202の温度降下を制御できることから、上記アフタークーリングによりウエハ202の温度が平衡になるのを待つことなく、ウエハ202を上記載置部材1321上へ移載することができる。よって、移載装置140を一つしか設けていない場合において、アフタークーリング動作のためにウエハ202を保持する動作から移載装置140をより速く解放させることができ、リードタイムの短縮化を図ることができる。
【0032】
ステップ8叉はステップ9の次のステップ10では、移載装置140から搬出装置132の載置部材1321へバンプ形成後ウエハ202を移載する。
ステップ11では、搬出装置132にてバンプ形成後ウエハ202を第2収納容器206へ搬送し、第2昇降装置152にてバンプ形成後ウエハ202を収納可能な高さに設定された第2収納容器206に対して、ステップ12において、搬出装置132がバンプ形成後ウエハ202を収納する。尚、上述のステップ10からステップ12における動作は、従来における動作に同じである。
【0033】
以上説明したように、本実施形態のバンプ形成装置101及びバンプ形成方法によれば、バンプ形成前ウエハ201を常温からボンディングステージ110にて上記バンプボンディング用温度まで直ちに加熱するのではなく、プリヒート動作により上昇温度を制御しながら予めバンプ形成前ウエハ201を加熱しておくことから、温度変化に敏感な化合物半導体ウエハを扱うときであっても、焦電効果による回路破壊や、熱変形による割れ等の不具合が発生することはない。さらに、バンプ形成後において、バンプ形成後ウエハ202をバンプボンディング用温度から常温にある搬出装置132の載置部材1321上に直ちに移載するのではなく、アフタークーリング動作により温度降下を制御しながらバンプ形成後ウエハ202を冷却することから、上記化合物半導体ウエハを扱うときでも上記回路破壊や上記割れ等の不具合の発生はない。
【0034】
上述したバンプ形成装置101の変形例として、以下の構成を採ることもできる。
上述の実施形態では、搬出装置132の載置部材1321は金属板にて形成されているが、図11から図13に示す搬出装置251〜253のように、バンプ形成後ウエハ202との接触部分に、本実施形態では樹脂材にてなる断熱材を設けて、常温よりも高温となっているバンプ形成後ウエハ202の冷却を遅延させるように構成することもできる。
即ち、図11に示す搬出装置251では、金属製の載置部材2511上に断熱材2512を設けて、バンプ形成後ウエハ202と載置部材2511とが直接に接触しないようにし、かつ樹脂材にてなる断熱材2512にてバンプ形成後ウエハ202の熱が載置部材2511へ伝達し難いようにしている。さらに又、バンプ形成後ウエハ202と断熱材2512とを点接触させ、より熱伝達が困難なように、断熱材2512には突起2513を設けている。このように構成することで、バンプ形成後ウエハ202を直接に金属製の載置部材1321に載置する場合に比べて、バンプ形成後ウエハ202の温度降下を遅延させることができる。
【0035】
図12に示す搬出装置252では、上述の搬出装置251の構造に加えてさらに、載置部材2521と断熱材2522との間に空気層2523を形成している。このように断熱効果を有する空気層2523を形成することで、断熱材2522から金属製の載置部材2521への熱伝達が遮断され易くなり、上記搬出装置251の場合に比べてよりバンプ形成後ウエハ202の温度降下を遅延させることができる。
尚、上述の搬出装置251及び搬出装置252のように、金属製の載置部材上に断熱材を設ける理由は、平面加工が容易な金属製の載置部材にて平滑面を作製しておくことで、バンプ形成後ウエハ202を載置する上記断熱材の載置面を平滑にするためであるが、断熱材のみでも上記載置面を平滑にすることができるときには、図13に示す搬出装置253のように断熱材2531のみにてバンプ形成後ウエハ202の載置部材を形成してもよい。
尚、このような断熱材付きの搬出装置251〜253を設けた場合、上述のようにバンプ形成後ウエハ202の冷却速度を遅延させることができるので、上述したステップ8叉はステップ9を実行してもよいが、省略することもできる。
【0036】
又、上記搬出装置251を例に採り図示されている図14に示すように、上記突起2513は、断熱材2512及び載置部材2511に対して隙間2515を設けて取り付けられている。よって、搬出装置251に載置後、バンプ形成後ウエハ202が厚み方向に対して直交方向へ移動するとき、突起2513も上記隙間にて上記直交方向へバンプ形成後ウエハ202とともに移動することができる。従って、突起が固定されている場合でバンプ形成後ウエハ202が上記移動したときには、バンプ形成後ウエハ202と上記突起とが擦れ、上記突起がバンプ形成後ウエハ202に傷を付けてしまう可能性もあるが、上述のようにバンプ形成後ウエハ202と突起2513とが共に同方向に移動することで上記傷を付ける可能性はなくなる。
又、図示するように、突起2513は、断熱材2512に対して、バンプ形成後ウエハ202の厚み方向にも隙間2515をあけて設けられているので、ウエハ202の上記厚み方向に対しても移動可能である。
又、上記突起2513のみを断熱材2512,2522,2531とは異なる材質にて製作してもよい。
【0037】
又、バンプ形成前ウエハ201、及びバンプ形成後ウエハ202に対する保温を上述の実施形態の場合よりもより良くするため、上記移載装置140に対して保温装置を設けることもできる。図15には、上述した移載装置140に上記保温装置262を取り付けた移載装置261を示している。
保温装置262は、カバー用部材2621と駆動部2624とを備える。カバー用部材2621は、上記ウエハ201,202の保温を行う部材であり、上記ウエハ201,202の厚み方向において上記ウエハ201,202を間に挟み上記第1クランプ部材1411及び第2クランプ部材1412を有する保持部141を覆って配置される上部カバー2622と下部シャッター2623とを備える。上記下部シャッター2623は、保持部141に挟持されるウエハ201,202の直径方向に沿って、上記駆動部2624によって左右に開閉する2つの下部シャッター2623−1,2623−2から構成される。それぞれの下部シャッター2623−1,2623−2には、ボンディングステージ110からの熱が上記ウエハ201,202に容易に作用するように、該下部シャッター2623−1,2623−2を貫通する複数の開口2625が設けられている。
このように構成される保温装置262を設けることで、ウエハ201,202を挟持した状態で下部シャッター2623を閉じ、上述のようにステップ5及びステップ8にて、ボンディングステージ110の上方にウエハ201,202を配置することで、ボンディングステージ110の熱がカバー用部材2621内へ進入してこもり、ウエハ201,202の保温を行うことができる。
【0038】
さらに、上記保温装置262には、温度制御され上記ウエハ201,202の保温を支援する気体をカバー用部材2621内に挟持されているウエハ201,202に対して吹き付ける保温支援装置263を設けることもできる。尚、本実施形態では、上記気体は窒素ガスであり、上記ウエハ201,202の表面に沿って該窒素ガスが流れるように、パイプ2631に導かれてウエハ201,202へ吹き付けられる。このように気体の吹き付けを行うことで、ウエハ201,202の全体を均一な温度にて保温することができる。又、窒素ガス若しくは不活性ガスの吹き付けを行うことでウエハ201,202に形成されている電極の酸化を防止することができる。
【0039】
さらに又、上記ウエハ201,202における上記割れ等の不具合発生防止に加えて、さらにバンプ形成行程におけるリードタイムの短縮を図るために、上述の実施形態及びその変形例の構成に加えて下記の構成を設けることもできる。
即ち、上述のように本実施形態では、移載装置140は一つの保持部141しか設けていないが、図4に示す移載装置144のように2つの保持部144−1,144−2を有し、例えば保持部144−1にてバンプ形成前ウエハ201の移載を行い、保持部144−2にてバンプ形成後ウエハ202の移載を行うように、それぞれを独立して駆動するようにしても良い。尚、各保持部144−1、144−2にも、上記温度測定器1419がそれぞれ設けられている。
このように構成することで、上記バンプ形成前ウエハ201の移載動作と上記バンプ形成後ウエハ202の移載動作とをそれぞれの上記保持部に分担させることができ、リードタイムの短縮化を図ることができる。
【0040】
さらに又、一つの移載装置140を備える場合において、搬入装置131及び搬出装置132の少なくとも一方に、図16に示すように、仮保持部材271を設けることができる。尚、搬入装置131側に設けた仮保持部材271を第1仮保持部材271−1、搬出装置132側に設けた仮保持部材271を第2仮保持部材271−2とする。例えば搬入装置131を例に採った場合、第1仮保持部材271−1は、載置部材1321を挟むようなU字形であり、上記載置部材1321に載置されているウエハ202の厚み方向に沿って、制御装置180にて動作制御される駆動装置272にて昇降される。このように第1仮保持部材271−1を設けることで、上記載置部材1321と第1仮保持部材271−1との間でウエハ201の受け渡しを行うことができ、載置部材1321は次のバンプ形成前ウエハ201を取り出しに行くことができる。よって、上記リードタイムの短縮化を図ることができる。このような動作及び効果は、第2仮保持部材271−2の場合も同様である。
【0041】
さらに又、図17に示すような、ウエハ201,202の収納容器302を一つしか有しないいわゆる片マガジンタイプのバンプ形成装置301において、上述のような仮保持部材にさらにヒータを備えたヒータ付仮保持部材303と、上述の仮保持部材304と、上記収納容器302に対してウエハ201,202の出し入れを行う搬送装置305と、移載装置306とを備えることで、例えば、搬送装置305にて取り出してきたバンプ形成前ウエハ201を上記ヒータ付仮保持部材303に載置し上記プリヒートを行いながら、空いた搬送装置305にて次のバンプ形成前ウエハ201を取り出しに行き、かつ移載装置306にてボンディングステージ110から仮保持部材304へバンプ形成後ウエハ202を移載することもできる。このように仮保持部材を有することで、各動作を並行して実行できることから、上記片マガジンタイプであってもリードタイムの短縮化を図ることができる。尚、このような構成においては、上記ヒータ付仮保持部材303は、プリヒート後、次のバンプ形成前ウエハ201を載置するまでにほぼ常温まで冷却する必要があるので、適宜な冷却装置をさらに備えるのが好ましい。
【0042】
第2実施形態;
以上の説明にて、例として主に使用した化合物半導体ウエハでは問題となることは少ないと思われるが、例えば水晶の基盤上に半導体回路を形成する半導体ウエハ(以下、「水晶半導体ウエハ」と記す)では、さらに、以下に示すような問題がある。尚、ここで説明する水晶半導体ウエハは、直径が3インチ、厚みが0.3から0.35mmのものを例に採るが、もちろんこれに限定されるものではない。
上述のように半導体ウエハ上へのバンプ形成を容易にする等の観点から、上記バンプボンディング用温度は、上述のように例えばシリコンウエハでは約250〜約270℃、リチウムタンタルウエハでは約150℃というように、できるだけ高温が好ましい。上記水晶半導体ウエハの場合もその例外ではないが、上述したプリヒートを行った上記水晶半導体ウエハを、種々の温度に設定した上記ボンディングステージ上に載置し上記バンプボンディング用温度への加熱を行うという、出願人の行った実験によれば下記の現象が見られた。上記ボンディングステージを昇温速度5℃/分にて徐々に加熱したときであっても、上記ボンディングステージが約250度、つまり図19に示すように上記ボンディングステージに接触する水晶半導体ウエハ211のステージ接触面側211bが上記ボンディングステージの約250度に達すると図19に示すように水晶半導体ウエハ211は反ってしまう。又、上記ボンディングステージの温度と載置直前の水晶半導体ウエハ211の温度との温度差が約50℃あると、図19に示すように水晶半導体ウエハ211は反ってしまう。又、上記温度差がたとえ50℃以下であったとしても、例えば20℃/分の割合にて急速に加熱したときには上記反りが発生してしまう。
尚、上記反りの具体的値としては、図19に示す寸法Iにおいて約2mmである。
【0043】
このように反った状態では、水晶半導体ウエハ211を上記ボンディングステージ上に吸着することができず、又、水晶半導体ウエハ211にバンプを形成することはもちろん不可能となる。一方、このように反った水晶半導体ウエハ211を上記ボンディングステージに強制的に吸着させたときには水晶半導体ウエハ211は割れてしまう。
上記反りが発生する原因は、本質的には水晶半導体ウエハ211の物性によるものと考えられるが、直接的には、水晶半導体ウエハ211における温度がその厚み方向において不均一であることである。つまり、水晶半導体ウエハ211が上記ボンディングステージ上に載置されることで、水晶半導体ウエハ211の上記ステージ接触面側211bは急速に加熱されるが、上記ステージ接触面側211bに対向する当該水晶半導体ウエハ211の回路形成面側211aの温度上昇速度は上記ステージ接触面側211bに比べると遅い。よって、上記ステージ接触面側211bと、上記回路形成面側211aとには温度差が生じ、該温度差が上記反りを発生させてしまう。
【0044】
そこで本実施形態では、ボンディングステージ110上に載置された水晶半導体ウエハ211に対して、上記回路形成面側211aと上記ステージ接触面側211bとの温度差を、載置された水晶半導体ウエハ211にバンプを形成するときに支障を生じないウエハ反り量、本実施形態では50μmに当該水晶半導体ウエハ211の反りを抑える反り非発生温度範囲内に収めるように制御するウエハ温度制御装置160を図1又は図18に示すように設けた。尚、上記ウエハ反り量とは、水晶半導体ウエハ211が凸状に反ったときにおいて、ボンディングステージ110に水晶半導体ウエハ211が吸着される前の状態にて図19に示す「I」にて示す寸法に対応する量である。又、実際のバンプ形成時には、上記吸着動作が行われることから上記50μmの値は約20μm以下になる。上記ウエハ温度制御装置160は、上記温度差を上記反り非発生温度範囲内に収めるため、ボンディングステージ110上に載置された水晶半導体ウエハ211に対して、上記回路形成面側211aを加熱する、又は、上記ステージ接触面側211bを冷却する。ここで、上記反り非発生温度範囲とは、上述の実験結果に基づき、約20℃以内である。
【0045】
ウエハ温度制御装置160において、上記回路形成面側211aを加熱する形態として、図18に詳しく示すように加熱風吹き付け装置161を設けている。該加熱風吹き付け装置161は、ボンディングステージ110の奥側にてバンプ形成ヘッド120の動作に干渉しない場所に設置され、ボンディングステージ110上に載置された水晶半導体ウエハ211の回路形成面側211aの全域若しくはほぼ全域に、上記温度差が上記反り非発生温度範囲内に収まるような温度にてなる加熱風を吹き付ける。例えば、ボンディングステージ110の温度が200℃に設定され、加熱風吹き付け装置161から200℃の加熱風が30秒程度送出される。
尚、加熱風吹き付け装置161の設置場所は、上記の箇所に限定されるものではなく、例えばボンディングステージ110の手前側等であってもよい。又、加熱風吹き付け装置161は、上記制御装置180に接続され上記加熱風の温度、吹き付け時間、風量、風速等がボンディングステージ110の温度との関係に基づき制御される。
【0046】
一方、ウエハ温度制御装置160において、上記ステージ接触面側211bを冷却する形態として、図18に詳しく示すように冷却風供給装置162を設けることができる。従来から、ボンディングステージには半導体ウエハを吸着するために吸引用の穴111が複数設けられており、これらは空気通路112を介して吸引装置113に連通している。上記冷却風供給装置162は、上記空気通路122に接続され空気通路122を介して上記冷却風を上記ステージ接触面側211bの全域若しくはほぼ全域に供給する。尚、ボンディングステージ110上には、載置された半導体ウエハの位置決め及び支持用の突起114が従来から設けられているので、冷却風供給装置162による上記冷却風の供給により水晶半導体ウエハ211がボンディングステージ110上から脱落するようなことはない。このような冷却風供給装置162は、上記制御装置180に接続され上記冷却風の温度、供給時間、風量、風速等がボンディングステージ110の温度との関係に基づき制御される。本実施形態の場合、ボンディングステージ110の温度が200℃に設定されているとき、冷却風供給装置162から20秒程度送出される。尚、このとき冷却風供給装置162から送出された直後であり上記ステージ接触面側211bに到達前における上記冷却風の温度は185℃である。
尚、上記反りを矯正する方法としては、本来的には、上記ステージ接触面側211bに比べて温度の低い上記回路形成面側211aを加熱する上記加熱風吹き付け装置161を設けるのが好ましいが、加熱風吹き付け装置161を設ける場合に比べて、冷却風供給装置162の場合には、既設の上記空気通路112を利用でき又設置場所の選択の自由度があるため、便利である。
【0047】
以上のように構成されるウエハ温度制御装置160の動作を図20を参照して説明する。尚、図20に示す動作は、図7に示すステップ6について水晶半導体ウエハ211の加熱、ボンディングを行う場合の動作である。又、本実施形態では、上記ウエハ温度制御装置160として上記冷却風供給装置162の場合を例に採る。
本実施形態では、ボンディングステージ110は200℃に設定されている。上述のように、ボンディングステージ110の温度と、該ボンディングステージ110に載置される水晶半導体ウエハ211との温度差は約50℃以内でなければならないので、水晶半導体ウエハ211には、上記ステップ5にて上述のプリヒートが施される。該プリヒートは、本実施形態では図8を参照して説明したように2段階にて実行され、まず100℃まで水晶半導体ウエハ211を昇温し、次に150℃まで加熱する。該プリヒート終了時点において、水晶半導体ウエハ211は、上記回路形成面側211a及び上記ステージ接触面側211bともに同一温度となっている。
【0048】
次に、ステップ61では、上記移載装置140の保持部141にて上記水晶半導体ウエハ211がボンディングステージ110上に載置され、これによりステップ62において水晶半導体ウエハ211の上記本加熱が行われる。上記載置により、上記ステージ接触面側211bが急速に加熱されるため、水晶半導体ウエハ211には上記反りが発生し始めるが、ステップ62の実行と同時にステップ63が実行される。即ち、上記冷却風供給装置162にて冷却風が水晶半導体ウエハ211の上記ステージ接触面側211bの全域若しくはほぼ全域に約20秒間、供給され、ステージ接触面側211bの温度上昇率が抑えられる。よって、上記回路形成面側211aと上記ステージ接触面側211bとの温度差が、載置された水晶半導体ウエハ211にバンプを形成するときに支障を生じない上記ウエハ反り量に当該水晶半導体ウエハ211の反りを抑える反り非発生温度範囲内に収まる。よって、一旦上記反りが生じたとしても矯正されて水晶半導体ウエハ211の反りは上記ウエハ反り量内となる。このようにして、水晶半導体ウエハ211は、本実施形態の場合にはボンディングステージ110の設定温度である上記200℃のボンディング用温度まで加熱される。
そしてステップ64では、上記ボンディング用温度までの上記加熱後、上記吸引装置113の動作により水晶半導体ウエハ211はボンディングステージ110上に吸着され、バンプ形成ヘッド120にて回路形成部分にバンプが形成される。
以後、上述したステップ7以降の動作が実行されていく。
【0049】
このように本実施形態によれば、上記本加熱の際に水晶半導体ウエハ211における反りは、バンプを形成するときに支障を生じないウエハ反り量内に抑えられることから、例えば200〜250℃というような高温まで上記ウエハ反り量内にて水晶半導体ウエハ211を加熱することができ、そして水晶半導体ウエハ211へバンプを形成することができる。
【0050】
上述のように、冷却風供給装置162は、上記ステージ接触面側211bの全域若しくはほぼ全域に対して均等に冷却風を供給しているが、上記反りの発生をより効果的に防止する観点から、場所によって温度や供給量等を異ならせてもよい。例えば、水晶半導体ウエハ211の中央部分へ上記冷却風を供給する冷却風供給装置と、その他の部分へ上記冷却風を供給する冷却風供給装置とを備え、上記その他の部分への冷却風に比べて上記中央部分への冷却風の温度を低くしたり、あるいは風量を多くしたりすることもできる。
【0051】
尚、上記説明では水晶半導体ウエハ211を例に採ったが、これに限定されるものではなく、熱伝達が悪く、かつ熱膨張率が温度により大きく異なるような物質を使用した半導体ウエハに上記第2実施形態は有効である。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様のバンプ形成方法、及び第3態様のバンプ形成装置によれば、アフタークーリング装置を備え、ウエハにバンプを形成した後、該ウエハの温度降下を制御したアフタークーリング動作を実行することから、温度変化に敏感な化合物半導体ウエハを扱うときであっても、焦電効果による回路破壊や、熱変形による割れ等の不具合が発生することはない。
【0053】
さらに、本発明の第2態様のバンプ形成方法、及び第4態様のバンプ形成装置によれば、上記アフタークーリング装置に加えてさらにプリヒート装置を備え、ウエハにバンプを形成する前に、該ウエハの温度上昇を制御しながら当該ウエハを加熱することから、温度変化に敏感な化合物半導体ウエハを扱うときであっても、焦電効果による回路破壊や、熱変形による割れ等の不具合の発生をさらに防止することができる。
【0054】
又、本発明の第5態様のバンプ形成方法、及び第6態様のバンプ形成装置によれば、ウエハ温度制御装置をさらに備え、ボンディングステージ上に載置される半導体ウエハに対してバンプ形成に支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑えるように温度制御がなされることから、例えば200〜250℃という高温においても半導体ウエハをほぼ平坦な状態に維持でき、よって上記高温にて上記半導体ウエハへバンプを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるバンプ形成装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す搬送装置を示す斜視図である。
【図3】図1に示す移載装置を示す斜視図である。
【図4】図3に示す移載装置の変形例を示す斜視図である。
【図5】図3に示す移載装置の平面図である。
【図6】図3に示す移載装置のクランプ機構を示す断面図である。
【図7】図1に示すバンプ形成装置にて実行されるバンプ形成方法における動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示すステップ5のプリヒートにおける種々の温度上昇カーブを示すグラフである。
【図9】図7に示すステップ5のプリヒートにおける種々の温度上昇カーブを示すグラフである。
【図10】図7に示すステップ8又はステップ9における温度降下カーブを示すグラフである。
【図11】図1に示す搬出装置の変形例を示す断面図である。
【図12】図1に示す搬出装置の変形例を示す断面図である。
【図13】図1に示す搬出装置の変形例を示す断面図である。
【図14】図11から図13に示す搬出装置に備わる突起部分の断面図である。
【図15】図1に示す移載装置の変形例を示す図である。
【図16】図1に示すバンプ形成装置の変形例に備わる仮保持部材を示す斜視図である。
【図17】図1に示すバンプ形成装置の変形例を示すブロック図である。
【図18】図1に示すバンプ形成装置にウエハ温度制御装置を構成する加熱風吹き付け装置を備えた状態を示す斜視図である。
【図19】ボンディングステージ上において水晶半導体ウエハが反った状態を示す図である。
【図20】図1に示すバンプ形成装置にウエハ温度制御装置を備えた場合に、図7のステップ6における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…バンプ形成装置、110…ボンディングステージ、
120…バンプ形成ヘッド、130…搬送装置、
131…搬入装置、132…搬出装置、140…移載装置、
144−1、144−2…移載装置、
160…ウエハ温度制御装置、180…制御装置、
205…第1収納容器、206…第2収納容器、
211…水晶半導体ウエハ、211a…回路形成面側、
211b…ステージ接触面側、
263…保温支援装置、271…仮保持部材、
1325…送風装置、1411、1412…クランプ部材、
1414…クランプ機構、1419…温度測定器、
2511、2521…載置部材、2512、2522…断熱材、
2621…カバー用部材、2625…開口。

Claims (57)

  1. 温度変化に敏感な半導体ウエハに形成された回路の電極上にバンプを形成するバンプ形成方法であって、
    バンプ形成のために行う上記半導体ウエハの本加熱後における上記半導体ウエハへのバンプボンディング後、当該半導体ウエハを収納容器へ収納する前に、上記半導体ウエハに対して上記半導体ウエハの温度降下を制御したアフタークーリング動作を行い、
    上記アフタークーリング動作は、上記半導体ウエハ上の回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要な上記本加熱におけるバンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱するボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに非接触な状態にて上記半導体ウエハを配置し、さらに、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージに非接触な状態にて上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより上記温度降下を制御してなされる、
    ことを特徴とするバンプ形成方法。
  2. 上記半導体ウエハは化合物半導体ウエハである、請求項1記載のバンプ形成方法。
  3. 上記アフタークーリング動作は、上記バンプボンディングの終了後、上記半導体ウエハを上記ボンディングステージの上方から外れた冷却位置に配置することでなされる、請求項1又は2記載のバンプ形成方法。
  4. 上記アフタークーリング動作は、予め設定されたアフタークーリング用プログラムに従い実行される、請求項1から3のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  5. 上記アフタークーリング動作は、上記半導体ウエハの温度を実際に測定しながら実行される、請求項1から3のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  6. 上記アフタークーリング動作における温度降下は、上記隙間寸法及び上記配置時間の少なくとも一方を複数回変化させる制御により実行される、請求項1から5のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  7. 上記アフタークーリング動作は、上記半導体ウエハの材質及び厚みの少なくとも一方に基づき制御される、請求項1から6のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  8. 上記本加熱の実行前に、上記半導体ウエハを予めプリヒート動作を行う、請求項1から7のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  9. 上記バンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱する上記ボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置して上記本加熱が実行されるとき、上記プリヒート動作は上記ボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに非接触な状態に上記半導体ウエハを配置することでなされる、請求項8記載のバンプ形成方法。
  10. 上記プリヒート動作は、予め設定されたプリヒート用プログラムに従い実行される、請求項8又は9に記載のバンプ形成方法。
  11. 上記プリヒート動作は、上記半導体ウエハの温度を実際に測定しながら実行される、請求項8又は9に記載のバンプ形成方法。
  12. 上記プリヒート動作における温度上昇は、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージの上方に上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより制御される、請求項9から11のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  13. 上記プリヒート動作における温度上昇は、上記隙間寸法及び上記配置時間の少なくとも一方を複数回変化させる制御により実行される、請求項12記載のバンプ形成方法。
  14. 上記プリヒート動作は、上記半導体ウエハの材料及び厚みの少なくとも一方に基づき制御される、請求項8から13のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  15. 上記プリヒート動作及び上記アフタークーリング動作の両方を実行する場合、上記アフタークーリング動作における上記温度降下制御の方が上記プリヒート 動作における上記温度上昇制御よりも単位時間当たりの温度変化率を細かく設定する、請求項8から14のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  16. 上記本加熱におけるバンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱するボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側(211b)における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側(211a)における温度との温度差を、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御する、請求項1から15のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  17. 上記反り非発生温度範囲内への上記制御は、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記回路形成面側を加熱することで達成する、請求項16記載のバンプ形成方法。
  18. 上記回路形成面側の加熱は、上記温度差が上記反り非発生温度範囲内となる温度にてなる加熱風を上記回路形成面へ吹き付けることでなされる、請求項17記載のバンプ形成方法。
  19. 上記反り非発生温度範囲内への上記制御は、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記ステージ接触面側を冷却することで達成する、請求項16記載のバンプ形成方法。
  20. 上記ステージ接触面側の冷却は、上記温度差が上記反り非発生温度範囲内となる温度にてなる冷却風を上記ステージ接触面へ吹き付けることでなされる、請求項19記載のバンプ形成方法。
  21. 上記反り非発生温度範囲とは、20℃以内である、請求項16から20のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  22. 上記半導体ウエハは、水晶を基盤としたウエハである、請求項16から21のいずれかに記載のバンプ形成方法。
  23. 温度変化に敏感な半導体ウエハを載置するとともに該半導体ウエハの回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを本加熱するボンディングステージ(110)と、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記電極上に上記バンプを形成するバンプ形成ヘッド(120)と、上記ボンディングステージに対して上記半導体ウエハの着脱を行う移載装置(140)と、を備えたバンプ形成装置であって、
    上記本加熱された上記半導体ウエハへのバンプのボンディングの後、上記半導体ウエハに対して温度降下制御に基づいて上記半導体ウエハの冷却を行うアフタークーリング装置であって、上記ボンディングステージと、上記移載装置と、第1制御装置(180−1)とを備え、上記ボンディングステージの熱を利用して上記半導体ウエハのアフタークーリング動作を行う装置であり、上記第1制御装置は、上記バンプボンディング用温度に加熱されている上記ボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに上記半導体ウエハが非接触な位置に上記半導体ウエハを保持した上記移載装置を配置させ、かつ、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージの上方に上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより上記半導体ウエハにおける上記アフタークーリング動作における温度降下を制御する、アフタークーリング装置(110、140、180)、
    を備えたことを特徴とするバンプ形成装置。
  24. 上記第1制御装置による上記アフタークーリング動作における温度降下の制御は、上記隙間寸法及び上記配置時間の少なくとも一方を複数回変化させる制御により実行される、請求項23記載のバンプ形成装置。
  25. 上記第1制御装置は、予め設定されたアフタークーリング用プログラムに従い上記アフタークーリング動作を実行する、請求項23又は24に記載のバンプ形成装置。
  26. 上記アフタークーリング動作がなされる半導体ウエハの温度を測定する第1温度測定器(1419)を備え、上記第1制御装置は、上記第1温度測定器にて実際に測定された上記半導体ウエハの温度に基づき上記アフタークーリング動作を制御する、請求項23又は24に記載のバンプ形成装置。
  27. 上記第1制御装置は、上記半導体ウエハの材質及び厚みの少なくとも一方に基づき上記アフタークーリング動作を制御する、請求項23から26のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  28. 上記ボンディングステージへ上記半導体ウエハを載置して上記バンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを加熱する前に上記半導体ウエハのプリヒート動作を行うプリヒート装置(110、140、180)をさらに備えた、請求項23から27のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  29. 上記プリヒート装置は、上記ボンディングステージと、上記移載装置と、第2制御装置(180−2)とを備え、上記ボンディングステージの熱を利用して上記半導体ウエハの上記プリヒート動作を行う装置であり、上記第2制御装置は、上記バンプボンディング用温度に加熱されている上記ボンディングステージの上方で上記ボンディングステージに上記半導体ウエハが非接触な位置に上記半導体ウエハを保持した上記移載装置を配置させる、請求項28記載のバンプ形成装置。
  30. 上記第2制御装置は、上記ボンディングステージと上記半導体ウエハとの隙間寸法、及び上記ボンディングステージの上方に上記半導体ウエハを配置する配置時間の少なくとも一方を変化させることにより上記半導体ウエハにおける上記プリヒート動作における温度上昇を制御する、請求項29記載のバンプ形成装置。
  31. 上記第2制御装置による上記プリヒート動作における温度上昇の制御は、上記隙間寸法及び上記配置時間の少なくとも一方を複数回変化させる制御により実行される、請求項30記載のバンプ形成装置。
  32. 上記第2制御装置は、予め設定されたプリヒート用プログラムに従い上記プリヒート動作を実行する、請求項29から31のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  33. 上記プリヒートされる半導体ウエハの温度を測定する第2温度測定器(1419)を備え、上記第2制御装置は、上記第2温度測定器にて実際に測定された上記半導体ウエハの温度に基づき上記プリヒート動作を制御する、請求項29から31のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  34. 上記第2制御装置は、上記半導体ウエハの材質及び厚みの少なくとも一方に基づき上記プリヒート動作を制御する、請求項29ないし33のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  35. 上記半導体ウエハを収納する収納容器(205、206)と、該収納容器に対して上記半導体ウエハの搬送を行うとともに上記移載装置との間で上記半導体ウエハのやり取りを行う搬送装置(130)とをさらに備えた、請求項23から34のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  36. 上記搬送装置にて上記収納容器から取り出したバンプ形成前半導体ウエハ(201)を保持し上記移載装置への受け渡しを行う第1仮保持部材(271−1)と、上記ボンディングステージから上記移載装置が保持したバンプ形成後半導体ウエハ(202)を保持し上記搬送装置への受け渡しを行う第2仮保持部材(271−2)との少なくとも一方をさらに備えた、請求項35記載のバンプ形成装置。
  37. 上記収納容器は、バンプ形成前のバンプ形成前半導体ウエハ(201)を収納する第1収納容器(205)と、バンプ形成後のバンプ形成後半導体ウエハ(202)を収納する第2収納装置(206)とを有する、請求項35又は36記載のバンプ形成装置。
  38. 上記搬送装置は、上記半導体ウエハを載置する載置部材(2511、2521)を備え、該載置部材において少なくとも上記半導体ウエハとの接触部分は上記半導体ウエハの温度降下を遅延させる断熱材(2512、2522)を備えた、請求項 35から37のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  39. 上記移載装置は、上記半導体ウエハの周囲にほぼ均等な間隔にて配置され上記半導体ウエハに対して力学的に応力を与えずかつ熱的な温度勾配を生じさせないクランプ機構(1414)を有する、請求項23から38のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  40. 上記搬送装置は、上記第1収納容器から上記バンプ形成前半導体ウエハを取り出す搬入装置(131)と、上記バンプ形成後半導体ウエハを上記第2収納容器へ搬出する搬出装置(132)とを備える、請求項37記載のバンプ形成装置。
  41. 上記搬出装置は、上記アフタークーリング装置に含まれ、該搬出装置には、上記第1制御装置にて温度制御された気体を、載置された上記バンプ形成後半導体ウエハに送風する送風装置(1325)を備える、請求項40記載のバンプ形成装置。
  42. 上記気体は不活性ガスである、請求項41記載のバンプ形成装置。
  43. 上記気体は窒素ガスである、請求項41記載のバンプ形成装置。
  44. 上記移載装置は、上記半導体ウエハの上記プリヒート動作及び上記アフタークーリング動作の少なくとも一方を実行する際に保持している上記半導体ウエハを覆い当該半導体ウエハの保温を行う開閉自在なカバー用部材(2621)を備え、該カバー用部材には、上記ボンディングステージからの熱が進入するように開口(2625)が設けられている、請求項29から43のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  45. 上記移載装置は、上記カバー用部材にて覆われている上記半導体ウエハに対して温度制御され上記半導体ウエハの保温を支援する気体を吹き付ける保温支援装置(263)をさらに備えた、請求項44記載のバンプ形成装置。
  46. 上記移載装置は、上記搬入装置又は上記第1仮保持部材が保持する上記半導体ウエハを上記ボンディングステージへ移載する第1移載装置(144−1)と、上記ボンディングステージから上記第2仮保持部材へ上記半導体ウエハを移載する第2移載装置(144−2)とを備える、請求項36から45のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  47. 上記ボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側(211b)における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側(211a)における温度との温度差を、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御するウエハ温度制御装置(160)をさらに備えた、請求項23から46のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  48. 上記ウエハ温度制御装置は、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記回路形成面側を加熱することで上記反り非発生温度範囲内への上記制御を達成する、請求項47記載のバンプ形成装置。
  49. 上記ウエハ温度制御装置は、上記温度差が上記反り非発生温度範囲内となる温度にてなる加熱風を上記回路形成面へ吹き付けることで上記回路形成面側の加熱を行う、請求項48記載のバンプ形成装置。
  50. 上記ウエハ温度制御装置は、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記ステージ接触面側を冷却することで上記反り非発生温度範囲内への上記制御を達成する、請求項47記載のバンプ形成装置。
  51. 上記ウエハ温度制御装置は、上記温度差が上記反り非発生温度範囲内となる温度にてなる冷却風を上記ステージ接触面へ吹き付けることで上記ステージ接触面側の冷却を行う、請求項50記載のバンプ形成装置。
  52. 上記反り非発生温度範囲とは、20℃以内である、請求項47から51のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  53. 上記半導体ウエハは、水晶を基盤としたウエハである、請求項47から52のいずれかに記載のバンプ形成装置。
  54. 半導体ウエハに形成された回路の電極上にバンプを形成するバンプ 形成方法であって、
    バンプ形成のために行う上記半導体ウエハの本加熱後における上記半導体ウエハへのバンプボンディング後、当該半導体ウエハを収納容器へ収納する前に、上記半導体ウエハに対して上記半導体ウエハの温度降下を制御したアフタークーリング動作を行い、かつ、
    上記本加熱におけるバンプボンディング用温度に上記半導体ウエハを加熱するボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側(211b)における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側(211a)における温度との温度差を、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記回路形成面側を加熱することで、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御する、
    ことを特徴とするバンプ形成方法。
  55. 半導体ウエハを載置するとともに該半導体ウエハの回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを本加熱するボンディングステージ(110)と、上記ボンディングステージ上に載置され上記半導体ウエハの上記電極上に上記バンプを形成するバンプ形成ヘッド(120)と、上記ボンディングステージに対して上記半導体ウエハの着脱を行う移載装置(140)と、を備えたバンプ形成装置であって、
    上記本加熱された上記半導体ウエハへのバンプのボンディングの後、上記半導体ウエハに対して温度降下制御に基づいて上記半導体ウエハの冷却を行うアフタークーリング装置(110、140、180)と、
    上記半導体ウエハを収納する収納容器(205、206)と、
    該収納容器に対して上記半導体ウエハの搬送を行うとともに上記移載装置との間で上記半導体ウエハのやり取りを行う搬送装置(130)と、
    上記搬送装置にて上記収納容器から取り出したバンプ形成前半導体ウエハ(201)を保持し上記移載装置への受け渡しを行う第1仮保持部材(271−1)、及び上記ボンディングステージから上記移載装置が保持したバンプ形成後半導体ウエハ(202)を保持し上記搬送装置への受け渡しを行う第2仮保持部材(271−2)の少なくとも一方と、を備えたことを特徴とするバンプ形成装置。
  56. 半導体ウエハを載置するとともに該半導体ウエハの回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを本加熱するボンディングステージ(110)と、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記電極上に上記バンプを形成するバンプ形成ヘッド(120)と、上記ボンディングステージに対して上記半導体ウエハの着脱を行う移載装置(140)と、を備えたバンプ形成装置であって、
    上記本加熱された上記半導体ウエハへのバンプのボンディングの後、上記半導体ウエハに対して温度降下制御に基づいて上記半導体ウエハの冷却を行うアフタークーリング装置(110、140、180)と、
    上記半導体ウエハを収納する収納容器(205、206)と、
    該収納容器に対して上記半導体ウエハの搬送を行うとともに上記移載装置との間で上記半導体ウエハのやり取りを行い、かつ上記半導体ウエハを載置する載置部材(2511、2521)を備え、該載置部材において少なくとも上記半導体ウエハとの接触部分は上記半導体ウエハの温度降下を遅延させる断熱材(2512、2522)を有する搬送装置(130)と、
    を備えたことを特徴とするバンプ形成装置。
  57. 半導体ウエハを載置するとともに該半導体ウエハの回路に形成されている電極上にバンプを形成するに必要なバンプボンディング用温度まで上記半導体ウエハを本加熱するボンディングステージ(110)と、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記電極上に上記バンプを形成するバンプ形成ヘッド(120 )と、上記ボンディングステージに対して上記半導体ウエハの着脱を行う移載装置(140)と、を備えたバンプ形成装置であって、
    上記本加熱された上記半導体ウエハへのバンプのボンディングの後、上記半導体ウエハに対して温度降下制御に基づいて上記半導体ウエハの冷却を行うアフタークーリング装置(110、140、180)と、
    上記ボンディングステージ上に上記半導体ウエハを載置した後上記バンプボンディングを行う前に、上記ボンディングステージ上に載置された当該半導体ウエハに対して、上記ボンディングステージに接触している当該半導体ウエハのステージ接触面側(211b)における温度と上記ステージ接触面に対向する当該半導体ウエハの回路形成面側(211a)における温度との温度差を、バンプ形成上支障を生じない程度に当該半導体ウエハの反りを抑える反り非発生温度範囲内に制御するウエハ温度制御装置(160)と、
    上記ウエハ温度制御装置は、上記ボンディングステージ上に載置された上記半導体ウエハの上記回路形成面側を加熱することで上記反り非発生温度範囲内への上記制御を達成することを特徴とするバンプ形成装置。
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