JP3625535B2 - 線材分離供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばワイヤーダイオード,抵抗体等の電子部品に使用される複数の線材を保持して被供給部に対して1本ずつ分離供給可能な線材分離供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイヤーダイオード,抵抗体,トランジスタ,サーミスタ等の電子部品には、リードとして線材(ワイヤー)が用いられている。このワイヤーは、予め一定の径(例えば0.5φ程度)を有し、所定長に切断された円柱状の銅線等が用いられる。
上記ワイヤーを用いてダイオード等の大量の電子部品を製造する場合、ワイヤーと半導体素子を接合(ボンディング)したものを整列載置したローディングフレームにより金型にセットし、金型をクランプして樹脂封止等の工程が行われて、電子部品が製造されていた。
ところで、上記金型内に運ばれた半導体素子に接合されたワイヤーは、モールド工程より前工程で折れて欠損するものが生ずる場合がある。この欠損状態のままモールド工程に移行すると欠損部分より樹脂漏れを生ずるおそれがあることから、ワイヤーの欠損を確認すると作業者はダミーワイヤーを手作業でローディングフレーム上に補充していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のダミーワイヤーの補充作業は、手作業であるため作業効率が低い。この補充作業を自動化する場合、例えば、図11に示すように、複数本のワイヤー51をホッパー52に複数本収納しておき、振動式パーツフィーダ53により振動を加えて整列させかつ一本ずつに分離した後、別に設けたピックアップフィンガ54によりチャッキングして、図示しないローディングフレーム上へ運んで順次整列載置する構成が考えられる。
上記線材分離供給装置を用いるとすれば、ダミーワイヤーをストックして一本ずつ分離する分離装置(例えば振動式パーツフィーダ53)と、該分離されたダミーワイヤーをチャッキングしてローディングフレームの欠損部分に運ぶための供給装置(例えばピックアップフィンガ54)が別々に必要になり、装置が複雑化,大型化し、製造コストが高くなる。
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、被供給部への線材の分離供給を自動化することで省力化を図ると共に、線材の分離供給を一体化して行うことにより小型軽量で製造コストを削減することが可能な線材分離供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、複数の線材を保持して被供給部に対して1本ずつ分離供給可能な線材分離供給装置において、複数の線材を整然と積み上げてロック状態に保持させるために断面V字状に所定保持角度に傾斜した傾斜面を備えた線材保持手段と、前記線材保持手段の傾斜面の傾斜角を所定保持角度より変動させるための傾斜角変動手段と、前記線材保持手段より供給された線材を1本ずつ分離して前記被供給部へ供給するための線材供給路を開閉可能な分離手段と、前記分離手段を往復移動させることにより前記線材供給路を開閉する分離駆動手段と、を備え、
前記傾斜角変動手段は、前記傾斜面を回動させることにより、整然と積み上げられたロック状態を一時的に解除して線材を前記線材保持手段から前記分離手段へ供給することを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、線材保持手段に複数本の線材を供給すると、1〜2本は分離手段に落下するが、残りの線材は所定保持角度、例えば60°に傾斜した傾斜面に沿って整然と積み上げられてロック状態に保持される。そして、傾斜角変動手段により一方の傾斜面を前記所定保持角度が小さくなる方向に支軸を中心に回動させることにより、整然と積み上げられたロック状態を一時的に解除して線材を前記線材保持手段から分離手段へ供給する。
そして、分離駆動手段により前記分離手段を往復移動させて線材供給路を開閉することにより、線材を被供給部へ1本ずつ分離供給する。
特に、前記被供給部における線材の欠損を検出するための欠損検出手段を備えた場合には、前記欠損検出手段の検出結果に応じて前記分離駆動手段を駆動させて前記分離手段を往復移動させて線材を被供給部に分離供給する。
また、前記分離手段の移動動作により被供給部に供給する線材を検出する線材供給検出手段を備えた場合には、前記傾斜角変動手段は当該線材供給検出手段の検出結果に基づいて前記線材保持手段の傾斜面を回動させて線材を前記分離手段へ供給する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の線材分離供給装置の一実施例について図面を用いて説明する。
図1は線材分離供給装置の全体構成を示す正面図、図2は図1の左側面図、図3は図1の右側面図及びその平面及び底面図、図4はホッパーの回動機構を示す説明図、図5はホッパー内のワイヤーのロック状態、及びワイヤーの分離供給動作を示す説明図、図6は線材分離供給装置の走査状態を示す説明図、図7は金型内にセットされたワイヤーを載置したローディングフレームの平面図、及びその側面図、図8はローディングフレームの構成を示す説明図、図9はワイヤーダイオードのモールド工程を示す説明図、図10はモールド成形後のワイヤーダイオードの説明図である。
【0008】
(全体構成)
先ず、図1〜図4を参照して線材分離供給装置の全体構成について説明する。図1において、1は線材保持手段としてのホッパーであり、複数の線材(ダミーワイヤー)2を整然と積み上げてロック状態に保持可能な断面V字状に所定保持角度、例えば60°に傾斜させることが可能な傾斜面1a,1bとその両側を閉塞する側壁1c,1dを備えている(図3参照)。上記傾斜面1a,1bは回動軸1eを中心に回動可能に取付られている。
3は傾斜角変動手段としてのホッパー上下シリンダーであり、後述するリンク機構により上記ホッパー1の傾斜面1aの傾斜角を所定保持角度(例えば60°)より例えば小さくなる方向に回動させるものである。尚、上記ホッパー上下シリンダー3は、上記傾斜面1aを所定保持角度より大きくなる方向に回動させても良い。
【0009】
4は分離手段としての分離シャッターであり、水平方向にスライド可能なシャッター板4a、該シャッター板4aに係合するL型係合部材4b、相互に水平方向にずれた位置に形成された鉛直方向に走るワイヤー供給路4d,4eを形成したシャッターフレーム4cを装備している。
【0010】
6は欠損検出手段としての欠損検出センサーであり、ローディングフレーム5におけるワイヤーの欠損を検出する。7は分離駆動手段としてのシャッター開閉シリンダーであり、前記欠損検出センサー6の検出結果に応じて前記分離シャッター4を水平方向に往復移動させる。上記シャッター開閉シリンダー7のロッドは、L型係合部材4bに連結されており、該L型係合部材4bを介してシャッター板4aを水平方向に移動させる。
【0011】
また8はユニット取付板であり、上記ホッパー上下シリンダー3、欠損検出センサー6が取付固定されている。また上記ユニット取付板8には、図3及び図4に示すように、ガイドレール8aが両側に突設されている。9は移動板であり上記ユニット取付板8に対向して設けられている。この移動板9には上記ガイドレール8aに係合して移動する凹部を形成した移動ガイド部材9aが両側に形成されている。
上記ユニット取付板8の下端には2つのアーム10が連結されており、該アーム10間にはロッド11が架設されている。このロッド11は前記傾斜面1aの裏面側に当接して支持している。また上記移動板9は前記ホッパー上下シリンダー3のロッド先端にリンク12を介して連結されている。
また、図4に示すように、傾斜面1aは回動軸1eの長手方向両側に取り付られた支持アーム1fにより一体となって回動可能に支持されており、該支持アーム1f及び傾斜面1aの自重により図4の時計回り方向に回転するように構成されている。
【0012】
従って、図4に示すように、上記ホッパー上下シリンダー3を駆動してそのロッドを押し出すことでリンク12を介して移動板9がガイドレール8aに沿って下降し、アーム10,10間に架設されたロッド11が傾斜面1aの裏面側に当接しながら該傾斜面1aを回動軸1eを中心に反時計回り方向、即ち前記所定保持角度60°より小さくなる方向に回動軸1eを中心に回動させる。これによって、ホッパー1内に整然と俵積みされたダミーワイヤー2のロック状態を一時的に解除し、前記ワイヤー供給路4dを経て前記シャッター板4aへ供給できる。また上記ホッパー上下シリンダー3のロッドを吸引すると、移動板9はガイドレール8aに沿って上昇し、傾斜面1aは自重により図4の時計回り方向に回転して所定保持角度にて停止する。
【0013】
また、図2において、シャッター開閉シリンダー7は、上記側壁1dに連結するシリンダー保持部材13に一体的に保持されており、また図4に示すように、分離シャッター4のシャッターフレーム4cは、上記側壁1c,1dに連結するフレーム保持部材14に一体的に保持されている。
【0014】
また、図1において、15は線材有無検出手段としてのワイヤー検出センサーであり、例えばセンサーレバーとフォトインタラプタの組み合わせにより、ホッパー1内のダミーワイヤー2の残量が所定量より少なくなったことを検出する。
【0015】
16は線材供給検出手段としてのワイヤー供給検出センサーであり、例えば発光部と受光部を備えた反射型センサーが用いられ、シャッターフレーム4cの裏面側にL型アングル材4gによって一体に取り付けられ、シャッターフレーム4cに形成されたワイヤー供給路4eをローディングフレーム5に向かって供給されるダミーワイヤー2の通過を検出する。前記ホッパー上下シリンダー3は、上記ワイヤー供給検出センサー16の検出信号に応じて駆動することにより傾斜面1aを回動させて、ダミーワイヤー2をホッパー1より分離シャッター4への供給動作を行う。
【0016】
17は取付部であり、前記ユニット取付板8に一体に保持されたホッパー1、分離シャッター4、ホッパー上下シリンダー3、欠損検出センサー6、シャッター開閉シリンダー7等の移動ユニット18を、前記ローディングフレーム5に対してX−Y方向に走査可能なX−Y駆動ロボット(図示せず)に搭載するためのものである。
【0017】
次に上述のように構成された線材供給装置の各部の構成について図面を参照してより詳細に説明する。
(ホッパー)
図5(a)において、ポッパー1は傾斜面1a,1bが60°V形の所定保持角度を有しており、直径約0.5mm、長さ約66mm程度の銅線よりなる円柱状のダミーワイヤ2をストックするものである。上記所定保持角度を60°とすることにより、円形断面のワイヤー2は整然と積み込まれ、最下側のワイヤー2aはワイヤー供給路4d(溝巾約0.6mm)に落下するが、残りのワイヤーはロック状態となる。このとき、ワイヤー2は径分位の変形を伴うが、60°に整然と俵積みされた状態でその変形を矯正するように維持される。
【0018】
次に、図5(b)に示すように、傾斜面1aを上記所定保持角度60°より小さくなる方向に約15°程度傾けることにより、ダミーワイヤー2の整列状態が崩れて、最下側のワイヤー2aはワイヤー供給路4dへ落下する。上記ワイヤー2の整列状態を崩すためには、傾斜角1aの回動を少なくとも2〜3度行うことが好ましい。上記傾斜面1aを60°の位置に戻すと、最下側のワイヤー2aはやはり、ワイヤー供給路4dへ落下するが、残りのワイヤーは再びロック状態となって、整然と積み上げられる。
【0019】
次に、図5(c)に示すように、ワイヤー供給路4d内に落下したダミーワイヤー2は、最下側のワイヤー2aがシャッター板4aに設けたワイヤー積載スリット4f内に収容されており、該ワイヤー2aの上にワイヤー供給路4dの両壁に沿って1列に積み上げられる。このとき、ダミーワイヤー2の変形は上下方向のみに規制されが、1列に積み上げられることでさらに変形が確実に矯正される。このように、従来の振動式パーツフィーダではワイヤの変形を生ずるおそれがあるのに対して、本発明に係る線材供給装置ではワイヤーの変形を矯正する効果がある。
次に、前述したシャッター開閉シリンダー7を駆動させて後述する分離シャッター4を水平方向に移動させることにより、1本ずつ分離されたダミーワイヤー2をローディングフレーム5へ供給する。
【0020】
(分離シャッター)
上記分離シャッター4は、図5(c)に示すように、前記ホッパー1よりワイヤー供給路4dを経て供給されたダミーワイヤー2のうち最下側のワイヤー2aのみをシャッター板4aに形成したワイヤー積載スリット4fに保持している。この状態で、シャッター開閉シリンダー7を駆動させると、上記シャッター板4aを水平方向に移動させてワイヤー積載スリット4fとワイヤー供給路4eを合致させて上記ワイヤー2aのみをローディングフレーム5へ分離供給する。
なお、上記ワイヤー供給路4d,4e及びシャッター板4aに形成したワイヤー積載スリット4fの大きさは、ダミーワイヤー2の一本分が通過できる程度の大きさに形成されている。
【0021】
(ローディングフレーム)
ローディングフレーム5は、図6及び図7に示すように、長手方向両側に複数の凹凸部を連続して形成した支持部5a,5bを形成した積載板5cが互いに隣接するように複数枚装備されており、各積載板5c上にはダイオード等の半導体素子にワイヤーリードが接合された電子部品19がそのワイヤー両端部を上記支持部5a,5bに支持されて長手方向に整列して搭載されている。また上記支持部5a,5bの両側には電子部品19の長手方向のがたつきを防止するためのストッパーとなるワイヤガイド5d,5eがそれぞれ支持部5a,5bと平行に設けられている。上記各積載板5cは、図6に示すように、後述する樹脂封止のための空間を確保するため長手方向(矢印X方向)両側に所定間隔を開けて配置され、図7に示すように、幅方向(矢印Y方向)に隣接するように配置されている。
【0022】
上記電子部品19を搭載したローディングフレーム5は、モールド工程を行うため、図示しないチャッキング手段により把持して金型(下型)上にセットされる。このとき、上記電子部品19のうち樹脂封止される半導体素子は、金型のキャビティ部分に位置するように配置される。
前記ホッパー1,分離シャッター4等を一体的に支持した移動ユニット18を、図6に示すように上記積載板5cの長手方向(矢印X方向)に走査しながら、欠損検出センサー6によりワイヤーリードが欠損していないか否かを検出し、欠損を検出するとシャッター開閉シリンダー7を駆動してダミーワイヤー2を欠損部分に供給する。そして、1列分、即ち最初の積載板5cの走査が終了すると、図7の矢印Y方向に隣の列の積載板5cに移動して同様に矢印X方向の走査を行いワイヤーリードの欠損部分があればダミーワイヤー2を供給する。
以上の動作を繰り返して、ローディングフレーム5に搭載された電子部品19全体の走査を終了する。
【0023】
また、図8において、上記ローディングフレーム5の各積載板5cに形成された支持部5a,5bの形状と、金型上で電子部品19のワイヤーリードを支持する下チェイス(下型)20の形状を比較すると、例えば支持部5a,5bの凹部の幅は約1.2mmで傾斜角は約30°に設定されている。また下チェイス20の凹部の幅はダミーワイヤー2とほぼ同じ0.5mmで傾斜角は約40°に設定されている。
このように設定したのは、ローディングフレーム5上では、ダミーワイヤー2を下チェイス20に導くためのガイドであれば足りるため、所定のクリアランスをもって搭載されているのに対し、下チェイス20では樹脂封止を行うため、電子部品19を正確に固定する必要があるためである。
なお、上記ローディングフレーム5の下チェイス20への搭載が完了すると、モールド工程に移行するため、上チェイス(上型)21が下降して下チェイス20と共に電子部品19を挟持する。このとき、電子部品19のワイヤリード両側は下チェイス20の凹部に固定されており、ローディングフレーム5の支持部5a,5b及びワイヤガイド5d,5eは、金型より外側に逃げた位置に配置されるため、金型と干渉することはない。
【0024】
(モールド工程)
次にモールド工程について説明すると、図9に示すように、下チェイス20と上チェイス21に電子部品を挟持させた後、図示しないポットに装填された樹脂タブレットをプランジャによって押圧して図7及び図9に示すようにカル22,ランナ23を経て各ゲート24より各半導体素子が配置されているキャビティ25内に樹脂がそれぞれ流入して封止される。上記下チェイス20と上チェイス21にはそれぞれエジェクターピン20a及びエジェクターピン21aがそれぞれ配置されており、樹脂成形後の製品の金型からのスムーズな離型を行っている。尚、上記エジェクターピン20a,21aはランナ樹脂部をそれぞれ押圧するように配置されており、離型を効果的に行っている。上記離型後のワイヤーダイオード26を図10に示す。同図において、ワイヤーダイオード26の樹脂成形部にゲート樹脂が付着したままであるが、次に切断工程に移行して不要な樹脂が除去されて、製品としての仕上げが行われる。
【0025】
(ダミーワイヤ供給動作)
次に前述したワイヤー供給装置によるダミーワイヤー供給動作について説明する。先ず、移動ユニット18のホッパー1には、図5に示すように、複数のダミーワイヤー2をストックしておく。
図7に示すように、ローディングフレーム5には、半導体素子にワイヤーリードが接合された電子部品19がそのワイヤー両端部が上記支持部5a,5bに支持されて整列して搭載されている。上記電子部品19が搭載されたローディングフレーム5上をX−Y方向に移動ユニット18を走査させて欠損検出センサー6によりワイヤーリードが欠損していないか否かを検出する。
ワイヤーリードの欠損を検出したままモールド工程に移行すると、欠損部分から樹脂漏れを生ずるおそれがあることから、ダミーワイヤー2を供給してこれを防止する必要がある。そこで、上記欠損検出センサー6が欠損を検出すると、予め分離シャッター4のシャッター板4aのワイヤー積載スリット4fに装填したダミーワイヤー2を1本だけシャッター開閉シリンダー7により水平方向に移動させてワイヤー供給路4eを経て欠損部分に供給する(図6参照)。
ダミーワイヤー2が供給されると、上記ワイヤー供給路4eを通過する際にワイヤー供給センサー16により検出され、この検出信号に基づいてホッパー上下シリンダー3を駆動して傾斜面1aを所定保持角度(60°)より約15°程度小さくなる方向に2〜3回回動させることにより、ロック状態にあったダミーワイヤー2の整列状態を崩して、1〜2本ワイヤーをワイヤー供給路4dへ供給する。
またワイヤーガイド5d,5eへのワイヤの供給は以下のようにすると効率的である。欠損部分に供給するとき、シリンダ3を駆動してロッドを押し出すことで供給路をワイヤガイド5d,5eに近づけてから供給する。このとき、上記シリンダ3が駆動しているので、ワイヤのロック状態が崩れており、ワイヤー供給路4dへワイヤーを供給可能となる。また、このときのワイヤー供給センサー16は、ワイヤーが確実に供給されたことを検知する役割として設けても良い。
【0026】
尚、上記構成では、ホッパー1の傾斜面1aの回動をシリンダー駆動によるロッド11によって行ったが、これに限定されるものではなく、他の構成、例えばモータ駆動によるカムやソレノイド駆動により行っても良い。
【0027】
上記構成によれば、ダミーワイヤーの供給を自動化できるので省力化することができる。また、分離動作と供給動作を一体化させた簡易な構造のため、装置の軽量化小型化に寄与でき、製造コストの低減を図ることができる。また線材としてダミーワイヤーの他に他の線材についても応用でき、X−Yロボットに組み込むだけで一般的な線材の供給装置として使用することも可能であり、汎用性の高い装置を提供することができる。
【0028】
以上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるのではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る線材分離供給装置を用いると、線材としてのダミーワイヤーの供給を自動化できるので省力化することができる。また、分離動作と供給動作を一体かさせた簡易な構造のため、装置の軽量化小型化に寄与でき、製造コストの低減を図ることができる。また線材としてダミーワイヤーの他に他の線材についても応用でき、X−Yロボットに組み込むだけで一般的な線材の供給装置として使用することも可能であり、汎用性の高い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】線材分離供給装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図及びその平面図及び底面図である。
【図4】ホッパーの回動機構を示す説明図である。
【図5】ホッパー内のワイヤーのロック状態、及びワイヤーの分離供給動作を示す説明図である。
【図6】線材分離供給装置の走査状態を示す説明図である。
【図7】金型内にセットされたワイヤーを載置したローディングフレームの平面図、及びその側面図である。
【図8】ローディングフレームの構成を示す説明図である。
【図9】ワイヤーダイオードのモールド工程を示す説明図である。
【図10】モールド成形後のワイヤーダイオードの説明図である。
【図11】従来の線材分離供給装置の説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパー
1a,1b 傾斜面
1c,1d 側壁
1e 回動軸
1f 支持アーム
2 ダミーワイヤー
3 ホッパー上下シリンダー
4 分離シャッター
4a シャッター板
4b L型係合部材
4c シャッターフレーム
4d,4e ワイヤー供給路
4f ワイヤー積載スリット
5 ローディングフレーム
5a,5b 支持部
5c 積載板
5d,5e ワイヤガイド
6 欠損検出センサー
7 シャッター開閉シリンダー
8 ユニット取付板
8a ガイドレール
9 移動板
9a 移動ガイド部材
10 アーム
11 ロッド
12 リンク
13 シリンダー保持部材
14 フレーム保持部材
15 ワイヤー検出センサー
16 ワイヤー供給センサー
17 取付部
18 移動ユニット
19 電子部品
20 下チェイス
20a,21a エジェクターピン
21 上チェイス
22 カル
23 ランナ
24 ゲート
25 キャビティ
26 ワイヤーダイオード

Claims (5)

  1. 複数の線材を保持して被供給部に対して1本ずつ分離供給可能な線材分離供給装置において、
    複数の線材を整然と積み上げてロック状態に保持させるために断面V字状に所定保持角度に傾斜させることが可能な傾斜面を備えた線材保持手段と、
    前記線材保持手段の傾斜面の傾斜角を所定保持角度より変動させるための傾斜角変動手段と、
    前記線材保持手段より供給された線材を1本ずつ分離して前記被供給部へ供給するための線材供給路を開閉可能な分離手段と、
    前記分離手段を往復移動させることにより前記線材供給路を開閉する分離駆動手段と、を備え、
    前記傾斜角変動手段は、前記傾斜面を回動させることにより、整然と積み上げられたロック状態を一時的に解除して線材を前記線材保持手段から前記分離手段へ供給することを特徴とする線材分離供給装置。
  2. 前記被供給部における線材の欠損を検出するための欠損検出手段を備え、前記欠損検出手段の検出結果に応じて前記分離駆動手段を駆動させて前記分離手段を往復移動させて線材を被供給部に分離供給することを特徴とする請求項1記載の線材分離供給装置。
  3. 前記線材保持手段は、所定保持角度として傾斜面を断面V字状に60°傾斜させることにより、線材を俵積みしてロック状態として保持することを特徴とする請求項1記載の線材分離供給装置。
  4. 前記線材保持手段は、線材の有無を検出する線材有無検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の線材分離供給装置。
  5. 前記被供給部に対してX−Y方向に走査可能なX−Y駆動ロボットに搭載可能な取付部を備えたことを特徴とする請求項1記載の線材分離供給装置。
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